JP5557696B2 - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5557696B2
JP5557696B2 JP2010246650A JP2010246650A JP5557696B2 JP 5557696 B2 JP5557696 B2 JP 5557696B2 JP 2010246650 A JP2010246650 A JP 2010246650A JP 2010246650 A JP2010246650 A JP 2010246650A JP 5557696 B2 JP5557696 B2 JP 5557696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
speed
abnormality
motor
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010246650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012096684A (ja
Inventor
正太郎 大舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010246650A priority Critical patent/JP5557696B2/ja
Publication of JP2012096684A publication Critical patent/JP2012096684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5557696B2 publication Critical patent/JP5557696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

この発明は、シートベルト装置に関する。
従来、例えばベルトを巻き取り可能な巻取装置と、この巻取装置を回転駆動するモータとの間に設けられた動力伝達機をオフとして、電源から電力を供給してモータを空回りさせた始動直後の突入電流と、この所定時間後にモータが定常の駆動状態になったときの定常電流と、突入電流から定常電流へ移行するまでの時間などとを予め確認して基準の電流波形を設定し、この基準の電流波形と実際に検出した電流波形とを比較することでモータなどが正常であるか否かを判定するシートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3582514号公報
ところで、上記従来技術に係るシートベルト装置においては、モータが正常か否かを検知するために動力伝達機をオフとする必要があり、シートベルト装置の通常の作動状態においてモータが正常か否かを検知することができないという問題が生じる。
一方、シートベルト装置の通常の作動状態において、例えばモータの駆動電流に対する指令値と実際に検出されるモータの電流の検出値との比較などに基づいて、モータが正常か否かを検知する際に、シートベルト装置の作動状態によっては誤検知が生じる場合があり、乗員に違和感を与えてしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、正常か否かを検知する際の誤検知の発生を防止することが可能なシートベルト装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係るシートベルト装置は、乗員を拘束するためのベルト(例えば、実施の形態でのウェビング5)が巻回されるベルトリール(例えば、実施の形態でのベルトリール11)と、前記ベルトリールを回転駆動するモータ(例えば、実施の形態でのモータ10)と、前記モータの駆動電流を制御する駆動回路(例えば、実施の形態での駆動回路47)と、前記駆動回路に電力を供給する電源(例えば、実施の形態での電源48)と、前記モータの発電を誘発する前記ベルトの所定挙動を検出するベルト挙動検出手段(例えば、実施の形態での引出巻取量検出部51)と、前記電源から前記駆動回路に電力が供給されているときに、該電力に応じて前記駆動回路の異常を検知する異常検知手段(例えば、実施の形態での故障検知部54)と、前記ベルト挙動検出手段の検出結果に基づき、前記ベルトの速度を検出する速度検出手段(例えば、実施の形態でのベルト速度算出部52)と、を備え、前記異常検知手段は、前記電源から前記駆動回路に供給された前記電力に応じて前記異常を検知する場合に、前記ベルト挙動検出手段により前記ベルトの引き出しが検出されたときに、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止するとともに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度に応じて前記異常の検知を禁止する時間を変更する
さらに、本発明の第2態様に係るシートベルト装置は、車両の加速度を検出する加速度検出手段(例えば、実施の形態での状態量センサ67)備え、前記異常検知手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度以上の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を短くする。
さらに、本発明の第3態様に係るシートベルト装置は、車両の加速度を検出する加速度検出手段(例えば、実施の形態での状態量センサ67)備え、前記異常検知手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度未満の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を長くする。
本発明の第1態様に係るシートベルト装置によれば、モータの発電を誘発するベルトの所定挙動(例えば、ベルトリールからの引き出しなど)を検出した場合には、駆動回路に供給される電力に応じた駆動回路の異常の検知を禁止することから、モータの発電電流に起因して過大な電力が検出されることで駆動回路の異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
本発明の第2態様に係るシートベルト装置によれば、所定値以上の加速度が検出されていないときに、ベルトの速度(例えば、引き出し速度など)が所定速度以上の場合には、モータの発電が誘発される時間が短くなる可能性が高いと判断して、電力に応じた駆動回路の異常の検知を禁止する時間を短くすることにより、異常の検知を禁止する時間が過剰に長くなることを防止することができる。
本発明の第3態様に係るシートベルト装置によれば、所定値以上の加速度が検出されていないときに、ベルトの速度(例えば、引き出し速度など)が所定速度未満の場合には、モータの発電が誘発される時間が長くなる可能性が高いと判断して、電力に応じた駆動回路の異常の検知を禁止する時間を長くすることにより、異常の検知を禁止する時間が短いことで異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の処理装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置のリトラクタの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置のリトラクタの動力伝達系を正面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の動力伝達系の一部を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の駆動回路の構成図である。 本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の動作、特に、電力に応じた駆動回路の異常の検知を禁止する動作のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態によるシートベルト装置1は、例えば図1に示すように、シート2に着座する乗員3を拘束可能な所謂三点式のシートベルト装置であり、センタピラー(図示略)に取付けられたリトラクタ4からウェビング5が略鉛直方向上方に引き出されている。
そして、ウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。
そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7との間にはタングプレート8が挿通されており、このタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態(例えば、未装着状態)ではリトラクタ4に巻き取られており、乗員3によってベルトリール11から引き出されて、タングプレート8がバックル9に装着固定されることにより、乗員3の身体(例えば、胸部および腰部など)をシート2に対して拘束する。
このシートベルト装置1では、例えば緊急時や車両挙動の変化時などにおいて、ベルトリール11に回転力を付与するモータ10の駆動力などによってウェビング5の巻き取りが行なわれる。
リトラクタ4では、例えば図2に示すように、ウェビング5が巻回されたベルトリール11がリトラクタフレーム(図示略)に回転可能に支持され、ベルトリール11の軸11aがリトラクタフレームの一端側から外部に向かい突出している。
なお、リトラクタ4は、例えば車両に所定値を超える減速度が作用した場合などに、ウェビング5の送り出しを機械的にロックする緊急ロック機構12を備えている。
ベルトリール11の軸11aは、動力断接用のクラッチ20およびギヤ機構13aを具備する動力伝達機構13を介してモータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。
動力伝達機構13内のクラッチ20は、モータ10の回転状態に応じて、モータ10とベルトリール11との接続を遮断可能である。
リトラクタ4には、ベルトリール11をウェビング5の巻き取り方向に付勢する巻き取りばね(図示略)が設けられ、ベルトリール11とモータ10がクラッチ20によって切り離された状態において、巻き取りばねによる張力がウェビング5に作用するようになっている。
このシートベルト装置1では、後述する車両挙動制御装置50が作動しているとき、および、車両が所定の運動状態となったときに、モータ10に駆動電流が通電され、この電流制御によってウェビング5の巻き取りなどが行われる。
例えば図3〜図5に示すように、動力伝達機構13は、サンギヤ14が駆動入力用の外歯15に一体に結合されるとともに、複数のプラネタリギヤ16を支持するキャリア17がベルトリール11の軸11aに結合されている。
そして、プラネタリギヤ16に噛合したリングギヤ18の外周側には複数のラチェット歯19(図4参照)が形成され、このラチェット歯19がクラッチ20の一部を構成している。
このクラッチ20は、処理装置(ECU)46によるモータ10の駆動力の制御に応じてモータ10とベルトリール11の間の動力伝達系を適宜断切する。
動力伝達機構13のモータ側動力伝達系22は、サンギヤ14と一体の外歯15に常時噛合される小径の第1コネクトギヤ23と、この第1コネクトギヤ23と同軸にかつ一体に回転し得るように設けられた大径の第2コネクトギヤ24と、この第2コネクトギヤ24とモータギヤ25(モータ10の回転軸10aと一体)の間にあって動力伝達可能に常時噛合される第1,第2アイドラギヤ26,27と、から構成されている。
モータ10の正転方向の駆動力は、図4中の実線矢印で示すように各ギヤ25,27,26を通して第2,第1コネクトギヤ24,23へと伝達され、さらに外歯15を介してサンギヤ14に伝達された後にプラネタリギヤ16とキャリア17を介してベルトリール11に伝達される。
このモータ10の正転方向の駆動力は、ウェビング5を巻き取る方向にベルトリール11を回転させる。ただし、サンギヤ14からプラネタリギヤ16に伝達された駆動力は、リングギヤ18が固定されているときには、すべてがキャリア17側に伝達されるが、リングギヤ18の回転が自由な状態においては、プラネタリギヤ16の自転によってリングギヤ18を空転させる。
クラッチ20は、リングギヤ18の回転のロックとロック解除を制御することによって、ベルトリール11(キャリア17)に対するモータ10の駆動力の伝達をオン・オフ操作する。
つまり、クラッチ20は、モータ10の正転方向(ウェビング5の巻き取り方向)の回転と、逆転方向(ウェビング5の引き出し方向)の回転とに対応して、接続状態と遮断状態とを切り替える。
クラッチ20は、図示しないケーシングに回動可能に支持され、先端部に係止爪28を有するパウル29と、このパウル29を操作するクラッチスプリング30と、パウル29の係止爪28に係合可能なリングギヤ18のラチェット歯19と、を備え、係止爪28は、パウル29がラチェット歯19方向に操作されたときに、ラチェット歯19の傾斜面とほぼ直交する面に突き当たり、リングギヤ18の一方向の回転をロックする。
また、クラッチスプリング30は付根部側が円弧状に湾曲し、その湾曲部31が第1コネクトギヤ23の軸部の外周に巻き付いた状態で係止されている。
そして、クラッチスプリング30の先端部はパウル29方向に延出し、パウル29の操作窓32に係合するようになっている。
なお、クラッチスプリング30の湾曲部31は摩擦によって第1コネクトギヤ23の軸部に係合しており、第1コネクトギヤ23との間に設定値以上のトルクが作用すると、そのトルクによって第1コネクトギヤ23との間で滑りを生じる。
したがって、このクラッチ20は、モータ10が正転方向(図4中の実線矢印参照。)に回転すると、クラッチスプリング30が、図5の実線で示す姿勢から鎖線で示す姿勢に変化し、これによってパウル29の係止爪28が図4に示すようにラチェット歯19に噛合してリングギヤ18の回転をロックする。
なお、このときラチェット歯19はリングギヤ18の一方向の回転を確実にロックすることができるが、リングギヤ18が逆方向に回転しようとしたときにも、ラチェット歯19が係止爪28を押し上げるためにある程度以上の力が必要となる。
このため、クラッチスプリング30は、リングギヤ18の逆方向の回転に対してもある程度以上の抵抗力を付与する。
このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってベルトリール11に伝達されるようになる(クラッチオン状態:接続状態)。
一方、このクラッチオン状態からモータ10が逆転すると、第1コネクトギヤ23が、図4中の点線矢印で示すように回転して、クラッチスプリング30を図5中の実線で示すように回動させる。これにより、パウル29の係止爪28がラチェット歯19から引き離され、リングギヤ18のロックが解除される。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(ベルトリール11)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態:遮断状態)。
また、このクラッチオン状態において、ウェビング5の引き出し時には、クラッチスプリング30が図5の鎖線で示す姿勢を維持した状態、つまりパウル29の係止爪28が図4に示すようにラチェット歯19に噛合してリングギヤ18の回転のロックが維持された状態で、キャリア17(ベルトリール11)の回転がモータ10に伝達され、このモータ10の回転に伴う発電電流が駆動回路47に流れる。
つまり、ウェビング5の引き出しによりモータ10の発電が誘発される。
また、リトラクタ4には、ベルトリール11の回転位置を検出する回転センサ44が備えられている。
回転センサ44は、例えば、円周方向に沿って異磁極が交互に現れるように着磁され、ベルトリール11と一体に回転する磁性回転子41と、この磁性回転子41の外周縁部に非接触状態で近接配置された一対のホール素子43A,43Bと、一対のホール素子43A,43Bの検出信号を処理するセンサ回路45とを備えて構成されている。
ベルトリール11の回転に応じてセンサ回路45から処理装置(ECU)46に入力されたパルス信号は、ベルトリール11の回転量、回転速度、回転方向などを検出するために用いられる。
つまり、処理装置(ECU)46は、パルス信号を計数することによってベルトリール11の回転量(つまり、ウェビング5の引き出し量)を検出し、パルス信号の変化速度(周波数)を演算することによってベルトリール11の回転速度(つまり、ウェビング5の巻き取り速度または引き出し速度)を算出し、さらに、両パルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール11の回転方向を検出する。
ベルトリール11を巻き取り方向に回転駆動するモータ10は、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路により構成される処理装置46の制御による駆動回路47の動作によって駆動電流の通電および非通電と、駆動電流の通電量とが制御される。
駆動回路47と、この駆動回路47を駆動するための電源48との間には、電源電流検出用の抵抗49aが設けられ、この抵抗49aの両端での電流の状態を検出するための電流検出回路49設けられている。電流検出回路49から出力される電流の検出結果の信号は処理装置46に入力されている。
CPU(Central Processing Unit)などの電子回路により構成される処理装置46は、例えば、引出巻取量検出部51と、ベルト速度算出部52と、モータ制御部53と、故障検知部54とを備えて構成されている。
そして、処理装置46には、例えば、イグニッションのオンまたはオフを検出して検出結果の信号を出力するイグニッションスイッチ61と、バックル9に対するタングプレート8の装着または非装着を検出して検出結果の信号を出力するバックルスイッチ(バックルSW)62と、車両ドアの開または閉を検出して検出結果の信号を出力するドアスイッチ(ドアSW)63と、車両の雰囲気温度を検出して検出結果の信号を出力する雰囲気温度センサ64と、モータ10の温度を検出して検出結果の信号を出力するモータ温度センサ65と、車両の加速度および減速度および速度およびヨーレートなどの走行状態量を検出して検出結果の信号を出力する状態量センサ67となどが接続されている。
引出巻取量検出部51は、一対のホール素子43A,43Bから出力される各パルス信号を計数することによってベルトリール11の回転量(つまり、ウェビング5の引き出し量または巻き取り量)および回転方向(つまり、ウェビング5の引き出し方向または巻き取り方向)を検出する。
ベルト速度算出部52は、引出巻取量検出部51の検出結果に基づき、ベルトリール11の回転速度、つまりウェビング5の引き出し速度または巻き取り速度を算出する。
モータ制御部53は、車両挙動制御装置50の作動状態と、引出巻取量検出部51の検出結果と、ベルト速度算出部52の算出結果となどに基づいて、モータ10の駆動時の目標電流および目標速度を設定し、モータ10の駆動電流を制御する。
故障検知部54は、電源48から駆動回路47に電力が供給されているモータ10の駆動時に、この電力に応じて駆動回路47の異常を検知する。
例えば、故障検知部54は、電流検出回路49から出力される電流の検出結果と、モータ10の駆動時にモータ制御部53により設定される目標電流とを比較して、この比較結果において所定値以上の差異が存在する場合には、駆動回路47の異常が生じていると検知する。
なお、故障検知部54は、電源48から駆動回路47に供給されている電力に応じて異常を検知する場合に、モータ10の発電を誘発するウェビング5の所定挙動(つまり、引き出し)が引出巻取量検出部51により検出されたときには、この検知の実行を禁止する。そして、この検知の実行の禁止を継続する時間は、ベルト速度算出部52により算出されるベルト速度に応じて変化するように設定されている。
例えば、状態量センサ67により所定値以上の加速度が検出されていないときにベルト速度が所定速度以上の場合には、検知の実行の禁止を継続する時間としてウェビング5の全長などに基づく短い時間が設定される。一方、状態量センサ67により所定値以上の加速度が検出されていないときにベルト速度が所定速度未満の場合には、検知の実行の禁止を継続する時間としてウェビング5の全長などに基づく長い時間が設定される。
駆動回路47は、例えばモータ制御部53の制御に応じたパルス幅変調(PWM)および転流動作によって、入出力端子47a,47bを介してモータ10に通電される駆動電流の通電量および通電方向を制御する。
駆動回路47は、例えば図6に示すように、いわゆるHブリッジをなし、4つのスイッチング素子(例えば、MOS型トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)など)Q1,Q2,Q3,Q4を備えて構成されている。
例えば、各スイッチング素子Q3,Q4のドレインは全て電源48との間で直流電流の授受を行う直流入出力端子に接続され、スイッチング素子Q3のソースは入出力端子47bを介してスイッチング素子Q1のドレインに接続され、スイッチング素子Q4のソースは入出力端子47aを介してスイッチング素子Q2のドレインに接続され、各スイッチング素子Q1,Q2のソースは全て接地端子に接続されている。
モータ制御部53は、各スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のゲートに接続されており、例えばパルス幅変調(PWM)により各スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4をオン/オフ駆動させるためのパルスを出力する。このパルスのデューティ(DUTY)、つまりオン/オフの比率は、例えば車両挙動制御装置50の作動状態と、引出巻取量検出部51の検出結果と、ベルト速度算出部52の算出結果となどに基づいて、モータ制御部53にて設定される。
例えば、モータ制御部53は、車両に所定値以上の加速度が発生した状態で車両挙動制御装置50により車両の姿勢保持や車両挙動を安定化させる各種の制御が実行されている場合には、衝突回避あるいは衝突時の衝撃軽減などの動作時においてモータ10に駆動電流(例えば、10〜20Aなど)を通電する場合に比べて、より小さな駆動電流(例えば、4〜5Aなど)をモータ10に通電する。
また、例えば、モータ制御部53は、車両に所定値以上の加速度が発生していない状態でのウェビング5の装着時や弛み取りの動作時などにおいて乗員の装着快適性を優先するコンフォートモードを実行する場合には、衝突回避あるいは衝突時の衝撃軽減などの動作時においてモータ10に駆動電流(例えば、10〜20Aなど)を通電する場合に比べて、より小さな駆動電流(例えば、1A未満など)をモータ10に通電する。
車両挙動制御装置50は、例えばカーブの通過時などにおいて、車両のブレーキアクチュエータや電動パワーステアリングアクチュエータなどを駆動して、車両の姿勢保持や車両挙動を安定化させる各種の制御を行なう。
この実施形態によるシートベルト装置1は上記構成を備えており、次に、このシートベルト装置1の動作について説明する。
先ず、例えば図7に示すステップS01においては、車両の加速度(例えば、前後加速度や横加速度などの各種の加速度)が所定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS05に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
次に、ステップS02においては、モータ10の発電を誘発するウェビング5の所定挙動、例えばウェビング5の引き出しなどが発生したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS03に進み、このステップS03においては、車両挙動制御装置50により車両の姿勢保持や車両挙動を安定化させる各種の制御が実行されることに伴いモータ10が回転駆動されている状態であると判断して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を、車両挙動制御装置50による各種の制御が実行されている期間に亘って禁止して、リターンに進む。これにより、車両挙動制御装置50の動作に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、車両挙動制御装置50による各種の制御が実行されている期間に亘って停止される。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS04に進み、このステップS04においては、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を許可して、リターンに進む。これにより、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が実行される。
また、ステップS05においては、モータ10の発電を誘発するウェビング5の所定挙動、例えばウェビング5の引き出しなどが発生したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、ベルト速度が所定速度以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS07に進み、このステップS07においては、コンフォートモードが実行されることに伴いモータ10が回転駆動されている状態であると判断して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の長い時間に亘って禁止して、リターンに進む。これにより、コンフォートモードの実行に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の長い時間に亘って停止される。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進み、このステップS08においては、コンフォートモードが実行されることに伴いモータ10が回転駆動されている状態であると判断して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の実行を、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の短い時間に亘って禁止して、リターンに進む。これにより、コンフォートモードの実行に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、例えばウェビング5の全長などに基づく所定の短い時間に亘って停止される。
上述したように、本実施の形態によるシートベルト装置1によれば、モータ10の発電を誘発するウェビング5の所定挙動(例えば、ベルトリール11からの引き出しなど)を検出した場合には、駆動回路47に供給される電力に応じた駆動回路47の異常の検知を禁止することから、モータ10の発電電流に起因して過大な電力が検出されることで駆動回路47の異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
さらに、所定値以上の加速度が検出されていないときに、ウェビング5の速度(例えば、引き出し速度など)が所定速度以上の場合には、モータ10の発電が誘発される時間が短くなる可能性が高いと判断して、電力に応じた駆動回路47の異常の検知を禁止する時間を短くすることにより、異常の検知を禁止する時間が過剰に長くなることを防止することができる。
さらに、所定値以上の加速度が検出されていないときに、ウェビング5の速度(例えば、引き出し速度など)が所定速度未満の場合には、モータ10の発電が誘発される時間が長くなる可能性が高いと判断して、電力に応じた駆動回路47の異常の検知を禁止する時間を長くすることにより、異常の検知を禁止する時間が短いことで異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
さらに、車両挙動制御装置50の動作に連動して、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、車両挙動制御装置50による各種の制御が実行されている期間に亘って停止されることから、衝突回避あるいは衝突時の衝撃軽減などの動作時に比べて、より小さな駆動電流がモータ10に通電されている状態において、モータ10の発電電流に起因して過大な電力が検出されることで駆動回路47の異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
また、故障検知部54による駆動回路47の異常の検知の診断が、コンフォートモードの実行期間に亘って停止されることから、衝突回避あるいは衝突時の衝撃軽減などの動作時に比べて、より小さな駆動電流がモータ10に通電されている状態において、モータ10の発電電流に起因して過大な電力が検出されることで駆動回路47の異常が誤検知されてしまうことを防止することができる。
さらに、この場合には、検知の実行の禁止を継続する時間は、ベルト速度算出部52により算出されるベルト速度に応じて適切に設定される。
1 シートベルト装置
5 ウェビング(ベルト)
10 モータ
11 ベルトリール
47 駆動回路(制御回路)
48 電源
51 引出巻取量検出部(ベルト挙動検出手段)
52 ベルト速度算出部(速度検出手段)
53 モータ制御部
54 故障検知部(異常検知手段)
67 状態量センサ(加速度検出手段)

Claims (3)

  1. 乗員を拘束するためのベルトが巻回されるベルトリールと、
    前記ベルトリールを回転駆動するモータと、
    前記モータの駆動電流を制御する駆動回路と、
    前記駆動回路に電力を供給する電源と、
    前記モータの発電を誘発する前記ベルトの所定挙動を検出するベルト挙動検出手段と、
    前記電源から前記駆動回路に電力が供給されているときに、該電力に応じて前記駆動回路の異常を検知する異常検知手段と
    前記ベルト挙動検出手段の検出結果に基づき、前記ベルトの速度を検出する速度検出手段と、
    を備え、
    前記異常検知手段は、前記電源から前記駆動回路に供給された前記電力に応じて前記異常を検知する場合に、前記ベルト挙動検出手段により前記ベルトの引き出しが検出されたときに、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止するとともに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度に応じて前記異常の検知を禁止する時間を変更することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
    前記異常検知手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度以上の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
    前記異常検知手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の前記加速度が検出されていないときに、前記速度検出手段により検出された前記ベルトの速度が所定速度未満の場合には、前記電力に応じた前記駆動回路の前記異常の検知を禁止する時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
JP2010246650A 2010-11-02 2010-11-02 シートベルト装置 Active JP5557696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010246650A JP5557696B2 (ja) 2010-11-02 2010-11-02 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010246650A JP5557696B2 (ja) 2010-11-02 2010-11-02 シートベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012096684A JP2012096684A (ja) 2012-05-24
JP5557696B2 true JP5557696B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=46389104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010246650A Active JP5557696B2 (ja) 2010-11-02 2010-11-02 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5557696B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3695622B2 (ja) * 1998-03-30 2005-09-14 エヌエスケー・オートリブ株式会社 車両用乗員拘束保護装置
JP4146970B2 (ja) * 1999-06-25 2008-09-10 オートリブ株式会社 シートベルト装置
JP4019801B2 (ja) * 2002-06-05 2007-12-12 タカタ株式会社 シートベルトリトラクタの故障診断装置
JP4114487B2 (ja) * 2003-01-16 2008-07-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シートベルト装置
JP4041487B2 (ja) * 2004-10-21 2008-01-30 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト装置の故障診断方法、及び、故障診断機能を備えたシートベルト装置
JP4719626B2 (ja) * 2006-06-09 2011-07-06 本田技研工業株式会社 車両のシートベルト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012096684A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829325B2 (ja) 車両のシートベルト装置
US20110270493A1 (en) Seat-belt-retractor control device and seat belt device having the same
JP2014080093A (ja) シートベルト装置
US9539981B2 (en) Seat belt retractor, control method thereof, and seat belt device
US8893998B2 (en) Belt retractor for a seat belt system
JP2006044300A (ja) ウエビング巻取装置
JPWO2011132513A1 (ja) シートベルト装置
JP2001163184A (ja) シートベルト巻取り装置
JP5604595B2 (ja) シートベルト装置
JP4975483B2 (ja) シートベルト装置
JP5557696B2 (ja) シートベルト装置
JP2010023644A (ja) 車両のシートベルト装置およびその制御方法
JP5210745B2 (ja) 車両のシートベルト装置およびその制御方法
JP4847241B2 (ja) シートベルト装置
US8528938B2 (en) Restraining device
JP5272036B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5604264B2 (ja) シートベルト装置
JP4890288B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP2015024759A (ja) シートベルト装置
JP5268807B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5478670B2 (ja) シートベルト装置
JP5557697B2 (ja) シートベルト装置
JP5248429B2 (ja) 車両用シートベルト装置およびその制御方法
JP2011230690A (ja) シートベルトリトラクタの制御装置およびこれを備えたシートベルト装置
JP5538051B2 (ja) 車両用シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140603

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5557696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150