JPH11281834A - グレーティングカプラ - Google Patents

グレーティングカプラ

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Publication number
JPH11281834A
JPH11281834A JP8633998A JP8633998A JPH11281834A JP H11281834 A JPH11281834 A JP H11281834A JP 8633998 A JP8633998 A JP 8633998A JP 8633998 A JP8633998 A JP 8633998A JP H11281834 A JPH11281834 A JP H11281834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grating
substrate
period
optical waveguide
reflecting film
Prior art date
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Pending
Application number
JP8633998A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yugame
博 遊亀
Naoki Nishida
直樹 西田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射膜で被覆された界面グレーティングが反
射膜を含めた所定のデューティ比を得ることができ、結
合効率の良好なグレーティングカプラを得る。 【解決手段】 基板又は基板上に形成した光学バッファ
層と光導波層との界面に、反射膜17で被覆されたグレ
ーティング16を有するグレーティングカプラ。グレー
ティング16の下地16′の形状は、凸部の幅A及び凹
部の幅が以下の式を満足している。 A=aΛ−2t B=bΛ+2t Λ:グレーティング周期 t:反射膜の膜厚 a:反射膜を含むグレーティング凸部の周期に対する比 b:反射膜を含むグレーティング凹部の周期に対する比
(b=1−a)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グレーティングカ
プラ、詳しくは、基板又は基板上に形成した光学バッフ
ァ層と光導波層との界面にグレーティングを形成し、該
グレーティングによって外部と光導波層とを光学的に結
合するグレーティングカプラに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】一般に、光導波路は、基板上ある
いは基板に形成した低屈折率の光学バッファ層上に高屈
折率の光導波層を設け、光導波層の表面は空気(低屈折
率層)とし、半導体レーザから放射されたレーザビーム
を光導波層に入力して導波させ、光導波層から出力させ
る。このとき、IDT(inter−digital−transducer、
くし型電極)から光導波層に表面弾性波を発生させ、レ
ーザビームを偏向させる。レーザビームを光導波層に入
力又は出力させる結合は、グレーティングを用いること
が実用に供されている。
【0003】通常、グレーティングは基板又は光学バッ
ファ層と光導波層との界面に形成され、反射率を高める
ために反射膜で被覆することが知られている。グレーテ
ィングは凹凸形状が所定のデューティ比を有するように
設計されるが、グレーティング下地を所定のデューティ
比で形成し、その上に反射膜を成膜させると、反射膜の
膜厚によってデューティ比がずれてしまう。その結果、
不要な2次回折光等が放射され、結合効率が低下すると
いう問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明の目的は、反射膜で被覆さ
れた界面グレーティングが反射膜を含めた所定のデュー
ティ比を得ることができ、結合効率の良好なグレーティ
ングカプラを提供することにある。
【0005】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るグレーティングカプラは、反射膜で被
覆された界面グレーティングを備え、このグレーティン
グが以下の式を満足するようにした。
【0006】A=aΛ−2t B=bΛ+2t Λ:グレーティング周期 t:反射膜の膜厚 a:反射膜を含むグレーティング凸部の周期に対する比 b:反射膜を含むグレーティング凹部の周期に対する比
(b=1−a)
【0007】前式を満足することで、反射膜の膜厚を含
めてデューティ比が所定の設計値どおりの界面グレーテ
ィングを得ることができる。例えば、周期Λが3μm、
反射膜の膜厚が0.2μmでデューティ比を1:1に設
定する場合、従来ではグレーティング下地の凸部を1.
5μmの幅、凹部を1.5μmの幅に形成し、この下地
に反射膜を成膜していた。しかし、本発明では、前式に
基づいて凸部を1.1μmの幅、凹部を1.9μmの幅
で形成し、反射膜を成膜する。これにて、反射膜を含め
たグレーティングのデューティ比が所定の1:1と設計
値どおりになる。
【0008】本発明によれば、反射膜を含めたグレーテ
ィングの実質的なデューティ比が設計値どおりのものが
得られるため、例えばデューティ比を1:1にすると2
次回折光等の不要な放射が抑えられ、結合効率が向上す
る。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明に係るグレーティング
カプラの実施形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0010】図1は本発明に係るグレーティングカプラ
を備えた光導波路デバイスを示し、シリコン基板10上
に光学バッファ層としてのSiO2膜15を成膜すると
共に、グレーティング16を形成し、その上にZnOか
らなる光導波層20を成膜したものである。さらに、光
導波層20上には図示しないIDTが形成され、このI
DTに印加される電圧で連続的に周波数が変化する表面
弾性波を光導波層20に発生させることで、導波光を偏
向させる。
【0011】次に、図2を参照して本発明の一実施形態
であるグレーティングカプラを作製するプロセスについ
て説明する。まず、図2(1)に示すように、シリコン
基板10の表面に、熱酸化法、スパッタ法、CVD法等
によって光学バッファ層としてのSiO2膜15を形成
し、このSiO2膜15上にレジスト31を塗布し、マ
スク32を介してフォトリソグラフィ法、電子線描画法
等によってレジスト31をパターニングする(図2
(2)参照)。
【0012】次に、リアクティブイオンエッチング法あ
るいはウェットエッチング法にてSiO2膜15をエッ
チングし、グレーティング下地16′を形成する(図2
(3)参照)。このようにして形成されたグレーティン
グ下地16′上に、Au,Pt,Al等の金属材料をス
パッタ法、蒸着法、CVD法等によって成膜し、反射膜
17とする(図2(4)参照)。さらに、ZnOを材料
としてSiO2膜15上にスパッタ法、蒸着法、CVD
法等によって成膜し、光導波層20とする(図2(5)
参照)。
【0013】以上の如くグレーティングカプラを作製す
る際、グレーティング16は予め決められたデューティ
比とする必要があり、この場合、反射膜17の膜厚を考
慮することが必要となる。本実施形態では、図2(3)
に示すグレーティング下地16′を形成する工程におい
て、反射膜17の膜厚によるデューティ比のずれ量を見
積り、そのずれ量に基づいてグレーティング下地16′
の凸凹部の幅寸法を決定する。
【0014】ここで、グレーティング16が対称な矩形
断面形状を有する場合、即ち、デューティ比が1:1の
場合について説明する。
【0015】q次回折光のフーリエ成分振幅△Eqは、
以下の式(1)で示される。 △Eq=(ng 2−nc 2){sin(qaπ)/qπ}q≠0 …(1) q:回折次数 ng:グレーティングの屈折率 nc…光導波層の屈折率 a:グレーティング凸部の周期に対する比
【0016】回折次数qが偶数の場合、フーリエ成分振
幅△Eqは0であり、偶数次回折光は発生しない、即
ち、グレーティング16のデューティ比を1:1(a=
1/2)とすれば、偶数次数の回折光は発生することが
なく、奇数次回折光を有効に利用でき、結合効率が向上
する。
【0017】ここで、任意のデューティ比に対するグレ
ーティング下地の形成条件について説明する。図3に示
すように、グレーティング下地16′は反射膜17で被
覆されている。この場合、反射膜17を含めてグレーテ
ィング16が任意のデューティ比となる条件は、下地1
6′の凸部の幅A及び凹部の幅Bが以下の式(2),
(3)を満足すればよい。
【0018】 A=aΛ−2t …(2) B=bΛ+2t …(3) Λ:グレーティング周期 t:反射膜の膜厚 a:反射膜を含むグレーティング凸部の周期に対する比 b:反射膜を含むグレーティング凹部の周期に対する比
(b=1−a)
【0019】例えば、グレーティング周期Λが3.0μ
m、反射膜厚tが0.2μmの場合、デューティ比を
1:1とするのであれば、 A=0.5×3.0−2×0.2=1.1μm B=0.5×3.0+2×0.2=1.9μm とすればよい。
【0020】なお、本発明に係るグレーティングカプラ
は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変更可能である。例えば、基板としてはシ
リコン以外にサファイアやガラスを使用できる。この場
合は、基板上に光学バッファ層を形成することなく直接
グレーティングを形成することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーティングカプラを備えた光
導波路デバイスの説明図。
【図2】本発明の一実施形態であるグレーティングカプ
ラの作製プロセスを示す説明図。
【図3】本発明に係るグレーティングカプラにおいて、
グレーティング下地を形成する条件の説明図。
【符号の説明】
10…基板 15…SiO2膜(光学バッファ層) 16…グレーティング 16′…下地 17…反射膜 20…光導波層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板又は基板上に形成した光学バッファ
    層と光導波層との界面に、反射膜で被覆されたグレーテ
    ィングを形成し、該グレーティングによって外部と光導
    波層とを光学的に結合するグレーティングカプラにおい
    て、 前記グレーティングの下地形状であって、凸部の幅A及
    び凹部の幅Bが以下の式を満足していること、 A=aΛ−2t B=bΛ+2t Λ:グレーティング周期 t:反射膜の膜厚 a:反射膜を含むグレーティング凸部の周期に対する比 b:反射膜を含むグレーティング凹部の周期に対する比
    (b=1−a) を特徴とするグレーティングカプラ。
  2. 【請求項2】 前記反射膜を含めたグレーティングのデ
    ューティ比が1:1であることを特徴とする請求項1記
    載のグレーティングカプラ。
JP8633998A 1998-03-31 1998-03-31 グレーティングカプラ Pending JPH11281834A (ja)

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JP8633998A JPH11281834A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 グレーティングカプラ

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JP8633998A JPH11281834A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 グレーティングカプラ

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JPH11281834A true JPH11281834A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13884104

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