JPH11272076A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11272076A
JPH11272076A JP10072378A JP7237898A JPH11272076A JP H11272076 A JPH11272076 A JP H11272076A JP 10072378 A JP10072378 A JP 10072378A JP 7237898 A JP7237898 A JP 7237898A JP H11272076 A JPH11272076 A JP H11272076A
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JP
Japan
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toner
developing device
storage chamber
ventilation
thin layer
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JP10072378A
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English (en)
Inventor
Hajime Koyama
一 小山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦熱を帯びたトナー流動性を改善する。 【解決手段】 規制ブレード20によって余剰トナーと
して落されるトナーが接触する部位にトナーを通さずに
空気のみを通す通気部24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一成分現像剤によ
って静電潜像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置では、トナー格納室内
に収容された一成分現像剤としてのトナーを現像剤搬送
手段(トナー搬送ローラ)で現像剤担持体(現像ロー
ラ)に供給し、現像剤担持体に供給されたトナーをトナ
ー薄層形成手段(規制ブレード)によって均一に薄層化
し、トナー薄層が形成された現像剤担持体を静電潜像担
持体(感光体)の表面に接触又は近接させて現像を行う
ようになっている。トナー薄層形成手段によって余剰ト
ナーとして落とされたトナーや、現像剤搬送手段から現
像剤担持体に供給されずに落下したトナー等は、トナー
薄層形成手段や現像剤搬送手段の下方に必然的に滞留す
る。滞留状態が放置されると、滞留トナーの圧力が次第
に高まっていき、現像剤担持体上のトナーの均一な薄層
化を阻害するなど悪影響を及ぼす。このため、滞留トナ
ーをトナー格納室側へ攪拌しながら移動させることが行
われている。
【0003】滞留トナーをトナー格納室側へ移動させて
再循環させる技術としては、例えば、特開平9−244
406号公報や、特開平9−305020号公報に記載
のものが知られている。これらは、トナー薄層形成手段
の先端からトナー格納室の底面へ延びる傾斜面を設けて
余剰トナー等をその自重で滑らせながら移動させ、傾斜
面の下方側に設けられた回転攪拌部材でトナー格納室側
へ強制的に戻す構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の現
像装置では、トナー格納室内に収容されたトナーを攪拌
しながら移動させ、最終的に現像剤担持体に供給するよ
うになっているが、この搬送過程においてトナー同士間
あるいはトナーと搬送部材との間で摩擦が発生し、摩擦
熱によってトナーの温度が上昇することを避けられな
い。比較的低エネルギーで定着可能なトナー、すなわ
ち、溶融点が低いトナーを使用した場合には、滞留によ
る圧縮が発生する部位では、摩擦熱によってトナーが軟
化して軽度の凝集化現象が生じ、トナーの流動性が低下
する。摩擦熱によるトナーの凝集化が生じた場合、上記
従来技術における回転攪拌部材等による滞留抑制機能は
不十分となり、また、トナーが凝集状態でトナー格納室
へ戻された場合には画質劣化等の問題も生じる。
【0005】そこで、本発明は、トナー薄層形成手段の
下方におけるトナーの摩擦熱による軽度の凝集化を防止
でき、また、トナーの滞留を抑制できる現像装置の提供
を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、トナー格納室と、現像剤
担持体と、トナー格納室内のトナーを前記現像剤担持体
に搬送する現像剤搬送手段と、前記現像剤担持体に搬送
されたトナーを均一な薄層に形成するトナー薄層形成手
段を備え、トナー薄層が形成された前記現像剤担持体を
静電潜像担持体の表面に接触又は近接させて現像を行う
現像装置において、前記トナー格納室の壁のうち、前記
トナー薄層形成手段の下方に位置し、少なくともトナー
薄層形成手段によって余剰トナーとして落とされたトナ
ーが接触する部位に、トナー格納室外と通じ且つトナー
を通さない大きさの通気孔を複数有する通気部を設け
る、という構成を採っている。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、前記トナー格納室の内壁のうちのトナー
が滞留して接触しない部位に、トナー格納室外と通じ且
つトナーを通さないかあるいは通しにくい大きさの通気
孔を複数有する第2の通気部を設ける、という構成を採
っている。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の構成において、前記通気部が、少なくともその周
辺の前記トナー格納室の壁の材料とは異なる材料で形成
されている、という構成を採っている。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の構成において、前記通気部の内表面の摩擦係
数が、少なくともその周辺の前記トナー格納室の壁の内
表面の摩擦係数より小さい、という構成を採っている。
【0010】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の構成において、前記トナー格納室内にお
ける前記通気部の近傍に、回転してトナーを移動させる
トナー移動部材を設ける、という構成を採っている。
【0011】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
構成において、前記通気部を介して前記トナー格納室外
から内部に空気を送り込む送気手段を設ける、という構
成を採っている。
【0012】請求項7記載の発明では、請求項2又は6
記載の構成において、前記第2の通気部を介して前記ト
ナー格納室内の空気を外部へ排出する排気手段を設け
る、という構成を採っている。ことを特徴とする現像装
置。
【0013】請求項8記載の発明では、トナー格納室
と、現像剤担持体と、トナー格納室内のトナーを前記現
像剤担持体に搬送する現像剤搬送手段と、前記現像剤担
持体に搬送されたトナーを均一な薄層に形成するトナー
薄層形成手段を備え、トナー薄層が形成された前記現像
剤担持体を静電潜像担持体の表面に接触又は近接させて
現像を行う現像装置において、少なくとも前記トナー薄
層形成手段によって余剰トナーとして落とされたトナー
が滞留する周辺における少なくとも前記トナー格納室内
壁の一部が熱良導体で形成されている、という構成を採
っている。
【0014】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
構成において、滞留するトナーを回転して移動させるト
ナー移動部材が設けられ、このトナー移動部材に前記熱
良導体で形成された部分が対向している、という構成を
採っている。
【0015】請求項10記載の発明では、請求項8又は
9記載の構成において、前記熱良導体で形成された部分
の熱を前記トナー格納室外へ放熱可能に構成されてい
る、という構成を採っている。
【0016】請求項11記載の発明では、請求項8又は
9記載の構成において、前記熱良導体で形成された部分
を振動させる振動手段を有する、という構成を採ってい
る。
【0017】請求項12記載の発明では、請求項9記載
の構成において、前記熱良導体で形成された部分が前記
トナー移動部材の回転動作で振動するように形成されて
いる、という構成を採っている。
【0018】請求項13記載の発明では、トナー格納室
と、現像剤担持体と、トナー格納室内のトナーを前記現
像剤担持体に搬送する現像剤搬送手段と、前記現像剤担
持体に搬送されたトナーを均一な薄層に形成するトナー
薄層形成手段を備え、トナー薄層が形成された前記現像
剤担持体を静電潜像担持体の表面に接触又は近接させて
現像を行う現像装置において、前記トナー格納室の壁の
うち、前記トナー薄層形成手段の下方に位置し、少なく
ともトナー薄層形成手段によって余剰トナーとして落と
されたトナーが接触する部位に、トナーを前記トナー格
納室奥側へ移動させる傾斜面を有する傾斜部が設けられ
ているとともに、この傾斜部を振動させる振動手段を有
する、という構成を採っている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、カラー複写機において、静電潜像担持体と
してのベルト状の感光体2を左回転とし、図示しない中
間転写体を右回転とした場合の、感光体2に対向する複
数の現像装置のうちの一つを示したものである。現像装
置4は、トナー格納室6を形成するケーシング10と、
トナー格納室6内の一成分現像剤であるトナーTを感光
体2側へ搬送する現像剤搬送手段としての搬送部材1
2,14と、感光体2に対向して設けられた現像剤担持
体としての現像ローラ16と、この現像ローラ16にト
ナーTを搬送する現像剤搬送手段としての搬送ローラ1
8と、現像ローラ16に搬送されたトナーTを均一な薄
層に形成するトナー薄層形成手段としての規制ブレード
20と、主として規制ブレード20で余剰トナーとして
落とされたトナーTを回転動作によってナー格納室6奥
側(トナー搬送方向と逆の方向)へ移動させるトナー移
動部材22等から主に構成されている。
【0020】さらに詳述すると、ケーシング10の規制
ブレード20の先端部下方における部位はトナー格納室
6奥側方向ヘ下る傾斜面に形成されており、ここにはト
ナー格納室6内に外気を流入させるための通気部24が
設けられている。搬送ローラ18とトナー移動部材22
との間には、トナーTの搬送経路と戻し経路を仕切る仕
切り部材26が設けられている。仕切り部材26はケー
シング10と一体に又は別体で形成されるものである。
また、トナー格納室6の内壁のうちのトナーが滞留して
接触しない部位には、トナー格納室6内と外部を連通さ
せる第2の通気部28が設けられている。
【0021】次に、現像装置4の現像動作を説明する。
トナー格納室6内に収容されたトナーTは、各搬送部材
12,14の回転動作で図示したトナー搬送方向へ搬送
され、最終的に搬送ローラ18から現像ローラ16へ供
給される。現像ローラ16に供給されたトナーTは規制
ブレード20で均一な薄層に形成される。規制ブレード
20はトナーTを帯電させる機能をも有している。現像
ローラ16上の薄層化されたトナーTが感光体2の表面
に静電的に付着することにより、感光体2上の静電潜像
が可視像化される。
【0022】規制ブレード20によって余剰トナーとし
て落とされたトナーTや、現像ローラ16に付着するこ
となくそのまま落ちるトナーTは、通気部24の傾斜面
に案内されてケーシング10底面に滞留する。滞留した
トナーTは、トナー移動部材22の回転動作で攪拌され
ながら図中最も左側に位置する搬送部材14の回転域に
戻され、再循環されることになる。
【0023】ケーシング10の通気部24はケーシング
10とは異なる材料で形成されており、図2に示すよう
に、ケーシング10の開口部に周辺縁部を固着されて固
定されている。ケーシング10の開口部には現像ローラ
16の軸方向に延びる複数のリブ10aが形成されてお
り、通気部24の縁部以外の部分はこれらのリブ10a
によって支持されている。従って、通気部24は薄肉と
しても強度的問題はない。通気部24には、トナーTを
通さない大きさの通気孔25が複数形成されている。通
気孔25は、図3に示すように、例えば開口形状が楕円
形や四角形となるように形成される。トナーTを通さな
い大きさとは、例えばその孔の長径DがトナーTの体積
平均粒径より小さい大きさである。
【0024】上述のように、トナー格納室6内のトナー
Tは複数の搬送部材12,14や搬送ローラ18で搬送
力を付与されるため、摩擦熱が発生し、溶融点の低いト
ナーの場合には軟化して軽度の凝集化が生じ易く、トナ
ーTの滞留が生じる通気部24周辺では流動性が低下す
ることになる。しかしながら、本実施例においては、通
気部24において通気孔25を介して外気Aがトナー格
納室6内に流入するため、トナーTは冷却され、凝集化
や流動性の低下が防止される。このため、規制ブレード
20によって落とされたトナーT等は通気部24の傾斜
面を円滑に滑り落ち、トナー移動部材22で効率的にト
ナー格納室6の奥側へ戻される。通気孔25はトナーT
を通さない大きさであるので、通気部24の内表面でト
ナーTの滞留圧縮状態が生じたとしても通気孔25での
目詰まりは生じず、空気の出入りだけが生じる。外気A
の流入はトナーTを冷却するだけでなく、トナー粒子間
に空気が供給されることによって、トナーTの流動性を
通常より向上させる。このため、溶融点の高いトナーの
場合にも流れがスムーズとなるのでその滞留抑制を向上
させることができる。通気部24の少なくとも内表面の
摩擦係数をトナー格納室6の他の内表面の摩擦係数より
小さくすることもできる。このようにすれば、トナーの
流れをより一層スムーズにすることができ、滞留抑制機
能を向上させる上での一助となる。
【0025】第2の通気部28はトナー格納室6内の空
気を抜くエアー抜き孔として設けられたもので、図4に
示すように、ケーシング10の上面に形成された段差開
口部30にフィルタを設置することによって構成されて
いる。第2の通気部28としてのフィルタには複数の通
気孔32が形成されており、これらの通気孔32は、そ
の長径部分がトナーTの体積平均粒径の6倍より小さい
開口径を有するように形成されている。ケーシング10
の上面側ではトナー格納室6がトナーによって満杯とな
らない限りトナーTの滞留圧縮は生じないので、通気孔
25のように厳密な径の大きさの観点からトナーTを通
過させないようにする必要はなく、浮遊状態のトナーT
を外部に流出させない程度の機能を有すればよい。空気
流中の数μm径レベルの粉体粒子は、その径の6倍以下
の径の孔を通過することが一般に非常にまれだとされて
いる事実から、通気孔32の径を設定している。すなわ
ち、通気孔32の大きさは空気の出入りを重点にしてい
る。
【0026】第2の通気部28を設けない場合には、ト
ナー格納室6内の空気圧によって通気孔25からの外気
Aの流入が阻害される可能性があるが、第2の通気部2
8によってトナー格納室6内が外部と連通状態にあるた
め、通気孔25からの外気Aの流入が円滑となる。な
お、通気孔25、32の開口径の大きさは本実施例に限
定されるものではなく、それぞれの機能を満足する範囲
で適宜に設定されるものである。
【0027】次に、図5及び図6に基づいて他の実施例
を説明する。なお、上記実施例と同一部分は同一符号で
示す(以下の各実施例において同じ)。本実施例におけ
る現像装置34は、トナー格納室36を形成するケーシ
ング38と、トナー格納室36内の一成分現像剤である
トナーTをドラム状の感光体40側へ搬送する現像剤搬
送手段としての搬送部材42と、感光体40に対向して
設けられた現像剤担持体としての現像ローラ44と、こ
の現像ローラ44にトナーTを搬送する現像剤搬送手段
としての搬送ローラ46と、現像ローラ44の上側に設
けられ、現像ローラ44に搬送されたトナーTを均一な
薄層に形成するトナー薄層形成手段としての規制ブレー
ド48と、搬送ローラ46の下方に設けられた通気部2
4と、ケーシング38の上端側に設けられた第2の通気
部28等から主に構成されている。上記実施例と同様に
通気部24はケーシング38のリブ38aによって支持
されている。
【0028】通気部24が位置するケーシング38の開
口部外面には、開口部を気密に囲むエアーダクト50が
固定されており、エアーダクト50はエアホース52に
よって送気手段54に接続されている。また、第2の通
気部28の部位にもエアーダクト56が固定されてお
り、エアーダクト56はエアホース58によって排気手
段60に接続されている。図6に示すように、送気手段
54から供給される空気は通気部24を通ってトナー格
納室36内に入り込むため、現像ローラ44と搬送ロー
ラ46の下方に滞留するトナーは強制的に空冷され、軟
化による凝集を阻止される。また、強制的に流入する空
気によって滞留するトナーはさらさら状態となり、搬送
ローラ46によって搬送部材42の回転領域に戻され、
再循環に供される。また、排気手段60によってトナー
格納室36内の空気は強制的に排出されるので、通気部
24には常に一定の空気流入状態が生じ、一定のトナー
冷却機能が得られることになる。送気手段54と排気手
段60はいずれか一方のみを設ける構成であっても、ト
ナー格納室36内の空冷機能を得る個とが出きる。この
ように、空気を強制的に流入又は排出させる構成とすれ
ば、常に安定した空冷機能及びトナーの流動性促進機能
を得ることができる。
【0029】次に、図7に基づいて他の実施例を説明す
る。本実施例は図1で示した実施例の変形例である。本
実施例における仕切り部材26は熱良導体で形成されて
おり、少なくとも一部がトナー移動部材22に対向する
ように設けられている。また、通気部24が設けられて
いた開口部にも、熱良導体からなる放熱部材62が傾斜
状態に設けられている。規制ブレード20の下方に滞留
する摩擦熱を有するトナーは、仕切り部材26と放熱部
材62によって熱を奪われ、冷却される。このため、空
気を流入させる場合と同様にトナーの冷却機能が得ら
れ、流動性の向上も得られる。仕切り部材26と放熱部
材62を連結すれば仕切り部材26の蓄熱を防止でき、
常にトナーを冷却する機能を維持することができる。ま
た、トナー格納室6外に設けられた図示しない放熱手段
に内部の熱良導体を連結する構成としても良い。
【0030】次に、図8及び図9に基づいて他の実施例
を説明する。仕切り部材26が熱良導体で形成されてい
る点は上記実施例と同様であるが、本実施例においては
図1で示した通気部24の部位が開口されておらず、当
該部位の内方に熱良導体で形成された振動部材64が片
持ち状態で固定されている。振動部材64の自由端部は
トナー移動部材22の回転領域に入り込んでおり、トナ
ー移動部材22が回転すると、図9に示すように、トナ
ー移動部材22との接触によって弾性変形し、トナー移
動部材22の通過後に弾性復帰する。このため、振動部
材64はトナー移動部材22との接触の度に振動し、そ
の表面に存在するトナーを振動させる。摩擦熱を帯びた
トナーは仕切り部材26及び振動部材64によって熱を
奪われるとともに、振動部材64の振動によって凝集化
をより一層防止される。トナー移動部材22は振動部材
64を振動させる振動手段としてなる。トナー移動部材
22とは別個に振動手段を設けてもよい。
【0031】次に、図10及び図11に基づいて他の実
施例を説明する。本実施例では、仕切り部材66の下方
にはトナー移動部材は設けられておらず、図1で示した
通気部24部位の開口部には、傾斜面を有する傾斜部6
8が設けられており、傾斜部68は振動手段で振動する
ようになっている。振動手段としては、例えば図11に
示すように、傾斜部68の裏面に接触した歯車70と、
この歯車70を駆動する図示しないモータ等から構成す
ることができる。傾斜部68をケーシング10の開口部
に弾性接着剤72を介して固定すれば傾斜部68の振動
機能を高めることができる。図10に示すように、規制
ブレード20で余剰トナーとして落されたトナー等は傾
斜部68の上に滞留するが、傾斜部68の傾斜面によっ
て移動され、且つ、振動によって凝集を阻止される。振
動を伴う傾斜部68の案内により、トナーは搬送部材1
4の回転領域内に戻され、再循環に供される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、現像剤担持体近傍にお
ける余剰トナー等の摩擦熱を抑制することができるの
で、溶融点の低いトナーの場合にも軟化による凝集を防
止することができ、安定した現像機能を長期に維持する
ことができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、トナーが滞
留接触しない部位に通気部を設ける構成としたので、現
像剤担持体近傍における外気の流入を安定した状態で得
ることができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、通気部を別
材料で形成する構成としたので、通気孔の加工を容易に
することができる。また、通気部の材料選定も容易とな
る。
【0035】請求項4記載の発明によれば、通気部の内
表面の摩擦係数を小さくする構成としたので、滞留トナ
ーの移動を促進させることができ、流動性を高めること
ができる。
【0036】請求項5記載の発明によれば、トナー移動
部材を設ける構成としたので、トナーの再循環効率を高
めることができる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、送気手段に
よって空気を強制的に送り込む構成としたので、滞留ト
ナーの空冷を安的的に行うことができる。
【0038】請求項7記載の発明によれば、排気手段に
よってトナー格納室内の空気を強制的に排出する構成と
したので、トナー格納室内の空気圧の上昇を確実に抑え
ることができる。
【0039】請求項8又は9記載の発明によれば、トナ
ー格納室の内壁の一部を熱良導体で形成する構成とした
ので、摩擦熱を帯びたトナーを冷却することができ、溶
融点の低いトナーの場合にも軟化による凝集を防止する
ことができ、安定した現像機能を長期に維持することが
できる。
【0040】請求項10記載の発明によれば、トナーか
ら奪った熱を積極的にトナー格納室外へ放熱する構成と
したので、溶融点の低いトナーの場合にも凝集・流動性
低下を防止することができる。
【0041】請求項11、12又は13記載の発明によ
れば、余剰トナー等を振動させながら再循環に供するよ
うにしたので、トナーの凝集・流動性低下を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現像装置の概要断面図
である。
【図2】通気部の詳細図である。
【図3】通気孔の開口形状を示す平面図である。
【図4】第2の通気部の断面図である。
【図5】他の実施例に係る現像装置の概要断面図であ
る。
【図6】図5で示した現像装置の通気部の詳細図であ
る。
【図7】他の実施例に係る現像装置の概要断面図であ
る。
【図8】他の実施例に係る現像装置の概要断面図であ
る。
【図9】図8で示した現像装置の振動部材の動作図であ
る。
【図10】他の実施例に係る現像装置の概要断面図であ
る。
【図11】図10示した現像装置の傾斜部の詳細図であ
る。
【符号の説明】
2 静電潜像担持体 6 トナー格納室 16 現像剤担持体 18 現像剤搬送手段 20 トナー薄層形成手段 22 トナー移動部材 24 通気部 25 通気孔 28 第2の通気部 54 送気手段 60 排気手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー格納室と、現像剤担持体と、トナー
    格納室内のトナーを前記現像剤担持体に搬送する現像剤
    搬送手段と、前記現像剤担持体に搬送されたトナーを均
    一な薄層に形成するトナー薄層形成手段を備え、トナー
    薄層が形成された前記現像剤担持体を静電潜像担持体の
    表面に接触又は近接させて現像を行う現像装置におい
    て、 前記トナー格納室の壁のうち、前記トナー薄層形成手段
    の下方に位置し、少なくともトナー薄層形成手段によっ
    て余剰トナーとして落とされたトナーが接触する部位
    に、トナー格納室外と通じ且つトナーを通さない大きさ
    の通気孔を複数有する通気部を設けたことを特徴とする
    現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の現像装置において、 前記トナー格納室の内壁のうちのトナーが滞留して接触
    しない部位に、トナー格納室外と通じ且つトナーを通さ
    ないかあるいは通しにくい大きさの通気孔を複数有する
    第2の通気部を設けたことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の現像装置において、 前記通気部が、少なくともその周辺の前記トナー格納室
    の壁の材料とは異なる材料で形成されていることを特徴
    とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の現像装置におい
    て、 前記通気部の内表面の摩擦係数が、少なくともその周辺
    の前記トナー格納室の壁の内表面の摩擦係数より小さい
    ことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の現像装置に
    おいて、 前記トナー格納室内における前記通気部の近傍に、回転
    してトナーを移動させるトナー移動部材を設けたことを
    特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の現像装置において、 前記通気部を介して前記トナー格納室外から内部に空気
    を送り込む送気手段を設けたことを特徴とする現像装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2又は6記載の現像装置において、 前記第2の通気部を介して前記トナー格納室内の空気を
    外部へ排出する排気手段を設けたことを特徴とする現像
    装置。
  8. 【請求項8】トナー格納室と、現像剤担持体と、トナー
    格納室内のトナーを前記現像剤担持体に搬送する現像剤
    搬送手段と、前記現像剤担持体に搬送されたトナーを均
    一な薄層に形成するトナー薄層形成手段を備え、トナー
    薄層が形成された前記現像剤担持体を静電潜像担持体の
    表面に接触又は近接させて現像を行う現像装置におい
    て、 少なくとも前記トナー薄層形成手段によって余剰トナー
    として落とされたトナーが滞留する周辺における少なく
    とも前記トナー格納室内壁の一部が熱良導体で形成され
    ていることを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の現像装置において、 滞留するトナーを回転して移動させるトナー移動部材が
    設けられ、このトナー移動部材に前記熱良導体で形成さ
    れた部分が対向していることを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の現像装置におい
    て、 前記熱良導体で形成された部分の熱を前記トナー格納室
    外へ放熱可能に構成されていることを特徴とする現像装
    置。
  11. 【請求項11】請求項8又は9記載の現像装置におい
    て、 前記熱良導体で形成された部分を振動させる振動手段を
    有することを特徴とする現像装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載の現像装置において、 前記熱良導体で形成された部分が前記トナー移動部材の
    回転動作で振動するように形成されていることを特徴と
    する現像装置。
  13. 【請求項13】トナー格納室と、現像剤担持体と、トナ
    ー格納室内のトナーを前記現像剤担持体に搬送する現像
    剤搬送手段と、前記現像剤担持体に搬送されたトナーを
    均一な薄層に形成するトナー薄層形成手段を備え、トナ
    ー薄層が形成された前記現像剤担持体を静電潜像担持体
    の表面に接触又は近接させて現像を行う現像装置におい
    て、 前記トナー格納室の壁のうち、前記トナー薄層形成手段
    の下方に位置し、少なくともトナー薄層形成手段によっ
    て余剰トナーとして落とされたトナーが接触する部位
    に、トナーを前記トナー格納室奥側へ移動させる傾斜面
    を有する傾斜部が設けられているとともに、この傾斜部
    を振動させる振動手段を有することを特徴とする現像装
    置。
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