JPH11277551A - 複数の異なる色または模様の表皮を有する装飾材及びその製造方法 - Google Patents

複数の異なる色または模様の表皮を有する装飾材及びその製造方法

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JPH11277551A
JPH11277551A JP10086660A JP8666098A JPH11277551A JP H11277551 A JPH11277551 A JP H11277551A JP 10086660 A JP10086660 A JP 10086660A JP 8666098 A JP8666098 A JP 8666098A JP H11277551 A JPH11277551 A JP H11277551A
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幸弘 田中
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保 永谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各基材構成部分を連結した状態で基材の成形
及びその表面への表皮の形成を行う場合において、分割
の際に表皮に傷がつかないようにする。 【解決手段】 一側にフランジ部12,17を有する複
数の板状の基材構成部分11,16は、フランジ部の先
端縁部を複数の連結部20により連結して成形し、この
先端縁部には各連結部に隣接して切欠き14,19を形
成する。各基材構成部分と連結部の表面に表皮25を接
着してから、フランジ部に接着された表皮の表面から多
少離れた位置で連結部を切断して、複数の装飾材構成部
分10,15に分離すると共にフランジ部から突出する
突起部13,18を形成する。表皮を介してフランジ部
を接合して各装飾材構成部分を連結する際に、一方のフ
ランジ部に形成された突起部は、他方のフランジ部に形
成された切欠き内に受け入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアトリ
ム、車両の内装材、家屋の内装材、家具の外装材等に使
用される装飾材、特に基材の表面に複数の異なる色また
は模様の表皮を形成した装飾材及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車両のドアトリムにおいて上半部
と下半部とで表皮の色が異なるものを製造する場合の従
来の方法は、別体に成形した基材の上半部と下半部に異
なる色の表皮を接着したものを用意して、これをリベッ
トあるいは小ねじなどにより連結するのが通常であっ
た。しかしこの方法では、基材の成形工程と表皮の接着
工程が上半部と下半部とで別々に必要になるので、製造
工程数が増大するという問題がある。
【0003】これを解決する手段として、図11及び図
12に示すような製造方法がある。これは、先ず基材上
半部1と基材下半部2の一側に沿って形成したフランジ
部1a,2aの先端縁を複数の連結部3により連結して
基材の各半部1.2を一体的に成形し(図11及び図1
2(a) 参照)、この連結された基材の各半部1.2の表
面に接着剤を吹き付ける。次に、境界線5aを境として
表面の色が異なる表皮5を加熱軟化させて境界線5aが
基材上半部1と基材下半部2の各フランジ部1a,2a
の間となるように基材の各半部1,2と連結部3の上に
載せ(図11参照)、真空により吸引することにより表
皮5を基材の各半部1,2と連結部3の上に密着させて
接着する。そして表皮5の不要部分を切除してから、連
結部3を根本部からカット刃6により切断して取り除い
てドアトリム上半部7A及びドアトリム下半部7Bとし
(図12(a) 及び図12(b) 参照)、各半部7A,7B
のフランジ部1a,2aを表皮5を介して接合して複数
のステープラ8により一体的に結合する(図12(c) 参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この製造方法によれ
ば、基材の成形工程と表皮の接着工程は上下の各半部を
合わせて各1工程となるので、製造工程数を減少させて
生産性を高めることができる。しかし、上下の各半部7
A,7Bの結合の際にフランジ部1a,2aは表皮5を
介して密着させる必要があるので、カット刃6による連
結部3の切断は、図12(a) に示すように、フランジ部
1a,2aに接着される表皮5の表面の延長上である切
断面1b,2bにおいて行わなければならない。このた
め、わずかの誤差があっても各半部1,2外表面とフラ
ンジ部1a,2aの間の外角部付近となる表皮5がカッ
ト刃6により傷つけられ、これがドアトリム表面の色の
境界部に現れるという問題が生じる。このために図示の
従来技術では、オーナメントを取付用の凹部4a,4b
の範囲内に連結部3を設け、このような傷が生じてもオ
ーナメントを取り付けることにより隠れるようにしてる
が、これでは表面の色の境界部にオーナメントを取り付
けないものには適用できず、あるいは連結部3の位置が
限定されるなど、せっかくの生産性が高い製造方法の適
用範囲が限定されるという問題が生じる。本発明はこの
ような各問題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による複数の異な
る色または模様の表皮を有する装飾材は、それぞれ板状
の基材構成部分を異なる色または模様の表皮により覆っ
てなる複数の装飾材構成部分を、各基材構成部分の一側
に沿って形成されて各表皮により覆われたフランジ部で
互いに接合して一体的に連結してなる複数の異なる色ま
たは模様の表皮を有する装飾材において、各フランジ部
の先端縁部にはその長手方向に間隔をおいて互いに対応
する複数箇所に接合の相手となるフランジ部に向けて突
出する突起部とこの突起部を受け入れ可能な切欠きを長
手方向に隣接してそれぞれ形成し、各フランジ部を各表
皮を介して互いに接合した状態においてその一方に形成
された突起部が他方に形成された切欠き内に受け入れら
れるように各突起部と切欠きを配置したことを特徴とす
るものである。各基材構成部分のフランジ部の先端縁に
形成される各突起部は互いに対応する複数箇所に設けら
れているので、これを延長して連結することにより各基
材構成部分は互いに一体的に形成することができ、各突
起部は各フランジ部の先端縁部から突出しているので、
この突起部の先端部を切断する切断工具が各フランジ部
を覆う表皮に接触することはなく、また表皮を介して各
フランジ部を互いに接合した状態ではフランジ部の一方
に形成した突起部は他方に形成した切欠き内に受け入れ
られるので、各フランジ部は隙間なく密着される。
【0006】また本発明による複数の異なる色または模
様の表皮を有する装飾材の製造方法は、一側にフランジ
部を形成した複数の基材構成部分と各フランジ部の各先
端縁部を連結する複数の連結部とを一体的に成形する基
材成形工程と、表面の色または模様が境界線を境として
異なる表皮材を境界線がフランジ部の間に位置するよう
に各基材構成部分及び連結部の上に載せてそれらの表面
に密着固定して表皮を形成する表皮形成工程と、連結部
を切断して各基材構成部分の表面に表皮が固着された複
数の装飾材構成部分に分割する分割工程と、分割された
各装飾材構成部分のフランジ部を各表皮を介して接合し
て一体的に連結する連結工程よりなる複数の異なる色ま
たは模様の表皮を有する装飾材の製造方法において、基
材成形工程では基材構成部分の各フランジ部の先端縁部
の各連結部に隣接する位置で表皮により覆われる側から
見て同一側に連結部を受け入れ可能な切欠きを形成し、
分割工程では表皮をフランジ部に固着された部分の表面
から多少離れた面に沿って切断すると共に連結部はフラ
ンジ部に固着された表皮の表面から多少離れた面に沿っ
て切断してフランジ部から突出する突起部を形成し、連
結工程ではそれまで互いに連結されていた各突起部の一
方を他方に隣接して形成された各切欠き内に受け入れる
ことを特徴とするものである。基材成形工程では各基材
構成部分は互いに一体的に成形され、表皮形成工程では
表皮材は各基材構成部分とこれを連結する各連結部に同
時に密接固着されて表皮となる。分割工程では、連結部
により連結されて表皮が形成された各基材構成部分は、
表皮をフランジ部に固着された部分の表面から多少離れ
た面に沿って切断すると共に連結部はフランジ部に固着
された表皮の表面から多少離れた面に沿って切断してフ
ランジ部から突出する突起部を形成しているので、切断
部以外の箇所で切断工具が表皮に接触してこれを傷つけ
ることはない。また連結工程では、各突起部は連結部に
よりそれまで連結されていた突起部に隣接して形成され
た各切欠き内に受け入れられるので、各フランジ部は隙
間なく密着される。
【0007】また本発明による複数の異なる色または模
様の表皮を有する装飾材の製造方法は、前項の発明にお
いて、各フランジ部の先端縁部を連結する連結部は突起
部となるその先端部分が同先端縁部の長手方向において
オフセットされたZ形とし、切欠きは基材構成部分が連
結された状態では連結工程において受け入れる突起部と
整列するように配置してもよい。あるいは、各フランジ
部の先端縁部を連結する連結部は真直な帯板状とし、各
連結部に隣接して各基材のフランジ部の先端縁部に形成
される各切欠きは連結部に対し反対側に配置してもよ
い。
【0008】
【発明の実施の形態】先ず図1〜図7に示す第1の実施
の形態の説明をする。この実施の形態は、本発明による
複数の異なる色または模様の表皮を有する装飾材及びそ
の製造方法を自動車のドアトリムに適用したものであ
る。先ずこのドアトリムの基材の構造及びそれを成形す
る基材成形工程の説明をする。このドアトリムの基材
は、2つの基材構成部分(基材上半部11及び基材下半
部16)よりなるもので、図1〜図4に示すように、基
材上半部11と基材下半部16は凹凸のあるほゞ一定厚
の板状で、互いに接合される接合縁11a及び接合縁1
6aに沿ってそれぞれフランジ部12とフランジ部17
が形成され、基材成形工程により成形された状態では、
基材上半部11と基材下半部16は、各フランジ部1
2,17の先端縁部に沿った3箇所において連結部20
により互いに一体的に連結されている。
【0009】この実施の形態の各連結部20は、図1及
び図2に示すように、各フランジ部12,17の先端縁
部に連結される先端部分が先端縁部の長手方向において
所定間隔L0だけオフセットされたZ形であり、その厚
さは基材各半部11,16とほゞ同じである。また各フ
ランジ部12,17の先端縁部には、各連結部20が連
結される部分に隣接して切欠き14,19が形成されて
いる。この切欠き14,19は、それが形成されるフラ
ンジ部12,17の表皮25により覆われる側から見た
場合、連結部20に対し同一側(図1及び図2では右
側)となる位置に形成されている。基材上半部11のフ
ランジ部12の先端縁部に形成される切欠き14は、基
材下半部16のフランジ部17への連結部20の連結箇
所と対向して整列されており、また基材下半部16のフ
ランジ部17の先端縁部に形成される切欠き19は、基
材上半部11のフランジ部12のへの連結部20の連結
箇所と整列されており、従ってフランジ部12,17の
先端縁部に連結される連結部20の各先端部と切欠き1
4,19は所定間隔L0だけ離れている。各切欠き1
4,19の大きさは、フランジ部12,17に連結され
る連結部20の先端部を相当な余裕を持って受け入れ可
能な大きさである。
【0010】連結部20により連結された基材各半部1
1,16を成形する基材成形工程では、加熱された上型
及び下型よりなるホットプレス成形型が使用される。細
かく解繊された木材の繊維に結着剤として7パーセント
程度のフェノール樹脂を混入した所定量の原材料を下型
の上に載せ、上型を下降させて原材料を圧縮加熱してフ
ェノール樹脂を硬化させることにより、連結部20によ
り連結された基材各半部11,16が成形される。この
ようにして成形された基材各半部11,16は通気性の
ある多孔性であるが、合成樹脂を用いた圧縮成形あるい
は射出成形により一体成形してもよい。
【0011】次に、互いに一体的に形成された基材各半
部11,16と連結部20の表面に表皮25を密接固着
する表皮形成工程の説明をする。表皮25の素材である
表皮材25Aは、柔軟な熱可塑性樹脂の薄いシートであ
り、図1に示すように、その表面は直線状の境界線26
を境として上半部25aと下半部25bでは色または模
様が異なるものとし、また意匠的効果を高めるために、
表皮材25Aの表面には皮革模様などのしぼが形成され
ている。表皮形成工程においては、先ず一体的に形成さ
れた基材各半部11,16及び連結部20の表面に接着
剤を吹き付け、これを一旦乾燥させてから真空成形型の
上に載せる。次いで表皮材25Aを遠赤外線ヒータ等に
より加熱し軟化させてから、境界線26が両フランジ部
12,17の間に位置するように基材各半部11,16
及び連結部20の上に載せて表皮材25Aの外周部を真
空成形型の外周部に当接し、真空成形型に設けた多数の
吸引管路を介して負圧を与えて表皮材25Aを吸引し、
基材各半部11,16及び連結部20の表側全面に接着
して表皮25とする。表皮材25Aは、柔軟な熱可塑性
樹脂の薄いシートを弾性に富んだ薄いシート状の合成樹
脂発泡体により裏打ちしたものでもよい。
【0012】上述のように、基材成形工程及び表皮形成
工程は、上下の基材各半部11,16ごとに別々に行う
ことなく、上下まとめて各1工程であるので、製造工程
が減少し生産性は向上する。
【0013】次に、連結部20により連結された基材各
半部11,16の表面に表皮25を接着したものを2つ
の装飾材構成部分(ドアトリム上半部10とドアトリム
下半部15)とに分割する分割工程の説明をする。この
分割工程では表皮25の不要部分の切除と、連結部20
及びこの上側の表皮25の切断を行う。一体的に連結さ
れて表面に表皮25が接着された基材各半部11,16
と連結部20は切断型の上に置かれ、図示しないカット
刃により、先ず図2〜図5に示すトリムラインF1,F
2に沿って表皮25が切断される。トリムラインF1は
連結部20の輪郭の一部に沿ったものであり、トリムラ
インF2はフランジ部12,17に固着された表皮25
の表面から距離H1だけ離れた面に沿ったものである。
この際に、基材各半部11,16の接合縁11a,16
a以外の部分の輪郭に沿った表皮25の不要部分も切断
して切除する。次いで、図示しない別のカット刃によ
り、連結部20及びその表面の表皮25を、フランジ部
12,17に固着された表皮25の表面から距離H2だ
け離れた面に沿ったカット線Gで切断してドアトリム上
半部10とドアトリム下半部15とに分離する。これに
よりドアトリム上半部10及びドアトリム下半部15に
はフランジ部12,17から突出する突起部13及び1
8が形成される。各カット刃は表皮25の表面から距離
H1または距離H2だけ離れているので、切断部以外の
箇所で表皮25に接触してこれを傷つけることはない。
なお、表皮25の不要部分の切除と、連結部20の切断
は同一工程で行ってもよい。
【0014】このドアトリム上半部10とドアトリム下
半部15は、連結工程において一体的に連結されて、完
成したドアトリムとなる。連結工程では、図6及び図7
に示すように、基材各半部11,16の各フランジ部1
2,17は表皮25を介して接合されて、ステープラ3
0により一体的に連結される。この接合の際に、図2に
示すようにドアトリム下半部15のフランジ部17と連
結される連結部20の先端部により形成される突起部1
8は、これと対向しかつこれと整列されるようにドアト
リム上半部10のフランジ部12に形成された切欠き1
4内に受け入れられ(図6参照)、他方の突起部13は
同様に他方の切欠き19内に受け入れられる。これによ
り各フランジ部12,17は、表皮25を介して隙間な
く密着され、従ってドアトリム上半部10及びドアトリ
ム下半部15は狂いなく正確に組み立てられる。この実
施の形態では、図1及び図2より明らかなように、フラ
ンジ部12の先端縁部の左端P1から各連結部20の連
結位置までの距離L1,L2,L3は、フランジ部17
の先端縁部の左端P2から各切欠き19までの距離と同
一であり、従って連結されたドアトリム各半部10,1
5の輪郭線はなだらかに連続するものとなる。
【0015】次に図8〜図10に示す第2の実施の形態
の説明をする。この実施の形態は、上記第1の実施の形
態に比して、基材上半部11を所定間隔L0だけ右向き
に移動させて配置し、これにより連結部20を真直な帯
板状とし、切欠き14,19は連結部20に対し所定間
隔L0をおいて互いに反対側(切欠き14,19が形成
されるフランジ部12,17の表皮25により覆われる
側から見れば、連結部20に対し何れも右側)に形成し
た点が異なるだけであり、その他の構成は第1の実施の
形態と同一である。この第2の実施の形態でも、図8及
び図9より明らかなように、フランジ部12の先端縁部
の左端P1から各連結部20のまでの距離L1,L2,
L3は、フランジ部17の先端縁部の左端P2から各切
欠き19までの距離と同一である。
【0016】連結部20により連結された基材各半部1
1,16の形状は上述のように異なっているが、基材成
形工程、表皮形成工程及び分割工程は第1の実施の形態
と同一である。これにより形成されたドアトリム上半部
10及びドアトリム下半部15の形状は第1の実施の形
態で形成されたものと同一であり、従って連結工程も第
1の実施の形態と同じである。従ってこの第2の実施の
形態でも、生産性が向上する、表皮25を傷つけること
がない、上下のドアトリム各半部10,15は狂いなく
正確に組み立てられるという各効果が得られる。
【0017】本発明は上記実施の形態で説明した車両の
ドアトリムに限らず、車両や家屋の内装材、家具の外装
材等に使用される装飾材で基材の表面に複数の異なる色
または模様の表皮を形成したものに広く実施することが
できる。また上記実施の形態のように2つの基材半部か
らなるものに限らず、3つ以上の基材構成部分よりなる
装飾材に適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明による複数の異なる色または模様
の表皮を有する装飾材によれば、基材構成部分を連結し
て互いに一体的に形成することができるので、基材の成
形とその表面への表皮の形成は各基材構成部分をまとめ
て各1工程となり、各基材構成部分ごとに分ける必要は
ない。従って製造工程数を減少させて生産性を高めるこ
とができる。また各基材構成部分のフランジ部の先端縁
部に形成される突起部の先端部を切断する切断工具が各
フランジ部を覆う表皮に接近することはなく、従って切
断部以外の箇所で切断工具が表皮に接触してこれを傷つ
けることはないので、種々な形状構造の装飾材に広く適
用することができる。また各フランジ部を互いに接合し
た状態では各フランジ部は隙間なく密着されるので、各
装飾材構成部分は狂いなく正確に組み立てられる。
【0019】また本発明による複数の異なる色または模
様の表皮を有する装飾材の製造方法によれば、基材成形
工程では各基材構成部分は一体的に成形され、表皮形成
工程では表皮材は各基材構成部分と各連結部に同時に密
接固着されるので、基材成形工程と表皮形成工程は各基
材構成部分をまとめて各1工程となり、各基材構成部分
ごとに分ける必要はない。従って製造工程数を減少させ
て生産性を高めることができる。また分割工程では、切
断部以外の箇所で切断工具が表皮に接触してこれを傷つ
けることはないので、種々な形状構造の装飾材の製造に
広く適用することができる。また連結工程では、各フラ
ンジ部は隙間なく密着されるので、各装飾材構成部分は
狂いなく正確に組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による複数の異なる色または模様の表
皮を有する装飾材及びその製造方法の第1の実施形態を
説明する全体平面図である。
【図2】 図1のE部分の部分拡大図である。
【図3】 図2の3−3断面図である。
【図4】 図2の4−4断面図である。
【図5】 図2の5−5断面図である。
【図6】 各装飾材構成部分を連結した状態における図
3に対応する部分拡大断面図である。
【図7】 各装飾材構成部分を連結した状態における図
4に対応する部分拡大断面図である。
【図8】 本発明による複数の異なる色または模様の表
皮を有する装飾材及びその製造方法の第2の実施形態を
説明する全体平面図である。
【図9】 図8のE部分の部分拡大図である。
【図10】 図9の10−10断面図である。
【図11】 従来技術による複数の異なる色または模様
の表皮を有する装飾材及びその製造方法の一例を説明す
る全体平面図である。
【図12】 製造工程を示す図11の線12−12に沿
った部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10,15…装飾材構成部分(ドアトリム各半部)、1
1,16…基材構成部分(基材各半部)、12,17…
フランジ部、13,18…突起部、14,19…切欠
き、20…連結部、25…表皮、25A…表皮材、26
…境界線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 65/02 B60J 5/00 501A B29K 61:04 B29L 31:30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ板状の基材構成部分を異なる色
    または模様の表皮により覆ってなる複数の装飾材構成部
    分を、前記各基材構成部分の一側に沿って形成されて前
    記各表皮により覆われたフランジ部で互いに接合して一
    体的に連結してなる複数の異なる色または模様の表皮を
    有する装飾材において、前記各フランジ部の先端縁部に
    はその長手方向に間隔をおいて互いに対応する複数箇所
    に接合の相手となる前記フランジ部に向けて突出する突
    起部とこの突起部を受け入れ可能な切欠きを長手方向に
    隣接してそれぞれ形成し、前記各フランジ部を前記各表
    皮を介して互いに接合した状態においてその一方に形成
    された前記突起部が他方に形成された前記切欠き内に受
    け入れられるように前記各突起部と切欠きを配置したこ
    とを特徴とする複数の異なる色または模様の表皮を有す
    る装飾材。
  2. 【請求項2】 一側にフランジ部を形成した複数の基材
    構成部分と前記各フランジ部の各先端縁部を連結する複
    数の連結部とを一体的に成形する基材成形工程と、表面
    の色または模様が境界線を境として異なる表皮材を前記
    境界線が前記フランジ部の間に位置するように前記各基
    材構成部分及び連結部の上に載せてそれらの表面に密着
    固定して表皮を形成する表皮形成工程と、前記連結部を
    切断して前記各基材構成部分の表面に表皮が固着された
    複数の装飾材構成部分に分割する分割工程と、分割され
    た前記各装飾材構成部分の前記フランジ部を前記各表皮
    を介して接合して一体的に連結する連結工程よりなる複
    数の異なる色または模様の表皮を有する装飾材の製造方
    法において、前記基材成形工程では前記基材構成部分の
    各フランジ部の先端縁部の前記各連結部に隣接する位置
    で前記表皮により覆われる側から見て同一側に前記連結
    部を受け入れ可能な切欠きを形成し、前記分割工程では
    前記表皮を前記フランジ部に固着された部分の表面から
    多少離れた面に沿って切断すると共に前記連結部は前記
    フランジ部に固着された前記表皮の表面から多少離れた
    面に沿って切断してフランジ部から突出する突起部を形
    成し、前記連結工程ではそれまで互いに連結されていた
    前記各突起部の一方を他方に隣接して形成された前記各
    切欠き内に受け入れることを特徴とする複数の異なる色
    または模様の表皮を有する装飾材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記各フランジ部の先端縁部を連結する
    前記連結部は前記突起部となるその先端部分が前記先端
    縁部の長手方向においてオフセットされたZ形であり、
    前記切欠きは前記基材構成部分が連結された状態では連
    結工程において受け入れる突起部と整列して対向する位
    置に配置されている請求項2に記載の複数の異なる色ま
    たは模様の表皮を有する装飾材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記各フランジ部の先端縁部を連結する
    前記連結部は真直な帯板状であり、前記各連結部に隣接
    して前記各基材構成部分のフランジ部の先端縁部に形成
    される前記各切欠きは前記連結部に対し反対側に配置さ
    れている請求項2に記載の複数の異なる色または模様の
    表皮を有する装飾材の製造方法。
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