JP2012096684A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルト装置1は、モータ10の発電を誘発するウェビング5の所定挙動(例えば、引き出し)を検出する引出巻取量検出部51と、電源48から駆動回路47に電力が供給されているときに、該電力に応じて駆動回路47の異常を検知する故障検知部54とを備え、故障検知部54は、電源48から駆動回路47に供給された電力に応じて異常を検知する場合に、引出巻取量検出部51によりウェビング5の所定挙動が検出されたときに、電力に応じた駆動回路47の異常の検知を禁止する。
【選択図】図2
Description
一方、シートベルト装置の通常の作動状態において、例えばモータの駆動電流に対する指令値と実際に検出されるモータの電流の検出値との比較などに基づいて、モータが正常か否かを検知する際に、シートベルト装置の作動状態によっては誤検知が生じる場合があり、乗員に違和感を与えてしまう虞がある。
そして、ウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。
そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7との間にはタングプレート8が挿通されており、このタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
このシートベルト装置1では、例えば緊急時や車両挙動の変化時などにおいて、ベルトリール11に回転力を付与するモータ10の駆動力などによってウェビング5の巻き取りが行なわれる。
なお、リトラクタ4は、例えば車両に所定値を超える減速度が作用した場合などに、ウェビング5の送り出しを機械的にロックする緊急ロック機構12を備えている。
ベルトリール11の軸11aは、動力断接用のクラッチ20およびギヤ機構13aを具備する動力伝達機構13を介してモータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。
リトラクタ4には、ベルトリール11をウェビング5の巻き取り方向に付勢する巻き取りばね(図示略)が設けられ、ベルトリール11とモータ10がクラッチ20によって切り離された状態において、巻き取りばねによる張力がウェビング5に作用するようになっている。
そして、プラネタリギヤ16に噛合したリングギヤ18の外周側には複数のラチェット歯19(図4参照)が形成され、このラチェット歯19がクラッチ20の一部を構成している。
このクラッチ20は、処理装置(ECU)46によるモータ10の駆動力の制御に応じてモータ10とベルトリール11の間の動力伝達系を適宜断切する。
このモータ10の正転方向の駆動力は、ウェビング5を巻き取る方向にベルトリール11を回転させる。ただし、サンギヤ14からプラネタリギヤ16に伝達された駆動力は、リングギヤ18が固定されているときには、すべてがキャリア17側に伝達されるが、リングギヤ18の回転が自由な状態においては、プラネタリギヤ16の自転によってリングギヤ18を空転させる。
つまり、クラッチ20は、モータ10の正転方向(ウェビング5の巻き取り方向)の回転と、逆転方向(ウェビング5の引き出し方向)の回転とに対応して、接続状態と遮断状態とを切り替える。
そして、クラッチスプリング30の先端部はパウル29方向に延出し、パウル29の操作窓32に係合するようになっている。
なお、クラッチスプリング30の湾曲部31は摩擦によって第1コネクトギヤ23の軸部に係合しており、第1コネクトギヤ23との間に設定値以上のトルクが作用すると、そのトルクによって第1コネクトギヤ23との間で滑りを生じる。
なお、このときラチェット歯19はリングギヤ18の一方向の回転を確実にロックすることができるが、リングギヤ18が逆方向に回転しようとしたときにも、ラチェット歯19が係止爪28を押し上げるためにある程度以上の力が必要となる。
このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってベルトリール11に伝達されるようになる(クラッチオン状態:接続状態)。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(ベルトリール11)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態:遮断状態)。
つまり、ウェビング5の引き出しによりモータ10の発電が誘発される。
回転センサ44は、例えば、円周方向に沿って異磁極が交互に現れるように着磁され、ベルトリール11と一体に回転する磁性回転子41と、この磁性回転子41の外周縁部に非接触状態で近接配置された一対のホール素子43A,43Bと、一対のホール素子43A,43Bの検出信号を処理するセンサ回路45とを備えて構成されている。
つまり、処理装置(ECU)46は、パルス信号を計数することによってベルトリール11の回転量(つまり、ウェビング5の引き出し量)を検出し、パルス信号の変化速度(周波数)を演算することによってベルトリール11の回転速度(つまり、ウェビング5の巻き取り速度または引き出し速度)を算出し、さらに、両パルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール11の回転方向を検出する。
駆動回路47と、この駆動回路47を駆動するための電源48との間には、電源電流検出用の抵抗49aが設けられ、この抵抗49aの両端での電流の状態を検出するための電流検出回路49設けられている。電流検出回路49から出力される電流の検出結果の信号は処理装置46に入力されている。
ベルト速度算出部52は、引出巻取量検出部51の検出結果に基づき、ベルトリール11の回転速度、つまりウェビング5の引き出し速度または巻き取り速度を算出する。
例えば、故障検知部54は、電流検出回路49から出力される電流の検出結果と、モータ10の駆動時にモータ制御部53により設定される目標電流とを比較して、この比較結果において所定値以上の差異が存在する場合には、駆動回路47の異常が生じていると検知する。
駆動回路47は、例えば図6に示すように、いわゆるHブリッジをなし、4つのスイッチング素子(例えば、MOS型トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)など)Q1,Q2,Q3,Q4を備えて構成されている。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS05に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS03に進み、このステップS03においては、車両挙動制御装置50により車両の姿勢保持や車両挙動を安定化させる各種の制御が実行されることに伴いモータ10が回転駆動されている状態であると判断して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を、車両挙動制御装置50による各種の制御が実行されている期間に亘って禁止して、リターンに進む。これにより、車両挙動制御装置50の動作に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、車両挙動制御装置50による各種の制御が実行されている期間に亘って停止される。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS07に進み、このステップS07においては、コンフォートモードが実行されることに伴いモータ10が回転駆動されている状態であると判断して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の長い時間に亘って禁止して、リターンに進む。これにより、コンフォートモードの実行に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の長い時間に亘って停止される。
さらに、この場合には、検知の実行の禁止を継続する時間は、ベルト速度算出部52により算出されるベルト速度に応じて適切に設定される。
5 ウェビング(ベルト)
10 モータ
11 ベルトリール
47 駆動回路(制御回路)
48 電源
51 引出巻取量検出部(ベルト挙動検出手段)
52 ベルト速度算出部(速度検出手段)
53 モータ制御部
54 故障検知部(異常検知手段)
67 状態量センサ(加速度検出手段)
Claims (3)
- 乗員を拘束するためのベルトが巻回されるベルトリールと、
前記ベルトリールを回転駆動するモータと、
前記モータの駆動電流を制御する制御回路と、
前記制御回路に電力を供給する電源と、
前記モータの発電を誘発する前記ベルトの所定挙動を検出するベルト挙動検出手段と、
前記電源から前記駆動回路に電力が供給されているときに、該電力に応じて前記駆動回路の異常を検知する異常検知手段とを備え、
前記異常検知手段は、前記電源から前記駆動回路に供給された前記電力に応じて前記異常を検知する場合に、前記ベルト挙動検出手段により前記ベルトの所定挙動が検出されたときに、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止することを特徴とするシートベルト装置。 - 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、
前記ベルト挙動検出手段の検出結果に基づき、前記ベルトの速度を検出する速度検出手段とを備え、
前記異常検出手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度以上の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。 - 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、
前記ベルト挙動検出手段の検出結果に基づき、前記ベルトの速度を検出する速度検出手段とを備え、
前記異常検出手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度未満の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
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2010
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