JPH11278216A - 車両用乗員拘束保護装置 - Google Patents

車両用乗員拘束保護装置

Info

Publication number
JPH11278216A
JPH11278216A JP10099954A JP9995498A JPH11278216A JP H11278216 A JPH11278216 A JP H11278216A JP 10099954 A JP10099954 A JP 10099954A JP 9995498 A JP9995498 A JP 9995498A JP H11278216 A JPH11278216 A JP H11278216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
motor
airbag
vehicle
reel shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10099954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3695622B2 (ja
Inventor
Yukinori Midorikawa
幸則 緑川
Kiyoshi Ogawa
清志 小川
Osamu Kawai
修 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP09995498A priority Critical patent/JP3695622B2/ja
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to GB9827725A priority patent/GB2335890B/en
Priority to GB0205911A priority patent/GB2370538B/en
Priority to GB0205937A priority patent/GB2370541B/en
Priority to GB0205908A priority patent/GB2370536B/en
Priority to GB0205917A priority patent/GB2370540B/en
Priority to GB0205909A priority patent/GB2370537B/en
Priority to GB0205945A priority patent/GB2370543B/en
Priority to GB0205939A priority patent/GB2370542B/en
Priority to GB0205916A priority patent/GB2370539B/en
Priority to GB0211669A priority patent/GB2370545B/en
Priority to GB0211665A priority patent/GB2370544B/en
Publication of JPH11278216A publication Critical patent/JPH11278216A/ja
Priority to US09/578,464 priority patent/US6485057B1/en
Priority to US10/247,208 priority patent/US6729650B2/en
Priority to US10/717,054 priority patent/US6997474B2/en
Priority to US11/060,187 priority patent/US7040444B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3695622B2 publication Critical patent/JP3695622B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の衝突時に乗員を適切に保護することが
できる車両用乗員拘束保護装置を提供する。 【解決手段】 直流モータ10の端子間を開放状態とし
ている時の直流モータ10の端子間電圧又はリールシャ
フト3の回転速度vに応じてエアバッグ18及びプリン
テンショナー19の起動時間T及びエアバッグ18の展
開圧力及びプリンテンショナー19によるシートベルト
8の巻き取り力Pが変更される(ステップS45,4
6、式(1)〜(4))。また、直流モータ10の端子
間を開放状態としている時の直流モータ10の端子間電
圧又はリールシャフト3の回転速度vに応じてリールシ
ャフト3によるシートベルト8の巻き取り駆動力Fが変
更される(ステップS47,48、式(5)〜
(6))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
装備される車両用乗員拘束保護装置に関し、特に、乗員
を保護するためのシートベルトの巻き取り及び引き出し
を行う電動リトラクタを用いた車両用乗員拘束保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグを展開することにより乗員を
拘束するエアバック装置、シートベルトを急速に巻き取
ることにより乗員を拘束するプリテンショナー、エアバ
ックの起動時間や展開圧力及びプリテンショナーの起動
時間やプリテンショナーによるシートベルトの引張張力
を制御するエアバック及びプリテンショナー用コントロ
ーラ及び車両の衝突時にかかる負の加速度を検出するセ
ンサーを備えている車両用乗員拘束保護装置は、従来よ
り知られている。
【0003】上記センサーにより車両の衝突時にかかる
負の加速度が検出されると、該センサーより車両の衝突
時にかかる負の加速度に対応する信号がエアバック及び
プリテンショナー用コントローラに出力され、エアバッ
ク及びプリテンショナー用コントローラでは該信号に基
づいてエアバックの起動時間や展開圧力及びプリテンシ
ョナーの起動時間やプリテンショナーによるシートベル
トの巻き取り力を制御して、前記エアバック及びプリテ
ンショナーを起動させていた。
【0004】また、従来は実際にシートベルトの巻き取
り及び引き出しができるか否かを乗員等が確認すること
又はシートベルトを急速に引き出してロックするか否か
確認することでシートベルトのロック機構の故障診断が
行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は大きく分けて2つあり、第1の課題は、従来
の車両用乗員拘束保護装置が備えているエアバッグは、
車両の衝突時にシートベルトの引き出し速度とは無関係
にエアバッグ及びプリテンショナー用コントローラによ
りその起動時間や展開圧力が制御されるため、例えばエ
アバッグ及びプリテンショナー用コントローラにより起
動時間を遅くしてエアバッグ及びプリテンショナーを起
動せよと判断された場合には、シートベルトの引き出し
速度が大きく乗員が車内装備品に衝突しそうな場合で
も、エアバッグ及びプリテンショナーの起動時間は遅い
ままであった。
【0006】また、例えばエアバッグ及びプリテンショ
ナー用コントローラにより展開圧力を大きくしてエアバ
ッグを起動せよと判断された場合には、シートベルトの
引き出し速度が大きくてそのまま行けば大きな圧力のエ
アバッグにより乗員が拘束されて、車両に加わる大きな
衝撃が直接乗員に加わることが予想されても、シートベ
ルトの引き出し速度によるエアバッグの圧力変更はでき
なかった。
【0007】また、従来、車両の衝突後に規定値以上の
張力がシートベルトに加わると、その値を超えないよう
にするためにリールシャフトをシートベルトの引き出し
側に回転させる機能(以下、EA機能という)を有する
機構、即ち公知のEA機構(ロードリミッター)がある
が、当該EA機能が有効になってからある所定の長さの
シートベルトが引き出されるとEA機能は終了する。こ
のため、車両の衝突の強弱に拘わらずEA機能がなされ
るため、例えば車両の強い衝突のときに、未だEA機能
を持続して働かせたいにも拘わらずその途中で終了して
しまうことがあり、当該EA機能の終了後に、乗員に急
激な衝撃が加わり効果的な乗員の衝撃吸収ができないこ
とがあった。また、車両の弱い衝突のときに、規定値以
上の張力がシートベルトに加わわらないため、当該EA
機能が働かずに衝撃吸収することができないことがあっ
た。
【0008】本発明は、上記点に着目してなされたもの
であり、車両の衝突時に乗員を適切に保護することがで
きる車両用乗員拘束保護装置を提供することを目的とす
る。
【0009】第2の課題は、上記従来の故障診断では、
シートベルトロック機構の故障を正確に診断できないこ
とがあった。
【0010】本発明は、上記点に着目してなされたもの
であり、正確にシートベルトロック手段の故障診断をす
ることができる車両用乗員拘束保護装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の車両用乗員保護装置は、シートベルトの
巻き取り及び引き出しを行う電動リトラクタと、エアバ
ッグを展開することにより乗員を拘束するエアバック装
置と、前記シートベルトを急速に巻き取ることにより乗
員を拘束するプリテンショナーとを備えている車両用乗
員拘束保護装置において、前記シートベルトが引き出さ
れる速度を前記電動リトラクタを介して検出する速度検
出手段と、該検出されたシートベルトの引き出し速度に
応じて、前記エアバックの起動時間、前記エアバックの
展開圧力、前記プリテンショナーの起動時間、前記プリ
テンショナーによるシートベルトの巻き取り力及び前記
電動リトラクタによるシートベルトの巻き取り力の少な
くとも1つを制御する制御手段とを備えていることを特
徴とする。
【0012】本発明の構成によれば、シートベルトの引
き出し速度が電動リトラクタを介して検出され、当該検
出されたシートベルトの引き出し速度に応じて、エアバ
ックの起動時間、エアバックの展開圧力、プリテンショ
ナーの起動時間、プリテンショナーによるシートベルト
の巻き取り力及び前記電動リトラクタによるシートベル
トの巻き取り力の少なくとも1つが制御されるので、車
両の衝突時に乗員を適切に保護することができる。
【0013】前記制御手段は、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が速い場合には、エアバックの起動
時間を短くするように制御し、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が遅い場合には、エアバックの起動
時間を長くするように制御してもよい。
【0014】この構成によれば、シートベルトの引き出
し速度が速い場合には、エアバックの起動時間が短くな
る、即ち素早くエアバックが起動し、シートベルトの引
き出し速度が遅い場合には、エアバックの起動時間が長
くなる、即ちゆっくりエアバックが起動するので、車両
の衝突時に乗員をより適切に保護することができる。
【0015】前記制御手段は、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が速い場合には、エアバックの展開
圧力を小さくするように制御し、当該検出されたシート
ベルトの引き出し速度が遅い場合には、エアバックの展
開圧力を大きくするように制御してもよい。
【0016】この構成によれば、シートベルトの引き出
し速度が速い場合には、エアバックの展開圧力が小さく
なり、乗員に加わる衝撃を減らすことができ、車両の衝
突時に乗員をより適切に保護することができる。また、
シートベルトの引き出し速度が遅い場合には、エアバッ
クの展開圧力が大きくなり、適切な展開圧力となり、車
両の衝突時に乗員をより適切に保護することができる。
【0017】前記制御手段は、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が速い場合には、プリテンショナー
の起動時間を短くするように制御し、当該検出されたシ
ートベルトの引き出し速度が遅い場合には、プリテンシ
ョナーの起動時間を長くするように制御してもよい。
【0018】この構成によれば、シートベルトの引き出
し速度が速い場合には、プリテンショナーの起動時間が
短くなる、即ち素早くプリテンショナーが起動し、シー
トベルトの引き出し速度が遅い場合には、プリテンショ
ナーの起動時間が長くなる、即ちゆっくりプリテンショ
ナーが起動するので、車両の衝突時に乗員をより適切に
保護することができる。
【0019】前記制御手段は、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が速い場合には、前記プリテンショ
ナーによるシートベルトの巻き取り力を小さくするよう
に制御し、当該検出されたシートベルトの引き出し速度
が遅い場合には、前記プリテンショナーによるシートベ
ルトの巻き取り力を大きくするように制御してもよい。
【0020】この構成によれば、シートベルトの引き出
し速度が速い場合には、プリテンショナーによるシート
ベルトの巻き取り力が小さくなり、乗員に加わる衝撃を
減らすことができ、車両の衝突時に乗員をより適切に保
護することができる。また、シートベルトの引き出し速
度が遅い場合には、プリテンショナーによるシートベル
トの巻き取り力が大きくなり、適切なシートベルトの巻
き取り力となり、車両の衝突時に乗員をより適切に保護
することができる。
【0021】前記制御手段は、当該検出されたシートベ
ルトの引き出し速度が速い場合には、電動リトラクタに
よるシートベルトの巻き取り力を大きくするように制御
し、当該検出されたシートベルトの引き出し速度が遅い
場合には、電動リトラクタによるシートベルトの巻き取
り力を小さくするように制御してもよい。
【0022】この構成によれば、シートベルトの引き出
し速度が速い場合には、電動リトラクタによるシートベ
ルトの巻き取り力が大きくなり、シートベルトの引き出
しに大きな力を必要とし、シートベルトの引き出し速度
が遅い場合には、電動リトラクタによるシートベルトの
巻き取り力が小さくなり、シートベルトの引き出しに大
きな力を必要としないので、シートベルトの引き出しが
制御され、車両の衝突時に乗員に加わる衝撃を吸収で
き、乗員をより適切に保護することができる。
【0023】上記目的を達成するため、請求項2記載の
車両用乗員拘束保護装置は、さらに、前記シートベルト
が所定加速度以上で引き出された時にその引き出しをロ
ックするシートベルトロック手段と、前記シートベルト
が引き出された時の加速度に応じて、前記シートベルト
ロック手段が作動したか否かを判別し、該判別結果に基
づいて前記シートベルトロック手段の故障を診断する故
障診断手段とを備えるように構成してもよい。
【0024】本発明の構成によれば、シートベルトが引
き出された時の加速度に応じて、シートベルトロック手
段が作動したか否かが判別され、該判別結果に基づいて
シートベルトロック手段の故障が診断されるので、正確
にシートベルトロック手段の故障診断をすることができ
る。
【0025】請求項2記載の車両用乗員拘束保護装置
は、さらに、車両にかかる加速度が所定加速度以上であ
る場合に、前記シートベルトロック手段が前記シートベ
ルトの引き出しをロックし、前記故障診断手段が前記車
両にかかる加速度に応じて、前記シートベルトロック手
段が作動したか否かを判別し、該判別結果に基づいて前
記シートベルトロック手段の故障を診断するように構成
してもよい。
【0026】この構成によれば、車両にかかる加速度に
応じて、シートベルトロック手段が作動したか否かが判
別され、該判別結果に基づいてシートベルトロック手段
の故障が診断されるので、正確にシートベルトロック手
段の故障診断をすることができる。
【0027】さらに、前記故障診断手段は、車両にかか
る加速度が所定加速度以上である時に、前記シートベル
トロック手段が作動したと判別した場合には、前記シー
トベルトロック手段が正常であると診断し、前記シート
ベルトロック手段が作動していないと判別した場合に
は、前記シートベルトロック手段が異常であると診断す
るように構成してもよい。
【0028】この構成によれば、より正確にシートベル
トロック手段の故障診断をすることができる。
【0029】さらに、前記故障診断手段は、車両にかか
る加速度が所定加速度より小さい時に、前記シートベル
トロック手段が作動したと判別した場合には、前記シー
トベルトロック手段が異常であると診断し、前記シート
ベルトロック手段が作動していないと判別した場合に
は、前記シートベルトロック手段が正常であると診断す
るように構成してもよい。
【0030】この構成によれば、より正確にシートベル
トロック手段の故障診断をすることができる。
【0031】請求項2記載の車両用乗員拘束保護装置
は、さらに、前記電動リトラクタを駆動させる駆動手段
と、前記シートベルトが前記所定加速度以上で引き出さ
れるような第1の駆動信号を前記駆動手段に供給すると
共に、前記所定加速度より小さい加速度で引き出される
ような第2の駆動信号を前記駆動手段に供給する駆動信
号供給手段を備え、前記故障診断手段が前記第1及び第
2の駆動信号が夫々供給された時に、前記シートベルト
ロック手段が作動したか否かを判別し、該判別結果に基
づいて前記シートベルトロック手段の故障を診断するよ
うに構成してもよい。
【0032】本発明の構成によれば、シートベルトが所
定加速度以上で引き出されるような第1の駆動信号が駆
動手段に供給されると共に、所定加速度より小さい加速
度で引き出されるような第2の駆動信号が前記駆動手段
に供給され、第1及び第2の駆動信号が夫々供給された
時に、シートベルトロック手段が作動したか否かが判別
され、該判別結果に基づいてシートベルトロック手段の
故障が診断されるので、正確にシートベルトロック手段
の故障診断をすることができる。さらに、1つの駆動信
号のみが供給され故障診断するのではなく、2つの駆動
信号が夫々供給された時に、シートベルトロック手段が
作動したか否かが判別され、該判別結果に基づいてシー
トベルトロック手段の故障が診断されるので、2回の判
別結果に基づいて正確にシートベルトロック手段の故障
診断をすることができる。また、シートベルトロック手
段の分解を行わずに、正確にシートベルトロック手段の
故障診断をすることができる。
【0033】さらに、前記故障診断手段は、前記第1の
駆動信号が供給された時に、前記シートベルトロック手
段が作動したと判別した場合には、シートベルトロック
手段が正常であると診断し、前記シートベルトロック手
段が作動していないと判別した場合には、シートベルト
ロック手段が異常であると診断するように構成してもよ
い。
【0034】この構成によれば、シートベルトが所定加
速度以上で引き出されるような第1の駆動信号が供給さ
れるので、シートベルトロック手段が作動すれば、シー
トベルトロック手段が正常であると診断でき、シートベ
ルトロック手段が作動しなければ、シートベルトロック
手段が異常であると診断できる。
【0035】さらに、前記故障診断手段は、前記第2の
駆動信号が供給された時に、前記シートベルトロック手
段が作動したと判別した場合には、シートベルトロック
手段が異常であると診断し、前記シートベルトロック手
段が作動していないと判別した場合には、シートベルト
ロック手段が正常であると診断するように構成してもよ
い。
【0036】この構成によれば、シートベルトが所定加
速度より小さい加速度で引き出されるような第2の駆動
信号が供給されるので、シートベルトロック手段が作動
すれば、シートベルトロック手段が異常であると診断で
き、シートベルトロック手段が作動しなければ、シート
ベルトロック手段が正常であると診断できる。
【0037】さらに、前記故障診断手段は、前記第1の
駆動信号が供給された時に、前記駆動手段に流れる電流
が所定値より大きいか否かに基づいて前記シートベルト
ロック手段の故障を診断するように構成してもよい。
【0038】この構成によれば、シートベルトが所定加
速度以上で引き出されるような第1の駆動信号が供給さ
れるので、シートベルトの引き出しが早くなり、シート
ベルトロック手段がシートベルトの引き出しをロック
し、駆動手段に流れる電流が増大するので、駆動手段に
流れる電流が所定値より大きい場合にシートベルトロッ
ク手段が正常であると診断でき、駆動手段に流れる電流
が所定値以下の場合にシートベルトロック手段が異常で
あると診断できる。
【0039】さらに、前記故障診断手段は、前記第2の
駆動信号が供給された時に、前記駆動手段に流れる電流
が所定値より小さいか否かに基づいて前記シートベルト
ロック手段の故障を診断してもよい。
【0040】この構成によれば、シートベルトが所定加
速度よりも小さい加速度で引き出されるような第2の駆
動信号が供給されるので、シートベルトの引き出しが遅
くなり、シートベルトロック手段がシートベルトの引き
出しをロックせず、駆動手段に流れる電流は増大しない
ので、駆動手段に流れる電流が所定値より小さい場合に
シートベルトロック手段が正常であると診断でき、駆動
手段に流れる電流が所定値以上の場合にシートベルトロ
ック手段が異常であると診断できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0042】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置が備えている電動リトラクタ100の構成を
示す図である。
【0043】電動リトラクタ100はフレーム1を備え
ている。このフレーム1にはシートベルト8を巻き取る
リールシャフト3が回転自在に設置され、車両に所定の
減速度が作用したとき又はシートベルト8が所定の加速
度で引き出されたときにシートベルト8の引き出しをロ
ックする公知のシートベルトロック機構2が固定されて
いる。
【0044】次いで、リールシャフト3の中心軸3aは
リールシャフト用プーリ5の中心軸に連結されており、
このリールシャフト用プーリ5は動力伝達ベルト7を介
して直流モータ用プーリ6に連結している。リールシャ
フト用プーリ5の内部には渦巻きばね等の付勢力付与手
段が形成されており、常にシートベルト8を巻き取る方
向に付勢力が働いている。
【0045】リールシャフト用プーリ5及び直流モータ
用プーリ6の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成さ
れ、また動力伝達ベルト7の内周にも所定数の内歯が形
成されており、リールシャフト用プーリ5及び直流モー
タ用プーリ6の外歯と動力伝達ベルト7の内歯とは過不
足なくかみ合っている。
【0046】直流モータ用プーリ6の中心軸は直流モー
タ10に連結されている。従って、直流モータ10の回
転は直流モーター用プーリ6を介してリールシャフト3
に伝達される。
【0047】直流モータ10は、フレーム1に少なくと
も2点以上で固定されており、また直流モータ駆動部1
1を介してMPU(Micro Processing Unit)14に接
続されている。
【0048】直流モータ駆動部11はMPU14からの
制御信号に基づいて直流モータ10の回転を制御する。
【0049】図2は直流モータ駆動部11の回路図であ
る。図2中の端子P1及び端子P2はMPU14から出
力される制御信号の入力端子であり、端子P3及び端子
P4は電流検出用の出力端子であり、端子P5及び端子
P6は電圧検出用出力端子であり、端子P1〜端子P6
はそれぞれMPU14に接続されている。図2中の電流
検出回路C1は、抵抗r1に流れる電流から直流モータ
10に流れる電流を検出し、バッテリ電圧Vbは直流モ
ータ10に電源電圧を供給する。図2中の電圧検出回路
C2は、直流モータ10に係る端子間電圧を端子P5及
び端子P6を介してMPU14で検出する。また、図2
中の複数のトランジスタ及びFET等は、MPU14か
らの制御信号により直流モータ10の回転を正転又は反
転駆動させるためのものである。
【0050】MPU14により端子P1から制御信号が
入力されると、直流モータ10は正転し、リールシャフ
ト3によってシートベルト8が巻き取られる。一方、端
子P2から制御信号が入力されると、直流モータ10は
逆転し、リールシャフト3によってシートベルト8が引
き出される。
【0051】リールシャフト3は、リールシャフト用プ
ーリ5、動力伝達ベルト7及び直流モータ用プーリ6を
介して直流モータ10に連結されているため、リールシ
ャフト3の回転速度は直流モータ10の端子間を開放状
態としている時の直流モータ10の端子間電圧に比例す
る。
【0052】尚、MPU14は、端子P1及び端子P2
から同時に制御信号を入力しないように制御する。
【0053】図1に戻り、MPU14は、シートベルト
8のタングがバックルに装着されたか否かを検出する及
びシートベルト8のタングがバックルから解除されたか
否かを検出するバックル接続有無検出部16に接続され
ている。また、MPU14は時間を計測するタイマー1
5を備えている。尚、MPU14は直流モータ10の端
子間電圧の極性によりシートベルト8が引き出されたか
否かを判断し、直流モータ10に流れる電流からシート
ベルト8の巻き取りが終了したか否かを判断する。
【0054】バックル接続有無検出部16はシートベル
ト8のタングがバックルに装着されたか否かを検出し又
はシートベルト8のタングがバックルから解除されたか
否かを検出し、それに対応した制御信号をMPU14に
出力する。
【0055】また、MPU14は、後述するエアバッグ
18及びプリテンショナー19を制御するエアバッグ及
びプリテンショナー用コントローラ17に接続されてお
り、このエアバッグ及びプリテンショナー用コントロー
ラ17は、車両の衝突時に乗員が車内装備品に衝突する
ことを防ぐエアバッグ18及びプリテンショナー19に
それぞれ接続されている。
【0056】エアバッグ18はガス発生装置20を複数
個備えている。プリンテンショナー19は、車両の衝突
時、乗員を保護するためにシートベルトを急速に巻き取
るもので、ガス発生装置21を複数個備えており、リー
ルシャフト用プーリ5の中心軸を介してリールシャフト
3の中心軸3aに連結されている。
【0057】図3はプリンテンショナー19の構成図で
ある。プリンテンショナー19は図示しない複数のガス
発生装置21から発生したガスを封入するガス室30
と、リールシャフト3の中心軸3aに連結されており、
所定数の外歯が外周に形成されているピニオン32と、
この所定数の外歯にかみ合うように一端に内歯が構成さ
れており、他端でガス室30に封入されたガスを密封す
るラック31とを備えている。
【0058】図示しない複数のガス発生装置21から発
生したガスがガス室30に封入されると、このガスはラ
ック31により密封されているため、ガス室30の圧力
が上がり、ラック31が押し下げられる。ラック31が
押し下げられると、ラック31の移動に連動してピニオ
ン32が回転し、ピニオン32と連結されたリールシャ
フト3がシートベルト8の巻き取り側に回転する。これ
により、車両の衝突時にシートベルト8が急速に巻き取
られる。
【0059】再び図1に戻り、エアバッグ及びプリテン
ショナー用コントローラ17は、MPU14より圧力コ
ントロール信号及びタイミングコントロール信号を受信
し、これらの信号に応じてエアバッグ18の起動時間、
展開圧力又はプリテンショナー19の起動時間、プリテ
ンショナー19によるシートベルト8の巻き取り力を変
更する。
【0060】図4は車両の衝突時にMPU14が行うエ
アバッグ及びシートベルト駆動制御の詳細を説明するフ
ローチャートである。尚、このエアバッグ及びシートベ
ルト駆動制御はMPU14が行うメイン制御の一部を成
すものである。
【0061】まず、シートベルト8のタングがバックル
に装着されたことをバックル接続有無検出部16により
検出されたか否かを判別し(ステップS41)、検出さ
れていない場合には本制御を終了する一方、検出された
場合には、ステップS42に進み、シートベルト8が引
き出されたか否かを判別する(ステップS42)。尚、
MPU14は直流モータ10の端子間電圧の極性により
シートベルト8が引き出されたか否かを判別する。
【0062】ステップS42で、シートベルト8が引き
出されていない場合には、本制御を終了する一方、シー
トベルト8が引き出された場合には、リールシャフト3
の回転速度を検出する(ステップS43)。リールシャ
フト3の回転速度は直流モータ10の端子間を開放状態
としている時の直流モータ10の端子間電圧に比例する
ので、MPU14は電圧検出回路C2より直流モータ1
0の端子間電圧を検出し、この検出された直流モータ1
0の端子間電圧に基づいてリールシャフト3の回転速度
を検出する。
【0063】次いで、ステップS43で検出されたリー
ルシャフト3の回転速度が所定値、例えば毎秒5回転よ
り大きいか否かを判別し(ステップS44)、所定値
(毎秒5回転)以下の場合は、乗員がシートベルト8の
装着後に動き出す場合に該当するので、本処理を終了す
る。一方、所定値(毎秒5回転)より大きい場合は、車
両が衝突した場合に該当するので、下記(1)式に基づ
いてエアバッグ18及びプリンテンショナー19の起動
時間の補正値T1を算出し、さらに、下記(2)式に基
づいてエアバッグ18の展開圧力及びプリンテンショナ
ー19によるシートベルト8の巻き取り力の補正値P1
を算出する(ステップS45)。この時、MPU14に
備えられているタイマー15は車両の衝突時からの経過
時間の計測を開始する。ここで、下記(1)式はエアバ
ッグ18及びプリンテンショナー19の起動時間の補正
値T1を算出する式であり、下記(2)式はエアバッグ
18の展開圧力及びプリンテンショナー19によるシー
トベルト8の巻き取り力の補正値P1を算出する式であ
る。
【0064】
【数1】 次に、上記(1)式及び(2)式に基づいて算出された
補正値に対応する信号をエアバッグ及びプリンテンショ
ナー用コントローラ17に出力する(ステップS4
6)。
【0065】上記(1)式及び(2)式によれば、車両
の強い衝突時には、リールシャフト3の回転速度vの値
が大きくなり、結果としてエアバッグ18及びプリンテ
ンショナー19の起動時間の補正値T1は長くなり、エ
アバッグ18の展開圧力及びプリンテンショナー19に
よるシートベルト8の巻き取り力の補正値P1は大きく
なる。一方、車両の弱い衝突時には、リールシャフト3
の回転速度vの値が小さくなり、結果としてエアバッグ
18及びプリンテンショナー19の起動時間の補正値T
1は短くなり、エアバッグ18の展開圧力及びプリンテ
ンショナー19によるシートベルト8の巻き取り力の補
正値P1は小さくなる。
【0066】この後、エアバッグ及びプリンテンショナ
ー用コントローラ17は、下記(3)式に基づいて、所
望のエアバッグ18及びプリンテンショナー19の起動
時間Tを算出し、該算出されたエアバッグ18及びプリ
ンテンショナー19の起動時間Tに応じてエアバッグ1
8及びプリンテンショナー19に備えられているガス発
生装置20,21を起動させる。
【0067】また、エアバッグ及びプリンテンショナー
用コントローラ17は、下記(4)式に基づいて、所望
のエアバッグ18の展開圧力及びプリンテンショナー1
9によるシートベルト8の巻き取り力Pを算出し、この
算出されたエアバッグ18の展開圧力及びプリンテンシ
ョナー19によるシートベルト8の巻き取り力Pに応じ
てエアバッグ18に複数備えられているガス発生装置2
0を起動させる。
【0068】
【数2】 上記(3)式によれば、車両の強い衝突時には、上記
(1)式よりエアバッグ18及びプリンテンショナー1
9の起動時間の補正値T1は長くなるので、エアバッグ
18及びプリンテンショナー19の起動時間Tは短くな
る。従って、エアバッグ及びプリンテンショナー用コン
トローラ17は、ガス発生装置20,21の点火タイミ
ングを速くする。これにより、シートベルト8の引き出
し速度が大きく乗員が車内装備品に衝突しそうな場合で
も、エアバッグ18及びプリンテンショナー19が素早
く起動し、車両の衝突時に乗員を適切に保護することが
できる。一方、車両の弱い衝突時には、上記(1)式よ
りエアバッグ18及びプリンテンショナー19の起動時
間の補正値T1は短くなるので、エアバッグ18及びプ
リンテンショナー19の起動時間Tは長くなる。従っ
て、エアバッグ及びプリンテンショナー用コントローラ
17は、ガス発生装置20,21の点火タイミングを遅
くする。これにより、エアバッグ及びプリンテンショナ
ー用コントローラ17により、例え従来早い点火タイミ
ングを指示されていたとしても、適正なタイミングとな
り、車両の衝突時に乗員を適切に保護することができ
る。
【0069】上記(4)式によれば、車両の強い衝突時
には、上記(2)式よりエアバッグ18の展開圧力及び
プリンテンショナー19によるシートベルト8の巻き取
り力の補正値P1は大きくなるので、エアバッグ18の
展開圧力及びプリンテンショナー19によるシートベル
ト8の巻き取り力Pは小さくなる。従って、エアバッグ
及びプリンテンショナー用コントローラ17は、例えば
通常2個のガス発生装置を起動させていた場合には、1
個のガス発生装置を起動させて、エアバッグ18の展開
圧力及びプリンテンショナー19によるシートベルト8
の巻き取り力Pを通常より小さくする。これにより、乗
員に加わる衝撃を減らす。一方、車両の弱い衝突時に
は、上記(2)式よりエアバッグ18の展開圧力及びプ
リンテンショナー19によるシートベルト8の巻き取り
力の補正値P1は小さくなるので、エアバッグ18の展
開圧力及びプリンテンショナー19によるシートベルト
8の巻き取り力Pは大きくなる。従って、エアバッグ及
びプリンテンショナー用コントローラ17は、例えば通
常2個のガス発生装置を起動させていた場合には、3個
のガス発生装置を起動させて、エアバッグ18の展開圧
力及びプリンテンショナー19によるシートベルト8の
巻き取り力Pを通常より大きくする。これにより、エア
バッグ及びプリンテンショナー用コントローラ17によ
り、例え従来小さい展開圧力及び巻き取り力が指示され
ていたとしても適正な力となり、車両の衝突時に乗員を
適切に保護することができる。
【0070】上記ステップS45,46及び式(1)〜
(4)の制御により、シートベルト8の引き出し速度が
大きく乗員が車内装備品に衝突しそうな場合でも、エア
バッグ18及びプリンテンショナー19が素早く起動
し、車両の衝突時に乗員を適切に保護することができ
る。さらに、エアバッグ18の展開圧力及びプリンテン
ショナー19によるシートベルト8の巻き取り力Pを小
さくし、従来よりも乗員に加わる衝撃を減らし、車両の
衝突時に乗員を適切に保護することができる。
【0071】また、シートベルト8の引き出し速度が小
さい場合に、エアバッグ及びプリンテンショナー用コン
トローラ17により、例え従来早い点火タイミングが指
示されていたとしても適正なタイミングとなり、また従
来小さい展開圧力及び巻き取り力が指示されていたとし
ても適正な力となり、車両の衝突時に乗員を適切に保護
することができる。
【0072】次に、下記(5)式に基づいてリールシャ
フト3によるシートベルト8の巻き取り駆動力の補正値
F1を算出する(ステップS47)。ここで、下記
(5)式はリールシャフト3によるシートベルト8の巻
き取り駆動力の補正値F1を算出する式である。
【0073】
【数3】F1=b2(1−b1・v) …(5) F1:リールシャフト3によるシートベルト8の巻き取
り駆動力の補正値 b2:第2の係数(b2>0) b1:第1の係数(b1>0) v :リールシャフトの回転速度 F=F2−F1 …… (6) F :リールシャフト3によるシートベルト8の巻き取
り駆動力 F2:予め設定されたリールシャフト3によるシートベ
ルト8の巻き取り駆動力 上記(5)式によれば、車両の強い衝突時には、リール
シャフト3の回転速度vの値が大きくなり、結果として
リールシャフト3によるシートベルト8の巻き取り駆動
力の補正値F1は小さくなる。一方、車両の弱い衝突時
には、リールシャフト3の回転速度vの値が小さくな
り、結果としてリールシャフト3によるシートベルト8
の巻き取り駆動力の補正値F1は大きくなる。
【0074】この後、上記(6)式に基づいて、所望の
リールシャフト3によるシートベルト8の巻き取り駆動
力Fを算出し、当該巻き取り駆動力Fでリールシャフト
3を駆動させる(ステップS48)。尚、当該巻き取り
駆動力Fでリールシャフト3を駆動させるために、MP
U14は直流モータ駆動部11に出力する制御信号のデ
ューティー比を変更し、直流モータ10の端子間電圧を
調整する。
【0075】上記(6)式によれば、車両の強い衝突時
には、上記(5)式よりリールシャフト3によるシート
ベルト8の巻き取り駆動力の補正値F1は小さくなるの
で、所望のリールシャフト3によるシートベルト8の巻
き取り駆動力Fは大きくなる。従って、EA機能は、大
きくなったシートベルト8の巻き取り駆動力Fに抗して
リールシャフト3をシートベルト8の引き出し側に回転
させるので、シートベルトの引き出しが制御され、従来
のようにEA機能が持続して働かせたいにも拘わらずそ
の途中で終了することがなくなり、乗員に加わる衝撃を
効果的に吸収することができ、車両の衝突時に乗員を適
切に保護することができる。一方、車両の弱い衝突時に
は、上記(5)式よりリールシャフト3によるシートベ
ルト8の巻き取り駆動力の補正値F1は大きくなるの
で、所望のリールシャフト3によるシートベルト8の巻
き取り駆動力Fは小さくなる。従って、EA機能は、小
さくなったシートベルト8の巻き取り駆動力Fに抗して
リールシャフト3をシートベルト8の引き出し側に回転
させるので、シートベルトの引き出しが制御され、従来
のようにEA機能が働かずに衝撃吸収することができな
いことはなくなり、乗員に加わる衝撃を効果的に吸収す
ることができ、車両の衝突時に乗員を適切に保護するこ
とができる。
【0076】次に、タイマー15の計測結果より衝突後
所定時間、例えば2秒経過したか否かを判別し(ステッ
プS49)、衝突後所定時間(2秒)経過していない場
合には、本判別を繰り返す一方、衝突後所定時間(2
秒)経過した場合には、リールシャフト3の駆動を停止
させて(ステップS50)、本制御を終了する。尚、リ
ールシャフト3の駆動を停止させるために、MPU14
は直流モータ10の駆動を停止させる制御信号を直流モ
ータ駆動部11に出力する。
【0077】上述したように、第1の実施の形態によれ
ば、直流モータ10の端子間を開放状態としている時の
直流モータ10の端子間電圧又はリールシャフト3の回
転速度vに応じてエアバッグ18及びプリンテンショナ
ー19の起動時間Tと、エアバッグ18の展開圧力及び
プリンテンショナー19によるシートベルト8の巻き取
り力Pが変更される(ステップS45,46、式(1)
〜(4))ので、シートベルト8の引き出し速度が大き
く乗員が車内装備品に衝突しそうな場合でも、エアバッ
グ18及びプリンテンショナー19が素早く起動し、さ
らに、エアバッグ18の展開圧力及びプリンテンショナ
ー19によるシートベルト8の巻き取り力を小さくし、
従来よりも乗員に加わる衝撃を減らし、車両の衝突時に
乗員を適切に保護することができる。
【0078】また、シートベルト8の引き出し速度が小
さい場合に、エアバッグ及びプリンテンショナー用コン
トローラ17により、例え従来早い点火タイミングが指
示されていたとしても適正なタイミングとなり、また従
来小さい展開圧力及び巻き取り力が指示されていたとし
ても適正な力となり、車両の衝突時に乗員を適切に保護
することができる。
【0079】また、直流モータ10の端子間を開放状態
としている時の直流モータ10の端子間電圧又はリール
シャフト3の回転速度vに応じてリールシャフト3によ
るシートベルト8の巻き取り駆動力Fが変更される(ス
テップS47,48、式(5)〜(6))ので、乗員に
加わる衝撃を効果的に吸収することができ、車両の衝突
時に乗員を適切に保護することができる。
【0080】また、本実施の形態では、リールシャフト
3の回転速度vを直流モータ10の端子間を開放状態と
している時の直流モータ10の端子間電圧から検出した
が、これに限らず、例えばリールシャフト3の中心軸3
aに回転速度センサを設けて、リールシャフト3の回転
速度vを検出してもよい。
【0081】また、本実施の形態では、リールシャフト
3の回転速度vを使用したが、シートベルトの引き出し
口にシートベルトの引き出し速度を検出する引き出し速
度センサを設けて、直接シートベルトの引き出し速度を
検出し、この速度をリールシャフト3の回転速度vの代
わりに使用しても、本発明と同様の効果を奏することが
できる。
【0082】(2)第2の実施の形態 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置が備えている電動リトラクタ200の構成を
示す図である。
【0083】電動リトラクタ200はフレーム201を
備えている。このフレーム201にはシートベルト20
8を巻き取るリールシャフト203が回転自在に設置さ
れ、車両に所定の減速度が作用したとき又はシートベル
ト208が所定の加速度で引き出されたときにシートベ
ルト208の引き出しをロックする公知のシートベルト
ロック機構202が固定されている。
【0084】次いで、リールシャフト203の中心軸2
03aはリールシャフト用プーリ205の中心軸に連結
されており、このリールシャフト用プーリ205は動力
伝達ベルト207を介して直流モータ用プーリ206に
連結している。リールシャフト用プーリ205の内部に
は渦巻きばね等の付勢力付与手段が形成されており、常
にシートベルト208を巻き取る方向に付勢力が働いて
いる。
【0085】リールシャフト用プーリ205及び直流モ
ータ用プーリ206の外周にはそれぞれ所定数の外歯が
形成され、また動力伝達ベルト207の内周にも所定数
の内歯が形成されており、リールシャフト用プーリ20
5及び直流モータ用プーリ206の外歯と動力伝達ベル
ト207の内歯とは過不足なくかみ合っている。
【0086】直流モータ用プーリ206の中心軸は直流
モータ210に連結されている。従って、直流モータ2
10の回転は直流モータ用プーリ206を介してリール
シャフト203に伝達される。
【0087】直流モータ210は、フレーム201に少
なくとも2点以上で固定されており、また直流モータ駆
動部211を介してMPU(Micro Processing Unit)
214に接続されている。
【0088】直流モータ駆動部211はMPU214か
らの制御信号のデューティー比に基づいて直流モータ2
10の回転を制御する。
【0089】図6は直流モータ駆動部211の回路図で
ある。図6中の端子P11及び端子P12はMPU21
4から出力される制御信号の入力端子であり、端子P1
3及び端子P14は電流検出用の出力端子であり、端子
P15及び端子P16は電圧検出用出力端子であり、端
子P11〜端子P16はそれぞれMPU214に接続さ
れている。図6中の電流検出回路C11は、抵抗r11
に流れる電流から直流モータ210に流れる電流を検出
し、バッテリ電圧Vbは直流モータ210に電源電圧を
供給する。図6中の電圧検出回路C12は、直流モータ
210に係る端子間電圧を端子P15及び端子1P6を
介してMPU214で検出する。また、図6中の複数の
トランジスタ及びFET等は、MPU214からの制御
信号により直流モータ210の回転を正転又は反転駆動
させるためのものである。
【0090】MPU214により端子P11から制御信
号が入力されると、直流モータ210は正転し、リール
シャフト203によってシートベルト208が巻き取ら
れる。一方、端子P12から制御信号が入力されると、
直流モータ210は逆転し、リールシャフト203によ
ってシートベルト208が引き出される。
【0091】MPU214により制御信号のデューティ
ー比を大きくし、端子P11から制御信号が入力される
と、直流モータ10の回転加速度は大きくなり、制御信
号のデューティー比を小さくし、端子P11から制御信
号が入力されると、直流モータ10の回転加速度は小さ
くなる。
【0092】リールシャフト203は、リールシャフト
用プーリ205、動力伝達ベルト207及び直流モータ
用プーリ206を介して直流モータ210に連結されて
いるため、リールシャフト203の回転速度は直流モー
タ210の端子間を開放状態としている時の直流モータ
210の端子間電圧に比例する。
【0093】尚、MPU214は、端子P11及び端子
P12から同時に制御信号を入力しないように制御す
る。
【0094】以上のように構成された車両用乗員拘束保
護装置、特にMPU214が実行する制御処理(故障診
断)の概要を説明する。
【0095】故障診断では、次の2種類の方法を独立し
て実行し、いずれかの方法において、故障と判断された
ときに、シートベルトロック機構202が故障であると
診断される。即ち、 (a)シートベルトロック機構202が故障していない
場合に、シートベルト208の引き出しがロックされる
だけの引き出し加速度をリールシャフト203に与え、
シートベルトロック機構202が正確に作動しているか
否か検査し、正確に作動していないときに故障であると
判断する。
【0096】(b)シートベルトロック機構202が故
障していない場合に、シートベルト208の引き出しが
ロックされないだけの引き出し加速度をリールシャフト
203に与え、シートベルトロック機構202が作動し
ていないか否か検査し、作動しているときに故障である
と判断する。
【0097】以下、図7及び図8に基づいて詳細に説明
する。図7はMPU214が実行する故障診断プログラ
ム(上記(a)の方法に対応する)の一例を示すフロー
チャートである。
【0098】まず、例えばシートベルト208を装着す
る時にシートベルト208の引き出しを素早く行うた
め、MPU214は直流モータ210をシートベルト2
08の引き出し側に高速回転させる制御信号、即ち当該
高速回転に必要なデューティー比の制御信号を直流モー
タ駆動部211に出力し(ステップS301)、これに
応じて直流モータ駆動部211は直流モータ210をシ
ートベルト208の引き出し側に高速回転させる。リー
ルシャフト203は、リールシャフト用プーリ205、
動力伝達ベルト207及び直流モータ用プーリ206を
介して直流モータ210に連結されているため、直流モ
ータ210の回転に連動してシートベルトの引き出し側
に高速回転する。尚、シートベルトロック機構202が
正常な場合には、リールシャフト203が高速回転する
時に、リールシャフト203の回転をロックする。
【0099】次に、直流モータ駆動部211内の電流検
出回路C11で抵抗r11に流れる電流から直流モータ
210に流れる電流iを測定し(ステップS302)、
この電流iが規定値、例えば5Aより大きいか否かを判
別する(ステップS303)。
【0100】電流iが規定値(5A)より大きい場合、
即ち、リールシャフト203の回転がロックされた状態
で、直流モータ210が回転を続けようとしている場合
には、シートベルトロック機構202を正常であると判
断し(ステップS304)、本処理を終了する。
【0101】一方、電流iが規定値(5A)以下の場
合、即ち、リールシャフト203の回転が正確にロック
されない状態で、直流モータ210が回転を続けようと
している場合には、シートベルトロック機構202を異
常であると判断し(ステップS305)、シートベルト
ロック機構202が異常であることを表示装置又は表示
ランプ等(図示せず)を介して乗員に知らせて(ステッ
プS306)、本処理を終了する。
【0102】図8はMPU214が実行する故障診断プ
ログラム(上記(b)の方法に対応する)の一例を示す
フローチャートである。
【0103】まず、例えばシートベルト208の装着後
にシートベルト208を乗員の体にフィットさせて、シ
ートベルト208に所定の弛みを与える時にシートベル
ト208の引き出しをゆっくり行うため、MPU214
は直流モータ210をシートベルト208の引き出し側
に低速回転させる制御信号、即ち当該低速回転に必要な
デューティー比の制御信号を直流モータ駆動部211に
出力し(ステップS401)、これに応じて直流モータ
駆動部211は直流モータ210をシートベルト208
の引き出し側に低速回転させる。リールシャフト203
は、リールシャフト用プーリ205、動力伝達ベルト2
07及び直流モータ用プーリ206を介して直流モータ
210に連結されているため、直流モータ210の回転
に連動してシートベルト208の引き出し側に低速回転
する。尚、シートベルトロック機構202が正常な場合
には、リールシャフト203が低速回転する時に、リー
ルシャフト203はロックされない。
【0104】次に、直流モータ駆動部211内の電流検
出回路C11で抵抗r11に流れる電流から直流モータ
210に流れる電流iを測定し(ステップS402)、
この電流iが規定値、例えば、3Aより小さいか否かを
判別する(ステップS403)。
【0105】電流iが規定値(3A)より小さい場合、
即ち、リールシャフト203の回転がロックされない状
態で、直流モータ210が回転を続けようとしている場
合には、シートベルトロック機構202を正常であると
判断する(ステップS405)。
【0106】一方、電流iが規定値(3A)以上の場
合、即ち、リールシャフト203の回転がロックされた
状態で、直流モータ210が回転を続けようとしている
場合には、シートベルトロック機構202を異常である
と判断する(ステップS404)。
【0107】そして、上記判断結果に基づいて、シート
ベルトロック機構202が正常であるか異常であるかを
表示装置又は表示ランプ等(図示せず)を介して乗員に
知らせて(ステップS406)、本処理を終了する。
【0108】その後、本制御処理(故障診断)では、図
7のステップS304及び図8のステップS405で、
シートベルトロック機構202を正常であると判断した
時に、初めて正常であると診断し、図7のステップS3
05又は図8のステップS404で、シートベルトロッ
ク機構202を異常であると判断した時に、異常である
と診断する。
【0109】上述したように、第2の実施の形態によれ
ば、MPU214は直流モータ210をシートベルト2
08の引き出し側に高速回転させる制御信号、即ち当該
高速回転に必要なデューティー比の制御信号を直流モー
タ駆動部211に出力した(ステップS301)後に、
直流モータ210に流れる電流iを測定し(ステップS
302)、この電流iが規定値より大きいか否かの判別
を行い(ステップS303)、この判別結果に基づい
て、シートベルトロック機構202を正常又は異常であ
ると判断し(ステップS304,305)、さらに、M
PU214は直流モータ210をシートベルト208の
引き出し側に低速回転させる制御信号、即ち当該低速回
転に必要なデューティー比の制御信号を直流モータ駆動
部211に出力した(ステップS401)後に、直流モ
ータ210に流れる電流iを測定し(ステップS40
2)、この電流iが規定値より小さいか否かの判別を行
い(ステップS403)、この判別結果に基づいて、シ
ートベルトロック機構202を正常又は異常であると判
断し(ステップS404,405)、上記2つの判断結
果に基づいて故障診断するので、正確にシートベルトロ
ック機構の故障診断をすることができる。
【0110】また、これらの判断結果(ステップS30
5,404,405)を表示装置又は表示ランプ等(図
示せず)を介して乗員に知らせる(ステップS306,
406)ので、乗員は故障原因を知ることができる。
【0111】尚、本実施の形態では、2つの判断結果に
基づいて故障診断したが、直流モータ210をシートベ
ルト208の引き出し側に高速回転させる制御信号又は
直流モータ210をシートベルト208の引き出し側に
低速回転させる制御信号を複数設けることにより、2つ
以上の判断結果に基づいて故障診断してもよい。
【0112】(3)第3の実施の形態 本発明の第3の実施の形態に係る車両用乗員拘束保護装
置が備えている電動リトラクタの構成は、本発明の第2
の実施の形態に係る車両用乗員拘束保護装置が備えてい
る電動リトラクタ200の構成と同様である。本発明の
第3の実施の形態が上記第2の実施の形態と異なる点
は、MPU214が実行する故障診断の方法であり、そ
の他は同様である。
【0113】まず、MPU214が実行する制御処理
(故障診断)の概要を説明する。
【0114】故障診断では、次の2種類の方法を独立し
て実行し、いずれかの方法において、故障と判断された
ときに、シートベルトロック機構202が故障であると
診断される。即ち、 (c)シートベルトロック機構202が故障していない
場合に、シートベルト208の引き出しがロックされる
回転加速度をリールシャフト203に与え、シートベル
トロック機構202が正確に作動しているか否か検査
し、正確に作動していないときに故障であると判断す
る。
【0115】(d)シートベルトロック機構202が故
障していない場合に、シートベルト208の引き出しが
ロックされない回転加速度をリールシャフト203に与
え、シートベルトロック機構202が作動していないか
否か検査し、作動しているときに故障であると判断す
る。
【0116】以下、図9及び11に基づいて詳細に説明
する。図9はMPU214が実行する故障診断プログラ
ム(上記(c)の方法に対応する)の一例を示すフロー
チャートである。
【0117】まず、例えばシートベルト208を装着す
る時にシートベルト208の引き出しを素早く行うた
め、MPU214は直流モータ210をシートベルト2
08の引き出し側に高速回転させるべく直流モータ21
0の回転加速度を低い回転加速度から所望の高い回転加
速度に変える制御信号を直流モータ駆動部211に出力
する(ステップS501)、従って、MPU214は制
御信号のデューティー比を間欠的に徐々に大きくし、こ
れに応じて直流モータ駆動部211は直流モータ210
の回転加速度を低い回転加速度から高い回転加速度に変
える。リールシャフト203は、リールシャフト用プー
リ205、動力伝達ベルト207及び直流モータ用プー
リ206を介して直流モータ210に連結されているた
め、直流モータ210の回転加速度に連動して回転加速
度が変わる。尚、シートベルトロック機構202が正常
な場合には、リールシャフト203の回転加速度が低い
回転加速度から所望の高い回転加速度に変わった時に、
リールシャフト203の回転をロックする。
【0118】次に、直流モータ駆動部211内の電流検
出回路C11で抵抗r11に流れる電流から直流モータ
210に流れる電流iを測定し(ステップS502)、
この電流iが規定値、例えば5Aより大きいか否かを判
別する(ステップS503)。
【0119】ステップS503で、電流iが規定値(5
A)より大きい場合、即ち、リールシャフト203の回
転がロックされた状態で、直流モータ210が回転を続
けようとしている場合に、MPU214が直流モータ駆
動部211に出力した制御信号のデューティー比を検出
する(ステップS504)。
【0120】次いで、MPU214が直流モータ駆動部
211に出力した制御信号のデューティー比が、規定値
1以上且つ規定値2以下、例えば、60%以上且つ70
%以下であるか否かを判別する(ステップS505)。
これは、直流モータ駆動部211に出力した制御信号の
デューティー比が、直流モータ210の回転加速度を低
い回転加速度から所望の高い回転加速度に変えるデュー
ティー比の範囲に含まれているか否かを判別するための
ものである。
【0121】デューティー比が規定値1以上且つ規定値
2以下(デューティー比が60%以上且つ70%以下)
である場合には、直流モータ210の回転加速度を低い
回転加速度から所望の高い回転加速度に変えるデューテ
ィー比の範囲に含まれているので、シートベルトロック
機構202を正常であると判断し(ステップS50
6)、本処理を終了する。
【0122】一方、デューティー比が規定値1より小さ
く又は規定値2より大きい(デューティー比が60%よ
り小さく又は70%より大きい)場合には、直流モータ
210の回転加速度を低い回転加速度から所望の高い回
転加速度に変えるデューティー比の範囲に含まれていな
いので、シートベルトロック機構202を異常であると
判断し(ステップS507)、シートベルトロック機構
202が異常であることを表示装置又は表示ランプ等
(図示せず)を介して乗員に知らせて(ステップS50
8)、本処理を終了する。
【0123】上記ステップS503で、電流iが規定値
以下の場合、即ち、リールシャフト203の回転がロッ
クされない状態で、直流モータ210が回転を続けよう
としている場合に、MPU214は制御信号のデューテ
ィー比をさらに大きくする(ステップS509)。
【0124】その後、制御信号のデューティー比が最
大、即ち、100%であるか否かを判別し(ステップS
510)、制御信号のデューティー比が最大である場合
には、ステップS505に進む一方、制御信号のデュー
ティー比が最大でない場合には、ステップS502に戻
る。
【0125】図10は制御信号のデューティー比と制御
信号出力後の経過時間との関係を示す図である。
【0126】図10中の点Aは、電流iが規定値(5
A)より大きく(ステップS503でYES)、制御信
号のデューティー比を検出した(ステップS504)場
合を表す。この時の制御信号のデューティー比は65%
であるので、規定値1以上且つ規定値2以下(デューテ
ィー比が60%以上且つ70%以下)である(ステップ
S505でYES)。従って、この時のデューティー比
は直流モータ210の回転加速度を低い回転加速度から
所望の高い回転加速度に変えるデューティー比の範囲に
含まれているので、シートベルトロック機構202を正
常であると判断する(ステップS506)。
【0127】一方、図10中の点Bは、初めに電流iを
測定した時に、電流iが規定値(5A)以下で(ステッ
プS503でNO)、制御信号のデューティー比を大き
くし(ステップS509)、再び電流iを測定し(ステ
ップS510でNO、ステップS502)、電流iが規
定値(5A)より大きく(ステップS503でYE
S)、制御信号のデューティー比を検出した(ステップ
S504)場合を表す。この時の制御信号のデューティ
ー比は80%であるので、規定値1より小さく又は規定
値2より大きい(デューティー比が60%より小さく又
は70%より大きい)場合である(ステップS505で
NO)。従って、この時のデューティー比は直流モータ
210の回転加速度を低い回転加速度から所望の高い回
転加速度に変えるデューティー比の範囲に含まれていな
いので、シートベルトロック機構202を異常であると
判断する(ステップS507)。
【0128】図11はMPU214が実行する故障診断
プログラム(上記(d)の方法に対応する)の一例を示
すフローチャートである。
【0129】まず、例えばシートベルトを装着後にシー
トベルト208を乗員の体にフィットさせて、シートベ
ルト208に所定の弛みを与える時にシートベルト20
8の引き出しをゆっくり行うため、MPU214は直流
モータ210をシートベルト208の引き出し側に低速
回転させるべく直流モータ210の回転加速度を高い回
転加速度から所望の低い回転加速度に変える制御信号を
直流モータ駆動部211に出力する(ステップS70
1)、従って、MPU214は制御信号のデューティー
比を間欠的に徐々に小さくし、これに応じて直流モータ
駆動部211は直流モータ210の回転加速度を高い回
転加速度から低い回転加速度に変える。リールシャフト
203は、リールシャフト用プーリ205、動力伝達ベ
ルト207及び直流モータ用プーリ206を介して直流
モータ210に連結されているため、直流モータ210
の回転加速度に連動して回転加速度が変わる。尚、シー
トベルトロック機構202が正常な場合には、リールシ
ャフト203の回転加速度が高い回転加速度から所望の
低い回転加速度に変わった時に、リールシャフト203
はロックされない。
【0130】次に、直流モータ駆動部211内の電流検
出回路C11で抵抗r11に流れる電流から直流モータ
210に流れる電流iを測定し(ステップS702)、
この電流iが規定値、例えば5Aより小さいか否かを判
別する(ステップS703)。
【0131】ステップS703で、電流iが規定値(5
A)より小さい場合、即ち、リールシャフト203のロ
ックがされない状態で、直流モータ210が回転を続け
ようとしている場合に、MPU214が直流モータ駆動
部211に出力した制御信号のデューティー比を検出す
る(ステップS704)。
【0132】次いで、MPU214が直流モータ駆動部
211に出力した制御信号のデューティー比が、規定値
1以上且つ規定値2以下、例えば、30%以上且つ40
%以下であるか否かを判別する(ステップS705)。
これは、直流モータ駆動部211に出力した制御信号の
デューティー比が、直流モータ210の回転加速度を高
い回転加速度から所望の低い回転加速度に変えるデュー
ティー比の範囲に含まれているか否かを判別するための
ものである。
【0133】デューティー比が規定値1以上且つ規定値
2以下(デューティー比が30%以上且つ40%以下)
である場合には、直流モータ210の回転加速度を高い
回転加速度から所望の低い回転加速度に変えるデューテ
ィー比の範囲に含まれているので、シートベルトロック
機構202を正常であると判断する(ステップS70
6)。
【0134】一方、デューティー比が規定値1より小さ
く又は規定値2より大きい(デューティー比が30%よ
り小さく又は40%より大きい)場合には、直流モータ
210の回転加速度を高い回転加速度から所望の低い回
転加速度に変えるデューティー比の範囲に含まれていな
いので、シートベルトロック機構202を異常であると
判断する(ステップS707)。
【0135】その後、上記判断結果に基づいて、シート
ベルトロック機構202が正常であるか異常であるかを
表示装置又は表示ランプ等(図示せず)を介して乗員に
知らせて(ステップS708)、本処理を終了する。
【0136】上記ステップS703で、電流iが規定値
以上の場合、即ち、リールシャフト203の回転がロッ
クされた状態で、直流モータ210が回転を続けようと
している場合に、MPU214は制御信号のデューティ
ー比をさらに小さくする(ステップS709)。
【0137】その後、制御信号のデューティー比が最
小、即ち、0%であるか否かを判別し(ステップS71
0)、制御信号のデューティー比が最小である場合に
は、ステップS705に進む一方、制御信号のデューテ
ィー比が最小でない場合には、ステップS702に戻
る。
【0138】図12は制御信号のデューティー比と制御
信号出力後の経過時間との関係を示す図である。
【0139】図12中の点Cは、電流iが規定値(5
A)より小さく(ステップS703でYES)、制御信
号のデューティー比を検出した(ステップS704)場
合を表す。この時の制御信号のデューティー比は35%
であるので、規定値1以上且つ規定値2以下(デューテ
ィー比が30%以上且つ40%以下)である(ステップ
S705でYES)。従って、この時のデューティー比
は直流モータ210の回転加速度を高い回転加速度から
所望の低い回転加速度に変えるデューティー比の範囲に
含まれているので、シートベルトロック機構202を正
常であると判断する(ステップS706)。
【0140】一方、図12中の点Dは、初めに電流iを
測定した時に、電流iが規定値(5A)以上で(ステッ
プS703でNO)、制御信号のデューティー比を小さ
くし(ステップS709)、再び電流iを測定し(ステ
ップS710でNO、ステップS702)、電流iが規
定値(5A)より小さく(ステップS703でYE
S)、制御信号のデューティー比を検出した(ステップ
S704)場合を表す。この時の制御信号のデューティ
ー比は20%であるので、規定値1より小さく又は規定
値2より大きい(デューティー比が30%より小さく又
は40%より大きい)場合である(ステップS705で
NO)。従って、この時のデューティー比は直流モータ
210の回転加速度を高い回転加速度から所望の低い回
転加速度に変えるデューティー比の範囲に含まれていな
いので、シートベルトロック機構202を異常であると
判断する(ステップS707)。
【0141】最後に、本制御処理(故障診断)では、図
9のステップS506及び図11のステップS706
で、シートベルトロック機構202を正常であると判断
した時に、初めて正常であると診断し、図9のステップ
S507又は図11のステップS707で、シートベル
トロック機構202を異常であると判断した時に、異常
であると診断する。
【0142】上述したように、第3の実施の形態によれ
ば、リールシャフト203の回転がロックされた状態
で、直流モータ210が回転を続けようとしている場合
に、MPU214が直流モータ駆動部211に出力した
制御信号のデューティー比を検出し(ステップS50
4)、デューティー比が直流モータ210の回転加速度
を低い回転加速度から所望の高い回転加速度に変えるデ
ューティー比の範囲に含まれているか否かで、シートベ
ルトロック機構202を正常である又は異常であると判
断し(ステップS506,ステップS507)、さら
に、リールシャフト203のロックがされない状態で、
直流モータ210が回転を続けようとしている場合に、
MPU214が直流モータ駆動部211に出力した制御
信号のデューティー比を検出し(ステップS704)、
デューティー比が直流モータ210の回転加速度を低い
回転加速度から所望の高い回転加速度に変えるデューテ
ィー比の範囲に含まれているか否かで、シートベルトロ
ック機構202を正常である又は異常であると判断し
(ステップS706,ステップS707)、上記2つの
判断結果に基づいて故障診断するので、正確にシートベ
ルトロック機構の故障診断をすることができる。
【0143】さらに、判断結果(ステップS506,5
07,706,707)を表示装置又は表示ランプ等
(図示しない)を介して乗員に知らせる(ステップS5
08,708)ので、乗員は故障原因を知ることができ
る。
【0144】尚、本実施の形態では、2つの判断結果に
基づいて故障診断したが、直流モータ210の回転加速
度を低い回転加速度から所望の高い回転加速度に変える
制御信号又は直流モータ210の回転加速度を高い回転
加速度から所望の低い回転加速度に変える制御信号を複
数設けることにより、2つ以上の判断結果に基づいて故
障診断してもよい。
【0145】また、上記第2及び第3の実施の形態で
は、直流モータ210に流れる電流i及び直流モータ駆
動部211に出力した制御信号のデューティー比に基づ
いて、シートベルトロック機構202の故障診断を行っ
たが、電動リトラクタにリールシャフト203の回転の
有無、リールシャフト用プーリ205の回転の有無、直
流モータ用プーリ206の回転の有無、又は動力伝達ベ
ルト207の動作の有無等を検知するセンサーを設け
て、リールシャフト203の回転の有無、リールシャフ
ト用プーリ205の回転の有無、直流モータ用プーリ2
06の回転の有無、又は動力伝達ベルト207の動作の
有無等によりシートベルトロック機構202の故障診断
を行ってもよい。
【0146】また、車両の減速時に、車両にかかる加速
度を直流モータ210に係る端子間電圧により計測し、
当該計測された加速度の大きさに応じてシートベルトロ
ック機構202が作動するか否かによりシートベルトロ
ック機構202の故障診断を行ってもよい。このケース
では、車両にかかる加速度が所定加速度以上である時
に、シートベルトロック機構202が作動すると、シー
トベルトロック機構202が正常であると診断され、シ
ートベルトロック機構202が作動しないと、シートベ
ルトロック機構202が異常であると診断される。一
方、車両にかかる加速度が所定加速度より小さい時に、
シートベルトロック機構202が作動すると、シートベ
ルトロック機構202が異常であると診断され、シート
ベルトロック機構202が作動しないと、シートベルト
ロック機構202が正常であると診断される。
【0147】従って、車両にかかる加速度を直流モータ
210に係る端子間電圧により計測し、当該計測された
加速度の大きさに応じてシートベルトロック機構202
が作動するか否かによりシートベルトロック機構202
の故障診断を行っても、正確にシートベルトロック機構
202の故障診断をすることができる。
【0148】尚、車両にかかる加速度は車両にセンサを
設けて、当該センサで計測してもよい。
【0149】また、上記第2及び第3の実施の形態で
は、シートベルトロック機構202が正常又は異常であ
るという判断結果を表示装置又は表示ランプ等(図示せ
ず)を介して乗員に知らせたが、新たに警報部を設け、
シートベルトロック機構202が異常であると判断され
た場合に、警報部が警報を発してもよい。これにより、
乗員はシートベルトロック機構202の故障を知ること
ができる。
【0150】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
車両用乗員保護装置によれば、シートベルトの引き出し
速度が電動リトラクタを介して検出され、当該検出され
たシートベルトの引き出し速度に応じて、エアバックの
起動時間、エアバックの展開圧力、プリテンショナーの
起動時間、プリテンショナーによるシートベルトの巻き
取り力及び前記電動リトラクタによるシートベルトの巻
き取り力の少なくとも1つが制御されるので、車両の衝
突時に乗員を適切に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置が備えている電動リトラクタ100の構成を
示す図である。
【図2】直流モータ駆動部11の回路図である。
【図3】プリテンショナー19の構成図である。
【図4】車両の衝突時にMPU14が行うエアバッグ及
びシートベルト駆動制御の詳細を説明するフローチャー
トである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置が備えている電動リトラクタ200の構成を
示す図である。
【図6】直流モータ駆動部211の回路図である。
【図7】MPU214が実行する故障診断プログラムの
一例を示すフローチャートである。
【図8】MPU214が実行する故障診断プログラムの
一例を示すフローチャートである。
【図9】MPU214が実行する故障診断プログラムの
一例を示すフローチャートである。
【図10】制御信号のデューティー比と制御信号出力後
の経過時間との関係を示す図である。
【図11】MPU214が実行する故障診断プログラム
の一例を示すフローチャートである。
【図12】制御信号のデューティー比と制御信号出力後
の経過時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1,201 フレーム 2,202 シートベルトロック機構 3,203 リールシャフト 5,205 リールシャフト用プーリ 6,206 直流モータ用プーリ 7,207 動力伝達ベルト 8,208 シートベルト 10,210 直流モータ(駆動手段) 11,211 直流モータ駆動部(駆動手段) 14,214 MPU(制御手段、駆動信号供給手段、
故障診断手段) 17 エアバッグ及びプリンテンショナー用コントロー
ラ17(制御手段) 18 エアバッグ 19 プリテンショナー 100,200 電動リトラクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトの巻き取り及び引き出しを
    行う電動リトラクタと、エアバッグを展開することによ
    り乗員を拘束するエアバック装置と、前記シートベルト
    を急速に巻き取ることにより乗員を拘束するプリテンシ
    ョナーとを備えている車両用乗員拘束保護装置におい
    て、 前記シートベルトが引き出される速度を前記電動リトラ
    クタを介して検出する速度検出手段と、 該検出されたシートベルトの引き出し速度に応じて、前
    記エアバックの起動時間、前記エアバックの展開圧力、
    前記プリテンショナーの起動時間、前記プリテンショナ
    ーによるシートベルトの巻き取り力及び前記電動リトラ
    クタによるシートベルトの巻き取り力の少なくとも1つ
    を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする車
    両用乗員拘束保護装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記シートベルトが所定加速度
    以上で引き出された時にその引き出しをロックするシー
    トベルトロック手段と、前記シートベルトが引き出され
    た時の加速度に応じて、前記シートベルトロック手段が
    作動したか否かを判別し、該判別結果に基づいて前記シ
    ートベルトロック手段の故障を診断する故障診断手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用乗員拘
    束保護装置。
JP09995498A 1997-12-16 1998-03-30 車両用乗員拘束保護装置 Expired - Lifetime JP3695622B2 (ja)

Priority Applications (16)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09995498A JP3695622B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 車両用乗員拘束保護装置
GB0211669A GB2370545B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205937A GB2370541B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205908A GB2370536B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205917A GB2370540B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205909A GB2370537B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205945A GB2370543B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automative passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205939A GB2370542B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB9827725A GB2335890B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount detecting device
GB0205911A GB2370538B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0211665A GB2370544B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
GB0205916A GB2370539B (en) 1997-12-16 1998-12-16 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
US09/578,464 US6485057B1 (en) 1997-12-16 2000-05-25 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
US10/247,208 US6729650B2 (en) 1997-12-16 2002-09-18 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
US10/717,054 US6997474B2 (en) 1997-12-16 2003-11-19 Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
US11/060,187 US7040444B2 (en) 1997-12-16 2005-02-17 Automotive passenger restraint and protection apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09995498A JP3695622B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 車両用乗員拘束保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278216A true JPH11278216A (ja) 1999-10-12
JP3695622B2 JP3695622B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=14261098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09995498A Expired - Lifetime JP3695622B2 (ja) 1997-12-16 1998-03-30 車両用乗員拘束保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3695622B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058559A (ja) * 1999-08-18 2001-03-06 Takata Corp シートベルトリトラクタ
JP2001239922A (ja) * 2000-02-04 2001-09-04 Daimlerchrysler Ag 乗員を車両座席上に拘束する安全拘束装置と方法
KR100384034B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-14 현대자동차주식회사 자동차용 시트벨트 프리텐셔너 구조
JP2007076497A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Honda Motor Co Ltd 乗員離脱検知装置
JP2008044470A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Honda Motor Co Ltd 車両のシートベルト装置
US7735767B2 (en) 2004-04-08 2010-06-15 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
JP2012096684A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd シートベルト装置
CN109591753A (zh) * 2018-11-30 2019-04-09 硅湖职业技术学院 主动式儿童安全气囊拉带控制装置及其控制方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058559A (ja) * 1999-08-18 2001-03-06 Takata Corp シートベルトリトラクタ
JP2001239922A (ja) * 2000-02-04 2001-09-04 Daimlerchrysler Ag 乗員を車両座席上に拘束する安全拘束装置と方法
US6758495B2 (en) 2000-02-04 2004-07-06 Daimlerchrysler Ag Method and safety restraint device for restraining an occupant on a vehicle seat
KR100384034B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-14 현대자동차주식회사 자동차용 시트벨트 프리텐셔너 구조
US7735767B2 (en) 2004-04-08 2010-06-15 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
JP2007076497A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Honda Motor Co Ltd 乗員離脱検知装置
JP4590331B2 (ja) * 2005-09-14 2010-12-01 本田技研工業株式会社 乗員離脱検知装置
JP2008044470A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Honda Motor Co Ltd 車両のシートベルト装置
JP2012096684A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Honda Motor Co Ltd シートベルト装置
CN109591753A (zh) * 2018-11-30 2019-04-09 硅湖职业技术学院 主动式儿童安全气囊拉带控制装置及其控制方法
CN109591753B (zh) * 2018-11-30 2023-05-02 硅湖职业技术学院 主动式儿童安全气囊拉带控制装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3695622B2 (ja) 2005-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6729650B2 (en) Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
US7681683B2 (en) Seatbelt retractor
US20070114775A1 (en) Seat belt apparatus
JPH10501500A (ja) 電動シートベルト張力装置
US7836995B2 (en) Failure diagnosis method of seat belt system and seat belt system having failure diagnosis function
JP3695622B2 (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP2001347923A (ja) モータ式シートベルトリトラクター
JP4174108B2 (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP2013082334A (ja) 車両用の乗員保護装置
JP6111990B2 (ja) シートベルト制御システム、及び、シートベルト制御装置
JP4242166B2 (ja) シートベルト装置
US20100121533A1 (en) Seatbelt control apparatus
KR101211107B1 (ko) 신체 사이즈에 의해 모터의 구동력을 조절하는 차량의 시트벨트
JP4446692B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP2004284381A (ja) 乗員保護装置
JP3554484B2 (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JPH11192926A (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP3819151B2 (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP2011230690A (ja) シートベルトリトラクタの制御装置およびこれを備えたシートベルト装置
JP2004284422A (ja) 乗員保護装置
JPH1159323A (ja) 乗員保護装置
JP5013169B2 (ja) 車両のシートベルト制御装置
JP2000016247A (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP2013079010A (ja) 車両用の乗員保護装置
JP4222222B2 (ja) シートベルトのプリテンショナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term