JP6031023B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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本発明は、シートベルト装置に関する。本発明は、特に、適切な張力でウエビングを巻き取ることができるシートベルト装置に関する。
例えば特許文献1には、ウエビングの弛み取りをすることができるシートベルト装置として、駆動モータを駆動させてウエビングを巻き取るシートベルト装置が開示されている。特許文献1に記載されているシートベルト装置は、車両のドアが閉状態から開状態に変化した後に、ウエビングが乗員に装着されているときに、ウエビングを巻き取る駆動モータを駆動しない。
ところで、駆動モータが駆動しないときに、例えば乗員がウエビングを装着した状態で動くことがある。したがって、乗員が動くときに、ウエビングに弛みが発生することがある。その後、例えば乗員が車両のドアを再度閉状態に変化させて、運転を開始するときは、乗員自身がウエビングの弛み取りをする必要がある。
また、シートベルト装置内の駆動モータと駆動モータを制御するモータ制御部との間の電気的接続異常が検出されることがある。このような駆動モータと駆動モータを制御するモータ制御部との間の電気的接続異常には、例えば車両の振動によって接続及び切断を繰り返す確定的な故障ではない状態も含まれる。確定的な故障ではない状態であっても通常の張力となる電流値が駆動モータに供給されると、消費電力が多くなる。一方、確定的な故障でない状態で駆動モータの制御が停止されると、確定的な故障でない状態が解消されたときに、シートベルト装置は乗員を適切に拘束することができない。
特開2007−8217号公報
本発明の1つの目的は、適切な張力でウエビングを巻き取ることができるシートベルト装置を提供することにある。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明に従う第1の態様は、ウエビングを巻き取るベルトリールと、
前記ベルトリールを回転させる駆動モータと、
前記駆動モータの制御を開始させるトリガ信号を生成するトリガ信号生成部と、
前記トリガ信号に応じて前記駆動モータの制御を実行するモータ制御部と、
を有し、
前記モータ制御部は、前記トリガ信号生成部により前記トリガ信号が生成される状態で、車両のドアの開状態、又は前記駆動モータと前記モータ制御部との間の電気的接続の異常状態が検出されたときに、通常の張力よりも弱い張力でウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させるシートベルト装置に関係する。
シートベルト装置は、トリガ信号が生成される状態で車両のドアが開状態であれば、通常よりも弱い張力でウエビングを巻き取るので、例えば乗員がウエビングを装着した状態で降車しようとしたときであっても、乗員が感じる違和感を抑制することができる。また、乗員が降車する意思がないときは、シートベルト装置は乗員を適切な張力で拘束することができる。さらに、モータ制御部は、トリガ信号が生成される状態で駆動モータとモータ制御部との間の電気的接続の異常状態が検出されたときに、通常よりも弱い張力でウエビングを巻き取るので、消費電力が多くなることを抑えつつ適切な張力で乗員を拘束することができる。
本発明に従う第2の態様では、第1の態様において、
前記モータ制御部は、前記トリガ信号が生成される状態で、前記車両の前記ドアの前記開状態が検出されたときに、前記弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させたある時刻から第1の所定時間が経過した後に、前記駆動モータの駆動を停止させてもよい。
モータ制御部は、通常よりも弱い張力でウエビングを巻き取るように駆動モータを駆動させた時刻から第1の所定時間が経過した後に駆動モータの駆動を停止させるので、例えば回転角センサ等がシートベルト装置に設けられていなくても、駆動モータは適切な量だけウエビングを巻き取ることができる。
本発明に従う第3の態様では、第1又は第2の態様において、
前記モータ制御部は、前記トリガ信号が生成される状態で、前記駆動モータと前記モータ制御部との間の前記電気的接続の前記異常状態が検出されたときに、前記弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させたある時刻から第2の所定時間が経過した後に、前記駆動モータの駆動を停止させてもよい。
モータ制御部は、通常よりも弱い張力でウエビングを巻き取るように駆動モータを駆動させた時刻から第2の所定時間が経過した後に駆動モータの駆動を停止させるので、例えば回転角センサ等がシートベルト装置に設けられていなくても、駆動モータは適切な量だけウエビングを巻き取ることができる。
本発明に従う第4の態様では、第1又は第2の態様において、
前記モータ制御部は、前記トリガ信号が生成される状態で、前記車両の前記ドアの前記開状態が検出されたある時刻から第3の所定時間が経過した後に、前記通常より弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させてもよい。
乗員が降車するために車両のドアを開けたときは、第3の所定時間が経過するまではウエビングが巻き取られないので、乗員はウエビングによって拘束されることなく降車することができる。
本発明に従うシートベルト装置の構成の例を示すブロック図である。 本発明に従うシートベルト装置を備えた車両を正面から見た図である。 図1に示される巻取り装置の分解斜視図である。 図3に示されるモータ駆動機構の説明図である。 図3に示されるクラッチ機構の接状態の説明図である。 図3に示されるクラッチ機構の断状態の説明図である。 本発明に従うシートベルト装置の第1の動作例を示すフローチャート図である。 本発明に従うシートベルト装置の第2の動作例を示すフローチャート図である。 本発明に従うシートベルト装置の第3の動作例を示すフローチャート図である。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
1.全体の構成
図1を用いて、本発明に従うシートベルト装置10の構成の例について説明する。シートベルト装置10は、少なくともモータ制御部110とトリガ信号生成部120から成るECU100を備え、1例として、例えば、ベルトリール15と駆動モータ31から成るリトラクタ14及びウエビング16をさらに備える。また、ECU100は、例えば車両のドアの開閉状態を検出する開閉状態検出部130、モータ制御部110と駆動モータ31との間の電気的接続の異常状態を検出する異常検出部140等をさらに備えることができる。また、シートベルト装置10は、モータ制御部110が通電量調整部300を制御して電源200から供給される電力を駆動モータ31に供給してもよく、ベルトリール15の軸15aは、モータ駆動機構35を介して駆動モータ31の駆動軸31aに接続されていてもよい。また、ベルトリール15は、フレーム41内に回転自在に設けられていてもよい。
ECU100は、例えばマイクロコンピュータで構成され、1例として、モータ制御部110、トリガ信号生成部120、開閉状態検出部130、異常検出部140を備える。また、ECU100は、モータ制御部110、トリガ信号生成部120、開閉状態検出部130、異常検出部140の他に図示されていない例えば記憶部、入出力インターフェース部等をさらに備えていても良い。
モータ制御部110は、トリガ信号生成部120によりトリガ信号が生成されたと判定したときに、電流フィードバック制御を実行するように通電量調整部300を制御する。所定の張力がウエビング16にかかるように設定された電流値と駆動モータ31の駆動電流値が一致するように電流フィードバック制御されることによって駆動モータ31は、ベルトリール15を回転させウエビング16を巻き取る。具体的には、モータ制御部110は、フィードバックされる駆動モータ31の駆動電流値が設定された電流値と一致するようなデューティ比を算出し、デューティオンの期間だけ駆動モータ31に電源200の電力を供給するように通電量調整部300を制御する。モータ制御部110は、通電量調整部300からフィードバックされる駆動電流値が設定された電流値より低ければ現在のデューティ比より高いデューティ比を算出する。一方、モータ制御部110は、通電量調整部300からフィードバックされる駆動電流値が設定された電流値より高ければ現在のデューティ比より低いデューティ比を算出する。
トリガ信号生成部120は、例えば図2に示されるバックルスイッチ27がオフ状態からオン状態に切り替わったとき(乗員がシートベルトを装着したとき)、バックルスイッチ27がオン状態からオフ状態に切り替わったとき(乗員がシートベルトを脱着したとき)等に通常トリガ信号を生成する。また、バックルスイッチ27のオン状態が継続されている状態(乗員がシートベルトの装着状態を継続しているとき)であっても例えば乗員が動いたことによってウエビング16の弛みが発生したときに通常トリガ信号が生成されてもよい。乗員がシートベルトの装着状態を継続しているときに動いたことは、例えば乗員が動いたことによってウエビング16が引き出され、駆動モータ31から回生電流が発生したことをモータ制御部110が検出することによって判定されてもよい。また、モータ制御部110は、トリガ信号生成部120により生成される上述した通常トリガ信号がいずれの状態で生成された通常トリガ信号であるか判別することができる。ここで、図1に示されるECU100では、モータ制御部110とトリガ信号生成部120とがそれぞれ独立して存在しているが、モータ制御部110がトリガ信号生成部120の機能も有することでこれらが一体となって存在していてもよい。
開閉状態検出部130は、例えば図示されていない入出力インターフェース部を介して車両のドアに設けられている図示されていないドアスイッチから信号を入力し、ドアスイッチからの信号に基づいて車両のドアが開状態であるか閉状態であるかを判定する。開閉状態検出部130は、車両のドアが開状態であるか閉状態であるかの判定結果をモータ制御部110に出力する。ここで、図1に示されるECU100では、モータ制御部110と開閉状態検出部130とがそれぞれ独立して存在しているが、モータ制御部110が開閉状態検出部130の機能も有することでこれらが一体となって存在していてもよい。
異常検出部140は、例えば駆動モータ31とモータ制御部110との間におけるコネクタの暫定的なオープン故障等による電気的接続の異常状態が発生したか否かを判定する。例えば、異常検出部140は、通電量調整部300から入力する駆動モータ31の駆動電流値とモータ制御部110が算出したデューティ比とを比較して暫定的なオープン故障が発生したか否かを判定する。具体的には、例えば異常検出部140は、モータ制御部110により駆動電流値が設定された電流値よりも低いと判定され、高いデューティ比が算出されたのにも関わらず、駆動電流値が上昇しないときは、暫定的なオープン故障が発生したと判定する。異常検出部140は、暫定的なオープン故障が発生したときは、例えばモータ制御部110に対して異常発生信号を出力する。モータ制御部110は、例えば図示されていない記憶部に異常が発生したことを記憶する。
異常検出部140は、暫定的なオープン故障が発生したか否かの判定を例えば10[ms]毎に実行し、暫定的なオープン故障が発生したと判定すると、図示されていないカウンタをスタートさせる。例えば、異常状態検出部140は、カウンタをスタートしてから暫定的なオープン故障状態が3000[ms]継続したと判定したとき(300回連続して暫定的なオープン故障と判定されたとき)に確定的なオープン故障が発生したと判定する。異常検出部140は、確定的なオープン故障が発生したと判定したときは、例えばモータ制御部110に対し故障発生信号を出力し、モータ制御部110はシートベルト装置10の制御を停止させる。一方、暫定的なオープン故障状態が3000[ms]継続するまでの間に、異常検出部140によって暫定的なオープン故障状態が解消したと判定されたときは、例えばカウンタはリセットされる。以後、駆動モータ31とモータ制御部110との間におけるコネクタの暫定的なオープン故障等による電気的接続の異常を、単に異常とも呼ぶ。また、駆動モータ31とモータ制御部110との間におけるコネクタの確定的なオープン故障等を、単に故障とも呼ぶ。ここで、図1に示されるECU100では、モータ制御部110と異常検出部140とがそれぞれ独立して存在しているが、モータ制御部110が異常検出部140の機能も有することでこれらが一体となって存在していてもよい。
ECU100の図示されていない入出力インターフェース部は、図示されていないSRS(Supplement Restraint System)ユニット(補助拘束装置ユニット)と接続することができ、車両の緊急時には、トリガ信号生成部120は緊急トリガ信号を生成することができる。ここで、入出力インターフェース部は、CAN(Control Area Network)等の車内LANと接続することができ、例えば図示されていないVSA(Vehicle Stability Assist)ユニット(車両挙動安定化制御ユニット)、ACC(Adaptive Cruise Control)ユニット(障害物検知装置制御ユニット)等の起動に応じてトリガ信号生成部120は対応したトリガ信号を生成することができる。
通電量調整部300は、例えばいずれも図示されていないドライバIC、駆動回路、電流検出回路等で構成され、ECU100のモータ制御部110の制御によって、通電量を調整して電源200の電力を駆動モータ31に供給する。通電量調整部300は、駆動モータ31の駆動電流値を電流検出回路で検出し、ECU100のモータ制御部110に出力することによって、モータ制御部110は電流フィードバック制御を実行することができる。また、通電量調整部300は、電流検出部回路で検出した駆動電流値をECU100の異常検出部140に対しても出力する。ここで、通電量調整部300は、ECU100内に備えられていてもよく、このときECU100のモータ制御部110が通電量調整部300の機能を有してもよい。
図2には、車両に備えられたシート19に座る乗員を適切に拘束することができるように、シートベルト装置10を備えた例が示されている。図2には、運転席側が示されているが、助手席側にもシートベルト装置10が車両に備えられている。シートベルト装置10は、乗員の一方の肩部と腰部を同時に拘束するウエビング16を車体の側部に設けられたリトラクタ14によって巻き取ることができる。
シートベルト装置10は、ウエビング16がアッパアンカ13とセンタアンカ11とロアアンカ18の3つのアンカによって支持される3点支持式の構成である。アッパアンカ13は、車体の側部の上部に設けられている。センタアンカ11は、シート19に対しアッパアンカ13とは反対側の下部に設けられている。ロアアンカ18は、シート19に対しアッパアンカ13側の下部に設けられている。
ウエビング16は、乗員の一方の肩部を拘束するショルダベルト16bと乗員の腰部を拘束するラップベルト16cからなる。ショルダベルト16bとラップベルト16cとの間(ウエビング16の折返し部)には、タング23が取り付けられている。タング23は、センタアンカ11に固定されたバックル24と取外し可能にワンタッチで装着されるように構成されている。
バックル24にはバックルスイッチ27が内蔵されている。バックルスイッチ27は、バックル24にタング23が装着されているときにオン信号を出力し、バックル24にタング23が装着されていないときはオン信号を出力しない。バックルスイッチ27は、図1に示されるECU100と接続されており、トリガ信号生成部120は、例えばバックルスイッチ27がオフ状態からオン状態に切り替わったとき及び、バックルスイッチ27がオン状態からオフ状態に切り替わったときにトリガ信号を生成する。
図3は、図1に示されるリトラクタ14の分解斜視図である。図3の例において、リトラクタ14は、車体の側部に取り付けるフレーム41を備え、例えばフレーム41内にベルトリール15が回転自在に設けられている。フレーム41の外部にモータ駆動機構35が設けられている。ベルトリール15にウエビング16の一端が取り付けられ、ウエビング16の一端部側16aは、フレーム41の引出開口41aからフレーム41の外部に引き出されている。
図3の例において、モータ駆動機構35は、例えば内側ケース42及び外側ケース43で構成されるギヤハウジング39を有し、ギヤハウジング39の内側ケース42に駆動モータ31が取り付けられ、ギヤハウジング39内に駆動モータ31に連結する減速/クラッチ機構38が収容されている。減速/クラッチ機構38は、駆動モータ31の駆動軸31aをベルトリール15に連結する伝達機構44と、伝達機構44に係止して駆動モータ31及びベルトリール15を接状態に保ち、伝達機構44への係止を解除して駆動モータ31及びベルトリール15を断状態に保つクラッチ機構45と、を備える。
図3に示される伝達機構44の例において、駆動軸31aに例えば駆動ギヤ47が設けられ、駆動ギヤ47に例えば第1中間ギヤ48が噛み合い、第1中間ギヤ48に例えば第2中間ギヤ49が噛み合い、第2中間ギヤ49に例えば第3中間ギヤ51が噛み合い、第3中間ギヤ51と一体に例えば第4中間ギヤ52が形成されている。第4中間ギヤ52は例えばファイナルギヤ53に噛み合うように配置されている。さらに、例えば外側ケース43にファイナルギヤ53が回転自在に取り付けられ、ファイナルギヤ53と同軸上に例えばリダクションプレート54が配置され、リダクションプレート54が例えばピン56,56,56を介して例えばキャリア57に取り付けられることで、ピン56,56,56の各々にプラネタリギヤ58,58,58のうちの対応する1つが回転自在に支持され、プラネタリギヤ58,58,58が例えばインターナルギヤ61の内歯61aに噛み合うとともにファイナルギヤ53の例えばサンギヤ62に噛み合い、キャリア57がベルトリール15の連結軸15aに連結されている。ここで、軸受63,64は、キャリア57を支持するものである。
図3の例において、クラッチ機構45は、内側ケース42に例えばパウルピン68を介して回転自在に取り付けられたクラッチ部材65(クラッチパウル)と、パウルピン68に設けられた復帰バネ69と、第3中間ギヤ51の支持軸71(図4参照)に取り付けられたレバーバネ72と、駆動モータ31及びベルトリール15を断状態に保つ位置にクラッチ部材65を位置決めするストッパ部材74(図4参照)と、を備える。ここで、クラッチ部材65は、係止爪67を備え、係止爪67は、インターナルギヤ61の外周に形成されるラチェット61bに係止可能な爪である。レバーバネ72の先端部72aは、クラッチ部材65の嵌合孔66に嵌合されている。
図4は、図3に示されるモータ駆動機構35の説明図である。モータ駆動機構35は、駆動モータ31の駆動軸31aを矢印Aの如く一方に(例えば反時計回り方向に)回転することにより、駆動ギヤ47及び第1〜第4の中間ギヤ48,49,51,52が実線の矢印の如く回転して、ファイナルギヤ53が矢印Bの如く回転するとともに、サンギヤ62が矢印Cの如く回転する。
一方、モータ駆動機構35は、駆動モータ31の駆動軸31aを点線の矢印Dの如く他方に(例えば時計回り方向に)回転することにより、駆動ギヤ47及び第1〜第4の中間ギヤ48,49,51,52が実線の矢印に対して反対方向に回転して、ファイナルギヤ53が点線の矢印Eの如く回転するとともに、サンギヤ62が点線の矢印Fの如く回転する。
図5は、図3に示されるクラッチ機構45の接状態の説明図である。図5の例において、例えば図4に示されるように駆動モータ31を一方に(例えば反時計回り方向に)回転することで、第3中間ギヤ51が矢印Gの如く回転する。この時、第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Gの如く回転することで、レバーバネ72が矢印Hの如くスイング移動する。レバーバネ72の先端部72aが、復帰バネ69のバネ力に抗してクラッチ部材65の係止爪67をラチェット61bに向けて付勢するので、クラッチ部材65は、パウルピン68を軸にして矢印Iの如く接位置までスイング移動して、係止爪67がラチェット61bに係止する。
このように、駆動モータ31を一方に(例えば反時計回り方向に)回転することにより、クラッチ部材65を接位置に移動させて伝達機構44に係止させることができる。係止爪67がラチェット61bに係止することで、インターナルギヤ61が例えば時計回り方向に回転することを阻止する。
ところで、第3中間ギヤ51と一体に第4中間ギヤ52が矢印Gの如く回転することで、ファイナルギヤ53が矢印Bの如く回転する。よって、ファイナルギヤ53と一体にサンギヤ62が矢印Cの如く回転して、プラネタリギヤ58,58,58が実線の矢印の如く自転する。インターナルギヤ61は時計回り方向への回転が抑えられているので、プラネタリギヤ58,58,58が実線の矢印の如く自転しながら矢印Jの如く公転する。プラネタリギヤ58,58,58が矢印Jの如く公転することで図3のキャリア57が例えば反時計回り方向に回転する。キャリア57と一体に図3のベルトリール15が例えば反時計回り方向に回転してベルトリール15にウエビング16が巻き取られる。
図6は、図3に示されるクラッチ機構45の断状態の説明図である。図6の例において、例えば図4で示されるように駆動モータ31を他方に(例えば時計回り方向に)回転することで、第3中間ギヤ51が矢印Kの如く回転する。この時、第3中間ギヤ51と一体に支持軸71が矢印Kの如く回転することで、レバーバネ72が矢印Lの如くスイング移動する。また、レバーバネ72の先端部72aがクラッチ部材65にかける押付力と、復帰バネ69のバネ力とで、クラッチ部材65をラチェット61bから離れる方向に移動する。クラッチ部材65がパウルピン68を軸にして矢印Mの如く断位置までスイング移動するので、係止爪67がラチェット61bから離れる。
このように、駆動モータ31を他方に(例えば時計回り方向に)回転することにより、クラッチ部材65を断位置に移動させることができ、この時、クラッチ部材65はストッパ部材74に当接して断位置に位置決めされる。クラッチ部材65の係止爪67がラチェット61bから離れることで、インターナルギヤ61が回転可能な状態になる。加えて、駆動モータ31の時計回り方向の回転を継続することで、ベルトリール15からウエビング16が引き出し可能になる。
2.シートベルト装置の動作
2−1.第1の動作例
図7に示されるフローチャート図を用いて、シートベルト装置10の第1の動作例を説明する。ステップS101では、ECU100のモータ制御部110は、トリガ信号生成部120よりトリガ信号が生成されたか否かを判定する。モータ制御部110が、トリガ信号が生成されたと判定したときは、フローはステップS102に進む。一方、モータ制御部110が、トリガ信号が生成されていないと判定したときは、フローはSTARTに戻る。ここで、ステップS101で判定されるトリガ信号生成部120より生成されるトリガ信号は、通常トリガ信号であることが好ましい。特に、バックルスイッチ27がオフ状態からオン状態に切り替わったとき又はバックルスイッチ27のオン状態が継続されている状態で乗員が動いたことによってウエビング16の弛みが発生したときに生成される通常トリガ信号であることが好ましい。
ステップS102では、ECU100のモータ制御部110は、開閉状態検出部130が車両のドアの開状態を検出したか否かを判定する。モータ制御部110が、開閉状態検出部130が車両のドアの開状態を検出したと判定したときは、フローはステップS103に進む。一方、モータ制御部110が、開閉状態検出部130が車両のドアの開状態を検出していないと判定したときは、フローはステップS106に進む。
ステップS103では、ECU100のモータ制御部110は、第2の電流値を目標電流値として設定し、駆動モータ31に供給される駆動電流値と第2の電流値とが一致するように電流フィードバック制御を実行する。ここで、第2の電流値とは、後述するステップS106で目標電流として設定される、ウエビング16が通常の張力で巻き取られる第1の電流値(通常の電流値)より小さい電流値である。すなわち、モータ制御部110が第2の電流値を目標電流値としてフィードバック制御を実行すると、駆動モータ31はウエビング16を通常の張力より弱い張力で巻き取るように駆動する。例えば第1の電流値(通常の電流値)が4[A]であり、第2の電流値が2[A]である。また、第1の電流値でウエビング16が巻き取られることによりウエビング16にかかる張力(通常の張力)は例えば16[N]であり、第2の電流値でウエビング16が巻き取られることによりウエビング16にかかる張力(通常の張力よりも弱い張力)は例えば10[N]である。
ステップS104では、ECU100のモータ制御部110は、ステップS103で電流フィードバック制御を実行した時刻から第1の所定時間が経過したか否かを判定する。モータ制御部110が、ステップS103で電流フィードバック制御を実行した時刻から第1の所定時間が経過したと判定したときは、フローはステップS105に進む。一方、モータ制御部110が、ステップS103で電流フィードバック制御を実行した時刻から第1の所定時間が経過していないと判定したときは、フローはステップS104の判定を繰り返す。ここで、第1の所定時間とは、後述するステップS107の判定で用いられる第4の所定時間よりも長い所定時間である。すなわち、車両のドアが開状態であるときは、車両のドアが開状態でないときと比べて長い時間が経過するまで通常の張力より弱い張力でウエビング16が巻き取られる。第1の所定時間とは例えば2000[ms]であり、第4の所定時間とは例えば1000[ms]である。
ステップS105では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第2の電流値以上であるか否かを判定する。モータ制御部110が、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第2の電流値以上であると判定したときは、フローはステップS109に進む。一方、モータ制御部110が、制御モータ31に供給されている駆動電流値が第2の電流値以上でないと判定したときは、フローはステップS105の判定を繰り返す。
ステップS102の判定の結果、フローがステップS106に進んだときは、ECU100のモータ制御部110は、第1の電流値を目標電流値として設定し、駆動モータ31に供給される駆動電流値と第1の電流値とが一致するように電流フィードバック制御を実行する。
ステップS107では、ECU100のモータ制御部110は、ステップS106で電流フィードバック制御を実行してから第4の所定時間が経過したか否かを判定する。モータ制御部110が、第4の所定時間が経過したと判定したときは、フローはステップS108に進む。一方、モータ制御部110が、第4の所定時間が経過していないと判定したときは、フローはステップS107の判定を繰り返す。
ステップS108では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第1の電流値以上であるか否かを判定する。モータ制御部110が、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第1の電流値以上であると判定したときは、フローはステップS109に進む。一方、モータ制御部110が、制御モータ31に供給されている駆動電流値が第1の電流値以上でないと判定したときは、フローはステップS108の判定を繰り返す。
ステップS109では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31をウエビング16が引き出される方向に回転(逆転作動)させるように、通電量調整部300を制御し、フローはステップS110に進む。ここで、モータ制御部110が駆動モータ31をウエビング16が引き出される方向に回転させるのは、駆動モータ31がウエビング16を巻き取る方向に回転させられたことによって、接状態になった図3に示されるクラッチ機構45(図5に示されるクラッチ機構45の状態)を再度断状態にするためである。したがって、ステップS109では、モータ制御部110は、ごく短時間(例えば200[ms])だけ駆動モータ31をウエビング16が引き出される方向に回転させればよい。
ステップS110では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31の駆動を停止させ、フローはSTARTに戻る。
第1の動作例では、シートベルト装置10は、トリガ信号が生成されるときに車両のドアが開状態であるか否かで駆動モータ31に供給する電流値を異ならせる。すなわち、車両のドアが開状態であるときは第2の電流値(例えば2[A])が、車両のドアが開状態でないときは第1の電流値(例えば4[A])が、目標電流値として駆動モータ31に供給される。したがって、トリガ信号が生成されるときに例えば乗員が降車しようとして車両のドアを開状態にしたときであっても、乗員が感じる違和感が抑制される。また、乗員が降車する意思がないときは、シートベルト装置10は乗員を適切な張力で拘束することができる。
また、シートベルト装置10は、車両のドアが開状態であるときは第1の所定時間(例えば2000[ms])が経過するまで、車両のドアが開状態でないときは第4の所定時間(例えば1000[ms])が経過するまでの間、それぞれ設定された電流値を目標電流値として駆動モータ31に供給する。したがって、シートベルト装置10は、回転センサ等のベルトリール15又は駆動モータ31の回転量を検出するセンサが設けられていない場合であっても、ウエビング16を適切な量だけ巻き取った後に、駆動モータ31を停止させることができる。さらに、第1の所定時間は第4の所定時間より長い所定時間なので、シートベルト装置10は、通常の張力より弱い張力でウエビング16を巻き取っても、乗員を適切な張力で拘束することができる。
2−2.第2の動作例
図8に示されるフローチャート図を用いて、シートベルト装置10の第2の動作例を説明する。ステップS201では、ECU100のモータ制御部110は、異常検出部140が駆動モータ31とモータ制御部110との間におけるコネクタの暫定的なオープン故障等による電気的接続の異常状態を検出したか否かを判定する。モータ制御部110が、異常検出部140が異常状態を検出したと判定したときは、フローはステップS202に進む。一方、モータ制御部110が、異常検出部140が異常状態を検出していないと判定したときは、フローはステップS207に進む。
ステップS202では、ECU100のモータ制御部110は、トリガ信号生成部120よりトリガ信号が生成されたか否かを判定する。モータ制御部110が、トリガ信号が生成されたと判定したときは、フローはステップS203に進む。一方、モータ制御部110が、トリガ信号が生成されていないと判定したときは、フローはSTARTに戻る。
ステップS203では、ECU100のモータ制御部110は、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が通常トリガ信号であるか緊急トリガ信号であるかを判定する。モータ制御部110が、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が通常トリガ信号であると判定したときは、フローはステップS204に進む。一方、モータ制御部110が、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が緊急トリガ信号であると判定したときは、フローはSTARTに戻る。
ステップS204では、ECU100のモータ制御部110は、第3の電流値を目標電流値として設定し、駆動モータ31に供給される駆動電流値と第3の電流値とが一致するように電流フィードバック制御を実行し、フローはステップS205に進む。ここで、第3の電流値とは、ウエビング16が通常の張力で巻き取られる第1の電流値(通常の電流値)より小さい電流値である。すなわち、モータ制御部110は、第3の電流値を目標電流値としてフィードバック制御を実行し、通常の張力より弱い張力でウエビング16を巻き取る。第3の電流値は例えば2[A]である。
ステップS205では、ECU100のモータ制御部110は、ステップS204で電流フィードバック制御を実行した時刻から第2の所定時間が経過したか否かを判定する。モータ制御部110が、ステップS204で電流フィードバック制御を実行した時刻から第2の所定時間が経過したと判定したときは、フローはステップS206に進む。一方、モータ制御部110が、ステップS204で電流フィードバック制御を実行した時刻から第2の所定時間が経過していないと判定したときは、フローはステップS205の判定を繰り返す。ここで、第2の所定時間は例えば1000[ms]である。
ステップS206では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第3の電流値以上であるか否かを判定する。モータ制御部110が、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第3の電流値以上であると判定したときは、フローはステップS215に進む。一方、モータ制御部110が、制御モータ31に供給されている駆動電流が第3の電流値以上でないと判定したときは、フローはステップS206の判定を繰り返す。
ステップS201の判定の結果、フローがステップS207に進んだときは、モータ制御部110は、ECU100のモータ制御部110は、トリガ信号生成部120よりトリガ信号が生成されたか否かを判定する。モータ制御部110が、トリガ信号が生成されたと判定したときは、フローはステップS208に進む。一方、モータ制御部110が、トリガ信号が生成されていないと判定したときは、フローはSTARTに戻る。
ステップS208では、ECU100のモータ制御部110は、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が通常トリガ信号であるか緊急トリガ信号であるかを判定する。モータ制御部110が、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が通常トリガ信号であると判定したときは、フローはステップS209に進む。一方、モータ制御部110が、トリガ信号生成部120により生成されたトリガ信号が緊急トリガ信号であると判定したときは、フローはステップS212に進む。
ステップS209、ステップS210及びステップS211は、図7に示される第1の動作例のフローチャート図におけるステップS106、ステップS107及びステップS108と同様であるので、詳しい説明は省略する。ステップS211で、モータ制御部110が、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第1の電流値以上であると判定したときは、フローはステップS215に進む。
ステップS208の判定でフローがステップS212に進んだときは、ECU100のモータ制御部110は、第4の電流値を目標電流値として設定し、駆動モータ31に供給される駆動電流値と第4の電流値とが一致するように電流フィードバック制御を実行し、フローはステップS213に進む。ここで、第4の電流値とは、車両が緊急時であるときに、シートベルト装置10が、急速にウエビング16を巻き取って乗員を強く拘束するために駆動モータ31に供給する大電流である。第4の電流値は例えば20[A]である。
ステップS213では、ECU100のモータ制御部110は、ステップS212で電流フィードバック制御を実行した時刻から第5の所定時間が経過したか否かを判定する。モータ制御部110が、ステップS212で電流フィードバック制御を実行した時刻から第5の所定時間が経過したと判定したときは、フローはステップS214に進む。一方、モータ制御部110が、ステップS212で電流フィードバック制御を実行した時刻から第5の所定時間が経過していないと判定したときは、フローはステップS213の判定を繰り返す。ここで、第5の所定時間は例えば1000[ms]である。
ステップS214では、ECU100のモータ制御部110は、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第4の電流値以上であるか否かを判定する。モータ制御部110が、駆動モータ31に供給されている駆動電流値が第4の電流値以上であると判定したときは、フローはステップS215に進む。一方、モータ制御部110が、制御モータ31に供給されている駆動電流が第4の電流値以上でないと判定したときは、フローはステップS214の判定を繰り返す。
ステップS215及びステップS216は、図7に示される第1の動作例のフローチャート図におけるステップS109及びステップS110と同様であるので、詳しい説明は省略する。ステップS216で駆動モータ31が停止されるとフローはSTARTに戻る。
第2の動作例では、駆動モータ31とモータ制御部110との間における電気的接続の異常状態が発生しているときに通常トリガ信号が生成されると、通常の張力より弱い張力でウエビング16が巻き取られる。したがって、駆動モータ31とモータ制御部110との間における電気的接続の異常状態が発生していても、シートベルト装置10は、通常トリガ信号が生成されるときに確実に乗員をウエビング16で拘束することができる。また、シートベルト装置10は、通常の張力より弱い張力でウエビングを巻き取るので、駆動モータ31とモータ制御部110との間における電気的接続の異常状態が解消したときに駆動モータ31に急激に大きな電流が流れることを防ぐことができる。一方、駆動モータ31とモータ制御部110との間における電気的接続の異常状態が発生しているときに緊急トリガが生成されると、モータ制御部110は駆動モータ31に大電流(例えば20[A])を供給しない。したがって、モータ制御部110は駆動モータ31に大電流が供給されるのは、駆動モータ31とモータ制御部110との間における電気的接続の異常状態が発生していないときのみに限られる。
また、図8のフローチャート図には示されていないが、異常検出部140が駆動モータ31とモータ制御部110との間におけるコネクタの確定的なオープン故障が発生したと検出したときは、モータ制御部110は、シートベルト装置10の制御を停止させる。
2−3.第3の動作例
図9に示されるフローチャート図を用いて、シートベルト装置10の第3の動作例を説明する。シートベルト装置10の第3の動作例は、図7のフローチャート図に示されている第1の動作例におけるステップS102とステップS103との間に新たなステップS102−2が挿入されたものである。すなわち、ステップS102でECU100のモータ制御部110が、車両のドアが開状態であると判定したときは、フローはステップS102−2に進む。
ステップS102−2では、ECU100のモータ制御部110は、ステップS102で車両のドアが開状態であることが検出されてから、第3の所定時間が経過したか否かを判定する。モータ制御部110が、第3の所定時間が経過したと判定したときは、フローはステップS103に進む。一方、モータ制御部110が、第3の所定時間が経過していないと判定されたときは、フローはステップS102−2の判定を繰り返す。ここで、第3の所定時間は例えば2000[ms]である。
ステップS102以前のフロー及びステップS103以降のフローは、上述したとおり、図7のフローチャート図に示される第1の動作例と同様なので、説明を省略する。第3の動作例では、シートベルト装置10は、トリガ信号が生成される状態で、車両のドアが開状態であれば、第3の所定時間(例えば2000[ms])が経過した後に、通常の張力より弱い張力でウエビング16を巻き取る。したがって、乗員が降車するために車両のドアを開けたときは、第3の所定時間が経過するまではウエビング16は巻き取られないので、乗員はウエビング16によって拘束されることなく降車することができる。また、乗員が降車するときには、ウエビング16を脱着するので、バックルスイッチ27がオフされるため、トリガ信号生成部120によりトリガ信号が生成される。このときにトリガ信号が生成されることによってモータ制御部110は、ウエビング16を収納するよう駆動モータ31を制御してもよい。
図7、図8及び図9に示されるフローチャートの説明で使用された電流値、所定時間等の数値の具体例は、何ら本発明の内容を限定するものではなく、具体例に過ぎない。また、上述した数値は、シートベルト装置10の製造時に予め設定されていてもよいし、乗員が好みに応じて変更することができるようにしてもよい。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・シートベルト装置、14・・・リトラクタ、15・・・ベルトリール、16・・・ウエビング、31・・・駆動モータ、35・・・モータ駆動機構、100・・・ECU、110・・・モータ制御部、120・・・トリガ信号生成部、130・・・開閉状態検出部、140・・・異常検出部、200・・・電源、300・・・通電量調整部。

Claims (4)

  1. ウエビングを巻き取るベルトリールと、
    前記ベルトリールを回転させる駆動モータと、
    前記駆動モータの制御を開始させるトリガ信号を生成するトリガ信号生成部と、
    前記トリガ信号に応じて前記駆動モータの制御を実行するモータ制御部と、
    を有し、
    前記トリガ信号生成部は、車両の乗員が前記ウエビングを装着していない状態から装着した状態に変化したとき、又は、前記乗員が前記ウエビングを装着している状態で動いたときに前記トリガ信号を生成し、
    前記モータ制御部は、前記トリガ信号生成部により前記トリガ信号が生成される状態で、前記車両のドアの開状態、又は前記駆動モータと前記モータ制御部との間の電気的接続の異常状態が検出されたときに、通常の張力よりも弱い張力でウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させるシートベルト装置。
  2. ウエビングを巻き取るベルトリールと、
    前記ベルトリールを回転させる駆動モータと、
    前記駆動モータの制御を開始させるトリガ信号を生成するトリガ信号生成部と、
    前記トリガ信号に応じて前記駆動モータの制御を実行するモータ制御部と、
    を有し、
    前記モータ制御部は、前記トリガ信号生成部により前記トリガ信号が生成される状態で、車両のドアの開状態、又は前記駆動モータと前記モータ制御部との間の電気的接続の異常状態が検出されたときに、通常の張力よりも弱い張力でウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させ、
    前記モータ制御部は、前記トリガ信号が生成される状態で、前記駆動モータと前記モータ制御部との間の前記電気的接続の前記異常状態が検出されたときに、前記弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させたある時刻から第2の所定時間が経過した後に、前記駆動モータの駆動を停止するシートベルト装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記トリガ信号が生成される状態で、前記車両の前記ドアの前記開状態が検出されたときに、前記弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させたある時刻から第1の所定時間が経過した後に、前記駆動モータの駆動を停止する、請求項1又は2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記トリガ信号生成部は、前記乗員が前記ウエビングを装着している状態から装着していない状態に変化したときに第2トリガ信号を生成し、
    前記モータ制御部は、前記第2トリガ信号が生成される状態で、前記車両の前記ドアの前記開状態が検出されたある時刻から第3の所定時間が経過した後に、前記通常より弱い張力で前記ウエビングを巻き取るように前記駆動モータを駆動させる、請求項1、又は、請求項1に従属する請求項3に記載のシートベルト装置。
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