JP2006275697A - 自動分注機構を備えた定性分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試験管へ尿を分注せずに定性分析を行うことができ、同時に、必要に応じて、定量分析や沈査分析のためにハルンカップから試験管への尿の分注及び試験管への患者識別ラベルの自動貼付けを行うことができる全く新しい自動分注機構を備えた定性分析装置を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置は、ハルンカップから患者識別情報を読み取ると共に、該ハルンカップから尿を吸引し、前記患者識別情報に基づいて、前記ハルンカップから吸引した尿を、直接試験紙に点着し、その呈色反応を光学的に測定すると共に、必要に応じてラベルに患者識別情報を印字して必要な数の試験管に前記ラベルを貼付け、前記ハルンカップから吸引した尿をラベル貼付後の試験管に分注するように構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動分注機構を備えた定性分析装置に関する。
従来から、病院等では、尿に含まれる各種成分を分析し、その分析結果から患者の健康状態を判断するために、患者から尿を採取して、これを分析することが行われている。
尿の分析は、大きく分けて定性分析、定量分析及び沈査分析という3種類の分析方法がある。
定性分析は、尿中に特定の成分が存在しているか否かを判断するための分析であり、短冊状の支持体に複数の試薬パッドを貼着した試験紙を、試験管の中の尿に浸漬させた後、各試薬パッドの呈色反応を、反射光度法等の光学的手法により測定するように構成された専用の定性分析装置を用いて分析が行われる。
定量分析は、尿中の特性成分の量を測定する分析であり、専用の定量分析装置で分析が行われる。
沈査分析は、尿中の沈査物を測定する分析であり、専用の沈査分析装置及び顕微鏡にて分析が行われる。
上記したように、各分析で専用装置を用いているため、分析の種類毎に尿が入れられた試験管が必要となるが、尿は通常、ハルンカップと呼ばれる紙コップに採取されるため、分析前にハルンカップから複数の試験管に尿を分注する必要がある。
この出願の発明者は、ハルンカップから試験管への尿の分注処理及び各試験管への患者識別ラベルの貼付処理を全自動で行うことができる尿自動分注装置を発明し、既に、特許出願している(特許文献1)。
特開平10−142235公報
しかし、尿の検査は、頻繁に行われるため、試験管及びラベルの消費量は相当多くなる。このため、試験管及びラベルの消費量を減らすことが望ましいが、従来のように、全ての分析を専用分析装置で行う場合には、試験管及びラベルの消費量を減らすことはできない。
出願人は、上記した従来の問題点に着目し、試験管へ尿を分注せずに定性分析を行うことができ、同時に、必要に応じて、定量分析や沈査分析のためにハルンカップから試験管への尿の分注及び試験管への患者識別ラベルの自動貼付けを行うことができる全く新しい自動分注機構を備えた定性分析装置を発明した。
本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置は、ハルンカップから患者識別情報を読み取ると共に、該ハルンカップから尿を吸引し、前記患者識別情報に基づいて、前記ハルンカップから吸引した尿を、直接試験紙に点着し、その呈色反応を光学的に測定すると共に、必要に応じてラベルに患者識別情報を印字して必要な数の試験管に前記ラベルを貼付け、前記ハルンカップから吸引した尿をラベル貼付後の試験管に分注するように構成したことを特徴とする。
本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置は、ハルンカップから患者識別情報を読み取ると共に、該ハルンカップから尿を吸引し、前記患者識別情報に基づいて、前記ハルンカップから吸引した尿を、直接試験紙に点着し、その呈色反応を光学的に測定すると共に、必要に応じてラベルに患者識別情報を印字して必要な数の試験管に前記ラベルを貼付け、前記ハルンカップから吸引した尿をラベル貼付後の試験管に分注するように構成されているので、定性分析処理を行うと同時に、必要に応じて定量分析及び沈査分析の前処理を行うことができる。
また、ハルンカップから吸引した尿を試験紙に直接点着するように構成されているので、定性検査用の試験管及びラベルが必要なくなり、尿の検査のための試験管及びラベルの消費量を減らすことができ、また、定性分析のための尿の分注処理やラベルの貼付処理を行う必要がなくなるので、処理効率が上がる。
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置の実施の形態について説明していく。
図1は、本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置(以下、定性分析装置と称する。)の概略上面図、図2は定性分析装置の各機構のレイアウトを示す図1に対応する概略レイアウト図を各々示している。
図面に示すように、この定性分析装置は、ハルンカップ供給収容機構10、分注用試験管供給収容機構20、定性分析機構30、分注点着機構40、読取機構50、及びラベル印字・貼付機構60を備えている。
前記ハルンカップ供給収容機構10と分注用試験管供給収容機構20とは、間隔を開けて対向する位置に配置され、前記ハルンカップ供給収容機構10と分注用試験管供給収容機構20との間に、定性分析機構30が配置される。
そして、ハルンカップ供給収容機構10、分注用試験管供給収容機構20及び定性分析機構30を横切るように分注点着機構40が配置されている。
以下、定性分析装置を構成する各機構の構成について詳細に説明する。
(ハルンカップ供給収容機構10の説明)
前記ハルンカップ供給収容機構10は、
患者の尿が採取された分注前のハルンカップ1をラック11に収容し、ラック単位でハルンカップを収容する分注前カップ収容部12と、
分注前カップ収容部12と並べて配置され、分注後のハルンカップ1をラック単位で回収して収容する分注後カップ収容部13と、
分注前カップ収容部12及び分注後カップ収容部13に沿って配置され、分注前カップ収容部12から分注後カップ収容部13へハルンカップ1をラック単位で移送するラック移送手段14とを備えている。
分注前カップ収容部12は、上記したハルンカップ用ラック11を複数列並べて収容できるように構成され、その底面に設けられたラック押出し爪15により収容したラック11を次々にラック移送手段14に供給することができるように構成されている。
ラック移送手段14は、
分注前カップ収容部12及び分注後カップ収容部13に沿ってのび、読取手段50によりハルンカップから患者識別情報を読み取るための読取位置T1と、分注点着機構40によりハルンカップから尿を吸引するための吸引位置T2とを通過する移送用通路16と、
分注前カップ収容部12から通路16上に供給されたラック11を、それに収容されたハルンカップ単位で動かすラック送り爪17と、
分注後のラック11を前記移送用通路7から分注後カップ収容部13に押出す一対のラック押出し爪18と
を備えている。
分注後カップ収容部13には、上記したハルンカップ用ラック11を複数列並べて収容できるように構成されている。
(試験管供給収容機構20の説明)
試験管供給収容機構20は、
分注処理前の複数の空の試験管2を収納した試験管用ラック21を収納する分注前試験管収容部22と、
前記分注前試験管収容部22と並べて配置され、分注後の試験管2を前記ラック単位で回収して収容する分注後試験管収容部23と、
分注前試験管収容部22及び分注後試験管収容部23に沿って配置され、分注前試験管収容部22から分注後試験管収容部23へ試験管2をラック単位で移送するラック移送手段24とを備えている。
前記分注前試験管収納部22は、ラック21を複数列並べて収納できるように構成されており、その底部に設けられた一対のラック押出し爪25により、収容されたラック21をラック移送手段24の移送通路26上に押し出すように構成されている。
ラック移送手段24は、
分注前試験管収納部22から分注後試験管収容部23までのび、ラベル印字・貼付機構60により患者識別ラベルの貼付けを行うと共に、読取機構50によりラベルの識別情報を読み取るためのラベル貼付及び読取位置T3と、分注点着機構40により分注を行うための分注位置T4とを通過する移送通路26と、
ラック送り爪27と
を備え、
分注前試験管収納部22からラック移送手段24の移送用通路26上に押し出されたラック21を前記ラック送り爪27により分注後試験管収容部23側に移送するように構成されている。
前記移送通路26は、ハルンカップ収容供給機構10の移送通路16と平行に配置されている。
また、ラック移送手段24の分注後試験管収容部23側には、分注後のラック21を移送用通路26から分注後試験管収容部23に向けて押し出す送り爪等の適当な押出手段(図示せず)が設けられている。
分注後試験管収容部23は、分注後の試験管をラック単位で複数列収容できるように構成され、前記押出手段(図示せず)によって押し出された処理済みのラック21を次々に収容する。
(定性分析機構30の説明)
上記したように構成されたハルンカップ供給収容機構10と分注用試験管供給収容機構20との間には、定性分析機構30が設けられている。
図3は図1における定性分析機構30の概略上面図、図4は定性分析機構30の概略横断面図を各々示している。
定性分析機構30は、
定性分析用の試験紙3を複数収容している試験紙供給手段31と、
試験紙供給手段31から供給された試験紙を、点着位置T5、測定位置T6及び廃棄ボックスの順に移送する試験紙移送手段32と、
尿が点着された試験紙3の呈色反応を光学的に測定する光学測定手段33と、
測定後の試験紙3を回収する廃棄ボックス34と
を有する。
試験紙3は、短冊状の支持体に、複数の試薬パッドを適当な間隔で貼着してなる。
試験紙供給部31は、複数の試験紙3を上方からバネで押し付けられた状態で積み重ねて収容する3列のカセット31a〜31cを備えている。各カセット31a〜31cの下端には、カセット31a〜31cにおける最下端に位置する試験紙3を試験紙移送手段32に押出す試験紙押出し爪35a〜35cが設けられており、各押出し爪35a〜35cは、その下方に配置されたモータ36a〜36cによって駆動される。
試験紙移送手段32は、試験紙供給部31の前方から点着位置T5まで、試験紙3を移送する第一移送部32aと、点着位置T5から測定位置T6を経由して廃棄ボックス34まで試験紙3をステップ移動させる第二移送部32bとを有する。
第一移送部32aには、試験紙供給部31から押出された試験紙3を点着台70がある点着位置T5まで移送する送り爪37が設けられている。点着台70は、疎水性材料で加工されており、点着時に余剰の尿を吸引して排出できるように構成されている。
第二移送部32bは平板で構成され、3組の左右一対のスリット38a、38b及び38cが形成されている。
スリット38a、38b及び38cの下方には、試験紙をステップ送りするための3組の左右一対のプレート39a、39b及び39cが設けられている。
これらのプレート39a〜39cは、図5に示すように、初期状態においては、第二移送部32の下方に位置し(図5(a))、一定の周期で、上方に上がり、対応するスリット38a〜38cを通過して点着台70及び第二移送部32bにある試験紙3を持ち上げ(図5(b))、次いで廃棄ボックス34側に一定の距離移動し(図5(c))、その後、試験紙3を第二移送部32b上に残して下方に下がり(図5(d))、最後に、下方で試験紙収容部31側に一定の距離移動して図5(a)の位置に戻る(図5(e))ように動かされる。これにより、プレート39a〜39cが一回転する間に、試験紙3が一定の距離だけステップ移動される。
プレート39a〜39cが一回転する時間は、使用する試験紙の反応時間と、点着位置T5から測定位置T6迄の距離に依存して決められる。例えば、使用する試験紙の反応時間が1分間とすると、この実施例では、4ステップ(即ち、プレート4回転)で測定位置T6に到達するように構成されているため、1ステップ(即ち、プレート1回転)の時間は15秒に設定される。
プレート39a〜39cは、点着位置T5から測定位置T6を通過させて廃棄ボックス34に落とす迄、試験紙3をステップ送りする。
(分注点着機構40の説明)
図6は、図1における分注点着機構40及び読取機構50の部分拡大図であり、図7は、図5における矢印P方向から見た分注点着機構40の概略側面図である。
この分注点着機構40は、ハルンカップ供給収容機構10の移送用通路16から、試験管供給収容機構20の移送用通路26にかけて延びる支持フレーム41を備えている。この支持フレーム41には、スライドガイド42が設けられている。
分注点着機構40は、分注用ノズル手段43と点着用ノズル手段44とを備え、これらの分注用ノズル手段43及び点着用ノズル手段44は、前記スライドガイド42に沿って動くように構成されている。
図5に示すように、分注用ノズル手段43のノズル43aと、点着用ノズル手段44のノズル44aとは、同時に、ハルンカップ1に挿入できるように、ずらして設けられており、分注用ノズル43aの軌道上にハルンカップ1及び分注用試験管2が停止し、点着用ノズル44aの軌道上にハルンカップ1及び試験紙3が位置するようにレイアウトされている。
なお、この実施例では、点着用ノズル44aの先端には液面センサが設けられている。
また、分注用ノズル43a及び点着用ノズル44aの軌道上には、ノズル洗浄手段45が設けられている。分注及び点着が終了した後、次のハルンカップから尿を吸引する前に、各ノズル43a及び44aは、ノズル洗浄手段45まで動かされ、ノズル洗浄手段45で洗浄される。
図6において、符号46で示した機構は、ハルンカップ内の尿を攪拌するための攪拌手段である。この攪拌手段46は、攪拌棒46aと攪拌棒46aを駆動する駆動機構46bと攪拌棒46aを洗浄する洗浄手段46cからなり、分注すべきハルンカップ内に挿入され、吸引前に尿を攪拌する。
(読取機構50の説明)
次に、図5を参照しながら読取機構50について説明する。
読取機構50は、ハルンカップ供給収容機構10と試験管供給収容機構20との間に配置されている。
読取機構50は、ハルンカップ1を回転させるハルンカップ回転手段51と、試験管2を回転させる試験管回転手段52と、二つのバーコードリーダ53,54とを有する。
読取機構50は、分注点着機構40の手前に設けられ、分注点着機構40により尿が吸引される手前のハルンカップ1をハルンカップ回転手段51で回転させる。
ハルンカップ1には、予め、そのハルンカップ1に採取された尿に対応する患者を識別可能な識別情報がバーコードで印字されたラベルが貼り付けられている。ハルンカップ回転手段51でハルンカップ1を回転させている間に、バーコードリーダ53が、そのハルンカップ1の識別情報を読み取る。
試験管回転手段52は、分注点着機構40によって尿が分注される手前の試験管2を回転させる。そして、試験管12の回転中に後述するラベル印字・貼着手段60によって試験管2に患者の情報をバーコード(及び文字)の形態で印字したラベルを貼り付け、同時に、バーコードリーダ54によって、試験管2に貼り付けられたラベルの情報を読み取る。
(ラベル印字・貼付機構60の説明)
図1に示すように、試験管供給収容機構20における分注前試験管収容部22と分注後試験管収容部23との間には、ラベル印字・貼付機構60が設けられている。
このラベル印字・貼付機構60は、ラベル付き台紙供給ローラ61、巻取りローラ62、及び印字手段が設けられたラベル貼付部63を備え、印字手段でラベルに患者の識別情報をバーコード(及び文字)の形態で印字した後、分注点着機構40によって尿が分注される手前の試験管2を前記試験管回転手段52で回転させながら、試験管2の表面にラベルを貼り付ける。
(装置全体の作用)
次に、上記したように構成された定性分析装置の作用について説明していく。
始めに、患者から採取した尿が収容されたハルンカップ1をラック11に入れて、分注前カップ収容部12にセットする。
分注前カップ収容部12は、ラック押出し爪15によりラック11を移送通路16上に押出す。移送通路16上のラック11はラック送り爪17により分注後カップ収容部13側へ移送される。
先頭のハルンカップ1が読取位置T1に到達すると、ハルンカップ回転手段51がハルンカップ1aを回転させ、その回転中に、バーコードリーダ53が、回転しているハルンカップ1の患者識別情報を読み取る。
不図示の制御装置は、前記した患者識別情報に基づいて、定性分析依頼の有無や定量分析に必要な試験管の数及び量等の分析情報を確認する。
定性分析が必要な場合には、試験紙供給手段31の供給部31a〜31cの何れかから、試験紙3が試験紙移送手段32へ押出され、押出された試験紙3は点着位置T5まで移送される。不図示の制御装置は、点着位置T5へ移送した試験紙3の情報と前記ハルンカップ1から読み取った患者識別情報とを関連付けして記憶する。
一方、前記ハルンカップ1の患者識別情報の読取が終了した後、ラック送り爪17により、ラック11はハルンカップ一つ分だけ、分注後カップ収容部13側に送られる。この状態において、前記ハルンカップ1は、尿吸引位置T2に到達し、次のハルンカップ1が読取位置T1に到達する。
また、上記した動作と並行して、分注前試験管収容部22から試験管用ラック21が移送通路26に押出され、次いで、ラック21は、ラック送り爪27により先頭の試験管2がラベル貼付及び読取位置T3に到達する位置まで移送される。そして、定量分析及び/又は沈査分析が必要な場合には、制御装置が前記ハルンカップ1から読み取られた患者識別情報及びそれに対応する分析情報に基いてラベル・印字貼付機構60及び試験管回転手段52を動作させて、必要な数の試験管2に、前記ハルンカップ1の患者識別情報に対応する患者識別情報を印字したラベルを貼り付ける。
バーコードリーダ54は、試験管2に貼り付けられたラベルの情報を読み取り、ハルンカップ1aから読み取られた患者識別情報との照合を行う。
一方、前記ハルンカップ1が、尿吸引位置T2に到達すると、攪拌手段46の攪拌棒46aが前記ハルンカップ1の尿の中に挿入され、同時に、分注用ノズル手段43のノズル43aと、点着用ノズル手段44のノズル44aとが前記ハルンカップ1の尿の中に挿入される。
ハルンカップ1の中の尿の攪拌が終了した後、攪拌棒26aは洗浄手段46cまで移動され、洗浄される。攪拌が終了すると同時に、各ノズル43a及び44aに必要な量の尿が吸引される。
点着用ノズル手段43は、尿を吸引した後、点着位置T5に移送された試験紙3まで移動し、試験紙3の各試薬パッドに尿を点着する。
同時に、分注用ノズル手段43は分注位置T4まで移動し、ラベル貼付け後の試験管2に尿の分注を行う。試験管2への尿の分注は、前記ハルンカップ1から読み取られた患者識別情報に対応する分析情報に従って、必要な量、必要な数だけ行われる。
上記した分注処理は、定性分析のみの場合には行われない。
試験紙3は、点着後に試験紙送りプレート39a〜39cによって、所定の時間間隔でステップ送りされ、所定の時間経過後、測定位置T6に到達する。
測定位置T6において、光学測定手段33は試験紙3の各試薬パッドの呈色反応を光学的手法で測定する。具体的には、例えば、適当な光源から試験紙3に向けて光を照射し、その反射光から各試薬パッドの呈色反応が測定され得る。光学測定手段33による分析結果は、前記ハルンカップ1から読み取った患者識別情報と関連付けて記憶される。
分注用ノズル手段43及び点着用ノズル手段44は、分注処理及び点着処理が終了すると、各々、ノズル洗浄手段45まで移動して、ノズル43a及び44aの洗浄を行う。
上記したハルンカップ1に関する分注処理及び点着処理が行われている間に、バーコードリーダ53により次のハルンカップ1の患者識別情報の読み取りが行われ、前のハルンカップ1の分注及び点着処理が終了すると、続けて、次のハルンカップ1の分注及び点着処理が行われる。
(実施例効果)
以上説明したように、この自動分注機構を備えた定性分析装置は、読取機構50を用いてハルンカップ1から患者識別情報を読み取ると共に、分注点着機構40を用いて該ハルンカップ1から尿を吸引し、前記患者識別情報に基づいて、前記ハルンカップ1から吸引した尿を、直接試験紙3に点着し、その呈色反応を光学測定手段33を用いて光学的に測定すると共に、定量分析及び/又は沈査分析が必要な場合に、ラベルに患者識別情報を印字して必要な数の試験管2に前記ラベルを貼付け、分注点着機構40を用いて前記ハルンカップ1から吸引した尿をラベル貼付後の試験管2に分注するように構成されているので、定性分析処理を行うと同時に、必要に応じて定量分析及び沈査分析の前処理を行うことができる。
また、ハルンカップ1から吸引した尿を試験紙3に直接点着するように分注点着機構を構成しているので、定性検査用の試験管及びラベルが必要なくなり、尿の検査のための試験管及びラベルの消費量を減らすことができ、また、定性分析のための尿の分注処理やラベルの貼付処理を行う必要がなくなるので、処理効率が上がる。
図1に示すように、この定性分析装置は、ハルンカップ供給収容機構10の移送通路16、分注用試験管供給収容機構20の移送通路26及び定性分析機構30の試験紙移送手段32が全て並行に配置されているので、装置全体が非常にコンパクトになる。
また、図1に示すように、吸引位置T2、点着位置T5及び分注位置T4が略直線上に並ぶようにレイアウトされているので、分注点着機構40における分注用ノズル手段43及び点着用ノズル手段44の移動距離を短くすることができるという効果を奏し、その結果、処理時間も短くなるという効果を奏する。
さらに、この定性分析装置は、分注用ノズル手段43と点着用ノズル手段44とを備えているので、分注処理と点着処理とを同時に行うことができるため、処理時間が短縮されるという効果を奏する。
また、この定性分析装置は、試験紙送りプレート39を、矩形の軌道を描くように回転させることにより試験紙3をステップ送りしているため、試験紙送りプレート39の一回転の時間を操作するだけで、簡単に、どのような反応時間の試験紙にも対応することができるという効果を奏する。
上記した実施例では、分注前カップ及び分注後カップをラック単位で収容すると共に、ハルンカップをラック単位で移送するように構成されたハルンカップ供給収容機構を備えているが、ハルンカップを供給する構成は本実施例に限定されることなく、ハルンカップを吸引位置T2に置くことができる構成であれば任意の構成でよく、例えば、ハルンカップをカップ単位で移送するように構成されていてもよく、また、使用者が吸引位置T2にハルンカップを直接置くように構成されていてもよく、さらに、トイレ等から吸引位置T2までのびるコンベアを設けて、該コンベアによりハルンカップを吸引位置T2まで移送するように構成してもよく、さらにまた、分注後のハルンカップを収容せずに直接廃棄するように構成してもよい。
また、上記した実施例では、分注用試験管供給収容機構20が、分注後の試験管をラック単位で収容する分注後試験管収容部23を備えているが、この分注後試験管収容部23は必須の構成ではなく、例えば、分注後の試験管を直接分析装置に移送するように構成してもよい。
本発明に係る自動分注機構を備えた定性分析装置の概略上面図である。 定性分析装置の各機構のレイアウトを示す図1に対応する概略レイアウト図 図1における定性分析機構30の概略上面図である。 定性分析機構30の概略横断面図である。 試験紙送りプレートにより試験紙をステップ送りしている工程を示す図である。 図1における分注点着機構40及び読取機構50の部分拡大図 図5における矢印P方向から見た分注点着機構40の概略側面図である。
符号の説明
1 ハルンカップ
2 試験管
3 試験紙
T1 読取位置
T2 吸引位置
T3 ラベル貼付及び読取位置
T4 分注位置
T5 点着位置
T6 測定位置

10 ハルンカップ供給収容機構
11 ラック
12 分注前カップ収容部
13 分注後カップ収容部
14 ラック移送手段
15 ラック押出し爪
16 移送通路
17 ラック送り爪
18 ラック押出し爪

20 分注用試験管供給収容機構
21 試験管用ラック
22 分注前試験管収容部
23 分注後試験管収容部
24 ラック移送手段
25 ラック押出し爪
26 移送通路
27 ラック送り爪

30 定性分析機構
31 試験紙供給手段
31a カセット
31b カセット
31c カセット
32 試験紙移送手段
32a 第一移送部
32b 第二移送部
33 光学測定手段
34 廃棄ボックス
35 試験紙押出し爪
36 モータ
37 送り爪
38a スリット
38b スリット
38c スリット
39a 試験紙送りプレート
39b 試験紙送りプレート
39c 試験紙送りプレート
70 点着台

40 分注点着機構
41 支持フレーム
42 スライドガイド
43 分注用ノズル手段
44 点着用ノズル手段
45 ノズル洗浄手段
46 攪拌手段
46a 攪拌棒
46b 駆動機構
46c 洗浄手段

50 読取機構
51 ハルンカップ回転手段
52 試験管回転手段
53 バーコードリーダ
54 バーコードリーダ

60 ラベル・印字貼付機構
61 ラベル付き台紙供給ローラ
62 巻取りローラ
63 印字手段が設けられたラベル貼付部


Claims (6)

  1. ハルンカップから患者識別情報を読み取ると共に、該ハルンカップから尿を吸引し、
    前記患者識別情報に基づいて、
    前記ハルンカップから吸引した尿を、直接試験紙に点着し、その呈色反応を光学的に測定すると共に、
    必要に応じてラベルに患者識別情報を印字して必要な数の試験管に前記ラベルを貼付け、前記ハルンカップから吸引した尿をラベル貼付後の試験管に分注する
    ように構成したことを特徴とする自動分注機構を備えた定性分析装置。
  2. ハルンカップから定性分析用の尿を吸引する定性分析用ノズルと、
    ハルンカップから分注用の尿を吸引する吸引用ノズルと
    を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動分注機構を備えた定性分析装置。
  3. 前記定性分析用ノズルと吸引用ノズルとが並行に移動するように配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動分注機構を備えた定性分析装置。
  4. 試験紙に尿を点着する点着位置から呈色反応を光学的に測定する測定位置までの試験紙の移動方向が、
    前記定性分析用ノズル及び前記分注用ノズルの移動方向と直交する
    ように構成されている請求項3に記載の自動分注機構を備えた定性分析装置。
  5. ハルンカップから尿を吸引する吸引位置と、試験管に尿を分注する分注位置との間に、試験紙に尿を点着する点着位置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の自動分注機構を備えた定性分析装置。
  6. ハルンカップから患者情報を読み取る読取位置から、尿を吸引する吸引位置までのハルンカップの移送方向と、
    試験管にラベルを貼り付けるラベル貼付位置から、尿を分注する分注位置までの試験管の移送方向と、
    尿を点着する点着位置から、呈色反応を光学的に測定する測定位置までの試験紙の移送方向と
    が並行である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の自動分注機構を備えた定性分析装置。

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