JPH11271722A - アクティブマトリクス基板およびその検査方法 - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその検査方法

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JPH11271722A
JPH11271722A JP10072760A JP7276098A JPH11271722A JP H11271722 A JPH11271722 A JP H11271722A JP 10072760 A JP10072760 A JP 10072760A JP 7276098 A JP7276098 A JP 7276098A JP H11271722 A JPH11271722 A JP H11271722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備配線と信号線もしくは走査線との交差部
における絶縁破壊を防止し、さらに、電位の突き上げに
よるTFT素子の特性劣化を防止するアクティブマトリ
クス基板およびその検査方法を提供する。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板1上に設けら
れた複数の予備配線7への不所望の高電圧印加から基板
を保護するため、予備配線7の各隣合う線を接続する保
護回路12を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス基板およびその検査方法に関し、より詳細には、画
素電極にスイッチング素子を介して駆動電圧を印加し、
対向電極との電位差によって液晶を駆動して表示を行う
アクティブマトリクス型の液晶表示装置等に使用される
アクティブマトリクス基板およびその検査方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アクティブマトリクス型の液
晶表示装置においては、液晶パネルに個々の独立した画
素部がマトリクス状に配置され、これら画素部に、画素
電極およびスイッチング素子がそれぞれ設けられてい
る。
【0003】上記アクティブマトリクス型の液晶表示装
置は、スイッチング素子を介して駆動電圧を画素電極に
印加し、この画素電極と、液晶を介して画素電極に対向
して配置されている対向電極との電位差によって液晶を
駆動し、透過光もしくは反射光を光変調することで液晶
パネルに画像を表示するようになっている。
【0004】上記液晶表示装置では、スイッチング素子
として、MIM(Metal InsulatorMetal)素子やTFT
(Thin Film Transistor)素子が用いられている。特
に、TFT素子を用いた液晶パネルは、その品質やコス
トの面から、アクティブマトリクス型の液晶表示装置と
して、現在、最も広く用いられている。
【0005】上記のTFT素子を用いた液晶表示装置
は、マトリクス状に配置された画素部に対して、スイッ
チング素子を制御する走査信号を入力するための走査線
と、液晶パネルに表示する画像の信号を入力するための
信号線とが縦横に配置されている。また、走査線および
信号線と画素電極との間には層間絶縁膜が形成されてい
る。
【0006】上記の構造を有する液晶表示装置は、層間
絶縁膜を用いて、走査線および信号線の上に画素電極を
積層させている。そして、たとえば、特開昭58−17
2685号公報に開示されている液晶表示装置は、かか
る構成を採用することで、各画素において開口率を向上
し、さらに、信号線に起因する電界を絶縁膜でシールド
して液晶の配向不良を抑制するものである。
【0007】ところで、TFT素子などのスイッチング
素子は、一般に強電界に対して弱い。このため、液晶表
示装置の製造工程などにおいて発生する静電気が、TF
T素子を破壊することがある。たとえば、液晶表示装置
では、液晶の配向方向を決定するために、ポリイミドな
どからなる配向膜が基板上に形成されている。そして、
この配向膜を布によって一方向にラビングすることで液
晶分子の配向方向を決定しているが、このとき、ラビン
グによって静電気が発生する。
【0008】上記の静電気によって基板上の走査線や信
号線が帯電すると、TFT素子内の半導体層の結晶構造
に影響を及ぼす。これによって、TFT素子のしきい値
が数Vずれることになる。その結果、スイッチング素子
のスイッチングが正常に行われなくなり、静電気が印加
された部分が欠陥画素として認識されてしまう。
【0009】上述のような事態を防止するために、基板
の製造工程においては、一般に、走査線および信号線の
すべての入力端子をショートリングと称される金属パタ
ーンで短絡している。しかし、このショートリングは、
アクティブマトリクス基板と対向基板とが貼り合わされ
て液晶パネルが形成された後、上記入力端子にドライバ
等の周辺回路を実装するまでに取り除かれる。したがっ
て、入力端子のショートリングは、実装工程で生じる静
電気に対する対策としては不適である。
【0010】そこで、走査線および/または信号線にお
ける入力端子の近傍において、隣合う走査線同士および
/または信号線同士を接続するようにして、保護回路を
設けることが行われている。
【0011】図9は、従来のアクティブマトリクス基板
51の構成を概略的に示す平面図である。液晶パネル
は、アクティブマトリクス基板51と対向基板52とが
シール材(図示せず)によって貼り合わされ、両基板5
1・52間に液晶(図示せず)が封入されて構成されて
いる。
【0012】アクティブマトリクス基板51上には、複
数の走査線53および複数の信号線54が縦横に配置さ
れている。この走査線53と信号線54とで区分された
各領域が画素部55となり、画素部55がマトリクス状
に配置されることにより有効表示領域56が構成され
る。
【0013】また、アクティブマトリクス基板51上に
は、信号線54の入力側と非入力側とに複数の予備配線
57が配設されている。
【0014】さらに、アクティブマトリクス基板51上
には、各走査線53および各信号線54の端部におい
て、走査線入力端子58および信号線入力端子59がそ
れぞれ形成されている。そして、保護回路60は、アク
ティブマトリクス基板51上に、隣合う走査線53同士
および信号線54同士を接続するようにして形成されて
いる。
【0015】保護回路60は、たとえば、ダイオードを
利用したスイッチング素子を用いて形成することができ
る。つまり、このスイッチング素子を、図10に示すよ
うに、逆方向に二つ並列させてダイオードリング構造を
形成することにより、保護回路60とすることができ
る。これを互いに隣合う走査線53同士および信号線5
4同士を接続するように形成する。
【0016】上記の構成は、たとえば特開昭63−10
6788号公報にも開示されており、これにより、ある
一定の値以上の電界が一箇所に加わった場合に、その電
荷を、近隣の走査線53および信号線54に逃がすこと
ができるため、上述の静電破壊による不良の発生を防止
することができる。
【0017】また、アクティブマトリクス基板51に
は、図9に示すように、点灯検査用の複数の端子61が
設けられている。これら端子61は、点灯検査終了後に
アクティブマトリクス基板51が分断線62に沿って切
断されることで、アクティブマトリクス基板51から取
り除かれる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、予
備配線57は、通常、有効表示領域56より外側で信号
線54および/または走査線53の端部と交差するよう
に配置されている。このため、予備配線57の端子部6
3においても、走査線53および信号線54の端子58
・59・60よりも液晶パネルの隅に近いことが多い。
従って、パネルを扱う際には、他の箇所より予備配線5
7の端子部63の方が先に触れやすく、静電気を帯びた
物体に触れた場合、さらに、パネル自体が静電気を帯び
ていて、これが触れた物体に対して放電される場合に
は、予備配線57に高電圧が加わることも多い。
【0019】しかし、従来の保護回路60は、TFT素
子の静電破壊を防止するために設置されたもので、配線
上に半導体素子を持たない予備配線57については保護
回路60は設けられていなかった。
【0020】ところで、予備配線57は、信号線54お
よび/または走査線53に欠陥があったときにはじめ
て、レーザなどを用いてこれら配線54・53と接続さ
れるべく、元来は電気的に浮かされた状態で設置されて
いる。このため、極めて高インピーダンスであり、端子
部63などから静電気による高電圧が印加された場合、
レーザ接続のための信号線54および/または走査線5
3との交差部64において、高電圧による絶縁破壊を引
き起こし、その結果、電気的な不具合を生ずることがあ
った。
【0021】また、前記交差部64において絶縁破壊を
起こさなかった場合でも、該交差部64の容量によって
信号線54および/または走査線53の一部の電位が予
備配線57の電位近傍まで突き上げられ、その結果、各
画素部55のTFT素子の動作に不具合をもたらすとい
う問題が生じていた。
【0022】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、予備配線と信号線もしくは走査
線との交差部における絶縁破壊を防止し、さらに、電位
の突き上げによるTFT素子の特性劣化を防止するアク
ティブマトリクス基板およびその検査方法を提供するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
アクティブマトリクス基板は、上記の課題を解決するた
めに、基板上に、平行に配設された複数の走査線と、該
走査線と交差するように平行に配設された複数の信号線
と、該信号線および/または走査線の入力側および非入
力側に、該信号線および/または走査線と交差するよう
に配設された複数の予備配線とを有するアクティブマト
リクス基板において、前記予備配線への不所望の高電圧
印加から基板を保護するため、前記予備配線の各隣合う
線を接続する第1の保護回路を備えることを特徴として
いる。
【0024】上記の構成によれば、ある予備配線に静電
気を帯びた物体が接触した場合、また、パネル自体が帯
電している状態で、ある予備配線が接地された物体や容
量の十分大きい物体に接触した場合においても、上記の
第1の保護回路によって隣接する他の予備配線へ電荷を
逃がすことができ、特定の予備配線に電界が集中するの
を避けることができる。これは、一定量の電荷に対し、
該電荷を受け入れる側の静電容量が上記第1の保護回路
によって接続された本数分だけ増加するため、この電荷
による電圧が実効的に小さくなる作用による。
【0025】従って、予備配線と信号線もしくは走査線
との交差部における絶縁破壊を防止し、さらに、電位の
突き上げによるTFT素子の特性劣化を防止することが
できる。
【0026】本発明の請求項2記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1の
構成において、前記第1の保護回路の抵抗値は、2MΩ
以上400MΩ以下であることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、第1の保護回路の抵
抗値は、電荷を他の予備配線へ逃がすことができるよう
に、および、表示装置に使用された場合にも表示動作を
支障なく行うことができるように、上記範囲に設定され
ており、従って、上記絶縁破壊の防止およびTFT素子
の特性劣化の防止を確実に達成するとともに、表示装置
に使用された場合にも装置の信頼性が確保される。
【0028】例えば、ある予備配線に印加された静電気
は、予備配線の容量と第1の保護回路の抵抗値で決定さ
れる時定数にしたがって、隣接する予備配線に放電され
るが、静電気ができる限り速やかに放電され、高電圧が
かかる時間をできるだけ短くすることが重要であり、こ
の点からは、第1の保護回路の抵抗値ができる限り小さ
くなるように設定することが望ましい。
【0029】一方、液晶表示装置が表示上問題なく駆動
し、信頼性上も問題を起こさないためには、信号線間や
走査線間と同様に、予備配線間の抵抗値の下限が定ま
り、本発明では、かかる点を考慮し、第1の保護回路の
抵抗値を上記範囲に設定されている。
【0030】本発明の請求項3記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1ま
たは2の構成において、前記走査線の各隣合う線および
/または前記信号線の各隣合う線を接続する第2の保護
回路を備えるとともに、前記予備配線と前記走査線およ
び/または前記予備配線と前記信号線とを接続する第3
の保護回路を備えることを特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、静電気を予備配線の
配設本数分で受け入れる場合よりも、さらに、予備配線
と信号線もしくは走査線との交差部における絶縁破壊を
防止し、電位の突き上げによるTFT素子の特性劣化を
防止することができる。
【0032】これは、一般に、予備配線がせいぜい10
数本程度に限定されるのに対して、信号線や走査線はそ
の表示容量に応じて数百から数千本あるため、これらを
すべて上記第1〜第3の保護回路で接続したとすると、
同じ電荷量でも電圧としては数百分の一から数千分の一
に低下するためである。
【0033】また、予備配線と信号線および/または走
査線とを上記第3の保護回路で接続することにより、ど
こか一本の予備配線に静電気が印加されても時間ととも
に前記第2および第3の保護回路を通して、すべての信
号線および/または走査線に流入するため、予備配線と
信号線間および/または予備配線と走査線間に電圧はか
からない。このため、静電気による不良の発生は確実に
防止できる。
【0034】本発明の請求項4記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項3の
構成において、前記第1〜第3の保護回路は、互いに逆
方向に並列接続された二つのダイオード構造の半導体素
子を備えることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、第1〜第3の保護回
路は、いわゆるダイオードリング構造を有して構成され
ており、第1の保護回路は、隣接する予備配線のいずれ
に静電気が印加された場合も他の予備配線に電荷を逃が
すことができる。
【0036】また、第1〜第3の保護回路をかかる構成
とした場合、基板上にTFT素子を形成する工程を利用
して上記ダイオード構造の半導体素子を形成することが
でき、工程数の増加を抑えることができる。
【0037】本発明の請求項5記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項4の
構成において、前記第1の保護回路における、前記ダイ
オード構造の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除
した比が、0.4以上30以下であることを特徴として
いる。
【0038】上記の構成によれば、前記ダイオード構造
の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、
電荷を他の予備配線へ逃がすことができるように、およ
び、表示装置に使用された場合にも表示動作を支障なく
行うことができるように、上記範囲に設定されており、
従って、上記絶縁破壊の防止およびTFT素子の特性劣
化の防止を確実に達成するとともに、表示装置に使用さ
れた場合にも装置の信頼性が確保される。
【0039】本発明の請求項6記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項5の
構成において、前記第1の保護回路における、前記ダイ
オード構造の半導体素子のチャネル幅が200μm以下
であり、チャネル長が3μm以上であることを特徴とし
ている。
【0040】上記の構成によれば、前記ダイオード構造
の半導体素子のチャネル幅およびチャネル長を上記範囲
に設定することにより、電荷を他の予備配線へ逃がすこ
とができ、および、表示装置に使用された場合にも表示
動作を支障なく行うことができる。
【0041】本発明の請求項7記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項4の
構成において、前記予備配線と前記走査線とを接続する
前記第3の保護回路における、前記ダイオード構造の半
導体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、他の
保護回路の比よりも低く設計されていることを特徴とし
ている。
【0042】上記の構成によれば、表示装置に使用され
た場合に、表示動作時に印加される電圧に応じて、上記
第3の保護回路のチャネル幅をチャネル長で除した比を
低く設定しており、これにより、装置の信頼性をさらに
高めることができる。
【0043】本発明の請求項8記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1の
構成において、点灯検査後に切り落とされるべき領域
に、前記走査線に接続された点灯検査用の端子および信
号線に接続された点灯検査用の端子と、前記予備配線に
接続された点灯検査用の端子と、前記予備配線の各隣合
う線を接続する第4の保護回路とを備えることを特徴と
している。
【0044】上記の構成によれば、上記第4の保護回路
を備えているので、さらに、予備配線と信号線もしくは
走査線との交差部における絶縁破壊を防止し、電位の突
き上げによるTFT素子の特性劣化を防止することがで
きる。
【0045】予備配線においては、点灯検査時に線欠陥
が発見された場合、レーザによって信号線もしくは走査
線と接続し、これが十分に低抵抗でつながったかどうか
を電気的に検査する必要があるため、複数本の予備配線
同士や他の信号線・走査線とそのまま短絡しておくわけ
にはいかない。そのため、従来ではそれぞれの予備配線
は電気的に独立しており、これが信号線や走査線よりも
静電気に対して弱くなる原因となっていた。
【0046】上記の構成では、第4の保護回路を備えて
いるので、予備配線をさらに確実に静電気から守ること
に対して有効である。また、第4の保護回路は、点灯検
査後切り離されるべき領域に設けられており、表示動作
時には該保護回路は切り離されているので、この抵抗値
が2MΩ以上でなければならないという制約からは解放
される。即ち、第4の保護回路が満たすべき条件は、先
に述べた線欠陥のレーザ修正時に接続箇所の抵抗が十分
低いかどうかを判断できる程度に高抵抗であればよく、
また信頼性も要求されないため、極めて大きなチャネル
幅をもたせることによって静電気を大きく逃がす構造と
しても問題を生じない。
【0047】なお、上記のように、液晶パネルでは、外
部回路を実装する前に点灯検査を行うが、この際、簡易
的に一部または全部の信号線に同一の信号を供給した
り、走査線を複数本電気的に束ねることによって、検査
をより簡単にし、効率をあげることが一般的である。こ
のため、点灯検査後に切り落とされるべき領域に、一部
または全部の信号線に接続された点灯検査用の端子と、
複数の走査線に接続された点灯検査用の端子とを配し、
検査終了後にこれらを切り離して各信号線および各走査
線をそれぞれ電気的に独立させている。
【0048】本発明の請求項9記載のアクティブマトリ
クス基板は、上記の課題を解決するために、請求項8の
構成において、前記第4の保護回路の抵抗値は、前記第
1の保護回路の抵抗値よりも小さく、かつ前記予備配線
1本分の抵抗値の20倍よりも大きいことを特徴として
いる。
【0049】上記の構成によれば、第4の保護回路の抵
抗値を上記範囲に設定することで、電荷をさらに確実に
他の予備配線へ逃がすことができ、また、線欠陥のレー
ザ修正時に接続箇所の抵抗が十分低いかどうかを判断す
ることができる。
【0050】本発明の請求項10記載のアクティブマト
リクス基板は、上記の課題を解決するために、請求項8
の構成において、点灯検査後に切り落とされるべき領域
に、前記走査線の点灯検査用の各端子および/または前
記信号線の点灯検査用の各端子を接続する第5の保護回
路を備えるとともに、前記予備配線と前記走査線および
/または前記予備配線と前記信号線とを接続する第6の
保護回路を備えることを特徴としている。
【0051】上記の構成によれば、さらに第4および第
5の保護回路を備えるので、静電気を予備配線の配設本
数分で受け入れる場合よりも、さらに、予備配線と信号
線もしくは走査線との交差部における絶縁破壊を防止
し、電位の突き上げによるTFT素子の特性劣化を防止
することができる。
【0052】これは、一般に、予備配線がせいぜい10
数本程度に限定されるのに対して、信号線や走査線はそ
の表示容量に応じて数百から数千本あるため、これらを
すべて上記第1〜第3の保護回路で接続したとすると、
同じ電荷量でも電圧としては数百分の一から数千分の一
に低下するためである。
【0053】また、走査線の点灯検査用の各端子が、複
数の走査線を束ねるように該複数の走査線に接続され、
信号線の点灯検査用の各端子が、複数の信号線を束ねる
ように該複数の信号線に接続される場合には、上記第5
の保護回路によって、さらに絶縁破壊の防止等の効果を
高めることができる。それは、各線間に保護回路を備え
た構成では、各線間の保護回路の抵抗が直列に挿入され
るのと同等の抵抗値で決まる時定数にしたがって電圧が
緩和されるのに対して、上記の構成では、走査線や信号
線は既に電気的に束ねられているため、電荷の広がり
は、束ねられた配線間に存在する第5の保護回路の抵抗
値にのみ依存するからである。そして、束ねられた配線
全体に急速に電荷が広がる結果、静電気が印加された予
備配線からの距離に伴う電位勾配が発生しないため、静
電破壊等を確実に防止できる。
【0054】本発明の請求項11記載のアクティブマト
リクス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1
0の構成において、前記第4〜第6の保護回路は、互い
に逆方向に並列接続された二つのダイオード構造の半導
体素子を備えることを特徴としている。
【0055】上記の構成によれば、第4〜第6の保護回
路は、いわゆるダイオードリング構造を有して構成され
ており、第4の保護回路は、隣接する予備配線のいずれ
に静電気が印加された場合も他の予備配線に電荷を逃が
すことができる。
【0056】また、第4〜第6の保護回路をかかる構成
とした場合、基板上にTFT素子を形成する工程を利用
して上記ダイオード構造の半導体素子を形成することが
でき、工程数の増加を抑えることができる。
【0057】本発明の請求項12記載のアクティブマト
リクス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1
1の構成において、前記第4の保護回路における、前記
ダイオード構造の半導体素子のチャネル幅をチャネル長
で除した比が、前記第1の保護回路の比よりも大きく、
かつ3000以下であることを特徴としている。
【0058】上記の構成によれば、前記ダイオード構造
の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、
電荷を他の予備配線へ逃がすことができるように、およ
び、線欠陥のレーザ修正時に接続箇所の抵抗が十分低い
かどうかを判断できるように、上記範囲に設定されてお
り、従って、上記絶縁破壊の防止およびTFT素子の特
性劣化の防止を確実に達成するとともに、線欠陥のレー
ザ修正時に接続箇所の抵抗検査を円滑に行うことができ
る。
【0059】本発明の請求項13記載のアクティブマト
リクス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1
1の構成において、前記第4の保護回路における、前記
半導体素子のゲート絶縁膜は、ゲート電極の陽極酸化膜
を含むことなく構成される一方、前記第1の保護回路に
おいて、前記半導体素子のゲート絶縁膜は、ゲート電極
の陽極酸化膜を含んで構成されることを特徴としてい
る。
【0060】上記の構成によれば、前記第4の保護回路
における前記半導体素子は、ゲート電極の陽極酸化膜を
含まない構造を採用しており、これにより、抵抗値の減
少を図ることができる。
【0061】第4の保護回路は、点灯検査後に切り落と
されるものであるから、欠陥の発生に関して深刻度がよ
り小さい。そこで、より小さな領域で効果の大きい保護
回路を実現するために、上記のように、ゲートの陽極酸
化のない構造をとって抵抗値の減少を図ることが有効で
ある。
【0062】本発明の請求項14記載のアクティブマト
リクス基板は、上記の課題を解決するために、請求項1
または8の構成において、前記第1の保護回路または第
4の保護回路が遮光されていることを特徴としている。
【0063】上記の構成によれば、第1の保護回路また
は第4の保護回路が半導体層を備えて構成されている場
合に、該半導体層に光があたることによって電子・正孔
対が発生してリーク電流が増加し、設計したとおりの抵
抗値とならないことを防止でき、また、光のエネルギに
よって半導体層の劣化が加速されることを防止できる。
【0064】本発明の請求項15記載のアクティブマト
リクス基板の検査方法は、上記の課題を解決するため
に、請求項8記載のアクティブマトリクス基板の検査方
法であって、前記第4の保護回路の抵抗値が、前記予備
配線1本分の抵抗値の20倍よりも大きくなる範囲で、
ループ抵抗を測定する抵抗測定装置の印加電圧を決定し
ていることを特徴としている。
【0065】上記の方法によれば、線欠陥のレーザ修正
時に接続箇所の抵抗が十分低いかどうかを容易に判断で
きる。
【0066】線欠陥が発見された場合、予備配線は、レ
ーザ接続後、十分低抵抗で接続されたかどうかを電気的
に調べる必要がある。この際、隣合う2本の予備配線を
用いて修正し、この2本の間のレーザ接続部を介したル
ープ抵抗を測定することによって、上記のことを確認す
ることが行われる。
【0067】このため、前記第4の保護回路を介した抵
抗値は、このループ抵抗より十分大きくなければ正しい
接続抵抗は求められず、従って、この2本の予備配線間
に設置された第4の保護回路の抵抗値が、予備配線1本
分の抵抗値の20倍よりも大きくなるように、抵抗測定
装置の印加電圧を決定することによって、抵抗検査を円
滑に行うことができる。
【0068】本発明の請求項16記載のアクティブマト
リクス基板の検査方法は、上記の課題を解決するため
に、請求項15記載の方法において、修正を施した複数
の予備配線間に1μA以下の電流を流し、その端子間電
圧を測定することにより、ループ抵抗を測定することを
特徴としている。
【0069】上記の方法によれば、予備配線間に1μA
以下の電流を流し、その端子間電圧を測定する検査方法
をとることによって、予備配線が低抵抗でレーザ接続さ
れたかどうかの確認をさらに確実に行うことができる。
【0070】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕本発明の実施の一
形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
【0071】図1は、本実施形態のアクティブマトリク
ス基板1の構成を概略的に示す平面図である。アクティ
ブマトリクス基板1は、液晶表示装置の液晶パネルに用
いられるものであり、液晶パネルは、アクティブマトリ
クス基板1と対向基板2とがシール材(図示せず)によ
って貼り合わされ、両基板1・2間に液晶(図示せず)
が封入されて構成されている。
【0072】アクティブマトリクス基板1上には、複数
の走査線3および複数の信号線4が互いに交差するよう
に配置されており、さらに、信号線4の入力側および非
入力側のそれぞれに複数の予備配線7が配設されてい
る。前記走査線3と信号線4とで区分された各領域が画
素部5となり、画素部5がマトリクス状に配置されるこ
とにより有効表示領域6が構成される。
【0073】アクティブマトリクス基板1上には、各走
査線3および各信号線4の端部において、走査線入力端
子8および信号線入力端子9がそれぞれ形成されてお
り、各予備配線7の端部において、端子13が形成され
ている。また、アクティブマトリクス基板1上の隣接す
る各走査線3および各信号線4の間に、隣合う走査線3
同士および信号線4同士を接続するようにして保護回路
10が形成されている。
【0074】本実施形態のアクティブマトリクス基板1
は、さらに、複数の予備配線7の隣接する線間に保護回
路12を備えると共に、予備配線7と走査線3との間お
よび予備配線7と信号線4との間に保護回路11を備え
るが、これについては後述する。
【0075】図2は、上記のアクティブマトリクス基板
1における画素部5の平面図である。同図に示すよう
に、アクティブマトリクス基板1における、走査線3お
よび信号線4によって区分された画素部5の領域内に
は、TFT素子21、画素電極22、補助容量配線2
3、コンタクトホール24、および、透明導電膜25が
形成されている。
【0076】走査線3は、TFT素子21のゲート電極
に接続されている。信号線4は、TFT素子21のソー
ス電極に接続されている。TFT素子21のドレイン電
極には、画素電極22が接続され、さらに、透明導電膜
25を介して画素部5の補助容量における一方の端子が
接続されている。補助容量配線23は、補助容量の他方
の端子として機能する。この補助容量配線23は、画素
電極22に対向して配置されている対向電極(図示せ
ず)と接続されている。画素電極22は、後述の層間絶
縁膜32を貫くように形成されているコンタクトホール
24を介して、TFT素子21のドレイン電極と接続さ
れている。
【0077】TFT素子21は、図3に示すような構成
であり、次のように形成されている。ガラス等からなる
透明の絶縁体基板31の上にゲート電極26が形成さ
れ、これを覆うようにゲート絶縁膜27が形成されてい
る。ゲート電極26の上部に、ゲート絶縁膜27を介し
て半導体薄膜28が形成されている。この半導体薄膜2
8のソース部にn+ −シリコン層よりなるソース電極2
9aが形成され、ドレイン部に同じくn+ −シリコン層
よりなるドレイン電極29bが形成されている。
【0078】上記ソース電極29aに対してソース配線
となる金属層30aが接続されており、上記ドレイン電
極29bに対してドレイン配線となる金属層30bが接
続されている。このTFT素子21の表面は、層間絶縁
膜32によって覆われている。さらに、層間絶縁膜32
の上に画素電極22が形成されている。画素電極22
は、コンタクトホール24を介してTFT素子21のド
レイン側の金属層30bと接続されている。
【0079】保護回路10〜12は、例えば保護回路1
2の構成を示す図4からも見てとれるように、ダイオー
ド接続された二つのスイッチング素子(半導体素子)1
2a・12bが、互いに逆方向に、かつ、並列に接続さ
れてなっており、ダイオードリング構造を有している。
【0080】上記のように、保護回路10は、隣接する
各走査線3間および隣接する各信号線4間に設けられ、
保護回路12は、隣接する各予備配線7間に設けられ、
保護回路11は、予備配線7と走査線3との間および予
備配線7と信号線4との間に設けられる。しかし、保護
回路10〜12は、同様の構造を有するため、以下で
は、図4〜図6を参照して、予備配線7のうちの隣接す
る予備配線7a・7bの間に設けられる保護回路12の
構成を例に挙げて、保護回路10〜12の構成について
説明する。
【0081】保護回路12のスイッチング素子12a
は、ソース部とゲート部とが短絡しており、両部は、ス
イッチング素子12bのドレイン部ならびに予備配線7
aと電気的に接続されている。スイッチング素子12a
のドレイン部は、予備配線7bと電気的に接続され、か
つ、スイッチング素子12bのソース部およびゲート部
に接続されている。
【0082】一方、スイッチング素子12bは、ソース
部とゲート部とが短絡しており、両部は、スイッチング
素子12aのドレイン部ならびに予備配線7bと電気的
に接続されている。スイッチング素子12bのドレイン
部は、予備配線7aと電気的に接続され、かつ、スイッ
チング素子12aのソース部およびゲート部に接続され
ている。
【0083】上記スイッチング素子12aは、図5に示
すように、予備配線7aと一体に形成された金属膜15
a上に半導体薄膜17等を設けて構成されている。この
半導体薄膜17のソース部にソース配線となる金属層1
9aが接続され、ドレイン部にドレイン配線となる金属
層19bが接続されている。金属層19bは、予備配線
7bと一体に形成された金属膜15bに接続されてい
る。
【0084】一方、スイッチング素子12bは、予備配
線7bと一体に形成された金属膜15b上に半導体薄膜
17等を設けて構成されている。この半導体薄膜17の
ソース部にソース配線となる金属層19aが接続され、
ドレイン部にドレイン配線となる金属層19bが接続さ
れている。金属層19bは、金属膜15aに接続されて
いる。
【0085】スイッチング素子12a・12bでは、図
6に示すように、絶縁性基板31上に金属膜15a・1
5bが互いに分離して形成され、これを覆うようにゲー
ト絶縁膜16が形成されている。上記金属膜15a・1
5bのうちゲート電極となる膜の上部に、ゲート絶縁膜
16を介して半導体薄膜17が形成され、この半導体薄
膜17のソース部にn+ −シリコン層からなるソース電
極18aが形成され、ドレイン部に同じくn+ −シリコ
ン層からなるドレイン電極18bが形成されている。
【0086】上記ソース電極18aに対してソース配線
となる金属層19aが接続されており、上記ドレイン電
極18bに対してドレイン配線となる金属層19bが接
続されている。そしてこれらスイッチング素子12a・
12bを覆う形で層間絶縁膜32が形成されている。
【0087】上記の保護回路12では、予備配線7aが
静電気などによって帯電した場合には、その電荷はスイ
ッチング素子12aを介して予備配線7bに逃がされ
る。予備配線7bに電荷が発生した場合には、その電荷
はスイッチング素子12bを介して予備配線7aに逃が
される。従って、いずれかの予備配線7に静電気による
高電圧が印加されたときも、保護回路12によって隣接
する他の予備配線7へ電荷が流入し、特定の予備配線7
に電界が集中するのを避けることができる。
【0088】換言すれば、予備配線7に生ずる一定量の
電荷に対し、これを受け入れる側の静電容量が保護回路
12によって接続された本数分だけ増加するため、この
電荷による電圧が実効的に小さくなる。
【0089】従って、予備配線7の端子13等が静電気
を帯びた物体に触れ、予備配線7に静電気による高電圧
が印加された場合、あるいは、パネル自体が静電気を帯
びていて、これが触れた物体に対して放電され、予備配
線7に高電圧が加わる場合においても、保護回路12を
設けることにより、予備配線7と信号線4または走査線
3との交差部における高電圧による絶縁破壊を防止で
き、さらに、電位の突き上げによるTFT素子21の特
性劣化を防止できる。
【0090】さらに、アクティブマトリクス基板1で
は、隣接する予備配線7間に保護回路12が設けられて
いるのみならず、予備配線7と走査線3との間および予
備配線7と信号線4との間に保護回路11が設けられて
いる。
【0091】これによって、静電気を予備配線7の配設
本数分で受け入れる場合よりも、格段に上記絶縁破壊等
の防止の効果が大きくなる。これは、一般に、予備配線
7がせいぜい10数本程度に限定されるのに対して、信
号線4や走査線3は、その表示領域に応じて数百から数
千本あるため、これらをすべて保護回路10〜12で接
続したとすると、同じ電荷量でも電圧としては数百分の
一から数千分の一に低下するためである。
【0092】予備配線7と信号線および予備配線7と走
査線3を保護回路11で接続することにより、どこか一
本の予備配線7に静電気が印加されても、時間とともに
保護回路11等を通じて、すべての信号線4または走査
線3に電荷が流入するため、予備配線7と信号線4間お
よび予備配線7と走査線3間に電圧はかからない。この
ため、静電気による不良の発生を防止できる。
【0093】保護回路12は、端子13近傍における隣
接する予備配線7の間に設けられているが、隣接する端
子13の間に設けられてもよい。保護回路10・11に
ついても同様である。
【0094】次に、上記アクティブマトリクス基板1の
製造方法、さらにこれを用いた液晶表示装置の製造方法
について説明する。
【0095】絶縁性基板31の上に、スパッタ法などに
より、金属層を所定のパターンに形成する。この金属層
は、走査線3、予備配線7、金属膜15a・15b、お
よびゲート電極26となるものである。次いで、ゲート
絶縁膜16・27となる絶縁膜を形成する。その上に、
(1) 半導体薄膜17・28となる半導体層、(2) ソース
電極18a・29aおよびドレイン電極18b・29b
となるn+ −シリコン層、(3) 信号線4、金属層19a
・30aおよび金属層19b・30bとなる金属層を、
スパッタ法などにより、順次所定のパターンに形成す
る。
【0096】さらに、信号線4等の上に、層間絶縁膜3
2として、感光性のアクリル樹脂をスピン塗布法によっ
て3μmの膜厚で形成する。これを所定のパターンに従
って露光し、アルカリ性の溶液によって処理することに
よって、層間絶縁膜32を貫通するコンタクトホール2
4を形成した。
【0097】層間絶縁膜32の際、信号線4および走査
線3の端子8・9上は、TABを介して外部回路と電気
的接触がとれるように、層間絶縁膜32が形成されない
ようにするが、保護回路10〜12の上層には、層間絶
縁膜32が配置されるようにしておく。これは、保護回
路10〜12上のソース−ドレイン間のリークを防ぐた
めであり、また、外部回路等が実装されて表示装置が完
成した後に、配線上の何らかの物質の付着などによって
ダイオード間に不要な電圧が印加されて、表示に悪影響
を与えるのを防ぐためである。
【0098】さらに、画素電極22となる透明導電膜を
スパッタ法によって形成し、パターニングした。この画
素電極22は、層間絶縁膜32を貫くコンタクトホール
24を介し、金属層30bを通じて、TFT素子21の
ドレイン電極29bと接続される。
【0099】このようにして完成したアクティブマトリ
クス基板1の有効表示領域6に、ポリイミド系の配向膜
を成膜し、ラビングなどの処理により、配向機能を付加
する。対向基板2においても、ITOなどの透明な共通
電極を成膜した後、有効表示領域6に当たる部分に配向
処理を施しておく。
【0100】そして、パネルの周囲部において、液晶注
入口の部分だけあけて、パネルを囲むように印刷方式な
どによりシール材を塗布し、さらに、アクティブマトリ
クス基板1上の対向電極用信号入力端子の上に、導電性
物質を付着させた後、液晶層のセル厚を一定にするため
のスペーサを散布し、対向基板2と貼り合わせ、熱を加
えてシール材を硬化させる。
【0101】その後、液晶注入口から液晶を注入し、封
止材により液晶注入口を塞ぎ、液晶表示装置の液晶パネ
ル部分が完成し、これにドライバや制御回路、バックラ
イトなどの実装部材を取り付けることにより、液晶表示
装置が完成する。
【0102】ところで、本実施形態のアクティブマトリ
クス基板1では、保護回路12を構成するスイッチング
素子12a・12bのチャネル長Lおよびチャネル幅W
(図5参照)を、L=5μm、W=50μmとしている
が、これは次の理由による。なお、図5に示すように、
金属層19a・19bの間隔がチャネル長Lに相当し、
半導体薄膜17の幅がチャネル幅Wに相当する。
【0103】上記のチャネル長Lおよびチャネル幅Wの
値を決めるために、従来の信号線間および走査線間のみ
に保護回路が設置された液晶表示装置において、その予
備配線を用いて信号線の修正を行った。
【0104】まず、信号線の入力端子に程近い部分にお
いて、レーザを用いて信号線切断を行った。そして、通
常、検査によって線欠陥が発見されたときと同様の手
順、すなわち、信号線の入力側および非入力側にそれぞ
れ設けられた予備配線と、断線した信号線との交差部を
レーザによって溶融接続した。入力側と非入力側の予備
配線は、それぞれ外部回路によって導通しているため、
信号線端子から架せられた信号は、断線箇所以遠は接続
された予備配線を介してパネルの反対側から供給される
ことになる。
【0105】そこで、該予備配線の入力端子を抵抗を介
して接地し、この信号系の電流リークに対するマージン
を確認した。その結果、リーク電流は、1MΩ以上の場
合には表示上何ら問題を生じず、また実用に耐えるべき
5万時間に相当する信頼性試験においても問題ないが、
これ以下の場合には、該修正ラインで視認されるものが
あることが確認された。
【0106】保護回路12は、一本の配線から隣接する
両側の配線との間で接続されているため、片方の抵抗値
は2MΩ以上である必要がある。そこで、保護回路12
の設計を以下のように行う。
【0107】保護回路12では、図4に示すように、T
FTのゲート電極とソース電極を短絡させることによっ
て、このゲート/ソース側からドレイン方向に順方向を
もつダイオードとしている。このダイオードを双方向に
並列接続したものが保護回路12の構成単位であり、予
備配線7a・7bのどちらが高電位になっても、いずれ
かのダイオードが順方向となるため、電荷を他方に逃が
すことができる。
【0108】図7は、かかるダイオードリング構造を有
する保護回路の電気特性を示すグラフであり、隣接する
配線間の電圧に対する電流をリニアスケールおよびログ
スケールでそれぞれ表示したものである。曲線Pは、左
の軸のリニアスケールに対応しており、保護回路の電流
Ids−電圧Vds特性を−5μA〜5μAのリニアス
ケールで表したものである。曲線Qは、右の軸のログス
ケールに対応しており、保護回路の電流Ids−電圧V
ds特性を10-14 A〜10-5Aのログスケールで表し
たものである。このように、曲線Qによるログ表示を行
うことで、リニア表示では0Aの軸に重なって見える領
域(−5V<Vds<5V)の電流値を読み取ることが
できる。但し、ログ表示では、0及びマイナスの電圧値
に対する電流値は表示されていない。
【0109】図7に示すように、保護回路は、印加電圧
が大きくなるにつれて抵抗値が飛躍的に小さくなる非線
形素子であって正負対称であることがわかる。
【0110】ただし、図7に示す特性は、W=15μ
m、L=5μm、ゲート絶縁膜としてSiNx(比誘電
率6.9)3440Å、ゲート配線を形成するTaの陽
極酸化膜(比誘電率24)1500Åとして作成したも
のの実測値である。この特性は、アモルファスシリコン
の電荷の移動度を0.35cm2 /VS、しきい値電圧
を1Vとすると、MOSトランジスタの飽和領域におけ
る一般的な電流近似式である以下の式にVds10V以
上の領域でほぼ一致する。
【0111】 Id=1/2μc(W/L)(Vg−Vth)2 上記の式によると、例えば、通常、予備配線7間の最大
電圧値である4Vにおいて、上記のとおり2MΩ以上の
抵抗値を満たすためには、W/Lは80以下であればよ
いことがわかる。ところが、実際の設計においては、以
下の理由により、W/Lは、もっと小さくしておく必要
がある。
【0112】つまり、アモルファスシリコンの場合、単
結晶Siなどとは異なり、膜中の欠陥密度が多く、高電
界印加時にはドリフト効果が支配的になって比較的理論
式に一致しやすいものの、弱電界下では拡散やトラップ
準位による捕捉、漏電流の影響が無視できなくなる。実
際、図7に示す特性では、4Vにおける抵抗値は100
MΩであり、これとW/Lの関係から計算すると、2M
Ω以上を満たすためのW/Lは150以下であればよ
く、計算値とは大きく異なることがわかる。この数値差
は、生産ばらつきによってプラスである場合もマイナス
である場合もあり、この生産品中のばらつきを減じるべ
く、半導体層中の欠陥密度を厳密に制御することは不可
能に近い。
【0113】さらに、絶縁膜の膜厚や誘電率のばらつ
き、しきい値や移動度のばらつきもあることを考慮する
と、保護回路12の設計は理論値から導出するよりも実
測値から帰納的に決定することが望ましい。
【0114】従って、実際の生産品のなかから随時抜き
取って特性を測った結果、W/L=3として設計したダ
イオードでは、4V印加時に20nA〜200nA、即
ち、抵抗値としては、20MΩ〜200MΩの範囲でば
らつくことがわかった。つまり、工程のばらつきによら
ず、2MΩ以上の抵抗値をみたすためには、W/Lを3
0以下として設計すればよいことがわかった。
【0115】ところで、上記の構造ではこの通り設計す
ればよいが、構造が異なれば保護回路12の設計も異な
る値にしなければならないことは当然である。例えば、
ゲートの材料変更やプロセスの変更によって陽極酸化を
しない構造とした場合には、SiNxの膜厚をこのまま
とすれば、ゲート絶縁膜の静電容量が増加して電流値が
増加するため、それに伴って、W/Lを0.89倍の2
7以下にしなければならない。これは、例えば走査線側
と信号線側にそれぞれ保護回路12を設け、走査線側は
陽極酸化が行われるが、信号線側は構造上陽極酸化が困
難な場合などには、注意が必要である。
【0116】また、絶縁膜の容量や膜厚のみならず、半
導体層の移動度やダイオードのしきい値が異なる場合に
もW/Lの設計を変えておく必要があるのは当然であ
る。
【0117】例えば、アモルファスシリコンを用いず、
nチャネルの多結晶シリコンを半導体層として用いた場
合には移動度が約500倍であるため、保護回路12の
W/Lはアモルファスの場合の1/500程度に設計せ
ねばならず、プロジェクション用のライトバルブとして
用いられる場合のある単結晶シリコンの場合は、さら
に、保護回路12はアモルファスの場合の約1/200
0となる。
【0118】後者の場合、W/Lは0.015となる
が、アモルファスの場合のようにチャネル長Lを5μm
に据え置いてチャネル幅Wを変化させてW/Lを決定す
るのはプロセス上困難である。従って、こういう場合
は、例えばWを3μmとして、Lを200μmとするな
どの方法を用いるとよい。ダイオードの電流値に関与す
るのはWとLの比であるため、WおよびLのどちらを調
整して上記のようなW/L比を実現しても本質的に変わ
らないからである。
【0119】従って、例えば単結晶シリコンの場合のよ
うに、Lを200μmとしなければならない場合は、端
子間の隙間が不十分であってチャネルを蛇行したような
形で形成せざるを得ない場合があるが、一般的にはプロ
セス上もっとも不良を発生しにくいような構造とするこ
とを第一として、決められたW/L比をみたすようにW
およびLをそれぞれ決定すればよい。
【0120】例えば、アモルファスシリコンを用いた本
実施形態の場合では、上記のようにL=5μm,W=5
0μmとしたが、チャネル長Lを決定すべき金属膜間の
ギャップが5μmでは短絡欠陥が生じ易い等の理由があ
る場合には、例えばL=10μm,W=100μmとし
ても効果は同じである。
【0121】ただし、液晶表示装置の生産工程では、一
般的に、5μmのギャップ形成で問題を生じないように
工程管理されており、逆にWが大きくなりすぎるとダイ
オードの巨大化によってかえって不良率が大きくなるた
め、Wは200μm以下にしておくことが望ましい。こ
れは、次のような計算による。
【0122】現行の生産パネルを調べると、13型級の
XGAパネルではギャップが5μm程度の画素−信号線
間の総長は1400m程度となるが、このギャップにお
ける導電性異物やパターン残りに起因する点欠陥の発生
数はパネルあたり最大10個程度である。これはすなわ
ち、通常の生産プロセスとして良品レベルのパネルを生
産すると、チャネル幅140mにつき1個の不良が発生
することをあらわしている。
【0123】ところで、この同じパネルの信号線間およ
び走査線間に、保護回路としてL=5μm、W=200
μmのダイオードを、双方向2個を1組としてそれぞれ
配置するものとし、予備配線間に配置する保護回路も、
静電気がどのラインに印加されても同等に他ラインに電
荷が逃げること、保護回路を異ならせることによる静電
気印加時のライン間の帯電量の偏りを防ぐことを実現す
るためには、隣接する信号線間および隣接する走査線間
に設けられたダイオードと同じものとした方が望ましい
ことから、チャネル幅Wを200μmとしておく。
【0124】すると、これらダイオードにおけるチャネ
ル幅Wの総長は、200μm×(1024×3本+76
8本+予備配線本数)×2=(1536+α)mmとな
り、パネル当たり約0.01個の線欠陥を保護回路で発
生させることになる。つまり、生産パネルの良品率低下
は約1%となる。これは、生産機種の設計における一つ
の指標となり、保護回路12のダイオード構成は、良品
率低下が1%を超えないようにするため、チャネル幅W
を200μm以下とすることが望ましいということの根
拠となる。
【0125】もちろん、工程内のダストの状況や生産技
術の向上によって不良発生率が低下したときや、パネル
の機種によっては信号線や走査線の本数が変わったと
き、設定良品率とコスト構成、静電気に対する抗性など
さまざまな要因を加味して、ダイオードにおける不良発
生リスクより静電気による破壊を防ぐ方を重視した方が
得策であると判断した場合には、抵抗値が2MΩを下回
らない範囲でWを大きくとってもかまわない。
【0126】また、保護回路12上の欠陥が発生したと
きに、随時レーザなどによって保護回路12と予備配線
7とを切り離せるように、例えばレーザ切断すべき場所
を指定してその部分のパターンをくびらせておくこと
は、望ましい。
【0127】逆に、チャネル長Lの方は、工程での不良
発生という観点からすると、大きくすることはパターン
の蛇行など特殊な形状を除いては問題ないが、小さくす
る方は直接的に不良発生率の増加を招くため望ましくな
い。具体的には、ガラス基板上に通常の液晶パネルの生
産フローで作成する場合には、Lは少なくとも3μm以
上なければならない。
【0128】このように、保護回路12の抵抗値の下限
値は決定したが、上限値の決定は困難である。それは、
静電不良を防ぐためには保護回路12の抵抗値は低けれ
ば低い程よく、最適値というのは存在しないからであ
る。その意味では、上記の下限値に設定するのが最適と
いえる。
【0129】静電気印加時の保護回路12の抵抗値につ
いては、一つには静電気の印加される条件は実にさまざ
まであり、静電破壊メカニズムを解析して対策を講じる
上で印加される電圧値をある値に特定することはできな
い一方で、保護回路12を構成するダイオードは電圧に
応じて抵抗値が変化する非線型素子であること、もう一
つには静電気は保護回路12のダイオードの半導体の電
気的特性を変化させるに足る高電圧であり、この高電圧
が印加されるトータルの時間も静電気が発生している環
境によって総電荷量がさまざまに異なり、しかも高電界
印加時にはダイオードの特性は時間的に時々刻々変化
し、そのダイオードの劣化の度合いも簡単に見積ること
ができないことから、静電気印加時の抵抗値を規定する
ことはほとんど不可能である。
【0130】そこで、既に示したダイオードの一般的な
式が静電気印加時にも成立したと仮定して、ある電圧に
特化してダイオードの形状を規定せざるをえない。する
と、100V印加時に10MΩとなるダイオードはW/
L=0.4であり、従ってこのダイオードを電圧4Vの
ときの抵抗値として定義すると、ダイオードの構成とし
ての規定は2MΩ以上400MΩ以下となるような構成
ということになる。
【0131】なお、上記の100V印加時の10MΩと
いう値は実験的に求めたもので、100pF以上のコン
デンサに50V以上の何種類かの電圧を充電し、隣接線
間に高抵抗をつないだ予備配線に対して放電を行ったと
きに、10MΩ以上の抵抗でつないだものに関しては全
く静電破壊に対する効果がなかったということに由来し
ている。
【0132】もちろん、この抵抗値が小さければ小さい
ほど静電破壊が発生する確率は減るので10MΩ以下で
あれば何Ωでもよいということではなく、逆に例えば3
0Vという電圧が徐々にでも放電すればよいという場合
(液晶に直流電圧が長時間印加されて信頼性を損ねるの
を防ぐことを目的とする場合など)には、10MΩ以下
にこだわる必要はなく、もっと大きな抵抗であっても効
果が認められる場合もある。
【0133】また、本実施形態では、ダイオードを用い
て保護回路12を形成しているため、4V印加時に2M
Ω以上400MΩ以下という規定であるが、これを例え
ば単層のn+層のような線形素子で形成する場合には、
電圧によらず2MΩ以上10MΩ以下ということにもな
りうるものであり、非線形素子であっても電圧電流特性
の如何によっては、同じ2MΩ以上であっても4V印加
時の抵抗値の上限はこれと異なる値となる場合もある。
【0134】本実施形態のアクティブマトリクス基板1
では、予備配線7間の保護回路12のW/Lは、上記の
ように、W/L=50/5に設定されている。また、信
号線4間および走査線3間の保護回路10ではW/L=
50/5とし、予備配線7と走査線3との間の保護回路
11ではW/L=15/5としている。これらを異なる
値にしたのは、通常駆動時に保護回路10〜12に加わ
る電圧が異なるためで、保護回路10・12には通常最
大4V、保護回路11には通常最大14Vの電圧が加わ
るためである。ここで、14V印加時に2MΩとなるた
めのW/Lの満たすべき条件は、計算上は14以下であ
るため、他の部分と同じでもよかったが、ダイオードの
万が一の特性変化に備えてマージンを大きくすることを
狙ったためである。
【0135】本実施形態のアクティブマトリクス基板1
を用いて液晶表示装置を試作して評価したところ、点灯
確認において問題は発見されず、信頼性上も問題はなか
った。
【0136】なお、液晶表示装置の製造では、保護回路
10〜12には光があたらないように実装部材を配置し
た。これは、保護回路10〜12を構成する半導体層に
光があたることによって電子・正孔対が発生してリーク
電流が増加し、設計したとおりの抵抗値とならないこと
を防ぐと同時に、光のエネルギによって半導体層の劣化
が加速されることを防ぐためである。
【0137】走査線3間や信号線4間のみならず、予備
配線4間にも保護回路12を設けたアクティブマトリク
ス基板1を用いて作製した液晶表示装置は静電気に強
く、同様の工程を経て作製した従来の液晶表示装置の静
電気による不良率が2%であったのに対し、アクティブ
マトリクス基板1を用いた液晶表示装置では0.3%に
とどまった。
【0138】〔実施形態2〕本発明の他の実施形態につ
いて図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記実施形態1の図面に示した部材
と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、
その説明を省略する。
【0139】本実施形態のアクティブマトリクス基板4
1は、図8に示すように、点灯検査終了後にアクティブ
マトリクス基板41が分断線42に沿って切断されるこ
とで、アクティブマトリクス基板41から取り除かれる
領域43を備えている。そのほかは、アクティブマトリ
クス基板1と同様の構成である。
【0140】また、アクティブマトリクス基板41で
は、外部回路を実装するべき端子8・9・13よりも外
側の領域43に、それぞれ点灯検査用の複数の端子44
・45・46が設けられている。各端子44には、点灯
検査をより容易に行うために、複数本の走査線3が短絡
配線により電気的に束ねられ接続されており、端子45
も、点灯検査をより容易に行うために、例えば赤(R)
・緑(G)・青(B)の各色に対応した複数の端子45
R・45G・45Bに分かれている。各端子45R・4
5G・45Bには、それぞれR・G・B用の複数本の信
号線4が短絡配線により電気的に束ねられ接続されてい
る。一方、各端子46は、それぞれ対応する予備配線7
の端子13に接続されている。
【0141】また、アクティブマトリクス基板41で
は、アクティブマトリクス基板1と同様に、保護回路1
0〜12を備えるとともに、外側の領域43において、
保護回路47・48・49を備えている。保護回路47
は、領域43上の隣接する各端子44・45間に、走査
線3同士および信号線4同士を接続するように設けられ
ている。保護回路49は、領域43上の隣接する各端子
46間に、隣接する予備配線7同士を接続するように設
けられている。保護回路48は、領域43上の端子44
と端子46との間および端子45と端子46との間に、
予備配線7と走査線3および予備配線7と信号線4を接
続するように設けられている。
【0142】ここで、予備配線7間に設けた保護回路4
9は、上記のとおり点灯検査終了後に切り離されること
になるので、その抵抗値を2MΩ以上にしなければなら
ないという制約から解放されている。従って、保護回路
49は、より静電気に対して耐性が高くなるように、チ
ャネル幅を広くすることができる。保護回路48につい
ても同様であり、アクティブマトリクス基板41では、
保護回路48・49のチャネル幅およびチャネル長を、
それぞれ2500μmおよび5μmとした。
【0143】上記のアクティブマトリクス基板41を用
いて液晶パネルを作製し、以下のように点灯検査を行っ
た。
【0144】上記のように、信号線4の端子9の外側に
は短絡配線があり、赤・緑・青の各々に相当する信号線
4がこれによって電気的に束ねられている。その束ねら
れた配線に接続された各端子45R・45G・45Bに
対し、それぞれ信号を入力して点灯検査時に各色の表示
ができるようになっている。
【0145】ここで、ある特定の信号線4や走査線3に
不良が発見されたときには、前述のように、レーザによ
り2本の予備配線7を用いて断線しているラインとの接
続を行って修正を施す。その後、十分低抵抗で接続され
たかどうかを電気的に調べる必要があるため、この2本
の予備配線7の間のレーザ接続部を介したループ抵抗を
測定する。このため、保護回路48・49を介した抵抗
値は、このループ抵抗より十分大きくなければ正しい接
続抵抗は求められない。
【0146】一般に、レーザ接続部分の抵抗は、接続成
功の場合には予備配線1本当たりの抵抗値と比べて二桁
以上小さく無視できるため、ループ抵抗としては予備配
線2本分直列の抵抗値と比べて同等であれば接続の成功
と判断することができる。そのため、保護回路48・4
9の抵抗はこの予備配線2本分の抵抗値より一桁大きけ
れば十分であり、これは予備配線1本あたりの抵抗値の
20倍にあたる。そこで、本実施形態では、これを実現
するために保護回路48・49を形成するダイオードの
チャネル幅およびチャネル長を、それぞれ2500μm
および5μmとした。
【0147】もちろん、かかる保護回路48・49をつ
けたままパネル実装すると、予備配線間7の抵抗値は、
4V印加時に最低の場合ではせいぜい120kΩ程度で
あるため、表示上不具合を生ずるが、前述のとおり、検
査後には入力保護回路48・49は、信号線4や走査線
3の簡易検査信号入力用の共通線とともに、ガラスごと
取り除かれるため、実装時のパネル状態は実施形態1と
全く同じであり、何ら問題を生じない。
【0148】上記のように、アクティブマトリクス基板
41では、保護回路48・49のW/Lの値は、W/L
=500に設定されているが、この値の上限値は、30
00である。これは次のようにして導き出した。
【0149】従来の保護回路のW/Lは3であり、その
静特性は図7に示すとおりであるが、このグラフの横軸
に相当する電圧が0Vの近傍においては、流れる電流は
サブスレッショルド電流と呼ばれる極めて微弱な信号で
あり、半導体層の結晶状態や欠陥密度などに強く左右さ
れ、一般にこの領域の適当な近似式を得ることは困難で
ある。
【0150】このため、ダイオードの0V近傍の電流を
より詳細に調べるために、このダイオードのもとになる
トランジスタの静特性の過去に測定したデータの蓄積を
あらい直したところ、ゲートしきい値電圧の大小に応じ
て、0V近傍におけるサブスレッショルド電流は、1p
Aから最大でもせいぜい100pAまでの間であること
がわかった。
【0151】一方、予備配線7の抵抗は、修正を施した
ラインと正常なラインとの間のインピーダンスを最小限
に抑える目的でせいぜい2kΩ以下に設計されているた
め、保護回路48・49に求められる抵抗は、40kΩ
以上となる。
【0152】ここで、保護回路48・49の抵抗が40
kΩとなるためのW/Lを求めてみると、これを測定す
るときのテスターの定電流源から供給される電流値が1
μAとすると、適正に修正されたときのループ抵抗は4
kΩ前後であることから、端子間に印加される電圧はせ
いぜい4mV以下であり、修正箇所が全く接続されてい
ないときは、印加電圧は保護回路48・49の抵抗値と
定電流源(この場合は1μA)の積で規定される。すな
わち、ループ抵抗を測定できる最低抵抗値である40k
Ωとなるようにダイオードを設計していたとすると、印
加電圧は40mVであることがわかる。
【0153】上記のW/L=3のダイオードのサブスレ
ッショルド電流が最大の100pAであったとして、4
0mV印加時に1桁の電流増加があるとすると、1nA
の電流値となり抵抗は40MΩであることから、ここか
ら抵抗値が40kΩとなるダイオードのW/Lを逆算す
ると、その値は1000倍の3000以下である必要が
あることがわかる。
【0154】上述のように、保護回路48・49のW/
Lを3000以下に設定すべきとの結論が得られたが、
実施形態1の説明でも述べたとおり、ダイオードの構
造、絶縁膜の膜厚、半導体層の電気特性などが変わった
場合には、保護回路48・49の設計を変更する必要が
あることは当然である。例えば、現在開発が進んでいる
低温多結晶シリコンを用いてダイオードを構成する場合
などはサブスレッショルド領域の漏れ電流は場合によっ
ては2桁ぐらい大きいこともあるので注意を要する。
【0155】このように、保護回路48・49の抵抗値
の下限は決定されたが、上限はというと実施形態1で述
べたのと同様規定は難しく、抵抗値を大きくすればする
だけ保護回路48・49の効果が薄れるばかりである。
ただし、本実施形態の構造は、実施形態1の効果をより
大きくすることが目的のひとつであるため、検査後切り
離されない部分の保護回路11・12の抵抗値より小さ
いことが望ましいのは当然である。
【0156】また、ゲートの陽極酸化を省いた場合の効
果については実施形態1でも述べたが、本実施形態で
は、かりにSiNxの欠陥密度が大きくても、検査後切
断される領域43の保護回路47〜49上の欠陥につい
ては、商品として出荷される際には表示装置上に残って
いないことから、欠陥の発生に関しての深刻度がより小
さい。そこで、より小さな領域で効果の大きい保護回路
を実現するために、検査後切断される領域43の保護回
路47〜49のみゲートの陽極酸化のない構造をとって
抵抗値の減少を図ることが有効である。
【0157】ところで、これまでの計算からも明らかな
ように、ダイオードは非線形素子であるため、適当な抵
抗値を得るためには、点灯検査における測定時の印加電
圧に注意を払うことが必要である。
【0158】一般に、市販され使用されている微少電流
測定用のテスターは、素子に定電流を流し、その両端の
電圧を測定することによって抵抗値を求める方式をとる
ことが多いため、本実施形態でもこの定電流に着目して
印加電圧の制御を行った。W/L=3000のダイオー
ドにおいては、前述のように1μA以下の電流とするこ
とによって、40mV以下の電圧となり、抵抗値40k
Ω以上を得ることができるため、正しい予備配線接続抵
抗を求めることができる。本実施形態ではW/Lは50
0であるが、同様に1μAにおいて測定を行ったとこ
ろ、予備配線修正を行っていないループについては1M
Ω以上、行ったループについては3kΩ〜4kΩとい
う、良好な測定結果を得た。
【0159】測定電流は、1μAに限らず、テスターの
測定レンジにあわせて100nA、10nAなど1μA
以下の任意の電流値を選択すればよい。ただし、注意す
べきこととしては、半導体素子であるダイオードは、半
導体層に入射する光に反応して、電流が劇的に増加する
特性があるため、抵抗測定に際しては外部からの光が保
護回路48・49に当たらないようにしなければならな
い。
【0160】また、本実施形態では、この外部入射光に
対するマージンを得るためと、保護回路48・49の設
置面積の問題、およびチャネル幅を大きくしすぎたとき
の歩留り低下に対する懸念から、W/Lを500とした
が、3000を超えない範囲でW/Lを大きくした方が
静電気に対して有効であることは言うまでもない。
【0161】また、保護回路48・49上の欠陥によっ
てパネルの検査自体ができなくなることを防ぐために、
保護回路48・49は、任意の時点でレーザなどによっ
て切り離すことができるように、予備配線7本体から離
れた位置に設置することや、保護回路48・49と予備
配線7本体との間に、切り離しやすくするための、例え
ばくびれ部を設けるなどの設計を予め講じておくことが
望ましい。このことは、保護回路11・12にも当ては
まることである。
【0162】上記のアクティブマトリクス基板41を用
いて生産された液晶パネルは、生産ラインおよび検査ラ
インの信号線4および走査線3の短絡線切断前におけ
る、静電気絡みの不良発生率が従来品より大幅に減少
し、同様のラインを経て生産された従来の液晶パネルの
少なくとも1/100以下の不良率に留まった。
【0163】また、パネル全体を帯電させた後、予備配
線7を接地する静電破壊試験においても、従来品が、1
kVでは予備配線7と信号線4との交差部で絶縁破壊が
生じていたのに対し、本実施形態では、5kVでも絶縁
破壊は発生しなかった。
【0164】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、予備配線への不所望の高
電圧印加から基板を保護するため、前記予備配線の各隣
合う線を接続する第1の保護回路を備える構成である。
【0165】それゆえ、予備配線と信号線もしくは走査
線との交差部における絶縁破壊を防止し、さらに、電位
の突き上げによるTFT素子の特性劣化を防止できると
いう効果を奏する。
【0166】本発明の請求項2記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項1の構成において、
前記第1の保護回路の抵抗値は、2MΩ以上400MΩ
以下である構成である。
【0167】それゆえ、絶縁破壊の防止およびTFT素
子の特性劣化の防止を確実に達成するとともに、表示装
置に使用された場合にも装置の信頼性を確保できる。
【0168】本発明の請求項3記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項1または2の構成に
おいて、前記走査線の各隣合う線および/または前記信
号線の各隣合う線を接続する第2の保護回路を備えると
ともに、前記予備配線と前記走査線および/または前記
予備配線と前記信号線とを接続する第3の保護回路を備
える構成である。
【0169】それゆえ、静電気を予備配線の配設本数分
で受け入れる場合よりも、さらに、予備配線と信号線も
しくは走査線との交差部における絶縁破壊を防止し、電
位の突き上げによるTFT素子の特性劣化を防止するこ
とができる。
【0170】本発明の請求項4記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項3の構成において、
前記第1〜第3の保護回路は、互いに逆方向に並列接続
された二つのダイオード構造の半導体素子を備える構成
である。
【0171】それゆえ、第1〜第3の保護回路は、いわ
ゆるダイオードリング構造を有して構成されており、第
1の保護回路は、隣接する予備配線のいずれに静電気が
印加された場合も他の予備配線に電荷を逃がすことがで
きる。
【0172】また、第1〜第3の保護回路をかかる構成
とした場合、基板上にTFT素子を形成する工程を利用
して上記ダイオード構造の半導体素子を形成することが
でき、工程数の増加を抑えることができる。
【0173】本発明の請求項5記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項4の構成において、
前記第1の保護回路における、前記ダイオード構造の半
導体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、0.
4以上30以下である構成である。
【0174】それゆえ、上記絶縁破壊の防止およびTF
T素子の特性劣化の防止を確実に達成するとともに、表
示装置に使用された場合にも装置の信頼性を確保でき
る。
【0175】本発明の請求項6記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項5の構成において、
前記第1の保護回路における、前記ダイオード構造の半
導体素子のチャネル幅が200μm以下であり、チャネ
ル長が3μm以上である構成である。
【0176】それゆえ、前記ダイオード構造の半導体素
子のチャネル幅およびチャネル長を上記範囲に設定する
ことにより、電荷を他の予備配線へ逃がすことができ、
および、表示装置に使用された場合にも表示動作を支障
なく行うことができる。
【0177】本発明の請求項7記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項4の構成において、
前記予備配線と前記走査線とを接続する前記第3の保護
回路における、前記ダイオード構造の半導体素子のチャ
ネル幅をチャネル長で除した比が、他の保護回路の比よ
りも低く設計されている構成である。
【0178】それゆえ、表示装置に使用された場合に、
表示動作時に印加される電圧に応じて、上記第3の保護
回路のチャネル幅をチャネル長で除した比を低く設定し
ており、これにより、装置の信頼性をさらに高めること
ができる。
【0179】本発明の請求項8記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項1の構成において、
点灯検査後に切り落とされるべき領域に、前記走査線に
接続された点灯検査用の端子および信号線に接続された
点灯検査用の端子と、前記予備配線に接続された点灯検
査用の端子と、前記予備配線の各隣合う線を接続する第
4の保護回路とを備える構成である。
【0180】それゆえ、上記第4の保護回路を備えてい
るので、さらに、予備配線と信号線もしくは走査線との
交差部における絶縁破壊を防止し、電位の突き上げによ
るTFT素子の特性劣化を防止することができる。
【0181】本発明の請求項9記載のアクティブマトリ
クス基板は、以上のように、請求項8の構成において、
前記第4の保護回路の抵抗値は、前記第1の保護回路の
抵抗値よりも小さく、かつ前記予備配線1本分の抵抗値
の20倍よりも大きい構成である。
【0182】それゆえ、第4の保護回路の抵抗値を上記
範囲に設定することで、電荷をさらに確実に他の予備配
線へ逃がすことができ、また、線欠陥のレーザ修正時に
接続箇所の抵抗が十分低いかどうかを判断することがで
きる。
【0183】本発明の請求項10記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、請求項8の構成におい
て、点灯検査後に切り落とされるべき領域に、前記走査
線の点灯検査用の各端子および/または前記信号線の点
灯検査用の各端子を接続する第5の保護回路を備えると
ともに、前記予備配線と前記走査線および/または前記
予備配線と前記信号線とを接続する第6の保護回路を備
える構成である。
【0184】それゆえ、さらに第4および第5の保護回
路を備えるので、静電気を予備配線の配設本数分で受け
入れる場合よりも、さらに、予備配線と信号線もしくは
走査線との交差部における絶縁破壊を防止し、電位の突
き上げによるTFT素子の特性劣化を防止することがで
きる。
【0185】本発明の請求項11記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、請求項10の構成におい
て、前記第4〜第6の保護回路は、互いに逆方向に並列
接続された二つのダイオード構造の半導体素子を備える
構成である。
【0186】それゆえ、第4〜第6の保護回路は、いわ
ゆるダイオードリング構造を有して構成されており、第
4の保護回路は、隣接する予備配線のいずれに静電気が
印加された場合も他の予備配線に電荷を逃がすことがで
きる。
【0187】また、第4〜第6の保護回路をかかる構成
とした場合、基板上にTFT素子を形成する工程を利用
して上記ダイオード構造の半導体素子を形成することが
でき、工程数の増加を抑えることができる。
【0188】本発明の請求項12記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、請求項11の構成におい
て、前記第4の保護回路における、前記ダイオード構造
の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、
前記第1の保護回路の比よりも大きく、かつ3000以
下である構成である。
【0189】それゆえ、上記絶縁破壊の防止およびTF
T素子の特性劣化の防止を確実に達成するとともに、線
欠陥のレーザ修正時に接続箇所の抵抗検査を円滑に行う
ことができる。
【0190】本発明の請求項13記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、請求項11の構成におい
て、前記第4の保護回路における、前記半導体素子のゲ
ート絶縁膜は、ゲート電極の陽極酸化膜を含むことなく
構成される一方、前記第1の保護回路において、前記半
導体素子のゲート絶縁膜は、ゲート電極の陽極酸化膜を
含んで構成される。
【0191】それゆえ、前記第4の保護回路における前
記半導体素子は、ゲート電極の陽極酸化膜を含まない構
造を採用しており、これにより、抵抗値の減少を図るこ
とができる。
【0192】本発明の請求項14記載のアクティブマト
リクス基板は、以上のように、請求項1または8の構成
において、前記第1の保護回路または第4の保護回路が
遮光されている構成である。
【0193】それゆえ、第1の保護回路または第4の保
護回路が半導体層を備えて構成されている場合に、該半
導体層に光があたることによって電子・正孔対が発生し
てリーク電流が増加し、設計したとおりの抵抗値となら
ないことを防止でき、また、光のエネルギによって半導
体層の劣化が加速されることを防止できる。
【0194】本発明の請求項15記載のアクティブマト
リクス基板の検査方法は、以上のように、請求項8記載
のアクティブマトリクス基板の検査方法であって、前記
第4の保護回路の抵抗値が、前記予備配線1本分の抵抗
値の20倍よりも大きくなる範囲で、ループ抵抗を測定
する抵抗測定装置の印加電圧を決定している方法であ
る。
【0195】それゆえ、線欠陥のレーザ修正時に接続箇
所の抵抗が十分低いかどうかを容易に判断でき、抵抗検
査を円滑に行うことができるという効果を奏する。
【0196】本発明の請求項16記載のアクティブマト
リクス基板の検査方法は、以上のように、請求項15記
載の方法において、修正を施した複数の予備配線間に1
μA以下の電流を流し、その端子間電圧を測定すること
により、ループ抵抗を測定する方法である。
【0197】それゆえ、予備配線間に1μA以下の電流
を流し、その端子間電圧を測定する検査方法をとること
によって、予備配線が低抵抗でレーザ接続されたかどう
かの確認をさらに確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るアクティブマトリ
クス基板の構成を概略的に示す平面図である。
【図2】上記のアクティブマトリクス基板における画素
部の平面図である。
【図3】図2の画素部におけるA−A’線矢視断面図で
ある。
【図4】上記のアクティブマトリクス基板に設けられる
保護回路の回路図である。
【図5】図4の保護回路の平面図である。
【図6】図5の保護回路におけるB−B’線矢視断面図
である。
【図7】ダイオードリング構造を有する保護回路の電気
特性を示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施形態に係るアクティブマトリ
クス基板の構成を概略的に示す平面図である。
【図9】従来のアクティブマトリクス基板の構成を概略
的に示す平面図である。
【図10】従来のアクティブマトリクス基板に設けられ
る保護回路の回路図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 対向基板 3 走査線 4 信号線 5 画素部 6 有効表示領域 7 予備配線 8 走査線入力端子 9 信号線入力端子 10 保護回路(第2の保護回路) 11 保護回路(第3の保護回路) 12 保護回路(第1の保護回路) 12a・12b スイッチング素子(半導体素子) 47 保護回路(第5の保護回路) 48 保護回路(第6の保護回路) 49 保護回路(第4の保護回路) 32 層間絶縁膜

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、平行に配設された複数の走査線
    と、該走査線と交差するように平行に配設された複数の
    信号線と、該信号線および/または走査線の入力側およ
    び非入力側に、該信号線および/または走査線と交差す
    るように配設された複数の予備配線とを有するアクティ
    ブマトリクス基板において、 前記予備配線への不所望の高電圧印加から基板を保護す
    るため、前記予備配線の各隣合う線を接続する第1の保
    護回路を備えることを特徴とするアクティブマトリクス
    基板。
  2. 【請求項2】前記第1の保護回路の抵抗値は、2MΩ以
    上400MΩ以下であることを特徴とする請求項1記載
    のアクティブマトリクス基板。
  3. 【請求項3】前記走査線の各隣合う線および/または前
    記信号線の各隣合う線を接続する第2の保護回路を備え
    るとともに、前記予備配線と前記走査線および/または
    前記予備配線と前記信号線とを接続する第3の保護回路
    を備えることを特徴とする請求項1または2記載のアク
    ティブマトリクス基板。
  4. 【請求項4】前記第1〜第3の保護回路は、互いに逆方
    向に並列接続された二つのダイオード構造の半導体素子
    を備えることを特徴とする請求項3記載のアクティブマ
    トリクス基板。
  5. 【請求項5】前記第1の保護回路において、前記ダイオ
    ード構造の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除し
    た比が、0.4以上30以下であることを特徴とする請
    求項4記載のアクティブマトリクス基板。
  6. 【請求項6】前記第1の保護回路において、前記ダイオ
    ード構造の半導体素子のチャネル幅が200μm以下で
    あり、チャネル長が3μm以上であることを特徴とする
    請求項5記載のアクティブマトリクス基板。
  7. 【請求項7】前記予備配線と前記走査線とを接続する前
    記第3の保護回路において、前記ダイオード構造の半導
    体素子のチャネル幅をチャネル長で除した比が、他の保
    護回路の比よりも低く設計されていることを特徴とする
    請求項4記載のアクティブマトリクス基板。
  8. 【請求項8】点灯検査後に切り落とされるべき領域にお
    いて、前記走査線に接続された点灯検査用の端子および
    信号線に接続された点灯検査用の端子と、前記予備配線
    に接続された点灯検査用の端子と、前記予備配線の各隣
    合う線を接続する第4の保護回路とを備えることを特徴
    とする請求項1記載のアクティブマトリクス基板。
  9. 【請求項9】前記第4の保護回路の抵抗値は、前記第1
    の保護回路の抵抗値よりも小さく、かつ前記予備配線1
    本分の抵抗値の20倍よりも大きいことを特徴とする請
    求項8記載のアクティブマトリクス基板。
  10. 【請求項10】点灯検査後に切り落とされるべき領域に
    おいて、前記走査線の点灯検査用の各端子および/また
    は前記信号線の点灯検査用の各端子を接続する第5の保
    護回路を備えるとともに、前記予備配線と前記走査線お
    よび/または前記予備配線と前記信号線とを接続する第
    6の保護回路を備えることを特徴とする請求項8記載の
    アクティブマトリクス基板。
  11. 【請求項11】前記第4〜第6の保護回路は、互いに逆
    方向に並列接続された二つのダイオード構造の半導体素
    子を備えることを特徴とする請求項10記載のアクティ
    ブマトリクス基板。
  12. 【請求項12】前記第4の保護回路において、前記ダイ
    オード構造の半導体素子のチャネル幅をチャネル長で除
    した比が、前記第1の保護回路の比よりも大きく、かつ
    3000以下であることを特徴とする請求項11記載の
    アクティブマトリクス基板。
  13. 【請求項13】前記第4の保護回路において、前記半導
    体素子のゲート絶縁膜は、ゲート電極の陽極酸化膜を含
    むことなく構成される一方、前記第1の保護回路におい
    て、前記半導体素子のゲート絶縁膜は、ゲート電極の陽
    極酸化膜を含んで構成されることを特徴とする請求項1
    1記載のアクティブマトリクス基板。
  14. 【請求項14】前記第1の保護回路または第4の保護回
    路が遮光されていることを特徴とする請求項1または8
    記載のアクティブマトリクス基板。
  15. 【請求項15】請求項8記載のアクティブマトリクス基
    板の検査方法であって、 前記第4の保護回路の抵抗値が、前記予備配線1本分の
    抵抗値の20倍よりも大きくなる範囲で、ループ抵抗を
    測定する抵抗測定装置の印加電圧を決定していることを
    特徴とするアクティブマトリクス基板の検査方法。
  16. 【請求項16】修正を施した複数の予備配線間に1μA
    以下の電流を流し、その端子間電圧を測定することによ
    り、ループ抵抗を測定することを特徴とする請求項15
    記載のアクティブマトリクス基板の検査方法。
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