JPH11281836A - グレーティング素子の製造方法 - Google Patents

グレーティング素子の製造方法

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Publication number
JPH11281836A
JPH11281836A JP8634098A JP8634098A JPH11281836A JP H11281836 A JPH11281836 A JP H11281836A JP 8634098 A JP8634098 A JP 8634098A JP 8634098 A JP8634098 A JP 8634098A JP H11281836 A JPH11281836 A JP H11281836A
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JP
Japan
Prior art keywords
grating
film
sio
silicon substrate
thermal oxidation
Prior art date
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Pending
Application number
JP8634098A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Nishida
直樹 西田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面グレーティングを精度よく作製すること
ができ、結合効率の高いグレーティング素子の製造方法
を得る。 【解決手段】 シリコン基板10上にSiO2膜16′
を所望のグレーティング段差に相当する膜厚に形成する
(第1の熱酸化工程)。次に、前記SiO2膜16’を
リアクティブイオンエッチング法にて所望のグレーティ
ング形状にパターニングする。さらに、シリコン基板1
0上に所望の光学バッファ層に対応する膜厚のSiO2
膜15を形成する。(第2の熱酸化工程)。これにて、
SiO2膜15上にグレーティング16が作製される。
次に、SiO2膜15上にZnOをスパッタリングして
光導波層20を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グレーティング素
子の製造方法、詳しくは、基板上に光学バッファ層を介
して光導波層を設け、グレーティングによって外部と光
導波層とを光学的に結合するグレーティング素子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】一般に、光導波路は、基板上ある
いは基板に形成した低屈折率の光学バッファ層上に高屈
折率の光導波層を設け、光導波層の表面は空気(低屈折
率層)とし、半導体レーザから放射されたレーザビーム
を光導波層に入力して導波させ、光導波層から出力させ
る。このとき、IDT(inter−digital−transducer、
くし型電極)から光導波層に表面弾性波を発生させ、レ
ーザビームを偏向させる。レーザビームを光導波層に入
力又は出力させる結合は、グレーティングを用いること
が実用に供されている。
【0003】基板にシリコンを用いる場合は、シリコン
基板上に光学バッファ層として熱酸化法によってSiO
2膜を形成し、このSiO2膜と光導波層との界面にグレ
ーティングを形成するのが通常である。この界面グレー
ティングは、所望の光学バッファ層に対応する膜厚を残
してSiO2膜をエッチングすることにより形成され
る。
【0004】図4(B)はこのようにして形成されたグ
レーティング46を示す。SiO2膜は表面上でのエッ
チングレートのばらつきが比較的大きく、段差Dの精度
が悪いという問題点を有している。また、オーバーエッ
チングができず、グレーティング46の側面形状を正確
な矩形に形成することが困難である。特に、グレーティ
ング46の根元部にエッチング残り46aが生じる。こ
の種のグレーティングカプラに置いてはグレーティング
46の段差Dの精度は結合効率に大きく影響し、側面形
状も結合効率に影響を与える。
【0005】そこで、本発明の目的は、界面グレーティ
ングを精度よく作製することができ、結合効率の高いグ
レーティング素子の製造方法を提供することにある。
【0006】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るグレーティング素子の製造方法は、シ
リコン基板上にSiO2膜を所望のグレーティング段差
に相当する膜厚に形成する第1の熱酸化工程と、前記S
iO2膜に所望のグレーティング形状をパターニングす
る工程と、前記シリコン基板上に所望の膜厚のSiO2
膜を形成する第2の熱酸化工程とを備えている。
【0007】熱酸化工程では表面精度よくSiO2膜を
形成することができ、第1の熱酸化工程で形成されたS
iO2膜に対しては、SiとSiO2とのエッチングレー
トの差を利用してシリコン基板でエッチストップをかけ
るまでパターニングを行う。これにて、段差の精度が高
く、側面精度の良好なグレーティングが形成される。第
2の熱酸化工程では光学バッファ層として機能するSi
2膜がシリコン基板上に形成される。
【0008】本発明では、第1の熱酸化工程を行うこ
と、及びここで形成されたSiO2膜をオーバーエッチ
ングすることで段差の精度が高く、かつ、側面形状の正
確なグレーティングを形成することができ、結合効率の
高いグレーティング素子を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るグレーティン
グ素子の製造方法の実施形態について添付図面を参照し
て説明する。
【0010】図1、図2は本発明方法によって作製した
グレーティングカプラを備えた光導波路デバイスを示
し、シリコン基板10上に光学バッファ層としてのSi
2膜15を介してZnOからなる光導波層20を成膜
し、SiO2膜15と光導波層20との界面にグレーテ
ィング16を形成したものである。
【0011】さらに、光導波層20上にはIDT25が
形成され、電源26からこのIDT25に印加される電
圧で連続的に周波数が変化する表面弾性波を光導波層2
0に発生させることで、導波光を偏向させる。
【0012】図3はグレーティングカプラを作製するプ
ロセスを示す。まず、図3(1)に示すシリコン基板1
0の表面に、熱酸化法によりSiO2膜16′を2,0
00オングストロームの厚さに成膜する(図3(2)参
照)。このSiO2膜16’上にレジスト23を塗布
し、フォトリソグラフィ法、電子線描画法、2光束干渉
法等でレジスト23を所望のグレーティング形状に加工
する(図3(3)参照)。次に、リアクティブイオンエ
ッチング法によってSiO 2膜16′を2,000オン
グストロームの深さにエッチングする(図3(4)参
照)。このとき、SiO2とSiとのエッチングレート
の差を利用してSiO2膜16’を10%以上オーバー
エッチングすることでグレーティング16が形成され
る。
【0013】エッチングの条件は以下のとおりである。 ブラズマリアクティブイオンエッチング装置: 高周波電源:13.56MHz(最大出力300W) ガス流量:CHF3=15(SCCM) プロセス圧:40mTorr RFパワー:100W エッチング時間:3分 SiO2とSiとの選択比:12
【0014】次に、バレル型のアッシング装置を用いて
レジスト23を除去する(図3(5)参照)。さらに、
基板10の表面に熱酸化法によりSiO2膜15を8,
000オングストロームの厚さに成膜する(図3(6)
参照)。ここで形成されるSiO2膜15は光学バッフ
ァ層として機能し、SiO2膜15上にグレーティング
16が形成されたことになる。次に、SiO2膜15上
にZnOをスパッタ法等で成膜し、光導波層20を形成
する(図3(7)参照)。
【0015】以上の方法で作製したグレーティングカプ
ラにおいて、グレーティング16は図4(A)に示す形
状に形成される。本実施形態における段差Dのばらつき
を5インチのウエハ上での位置ごとに測定したグラフを
図5に示す。点線が本発明例でのばらつきであり、実線
で示す従来例のばらつきに比べると、大きく改善されて
いることが明らかである。
【0016】リアクティブイオンエッチング法におい
て、エッチングレートの面内のばらつきが5インチウエ
ハで±5%程度である。それに比べて、熱酸化法での面
内のばらつきは±0.6%と極めて小さい。本実施形態
では、リアクティブイオンエッチング工程(図3(4)
参照)でSiO2とSiとのエッチングレートの差(選
択比)を利用してオーバーエッチングすることにより、
グレーティング16の面内のばらつきを熱酸化工程での
SiO2膜の膜厚ばらつき程度に抑えると共に、グレー
ティング16を垂直性のよい形状としている。その結
果、設計どおりのグレーティング16を得ることがで
き、光結合効率が向上する。
【0017】なお、本発明に係るグレーティング素子の
製造方法は前記実施形態に限定するものではなく、その
要旨の範囲内で種々に変更することができる。特に、グ
レーティングの形状は図4(A)に示した矩形に限ら
ず、斜め方向からのイオンビームエッチング法等で形成
されるブレーズドグレーティングであってもよい。ま
た、グレーティングの平面上での形状も、リニアである
こと以外に、曲線形状としてフォーカシンググレーティ
ングカプラに適用してもよい。
【0018】また、本発明の製造方法はグレーティング
カプラに限らず、シリコン基板上にSiO2を材料とす
るグレーティングの製造であれば、広く適用することが
できる。即ち、 シリコン基板の表面を熱酸化法でSiO2膜を形成す
る SiO2膜上にレジストを塗布し、フォトリソグラフ
ィ法でグレーティング形状に加工する リアクティブイオンエッチング法によってエッチング
する アッシング装置を用いてレジストを除去する シリコン基板の表面を熱酸化法でSiO2膜を形成す
る という工程によって、SiO2のグレーティングを作製
する。構成は図3の(6)と同じである。各工程の条件
は前述の条件にほぼ同じである。作製されたグレーティ
ングをシリコン基板から取り外せば、透過型回折光学素
子になるし、グレーティングにAlをコートして反射型
回折素子として使うこともできる。本発明の製造方法に
よるグレーティングはいずれも段差の精度が高く、側面
形状が正確なグレーティングになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で作製したグレーティングカプラを
備えた光導波路デバイスを示す斜視図。
【図2】本発明方法で作製したグレーティングを示す断
面図。
【図3】本発明に係る製造方法の一実施形態の工程説明
図。
【図4】グレーティングの断面図、(A)は本発明例、
(B)は従来例を示す。
【図5】グレーティング段差のばらつきを示すグラフ。
【符号の説明】
10…シリコン基板 15…SiO2膜(光学バッファ層) 16…グレーティング 20…光導波層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の上にSiO2を材料とす
    るグレーティングを作製するグレーティング素子の製造
    方法において、 シリコン基板上にSiO2膜を所望のグレーティング段
    差に相当する膜厚に形成する第1の熱酸化工程と、 前記SiO2膜に所望のグレーティング形状をパターニ
    ングする工程と、 前記シリコン基板上に所望の膜厚のSiO2膜を形成す
    る第2の熱酸化工程と、 を備えたことを特徴とするグレーティング素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 シリコン基板に形成されたSiO2膜上
    にグレーティングを形成し、さらに光導波層を積層した
    グレーティング素子の製造方法において、 シリコン基板上にSiO2膜を所望のグレーティング段
    差に相当する膜厚に形成する第1の熱酸化工程と、 前記SiO2膜に所望のグレーティング形状をパターニ
    ングする工程と、 前記シリコン基板上に所望の光学バッファ層に対応する
    膜厚のSiO2膜を形成する第2の熱酸化工程と、 を備えたことを特徴とするグレーティング素子の製造方
    法。
JP8634098A 1998-03-31 1998-03-31 グレーティング素子の製造方法 Pending JPH11281836A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109031534A (zh) * 2018-08-28 2018-12-18 中山大学 一种热调谐光栅耦合器

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