JPH11264265A - 扉用係止機構のための受け座構造 - Google Patents

扉用係止機構のための受け座構造

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JPH11264265A
JPH11264265A JP8934998A JP8934998A JPH11264265A JP H11264265 A JPH11264265 A JP H11264265A JP 8934998 A JP8934998 A JP 8934998A JP 8934998 A JP8934998 A JP 8934998A JP H11264265 A JPH11264265 A JP H11264265A
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JP8934998A
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Isao Kitajima
勇夫 北島
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KITAJIMA DIECAST KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止部材が設けられている扉を所望の位置に
調整可能に保持するために、係止部材に嵌合する受入れ
部材が移動可能な受け座構造を提供する。 【解決手段】 開口を開閉するための揺動可能な扉を所
定位置に保持すべく該扉から突出可能に設けられた係止
部材を受け入れるための扉用係止機構のための受け座構
造。所定位置にある扉51から突出する係止部材60を
受け入れるための凹所19が設けられた受入れ部材12
と、該受入れ部材12を、係止部材60の突出方向と直
角な面上を移動可能に収容するハウジング11と、該ハ
ウジング内の受入れ部材12を調整可能に保持する位置
決め手段(13、14)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口を開閉する扉
を所定位置に係止させるための係止機構に用いるのに好
適な受け座構造に関し、特に、扉の係止位置を容易に調
整可能とする受け座構造に関する。
【0002】
【従来の技術】観音開きのような両開き戸では、二枚の
扉は開口を規定する枠体に枢軸を介して支持される。こ
の開口を開閉する一方の扉をその閉鎖位置に保持するた
めに、例えば自動落とし錠が利用された係止機構が用い
られている。このような係止機構は、突出可能な係止部
材及び該係止部材を受入れる受け座を備える。係止部材
は、扉に該扉から枠体へ向けて突出可能に配置され、受
け座は、係止部材を受け入れるように枠体に埋設され
る。係止部材と受け座との嵌合により、一方の扉はその
閉鎖位置に係止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歪みのない
建付けのために、閉鎖する両扉を直線上に整列させるこ
とが望ましい。この建付け調整のためには、係止機構の
係止部材を受け入れる受け座の設置位置を扉の厚さ方向
に沿って変位させることが考えられる。しかしながら、
従来の受け座の取り付けでは、受け座は、枠体の予め削
られた穴に埋設され固定されていることから、前記建て
付けの調整には、受け座を受け入れるべく枠体に設けら
れる穴の修正が要求される。そのため、扉の閉鎖位置の
調整は容易ではなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、受け座の設置位
置を変えることなく、扉の開閉位置を所望の係止位置に
容易に微調整することのできる受け座構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成〉本発明に係る扉用係止機構のための受け座構造
は、開口を開閉するための揺動可能な扉を所定位置に保
持すべく該扉から突出可能に設けられた係止部材を受け
入れ、所定位置にある扉から突出する係止部材を受け入
れるための凹所が設けられた受入れ部材と、該受入れ部
材を係止部材の突出方向と直角な面上を移動可能に収容
するハウジングと、該ハウジング内の受入れ部材を調整
可能に保持する位置決め手段とを含むことを特徴とす
る。
【0006】〈作用〉本発明に係る受け座構造では、係
止部材を受け入れる受入れ部材が、ハウジング内に、係
止部材の突出方向と直角な面上を移動可能に収容され、
しかも、該移動できる受入れ部材は、位置決め手段によ
り調整可能に保持される。このことから、係止部材と受
入れ部材との嵌合によって係止された扉の位置は、受入
れ部材のハウジング内の移動により調整される。これに
より、本発明に係る受け座構造によれば、ハウジングの
設置位置を変えることなく、該ハウジング内の受入れ部
材の移動により、扉を所望の位置に調整し保持すること
ができる。
【0007】本発明に係る受け座構造を、両開き戸に適
用することができる。両開き戸の二枚扉は、枢軸を介し
て、開口を規定する枠体に支持されている。二枚の扉の
うち、扉の閉鎖位置にある一方の扉に設けられた例えば
自動落とし錠の係止部材を受け入れるために受け座が用
いられるが、この係止部材を受け入れる受け座に本発明
の受け座構造を適用することができる。本発明に係る受
け座構造によれば、扉の係止位置を、ハウジング内の受
入れ部材の移動により、閉鎖位置にある両扉を直線上に
整列するように調整することができることから、両扉の
建て付け歪みのない閉鎖位置に、一方の扉を係止するこ
とができる。
【0008】本発明に係る受け座構造における受入れ部
材の移動方向を、扉の揺動軌跡の接線方向に沿わせるこ
とができる。これにより、扉の係止位置を、扉の揺動方
向に沿って調整するができる。
【0009】位置決め手段に、受入れ部材を該受入れ部
材の移動方向へ移動させる操作機能と、移動された受入
れ部材をその所定位置に保持する位置決め機能とを付与
することができる。位置決め手段に操作機能及び位置決
め機能を与えるために、回転運動を該回転運動の中心線
に沿った直線運動に変換する第1の運動変換機構と、前
記直線運動を受入れ部材の凹所の幅方向に沿った受入れ
部材の直線運動に変換する第2の運動変換機構とを、位
置決め手段として、ハウジング内に設けることができ
る。
【0010】第1の運動変換機構として、ハウジングに
回転可能に支承され且つ当該回転の軸線に沿う運動を規
制される雄ねじ部材と、該雄ねじに螺合され且つ回転を
規制される雌ねじ部材であって側面に雄ねじの軸線に平
行でない第1の傾斜面を有する雌ねじ部材とを設けるこ
とができる。第2の運動変換機構として、受入れ部材と
一体的に運動し、雌ねじ部材の第1の傾斜面に係合する
第2の傾斜面を有するテーパ部材と、該テーパ部材を雌
ねじの第1の傾斜面に押圧するばね部材とを設けること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例〉図1は、本発明に係る受け座構造を分解して
示す斜視図である。本発明に係る受け座構造10は、ハ
ウジング11と、該ハウジング内に移動可能に収容され
る受入れ部材12と、該受入れ部材の移動を制御するボ
ルトナット組立体からなる第1の運動変換機構13と、
該第1の運動変換機構の制御に関連して、受入れ部材1
2と一体的に移動する第2の運動変換機構14とを含
む。
【0012】ハウジング11は、上端に長方形の開口1
5を有し、全体に箱形状を示す。ハウジング11には、
開口15の長手方向に平行する両側面11a、11aの
上縁部から互いに相離れる方向へ伸びる矩形の取付けフ
ランジ16、16が設けられ、各取付けフランジ16に
は、取付けねじ17を受け入れるための円形のねじ孔1
8が設けられている。
【0013】受入れ部材12は、ハウジング11内に、
開口15の長手方向に沿って移動可能に収容されてい
る。受入れ部材12には、溝19が、開口15の長手方
向と垂直な方向に沿って設けられ、該溝の両側の縁部か
ら互いに相離れる方向に伸びる肩部20、20が設けら
れている。溝19の底部には、固定ねじ21の通過を許
し且つ受入れ部材12の移動を許す長孔22が設けられ
ている。
【0014】受入れ部材12をハウジング11内で前記
長手方向へ移動させるために、前記した第1の運動変換
機構13及び第2の運動変換機構14が用いられてい
る。第1の運動変換機構13は、回転運動を該回転運動
の中心線に沿った上下運動に変換する。第2の運動変換
機構14は、第1の運動変換機構13と、上下運動を溝
19の幅方向に沿った受入れ部材12の直線運動に変換
する。
【0015】第1の運動変換機構13は、雄ねじ部材2
3と、該雄ねじ部材に螺合される雌ねじ部材24とを備
える。雄ねじ部材23は、ねじ溝を有する雄ねじ部分2
5と、該雄ねじ部分の端部からこれと一体的に伸びる小
径部分26とを備える。
【0016】雄ねじ部材23の小径部分26が、ハウジ
ング11の底部に設けられ且つ雄ねじ部分25の直径よ
りも小さい直径を有する挿通孔27を貫通して、ハウジ
ング11からその外に突出し、突出する先端部には、抜
け止め防止の止め部材28を受け入れるための溝29が
設けられている。該溝に止め部材28を嵌入させること
により、雄ねじ部材23は、ハウジング11からの抜け
出しが防止されて回転可能に配置される。
【0017】雌ねじ部材24は、矩形形状の平面を有す
る平板状の部材からなる。雌ねじ部材24のほぼ中央部
には、雄ねじ部材23の雄ねじ部分25を受け入れるた
めの雌ねじ孔30が設けられている。雌ねじ部材24
は、四つの側面を有し、その一つの側面は、傾斜面31
であり、該傾斜面31の傾斜角度θは、その底面と鋭角
をなす。傾斜面31と反対側の側面32は、ハウジング
11の幅方向に平行する一方の側面11bに接してお
り、側面32と直角な両側面33、33は、それぞれ、
ハウジング11の側面11a、11aに接している。こ
れにより、雌ねじ部材24の回転運動が阻止されてい
る。
【0018】このことから、雄ねじ部材23がその軸線
の回りに回転されると、雌ねじ部材24は、雄ねじ部材
23の軸線34に沿って、上下運動する。従って、第1
の運動変換機構13によれば、雄ねじ部材23を回転操
作することにより、その回転運動を該回転運動の中心線
34に沿った雌ねじ部材24の上下運動に変換すること
ができる。
【0019】第2の運動変換機構14は、テーパ部材3
5と、該テーパ部材を雌ねじ部材24に押圧するための
ばね部材36とを備える。テーパ部材35には、受入れ
部材12をその溝19の幅方向が前記開口の長手方向に
一致する状態で載せるための凹部37が設けられてい
る。凹部37の底部には、該凹部に載せられた溝19の
長孔22と対応してこれに一致する長孔38が設けられ
ている。溝19の第1の運動変換機構13に近接する一
側にある凹部37の外表面は、傾斜面39であり、傾斜
面39は、雌ねじ部材24の傾斜面31と平行である。
傾斜面39は、傾斜面31と対向し且つ傾斜面31に接
している。
【0020】ばね部材34は、図示の例では、圧縮コイ
ルスプリングからなり、受入れ部材12の溝19の他側
の外側面12aとハウジング11の幅方向に平行する他
方の側面11cとの間に、これらの両側面12a及び1
1cに両端が当接するように配置されている。このばね
部材36により、テーパ部材35が雌ねじ部材24へ押
圧され、テーパ部材35の傾斜面39と、雌ねじ部材2
4の傾斜面31との離反が防止される。
【0021】第2の運動変換機構14は、その傾斜面3
9が第1の運動変換機構13の傾斜面31と離反しない
ように、ばね部材36により押圧されることから、第1
の運動変換機構13の雄ねじ部材23が回転されると、
該雄ねじ部材の回転に伴って、雌ねじ部材24が昇降
し、該雌ねじ部材の昇降に伴って、雌ねじ部材24の傾
斜面31に当接する傾斜面39を有するテーパ部材35
が、ハウジング11の長手方向に沿って直線運動する。
このテーパ部材35の運動により、テーパ部材35と一
体的に運動する受入れ部材12がハウジング11の長手
方向へ移動する。これにより、第2の運動変換機構14
によれば、雌ねじ部材24の上下運動を溝19の幅方向
に沿った受入れ部材12の直線運動に変換することがで
きる。
【0022】受入れ部材12、第1の運動変換機構13
及び第2の運動変換機構14をハウジング11内に確実
に収容するために、蓋40が用いられている。蓋40
は、ハウジング11の平面形状と同様な平面形状を有す
る。蓋40には、受入れ部材12の溝19を露出するた
めの開口41が設けられており、また、雄ねじ部材23
の頭部を露出させるための円孔42及び前記取り付けね
じ17の貫通を許す円孔43が設けられている。
【0023】蓋40は、取り付けねじ17が平座金44
及び円孔43を貫通して前記したハウジング11のねじ
孔18に受け入れられることにより、ハウジング11に
取り付けられる。また、取付けねじ17は、受け座構造
10により係止される例えば後述する扉を支持する枠体
の所定位置にハウジング11を所定の姿勢で固定する。
【0024】第1の運動変換機構13及び第2の運動変
換機構14によれば、前記したように、雄ねじ部材23
の回転操作により、受入れ部材12を所望の位置に移動
させることができる。この受入れ部材12の位置を一旦
決めれば、再び雄ねじ部材23を回転しない限り、受入
れ部材12に直接的にこれを移動させようとする外力が
作用しても、受入れ部材12のハウジング11の長手方
向への移動は阻止されることから、受入れ部材12は位
置決められる。従って、第1の運動変換機構13及び第
2の運動変換機構14は、受入れ部材12を移動させる
操作機能及び受入れ部材12を位置決める位置決め機能
を兼ねる。
【0025】図示の例では、受入れ部材12をさらに強
固に位置決めるために、補助の位置決め手段として、前
記した固定ねじ21及び平座金45が用いられている。
固定ねじ21は、平座金45、長孔22及び38を貫通
して、ハウジング11の底部に設けられているねじ孔4
6に螺合されている。従って、固定ねじ21を緩めた状
態で、第1の運動変換機構13の雄ねじ部材23によ
り、受入れ部材12を所望の位置に位置決めた後、固定
ねじ21を締め付けることにより、受入れ部材12を所
望の位置に一層強固に位置決めることができる。
【0026】この受け座構造10のハウジング11内で
の受入れ部材12移動を図2及び図3に沿って具体的に
説明する。図2及び図3は、図1に示されたII−II線に
沿って得られた断面図である。図2は、本発明に係る受
け座構造10を雌ねじ部材24が最下方位置にある状態
で示す。図3は、本発明に係る受け座構造10を雌ねじ
部材24が最上方位置にある状態で示す。
【0027】雌ねじ部材24が、図2に示されているよ
うに、ハウジング11の底面と当接する最下方位置にあ
るとき、雌ねじ部材24の傾斜面31が、テーパ部材3
5の傾斜面39にその下部で接している。雌ねじ部材2
4の最下方位置状態では、テーパ部材35は、ばね部材
36のばね力に打ち勝って、図示の位置(右方位置)に
保持される。テーパ部材35に載せられた受入れ部材1
2は、最右方位置に位置決められている。このとき、補
助位置決め手段としての固定ねじ21は、長孔22及び
38の一端に当接する。また、図示の例では、受入れ部
材12の溝19の一方の内側面19aは、蓋40の開口
41の一方の側面41aに一致する。
【0028】固定ねじ21を弛めた状態で、雄ねじ部材
23を回転させると、雌ねじ部材24が、雄ねじ部材2
3の軸線34に沿って蓋40へ向けて上昇する。雌ねじ
部材24が上昇すると、ばね部材36の弾性力により、
テーパ部材35が、雌ねじ部材24の上昇に伴って、図
中左方へ移動する。このことから、テーパ部材35に載
せられた受入れ部材12は、雄ねじ部材23へ向けるハ
ウジング11の長手方向に沿って、ハウジング11の側
面11cから離れるように移動する。
【0029】雌ねじ部材24が上昇して、図3に示す最
上方位置に達すると、雌ねじ部材24の傾斜面31は、
図3に示されているように、テーパ部材35の傾斜面3
9にその上部で接する。雌ねじ部材24がその最上方位
置にある状態では、テーパ部材35は、ばね部材36の
ばね力により雌ねじ部材24へ押圧され、図示の位置
(左方位置)に保持される。テーパ部材35に載せられ
た受入れ部材12は、最左方位置に位置決められてい
る。このとき、補助位置決め手段としての固定ねじ21
は、長孔22及び38の他端に当接する。また、図示の
例では、受入れ部材12の溝19の他方の内側面19b
は、蓋40の開口41の他方の側面41bに一致する。
【0030】このことから、図2及び図3に示されてい
るように、受入れ部材12をハウジング11内で、ハウ
ジング11の長手方に沿って、wの長さ分、移動させる
ことができる。
【0031】このような移動可能な受入れ部材12を備
える受け座構造10を、図4に示されているような両開
き戸47に適用することができる。両開き戸47は、枠
体48と、該枠体により規定された開口49を開閉する
ための親扉50と、子扉51とを備える。親扉50及び
子扉51は、枠体48の図中の縦方向の両内側に設けら
れた枢軸52を介して、枠体48に揺動可能に支持され
ている。
【0032】両開き戸47では、従来よく知られている
ように、その係止構造のための自動フランス落とし錠5
3が用いられている。自動フランス落とし錠53、53
は、それぞれ対向して、子扉51の親扉50に近接する
上下両端に設けられている。該フランス落とし錠53の
トリガー54に関連するトリガー受け55が、親扉50
に、トリガー54の位置に合わせて設けられている。ま
た、親扉50と子扉51との係止のために、ハンドル5
6は、従来よく知られているように、親扉50に設けら
れている。
【0033】図5は、フランス落とし錠53の原理を概
略的に示す。図5に示されたフランス落とし錠53は、
全体に細長い箱形を示すケーシング57を備える。ケー
シング57内には、その一側から突出可能な前記トリガ
ー54が滑動可能に収容されている。該トリガー54の
一端である突出端には、前記子扉51の開閉運動方向に
沿って滑動可能なローラ58が設けられ、他端には、ト
リガー54に図中左方へ向けてのばね力を与える二つの
圧縮コイルばね59、59が設けられている。
【0034】また、ケーシング57内には、その下側か
ら突出可能なラッチ部材60が設けられている。該ラッ
チ部材の下端には、前記子扉51の開閉運動方向に沿っ
て滑動可能なローラ61が設けられ、ラッチ部材60の
上端には、ピン62が設けられている。ラッチ部材60
は、一端がピン62に係止されるばね部材63により図
示上方へ向けてのばね力を受けている。
【0035】トリガー54とラッチ部材60との間に
は、両者54及び60の各動作を連結するリンク機構6
4が設けられている。リンク機構64は、直線状の第1
のリンク部材65と、L字形状の第2のリンク部材66
とを備える。第1のリンク部材65は、その中央部に設
けられた長孔67に、トリガー54から突出するピン6
8を受け入れる。これにより、トリガー54の滑動運動
は、第1のリンク部材65の、その一端65aに設けら
れた枢軸69の回りの回転運動に変換される。この第1
のリンク部材65の回転運動は、その他端65bに設け
られたピン70を介して、第2のリンク部材66に伝え
られる。
【0036】第2のリンク部材66の一端66aには、
ピン70を受け入れる長孔71が設けられている。第1
のリンク部材65の回転運動により、第2のリンク部材
66は、枢軸72の回りを揺動する。第2のリンク部材
66の他端66bには、長孔73が設けられている。こ
の長孔73に受けられ且つラッチ部材60の上端に固定
されたピン74を介して、第2のリンク部材66の揺動
運動は、ラッチ部材60の図中の上下運動に変換され
る。
【0037】従って、トリガー54が押し込まれると、
第1のリンク部材65は、枢軸69のまわりを反時計方
向へ揺動し、その結果、第2のリンク部材66は、枢軸
72の回りを時計方向へ揺動する。これにより、ラッチ
部材60のローラ61がケーシング57から突出する。
これとは逆に、トリガー54が、圧縮コイルばね59の
ばね力によりケーシング57の外へ突出すると、第1の
リンク部材65は、枢軸69のまわりを時計方向へ揺動
する。この揺動に応じて、第2のリンク部材66は、枢
軸72の回りを反時計方向へ揺動する。これにより、ラ
ッチ部材60のローラ61が突出位置からケーシング5
7内へ後退する。
【0038】従って、フランス落とし錠53が設けられ
た前記子扉51が閉まった状態で、前記親扉50を閉め
ると、トリガー54は、トリガー受け55にケーシング
57内へ押圧される。この押圧より、前記したとおり、
ラッチ部材60が下方へ移動し、ローラ61がケーシン
グ57の下側から突出する。突出したローラ61が、図
4に示されているように、枠体48に配置された本発明
に係る受け座構造10の受入れ部材12の溝19に受け
入れられる。これにより、開口49が確実に閉閉鎖され
る。
【0039】また、フランス落とし錠53が設けられた
前記子扉51が閉まった状態で、親扉50を開けると、
トリガー54は、トリガー受け55から受けた押圧力を
解除されることから、ケーシング57から突出する。こ
の突出により、前記したとおり、ラッチ部材60が上方
へ移動し、ローラ61は、受け座構造10の受入れ部材
12からケーシング57内へ戻る。このことから、フラ
ンス落とし錠53によれば、両開き戸47の親扉50を
開放することにより、自動的に、子扉51の係止状態を
解除することができ、迅速に開口49を全開することが
できる。
【0040】受け座構造10は、前記した子扉51を係
止状態に保持すべくフランス落とし錠53のラッチ部材
60のローラ61を受け入れるように、受入れ部材12
のハウジング11内の移動方向を子扉51の厚さ方向に
一致させて、枠体48に設けられる。両扉50及び51
の閉鎖状態では、建て付け上、この係止状態の閉鎖位置
は、子扉51と親扉50とを直線上に整列するように調
整する必要がある。本発明に係る受け座構造10によれ
ば、この調整は、雄ねじ部材23の回転により可能とな
ることから、従来のようなハウジング11を埋設する穴
の修正などを必要とすることはない。すなわち、雄ねじ
部材23の回転により、受入れ部材12を子扉51の厚
さ方向に移動させることができることから、親扉50及
び子扉51の整列を容易に調整することができ、これに
より、良好な建て付けを得られる両開き戸47を提供す
ることができる。
【0041】また、本発明に係る受け座構造10の受入
れ部材12の溝19への塵芥の進入を防止するために、
溝19の例えば側面19bの上縁部に、図2に示されて
いるように、支持ばねを有する枢軸75を介して、該枢
軸のばね力により溝19の開口を閉鎖する位置に保持さ
れるカバー部材76を設けることができる。このカバー
部材76は、ばね力により、閉鎖位置に保持されている
ことから、溝19に前記ローラ61が受け入れられた状
態では、図2での仮想線に示されているように、カバー
部材76は、溝19の開口を開放する位置に保持され
る。
【0042】本発明に係る受け座構造10について、前
記したところでは、第1の運動変換機構13の雌ねじ部
材24の上下運動を第2の運動変換機構14のテーパ部
材35の前記長手方向に沿う直線運動に変換するため
に、テーパ部材35の傾斜面39を雌ねじ部材24傾斜
面31に離反しないように押圧するばね部材36が用い
られた。これに代えて、雌ねじ部材24の傾斜面31と
テーパ部材35の傾斜面39との間に、ほぞ溝構造を適
用することにより、ばね部材36を不要とすることがで
きる。また、受入れ部材12を前記長手方向に沿って直
線運動させる運動変換機構として、前記した以外の種々
の変換機構を用いることができる。
【0043】前記したところでは、本発明を、子扉51
を閉鎖位置に保持するためのフランス落とし錠53のラ
ッチ部材60を受け入れる受け座構造10に適用した例
を示した。また、本発明を、親扉50に設けられた前記
したハンドル56のラッチ部材を受けるための受け座に
適用することができる。また、本発明を、開閉可能な例
えば一枚扉の閉鎖位置と全開位置との間の中間開放位置
に、扉を保持するための、扉に設けられた突出可能なラ
ッチ部材を受け入れる受け座に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る受け座構造では、前記した
ように、係止部材を受け入れる受入れ部材が、ハウジン
グ内に、係止部材の突出方向と直角な面上を移動可能に
収容され、しかも、該移動できる受入れ部材は、位置決
め手段により調整可能に保持される。このことから、係
止部材と受入れ部材との嵌合によって係止された扉の位
置は、受入れ部材のハウジング内の移動により調整され
る。これにより、本発明に係る受け座構造によれば、ハ
ウジングの設置位置を変えることなく、該ハウジング内
の受入れ部材の移動により、扉を所望の位置に調整し保
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉用係止機構のための受け座構造
を分解して示す斜視図である。
【図2】本発明に係る受け座構造を示す断面図(その
1)である。
【図3】本発明に係る受け座構造を示す断面図(その
2)である。
【図4】本発明に係る両開き戸を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る自動フランス落とし錠の原理を示
す概略図である。
【符号の説明】
10 受け座構造 11 ハウジング 12 受入れ部材 13 第1の運動変換機構 14 第2の運動変換機構 19 溝(凹所) 23 雄ねじ部材 24 雌ねじ部材 31 雌ねじ部材の傾斜面 35 テーパ部材 36 ばね部材 39 テーパ部材の傾斜面 48 枠体 50 親扉 51 子扉 52 枢軸 60 ラッチ部材(係止部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を開閉するための揺動可能な扉を所
    定位置に保持すべく該扉から突出可能に設けられた係止
    部材を受け入れるための受け座構造であって、前記所定
    位置にある前記扉から突出する前記係止部材を受け入れ
    るための凹所が設けられた受入れ部材と、該受入れ部材
    を、前記係止部材の突出方向と直角な面上を移動可能に
    収容するハウジングと、該ハウジング内の前記受入れ部
    材を調整可能に保持する位置決め手段とを含むことを特
    徴とする、扉用係止機構のための受け座構造。
  2. 【請求項2】 前記扉は前記開口を規定する枠体に枢軸
    を介して支持され、前記所定位置は前記開口を閉鎖する
    ための前記扉の係止位置であり、前記ハウジングは前記
    枠体に埋設して配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の受け座構造。
  3. 【請求項3】 前記受入れ部材は、前記係止部材を受け
    入れたときの前記扉の揺動軌跡の接線方向へ移動可能で
    あることを特徴とする請求項1記載の受け座構造。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段は、前記受入れ部材を
    該受入れ部材の移動方向へ移動させる操作機能と、移動
    された前記受入れ部材をその所定位置に保持する位置決
    め機能とを有することを特徴とする請求項3記載の受け
    座構造。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、回転運動を該回転
    運動の中心線に沿った直線運動に変換する第1の運動変
    換機構と、前記直線運動を前記溝の幅方向に沿った前記
    受入れ部材の直線運動に変換する第2の運動変換機構と
    を備えることを特徴とする請求項4記載の受け座構造。
  6. 【請求項6】 前記第1の運動変換機構は、前記ハウジ
    ングに回転可能に支承され且つ当該回転の軸線に沿う運
    動を規制される雄ねじ部材と、該雄ねじに螺合され且つ
    回転を規制される雌ねじ部材であって側面に前記雄ねじ
    の前記軸線に平行でない第1の傾斜面を有する雌ねじ部
    材とを備え、前記第2の運動変換機構は、前記受入れ部
    材と一体的に運動し、前記雌ねじ部材の前記第1の傾斜
    面に係合する第2の傾斜面を有するテーパ部材と、該テ
    ーパ部材を前記雌ねじの前記第1の傾斜面に押圧するば
    ね部材とを備えることを特徴とする請求項5記載の受け
    座構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1375787A2 (en) * 2002-06-27 2004-01-02 Björkboda Las Oy AB Striking plate assembly
NL1033332C2 (nl) * 2007-02-02 2008-08-05 Handelsmij Boumans Benschop B Sluitpot met instelbare tegenhouder.

Cited By (3)

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