JPH11281651A - 検体採取用試験管準備装置及び検体採取用試験管準備システム - Google Patents

検体採取用試験管準備装置及び検体採取用試験管準備システム

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JPH11281651A
JPH11281651A JP8766898A JP8766898A JPH11281651A JP H11281651 A JPH11281651 A JP H11281651A JP 8766898 A JP8766898 A JP 8766898A JP 8766898 A JP8766898 A JP 8766898A JP H11281651 A JPH11281651 A JP H11281651A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers
    • G01N2035/00861Identification of carriers, materials or components in automatic analysers printing and sticking of identifiers

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  • Labeling Devices (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被験者の情報をコンピュータ管理していない
病院等にも簡単に導入することができ、装置単体で独立
して試験管の準備処理が可能な検体採取用試験管準備装
置及び検体採取用試験管準備システムを提供すること。 【解決手段】 本発明に係る検体採取用試験管準備装置
は、少なくとも2種類以上の試験管を別々に収容できる
収容空間を備えた試験管収容部と、前記試験管収容部か
ら必要な試験管を選択的に取り出しラベル貼付位置に移
送する移送手段と、ラベルに被験者の個人情報を印字
し、印字済みのラベルを試験管に貼り付けるラベル印字
・貼付手段と、ラベル貼付後の試験管を外部に排出する
排出手段と、被験者の個人情報を入力可能な個人情報入
力手段と、被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項
目選択手段と、入力された個人情報及び検査項目選択情
報に基づいて、試験管収容部から検査に必要な試験管を
取り出すと共に、個人情報をラベルに印字し、印字済み
ラベルを取り出した試験管に貼り付けて排出するよう上
記各手段を駆動させる制御装置とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、体液等の検
体液の検査を行うための採血管を被験者毎に準備する検
体採取用試験管準備装置及び検体採取用試験管準備シス
テムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】被験者の健康状態や疾患等を知るため
に、血液や体液等の検体液に対して様々な検査が行われ
ることは知られている。例えば、血液の検査としては、
血沈検査、生化学検査、血清学検査、血液学検査、血糖
検査、緊急検査、又は凝固検査等があり、これらの検査
は、検査項目に応じて何らかの反応剤を血液に添加する
必要がある検査が多い。しかし、血液は、検査を正確に
行うために、採血後に外気に触れないように真空採血管
を用いて採取されるため、前記した反応剤を後から添加
することはできない。このため、真空採血管は、予め何
の検査に使用するものかが決められ、その内部に検査項
目に応じた反応剤が予め入れられており、各試験管が何
の検査項目に使用するものかが一目で分かるように、栓
の色が変えられたり、形状が変えられたりしている。前
記した検査は、一人の被験者に対して複数項目行われる
ことが多く、また、被験者によって必要とする項目が異
なるため、被験者毎にその被験者に必要な検査項目に対
応する種類の真空採血管を準備しておく必要がある。採
血作業と血液分析作業は同じ場所で行われることは少な
く、別室又は別の施設で行われることが多い。また、被
験者から血液を採血する毎に、その血液を分析すること
は少なく、通常、複数の被験者から血液を採血した後、
各検査項目の分析装置でまとめて分析される。従って、
分析すべき血液と被験者とを照合するために、真空採血
管には、被験者が識別できる情報、例えば、氏名やID
番号等が表示されたラベルを貼り付けておく必要があ
る。上記した被験者に必要な検査項目に対応する種類の
真空採血管の選択、ラベルへの被験者の情報の印字、及
び選択された真空採血管への印字済みのラベルの貼り付
けは、どれを間違えても検査の失敗に繋がり、検査が緊
急性を要する場合には非常に大きな問題となり、また、
緊急性を要しない場合でも被験者に対しても採血のし直
しを強いなければならなくなるため慎重に行わなければ
ならず、これらの作業を行う作業者にかかる精神的な負
担が非常に大きく、煩雑で手間のかかる作業であった。
出願人は、特願平3−110542号で、これらの採血
前の真空採血管の準備作業を全自動化することができる
検体採取用試験管準備方法及び装置を提案しており、こ
れによれば、上記した準備作業を行う作業者に対する精
神的な負担が無くなり、煩雑で手間の係る作業が全くな
くなるという格別の効果があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した検体採取用試
験管準備装置は、2種類の試験管を各々収容する2つの
試験管収容部と、各試験管収容部から必要な試験管を選
択して取り出し、ラベル印字・貼付装置まで移送する第
1の移送手段と、ラベル貼付後の試験管を装置外部に排
出する第2の移送手段を持つ装置として出願人により現
に実用化されており、この実用化されている装置では、
被験者の個人情報と被験者に必要な検査項目に関する情
報の指示は、被験者の情報を管理するコンピュータを介
してオンラインで行われていた。しかし、現実には、被
験者の情報をコンピュータで管理し、それらのオンライ
ンで利用できるような設備が構築されている施設は、一
部の大きな病院や検査施設だけであり、従って、それ以
外の病院等では、上記した準備装置と共にコンピュータ
も一緒に導入し、それらを接続しなければならず、費用
的にも、設置スペース的にも問題があった。また、コン
ピュータで指示を行うためには、コンピュータを操作す
るための最低限の知識が必要であり、このため、誰にで
も簡単に使用できるものではなかった。また、上記した
従来の装置では、装置に収容できる試験管の種類が決ま
っているため、予め、設置する病院等で頻繁に行う検査
項目を調べ、その検査項目に対応する数の装置を用意
し、それ以外の項目の検査を行う場合には、手貼り用の
ラベルを別途発行して、作業者がそのラベルを試験管に
貼り付けており、装置設置後に頻繁に行う検査項目が増
えた場合には、必要に応じて、装置を増設していた。し
かし、自動化すべき検査項目を予め選択するのは、必ず
しも簡単なことではなく、検査を行う回数自体は少ない
が検査項目数が多い病院等では、自動化すべき検査項目
とラベルを手貼りする検査項目とを分けるのが困難であ
り、また、予算の関係で頻繁に行う検査項目が多数ある
にも関わらず、それらの中から自動化すべき検査項目を
選択しなければならない場合もある。また、装置設置後
に頻繁に行う検査項目が増えた場合でも、装置を増設す
るまでは、ラベルの貼り付けを手作業で行わなければな
らないので不便であり、また、本当に装置を増設すべき
か否かの見極めが難しく、さらに、装置を増設するには
相当の費用がかかるという問題もあった。本発明は、上
記した従来の装置の問題点を解決し、被験者の情報をコ
ンピュータ管理していない病院等にも簡単に導入するこ
とができ、また、操作が非常に簡単であり、導入後、誰
にでも直ぐに使えることのできる検体採取用試験管準備
装置及び検体採取用試験管準備システムを提供すること
を目的としている。また、本発明は、上記した第2の問
題点を解決し、処理できる検査項目が限定されておら
ず、同じ装置で簡単に複数の検査項目に対応する試験管
を準備することができる検体採取用試験管準備装置及び
検体採取用試験管準備システムを提供することも目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る検体採取用試験管準備装置は、少
なくとも2種類以上の試験管を別々に収容できる収容空
間を備えた試験管収容部と、前記試験管収容部から必要
な試験管を選択的に取り出しラベル貼付位置に移送する
移送手段と、ラベルに被験者の個人情報を印字し、印字
済みのラベルを試験管に貼り付けるラベル印字・貼付手
段と、ラベル貼付後の試験管を外部に排出する排出手段
と、被験者の個人情報を入力可能な個人情報入力手段
と、被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項目選択
手段と、入力された個人情報及び検査項目選択情報に基
づいて、試験管収容部から検査に必要な試験管を取り出
すと共に、個人情報をラベルに印字し、印字済みラベル
を取り出した試験管に貼り付けて排出するよう上記各手
段を駆動させる制御装置とを備えることを特徴とするも
のである。また、本発明に係る検対採取用試験管準備シ
ステムは、少なくとも2種類以上の試験管を別々に収容
できる収容空間を備えた試験管収容部、前記試験管収容
部から必要な試験管を選択的に取り出しラベル貼付位置
に移送する移送手段、ラベルに被験者の個人情報を印字
し、印字済みのラベルを試験管に貼り付けるラベル印字
・貼付手段、ラベル貼付後の試験管を外部に排出する排
出手段、被験者の個人情報を入力可能な個人情報入力手
段、被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項目選択
手段、及び入力された個人情報及び検査項目選択情報に
基づいて、試験管収容部から検査に必要な試験管を取り
出すと共に、個人情報をラベルに印字し、印字済みラベ
ルを取り出した試験管に貼り付けて排出するよう上記各
手段を駆動させる制御装置を備えた検体採取用試験管準
備装置と、前記検対採取用試験管準備装置における試験
管排出端部に隣接して設けられ、複数のトレーを被験者
毎に交換可能に収容し、ラベル貼付後の試験管を被験者
毎に別のトレーに収容する試験管収容装置とから成るこ
とを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る検体採取用試
験管準備装置及び検体採取用試験管準備システムの実施
の形態を添付図面に示した一実施例を参照しながら説明
していく。図1は、本発明に係る検体採取用試験管準備
装置を備えた試験管準備システムの正面図を示してお
り、図2は図1における左視図を、図3は図1における
右視図の部分断面図を、図4は図1における上面図を各
々示している。図面に示すように、この試験管管理シス
テムは、検体採取用試験管準備装置X(以下、単に準備
装置と称する。)と、前記準備装置Xから排出される試
験管を受け取るトレーを交換可能に複数収容したトレー
チェンジャYとから成り、準備装置Xで被験者の個人情
報の入力及び必要な検査項目の選択を行うと共に、入力
された個人情報を印字したラベルを選択された検査項目
に対応する試験管に貼り付けて排出し、トレーチェンジ
ャYでラベル貼付後の試験管を被験者毎にトレイに収容
する。以下、準備装置XとトレーチェンジャYの構成を
各々詳細に説明していく。
【0006】始めに、準備装置Xの構成について説明す
る。この準備装置Xは、4つの試験管ケースを上下に4
段(A〜D)に装着可能に構成された試験管収容部1
と、例えば、病院で発行される磁気データ付き診察券等
から被験者の個人情報(例えば、氏名、生年月日、ID
番号等)を読込可能な磁気カードリーダ20と、被験者
に必要な検査項目の選択や、ラベル貼付後の試験管の排
出方向の選択等を行うためのタッチパネル21とケーシ
ングの内部に収容された、前記試験管収容部1に装着さ
れた試験管ケースから試験管の取り出し、ラベル貼付等
を行う様々な機構と、前記磁気カードリーダ20及びタ
ッチパネル21を介して入力された情報や各種センサ類
に基づいて内蔵された装置の制御を行う制御装置22
と、電源部23とを有する。図5は準備装置Xの内部構
造を示す概略縦断面図を、図6は図5の部分拡大図を各
々示している。この図に示すように、前記した試験管収
容部1は、4つの試験管ケース装着部A,B,C,Dを
有し、各装着部に、試験管ケース1aが前下がりに装着
されている。各試験管ケース1aには、検査項目に対応
した試験管が各々横にして積み重ねられて収容されてい
る。試験管ケース1aは取り外し可能に装着され、装着
時には、各収容部A〜Dに設けられた試験管ケースガイ
ド2で各々ガイドされている。この試験管ケースガイド
2は、各試験管ケース1aの両側面をガイドするように
試験管ケース毎に左右一対に設けられいる。また、前記
試験管ケースガイド2は、ラックギヤ2a及びピニオン
ギヤ2bを介してモータ等の適当な駆動装置(図示せ
ず)によりスライドガイド2c上を左右に移動できるよ
うに構成されている。このように、各試験管ケースガイ
ド2は、装着する試験管ケースの幅方向の寸法に合わせ
て移動することができるので、幅方向の寸法が異なる
(即ち、内部に収容された試験管長の寸法が異なる)様
々な試験管ケースが装着できるようになる。尚、各試験
管ケース1aは、その前部上面に少なくとも試験管1本
が通過可能な寸法の開口が設けられ、また、その前部下
面には、試験管は通過できないが、試験管押し上げ部材
3は通過可能な寸法の開口が形成されている。前記試験
管押し上げ部材3は、試験管ケース毎に設けられ、試験
管ケースが装着された時に、その前部下面の開口の下方
に位置するよう配置されている。試験管押し上げ部材3
は、適当な駆動手段(図示せず)で上下に移動可能に構
成され、上昇させられると試験管ケース1aの前部下面
の開口から試験管ケース1a内に侵入して、試験管ケー
ス1a内の試験管を上方に押し上げる。一方、試験管ケ
ース1aの前部上面の開口の上方には試験管あふれ押え
3aが配置されており、この押え3aにより、前記試験
管押し上げ部材3が上昇した時に、試験管ケース1a内
の試験管が1本だけ試験管ケース1aの前部上面の開口
から試験管ケース1aの外側に押し出されるようにして
いる。試験管ケース1aの外側に押し出された試験管
は、試験管ケース1aの前方に設けられた払い出しカム
3bで受け取られる。この払い出しカム3bは、適当な
駆動手段で必要応じて回転させられ、受け取った試験管
を第1の移送手段4に渡す。前記第1移送手段4は、全
ての試験管ケース1a〜1dの前面に沿って上下方向に
伸びる無端コンベア4aを備え、この無端コンベア4a
には複数の移送台4bが設けられている。前記移送台4
bは、全ての払い出しカム3bと同時に一致するような
間隔で設けられており、これにより、複数の払い出しカ
ム3bから同時に試験管を受け取れるようにしている。
この第1移送手段4の無端コンベア4aは、モータ等の
適当な駆動手段で、必要に応じて矢印F方向に駆動さ
れ、試験管を受け取った移送台4bを上方に移送する。
移送台4b上の試験管は、無端コンベア4aの最上端部
で第2の移送手段5に受け渡される。第2移送手段5
は、適当な駆動手段でスライドレール上を上下方向に移
動可能な移送台5aを備え、この移送台5aは、スライ
ドレールの最下位置で試験管を受け取り、スライドレー
ルの中間位置で受け取った試験管の方向検知処理を行わ
せ、スライドレールの最上位置で試験管を第3の移送手
段7に受け渡した後、再度、最下位置で次の試験管を待
つように上下方向に駆動される。前記方向検知処理は、
第2移送手段5のスライドレールの中間位置に配置され
た方向検知手段6により行われる。この方向検知手段6
は、方向検知位置で試験管の両端部を挟み、試験管の端
部形状から試験管の方向を検知する。また、この方向検
知手段6は試験管押さえローラ6aを備え、方向検知処
理後に前記試験管押えローラ6aで試験管を押さえて方
向検知手段6を試験管から離す。このように、試験管押
えローラ6aを設けることによって、方向検知処理後に
方向検知手段6が試験管のゴム栓と離れなくなることが
防止される。第2移送手段5の移送台5aから試験管を
受け取る第3移送手段7は、スライドレールに沿って上
下方向に移動可能な移送台7aを備え、この移送台7a
でスライドレールの最下位置より上方の位置で試験管を
受け取るように構成されている。この第3移送手段7の
スライドレールの最上位置には、ラベル印字・貼付手段
8が配置され、また、最下位置には第4の移送手段(以
下、排出手段と称する)9が配置されており、移送台7
aは、前記第2移送手段5から試験管を受け取った後、
一度、最上位置まで移動して試験管に対するラベル貼付
処理を行わせた後、最下位置まで移動してラベル貼付後
の試験管を排出手段9に受け渡す。前記移送台7aは、
基台上に緩衝バネ7bを介してローラ7cを装着したも
ので、このローラ7c上で、試験管を支持するように構
成され、これにより、最上位置においてラベル貼付処理
を行う時に、ローラ7cが試験管押さえローラとして機
能するようにしている。前記ラベル印字・貼付手段8
は、印字部8a、プラテンローラ8b、ラベル付きロー
ル台紙供給ローラ8c、台紙巻取りローラ8d、剥離板
8e、試験管回転駆動ローラ8f、管押さえローラ8
g、及び貼付位置調整ガイド8hから成る。このラベル
印字・貼付ユニット34は、前記方向検知手段6で検知
した試験管の方向に基づいて、予め決められた試験管方
向に合わせて印字部8aでラベルに被験者の個人情報を
印字し、印字後、台紙巻取りローラ8dを回転させて、
ラベル付きロール台紙供給ローラ8cからラベル付き台
紙を繰り出させ、剥離板8eでラベルロール台紙を鋭角
に折り曲げることにより、ラベル付きロール台紙から印
字後のラベルを剥離し、このラベルを剥離板8eの先端
付近で、回転駆動ローラ8f、管押さえローラ8g及び
移送台7aで回転保持されている試験管に貼り付ける。
ラベル貼付後の試験管は、前記したように移送台7aに
よって第3移送手段の最下位置まで移送され、その最下
位置で排出手段9に排出される。排出手段9は、ラベル
貼付後の試験管をケーシングの外部に排出するよう、ケ
ーシングの一側から他側まで伸びる排出コンベア9a
と、前記ラベル貼付後の試験管を移送台7aから前記排
出コンベア9aがで案内するホッパ9bとを有する。ま
た、図2及び図3に示すように、ケーシングの両側壁に
はラベル貼付後の試験管排出用の開口10、11が形成
されており、ラベル貼付後の試験管はこの開口からトレ
ーチェンジャBに排出される。
【0007】以上説明したように構成された準備装置X
の各部材を駆動するための駆動手段は制御装置22によ
って制御される。制御装置22には、試験管収容部1に
収容された試験管ケースの種類の情報、タッチパネル2
1から入力される検査項目選択情報、及び磁気カードリ
ーダ20から入力される被験者の個人情報に加えて、装
置内部における可動部材の位置情報や方向検知手段から
入力される試験管の方向情報等が入力される。前記試験
管ケースの種類の情報は、各試験管装着部A〜Dに設け
られたバーコードリーダ(図示せず)で、試験管ケース
の側面に表示された試験管の種類を表すバーコード情報
を読み取ることで制御装置22に入力され、また、装置
内部における可動部材の位置情報は、各可動部材の移動
領域に設けられたセンサ類(図示せず)によって検出さ
れ制御装置22に入力される。
【0008】ここで、タッチパネル21で入力可能な様
々な処理と、それに応じた制御装置22の制御動作につ
いて説明していく。タッチパネル21は、主として、磁
気カードリーダ20で読み取られた被験者の個人情報を
表示する読み取り情報表示機能(図7参照)、検査項目
(管種)の選択及び各検査項目に必要な試験管本数の入
力を可能にする検査項目選択機能(図8参照)、各試験
管装着部に装着すべき試験管ケース1aの種類の変更を
可能にする管種変更機能(図9参照)、ラベル貼付後の
試験管の払い出し方向、即ち、排出コンベア9aの駆動
方向の選択を可能にする機能(図10参照)、及び予め
決めた幾つかの検査項目の組み合わせパターン及び各検
査項目に必要な試験管の本数を記憶し、必要に応じて記
憶したパターンを切換可能なパターン切換機能(図11
参照)を持つ。各機能について説明していくと、準備装
置Xの電源を投入すると、タッチパネルは始めに図7
(a)に示すように磁気カード読み込み待機画面を表示
する。作業者が磁気カードリーダ20で被験者の磁気カ
ードを読み取ると、タッチパネル21は、図7(b)に
示すように読み取り情報表示画面に切り替わり、磁気カ
ードリーダ20で読み取られた被験者の情報(図示実施
例では被験者番号、被験者氏名、科名称、及び生年月
日)を表示し、作業者が、読み取り情報に間違いがない
かの確認ができるようにしている。ここで、作業者が
「取消ボタン」を押すと再び図6(a)の読み込み待機
状態に戻る。磁気カードリーダ20で読み取られ、タッ
チパネル21に表示された個人情報は、制御装置22の
適当な記憶手段で記憶される。この読み取り情報表示中
に、「確認ボタン」を押すと、検査項目選択機能を実行
する。検査項目選択機能では、図8に示すように、各試
験管装着部A〜Dに装着された試験管ケース1aに対応
する検査項目名(管種名)が表示される。ここで、作業
者は、直前に個人情報が読み取られた被験者に必要な検
査項目を選択し、さらに、その検査項目に必要な試験管
の本数の入力を行う。ここで入力された検査項目情報と
それに対応する本数の情報は、制御装置22の適当な記
憶手段に記憶される。また、この検査項目選択機能で
は、手貼り用ラベルの発行の有無及びその枚数の入力も
可能である。この手貼り用ラベルの発行は、後述するト
レーチェンジャBに設けられたラベル発行機により行わ
れる。作業者が、検査項目の選択及び数量の入力終了後
に「確認ボタン」を押すと、制御装置22は、磁気カー
ドリーダ20及びタッチパネル21で入力された情報に
基づいて内部機構及び前記ラベル発行器を作動させる。
具体的に説明すると、制御装置22は、試験管押し上げ
部材3を作動させて検査項目選択機能で選択された検査
項目に対応する試験管ケース1a(図8の例では、試験
管装着部Aに装着された生化学検査用の試験管を収容し
た試験管ケース)から試験管を取り出し、払い出しカム
3bを介して第1移送手段4の移送台4bに試験管を供
給する。また、制御装置22は、移送台4bに試験管が
供給されると、無端コンベア4a、移送台5aを順に駆
動させ、試験管を方向検知手段6まで移送する。ここ
で、方向検知手段6が試験管の向きを検出し、その検出
情報を制御装置22に送る。制御装置22は、方向検知
手段6から入力された試験管の向きの情報及び磁気カー
ドリーダ22で読み取られた被験者の個人情報に基づい
てラベル印字・貼付ユニット8を作動させ、被験者の個
人情報の少なくとも一部を試験管の向きに合った方向で
ラベルに印字させる。一方で、制御装置22は、方向検
知処理後、移送台5aをさらに上昇させて試験管を第3
移送手段7のローラ7c上に供給させ、ローラ7c上に
試験管が供給されると、ローラ7cごと移送台7aを上
昇させ、印字済みのラベルが一部剥離した状態で待機し
ているラベル貼付位置まで試験管を移送させる。このラ
ベル貼付位置で、試験管はローラ7c、管押さえローラ
8g及び試験管回転駆動ローラ8fで保持される。この
状態で、制御装置22は、回転駆動ローラ8fを駆動し
て試験管を回転させ、同時に台紙巻取りローラ8dを回
転させて印字済みラベルを剥離板8eで剥離して回転保
持されている試験管側に送り、試験管の周囲に印字済み
ラベルを貼り付ける。ラベル貼付が終了すると、制御装
置22は移送台7を最下位置まで下降させる。第3移送
手段7には、移送台7から試験管が落ちないように試験
管をガイドするガイドプレートが設けられているが、こ
のガイドプレートが最下位置より上方で終端しているた
め、移送台7が最下位置まで下降されると、その上に支
持されていたラベル貼付後の試験管は、ホッパ9bを介
して排出コンベア9a上に転がり落ちる。排出コンベア
9aは、予め決められた方向、図示実施例ではトレーチ
ェンジャが装置の右側に設けられているので右方向に回
転駆動され、ラベル貼付後の試験管を準備装置Xのケー
シングの右側板に形成された開口11から隣接するトレ
ーチェンジャYのコンベアに供給する。トレーチェンジ
ャYに供給された試験管はコンベアに設けられたシュー
タを介して用意されたトレー内に収容される。上記した
試験管の取り出しから、方向検知、ラベル印字、ラベル
貼付、及び排出までの一連の処理は、検査項目選択機能
で選択された試験管全て(図8の例では試験管装着部A
に装着された生化学検査用試験管2本)に対して行わ
れ、これにより、被験者一人分の試験管が一つのトレー
内に準備される。
【0009】次に、タッチパネル21における管種変更
機能について説明する。タッチパネル21では、検査項
目を選択する時に、必要に応じて表示されている検査項
目を切り替えることができる。図9(a)〜(c)が管
種変更機能を実行する画面である。この管種変更機能の
画面では、図9(a)に示すように、各試験管装着部A
〜Dに装着されている試験管ケースの管種(検査項目)
が表示される。作業者は、これらの中から管種を変更し
たい試験管装着部を選択し、その試験管装着部に対応す
る管種名を、予め登録しておいた複数の管種名の何れか
に切り替える。管種の切換は画面の上下の矢印ボタンを
押すことで登録された管種名がスクロールするように設
定されており、希望する管種名のところでスクロールを
止めて、「登録ボタン」を押すと、図9(b)に示すよ
うに試験管ケースの取り外し指示画面に切り替わり、試
験管ケースを取り外すべき試験管装着部が表示される。
図示実施例では、管種変更画面で試験管装着部A及びD
の管種の変更を行っており、従って、この指示画面では
試験管装着部A及びDの部分が反転表示されている。ま
た、制御装置22は、この時同時に、準備装置Aの前面
パネルにおける各試験管装着部A〜Dに対応する位置に
設けられた表示ランプを点灯又は点滅させて取り外すべ
き試験管ケースを表示する。指示に従って検査項目を切
り替えるべき試験管ケースが取り外されると、制御装置
22は、試験管ケースガイド用の駆動手段を駆動させて
ラックギヤ2a及びピニオンギヤ2bを介して試験管ケ
ースガイド2を予め設定された位置(即ち、変更後の試
験管ケースの寸法に合わせた位置)まで移動させると共
に、全ての移送手段を作動させて、準備装置X内に変更
前の検査項目の試験管が残っている場合には、これを排
出させる。この処理中、タッチパネルの画面は、図示実
施例では「準備中」と表示されている(図9(c)参
照。)。上記した試験管ケースガイド2の移動及び変更
前試験管の排出処理が終了すると、制御装置22は、タ
ッチパネル21に試験管装着部に装着すべき管種名(検
査項目名)を表示する(図9(d)参照)。作業者が、
選択された検査項目に対応する試験管を収容した試験管
ケースを、指示に通りに対応する試験管装着部に装着す
ると管種変更処理は終了し、タッチパネル21は再び試
験管選択機能の画面に戻る。尚、試験管ケース装着時に
各試験管装着部に設けられたバーコードリーダ(図示せ
ず)で各試験管ケースに予め印字又は貼り付けられたバ
ーコードの情報を読み取る。このバーコード情報は、前
述した通り、装着された試験管ケースに対応する検査項
目の情報を含み、制御装置22では、この情報と作業者
により選択された検査項目情報とを照合し、これらが一
致していない場合には、タッチパネル21に装着すべき
試験管ケースが間違っていることを表示する(図9
(e)参照。)。このように、タッチパネル21で処理
すべき検査項目を次々に変更し、それに合わせて試験管
装着部の試験管ケースを取り替えることにより、1台の
準備装置Aで4種類以上の多種多様な試験管の準備処理
が行えるようになる。
【0010】次に、タッチパネル21におけるラベル貼
付後の試験管の払い出し方向、即ち、排出コンベア9a
の駆動方向の選択を可能にする機能について説明する。
本実施例では、準備装置Xの右側だけにトレーチェンジ
ャYが配置されているが、準備装置Xは図2及び図3に
示すようにケーシングの両側壁に試験管排出用の開口1
0,11が形成されており、その両側又は何れか一方の
側部に自由にトレーチェンジャ設けることができるよう
に構成されている。このため、準備装置Xにおける排出
コンベア9aの駆動方向は、トレーチェンジャYの設置
状態に応じて適宜変更する必要がある。駆動方向選択機
能は、上記したように排出コンベア9aの駆動方向を選
択するための機能で、図10に示すように作業者が選択
して登録できるように設計されている。本実施例のよう
に何れか一方にしかトレーチェンジャが配置されていな
い場合には一度設定すると、次に作業者がこの駆動方向
選択機能を実行させるまではその設定を維持する。ま
た、トレーチェンジャが準備装置Xの両側に配置されて
おり、試験管準備システムの両側で採血作業を行う場合
等は、磁気カードリーダ20による個人情報の読み込み
及び検査項目の選択処理が終了する毎に、この駆動方向
選択画面を表示させ、その被験者の試験管を左右のどち
らのトレーチェンジャに排出させるかを選択できるよう
にしている。このように、試験管の排出方向を変更可能
にすることにより、設置環境に応じた配置が可能にな
る。具体的には、例えば、試験管が真空採血管の場合に
は、準備装置を採血場所に隣接して設置し、準備装置か
ら排出された試験管を使って直ぐに採血作業ができるよ
うにすることが望まれる。従って、このように、排出方
向を変更できるように構成することにより、準備装置を
導入する施設の採血場所の環境に応じて、常に採血場所
に向けて試験管を排出できるようになり、また、二つの
採血場所の間に準備装置を設置した場合でも、両方の採
血場所に試験管を排出できるようになるという格別の効
果を奏する。
【0011】最後に、タッチパネル21におけるパター
ン切換機能について説明する。このパターン切換機能
は、検査項目選択画面において、「パターン選択ボタ
ン」を押すと実行される。このパターン切換機能は、検
査項目の組み合わせと、各検査項目に必要な試験管の本
数を一つのパターンとして、複数のパターンが予め記憶
されており、これらのパターンの中から必要なパターン
を作業者が選択できるように構築されており、これによ
り、予め検査項目の決められた組み合わせがある場合
に、作業者がいちいちこれらの情報を入力する手間を無
くす(図11参照)。予め検査項目の組み合わせが決め
られる検査としては、例えば、健康診断等がある。
【0012】以上、準備装置Xの構成及び機能について
説明してきたが、準備装置Xにおける試験管ケースの収
容数は本実施例に限定されることなく任意の数でよく、
また、準備装置Xにおける内部機構も本実施例に限定さ
れることなく、選択された検査項目に対応する試験管を
取り出してラベル印字・貼付手段まで移送することがで
き、入力された個人情報をラベルに印字して試験管に貼
り付けることができ、さらにラベル貼付後の試験管を外
部に排出できる構成であれば任意の構成でよい。また、
準備装置Xにおける個人情報の入力手段は、本実施例で
は磁気カードリーダで構成されているが、これは本実施
例に限定されることなく、被験者の個人情報を入力でき
る構成であれば任意の構成でよく、例えば、被験者の個
人情報をタッチパネルで入力できるようにしてもよく、
また音声認識装置を介して音声で入力できるように構成
してもよい。さらに、準備装置Xにおける各種機能を実
行するためのタッチパネル21における表示及びプログ
ラム構築は、本実施例に限定されることなく、少なくと
も上述した検査項目選択機能が実行可能に構築されてい
れば任意の構成でよく、また、各種機能を実行するため
の画面表示も任意に設計できることは勿論である。さら
にまた、本実施例では、準備装置Xに装着する試験管ケ
ースの寸法が統一されていないことを前提として、左右
に移動可能な試験管ケースガイド2を試験管装着部毎に
設けているが、これは本実施例に限定されることなく、
例えば、試験管ケースを全て共通の寸法で形成したもの
を使用する場合には前記試験管ケースガイドは必要な
い。また、本実施例では、管種交換時に試験管ケースを
交換するように構成されているが、これは本実施例に限
定されるものではなく、例えば、試験管ケースを固定的
に設けて、管種変更時には試験管ケース内部の試験管を
取り替えるように構成してもよい。但し、この場合は、
本実施例のように試験管ケースに表示されたバーコード
から管種情報を読み取って、タッチパネルで選択された
管種と照合することができなくなるので、試験管交換時
に交換した試験管がタッチパネルで選択された試験管と
作業者自身が照合するか、自動的に取り替えられた試験
管の種類を認識する何らかの手段を設ける必要がある。
【0013】次に、準備装置Xの横に配置されたトレイ
チェンジャYの構成を図3及び図4を参照しながら説明
する。このトレイチェンジャYは、複数のトレイ30を
積み重ねた状態で支持できるトレイ受け台31を有す
る。このトレイ受け台30は図3に示すように複数(図
示実施例では20個)のトレイ30を積み重ねた状態で
支持し、一番上に位置するトレイ30が常に試験管受け
取り位置に位置するように制御される。図3中、S1は
下限センサ及びS2は上限センサであり、前記トレイ受
け台30は、この下限センサS1及び上限センサS2の
間で上下に昇降可能できるように制御される。尚、下限
センサS1を設ける位置によりトレイ30の最大積み重
ね枚数が決められ、これにより、トレイ受け台30に、
この最大積み重ね枚数のトレイを積み重ねた場合でも、
トレイ受け台30が下限センサS1で制限される最下位
置まで下降すると、一番上に位置するトレイ30が丁度
試験管受け取り位置に位置するようになる。また、トレ
イ受け取り位置には、トレイ検出センサS3及びトレイ
満杯センサS4が設けられており、作業者が間違って最
大積み重ね枚数以上のトレイを積み重ねてしまった場合
には、トレイ満杯センサS4が積み重ね枚数超過を検出
する。トレイ満杯センサS4の検出情報は、トレイチェ
ンジャYの表示パネルに表示され、作業者に超過分のト
レイの排除を促す。また、トレイ検出センサS3の情報
は、制御装置22に送られ、制御装置22は、トレイ検
出センサS3がトレイの存在を確認している間のみ排出
手段9で試験管の排出を行わせる。また、一人の被験者
に必要な全ての試験管がトレイに収容されると、作業者
はこのトレーを試験管受け取り位置から取り外す。この
試験管取り外し情報もまたトレイ検出センサS3で検出
され、トレイの取り外しが検出されると、前記トレイ受
け台31をトレイ一枚分上昇させる。また、図4に示す
ようにトレイチェンジャYの上面には、前記準備装置X
の出口10(又は11)に対応するコンベア32が設け
られており、準備装置Xから排出される試験管は、この
コンベア32上に載る。コンベア32の前進方向には試
験管をトレイに案内するシュータ33が設けられてお
り、これにより、コンベア32上に排出された試験管は
次々にトレイ30に供給される。
【0014】このように、トレイを積み重ねて収容でき
るように構成することにより、トレイチェンジャにおい
て待機中のトレイが占める空間を極めて小さくすること
が可能になる。
【0015】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る検体採取用試
験管準備装置は、少なくとも2種類以上の試験管を別々
に収容できる収容空間を備えた試験管収容部と、前記試
験管収容部から必要な試験管を選択的に取り出しラベル
貼付位置に移送する移送手段と、ラベルに被験者の個人
情報を印字し、印字済みのラベルを試験管に貼り付ける
ラベル印字・貼付手段と、ラベル貼付後の試験管を外部
に排出する排出手段と、被験者の個人情報を入力可能な
個人情報入力手段と、被験者に必要な検査項目を選択可
能な検査項目選択手段と、入力された個人情報及び検査
項目選択情報に基づいて、試験管収容部から検査に必要
な試験管を取り出すと共に、個人情報をラベルに印字
し、印字済みラベルを取り出した試験管に貼り付けて排
出するよう上記各手段を駆動させる制御装置とを備えて
いるので、準備装置単体で完全に独立して作動すること
ができ、導入する施設の状況を選ばすに、どこにでも簡
単に導入できるという効果を奏する。このように、装置
自体に専用の個人情報入力手段と検査項目選択手段とが
設けられているので、オンラインでしか使用することが
できなかった従来の準備装置とは異なり、オフラインで
使用することが可能になり、オンライン設備を備えてい
ない施設にも簡単に導入することができるようになると
いう効果を奏する。また、前記検査項目選択手段に各試
験管収容空間に対して複数の選択項目を記憶させてお
き、各試験管収容空間に収容された試験管の種類に応じ
て前記選択項目を変更できるように構成し、試験管収容
空間に収容すべき試験管の種類を任意に変更できるよう
にすることで、一台の装置で処理できる試験管の種類数
に制限がなくなり、従って、導入前に自動化すべき試験
管の種類を選択する必要がなくなり、また、導入後に必
要な試験管の種類数が増えたり、変わったりした場合で
も簡単にそれに対応することが可能になるという効果を
奏する。さらに、前記収容空間を、試験管を収容した試
験管ケースを装着可能に構成し、前記検査項目選択手段
の選択項目に応じて前記試験管ケースが取り替え可能に
し、また、前記収容空間に、装着される試験管ケースの
サイズに合わせて可動する試験管ケース保持手段を設け
ることで、使用できる試験管ケースに制限がなくなり、
例えば、市販の試験管ケースでもそのまま使うことがで
きるようになるという効果を奏する。また、前記個人情
報入力手段を、磁気カードリーダや音声認識式の入力手
段等で構成することで、個人情報の入力処理が非常に容
易になり、処理の効率が大幅に上がるという効果を奏す
る。さらにまた、本発明に係る検体採取用試験管準備シ
ステムは、少なくとも2種類以上の試験管を別々に収容
できる収容空間を備えた試験管収容部、前記試験管収容
部から必要な試験管を選択的に取り出しラベル貼付位置
に移送する移送手段、ラベルに被験者の個人情報を印字
し、印字済みのラベルを試験管に貼り付けるラベル印字
・貼付手段、ラベル貼付後の試験管を外部に排出する排
出手段、被験者の個人情報を入力可能な個人情報入力手
段、被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項目選択
手段、及び入力された個人情報及び検査項目選択情報に
基づいて、試験管収容部から検査に必要な試験管を取り
出すと共に、個人情報をラベルに印字し、印字済みラベ
ルを取り出した試験管に貼り付けて排出するよう上記各
手段を駆動させる制御装置を備えた検体採取用試験管準
備装置と、前記検対採取用試験管準備装置における試験
管排出端部に隣接して設けられ、複数のトレーを被験者
毎に交換可能に収容し、ラベル貼付後の試験管を被験者
毎に別のトレーに収容する試験管収容装置とから成るの
で、上記した検体採取用試験管準備装置の奏する効果に
加えて、準備装置で準備されたラベル貼付後の試験管を
被験者毎にトレーに収容することが可能になり、その後
の採血作業の効率が一段と向上するという効果を奏す
る。また、前記したように準備装置が完全に独立してオ
フラインで作動できるように構成されているので、準備
装置と試験管収容装置と組み合わせることで、必要な試
験管の選択、ラベルへの個人情報の印字、印字済みラベ
ルの貼付に加えて、ラベル貼付後の試験管の被験者毎の
管理の一連の準備作業が、この準備システムだけで全て
自動的に行えるようになるという効果を奏する。さらに
また、前記試験管収容装置に、複数のトレーを積み重ね
て搭載可能なトレー受け台を設け、積み重ねられたトレ
ーの一番上のトレーが前記検体採取用試験管準備装置の
試験管排出端部の近傍に位置し、その位置で排出された
試験管を受け取れるよう前記トレー受け台を昇降可能に
構成することにより、多数のトレーを効率よく収納でき
るようになり、準備システム全体が小型化できるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る検体採取用試験管準備装置を備
えた試験管準備システムの正面図である。
【図2】 図1における左視図である
【図3】 図1における右視図の部分断面図である。
【図4】 図1における上面図である
【図5】 準備装置Aの内部構造を示す概略縦断面図で
ある。
【図6】 図5の部分拡大図である。
【図7】 (a)はタッチパネルの磁気カード読み込み
待機画面を示し、(b)は読み取り情報表示画面を示し
ている。
【図8】 検査項目選択画面を示している
【図9】 (a)〜(e)が管種変更機能を実行する画
面である。
【図10】 試験管払い出し方向選択画面を示してい
る。
【図11】 パターン選択画面を示している。
【符号の説明】
X 準備装置 1 試験管収容部 1a 試験管収容ケース 2 試験管ケースガイド 2a ラックギヤ 2b ピニオンギヤ 2c スライドガイド 3 試験管押し上げ部材 3a 試験管あふれ押さえ 3b 払い出しカム 4 第1の移送手段 4a 無端コンベア 4b 移送台 5 第2の移送手段 5a 移送台 6 方向検知手段 6a 試験管押さえローラ 7 第3移送手段 7a 移送台 7b 緩衝バネ 7c ローラ 8 ラベル印字・貼付ユニット 8a 印字部 8b プラテンローラ 8c ラベル付き台紙支持ローラ 8d 台紙巻取りローラ 8e 剥離板 8f 試験管回転駆動ローラ 8g 管押さえローラ 8h 貼付位置調整ガイド 9 排出手段 9a 排出コンベア 9b ホッパー 10 排出開口(左側) 11 排出開口(右側) 20 磁気カードリーダ 21 タッチパネル 22 制御装置 23 電源部 Y トレイチェンジャ 30 トレイ 31 トレイ受け台 32 コンベア 33 シュータ 34 表示パネル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2種類以上の試験管を別々に収
    容できる収容空間を備えた試験管収容部と、 前記試験管収容部から必要な試験管を選択的に取り出し
    ラベル貼付位置に移送する移送手段と、 ラベルに被験者の個人情報を印字し、印字済みのラベル
    を試験管に貼り付けるラベル印字・貼付手段と、 ラベル貼付後の試験管を外部に排出する排出手段と、 被験者の個人情報を入力可能な個人情報入力手段と、 被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項目選択手段
    と、 入力された個人情報及び検査項目選択情報に基づいて、
    試験管収容部から検査に必要な試験管を取り出すと共
    に、個人情報をラベルに印字し、印字済みラベルを取り
    出した試験管に貼り付けて排出するよう上記各手段を駆
    動させる制御装置とを備えることを特徴とする検体採取
    用試験管準備装置。
  2. 【請求項2】 前記検査項目選択手段が、各試験管収容
    空間に対して複数の選択項目を備え、各試験管収容空間
    に収容された試験管の種類に応じて前記選択項目を変更
    できるように構成され、試験管収容空間に収容すべき試
    験管の種類を任意に変更できるようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の検体採取用試験管準備装置。
  3. 【請求項3】 前記収容空間が、試験管を収容した試験
    管ケースを装着可能に構成され、 前記検査項目選択手段の選択項目に応じて前記試験管ケ
    ースが取り替え可能に構成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の検体採取用試験管準備装置。
  4. 【請求項4】 前記収容空間が、装着される試験管ケー
    スのサイズに合わせて可動する試験管ケース保持手段を
    備えていることを特徴とする請求項3に記載の検体採取
    用試験管準備装置。
  5. 【請求項5】 前記個人情報入力手段が、磁気カードリ
    ーダから成ることを特徴とする請求項1〜4の何れか一
    項に記載の検体採取用試験管準備装置。
  6. 【請求項6】 前記個人情報入力手段が、音声認識式の
    入力手段であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    一項にに記載の検体採取用試験管準備装置。
  7. 【請求項7】少なくとも2種類以上の試験管を別々に収
    容できる収容空間を備えた試験管収容部、 前記試験管収容部から必要な試験管を選択的に取り出し
    ラベル貼付位置に移送する移送手段、 ラベルに被験者の個人情報を印字し、印字済みのラベル
    を試験管に貼り付けるラベル印字・貼付手段、 ラベル貼付後の試験管を外部に排出する排出手段、 被験者の個人情報を入力可能な個人情報入力手段、 被験者に必要な検査項目を選択可能な検査項目選択手
    段、及び入力された個人情報及び検査項目選択情報に基
    づいて、試験管収容部から検査に必要な試験管を取り出
    すと共に、個人情報をラベルに印字し、印字済みラベル
    を取り出した試験管に貼り付けて排出するよう上記各手
    段を駆動させる制御装置を備えた検体採取用試験管準備
    装置と、 前記検対採取用試験管準備装置における試験管排出端部
    に隣接して設けられ、 複数のトレーを被験者毎に交換可能に収容し、ラベル貼
    付後の試験管を被験者毎に別のトレーに収容する試験管
    収容装置と、 から成ることを特徴とする検体採取用試験管準備システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記試験管収容装置が、複数のトレーを
    積み重ねて搭載可能なトレー受け台を備え、 積み重ねられたトレーの一番上のトレーが前記検体採取
    用試験管準備装置の試験管排出端部の近傍に位置し、そ
    の位置で排出された試験管を受け取れるよう前記トレー
    受け台を昇降可能に構成したことを特徴とする請求項7
    に記載の検体採取用試験管準備システム。
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