JPH1126573A - 誘電体分離基板の製造方法 - Google Patents

誘電体分離基板の製造方法

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JPH1126573A
JPH1126573A JP18233497A JP18233497A JPH1126573A JP H1126573 A JPH1126573 A JP H1126573A JP 18233497 A JP18233497 A JP 18233497A JP 18233497 A JP18233497 A JP 18233497A JP H1126573 A JPH1126573 A JP H1126573A
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substrate
groove
forming
polycrystalline
oxide film
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JP18233497A
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Susumu Matsuoka
進 松岡
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIチップの剥離をより低減し、歩留まり
の向上を図り得る誘電体分離基板の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 誘電体分離基板の製造方法において、単
結晶Si基板201の底面と平行になるように、第2多
結晶Si層205b側から除去し、次いで、鏡面処理を
施すことによって鏡面207を形成する。次に、単結晶
Si基板201を、例えばHF液に浸し、表面に露出し
ている酸化膜206をエッチングする。これにより、ボ
イド導出溝が形成される。次に、酸化膜208の形成さ
れた支持基板209と鏡面処理を施した単結晶Si基板
201の各主表面側同士を密着し、次いで、高温熱処理
を行うことにより、接合基板210が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置を形成
する半導体基板の製造方法に係り、特に誘電体分離基板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多結晶Siを介在した貼り合わせ
誘電体分離基板の製造方法としては、IEEE ISP
SD 1992 pp.316〜321、特開昭61−
292934号公報、特開平8−111359号公報等
に記載されるものが提案されている。
【0003】以下、その構成を図を用いて説明する。図
8及び図9に従来の誘電体分離基板の製造方法を示す。 (1)まず、図8(a)に示すように、例えば、<10
0>結晶方位面を有する単結晶Si基板(ウエハ)70
1の主表面側に、所望の深さを有するV字溝702を異
方性エッチング技術を用いて形成する。
【0004】なお、V字溝702の形成時に、V字溝7
02に起因した単結晶Si基板701の破損を防ぐた
め、単結晶Si基板701外周部に溝が形成されないよ
うに、図10に示すように、単結晶Si基板701にオ
リエンテーションフラット701Aを基準とした、LS
Iチップパターン部706レイアウトにしている。 (2)次いで、図8(b)に示すように、V字溝702
を含む単結晶Si基板701の主表面側に、この単結晶
Si基板701と同一導電型の埋め込み拡散層703を
形成し、次いで素子間を分離するための分離絶縁膜70
4を形成する。
【0005】(3)次に、図8(c)に示すように、分
離絶縁膜704を介在させて単結晶Si基板701上に
多結晶Si層705を形成する。この時の多結晶Si層
705の厚さは、少なくともV字溝702を埋めること
が必要であり、通常はそのV字溝702の深さの2倍程
度である。 (4)次に、図8(d)に示すように、単結晶Si基板
701の底面と平行になるように、多結晶Si層705
をA−A線〔図8(c)参照〕で示した位置まで除去
し、次いで、その多結晶Si層705の主表面側に鏡面
処理を施すことによって、表面粗さ500Å以下の鏡面
705Aを形成する。
【0006】(5)次に、図9(a)に示すように、例
えば、1.0μmの酸化膜707を形成した支持基板7
08の主表面と、前記多結晶Si層705の主表面側に
鏡面処理を施した前記単結晶Si基板701の主表面を
清浄化するとともに活性化する。その後、前記支持基板
708と前記単結晶Si基板701の各主表面側同士を
密着させる。
【0007】この密着工程においては、通常、図11に
示すように、支持治具717を用いて、支持基板708
の片隅より、例えば単結晶半導体基板(ウエハ)701
のオリエンテーションフラット701A側から徐々に密
着させていくことにより、密着不良、いわゆる「ボイ
ド」を抑制するようにしている。次いで、例えば120
0℃、2時間の高温熱処理を行うことにより、接合基板
709を形成する。
【0008】(6)次に、図9(b)に示すように、単
結晶Si基板701の反対側の主表面側からB−B線
〔図9(a)参照〕で示した位置まで研磨除去すること
によって、相互に分離された単結晶Si島710を有す
る誘電体分離基板711が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の誘電体分離基板の製造方法では、図8(d)に
示す多結晶Si層705の鏡面仕上げ工程において、図
12の要部拡大図に示すように、半導体基板701の平
坦部上とV字溝702上の多結晶Si層705の配向性
の違いにより、図中○印内に示すように、V字溝702
部上の多結晶Si層705に約100Å程度の凹部70
5Aが形成されてしまう。この凹部705Aの段差量は
V字溝702が深くなるにつれて、より顕著となる。
【0010】そして、図11に示す、単結晶Si基板7
01と支持基板708との密着工程において、前記凹部
705Aがある箇所では、その凹部705Aの段差量が
大きい程、また、凹部705Aのパターンレシオが大き
い程、平坦部に比べて密着速度が遅くなる。このため、
図13に示すように、凹部705Aを有する単結晶Si
基板701上に形成されたLSIチップパターン部70
6は、パターンのない外周の平坦部に比べて密着速度が
遅くなり(図中矢印の長さは密着速度を表す)、LSI
チップパターン部706内にボイド(未接合部分)70
7が残留していた。
【0011】この種のボイドはその後のウエハプロセ
ス、特に熱拡散プロセスにおいては、LSIチップが剥
離し、歩留まりを下げるという問題があった。このよう
な問題点を除去するために、例えば特開平8−1113
59号公報に開示されているような製造方法が提案され
ている。図14はかかる他の従来例のLSIチップパタ
ーンレイアウト図、図15は他の従来例の効果の説明図
である。なお、上記従来例と同じものには同じ符号を付
してその説明は省略する。
【0012】これらの図に示すように、単結晶Si基板
701上に形成されたLSIチップパターン部706の
ない外周部上に、周辺パターン721、つまり凹部を形
成する。これにより、単結晶Si基板701と、支持基
板708との密着工程において、図15に示すように、
LSIチップパターン部706のないウエハ外周部は、
LSIチップパターン部706のある中心部に比べ密着
速度が遅くなり、ボイドの発生は低減する。つまり、L
SIチップパターン部706のある中心部の密着速度V
1 より周辺部の密着速度V2 の方が遅くなる。
【0013】しかしながら、この製造方法においてもボ
イドの発生は約50%であり、十分に低減することはで
きなかった。本発明は、上記問題点を除去し、LSIチ
ップの剥離をより低減し、歩留まりの向上を図り得る誘
電体分離基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕誘電体分離基板の製造方法において、第1の半導
体基板の主表面側に素子分離用の第1の溝と、基板内部
を通じて外周に達する前記第1の溝より深さの深い第2
の溝を形成する工程と、前記第1及び第2の溝を含む前
記第1の半導体基板の主表面に絶縁膜を形成し、次い
で、前記第1の溝の深さ以上の厚さを有する第1の多結
晶Si層を形成する工程と、前記第1の多結晶Si層上
に酸化膜を形成した後、第2の多結晶Si層を所望の厚
さに形成する工程と、前記第2の多結晶Si層の表面側
から前記第1の半導体基板の底面と平行になるように、
前記第2の溝上においては、前記酸化膜の一部が露出
し、残存する位置であって、前記第2の溝以外の領域に
おいては、前記第1の多結晶Si層まで達する位置まで
除去し、次いで、その面を鏡面加工する工程と、前記鏡
面加工された前記第1の半導体基板の主表面に露出して
いる前記酸化膜をエッチングし、ボイド導出溝を形成す
る工程と、前記第1の半導体基板の主表面と酸化膜処理
を施した第2の半導体基板を貼り合わせる工程と、前記
第1の半導体基板の反対主表面側より、前記第1の溝の
底部が露出するまで研磨する工程とを施すようにしたも
のである。
【0015】〔2〕誘電体分離基板の製造方法におい
て、第1の半導体基板の主表面側に素子分離用の第1の
溝と、基板内部を通じて外周に達する前記第1の溝より
深さの深い第2の溝を形成する工程と、前記第1及び第
2の溝を含む前記第1の半導体基板の主表面に絶縁膜を
形成し、次いで、前記第1の溝の深さ以上の厚さを有す
る第1の多結晶Si層を形成する工程と、前記第1の多
結晶Si層上に酸化膜を形成した後、第2の多結晶Si
層を所望の厚さに形成する工程と、前記第2の多結晶S
i層の表面側から前記第1の半導体基板の底面と平行に
なるように、前記第2の溝上においては、前記酸化膜の
一部が露出し、残存する位置であって、前記第2の溝以
外の領域においては、前記第1の多結晶Si層に達する
位置まで除去し、次いで、その面を鏡面加工するととも
に、多結晶Siと酸化膜のエッチング速度差を利用し、
露出している酸化膜を突起状に形成する工程と、前記第
1の半導体基板の主表面と酸化膜処理を施した第2の半
導体基板を貼り合わせる工程と、前記第1の半導体基板
の反対主表面側より、前記第1の溝の底部が露出するま
で研磨する工程とを施すようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示す支持基板ボイド導出溝パターンレイア
ウト図、図2は図1のX−X線(ボイド導出溝部)の製
造工程断面図(その1)、図3は図1のX−X線(ボイ
ド導出溝部)部の製造工程断面図(その2)である。
【0017】図1に示すように、ボイド導出溝102
は、LSIチップ103を分割するスクライブラインを
通じて、単結晶Si基板101の外周部に両端が達する
よう配置されている。このボイド導出溝の形成方法を図
2及び図3の工程断面図を用いて説明する。 (1)まず、図2(a)に示すように、例えば<100
>結晶方位面を有する単結晶Si基板201の主表面側
に、所望の深さを有する素子分離用V字溝202aと、
後にボイド導出溝が形成されるボイド導出溝形成用V字
溝202bを異方性エッチング技術を用いて形成する。
ここで、素子分離用V字溝202aとボイド導出溝形成
用V字溝202bの深さ関係は、202a<202bで
あり、本実施例では、素子分離用V字溝202aの深さ
は50μm、ボイド導出溝形成用V字溝202bの深さ
は70μmとした。
【0018】(2)次に、図2(b)に示すように、従
来技術と同様、埋め込み拡散層203、次いで、素子間
を分離するための分離絶縁膜204を形成する。 (3)次いで、図2(c)に示すように、分離絶縁膜2
04上に第1の多結晶Si層205aを形成し、次に、
酸化膜206を形成する。この時の第1多結晶Si層2
05aの厚さは、少なくとも素子分離用V字溝202a
が埋まる必要があり、本実施例では素子分離用V字溝2
02aの深さ程度とした。また、酸化膜206の厚みは
任意でよく、ここでは1μm程度とした。
【0019】(4)次に、図2(d)に示すように、酸
化膜206上に第2の多結晶Si層205bを形成す
る。第2多結晶Si層205bの厚さは、第1多結晶S
i層205a形成後のボイド導出溝形成用V字溝202
b上の凹みが埋まる程度でよく、本実施例では第1多結
晶Si層205aと同程度とした。 (5)次いで、図3(a)に示すように、ボイド導出溝
形成用V字溝202bにおいては、酸化膜206の一部
が露出し残存する位置であり、それ以外の領域において
は、第1の多結晶シリコン層205aに達する位置ま
で、つまり、第2の多結晶Si層の表面側から単結晶S
i基板201の底面と平行になるように、第2多結晶S
i層205b側からA−A線〔図2(d)参照〕で示し
た位置まで除去し、次いで、鏡面処理を施すことによっ
て鏡面207を形成する。
【0020】次に、単結晶Si基板201を、例えばH
F液に浸し、表面に露出している酸化膜206〔図3
(a)のA部(図4に示す拡大図)参照〕をエッチング
する。つまり、図4の要部拡大図に示すように、主表面
側に表面に露出している酸化膜206がエッチングさ
れ、図1で説明したボイド導出溝102となる溝が形成
される。このボイド導出溝102の深さは、HF液によ
るエッチング時間で容易にコントロールできるもので、
本実施例では1μm程度の深さにエッチングした。
【0021】(6)次に、図3(b)に示すように、従
来例図9(a)で説明したのと同様の方法で、酸化膜2
08の形成された支持基板209と、鏡面処理を施した
単結晶Si基板201の各主表面側同士を密着し、次い
で、高温熱処理を行うことにより、接合基板210が形
成される。ここで、ボイド導出溝102は前記高温熱処
理工程において、ウエット酸化性雰囲気にて1200℃
で2時間程度の処理を施すことにより、少なくとも基板
外周部は完全に熱酸化膜にて充填することができる。
【0022】(7)次に、図3(c)に示すように、単
結晶Si基板201の反対側主表面からB−B線〔図3
(b)参照〕で示した位置まで研磨除去することによっ
て、相互に分離された単結晶Si島211を有する誘電
体分離基板212が完成される。このように、第1実施
例によれば、支持基板209と貼り合わされる単結晶S
i基板201の主表面側に、スクライブラインを通じて
基板外周部に両端が達するボイド導出溝102を設ける
ようにしたので、ウエハ貼り合わせ工程において、ボイ
ドはボイド導出溝102を介して消滅する。
【0023】従って、基板全体にわたってボイドの発生
は完全に近い状態で抑制することができるので、歩留り
の向上を図ることができる。また、このボイド導出溝1
02は、LSIチップ領域と同時にパターンレイアウト
されるため、両者の位置関係は極めて正確に決まる。さ
らに、ボイド導出溝102の深さはHFによるエッチン
グ量で決まることから、貼り合わせ状態を見て深さの変
更が必要となった場合、容易に変更が可能である。
【0024】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5は本発明の第2実施例を示す支持基板突起状パ
ターンのレイアウト図、図6は図5のY−Y線の製造工
程断面図である。図5において、LSIチップパターン
領域403の外周部より、単結晶Si基板401の外周
に向けて突起状のライン402を形成する。
【0025】この突起状のラインの形成方法を図6の工
程断面図を用いて説明する。 (1)まず、図6(a)において、この状態は、第1実
施例で説明した図2中、単結晶Si基板201を501
に、素子分離用V字溝202aを502aに、ボイド導
出溝形成用V字溝202bを突起状のライン形成用V字
溝502bに、埋め込み拡散層203を503に、分離
絶縁膜204を504に、第1多結晶Si層205aを
505aに、第2多結晶Si層205bを505bに、
酸化膜206を506に、それぞれ置き換えることによ
り、図2(a)〜(d)までと同様の工程で形成したも
のである。
【0026】(2)次に、図6(b)に示すように、単
結晶Si基板501の底面と平行になるように、第2多
結晶Si層505b側からA−A線〔図6(a)参照〕
で示した位置まで除去し、次に、鏡面処理を施すことに
よって、鏡面507を作製する。この鏡面処理工程は、
一般にメカノケミカルポリッシング法で行われる。従っ
て、この実施例のように処理面に、酸化膜と多結晶Si
が混在している場合、酸化膜のケミカルエッチング速度
が多結晶Siより極端に遅いことから、鏡面処理後の主
表面側には、図7の要部拡大図〔図6(a)B部拡大
図〕に示すように、露出している酸化膜506は突起状
となり、図5で説明した突起状のライン402が形成さ
れる。この突起状のライン402の高さは、通常300
0〜5000Å程度になる。
【0027】(3)次に、図6(c)に示すように、従
来例の図9(a)で説明したと同様の方法で、酸化膜5
08が形成された支持基板509と単結晶Si基板50
1の主表面側同士を密着し、次いで、高温熱処理を行う
ことにより、接合基板510が形成される。ここで突起
状のライン402で生じる隙間は、前記高温熱処理にお
いて、ウエット酸化性雰囲気にて、1200℃で2時間
程度の処理を施すことにより、完全に熱酸化膜で充填す
ることができる。
【0028】(4)次に、図6(d)に示すように、単
結晶Si基板501の反対側主表面からB−B線〔図6
(c)参照〕で示した位置まで研磨除去することによっ
て、相互に分離された単結晶Si島511を有する誘電
体分離基板512が形成される。このように、第2実施
例によれば、支持基板509と貼り合わされる単結晶S
i基板501の主表面側に、LSIチップ領域の外周部
より基板外周に向けて酸化膜による突起状のライン40
2を設けるようにしたので、ウエハ貼り合わせ工程にお
いて、LSIチップ領域外の基板外周部の密着速度はL
SIチップ領域のある中心部に比べ、著しく遅くなる。
よって、LSIチップ領域で発生したボイドは内部に閉
じ込められることがなくなる。従って、LSIチップ領
域におけるボイドの発生を制御することができるので、
歩留りの向上を図ることができる。
【0029】また、この突起状のラインのパターニング
はLSIチップ領域のパターニングと同時にできるた
め、両者の位置関係は極めて正確に決めることができ
る。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば本発明の趣旨に基づいて種々のパターンレイ
アウトが可能であり、これらを本発明の範囲から除外す
るものではない。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、支持基板と貼り合
わされる単結晶Si基板の主表面側に、スクライブライ
ンを通じて基板外周部に両端が達するボイド導出溝を設
けるようにしたので、ウエハ貼り合わせ工程において、
ボイドはボイド導出溝を介して消滅する。
【0031】したがって、基板全体にわたってボイドの
発生は完全に近い状態で抑制することができるので、歩
留りの向上を図ることができる。また、このボイド導出
溝は、LSIチップ領域と同時にパターンレイアウトさ
れるため、両者の位置関係は極めて正確に決まる。さら
に、ボイド導出溝の深さはHFによるエッチング量で決
まることから、貼り合わせ状態を見て深さの変更が必要
となった場合、容易に変更が可能である。
【0032】(2)請求項2記載の発明によれば、支持
基板と貼り合わされる単結晶Si基板の主表面側に、L
SIチップ領域の外周部より基板外周に向けて酸化膜に
よる突起状のラインを設けたので、ウエハ貼り合わせ工
程において、LSIチップ領域外の基板外周部の密着速
度はLSIチップ領域のある中心部に比べ、著しく遅く
なる。
【0033】したがって、LSIチップ領域で発生した
ボイドは、内部に閉じ込められることがなくなる。よっ
て、LSIチップ領域におけるボイドの発生を制御する
ことができるので、歩留りの向上を図ることができる。
また、この突起状のラインのパターニングは、LSIチ
ップ領域のパターニングと同時にできるため、両者の位
置関係を極めて正確に決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す支持基板ボイド導出
溝パターンレイアウト図である。
【図2】図1のX−X線(ボイド導出溝部)の製造工程
断面図(その1)である。
【図3】図1のX−X線(ボイド導出溝部)の製造工程
断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施例の要部拡大断面〔図3
(a)のA部断面〕図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す支持基板突起状パタ
ーンのレイアウト図である。
【図6】図5のY−Y線の工程断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の要部拡大断面〔図6
(b)のB部断面〕図である。
【図8】従来の誘電体分離基板の製造工程断面図(その
1)である。
【図9】従来の誘電体分離基板の製造工程断面図(その
2)である。
【図10】従来のLSIチップパターンレイアウト図で
ある。
【図11】従来の単結晶Si基板と支持基板の貼り合わ
せ工程の説明図である。
【図12】従来の単結晶Si基板上のV字溝への多結晶
Si層の形成拡大断面図である。
【図13】従来技術の問題点説明図である。
【図14】他の従来例のLSIチップパターンレイアウ
ト図である。
【図15】他の従来例の効果の説明図である。
【符号の説明】
101,201,401,501 単結晶Si基板 102 ボイド導出溝 103 LSIチップ 202a,502a 素子分離用V字溝 202b ボイド導出溝形成用V字溝 203,503 埋め込み拡散層 204,504 分離絶縁膜 205a,505a 第1の多結晶Si層 205b,505b 第2の多結晶Si層 206,208,506 酸化膜 207,507 鏡面 209,509 支持基板 210,510 接合基板 211,511 単結晶Si島 212,512 誘電体分離基板 402 突起状のライン 403 LSIチップパターン領域 502b 突起状のライン形成用V字溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体分離基板の製造方法において、
    (a)第1の半導体基板の主表面側に素子分離用の第1
    の溝と、基板内部を通じて外周に達する前記第1の溝よ
    り深さの深い第2の溝を形成する工程と、(b)前記第
    1及び第2の溝を含む前記第1の半導体基板の主表面に
    絶縁膜を形成し、次いで、前記第1の溝の深さ以上の厚
    さを有する第1の多結晶Si層を形成する工程と、
    (c)前記第1の多結晶Si層上に酸化膜を形成した
    後、第2の多結晶Si層を所望の厚さに形成する工程
    と、(d)前記第2の多結晶Si層の表面側から前記第
    1の半導体基板の底面と平行になるように、前記第2の
    溝上においては、前記酸化膜の一部が露出し、残存する
    位置であって、前記第2の溝以外の領域においては、前
    記第1の多結晶Si層に達する位置まで除去し、次い
    で、その面を鏡面加工する工程と、(e)前記鏡面加工
    された前記第1の半導体基板の主表面に露出している前
    記酸化膜をエッチングし、ボイド導出溝を形成する工程
    と、(f)前記第1の半導体基板の主表面と酸化膜処理
    を施した第2の半導体基板を貼り合わせる工程と、
    (g)前記第1の半導体基板の反対主表面側より、前記
    第1の溝の底部が露出するまで研磨する工程とを施すこ
    とを特徴とする誘電体分離基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 誘電体分離基板の製造方法において、
    (a)第1の半導体基板の主表面側に素子分離用の第1
    の溝と、基板内部を通じて外周に達する前記第1の溝よ
    り深さの深い第2の溝を形成する工程と、(b)前記第
    1及び第2の溝を含む前記第1の半導体基板の主表面に
    絶縁膜を形成し、次いで、前記第1の溝の深さ以上の厚
    さを有する第1の多結晶Si層を形成する工程と、
    (c)前記第1の多結晶Si層上に酸化膜を形成した
    後、第2の多結晶Si層を所望の厚さに形成する工程
    と、(d)前記第2の多結晶Si層の表面側から前記第
    1の半導体基板の底面と平行になるように、前記第2の
    溝上においては、前記酸化膜の一部が露出し、残存する
    位置であって、前記第2の溝以外の領域においては、前
    記第1の多結晶Si層に達する位置まで除去し、次い
    で、その面を鏡面加工するとともに、多結晶Siと酸化
    膜のエッチング速度差を利用し、露出している酸化膜を
    突起状に形成する工程と、(e)前記第1の半導体基板
    の主表面と酸化膜処理を施した第2の半導体基板を貼り
    合わせる工程と、(f)前記第1の半導体基板の反対主
    表面側より、前記第1の溝の底部が露出するまで研磨す
    る工程とを施すことを特徴とする誘電体分離基板の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20160168078A1 (en) * 2013-07-25 2016-06-16 Arkema France Lactame or amino acid-based fatty amide, and use as an oganogelator

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