JP2004284381A - 乗員保護装置 - Google Patents
乗員保護装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004284381A JP2004284381A JP2003075371A JP2003075371A JP2004284381A JP 2004284381 A JP2004284381 A JP 2004284381A JP 2003075371 A JP2003075371 A JP 2003075371A JP 2003075371 A JP2003075371 A JP 2003075371A JP 2004284381 A JP2004284381 A JP 2004284381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collision
- seat belt
- situation
- state
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R21/013—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R21/015—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
- B60R21/01512—Passenger detection systems
- B60R21/01544—Passenger detection systems detecting seat belt parameters, e.g. length, tension or height-adjustment
- B60R21/01546—Passenger detection systems detecting seat belt parameters, e.g. length, tension or height-adjustment using belt buckle sensors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R2021/01204—Actuation parameters of safety arrangents
- B60R2021/01252—Devices other than bags
- B60R2021/01265—Seat belts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R21/013—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
- B60R2021/01311—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over monitoring the braking system, e.g. ABS
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
- B60R2022/4666—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by electric actuators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R21/013—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
- B60R21/0134—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to imminent contact with an obstacle, e.g. using radar systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
【解決手段】シートベルトECUは、その内部にリレー回路を備えており、これにより、車載バッテリからの電力がシートベルト駆動装置の駆動回路へ供給される状態と遮断される状態の間で切り替えを行う。シートベルトECUは、ステップ100においてリレー回路をONにして初期診断を実行し、その後、ステップ110においてリレー回路をOFFにする。ステップ120において、衝突予知ECUからの衝突予知信号、あるいは急制動検出ECUからの急制動信号が検出されたら、ステップ130においてリレー回路をONにすることにより駆動回路へ電力を供給し、ステップ140において駆動回路へ制御信号を出力することによりシートベルト駆動装置を駆動して、シートベルトの巻取りを行う。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両において衝突あるいは事故発生時の衝撃に対して乗員を保護する乗員保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両において衝突あるいは事故発生時の衝撃から乗員を保護する装置として、シートベルトにより乗員を拘束するシートベルト装置が知られており、近年では、このようなシートベルト装置にシートベルトを駆動するためのモータを備えて、これによりシートベルト装着時などにベルトの弛みを巻き取ることが提案されている。また、衝突が避けられない状態にあること検出するためのプリクラッシュセンサを備えた車両において、このような衝突予知に基づいて、衝突直前にモータによりシートベルトの弛みを巻き取ることが提案されている。
【0003】
従来、シートベルトを駆動するモータを備えたシートベルト装置では、車載バッテリからリレー回路を介してモータ駆動回路部に電力が供給されるようになっており、制御装置(ECU)から駆動回路部にモータを駆動するための制御信号が送られると、これにより、駆動回路部からモータに電力が供給されて、シートベルトの巻取りが行われるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−77942号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、ECUによる初期診断実施後は、シートベルトの巻取りがいつでも可能であるように、リレー回路が常にONにされて、駆動回路部に電力が供給されており、これにより、シートベルトが駆動されていない待機中にもモータ駆動回路部により電力が消費されていた。
【0006】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、車載バッテリからの電力供給により作動する乗員保護装置において消費電力を削減することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の乗員保護装置は、車両に搭載されたバッテリと、このバッテリから供給される電力により作動して乗員を保護する保護手段と、バッテリから保護手段へ電力が供給される電力供給状態と保護手段への電力供給を遮断する電力遮断状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、保護手段を作動させる可能性が高い作動前状況を検出する作動前状況検出手段と、作動前状況検出手段により作動前状況が検出されていない場合には切替手段を電力遮断状態に制御し、作動前状況が検出されている場合には切替手段を電力供給状態に制御する切替制御手段とを備えている。
【0008】
このように、保護手段を作動させる可能性が高い作動前状況が検出されている場合にのみ、電力供給状態に切り替えるようにすると、保護手段は作動させられる直前に電力供給状態となり、保護手段が作動していないほとんどの時間は電力遮断状態となる。保護手段が作動していない場合でも、保護手段に電力が供給されていると、わずかに電力が消費される場合があり、このため、請求項1記載の構成により、保護手段が作動する直前に電力供給状態に切り替えるようにすると、消費電力を削減することができる。
【0009】
作動前状況検出手段は、請求項2記載のように、保護手段を作動させる可能性が高い作動前状況として、車両において周囲にある障害物との衝突が起こる恐れの大きい衝突前状況を検出するとよく、また、請求項3記載のように、車両の急制動状況を作動前状況として検出してもよい。このように衝突や急ブレーキにより急激な減速が生じる恐れの大きい状況を作動前状況として検出して、これが検出された場合には電力供給状態に切り替えるようにすると、このような急激な減速の発生に対して、保護手段を作動させることにより乗員を保護することが可能である。
【0010】
また、作動前状況検出手段により作動前状況が検出された場合には、電力供給状態に切り替えるだけではなく、請求項4記載のように、作動制御手段により保護手段を作動させてもよい。このようにして保護手段を作動させる直前に電力供給状態に切り替えることにより、消費電力を削減することができる。
【0011】
あるいは、作動前状況が検出された時点でまず電力供給状態への切り替えを行い、その後、請求項5記載のように、より衝突の起こる恐れの大きい衝突不可避状況が検出された場合に保護手段を作動させるようにしてもよい。このような構成によると、例えばノイズなどの影響による信号の誤認識により衝突不可避状況が誤って検出された場合でも、それに先立って作動前状況が検出されていなければ、保護手段が作動することはない。このようにして、保護手段の誤作動を防ぐことができる。また、保護手段へ電力が供給される電力供給状態となるのはわずかな時間であるため、消費電力を削減することができる。
【0012】
また、保護手段としては、請求項6記載のように、少なくともシートベルトの巻取りを行うようなものを採用するとよい。このようなシートベルトの巻取りを行う保護手段は、衝突発生時には、衝突予知に基づいて、衝突前に駆動されることが好ましいが、衝突の発生に備えて常に電力供給状態にしておくと、駆動回路部によって電力が消費されるため、作動前に電力供給状態に切り替えるようにすると、消費電力を削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置は、車両に搭載されて、車両の衝突が起こる恐れの大きい状況を検出し、必要であれば、シートベルトの弛みを巻き取ることにより、これらの衝突や事故に対して乗員を保護する。図1は乗員保護装置1の全体構成を示している。
【0014】
乗員保護装置1は、シートベルトの巻取りを行うシートベルト駆動装置2、このシートベルト駆動装置2を制御するシートベルトECU3、車両の周囲にある障害物との衝突が起こる恐れの大きい状況を検出する衝突予知ECU4、乗員により急ブレーキがかけられている状態を検出する急制動検出ECU5を備えている。これらのECU3〜5間は、例えば車内LAN10などによりに接続されており、互いに通信が可能となっている。
【0015】
また、車内LAN10には、各種センサ6およびシートベルトのバックルスイッチ7が接続されており、ECU3〜5は、これら各種センサ6からのセンサ信号およびバックルスイッチ7からのスイッチ信号を受け取ることができる。センサ6は、例えば、車両の周囲のある障害物との距離を検出するセンサや、車速を検出するセンサ、ブレーキ圧を検出するセンサなどである。
【0016】
衝突予知ECU4は、車内LAN10を介して、車速や、車両の周囲にある障害物との距離、障害物の速度などを示すセンサ信号を受け取り、これらのセンサ信号に基づいて、障害物との衝突が起こる恐れの大きい状況(衝突前状況)を検出し、このような状況が検出された場合には、衝突予知信号CSを生成して、車内LAN10に出力する。
【0017】
急制動検出ECU5は、車内LAN10を介して、ブレーキ圧を示すセンサ信号を受け取り、このブレーキ圧が所定値以上であるか否かに基づいて、急ブレーキがかけられている状態(急制動状況)を検出する。急制動状況が検出された場合には、急制動信号BSを生成して、車内LAN10に出力する。
【0018】
図2は、シートベルトECU3の内部およびシートベルト駆動装置2の概略構成を示している。本実施形態では、シートベルト駆動装置2として、車両の前右席に設けられる右席シートベルト駆動装置2Rと、前左席に設けられる左席シートベルト駆動装置2Lとを備えている。これらのシートベルト駆動装置2R、2Lは、それぞれモータ21R、21Lを有しており、このモータ21R、21Lの回転力によりシートベルトの弛みを巻き取るように構成されている。
【0019】
シートベルトECU3は、その内部に、右席シートベルト駆動装置2Rのモータ21Rを駆動するモータ駆動回路31Rと、左席シートベルト駆動装置2Lのモータ21Lを駆動するモータ駆動回路31Lとを備えている。
【0020】
さらに、シートベルトECU3は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートなど(図示せず)を備えたマイクロコンピュータ32を有しており、これはインタフェース31を介して車内LAN10に接続されている。これにより、マイクロコンピュータ32は、衝突予知ECU4からの衝突予知信号CS、急制動検出ECU5からの急制動信号BS、各種センサ6からのセンサ信号、バックルスイッチ7からのスイッチ信号などを受け取ることができる。
【0021】
シートベルトECU3は、イグニションスイッチ51がONにされると、バッテリ50からの電力が供給されて作動するようになっており、イグニションスイッチ51がOFFにされるまで継続して作動する。マイクロコンピュータ32には、バッテリ50からの駆動電圧がレギュレータ33により5Vに降圧されて供給される。
【0022】
また、モータ駆動回路31R、31Lには、バッテリ50からリレー回路34を介して電力が供給されるようになっており、リレー回路34のON/OFFは、マイクロコンピュータ32により制御される。モータ駆動回路31R、31Lは、制御IC部40とブリッジ回路41を有しており、リレー回路34がONにされているときには、制御IC部40はバッテリ50からの電力により作動している。
【0023】
マイクロコンピュータ32は、ROMに記憶されているプログラムをCPUによって実行することにより、車内LAN10を介して受け取った信号に基づいて、シートベルトの巻取りを行うか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて、モータ駆動回路31R、31Lの制御IC部40に制御信号CLR、CLLを出力する。さらに、リレー回路34のON/OFFを決定して、リレー回路34にON/OFF信号を出力する。
【0024】
モータ駆動回路31R、31Lの制御IC部40は、マイクロコンピュータ32から制御信号CLR、CLLを受け取ると、これに基づいてブリッジ回路41を制御し、これによりモータ21R、21Lを駆動したり停止させたりする。
【0025】
図3は、マイクロコンピュータ32によって実行される制御処理の手順を示している。イグニションスイッチ51がONにされると、まず、ステップ100において初期診断処理を実行し、これにより、シートベルトECU3における異常を検出する。このとき、マイクロコンピュータ32およびこれによるインタフェース31を介した通信が正常に作動することが確認されると、リレー回路34をONにすることによりモータ駆動回路31R、31Lに電圧を供給して、モータ駆動回路31R、31Lの診断を実行する。初期診断が終了すると、ステップ110においてリレー回路34をOFFにする。
【0026】
ステップ120では、衝突予知信号CSあるいは急制動信号BSが検出されたか否か判定する。NOと判定した場合は、衝突予知信号CSあるいは急制動信号BSが検出されるまで、ステップ120における判定を繰り返し実行する。
【0027】
ステップ120においてYESと判定した場合は、つまり、衝突予知信号CSあるいは急制動信号BSが検出された場合は、ステップ130においてリレー回路34をONにし、ステップ140において、モータ駆動回路31R、31Lに制御信号CLR、CLLを出力することによりシートベルトを駆動して、所定の張力になるまで巻取りを行う。但し、ステップ140におけるシートベルトの駆動は、バックルスイッチ7からのスイッチ信号により、シートベルトが装着されていることが検出された場合にのみ行われる。
【0028】
ステップ150では、衝突予知信号CSおよび急制動信号BSが検出されていないか否か、つまり、衝突予知信号CSおよび急制動信号BSが解除されているか否か判定する。NOと判定した場合は、ステップ140を繰り返し実行する。
【0029】
ステップ150においてYESと判定した場合は、つまり、衝突予知信号CSおよび急制動信号BSが解除されている場合は、ステップ160において、シートベルトを引き出すことにより、巻取りを行う前の状態に戻す。その後ステップ110に戻って、リレー回路34をOFFにし、以下のステップ120〜150を繰り返し実行する。このようにして、イグニションスイッチがOFFにされるまで、ステップ110〜150を繰り返し実行する。
【0030】
本実施形態の乗員保護装置においては、上記のように、初期診断処理の実行後は、衝突予知ECU4により車両の周囲にある障害物との衝突が起こる恐れの大きい状況(衝突前状況)が検出された場合、あるいは急制動検出ECU5により急ブレーキがかけられている状況(急制動状況)が検出された場合にのみ、リレー回路34をONにすることにより、モータ駆動回路31R、31Lに電力が供給されている電力供給状態とする。
【0031】
このようにして、シートベルト駆動装置2を作動させる直前に電力供給状態とし、その後、シートベルト駆動装置2の作動が終了したら、リレー回路34をOFFにすることにより、モータ駆動回路31R、31Lに電力が供給されない電力遮断状態とするため、電力供給状態はほんのわずかな時間となり、消費電力を削減することができる。
【0032】
本実施形態におけるシートベルト駆動装置2は、本発明の保護手段に対応しており、衝突予知ECU4および急制動検出ECU5は、本発明の作動前状況検出手段に対応しており、リレー回路34は本発明の切替手段に対応しており、車両の周囲のある障害物との距離を検出するセンサ6は本発明の障害物検出手段に対応している。また、ステップ120、140および150は、本発明の作動制御手段に対応しており、ステップ110〜130および150は、本発明の切替制御手段に対応している。
【0033】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、シートベルトECU3は、衝突予知信号CSあるいは急制動信号BSが検出された場合に、リレー回路34をONとしたが、これに対して、第2実施形態においては、衝突予知ECU4が、衝突予知信号CSより前に衝突予知前信号BCSを生成し、この衝突予知前信号BCSが検出されるか、あるいは急制動検出ECU5からの急制動信号BSが検出された時点で、リレー回路34をONにし、その後、衝突予知信号CSが検出されたら、シートベルトの巻取りを実行する。その他の部分の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0034】
衝突予知ECU4は、車速や、車両の周囲にある障害物との距離、障害物の速度などを示すセンサ信号に基づいて、障害物との衝突が起こる恐れの大きい状況(衝突前状況)を検出し、このような状況が検出された場合には、衝突予知前信号BCSを生成して、車内LAN10に出力する。また、同様のセンサ信号に基づいて、衝突前状況より障害物との衝突が起こる恐れが大きい状況(衝突不可避状況)を検出し、このような状況が検出された場合には、衝突予知信号CSを生成して、車内LAN10に出力する。
【0035】
本実施形態では、衝突不可避状況として、上記第1実施形態において衝突前状況として検出された状況と同様な状況を検出するが、これよりさらに衝突が起こる恐れの大きい状況を衝突不可避状況として検出してもよい。
【0036】
図4はシートベルトECU3により実行される制御処理の手順を示している。イグニションスイッチ51がONにされると、まずステップ100において上記第1実施形態と同様にして初期診断処理を実行し、初期診断終了後、ステップ110において、リレー回路34をOFFにする。その後、ステップ115において、衝突予知前信号BCSあるいは急制動信号BSが検出されたか否か判定する。NOと判定した場合は、衝突予知前信号BCSあるいは急制動信号BSが検出されるまで、ステップ115における判定を繰り返し実行する。
【0037】
ステップ115においてYESと判定した場合は、つまり、衝突予知前信号BCSあるいは急制動信号BSが検出された場合は、ステップ130においてリレー回路34をONにする。ステップ135において衝突予知信号CSが検出されたか否か判定し、NOと判定した場合は、ステップ155に進む。
【0038】
ステップ135においてYESと判定した場合は、ステップ140においてモータ駆動回路31R、31Lに制御信号CLR、CLLを出力することにより、モータ21R、21Lを駆動して、所定の張力までシートベルトの巻取りを行う。
【0039】
ステップ150において、衝突予知信号CSが解除されたか否か判定し、NOと判定した場合は、ステップ140に戻って、シートベルトの駆動を繰り返し実行する。ステップ150においてYESと判定した場合は、ステップ155に進む。
【0040】
ステップ155では、衝突予知前信号BCSおよび急制動信号BSが解除されたか否か判定し、NOと判定した場合は、ステップ135に戻って、リレー回路34がONの状態のまま、衝突予知信号CSに基づくシートベルト駆動処理を繰り返し実行する。
【0041】
ステップ155においてNOと判定した場合は、ステップ160において、シートベルトを引き出すことにより、巻取りを行う前の状態に戻す。その後ステップ110に戻って、リレー回路34をOFFにし、以下のステップを繰り返し実行する。このようにして、イグニションスイッチがOFFにされるまで、ステップ110〜160を繰り返し実行する。
【0042】
本実施形態の構成によると、初期診断処理の実行後は、衝突予知ECU4により衝突前状況が検出されたとして衝突予知前信号BCSが出力されている場合、あるいは急制動検出ECU5により急制動状況が検出されたとして急制動信号BSが出力されている場合にのみ、リレー回路34をONにすることにより、モータ駆動回路31R、31Lに電力が供給されている電力供給状態とし、その後、これらの信号BCS、BSが解除されると、リレー回路34をOFFにすることにより、モータ駆動回路31R、31Lに電力が供給されない電力遮断状態とするため、電力供給状態はほんのわずかな時間となり、消費電力を削減することができる。
【0043】
また、本実施形態の構成によると、衝突前状況あるいは急制動状況の検出後、さらに衝突が起こる恐れの大きい状況(衝突不可避状況)が検出された場合に、シートベルト駆動装置2を作動させるため、ノイズなどの影響による信号の誤認識により衝突不可避状況が誤って検出された場合でも、それに先立って衝突前状況あるいは急制動状況が検出されていなければ、シートベルト駆動装置2が作動することはない。このようにして、シートベルト駆動装置2の誤作動を防ぐことができる。
【0044】
本実施形態における衝突予知ECU4は本発明の作動前状況検出手段および衝突予知手段に対応しており、急制動検出ECU5は本発明の作動前状況検出手段に対応している。また、ステップ135〜150は、本発明の作動制御手段に対応しており、ステップ110〜130および160は、本発明の切替制御手段に対応している。
【0045】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、つぎのように種々の変形が可能である。
【0046】
上記実施形態においては、ステップ140において、シートベルト駆動装置2によりシートベルトの巻取りのみを行ったが、巻取りと弛み付与を行うことにより、シートベルトを所定の張力に調節するようにしてもよい。
【0047】
上記実施形態においては、衝突前状況検出時あるいは急制動状況検出時にのみ、リレー回路34をONにして、電力供給状態としたが、さらに、バックルスイッチ7からのスイッチ信号に基づいて、乗員によるシートベルトの装着および取外しを検出し、このような状況が検出された場合にもリレー回路34をONにすることにより電力供給状態として、装着直後のシートベルトの弛み調節や、取外し直後のシートベルト巻取りを可能にしてもよい。
【0048】
上記実施形態においては、シートベルトの巻取りを行う乗員保護装置に本発明を適用したが、これに限らず、車載バッテリからの電力供給により作動する様々な乗員保護装置に本発明を適用することができ、また、衝突予知に基づいて作動する装置に本発明を適用すると特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシートベルトECUの内部およびシートベルト駆動装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】シートベルトECUにより実行される制御処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る乗員保護装置においてシートベルトECUにより実行される制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 乗員保護装置
2 シートベルト駆動装置 (保護手段)
3 シートベルトECU
4 衝突予知ECU (作動前状況検出手段、衝突予知手段)
5 急制動検出ECU (作動前状況検出手段)
6 センサ (障害物検出手段)
34 リレー回路 (切替手段)
50 バッテリ
Claims (6)
- 車両に搭載されたバッテリと、
前記バッテリから供給される電力により作動して乗員を保護する保護手段と、
前記保護手段の作動を制御する作動制御手段と、
前記バッテリから前記保護手段へ電力が供給される電力供給状態と、前記保護手段への電力供給を遮断する電力遮断状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、
前記保護手段を作動させる可能性が高い作動前状況を検出する作動前状況検出手段と、
前記作動前状況検出手段により前記作動前状況が検出されていない場合には前記切替手段を電力遮断状態に制御し、前記作動前状況検出手段により前記作動前状況が検出されている場合には前記切替手段を電力供給状態に制御する切替制御手段とを備えた乗員保護装置。 - 前記車両の周囲の所定範囲内にある障害物を検出する障害物検出手段を備え、
前記作動前状況検出手段は、前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、前記作動前状況として、前記車両において前記障害物との衝突が起こる恐れの大きい衝突前状況を検出することを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。 - 前記作動前状況検出手段は、前記作動前状況として、前記車両の急制動状況を検出することを特徴とする請求項1または2記載の乗員保護装置。
- 前記作動制御手段は、前記作動前状況検出手段により前記作動前状況が検出された場合に、前記保護手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
- 前記障害物検出手段による検出結果に基づいて、前記衝突前状況より前記車両において前記障害物との衝突が起こる恐れの大きい衝突不可避状況を検出する衝突予知手段を備え、
前記作動制御手段は、前記衝突予知手段により前記衝突不可避状況が検出された場合に、前記保護手段を作動させることを特徴とする請求項2記載の乗員保護装置。 - 前記保護手段は、少なくともシートベルトの巻取りを行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075371A JP4062139B2 (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 乗員保護装置 |
US10/800,723 US7172049B2 (en) | 2003-03-19 | 2004-03-16 | Occupant crush protection system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075371A JP4062139B2 (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 乗員保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284381A true JP2004284381A (ja) | 2004-10-14 |
JP4062139B2 JP4062139B2 (ja) | 2008-03-19 |
Family
ID=32984775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003075371A Expired - Fee Related JP4062139B2 (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 乗員保護装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7172049B2 (ja) |
JP (1) | JP4062139B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006137318A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Nissan Motor Co Ltd | シートベルト制御装置 |
JP2007038811A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用フード制御装置 |
JP2014514462A (ja) * | 2011-02-03 | 2014-06-19 | ヒップ ホープ テクノロジーズ リミテッド | 股関節部骨折防止用のヒッププロテクターシステムおよび方法 |
JP2016055705A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用乗員保護装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4989479B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2012-08-01 | ティーケー ホールディングス インコーポレーテッド | 電動式シートベルトシステム |
DE102005035861B4 (de) * | 2005-07-30 | 2014-07-31 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Gurtstraffungssystem für ein Kraftfahrzeug und Sicherheitssystem mit einem solchen Gurtstraffungssystem |
CN102303533A (zh) * | 2011-06-28 | 2012-01-04 | 青年汽车集团有限公司 | 纯电动汽车碰撞安全控制方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5977942A (ja) | 1982-10-28 | 1984-05-04 | Nissan Motor Co Ltd | シ−トベルトリトラクタ |
JP2868952B2 (ja) | 1992-03-02 | 1999-03-10 | 日野自動車工業株式会社 | シートベルトプリテンショナー |
JP2757697B2 (ja) * | 1992-08-04 | 1998-05-25 | 日産自動車株式会社 | シートベルト装置 |
JPH10147208A (ja) * | 1996-11-15 | 1998-06-02 | Toyota Auto Body Co Ltd | 電源遮断装置 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075371A patent/JP4062139B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-03-16 US US10/800,723 patent/US7172049B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006137318A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Nissan Motor Co Ltd | シートベルト制御装置 |
JP2007038811A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用フード制御装置 |
JP2014514462A (ja) * | 2011-02-03 | 2014-06-19 | ヒップ ホープ テクノロジーズ リミテッド | 股関節部骨折防止用のヒッププロテクターシステムおよび方法 |
US9629399B2 (en) | 2011-02-03 | 2017-04-25 | Hip Hope Technologies Ltd. | Hip protector system and method for hip fracture prevention |
JP2016055705A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用乗員保護装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040182630A1 (en) | 2004-09-23 |
US7172049B2 (en) | 2007-02-06 |
JP4062139B2 (ja) | 2008-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4934400B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
US20140288781A1 (en) | Occupant protection apparatus for vehicle | |
JP2003182519A (ja) | シートベルト装置 | |
EP1894794B1 (en) | Motorized seatbelt retractor | |
US7438150B2 (en) | Seat belt apparatus | |
JP4062139B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
KR20040076612A (ko) | 승원 구속 시스템 | |
JPH11227556A (ja) | 車両用乗員保護装置の点火制御方法 | |
JP2008006998A (ja) | シートベルト制御装置,シートベルト巻き取り装置及び車両用安全装置 | |
JP2005231540A (ja) | 乗員保護システム | |
JP4242166B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP3858592B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
US7246822B2 (en) | Motorized seat belt system | |
US20190061664A1 (en) | Method for protecting at least one occupant of a motor vehicle | |
JP2005238934A (ja) | 衝突被害低減装置 | |
JP2917804B2 (ja) | 車両用安全装置 | |
JP5613406B2 (ja) | シートベルト制御装置及びシートベルトシステム | |
JP2008044465A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2003175797A (ja) | 乗員保護システム | |
JP2006096138A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP4269985B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2004149042A (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
JP2004284422A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP2006205776A (ja) | 乗員保護装置の起動制御装置及び起動方法 | |
JP5013169B2 (ja) | 車両のシートベルト制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |