JP3921267B2 - 尿自動分注装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分注すべき試験管に被験者の情報等が印字されたラベルを自動的に貼り付けて、尿の分注に供せることができる尿自動分注装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
従来から、被験者の血液や尿等の検体液に対して複数項目の検査・分析等を行う場合には、被験者から採取した一つの親検体から、検体液を検査・分析項目別に子検体に分注され、これら子検体を用いて検査・分析が行われる。このため、病院・検査所などでは、検体液と被験者とのマッチングを図るために、親検体及び子検体に用いられる試験管毎に、被験者に関する情報(例えば、名前、生年月日、検査項目等)を記入している。
しかし、このように、試験管毎に被験者に関する情報記入する作業は煩雑で、手間がかかるため、検体液の採取・分注前に、試験管に、被験者に関する情報が記入されたラベルを全自動的に貼り付け、採取・分注前に検査・分析用の試験管を準備するシステムが既に提案されている。
この試験管準備システムは、試験管を収納した試験管収納部から検査に必要な試験管を取り出し、この取り出された試験管に被験者に関する情報、例えば、氏名や検査種類などを印字したラベルを貼り付け、ラベル貼り付け後の試験管を移送コンベア上に供給して、移送コンベアで、被験者毎にトレーや回収箱等に回収するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように構成された試験管準備システムは、試験管へのラベルの貼り付けを全自動的に行うため、ラベル貼り付けの手間がかからないという利点を有する。
しかし、近年の分析・検査装置の自動化により、検体液の検査・分析等を行う装置のほとんどは、試験管をラックに収納した状態で移送し、移送中に試験管から必要量の検体液を採取して検査・分析を行うように構成されているものが多く、また、親検体から子検体への分注を行う装置も、親検体及び子検体を入れる試験管を各々ラックに収納した状態で移送し、移送中に親検体の試験管から複数の子検体の試験管へ検体液を分注するように構成されているものが多いため、上記した従来の試験管準備システムのように、ラベル貼り付け後の試験管をトレーや回収箱に回収するように構成されていると、ラベル貼付後の試験管をトレー等からラックに移し換える必要があり、手間がかかるという問題があり、特に、尿の分注を全自動化するにあたっては、分注作業を自動化しても、分注すべき試験管の準備に手間がかかるのでは全自動化の効果を十分に発揮できない。
上記した問題を解決するために、ラベル貼付後の試験管をトレー等ではなく、直接ラックで回収する方法が考えられるが、試験管用ラックは通常上方から試験管を垂直に差し込むように構成されているので、直接ラックで回収するためには、ラベル貼付後の試験管を垂直に保持しながらラックまで移送し、ラックの所定の穴の差し込むアーム等が必要になり、装置が複雑化し、大型化してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記した問題点を解消し、装置が複雑化したり大型化することなく、ラベル貼付後の試験管をトレー等からラックに移し換える必要のない試験管へのラベル貼付け機能を有する尿自動分注装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る尿自動分注装置は、被験者に関する情報が印字されたラベルが貼り付けられた検尿済みハルンカップを移送するカップ移送部、分注用試験管が収容されたラックを移送するラック移送手段、カップ移送部上にあるハルンカップから被験者に関する情報を読み取る情報読取手段、ラック上の試験管がラベル貼付位置に達した時に、上方から前記試験管を保持し、試験管を所定の角度回転させる保持・回転手段、前記保持・回転手段の回転に合わせて、前記情報読取手段で読み取った被験者に関する情報を印字したラベルを、前記ラベル貼付位置にある試験管に貼付けるラベル貼付手段、及び情報読取手段で情報を読み取られた後の、前記カップ移送部上にある前記ハルンカップから、対応する被験者の情報に関するラベルが貼り付けられた、前記ラック移送手段上にある前記試験管に尿を分注する分注手段を備え、ラックに収容された試験管にラベルが貼り付けられる毎に、ラックを試験管の分だけ移動するように、ラック移動手段を作動させることにより、ラックに収容された試験管に次々にラベルを貼り付けて、尿の分注に供せるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した一実施例を実施例を参照して、本発明に係る尿自動分注装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る試験管へのラベル貼付け機能を有する尿自動分注装置の概略上面図を示している。
図面に示すように、この尿自動分注装置は、ハルンカップ移送部A、ラック移送部B、バーコード読取部C、ラベル貼着部D、検体分注・廃液部E、及びカップ排出部Fから成る。
以下、尿自動分注装置を構成する各部A〜Fの構成について詳細に説明する。
尚、以下の説明においては、前後、左右方向は図1に記載した方向を基準とし、また、上下方向は図1における紙面上方を上側とし、また、紙面下方を下側として説明する。
【0006】
(ハルンカップ移送部Aの説明)
前記ハルンカップ移送部Aは、カップ供給部A1からカップ排出部Fまでのびる一本の移送コンベヤ1から成り、該移送コンベヤ1に沿ってバーコード読取部C及び検体分注・廃液部Eが並設されている。移送コンベヤ1には、カップ検出センサ3とカップストッパ5とのセットが三つ設けられており、各セットにおいてカップ検出センサ3で移送コンベヤ1上のハルンカップaを検知し、該検知結果に基づいて必要に応じてカップストッパ5から移送コンベヤ1上にストッパ棒(符号なし)が突出して移送コンベヤ1上のカップaをその位置で停止させる。前記三つのセットのうち、一番右側のセットは、カップaをバーコード読取部Cの手前で停止させ、二番目のセットは、カップaをバーコード読取部Cに対応する位置で停止させ、さらに、一番左側のセットは、カップaを検体分注・廃液部Eで停止させる。
【0007】
(ラック移送部Bの説明)
ラック移送部Bは、分注処理前の複数の空のスピッツbを収納したラックcを収納するラック収納部B1と、該ラック収納部B1から供給されたラックcをラベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eに順次移送するラック移送通路B2と、ラベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eにおける各スピッツbへのラベル貼着処理、及び検体分注処理が終了した後のラックcをラック移送通路B2から回収するラック回収部B3から構成されている。
前記ラック収納部B1は、複数のラックcを縦に整列させて収納できるように形成されており、その両側部に一対のラック押出し爪7が設けられている。このラック押出し爪7は、ラック収納部B1の裏側に設けられたスライドユニット9にスプリング11を介して取付られている。前記スプリング11は、ラック押出し爪7を常時ラック移送通路B2側に引っ張っており、これにより、ラック押出し爪7は、ラック収納部B1の一番後方に位置するラックcの背面に係止し、ラック移送通路B2上にラックcを一つづつ押し出すように前記スライドユニット9によって作動される。
ラック移送通路B2は、ラック収納部B1からラック回収部B3まで、ハルンカップ移送部Aの移送コンベヤ1と平行に配置されており、ラック収納部B1から供給されたラックcを、ラベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eを通してラック回収部B3まで移送する。
このラック移送通路B2には、ラック送り爪13が設けられている。このラック送り爪13は、ラック移送通路B2の前方にラック移送通路2Bと平行に設けられたスライドユニット15にスプリング17を介して取り付けられている。前記スプリング17は、ラック送り爪13を常時ラック移送通路B2上のラックc側に引っ張っており、これにより、このラック送り爪13は、ラック移送通路B2上に押し出されたラックcの右側面に係止し、ラックcを移送通路B2上で左方向に移送する。
前記ラック送り爪13は、後述するラベル貼着部Dの貼着ローラ状態検知センサ97からの検知結果に基づいて、ラックcを、そのラックcに収納されたスピッツbに対するラベル貼着部Dでのラベル貼着処理、及び検体分注・廃液部Eでの分注処理が終了する毎に、スピッツbを1本づつラベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eに送るようにスライドユニット15によって作動される。
また、ラック移送通路B2の左端部には、ラック押出し板19が設けられている。このラック押出し板19は、ラック移送通路B2からラック回収部B3にかけて、そららの裏側に設けられたスライドユニット21に取り付けられており、このスライドユニット21によりラック移送通路B2の後方からラック移送通路B2に向けて突出可能にされている。このラック押出し板19は、全ての処理が終了したラックcが、ラック移送通路B2におけるラック回収部B3と対応する位置まで移送されてくると、処理済みのラックcをラック移送通路B2からラック回収部B3に向けて押し出すよう、前記スライドユニット15によって作動される。
ラック回収部B3は、前記ラック押出し板19によって押し出された処理済みのラックcを次々に回収する。
【0008】
(バーコード読取部Cの説明)
図2は、図1における尿自動分注装置のバーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一部の部分拡大上面図であり、また、図3は、バーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一部を左方向から見た部分拡大側面図である。
バーコード読取部Cは、上下方向に摺動可能なスライドユニット23と該スライドユニット23を支持する支持フレーム25とを備えている。これらスライドユニット23及び支持フレーム25は、ハルンカップ移送部Aの移送コンベヤ1と、ラック移送部Bのラック移送通路B2との間に配置されている。
前記スライドユニット23と支持フレーム25との間にはスプリング27が設けられており、このスプリング27はスライドユニット23を常時上方に引っ張っている。
前記支持フレーム25は、押付けカム29と、該押付けカム29を回転駆動する押付けモータ31が設けられている。前記押付けカム29は、スライドユニット23に設けられたアイドラ33に係止しており、前記押付けモータ31によって回転駆動されると、アイドラ33、即ち、スライドユニット23を前記スプリング27の引っ張り力に抗して下方に押し下げる。
また、支持フレーム25における前記押付けカム29の上方には、押付け行程検知センサ35が設けられており、前記押付けカム29には、半円形状のセンサカッタ37が回転一体に固定されている。このセンサカッタ37は、前記したように押付けカム29と一体に回転し、該押付けカム29が図3上、時計回りに回転してスライドユニット23を下方に押し下げている間は、前記押付け行程検知センサ35を横切り、また、押付けカム29が図3上180度し、その後さらに時計回りに回転してスライドユニット23の押付けを徐々に解除し、スライドユニット23がスプリング27の引っ張り力により上方に引き上げられている間は、前記押付け行程検知センサ35から外れる。このセンサカッタ37の作用により、押付け行程検知センサ35は、スライドユニット23が下方に押し下げられているか、上方に引き上げられているかを検知する。
前記スライドユニット23の下部には、カップ回転機構C1と、ラベル貼着部Dの一部を構成するスピッツ回転機構D1とが設けられている。
【0009】
(カップ回転機構の説明)
カップ回転機構C1は、ハルンカップ移送部Aの移送コンベヤ1上に突出している押付け回転板39を備えている。この押付け回転板39は、下面には滑り止め材41が張設された長方形の板体から成り、その長手方向の長さは、ハルンカップaの上端縁の外径寸法より若干大きく寸法決めされている。
前記押付け回転板39は、上端に従動プーリ47が固定された回転シャフト45に、軸方向に摺動可能に、かつ回転方向に一体に取り付けられている。また、前記押付け回転板39と回転シャフト45との間にはスプリング43が介装されており、前記スプリング43により押付け回転体39は常時、下方、即ち、ハルンカップa側に押し付けられている。これにより、スライドユニット23が下方に押し下げられると、押付け回転板39は、前記スプリング43の力に抗して移送コンベヤ1上のハルンカップaの上端縁に押し付けられ、ハルンカップaを保持する。
また、カップ回転機構C1は、カップ回転モータ49が設けられている。このカップ回転モータ49の回転軸には駆動プーリ51が固定されており、この駆動プーリ51と前記回転シャフト45の従動プーリ47とには動力伝達ベルト53がかけられている。
前記カップ回転モータ49は、前述した押付け行程検知センサ35の検知結果に基づいて、スライドユニット23が下方に押し下げられている時に回転駆動し、これにより、ハルンカップaを押付け保持した押付け回転板39により移送コンベヤ1上にあるハルンカップaを回転させる。
また、カップ回転機構C1の、移送コンベヤ1を挟んだ反対側にはバーコードリーダC2が配置されており、前記したカップ回転機構C1によりハルンカップaが回転された時に、このバーコードリーダC2でハルンカップaの表面に貼り付けられたラベルdのバーコード情報を読み取る。前記ラベルdには、被験者名、被験者属性(診療科、病棟等)、検査番号、検査に必要なスピッツの数(親検体から何本の子検体に分注するか)等の様々な被験者に関する情報が2次元バーコード化されて印字されている。
【0010】
(スピッツ回転機構の説明)
前記スライドユニット25の下部に設けられたスピッツ回転機構D1は、ラック移送通路B2上に突出している押付け回転体55を備えている。この押付け回転体55は、先端がスピッツbの上部に挿入できるようにテーパ状に形成された円筒体から成り、回転シャフト59に、軸方向に摺動可能に、かつ回転方向に一体に取り付けられている。また、回転シャフト59と前記押付け回転体55との間にはスプリング57が介装されており、このスプリング57により、押付け回転体55が常時、下方に、即ち、スピッツb側に押し付けられている。これにより、スライドユニット23が下方に押し下げられると、押付け回転体55は、前記スプリング57の力に抗して、その先端がラック移送通路B2上のスピッツbに挿入され、スピッツbを保持する。
また、スピッツ回転機構D1は、スピッツ回転モータ61を備えている。このスピッツ回転モータ61の回転軸には駆動プーリ63が設けられており、該駆動プーリ63と前記回転シャフト59に設けられた従動プーリ65とには動力伝達ベルト67がかけられている。
前記スピッツ回転モータ61は、前述した押付け行程検知センサ35の検知結果に基づいて、スライドユニット23が下方に押し下げられている時に回転駆動し、これにより、スピッツbを挿入保持した押付け回転体55により、ラック移送通路B2上にあるラックcに収納されたスピッツbを回転させ、スピッツbの回転中に後述するラベル貼着手段Dのラベル貼着装置D2によってスピッツbに被験者の情報がバーコード(及び文字)の形態で印字されたラベルeを貼り付ける。
また、ラック移送通路B2のスピッツ回転機構D1と対応する部分には、バーコードリーダC3が設けられており、このバーコードリーダC3は、前記ラベル貼着装置D2によってスピッツbに貼り付けられたラベルeを、スピッツ回転中に読み取り、該ラベルeに印字された情報がハルンカップa側のバーコードリーダC2に読み取られた情報と合っているかを確認する。
【0011】
(ラベル貼着部Dの説明)
図1を参照すると分かるように、バーコード読取部Cのラック移送通路B2を挟んだ反対側にはラベル貼着部Dの一部を構成するラベル貼着装置D2が設けられている。
ラベル貼着部Dは、このラベル貼着装置D2と前述したスピッツ回転機構D1とから成り、前記ラベル貼着装置D2は、ラック移送部Bにおけるラック収納部B1とラック回収部B3との間に配置されている。
図4は、図1における尿自動分注装置のラベル貼着部Dの部分拡大上面図であり、また、図5は、ラベル貼着部Dを左方向から見た部分拡大側面図である。
以下、図1、図4及び図5を参照してラベル貼着部Dの構成について詳細に説明する。
スピッツ回転機構D1の構成については既に説明してあるのでここでは説明を省略する。
ラベル貼着装置D2は、ラベル付き台紙供給ローラ69、巻取りローラ71、不図示のプリンタの印字ヘッド73、プラテンローラ75、剥離板77、及び貼付ローラユニット79を備えている(図1参照)。
図4に示すように、前記貼着ローラユニット79は、支持フレーム81を備えている。この支持フレーム81には、支持プレート83がスプリング85を介して取り付けられている。前記支持プレート83の先端には貼着ローラ86がスプリング87を介して取り付けられている。
また、この支持フレーム81は押付けモータ89を備えている。この押付けモータ89は、その回転軸に押付けカム91が回転一体に取り付けられている。この押付けカム91は、前記支持プレート83に一体に突設されたアイドラ93に係止しており、これにより、押付けモータ89が駆動して、押付けカム91が回転すると、押付けカム91がアイドラ93を押して、支持プレート83をスプリング87の引っ張り力に抗して支持フレーム81から押出し、貼着ローラ86を前記スピッツ回転機構D1により回転されているスピッツbの側面に当てる。
また、前記押付けモータ89の回転軸には、半円状のセンサカッタ95が回転一体に装着されており、支持フレーム81における前記センサカッタ95と対応する位置にはセンサカッタ95が通過可能に貼着ローラ状態検知センサ97が装着されている。前記センサカッタ95は、図示していないが略半円形状をした板体であり、支持プレート83が押付けカム91により押され、貼着ローラ86がスピッツbの表面に接触している間は、貼着ローラ状態検知センサ97から外れており、押付けカム91が支持プレート83の規制を解除して支持プレート83がスプリング87の引っ張り力によって支持フレーム81内に引き戻されている間は、貼着ローラ状態検知センサ97を通過する。
【0012】
(バーコード読取部C及びラベル貼着部Dの作用)
以上説明したバーコード読取部C及びラベル貼着部Dの作用を簡単に説明すると、バーコード読取部Cでは、カップストッパ5によって移送コンベア1のバーコード読取位置に停止されたハルンカップaを、カップ回転機構C1で回転させ、バーコードリーダC2でハルンカップaに貼り付けられたラベルdから2次元バーコード化された被験者名、被験者属性、検査番号、検査に必要なスピッツの数(親検体から何本の子検体に分注するか)等の種々の被験者に関する情報を読み取る。
バーコード読取部Cで、ハルンカップaに貼り付けられたラベルdの情報が読み取られると、ラベル貼着部Dは前記バーコードリーダC2で読み取った情報に基づいて、印字ヘッド73で被験者に関する情報をラベルeに印字する。この時、検査番号に関する情報は1次元バーコード化して印字され、また、被験者名や被験者属性に関する情報は必要に応じて文字や記号等で印字される。印字ヘッド73でのラベルeに対する印字が終了すると、巻取りローラ71がラベル付き台紙fを巻取る方向に回転し、剥離板77で前記ラベル付き台紙fを、その進行方向に対して鋭角に折り曲げて印字したラベルeの先端部分を台紙fから剥離する。
ラベルeの先端部分が台紙fから剥離されると、貼着ローラユニット79の押付けモータ89が作動し、貼着ローラ86をスピッツbに向かって押出し、前記先端部分が剥離され、スピッツbの側面に向かって突出されたラベルeをスピッツbの側面に押し当てる。
貼着ローラユニット79がラベルeをスピッツbの表面に押し当てると、スピッツ回転機構D1の押付け回転体55で挿入保持されたスピッツbが、前記スピッツ回転機構D1のスピッツ回転モータ61により回転され、前記ラベルeがスピッツbの表面に貼り付けられる。
スピッツbはラベルeが貼り付けられた後も、さらに回転され、貼着られたラベルeは、バーコードリーダC2で読み取られる。
また、前記巻取りローラ71は、貼着ローラユニット79に設けられたセンサ97で検知される検知結果に基づいて、スピッツbに対するラベル貼着処理が終了すると、ラベル付き台紙fを、次のラベルeが印字ヘッド73の正面に位置するまで巻取る。
これら一本のスピッツbに対する一連のラベル貼着処理が終了すると、スライドユニット23が引き上げられ、移送コンベア1上のハルンカップa及びラック移送通路B2上のスピッツbから押付け回転板39及び押付け回転体55が外れる。そして、前記バーコードリーダC2で読み取られたハルンカップaに貼着られたラベルdの情報が、例えば、ハルンカップaを3つのスピッツbに分注するという情報であれば、移送コンベア1は作動させずに、ラック移送通路B2のラック送り爪13のみが略スピッツ1本分だけ左方向に移動され、次のスピッツbをスピッツ回転機構D1及びラベル貼着装置D2の処理位置に移動し、そこで、再び、上述したスピッツbに対するラベル貼着処理を行う。
バーコードリーダC2で読み取った情報に対応する数のスピッツbに対するラベル貼着処理が終了した後は、移送コンベア1は、次のハルンカップaをバーコード読取部Cに対応する位置に、また、対応するスピッツbに対するラベル貼着処理が終了したハルンカップaを検体分注・廃液部Eに移送し、また、ラック移送部B2のラック送り爪13は、ラベル貼着処理が終了したラックcを検体分注・廃液部Eに移送する。
【0013】
(検体分注・廃液部Eの説明)
次に検体分注・廃液部Eについて説明する。図6は、図1における右側から見た検体分注・廃液部Eの拡大側面図である。
検体分注・廃液部Eは、移送コンベア1からラック移送通路B2に延びる支持フレーム99を備えている。この支持フレーム99には、装置の前後方向に延びるY軸ガイド101が設けられており、このY軸ガイド101には支持プレート103が装着されている。この支持プレート103は、支持フレーム99に設けられたY軸用モータ105によって、駆動プーリ107、ベルト109、及び従動プーリ111を介してY軸ガイド101に沿って前後に摺動できるように構成されている。
また、前記支持プレート103には、装置の上下方向に延びるZ軸ガイド113が設けられており、このZ軸ガイド113には、分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117を備えた作業プレート119が装着されている。この作業プレート119は、支持プレート103に設けられたZ軸モータ121によって、駆動プーリ123、ベルト125、及び従動プーリ127を介してZ軸ガイド113に沿って上下に摺動できるように構成されている。
前記作業プレート119には、撹拌棒117を作動する作動モータ129が設けられており、また、分注・廃液ノズル115は、不図示の負圧ポンプにホース131を介して接続されている。
さらに、移送コンベヤ1とラック移送通路B2との間の前記支持フレーム99の下方に対応する位置には、洗浄ポット133が設けられており、分注・廃液処理に使用したノズル115と撹拌処理に使用した撹拌棒117とを、この洗浄ポット133で洗浄できるように構成されている。
【0014】
(検体分注・廃液部Eの作用)
以上説明した検体分注・廃液部Eの作用について簡単に説明すると、バーコード読取部C及びラベル貼着部Dにおけるハルンカップaのバーコード読取処理と、スピッツbに対するラベル貼着処理が終了した後、移送コンベア1によってハルンカップaが、また、ラック移送通路B2上をラックcが、各々分注・廃液部Eまで移送されてくると、前記支持フレーム99上で、支持プレート103及び作業プレート119を前後・上下(即ち、Y軸方向及びZ軸方向)に作動させ、分注・廃液ノズル115で、ハルンカップa内の尿をスピッツbに移し換える。この尿移し換え作業は、バーコード読取部Dで、ハルンカップaのラベルdから読み取られた情報に基づいて、被験者に必要な検査の種類の回数行われ、検査の種類によって必要に応じて、前記撹拌棒117でスピッツb内に移し換えられた尿を撹拌する。また、ラック移送通路B2におけるラック送り爪13は、スピッツbに対する尿の移し換え、及び撹拌処理が終了する毎に、ラックcをスピッツ1本分だけ左側に移動させ、尿を分注すべきスピッツbを次々に前記検体分注・廃液部Dに移動させる。
また、前記分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117は各々、尿の移し換え作業を行う毎、また、尿の撹拌作業を行う毎に、洗浄ポット133に挿入されて洗浄される。
ハルンカップaのラベルdから読み取られた情報に応じた分注作業が終了すると、前記分注・廃液ノズル115は再び、ハルンカップaの中に挿入され、ハルンカップaに残った残尿を全て吸引し、前記ホース131を介して不図示の廃液タンク等に残尿を排水する。
【0015】
(カップ排出部Fの説明)
最後に、カップ排出部Fについて説明する。図7は、図1におけるカップ排出部Fの部分拡大図、図8は、カップ排出部Fを図1における左側から見た拡大側面図である。
上記した分注・廃液処理が終了すると、ラックcは、ラック送り爪13によって、ラック移送通路B2の左端まで移送され、その後、ラック押出し板19によって、ラック移送通路B2からラック回収部B3に押し出され、回収される。一方、分注・廃液処理が終了したハルンカップaは、移送コンベア1によって、さらにカップ排出部Fまで移送される。
カップ排出部Fは、移送コンベヤ1上にある空のハルンカップaを移送コンベヤ1の側方に押し出すカップ押出し爪135と、該カップ押出し爪135を回転駆動させる押出しモータ137を備えている。
移送コンベヤ1の側方における空のハルンカップaが押し出される部分には、カップ排出ポット139が設けられている。このカップ排出ポット139は、少なくとも移送コンベヤ1の移送面と同じ高さから、下方に延びる上下が開放された筒状体から成り、その下方開放端には、カップ受け板141が設けられている。このカップ受け板141は、カップ排出モータ143によって回転して、カップ排出ポット139の下方開放端を開閉可能に構成されており、カップ排出ポット139の所定の高さに配置されたカップ定量センサ145の検知結果に基づいて、カップ排出ポット139内に所定量のハルンカップaが溜まると、カップ排出ポット139の下方開放端を開放して、カップ排出ポット139内のハルンカップaを下方に排出する。
前記カップ排出ポット139は、移送コンベア1から押し出されたハルンカップaが、立ったままの状態で、前記カップ受け板141まで落下するようにハルンカップaをガイドできる形状及び寸法で構成され、これにより、移送コンベア1から押し出されたハルンカップaは、次々に入れ子状に重なってカップ排出ポット139内に収容される。
また、本実施例では示していないが、このカップ排出ポット139には、ハルンカップaが所定量溜まると、積み重ねられたハルンカップaを上下方向に、又は左右方向に押しつぶすプレス装置を設けることができる。
【0016】
(装置全体の作用)
以上説明した尿自動分注装置の全体の作用を簡単に説明する。
被験者は、ハルンカップaに被験者自身の尿を採尿する。このハルンカップaには、採尿前又は採尿後に被験者自身に関する情報がバーコードで印字されたラベルdが貼り付けられる。前記したように、このハルンカップaに貼着られるラベルdには、被験者名や被験者属性等の被験者の個人情報や検査番号等の検査に関する情報等の種々の被験者に関する情報が2次元バーコード化されて印字されている。尚、前記被験者に関する情報は、例えば、病院等でID番号で一括管理している場合には、ID番号等が採用され得る。
採尿後のハルンカップaは、被験者により、又は尿自動分注装置を管理している者(例えば、看護婦や医師等)により、ハルンカップ移送部Aの移送コンベア1上に載せられる。
他方、尿自動分注装置のラック移送部Bにおけるラック収納部B1には、複数のスピッツbが立てられたラックcが少なくとも一つ、必要に応じて、複数個がセットされる。
尿自動分注装置は、ハルンカップa及びラックcがセットされると、移送コンベア1がハルンカップaを、ラック移送通路B2に設けられたラック送り爪13がラックcを、各々バーコード読取部C及びラベル貼着部Dに移送する。バーコード読取部Cではハルンカップaのラベルdに印字された被験者に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、ラベル貼着部Dで必要な数のスピッツbに被験者に関する情報を1次元バーコード(及び文字や記号等)で印字したラベルeを貼り付ける。
バーコード読取部C及びラベル貼着部Dにおけるハルンカップaに対するスピッツbへのラベル貼着処理が終了すると、前記処理が終了したハルンカップaと、ラベル貼着後のスピッツbを収納するラックcとは各々検体分注・廃液部Eに移送される。
検体分注・廃液部Eでは、バーコード読取部Cでハルンカップaのラベルdから読み取った被験者に関する情報に基づいて、分注・廃液ノズル115によってハルンカップaの尿を必要な数のスピッツb(即ち、ラベル貼着部Dでハルンカップaに対応するラベルeが貼り付けられたスピッツb)に分注する。また、必要に応じて、スピッツbに分注された尿を撹拌棒117で撹拌する。尚、前記分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117はスピッツ1本に対する分注処理又は撹拌処理が終わる毎に洗浄ポット133で洗浄される。
上記したスピッツbに対する分注処理が終了すると、検体分注・廃液部Eでは、前記分注・廃液ノズル115を用いてハルンカップa内に残った残尿を全て吸引して排出する。
残尿に対する廃液処理が終了すると、空のハルンカップaは、移送コンベア1によってカップ排出部Fに移送される。カップ排出部Fでは、空のハルンカップaが移送されてくると、カップ押出し爪135により空のハルンカップaを移送コンベア1から移送コンベア1の側方に設けられたカップ排出ポット139に押し出す。
カップ排出ポット139では、移送コンベア1から押し出される空のハルンカップaを所定量に達するまで、ハルンカップaを立てた状態で次々に入れ子状に積み重ねて収容保持する。カップ排出ポット139内のハルンカップaが所定量に達すると、カップ受け板141がカップ排出ポット139の下方開放端を開放して入れ子状に積み重ねられた空のハルンカップaを下方に排出する。
【0017】
(実施例効果)
以上説明したように、本実施例の尿自動分注装置によれば、被験者によりハルンカップaに採尿された尿に対するスピッツbへのラベル貼着処理と分注処理とを、被験者の尿が採尿されたハルンカップaに貼り付けられたラベルdの情報に基づいて、同じ装置内で連続して行うので、親検体としてのハルンカップaと、子検体としてスピッツbとのマッチングが確実に図れるという効果を奏する。
また、本実施例の尿自動分注装置によれば、ハルンカップaからのバーコード読取処理、スピッツbに対するラベル貼着処理、スピッツbに対する分注処理、及び分注処理終了後のハルンカップaに対する廃液・廃棄処理を連続して一つの装置で行うので、処理効率が高く、従来、上記した各処理に必要であった人手が全く必要なくなるという効果を奏する。
さらに、本実施例の尿自動分注装置によれば、複数の情報を記号化することができる2次元バーコードを用いてハルンカップaに貼り付けられたラベルdに被験者名、被験者属性、及び検査番号等の種々の被験者に関する情報を印字しているので、例えば、バーコード読取部をホストコンピュータ等に接続して必要な被験者に関する情報を親検体から読み取った情報に基づいて呼び出して子検体に対するラベル貼着処理や分注処理等を行う等の面倒な処理を必要とせず、ハルンカップaに貼り付けられたラベルdの情報だけで、スピッツに対するラベル貼着処理や分注処理が行うことができるという効果を奏し、また、この結果、被験者に関する情報を管理するコンピュータ等の周辺設備を必要としないので、このようなコンピュータ等の設備のない病院等でも簡単に採用し、使用することが可能になるという効果を奏する。
また、本実施例の尿自動分注装置は、ハルンカップaに貼着られるラベルdに被験者に関する情報を2次元バーコードで印字する一方で、スピッツbには1次元バーコードや文字等を用いて被験者に関する情報を印字するように構成しているので、ラベル貼着及び分注処理後のスピッツbは、1次元バーコード読取手段しか備えていない既存の検査・分析装置で用いることが可能であるという効果を奏する。
【0018】
(別の適用例の説明)
以上説明した本実施例では、ラック移送部Bは、分注処理終了後のラックcをラック回収部B3で回収するように構成されているが、ラック移送部Bの構成は本実施例に限定されることなく、例えば、ラック移送通路B2を、尿の検査・分析を行う装置の移送コンベアと直結して、検査・分析処理までの連続的に行えるように構成してもよい。
さらに、本実施例では、ハルンカップ移送部Aの移送コンベア1の上流については、特に言及していないが、例えば、移送コンベア1をトイレ内まで(好ましくは、便器の前まで)延長させ、被験者がトイレで採尿したハルンカップaをその場で移送コンベア1に載せるように構成してもよい。
また、本実施例では、ハルンカップ移送部Aをカップ排出部Fに連結し、分注処理が終了したハルンカップaに対して直ぐに廃液・廃棄処理を行うように構成しているが、分注処理が終了したハルンカップaに対する処理は本実施例に限定されることなく、例えば、移送コンベア1を、処理後ハルンカップ収容部に連結して、分注処理が終了した後のハルンカップを廃液・廃棄処理をせずに、再検査用にストックするように構成してもよい。この場合、ハルンカップaは、本実施例のように単体で移送コンベア1で移送して処理を行うように構成してもよいが、これは本実施例に限定されることなく、例えば、図9(a)に示すように、複数のハルンカップを一つのラックに収納し、図9(b)に示すようにラック単位でハルンカップaを移送して各処理を行うように構成してもよい。このようにハルンカップaをラックに収納して処理を行うと、各処理終了後のハルンカップaを保冷庫等に運ぶ時にラックに入れた状態で運ぶことができるので便利であり、また、保冷庫へのハルンカップの出し入れも行い易いという効果を奏する。
さらにまた、本実施例では、ハルンカップaのラベルdには、2次元バーコードを用いて種々の被験者に関する情報を印字し、この2次元バーコード化された情報に基づいてスピッツbのラベルeには、1次元バーコード(及び文字)を用いて被験者に関する情報を印字しているが、これら被験者に関する情報を印字する手段は、本実施例の組合せに限定されることなく、例えば、親検体及び子検体の両方に2次元バーコードを用いて被験者に関する情報を印字してもよく、また、親検体及び子検体の両方に1次元バーコードを用いて被験者に関する情報を印字してもよく、また、子検体に文字だけを用いて被験者に関する情報を印字してもよい。
また、被験者に関する情報を記号化する手段は、バーコード化処理だけに限定されることなく、様々な記号化処理が適用され得る。また、本実施例では、2次元バーコードを用いて被験者に関する複数の情報を親検体(即ち、ハルンカップa側)に印字し、これに基づいて子検体(即ち、スピッツb側)に被験者に関する複数の情報を印字するように構成されているが、これは本実施例に限定されることなく、例えば、親検体に1次元バーコードを用いて被験者に関する一つの情報(例えば、被験者に対応した検体番号等)を印字し、これに基づいて子検体にも被験者に関する一つの情報を1次元バーコードや文字等で印字するように構成してもよい。
さらに、本実施例では、親検体に2次元バーコードを用いて被験者に関する情報を複数印字することにより、尿自動分注装置だけで親検体と子検体とに対する被験者の情報処理を行えるように構成しているが、これは本実施例に限定されることなく、被験者に関する情報を一括管理するコンピュータ等と接続して、このコンピュータから、子検体に印字する被験者に関する情報や検査に必要なスピッツの数等の情報を読み出すように構成してもよい。この場合、例えば、親検体に1次元バーコードを用いて被験者に対応した検体番号等を印字しておき、この検体番号に基づいて、コンピュータから子検体に印字する被験者に関する情報や検査に必要なスピッツの数等の情報を読み出し、このコンピュータからの情報に基づいて、ラベル印字・貼着処理や分注処理を行うように構成され得る。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る尿自動分注装置は、被験者に関する情報が印字されたラベルが貼り付けられた検尿済みハルンカップを移送するカップ移送部、分注用試験管が収容されたラックを移送するラック移送手段、カップ移送部上にあるハルンカップから被験者に関する情報を読み取る情報読取手段、ラック上の試験管がラベル貼付位置に達した時に、上方から前記試験管を保持し、試験管を所定の角度回転させる保持・回転手段、前記保持・回転手段の回転に合わせて、前記情報読取手段で読み取った被験者に関する情報を印字したラベルを、前記ラベル貼付位置にある試験管に貼付けるラベル貼付手段、及び情報読取手段で情報を読み取られた後の、前記カップ移送部上にある前記ハルンカップから、対応する被験者の情報に関するラベルが貼り付けられた、前記ラック移送手段上にある前記試験管に尿を分注する分注手段を備え、ラックに収容された試験管にラベルが貼り付けられる毎に、ラックを試験管の分だけ移動するように、ラック移動手段を作動させることにより、ラックに収容された試験管に次々にラベルを貼り付けて、尿の分注に供せるように構成されているので、尿自動分注装置において、ラベルを貼り付けた試験管をラックに移し換える必要がなくなるという効果を奏し、又、ラックに収納された試験管に直接ラベルを貼り付けるので、試験管のみを移送する特別な移送アーム等を必要とせずに構造が簡単になるという効果を奏する。
また、本発明に係る尿自動分注装置によれば、保持・回転手段を試験管を上方から保持するように構成しているので、ラックにおける隣接する試験管間のピッチに関係なく、ラベル貼着のための試験管の保持・回転処理を行うことができ、前記ピッチが非常に狭くても全く問題なくラベル貼着処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る尿自動分注装置の概略上面図である。
【図2】 図1における尿自動分注装置のバーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一部の部分拡大上面図である。
【図3】 バーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一部を左方向から見た部分拡大側面図である。
【図4】 図1における尿自動分注装置のラベル貼着部Dの部分拡大上面図である。
【図5】 ラベル貼着部Dを左方向から見た部分拡大側面図である。
【図6】 図1における右側から見た検体分注・廃液部Eの拡大側面図である。
【図7】 図1におけるカップ排出部Fの部分拡大図である。
【図8】 カップ排出部Fを図1における左側から見た拡大側面図である。
【図9】 (a)はハルンカップを収納したラックの概略側面図であり、また、(b)はハルンカップ移送部の別の実施例を示す概略上面図である。
【符号の説明】
A ハルンカップ移送部
A1 カップ供給部
1 移送コンベヤ
3 カップ検出センサ
5 カップストッパ
B ラック移送部
B1 ラック収納部
7 ラック押出し爪
9 スライドユニット
11 スプリング
B2 ラック移送通路
13 ラック送り爪
15 スライドユニット
17 スプリング
19 ラック押出し板
21 スライドユニット
B3 ラック回収部
C バーコード読取部
23 スライドユニット
25 支持フレーム
27 スプリング
29 押付けカム
31 押付けモータ
33 アイドラ
35 押付け行程検知センサ
37 センサカッタ
C1 カップ回転機構
39 押付け回転板
41 滑り止め部材
43 スプリング
45 回転シャフト
47 従動プーリ
49 カップ回転モータ
51 駆動プーリ
53 動力伝達ベルト
C2 バーコードリーダ
C3 バーコードリーダ
D ラベル貼着部
D1 スピッツ回転機構
55 押付け回転体
57 スプリング
59 回転シャフト
61 スピッツ回転モータ
63 駆動プーリ
65 従動プーリ
67 動力伝達ベルト
D2 ラベル貼着装置
69 台紙供給ローラ
71 巻取りローラ
73 印字ヘッド
75 プラテンローラ
77 剥離板
79 貼着ローラユニット
81 支持フレーム
83 支持プレート
85 スプリング
86 貼着ローラ
87 スプリング
89 押付けモータ
91 押付けカム
93 アイドラ
95 センサカッタ
97 貼着ローラ状態検知センサ
E 検体分注・廃液部
99 支持フレーム
101 Y軸ガイド
103 支持プレート
105 Y軸用モータ
107 駆動プーリ
109 ベルト
111 従動プーリ
113 Z軸ガイド
115 分注・廃液ノズル
117 撹拌棒
119 作業プレート
121 Z軸モータ
123 駆動プーリ
125 ベルト
127 従動プーリ
129 作動モータ
131 ホース
133 洗浄ポット
F カップ排出部
135 カップ押出し爪
137 駆動モータ
139 カップ排出ポット
141 カップ受け板
143 カップ排出モータ
145 カップ定量センサ

Claims (1)

  1. 被験者に関する情報が印字されたラベルが貼り付けられた検尿済みハルンカップを移送するカップ移送部、
    分注用試験管が収容されたラックを移送するラック移送手段、
    カップ移送部上にあるハルンカップから被験者に関する情報を読み取る情報読取手段、
    ラック上の試験管がラベル貼付位置に達した時に、上方から前記試験管を保持し、試験管を所定の角度回転させる保持・回転手段、
    前記保持・回転手段の回転に合わせて、前記情報読取手段で読み取った被験者に関する情報を印字したラベルを、前記ラベル貼付位置にある試験管に貼付けるラベル貼付手段、及び
    情報読取手段で情報を読み取られた後の、前記カップ移送部上にある前記ハルンカップから、対応する被験者の情報に関するラベルが貼り付けられた、前記ラック移送手段上にある前記試験管に尿を分注する分注手段
    を備え、
    ラックに収容された試験管にラベルが貼り付けられる毎に、ラックを試験管の分だけ移動するように、ラック移動手段を作動させることにより、
    ラックに収容された試験管に次々にラベルを貼り付けて、尿の分注に供せるようにした
    ことを特徴とする尿自動分注装置。
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