JPH10139023A - 試験管用自動ラベル貼付装置 - Google Patents

試験管用自動ラベル貼付装置

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JPH10139023A
JPH10139023A JP29677696A JP29677696A JPH10139023A JP H10139023 A JPH10139023 A JP H10139023A JP 29677696 A JP29677696 A JP 29677696A JP 29677696 A JP29677696 A JP 29677696A JP H10139023 A JPH10139023 A JP H10139023A
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rack
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cup
test tube
spitz
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Shunichi Matsumoto
俊一 松本
Osamu Hirasawa
修 平沢
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers
    • G01N2035/00861Identification of carriers, materials or components in automatic analysers printing and sticking of identifiers

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  • Labeling Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のラベル貼着装置に関する問題点を解決
し、装置が複雑化したり大型化することなく、ラベル貼
付後の試験管をトレー等からラックに移し換える必要の
ない試験管用自動ラベル貼付装置を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る試験管用自動ラベル貼着装
置は、試験管((b)が収納されたラック(c)を移送するラ
ック移送手段(B)、ラック(c)上の試験管(b)が貼付位置
に達した時に、上方から前記試験管(b)を保持し、試験
管(b)を所定の角度回転させる保持・回転手段(D1)、及
び前記保持・回転手段(D1)の回転に合わせて、試験管
(b)にラベル(e)を貼付るラベル貼付手段(D2)を備え、ラ
ック(c)に収納された試験管(b)にラベル(e)が貼り付け
られる毎に、ラック(c)を試験管(b)の分だけ移動するよ
うに、ラック移送手段(B)を作動させることにより、ラ
ック(c)に収納された試験管(b)に次々にラベル(e)を貼
り付けるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験管に被験者の
情報等が印字されたラベルを自動的に貼り付ける試験管
用自動ラベル貼付装置に関する。
【従来の技術】
【0002】従来から、被験者の血液や尿等の検体液に
対して複数項目の検査・分析等を行う場合には、被験者
から採取した一つの親検体から、検体液を検査・分析項
目別に子検体に分注され、これら子検体を用いて検査・
分析が行われる。このため、病院・検査所などでは、検
体液と被験者とのマッチングを図るために、親検体及び
子検体に用いられる試験管毎に、被験者に関する情報
(例えば、名前、生年月日、検査項目等)を記入してい
る。しかし、このように、試験管毎に被験者に関する情
報記入する作業は煩雑で、手間がかかるため、検体液の
採取・分注前に、試験管に、被験者に関する情報が記入
されたラベルを全自動的に貼り付け、採取・分注前に検
査・分析用の試験管を準備するシステムが既に提案され
ている。この試験管準備システムは、試験管を収納した
試験管収納部から検査に必要な試験管を取り出し、この
取り出された試験管に被験者に関する情報、例えば、氏
名や検査種類などを印字したラベルを貼り付け、ラベル
貼り付け後の試験管を移送コンベア上に供給して、移送
コンベアで、被験者毎にトレーや回収箱等に回収するよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように構成さ
れた試験管準備システムは、試験管へのラベルの貼り付
けを全自動的に行うため、ラベル貼り付けの手間がかか
らないという利点を有する。しかし、近年の分析・検査
装置の自動化により、検体液の検査・分析等を行う装置
のほとんどは、試験管をラックに収納した状態で移送
し、移送中に試験管から必要量の検体液を採取して検査
・分析を行うように構成されているものが多く、また、
親検体から子検体への分注を行う装置も、親検体及び子
検体を入れる試験管を各々ラックに収納した状態で移送
し、移送中に親検体の試験管から複数の子検体の試験管
へ検体液を分注するように構成されているものが多いた
め、上記した従来の試験管準備システムのように、ラベ
ル貼り付け後の試験管をトレーや回収箱に回収するよう
に構成されていると、ラベル貼付後の試験管をトレー等
からラックに移し換える必要があり、手間がかかるとい
う問題がある。上記した問題を解決するために、ラベル
貼付後の試験管をトレー等ではなく、直接ラックで回収
する方法が考えられるが、試験管用ラックは通常上方か
ら試験管を垂直に差し込むように構成されているので、
直接ラックで回収するためには、ラベル貼付後の試験管
を垂直に保持しながらラックまで移送し、ラックの所定
の穴の差し込むアーム等が必要になり、装置が複雑化
し、大型化してしまうという問題が生じる。本発明は、
上記した問題点を解消し、装置が複雑化したり大型化す
ることなく、ラベル貼付後の試験管をトレー等からラッ
クに移し換える必要のない試験管用自動ラベル貼付装置
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る試験管用自動ラベル貼着装置は、
試験管が収納されたラックを移送するラック移送手段、
ラック上の試験管が貼付位置に達した時に、上方から前
記試験管を保持し、試験管を所定の角度回転させる保持
・回転手段、及び前記保持回転手段の回転に合わせて、
試験管にラベルを貼付るラベル貼付手段を備え、ラック
に収納された試験管にラベルが貼り付けられる毎に、ラ
ックを試験管の分だけ移動するように、ラック移送手段
を作動させることにより、ラックに収納された試験管に
次々にラベルを貼り付けるように構成したことを特徴と
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を実施例を参照して、本発明に係る試験管用自動ラベル
貼着装置の実施の形態について説明する。図1は、本発
明に係る試験管用自動ラベル貼着装置を適用した尿自動
分注装置の概略上面図を示している。図面に示すよう
に、この尿自動分注装置は、ハルンカップ移送部A、ラ
ック移送部B、バーコード読取部C、ラベル貼着部D、
検体分注・廃液部E、及びカップ排出部Fから成る。以
下、尿自動分注装置を構成する各部A〜Fの構成につい
て詳細に説明する。尚、以下の説明においては、前後、
左右方向は図1に記載した方向を基準とし、また、上下
方向は図1における紙面上方を上側とし、また、紙面下
方を下側として説明する。
【0006】(ハルンカップ移送部Aの説明)前記ハル
ンカップ移送部Aは、カップ供給部A1からカップ排出
部Fまでのびる一本の移送コンベヤ1から成り、該移送
コンベヤ1に沿ってバーコード読取部C及び検体分注・
廃液部Eが並設されている。移送コンベヤ1には、カッ
プ検出センサ3とカップストッパ5とのセットが三つ設
けられており、各セットにおいてカップ検出センサ3で
移送コンベヤ1上のハルンカップaを検知し、該検知結
果に基づいて必要に応じてカップストッパ5から移送コ
ンベヤ1上にストッパ棒(符号なし)が突出して移送コ
ンベヤ1上のカップaをその位置で停止させる。前記三
つのセットのうち、一番右側のセットは、カップaをバ
ーコード読取部Cの手前で停止させ、二番目のセット
は、カップaをバーコード読取部Cに対応する位置で停
止させ、さらに、一番左側のセットは、カップaを検体
分注・廃液部Eで停止させる。
【0007】(ラック移送部Bの説明)ラック移送部B
は、分注処理前の複数の空のスピッツbを収納したラッ
クcを収納するラック収納部B1と、該ラック収納部B
1から供給されたラックcをラベル貼着部D及び検体分
注・廃液部Eに順次移送するラック移送通路B2と、ラ
ベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eにおける各スピッ
ツbへのラベル貼着処理、及び検体分注処理が終了した
後のラックcをラック移送通路B2から回収するラック
回収部B3から構成されている。前記ラック収納部B1
は、複数のラックcを縦に整列させて収納できるように
形成されており、その両側部に一対のラック押出し爪7
が設けられている。このラック押出し爪7は、ラック収
納部B1の裏側に設けられたスライドユニット9にスプ
リング11を介して取付られている。前記スプリング1
1は、ラック押出し爪7を常時ラック移送通路B2側に
引っ張っており、これにより、ラック押出し爪7は、ラ
ック収納部B1の一番後方に位置するラックcの背面に
係止し、ラック移送通路B2上にラックcを一つづつ押
し出すように前記スライドユニット9によって作動され
る。ラック移送通路B2は、ラック収納部B1からラッ
ク回収部B3まで、ハルンカップ移送部Aの移送コンベ
ヤ1と平行に配置されており、ラック収納部B1から供
給されたラックcを、ラベル貼着部D及び検体分注・廃
液部Eを通してラック回収部B3まで移送する。このラ
ック移送通路B2には、ラック送り爪13が設けられて
いる。このラック送り爪13は、ラック移送通路B2の
前方にラック移送通路2Bと平行に設けられたスライド
ユニット15にスプリング17を介して取り付けられて
いる。前記スプリング17は、ラック送り爪13を常時
ラック移送通路B2上のラックc側に引っ張っており、
これにより、このラック送り爪13は、ラック移送通路
B2上に押し出されたラックcの右側面に係止し、ラッ
クcを移送通路B2上で左方向に移送する。前記ラック
送り爪13は、後述するラベル貼着部Dの貼着ローラ状
態検知センサ97からの検知結果に基づいて、ラックc
を、そのラックcに収納されたスピッツbに対するラベ
ル貼着部Dでのラベル貼着処理、及び検体分注・廃液部
Eでの分注処理が終了する毎に、スピッツbを1本づつ
ラベル貼着部D及び検体分注・廃液部Eに送るようにス
ライドユニット15によって作動される。また、ラック
移送通路B2の左端部には、ラック押出し板19が設け
られている。このラック押出し板19は、ラック移送通
路B2からラック回収部B3にかけて、そららの裏側に
設けられたスライドユニット21に取り付けられてお
り、このスライドユニット21によりラック移送通路B
2の後方からラック移送通路B2に向けて突出可能にさ
れている。このラック押出し板19は、全ての処理が終
了したラックcが、ラック移送通路B2におけるラック
回収部B3と対応する位置まで移送されてくると、処理
済みのラックcをラック移送通路B2からラック回収部
B3に向けて押し出すよう、前記スライドユニット15
によって作動される。ラック回収部B3は、前記ラック
押出し板19によって押し出された処理済みのラックc
を次々に回収する。
【0008】(バーコード読取部Cの説明)図2は、図
1における尿自動分注装置のバーコード読取部C及びラ
ベル貼着部Dの一部の部分拡大上面図であり、また、図
3は、バーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一部を
左方向から見た部分拡大側面図である。バーコード読取
部Cは、上下方向に摺動可能なスライドユニット23と
該スライドユニット23を支持する支持フレーム25と
を備えている。これらスライドユニット23及び支持フ
レーム25は、ハルンカップ移送部Aの移送コンベヤ1
と、ラック移送部Bのラック移送通路B2との間に配置
されている。前記スライドユニット23と支持フレーム
25との間にはスプリング27が設けられており、この
スプリング27はスライドユニット23を常時上方に引
っ張っている。前記支持フレーム25は、押付けカム2
9と、該押付けカム29を回転駆動する押付けモータ3
1が設けられている。前記押付けカム29は、スライド
ユニット23に設けられたアイドラ33に係止してお
り、前記押付けモータ31によって回転駆動されると、
アイドラ33、即ち、スライドユニット23を前記スプ
リング27の引っ張り力に抗して下方に押し下げる。ま
た、支持フレーム25における前記押付けカム29の上
方には、押付け行程検知センサ35が設けられており、
前記押付けカム29には、半円形状のセンサカッタ37
が回転一体に固定されている。このセンサカッタ37
は、前記したように押付けカム29と一体に回転し、該
押付けカム29が図3上、時計回りに回転してスライド
ユニット23を下方に押し下げている間は、前記押付け
行程検知センサ35を横切り、また、押付けカム29が
図3上180度し、その後さらに時計回りに回転してス
ライドユニット23の押付けを徐々に解除し、スライド
ユニット23がスプリング27の引っ張り力により上方
に引き上げられている間は、前記押付け行程検知センサ
35から外れる。このセンサカッタ37の作用により、
押付け行程検知センサ35は、スライドユニット23が
下方に押し下げられているか、上方に引き上げられてい
るかを検知する。前記スライドユニット23の下部に
は、カップ回転機構C1と、ラベル貼着部Dの一部を構
成するスピッツ回転機構D1とが設けられている。
【0009】(カップ回転機構の説明)カップ回転機構
C1は、ハルンカップ移送部Aの移送コンベヤ1上に突
出している押付け回転板39を備えている。この押付け
回転板39は、下面には滑り止め材41が張設された長
方形の板体から成り、その長手方向の長さは、ハルンカ
ップaの上端縁の外径寸法より若干大きく寸法決めされ
ている。前記押付け回転板39は、上端に従動プーリ4
7が固定された回転シャフト45に、軸方向に摺動可能
に、かつ回転方向に一体に取り付けられている。また、
前記押付け回転板39と回転シャフト45との間にはス
プリング43が介装されており、前記スプリング43に
より押付け回転体39は常時、下方、即ち、ハルンカッ
プa側に押し付けられている。これにより、スライドユ
ニット23が下方に押し下げられると、押付け回転板3
9は、前記スプリング43の力に抗して移送コンベヤ1
上のハルンカップaの上端縁に押し付けられ、ハルンカ
ップaを保持する。また、カップ回転機構C1は、カッ
プ回転モータ49が設けられている。このカップ回転モ
ータ49の回転軸には駆動プーリ51が固定されてお
り、この駆動プーリ51と前記回転シャフト45の従動
プーリ47とには動力伝達ベルト53がかけられてい
る。前記カップ回転モータ49は、前述した押付け行程
検知センサ35の検知結果に基づいて、スライドユニッ
ト23が下方に押し下げられている時に回転駆動し、こ
れにより、ハルンカップaを押付け保持した押付け回転
板39により移送コンベヤ1上にあるハルンカップaを
回転させる。また、カップ回転機構C1の、移送コンベ
ヤ1を挟んだ反対側にはバーコードリーダC2が配置さ
れており、前記したカップ回転機構C1によりハルンカ
ップaが回転された時に、このバーコードリーダC2で
ハルンカップaの表面に貼り付けられたラベルdのバー
コード情報を読み取る。前記ラベルdには、被験者名、
被験者属性(診療科、病棟等)、検査番号、検査に必要
なスピッツの数(親検体から何本の子検体に分注する
か)等の様々な被験者に関する情報が2次元バーコード
化されて印字されている。
【0010】(スピッツ回転機構の説明)前記スライド
ユニット25の下部に設けられたスピッツ回転機構D1
は、ラック移送通路B2上に突出している押付け回転体
55を備えている。この押付け回転体55は、先端がス
ピッツbの上部に挿入できるようにテーパ状に形成され
た円筒体から成り、回転シャフト59に、軸方向に摺動
可能に、かつ回転方向に一体に取り付けられている。ま
た、回転シャフト59と前記押付け回転体55との間に
はスプリング57が介装されており、このスプリング5
7により、押付け回転体55が常時、下方に、即ち、ス
ピッツb側に押し付けられている。これにより、スライ
ドユニット23が下方に押し下げられると、押付け回転
体55は、前記スプリング57の力に抗して、その先端
がラック移送通路B2上のスピッツbに挿入され、スピ
ッツbを保持する。また、スピッツ回転機構D1は、ス
ピッツ回転モータ61を備えている。このスピッツ回転
モータ61の回転軸には駆動プーリ63が設けられてお
り、該駆動プーリ63と前記回転シャフト59に設けら
れた従動プーリ65とには動力伝達ベルト67がかけら
れている。前記スピッツ回転モータ61は、前述した押
付け行程検知センサ35の検知結果に基づいて、スライ
ドユニット23が下方に押し下げられている時に回転駆
動し、これにより、スピッツbを挿入保持した押付け回
転体55により、ラック移送通路B2上にあるラックc
に収納されたスピッツbを回転させ、スピッツbの回転
中に後述するラベル貼着手段Dのラベル貼着装置D2に
よってスピッツbに被験者の情報がバーコード(及び文
字)の形態で印字されたラベルeを貼り付ける。また、
ラック移送通路B2のスピッツ回転機構D1と対応する
部分には、バーコードリーダC3が設けられており、こ
のバーコードリーダC3は、前記ラベル貼着装置D2に
よってスピッツbに貼り付けられたラベルeを、スピッ
ツ回転中に読み取り、該ラベルeに印字された情報がハ
ルンカップa側のバーコードリーダC2に読み取られた
情報と合っているかを確認する。
【0011】(ラベル貼着部Dの説明)図1を参照する
と分かるように、バーコード読取部Cのラック移送通路
B2を挟んだ反対側にはラベル貼着部Dの一部を構成す
るラベル貼着装置D2が設けられている。ラベル貼着部
Dは、このラベル貼着装置D2と前述したスピッツ回転
機構D1とから成り、前記ラベル貼着装置D2は、ラッ
ク移送部Bにおけるラック収納部B1とラック回収部B
3との間に配置されている。図4は、図1における尿自
動分注装置のラベル貼着部Dの部分拡大上面図であり、
また、図5は、ラベル貼着部Dを左方向から見た部分拡
大側面図である。以下、図1、図4及び図5を参照して
ラベル貼着部Dの構成について詳細に説明する。スピッ
ツ回転機構D1の構成については既に説明してあるので
ここでは説明を省略する。ラベル貼着装置D2は、ラベ
ル付き台紙供給ローラ69、巻取りローラ71、不図示
のプリンタの印字ヘッド73、プラテンローラ75、剥
離板77、及び貼付ローラユニット79を備えている
(図1参照)。図4に示すように、前記貼着ローラユニ
ット79は、支持フレーム81を備えている。この支持
フレーム81には、支持プレート83がスプリング85
を介して取り付けられている。前記支持プレート83の
先端には貼着ローラ86がスプリング87を介して取り
付けられている。また、この支持フレーム81は押付け
モータ89を備えている。この押付けモータ89は、そ
の回転軸に押付けカム91が回転一体に取り付けられて
いる。この押付けカム91は、前記支持プレート83に
一体に突設されたアイドラ93に係止しており、これに
より、押付けモータ89が駆動して、押付けカム91が
回転すると、押付けカム91がアイドラ93を押して、
支持プレート83をスプリング87の引っ張り力に抗し
て支持フレーム81から押出し、貼着ローラ86を前記
スピッツ回転機構D1により回転されているスピッツb
の側面に当てる。また、前記押付けモータ89の回転軸
には、半円状のセンサカッタ95が回転一体に装着され
ており、支持フレーム81における前記センサカッタ9
5と対応する位置にはセンサカッタ95が通過可能に貼
着ローラ状態検知センサ97が装着されている。前記セ
ンサカッタ95は、図示していないが略半円形状をした
板体であり、支持プレート83が押付けカム91により
押され、貼着ローラ86がスピッツbの表面に接触して
いる間は、貼着ローラ状態検知センサ97から外れてお
り、押付けカム91が支持プレート83の規制を解除し
て支持プレート83がスプリング87の引っ張り力によ
って支持フレーム81内に引き戻されている間は、貼着
ローラ状態検知センサ97を通過する。
【0012】(バーコード読取部C及びラベル貼着部D
の作用)以上説明したバーコード読取部C及びラベル貼
着部Dの作用を簡単に説明すると、バーコード読取部C
では、カップストッパ5によって移送コンベア1のバー
コード読取位置に停止されたハルンカップaを、カップ
回転機構C1で回転させ、バーコードリーダC2でハル
ンカップaに貼り付けられたラベルdから2次元バーコ
ード化された被験者名、被験者属性、検査番号、検査に
必要なスピッツの数(親検体から何本の子検体に分注す
るか)等の種々の被験者に関する情報を読み取る。バー
コード読取部Cで、ハルンカップaに貼り付けられたラ
ベルdの情報が読み取られると、ラベル貼着部Dは前記
バーコードリーダC2で読み取った情報に基づいて、印
字ヘッド73で被験者に関する情報をラベルeに印字す
る。この時、検査番号に関する情報は1次元バーコード
化して印字され、また、被験者名や被験者属性に関する
情報は必要に応じて文字や記号等で印字される。印字ヘ
ッド73でのラベルeに対する印字が終了すると、巻取
りローラ71がラベル付き台紙fを巻取る方向に回転
し、剥離板77で前記ラベル付き台紙fを、その進行方
向に対して鋭角に折り曲げて印字したラベルeの先端部
分を台紙fから剥離する。ラベルeの先端部分が台紙f
から剥離されると、貼着ローラユニット79の押付けモ
ータ89が作動し、貼着ローラ86をスピッツbに向か
って押出し、前記先端部分が剥離され、スピッツbの側
面に向かって突出されたラベルeをスピッツbの側面に
押し当てる。貼着ローラユニット79がラベルeをスピ
ッツbの表面に押し当てると、スピッツ回転機構D1の
押付け回転体55で挿入保持されたスピッツbが、前記
スピッツ回転機構D1のスピッツ回転モータ61により
回転され、前記ラベルeがスピッツbの表面に貼り付け
られる。スピッツbはラベルeが貼り付けられた後も、
さらに回転され、貼着られたラベルeは、バーコードリ
ーダC2で読み取られる。また、前記巻取りローラ71
は、貼着ローラユニット79に設けられたセンサ97で
検知される検知結果に基づいて、スピッツbに対するラ
ベル貼着処理が終了すると、ラベル付き台紙fを、次の
ラベルeが印字ヘッド73の正面に位置するまで巻取
る。これら一本のスピッツbに対する一連のラベル貼着
処理が終了すると、スライドユニット23が引き上げら
れ、移送コンベア1上のハルンカップa及びラック移送
通路B2上のスピッツbから押付け回転板39及び押付
け回転体55が外れる。そして、前記バーコードリーダ
C2で読み取られたハルンカップaに貼着られたラベル
dの情報が、例えば、ハルンカップaを3つのスピッツ
bに分注するという情報であれば、移送コンベア1は作
動させずに、ラック移送通路B2のラック送り爪13の
みが略スピッツ1本分だけ左方向に移動され、次のスピ
ッツbをスピッツ回転機構D1及びラベル貼着装置D2
の処理位置に移動し、そこで、再び、上述したスピッツ
bに対するラベル貼着処理を行う。バーコードリーダC
2で読み取った情報に対応する数のスピッツbに対する
ラベル貼着処理が終了した後は、移送コンベア1は、次
のハルンカップaをバーコード読取部Cに対応する位置
に、また、対応するスピッツbに対するラベル貼着処理
が終了したハルンカップaを検体分注・廃液部Eに移送
し、また、ラック移送部B2のラック送り爪13は、ラ
ベル貼着処理が終了したラックcを検体分注・廃液部E
に移送する。
【0013】(検体分注・廃液部Eの説明)次に検体分
注・廃液部Eについて説明する。図6は、図1における
右側から見た検体分注・廃液部Eの拡大側面図である。
検体分注・廃液部Eは、移送コンベア1からラック移送
通路B2に延びる支持フレーム99を備えている。この
支持フレーム99には、装置の前後方向に延びるY軸ガ
イド101が設けられており、このY軸ガイド101に
は支持プレート103が装着されている。この支持プレ
ート103は、支持フレーム99に設けられたY軸用モ
ータ105によって、駆動プーリ107、ベルト10
9、及び従動プーリ111を介してY軸ガイド101に
沿って前後に摺動できるように構成されている。また、
前記支持プレート103には、装置の上下方向に延びる
Z軸ガイド113が設けられており、このZ軸ガイド1
13には、分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117を
備えた作業プレート119が装着されている。この作業
プレート119は、支持プレート103に設けられたZ
軸モータ121によって、駆動プーリ123、ベルト1
25、及び従動プーリ127を介してZ軸ガイド113
に沿って上下に摺動できるように構成されている。前記
作業プレート119には、撹拌棒117を作動する作動
モータ129が設けられており、また、分注・廃液ノズ
ル115は、不図示の負圧ポンプにホース131を介し
て接続されている。さらに、移送コンベヤ1とラック移
送通路B2との間の前記支持フレーム99の下方に対応
する位置には、洗浄ポット133が設けられており、分
注・廃液処理に使用したノズル115と撹拌処理に使用
した撹拌棒117とを、この洗浄ポット133で洗浄で
きるように構成されている。
【0014】(検体分注・廃液部Eの作用)以上説明し
た検体分注・廃液部Eの作用について簡単に説明する
と、バーコード読取部C及びラベル貼着部Dにおけるハ
ルンカップaのバーコード読取処理と、スピッツbに対
するラベル貼着処理が終了した後、移送コンベア1によ
ってハルンカップaが、また、ラック移送通路B2上を
ラックcが、各々分注・廃液部Eまで移送されてくる
と、前記支持フレーム99上で、支持プレート103及
び作業プレート119を前後・上下(即ち、Y軸方向及
びZ軸方向)に作動させ、分注・廃液ノズル115で、
ハルンカップa内の尿をスピッツbに移し換える。この
尿移し換え作業は、バーコード読取部Dで、ハルンカッ
プaのラベルdから読み取られた情報に基づいて、被験
者に必要な検査の種類の回数行われ、検査の種類によっ
て必要に応じて、前記撹拌棒117でスピッツb内に移
し換えられた尿を撹拌する。また、ラック移送通路B2
におけるラック送り爪13は、スピッツbに対する尿の
移し換え、及び撹拌処理が終了する毎に、ラックcをス
ピッツ1本分だけ左側に移動させ、尿を分注すべきスピ
ッツbを次々に前記検体分注・廃液部Dに移動させる。
また、前記分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117は
各々、尿の移し換え作業を行う毎、また、尿の撹拌作業
を行う毎に、洗浄ポット133に挿入されて洗浄され
る。ハルンカップaのラベルdから読み取られた情報に
応じた分注作業が終了すると、前記分注・廃液ノズル1
15は再び、ハルンカップaの中に挿入され、ハルンカ
ップaに残った残尿を全て吸引し、前記ホース131を
介して不図示の廃液タンク等に残尿を排水する。
【0015】(カップ排出部Fの説明)最後に、カップ
排出部Fについて説明する。図7は、図1におけるカッ
プ排出部Fの部分拡大図、図8は、カップ排出部Fを図
1における左側から見た拡大側面図である。上記した分
注・廃液処理が終了すると、ラックcは、ラック送り爪
13によって、ラック移送通路B2の左端まで移送さ
れ、その後、ラック押出し板19によって、ラック移送
通路B2からラック回収部B3に押し出され、回収され
る。一方、分注・廃液処理が終了したハルンカップa
は、移送コンベア1によって、さらにカップ排出部Fま
で移送される。カップ排出部Fは、移送コンベヤ1上に
ある空のハルンカップaを移送コンベヤ1の側方に押し
出すカップ押出し爪135と、該カップ押出し爪135
を回転駆動させる押出しモータ137を備えている。移
送コンベヤ1の側方における空のハルンカップaが押し
出される部分には、カップ排出ポット139が設けられ
ている。このカップ排出ポット139は、少なくとも移
送コンベヤ1の移送面と同じ高さから、下方に延びる上
下が開放された筒状体から成り、その下方開放端には、
カップ受け板141が設けられている。このカップ受け
板141は、カップ排出モータ143によって回転し
て、カップ排出ポット139の下方開放端を開閉可能に
構成されており、カップ排出ポット139の所定の高さ
に配置されたカップ定量センサ145の検知結果に基づ
いて、カップ排出ポット139内に所定量のハルンカッ
プaが溜まると、カップ排出ポット139の下方開放端
を開放して、カップ排出ポット139内のハルンカップ
aを下方に排出する。前記カップ排出ポット139は、
移送コンベア1から押し出されたハルンカップaが、立
ったままの状態で、前記カップ受け板141まで落下す
るようにハルンカップaをガイドできる形状及び寸法で
構成され、これにより、移送コンベア1から押し出され
たハルンカップaは、次々に入れ子状に重なってカップ
排出ポット139内に収容される。また、本実施例では
示していないが、このカップ排出ポット139には、ハ
ルンカップaが所定量溜まると、積み重ねられたハルン
カップaを上下方向に、又は左右方向に押しつぶすプレ
ス装置を設けることができる。
【0016】(装置全体の作用)以上説明した尿自動分
注装置の全体の作用を簡単に説明する。被験者は、ハル
ンカップaに被験者自身の尿を採尿する。このハルンカ
ップaには、採尿前又は採尿後に被験者自身に関する情
報がバーコードで印字されたラベルdが貼り付けられ
る。前記したように、このハルンカップaに貼着られる
ラベルdには、被験者名や被験者属性等の被験者の個人
情報や検査番号等の検査に関する情報等の種々の被験者
に関する情報が2次元バーコード化されて印字されてい
る。尚、前記被験者に関する情報は、例えば、病院等で
ID番号で一括管理している場合には、ID番号等が採
用され得る。採尿後のハルンカップaは、被験者によ
り、又は尿自動分注装置を管理している者(例えば、看
護婦や医師等)により、ハルンカップ移送部Aの移送コ
ンベア1上に載せられる。他方、尿自動分注装置のラッ
ク移送部Bにおけるラック収納部B1には、複数のスピ
ッツbが立てられたラックcが少なくとも一つ、必要に
応じて、複数個がセットされる。尿自動分注装置は、ハ
ルンカップa及びラックcがセットされると、移送コン
ベア1がハルンカップaを、ラック移送通路B2に設け
られたラック送り爪13がラックcを、各々バーコード
読取部C及びラベル貼着部Dに移送する。バーコード読
取部Cではハルンカップaのラベルdに印字された被験
者に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、ラベ
ル貼着部Dで必要な数のスピッツbに被験者に関する情
報を1次元バーコード(及び文字や記号等)で印字した
ラベルeを貼り付ける。バーコード読取部C及びラベル
貼着部Dにおけるハルンカップaに対するスピッツbへ
のラベル貼着処理が終了すると、前記処理が終了したハ
ルンカップaと、ラベル貼着後のスピッツbを収納する
ラックcとは各々検体分注・廃液部Eに移送される。検
体分注・廃液部Eでは、バーコード読取部Cでハルンカ
ップaのラベルdから読み取った被験者に関する情報に
基づいて、分注・廃液ノズル115によってハルンカッ
プaの尿を必要な数のスピッツb(即ち、ラベル貼着部
Dでハルンカップaに対応するラベルeが貼り付けられ
たスピッツb)に分注する。また、必要に応じて、スピ
ッツbに分注された尿を撹拌棒117で撹拌する。尚、
前記分注・廃液ノズル115及び撹拌棒117はスピッ
ツ1本に対する分注処理又は撹拌処理が終わる毎に洗浄
ポット133で洗浄される。上記したスピッツbに対す
る分注処理が終了すると、検体分注・廃液部Eでは、前
記分注・廃液ノズル115を用いてハルンカップa内に
残った残尿を全て吸引して排出する。残尿に対する廃液
処理が終了すると、空のハルンカップaは、移送コンベ
ア1によってカップ排出部Fに移送される。カップ排出
部Fでは、空のハルンカップaが移送されてくると、カ
ップ押出し爪135により空のハルンカップaを移送コ
ンベア1から移送コンベア1の側方に設けられたカップ
排出ポット139に押し出す。カップ排出ポット139
では、移送コンベア1から押し出される空のハルンカッ
プaを所定量に達するまで、ハルンカップaを立てた状
態で次々に入れ子状に積み重ねて収容保持する。カップ
排出ポット139内のハルンカップaが所定量に達する
と、カップ受け板141がカップ排出ポット139の下
方開放端を開放して入れ子状に積み重ねられた空のハル
ンカップaを下方に排出する。
【0017】(実施例効果)以上説明したように、本実
施例の尿自動分注装置によれば、被験者によりハルンカ
ップaに採尿された尿に対するスピッツbへのラベル貼
着処理と分注処理とを、被験者の尿が採尿されたハルン
カップaに貼り付けられたラベルdの情報に基づいて、
同じ装置内で連続して行うので、親検体としてのハルン
カップaと、子検体としてスピッツbとのマッチングが
確実に図れるという効果を奏する。また、本実施例の尿
自動分注装置によれば、ハルンカップaからのバーコー
ド読取処理、スピッツbに対するラベル貼着処理、スピ
ッツbに対する分注処理、及び分注処理終了後のハルン
カップaに対する廃液・廃棄処理を連続して一つの装置
で行うので、処理効率が高く、従来、上記した各処理に
必要であった人手が全く必要なくなるという効果を奏す
る。さらに、本実施例の尿自動分注装置によれば、複数
の情報を記号化することができる2次元バーコードを用
いてハルンカップaに貼り付けられたラベルdに被験者
名、被験者属性、及び検査番号等の種々の被験者に関す
る情報を印字しているので、例えば、バーコード読取部
をホストコンピュータ等に接続して必要な被験者に関す
る情報を親検体から読み取った情報に基づいて呼び出し
て子検体に対するラベル貼着処理や分注処理等を行う等
の面倒な処理を必要とせず、ハルンカップaに貼り付け
られたラベルdの情報だけで、スピッツに対するラベル
貼着処理や分注処理が行うことができるという効果を奏
し、また、この結果、被験者に関する情報を管理するコ
ンピュータ等の周辺設備を必要としないので、このよう
なコンピュータ等の設備のない病院等でも簡単に採用
し、使用することが可能になるという効果を奏する。ま
た、本実施例の尿自動分注装置は、ハルンカップaに貼
着られるラベルdに被験者に関する情報を2次元バーコ
ードで印字する一方で、スピッツbには1次元バーコー
ドや文字等を用いて被験者に関する情報を印字するよう
に構成しているので、ラベル貼着及び分注処理後のスピ
ッツbは、1次元バーコード読取手段しか備えていない
既存の検査・分析装置で用いることが可能であるという
効果を奏する。
【0018】(別の適用例の説明)以上説明した実施例
では、本発明に係る試験管用自動ラベル貼着装置を、ラ
ック移送部B及びラベル貼着部Dで構成し、この装置を
尿をハルンカップからスピッツに全自動的に分注する装
置に適用した例を説明しているが、本発明に係る試験管
用自動ラベル貼着装置は、本実施例に限定されることな
く、独立した装置として構成することもでき、また、尿
以外の検体を親検体から子検体に分注する装置に適用す
ることもできる。また、本実施例では、ラック移送部B
は、分注処理終了後のラックcをラック回収部B3で回
収するように構成されているが、ラック移送部Bの構成
は本実施例に限定されることなく、例えば、ラック移送
通路B2を、尿の検査・分析を行う装置の移送コンベア
と直結して、検査・分析処理までの連続的に行えるよう
に構成してもよい。さらに、本実施例では、ハルンカッ
プ移送部Aの移送コンベア1の上流については、特に言
及していないが、例えば、移送コンベア1をトイレ内ま
で(好ましくは、便器の前まで)延長させ、被験者がト
イレで採尿したハルンカップaをその場で移送コンベア
1に載せるように構成してもよい。また、本実施例で
は、ハルンカップ移送部Aをカップ排出部Fに連結し、
分注処理が終了したハルンカップaに対して直ぐに廃液
・廃棄処理を行うように構成しているが、分注処理が終
了したハルンカップaに対する処理は本実施例に限定さ
れることなく、例えば、移送コンベア1を、処理後ハル
ンカップ収容部に連結して、分注処理が終了した後のハ
ルンカップを廃液・廃棄処理をせずに、再検査用にスト
ックするように構成してもよい。この場合、ハルンカッ
プaは、本実施例のように単体で移送コンベア1で移送
して処理を行うように構成してもよいが、これは本実施
例に限定されることなく、例えば、図9(a)に示すよ
うに、複数のハルンカップを一つのラックに収納し、図
9(b)に示すようにラック単位でハルンカップaを移
送して各処理を行うように構成してもよい。このように
ハルンカップaをラックに収納して処理を行うと、各処
理終了後のハルンカップaを保冷庫等に運ぶ時にラック
に入れた状態で運ぶことができるので便利であり、ま
た、保冷庫へのハルンカップの出し入れも行い易いとい
う効果を奏する。さらにまた、本実施例では、ハルンカ
ップaのラベルdには、2次元バーコードを用いて種々
の被験者に関する情報を印字し、この2次元バーコード
化された情報に基づいてスピッツbのラベルeには、1
次元バーコード(及び文字)を用いて被験者に関する情
報を印字しているが、これら被験者に関する情報を印字
する手段は、本実施例の組合せに限定されることなく、
例えば、親検体及び子検体の両方に2次元バーコードを
用いて被験者に関する情報を印字してもよく、また、親
検体及び子検体の両方に1次元バーコードを用いて被験
者に関する情報を印字してもよく、また、子検体に文字
だけを用いて被験者に関する情報を印字してもよい。ま
た、被験者に関する情報を記号化する手段は、バーコー
ド化処理だけに限定されることなく、様々な記号化処理
が適用され得る。また、本実施例では、2次元バーコー
ドを用いて被験者に関する複数の情報を親検体(即ち、
ハルンカップa側)に印字し、これに基づいて子検体
(即ち、スピッツb側)に被験者に関する複数の情報を
印字するように構成されているが、これは本実施例に限
定されることなく、例えば、親検体に1次元バーコード
を用いて被験者に関する一つの情報(例えば、被験者に
対応した検体番号等)を印字し、これに基づいて子検体
にも被験者に関する一つの情報を1次元バーコードや文
字等で印字するように構成してもよい。さらに、本実施
例では、親検体に2次元バーコードを用いて被験者に関
する情報を複数印字することにより、尿自動分注装置だ
けで親検体と子検体とに対する被験者の情報処理を行え
るように構成しているが、これは本実施例に限定される
ことなく、被験者に関する情報を一括管理するコンピュ
ータ等と接続して、このコンピュータから、子検体に印
字する被験者に関する情報や検査に必要なスピッツの数
等の情報を読み出すように構成してもよい。この場合、
例えば、親検体に1次元バーコードを用いて被験者に対
応した検体番号等を印字しておき、この検体番号に基づ
いて、コンピュータから子検体に印字する被験者に関す
る情報や検査に必要なスピッツの数等の情報を読み出
し、このコンピュータからの情報に基づいて、ラベル印
字・貼着処理や分注処理を行うように構成され得る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る試験
管用自動ラベル貼付装置は、試験管が収納されたラック
を移送するラック移送手段、ラック上の試験管が貼付位
置に達した時に、上方から前記試験管を保持し、試験管
を所定の角度回転させる保持・回転手段、及び前記保持
回転手段の回転に合わせて、試験管にラベルを貼付るラ
ベル貼付手段を備え、ラックに収納された試験管にラベ
ルが貼り付けられる毎に、ラックを試験管の分だけ移動
するように、ラック移送手段を作動させることにより、
ラックに収納された試験管に次々にラベルを貼り付ける
ように構成されているので、ラベルを貼り付けた試験管
をラックに移し換える必要がなくなるという効果を奏
し、又、ラックに収納された試験管に直接ラベルを貼り
付けるので、試験管のみを移送する特別な移送アーム等
を必要とせずに構造が簡単になるという効果を奏する。
また、本発明に係る試験管用自動ラベル貼着装置によれ
ば、保持・回転手段を試験管を上方から保持するように
構成しているので、ラックにおける隣接する試験管間の
ピッチに関係なく、ラベル貼着のための試験管の保持・
回転処理を行うことができ、前記ピッチが非常に狭くて
も全く問題なくラベル貼着処理を行うことができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る試験管用自動ラベル貼着装置を
適用した尿自動分注装置の概略上面図である。
【図2】 図1における尿自動分注装置のバーコード読
取部C及びラベル貼着部Dの一部の部分拡大上面図であ
る。
【図3】 バーコード読取部C及びラベル貼着部Dの一
部を左方向から見た部分拡大側面図である。
【図4】 図1における尿自動分注装置のラベル貼着部
Dの部分拡大上面図である。
【図5】 ラベル貼着部Dを左方向から見た部分拡大側
面図である。
【図6】 図1における右側から見た検体分注・廃液部
Eの拡大側面図である。
【図7】 図1におけるカップ排出部Fの部分拡大図で
ある。
【図8】 カップ排出部Fを図1における左側から見た
拡大側面図である。
【図9】 (a)はハルンカップを収納したラックの概
略側面図であり、また、(b)はハルンカップ移送部の
別の実施例を示す概略上面図である。
【符号の説明】
A ハルンカップ移送部 A1 カップ供給部 1 移送コンベヤ 3 カップ検出センサ 5 カップストッパ B ラック移送部 B1 ラック収納部 7 ラック押出し爪 9 スライドユニット 11 スプリング B2 ラック移送通路 13 ラック送り爪 15 スライドユニット 17 スプリング 19 ラック押出し板 21 スライドユニット B3 ラック回収部 C バーコード読取部 23 スライドユニット 25 支持フレーム 27 スプリング 29 押付けカム 31 押付けモータ 33 アイドラ 35 押付け行程検知センサ 37 センサカッタ C1 カップ回転機構 39 押付け回転板 41 滑り止め部材 43 スプリング 45 回転シャフト 47 従動プーリ 49 カップ回転モータ 51 駆動プーリ 53 動力伝達ベルト C2 バーコードリーダ C3 バーコードリーダ D ラベル貼着部 D1 スピッツ回転機構 55 押付け回転体 57 スプリング 59 回転シャフト 61 スピッツ回転モータ 63 駆動プーリ 65 従動プーリ 67 動力伝達ベルト D2 ラベル貼着装置 69 台紙供給ローラ 71 巻取りローラ 73 印字ヘッド 75 プラテンローラ 77 剥離板 79 貼着ローラユニット 81 支持フレーム 83 支持プレート 85 スプリング 86 貼着ローラ 87 スプリング 89 押付けモータ 91 押付けカム 93 アイドラ 95 センサカッタ 97 貼着ローラ状態検知センサ E 検体分注・廃液部 99 支持フレーム 101 Y軸ガイド 103 支持プレート 105 Y軸用モータ 107 駆動プーリ 109 ベルト 111 従動プーリ 113 Z軸ガイド 115 分注・廃液ノズル 117 撹拌棒 119 作業プレート 121 Z軸モータ 123 駆動プーリ 125 ベルト 127 従動プーリ 129 作動モータ 131 ホース 133 洗浄ポット F カップ排出部 135 カップ押出し爪 137 駆動モータ 139 カップ排出ポット 141 カップ受け板 143 カップ排出モータ 145 カップ定量センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試験管が収納されたラックを移送するラッ
    ク移送手段、 ラック上の試験管が貼付位置に達した時に、上方から前
    記試験管を保持し、試験管を所定の角度回転させる保持
    ・回転手段、及び前記保持回転手段の回転に合わせて、
    試験管にラベルを貼付るラベル貼付手段を備え、 ラックに収納された試験管にラベルが貼り付けられる毎
    に、ラックを試験管の分だけ移動するように、ラック移
    送手段を作動させることにより、 ラックに収納された試験管に次々にラベルを貼り付ける
    ように構成したことを特徴とする試験管自動用ラベル貼
    付装置。
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