JPH11263482A - 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構 - Google Patents

媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構

Info

Publication number
JPH11263482A
JPH11263482A JP10070776A JP7077698A JPH11263482A JP H11263482 A JPH11263482 A JP H11263482A JP 10070776 A JP10070776 A JP 10070776A JP 7077698 A JP7077698 A JP 7077698A JP H11263482 A JPH11263482 A JP H11263482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
width
transport path
main body
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10070776A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10070776A priority Critical patent/JPH11263482A/ja
Priority to US09/139,559 priority patent/US6082731A/en
Publication of JPH11263482A publication Critical patent/JPH11263482A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H9/00Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor
    • B65H9/10Pusher and like movable registers; Pusher or gripper devices which move articles into registered position
    • B65H9/101Pusher and like movable registers; Pusher or gripper devices which move articles into registered position acting on the edge of the article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H9/00Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor
    • B65H9/20Assisting by photoelectric, sonic, or pneumatic indicators

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は搬送される種々の種類の媒体に対し印
字処理等を行う媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機
構に関し、媒体をセンター基準位置に精度よくかつ変形
が発生することなく幅寄せ処理を行うことを課題とす
る。 【解決手段】装置本体12内に設けられた媒体14が搬送さ
れる搬送路14と、媒体14がセンター位置決めされるよう
幅寄せ処理を行う幅寄せ機構18と、媒体14に対し印字処
理を行う汎用プリンタ20とを具備してなる媒体処理装置
において、幅寄せ機構18を装置本体14に対して独立して
取り扱えるようユニット化すると共に、装置本体12に対
する取付け位置を調整しうる調整機構( 調整用孔104A〜
104D) を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は媒体処理装置及びこ
れに用いる幅寄せ機構に係り、特に搬送される種々の種
類の媒体に対し印字処理等を行う媒体処理装置及びこれ
に用いる幅寄せ機構に関する。近年、金融機関,役所等
における窓口業務の簡素化のため、通帳・証書等の発行
機(媒体処理装置)が導入させるようになってきてい
る。このような発行機では、各種種類の通帳・証書を発
行する必要がある。また、発行する通帳・証書はその大
きさが異なるものがあり、よって発行機は異なる大きさ
の各種用紙(以下、媒体という)に対し印字処理(媒体
処理)が行えるよう構成する必要がある。
【0002】また、媒体に対する印字処理は発行機内に
配設された汎用プリンタを用いて行われるが、この汎用
プリンタは印字可能範囲があり、よって印字処理を行う
媒体を汎用プリンタの印字可能範囲に位置決めする必要
がある。特に、通帳のような人手により発行機内に媒体
が挿入させる構成とされてるものでは、挿入位置にバラ
ツキが大きいため、この位置決め処理は重要である。
【0003】このため、発行機内には印字処理を行う媒
体を、汎用プリンタの印字可能範囲に位置決めするため
の幅寄せ機構が設けられている。
【0004】
【従来の技術】従来、通帳・証書の発行機等の媒体処理
装置に設けられる幅寄せ機構は、いわゆる端面基準方式
がとられていた。これは、従来の媒体処理装置に設けら
れる汎用プリンタが端面基準方式が採用されていたこと
に起因する。即ち、端面基準方式の汎用プリンタは、媒
体に対して印刷処理を行う際、その印字基準が左端或い
は右端の何れか一方に決められた構成とされている。い
ま、この印字基準が右端であったとすると、媒体収納ト
レイから汎用プリンタまで媒体を搬送する搬送路の右端
が基準面とさてれおり、媒体は搬送路の右端を基準とし
て搬送され、汎用プリンタ内に挿入される。
【0005】しかるに、前記したように媒体には種々の
大きさがあり、また搬送路を搬送されくる媒体の搬送位
置にもバラツキが存在している。このため、搬送路の途
中位置に幅寄せ機構を設け、搬送されてくる媒体を基準
面となる搬送路の右端に移動させる幅寄せ処理を行うこ
とにより、媒体が汎用プリンタに適正に挿入されるよう
構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では汎
用プリンタの基準位置が前記した端面基準から、印字領
域の中心を基準として印字処理を行うセンター基準に変
わりつつある。これは、端面基準方式では、幅寄せ機構
により幅寄せ処理を実施した後、媒体は搬送路の右端壁
或いは左端壁と摺接した状態で搬送されることとなり、
この摺接部分で媒体に負荷が発生することによる。
【0007】即ち、このように媒体の一端が搬送路と摺
接すると共に他端が自由な状態で搬送が行われと、左右
の負荷の差に基づき媒体にジャムが発生してしまう。こ
のジャムの発生を防ぐ点より、前記のように汎用プリン
タの基準位置は端面基準からセンター基準に変わりつつ
ある。よって、媒体の位置決めを行う幅寄せ機構にあっ
ても、この汎用プリンタのセンター基準化に伴い、搬送
される媒体をセンター位置決めしうる構成とする必要が
生じた。
【0008】また、従来の端面基準方式の幅寄せ機構で
は、上記の点とは別個に次に述べるような問題点が挙げ
られていた。先ず、従来の幅寄せ機構は、媒体処理装置
に当初に搭載される汎用プリンタに対応して取り付けら
れ、その後は取付け位置を調整できない構成とされてい
たため、汎用プリンタの交換時には新規のプリンタを搭
載しようとしても互換性がなく、当初に搭載を設定され
たいたプリンタ以外のものに交換することができないと
いう問題点があった。
【0009】また、媒体を基準端面に幅寄せするため、
幅寄せ機構には駆動装置により移動されるアームが配設
されており、このアームにより媒体を付勢することによ
り幅寄せ処理を行う構成とされている。従来では、この
アームにより幅寄せ処理を行う際、媒体は搬送路上に平
面的に載置された状態で行われていた。このように、媒
体を単に搬送路上に平面的に載置したままの状態では、
媒体の剛性は低くなっている。よって、アームが媒体に
当接した際に、この当接位置において媒体に座屈が発生
してしまい、ジャム発生の原因となるという問題点があ
った。
【0010】また、従来ではアームの移動速度は位置決
め開始直後においても、また所定位置決め位置近くまで
アームが移動した後においても、常に一定の移動速度と
されていた。この移動速度は、幅寄せ処理の高速化と媒
体に発生する座屈と関係している。即ち、幅寄せ処理の
高速化のためには移動速度は速いほうが望ましいが、移
動速度を速くすると、幅寄せ時にアームから媒体に印加
させる付勢力が大きくなり、座屈発生の原因となってし
まう。
【0011】このため従来では、アーム速度は幅寄せ時
に媒体に座屈が発生しない程度の速度に設定されてい
る。このため、アーム速度は、幅寄せ処理の高速化の面
からは十分であるとはいえないという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、媒体を
センター基準位置に精度よくかつ変形が発生することな
く幅寄せ処理を行いうる媒体処理装置及びこれに用いる
幅寄せ機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明では、装置本体内に設けられ、媒体が搬
送される搬送路と、前記搬送路途中に配設され、前記媒
体がセンター位置決めされるよう幅寄せ処理を行う幅寄
せ機構と、前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し
所定の処理を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装
置であって、前記幅寄せ機構を前記装置本体に対して独
立して取り扱えるようユニット化すると共に、前記装置
本体に対する取付け位置を調整しうる調整機構を設けた
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項2記載の発明では、装置本体
内に設けられ、媒体が搬送される搬送路と、前記搬送路
途中に配設され、前記媒体がセンター位置決めされるよ
う幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、前記幅寄せ機構が前
記媒体の幅寄せ処理を実施する際、前記搬送路に前記幅
寄せ機構と対向するよう配設されたローラを退避動作さ
せるローラ退避機構と、前記搬送路途中に配設され、前
記媒体のダブルフィードを検知するダブルフィード検知
機構と、前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所
定の処理を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装置
であって、前記媒体の搬送方向に対して前記幅寄せ機構
を前記ダブルフィード検知機構の下流側に配設し、前記
ローラ退避機構の一部と前記ダブルフィード検知機構の
一部を共有化した構成としたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、請求項3記載の発明では、装置本体
内に設けられ、媒体が搬送される搬送路と、前記搬送路
途中に配設され、前記媒体がセンター位置決めされるよ
う幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、前記搬送路途中に配
設され、前記媒体に対し所定の処理を行う処理装置とを
具備してなる媒体処理装置であって、前記幅寄せ機構内
における前記搬送路の形状を湾曲形状としたことを特徴
とするものである。
【0015】また、請求項4記載の発明では、装置本体
内に設けられ、媒体が搬送される搬送路と、前記搬送路
途中に配設され、両側部から前記媒体に向け移動するア
ームにより、前記媒体がセンター位置決めされるよう幅
寄せ処理を行う幅寄せ機構と、前記搬送路途中に配設さ
れ、前記媒体に対し所定の処理を行う処理装置とを具備
してなる媒体処理装置であって前記搬送路内に前記媒体
の進入側に向け幅広に開口した形状を有すると共に前記
アームが挿入する挿入部を形成し、かつ、前記アームの
形状を前記挿入部の形状に対応して進入側に向け幅広と
なる形状としたことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5記載の発明では、装置本体
内に設けられ、媒体が搬送される搬送路と、前記搬送路
途中に配設され、両側部から前記媒体に向け移動するア
ームにより、前記媒体がセンター位置決めされるよう幅
寄せ処理を行う幅寄せ機構と、前記搬送路途中に配設さ
れ、前記媒体に対し所定の処理を行う処理装置と、前記
幅寄せ機構の駆動制御を行う駆動制御手段とを具備して
なる媒体処理装置であって前記駆動制御手段は、前記ア
ームの移動を開始する第1の位置から前記媒体の既定位
置決め位置から所定距離離間した第2の位置までは、前
記アームを第1の速度で移動させ、第2の位置から前記
既定位置決め位置までは、前記アームを前記第1の速度
より遅い第2の速度で移動させることを特徴とするもの
である。
【0017】また、請求項6記載の発明では、装置本体
内に設けられた搬送路を搬送される媒体の搬送過程にお
いて、前記媒体に対し所定の処理を行う処理装置に配設
される幅寄せ機構において、前記媒体の両側部に配設さ
れ、前記媒体をその両側から中央部に移動付勢すること
により、前記媒体をセンター位置決めするアームと、前
記アームを駆動する駆動機構とを具備することを特徴と
するものである。また、請求項7記載の発明では、前記
請求項6記載の幅寄せ機構において、前記装置本体に対
する取付け位置を調整しうる調整機構を設けたことを特
徴とするものである。
【0018】更に、請求項8記載の発明では、前記請求
項6または7記載の幅寄せ機構において、前記媒体と対
向する位置に、前記媒体の誤挿入を検出するセンサを設
けたことを特徴とするものである。上記した各手段は、
次のように作用する。
【0019】請求項1記載の発明によれば、幅寄せ機構
は、センター位置に位置決めされるよう媒体を幅寄せ処
理するため、センター基準の処理装置に対応させること
ができる。また、幅寄せ機構を装置本体に対して独立し
て取り扱えるようユニット化したことにより、装置本体
に対して幅寄せ機構を移動させることが可能となる。ま
た、装置本体に対する取付け位置を調整しうる調整機構
を設けたことにより、例えば処理装置を当初の構成と異
なる構成のものに交換したような場合でも、幅寄せ機構
の取付け位置を調整することによりこれに対応させるこ
とができる。
【0020】また、請求項2及び請求項7記載の発明に
よれば、幅寄せ機構は、センター位置に位置決めされる
よう媒体を幅寄せ処理するため、センター基準の処理装
置に対応させることができる。また、ローラ退避機構
は、幅寄せ機構が媒体の幅寄せ処理を実施する際、搬送
路に配設されたローラを退避動作させるため、ローラが
幅寄せ処理の邪魔になることを防止することができる。
【0021】また、ダブルフィード検知機構は、媒体の
ダブルフィードを検知するため、媒体の誤挿入に起因し
てジャムが発生することを防止することができる。更
に、媒体の搬送方向に対して幅寄せ機構をダブルフィー
ド検知機構の下流側に配設し、ローラ退避機構の一部と
ダブルフィード検知機構の一部を共有化した構成とした
ことにより、上記各機構を別個に装置本体内に設ける構
成に比べ、装置本体のコンパクト化及び低コスト化を図
ることができる。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、幅寄
せ機構は、センター位置に位置決めされるよう媒体を幅
寄せ処理するため、センター基準の処理装置に対応させ
ることができる。また、幅寄せ機構内における搬送路の
形状を湾曲形状としたことにより、幅寄せ処理時におい
て、媒体は搬送路の形状に沿って湾曲された状態となっ
ている。このように、媒体を湾曲状に曲げた場合、媒体
の搬送方向に対し直角方向に対する剛性は高くなる。よ
って、幅寄せ処理時において、媒体に座屈変形が発生す
ることを防止でき、ジャムの発生を防止することができ
る。
【0023】また、請求項4記載の発明によれば、幅寄
せ機構は、センター位置に位置決めされるよう媒体を幅
寄せ処理するため、センター基準の処理装置に対応させ
ることができる。また、搬送路内に幅寄せ機構に設けら
れたアームが挿入する挿入部を形成すると共に、この挿
入部の形状を媒体の進入側に向け幅広に開口した形状と
することにより、挿入部において媒体を円滑に搬送路内
に案内することができ、ジャムの発生を抑制することが
できる。
【0024】更に、アームの形状を挿入部の形状に対応
して進入側に向け幅広となる形状としたことにより、ア
ームと媒体との接触面積を大きくすることができ、これ
により幅寄せ処理時に媒体に座屈が発生することを防止
することができる。また、請求項5記載の発明によれ
ば、幅寄せ機構は、センター位置に位置決めされるよう
媒体を幅寄せ処理するため、センター基準の処理装置に
対応させることができる。
【0025】また、駆動制御手段が、アームの移動を開
始する第1の位置から既定位置決め位置に近い第2の位
置までは、アームを第1の速度(速い速度)で移動させ
るため、幅寄せ処理の高速化に寄与することができる。
更に、第2の位置から既定位置決め位置までは、アーム
を第1の速度より遅い第2の速度で移動させることによ
り、媒体の両側にアームが当接する領域においてアーム
速度が遅くなるため、媒体に座屈が発生することを防止
することができる。
【0026】また、請求項6記載の発明によれば、駆動
機構により駆動されるアームにより、センター位置に位
置決めされるよう媒体を幅寄せ処理するため、センター
基準の処理装置と組み合わせてもこれに対応させること
ができる。更に、請求項8記載の発明によれば、媒体の
誤挿入を検出するセンサを媒体と対向する位置に設けた
ことにより、幅寄せ機構において媒体の誤挿入を検出す
ることができる。よって、誤挿入に起因したジャム等の
発生をより確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は、本発明の一実施例であ
る媒体処理装置10及び幅寄せ機構18を示す全体構成
図である。尚、本実施例では、媒体処理装置10とし
て、通帳・証書を発行する印字装置を例に挙げて説明す
るものとする(以下、媒体処理装置10を印字装置10
という)。
【0028】印字装置10は、大略すると装置本体1
2,搬送路14,ダブルフィード検知機構16,幅寄せ
機構18,及び汎用プリンタ20等により構成されてい
る。装置本体12は、上記の各構成要素が装着されるケ
ーシングとして機能するものである。この装置本体12
には、複数のカセット24A〜24Dが装着脱可能に配
設されている。このカセット24A〜24D内に、未印
刷の通帳・証書(以下、媒体22という)が収納されて
いる。前記のように、媒体22は種々の大きさがあり、
これに対応すべくカセット24A〜24Dも異なる大き
さのものが用意されている。
【0029】また、媒体処理装置10は、人手による挿
入操作によっても印字処理が行いうる構成とされてお
り、よってカセット24A〜24Dの上部には媒体手挿
入口26が設けられている。また、カセット24A〜2
4Dの下部には、媒体22の搬送途中でジャム等の搬送
不良が発生した場合、この不良が発生した媒体22を排
出するリジェクトボックス66が配設されている。更
に、媒体手挿入口26の上部には、印字処理が終了した
媒体22が排出される媒体排出口64が設けられてい
る。
【0030】このカセット24A〜24Dから繰り出さ
れた媒体22、及び媒体手挿入口26から挿入された媒
体22は、搬送路14内を搬送されて汎用プリンタ20
に向け搬送される。この搬送路14は、図5及び図6に
拡大して示されるように、媒体22の搬送される位置を
挟んで配設されたガイド板14a,14bにより構成さ
れている。
【0031】また、搬送路14の途中位置には、媒体2
2の搬送を案内する複数の案内ローラ31が配設されて
いる。よって、媒体22はこの対向配設されたガイド板
14a,14b、及び各案内ローラ31に案内されるこ
とにより、装置本体12内を搬送される構成とされてい
る。ダブルフィード検知機構16及び幅寄せ機構18
は、カセット24A〜24D及び媒体手挿入口26から
汎用プリンタ20に到る搬送路14の途中位置に設けら
れている。ダブルフィード検知機構16は、搬送路14
内を誤って複数枚の媒体22が重なった状態で搬送され
て来た際これを検知し、1枚の媒体22のみを下流側へ
送り出す処理を行うものである。このダブルフィード検
知機構16は、図5に示すように、駆動ローラ28,ロ
ックローラ30,及び第1及び第2ダブルフィードセン
サ42,44等により構成されている。
【0032】駆動ローラ28とロックローラ30は共に
ゴム製のローラであり、媒体22の搬送位置を挟んで対
向配設されている。駆動ローラ28は、図示しないモー
タにより回転駆動されている。また、ロックローラ30
は同軸的かつ一体的にギヤ部32が設けられている。こ
のギヤ部32と対向する位置には、ロックレバー36が
配設されている。このロックレバー36は軸38を中心
に回動しうる構成とされており、その先端部にはギヤ部
32に係合するロック爪34が形成されている。このロ
ックレバー36は、ソレノイド40(図1参照)により
図中矢印B1,B2で示す方向に回動可能な構成とされ
ている。そして、後述する制御動作によりロックレバー
36がB1方向に回動し、ロック爪34がギヤ部32に
係合すると、ロックローラ30の回転は規制される。
尚、このようにロックローラ30の回転は規制されて
も、駆動ローラ28は回転した状態を維持する。
【0033】いま、仮に搬送路14内を誤って2枚の媒
体22が重なって搬送された場合を想定する。このよう
に2枚の媒体22が重なって搬送された場合、上部に位
置する上部媒体22は駆動ローラ28と当接し、また下
部に位置する下部媒体22はロックローラ30と当接し
た状態となる。このように各ローラ28,30が媒体2
2に当接した状態において、上記のようにロックローラ
30の回転が規制されると、ロックローラ30と当接し
ている下部媒体22の搬送も停止される。
【0034】これに対し、上部媒体22と当接した駆動
ローラ28はロックローラ30の回転が規制された後も
回転した状態を維持するため、上部媒体22は下部媒体
22上を滑りながら搬送される。即ち、ダブルフィード
検知機構16は、複数の媒体22が重なって搬送されて
きた場合、最上部の媒体22とその下部に位置する媒体
22との間でずれを発生させる機能を奏する。
【0035】一方、第1及び第2ダブルフィードセンサ
42,44は、搬送路14内を媒体22が搬送されたか
否かを検出する非接触センサである。第1ダブルフィー
ドセンサ42は、媒体22の搬送方向に対する後端が通
過した際、検知信号を出力する構成とされている。ま
た、第2ダブルフィードセンサ44は、媒体22がセン
サ配設位置を通過するのに要する時間を検知するために
設けられている。
【0036】幅寄せ機構18は、媒体22の搬送流れ方
向に対し、ダブルフィード検知機構16の配設位置に対
し下流側に近接配置されている。この幅寄せ機構18
は、搬送されてくる媒体22を既定位置に向け幅寄せす
る処理を行うものである。尚、説明の便宜上、この幅寄
せ機構18の詳細については後述するものとする。汎用
プリンタ20は、印字領域の中心を基準として印字処理
を行うセンター基準方式のプリンタである。前記したよ
うに、センター基準方式を採用することにより、媒体2
2の左右両端(図4に符号22a,22bで示す)の負
荷を同一とすることができ、媒体22にジャムが発生す
ることを防止することができる。
【0037】この汎用プリンタ20に搬送された媒体2
2は、内設された印字ヘッド62により印字処理が行わ
れ、そして印字処理が終了した媒体22は媒体排出口6
4に排出され、装置使用者に発行される。尚、図1にお
いて符号68で示すのは斜行検知センサであり、幅寄せ
機構18による幅寄せ処理が終了した後、媒体22が正
常に整列しているか否かを検出するセンサである。
【0038】続いて、主に図2及び図3を用いて幅寄せ
機構18について詳述する。図2は幅寄せ機構18を上
部から見た斜視図であり、図3は幅寄せ機構18を下部
から見た斜視図である。幅寄せ機構18は、大略すると
シャーシ70に第1及び第2の幅寄せアーム54A,5
4B,56A,56B、駆動モータ72、駆動ベルト8
6、第1及び第2ピニオンギヤ88,90、第1乃至第
4ラックギヤ96〜99、幅寄せセンサ100A,10
0B,102A,102B等を配設した構成とされてい
る。この幅寄せ機構18はユニット化されており、装置
本体12に対し独立した構成とされている。よって、装
置本体12に対して幅寄せ機構18の配設位置を移動さ
せることが可能な構成となっている。
【0039】シャーシ70の金属板をプレス加工するこ
とにより図示される形状に成形したものであり、その下
部には駆動モータ72が配設されている。この駆動モー
タ72の図示しない回転軸は、図3に示すはすば歯車7
8に接続されている。また、はすば歯車78は、シャー
シ70に回転可能に立設された駆動シャフト74の下端
に設けられたはすば歯車79と噛合しており、よって駆
動シャフト74は駆動モータ72より回転駆動される構
成とされている。
【0040】この駆動シャフト74は、図2に示される
ように、シャーシ70の上面に突出しており、この突出
部分にはプーリ80が設けられている。また、シャーシ
70の媒体搬送方向(図中、矢印で示す)に対する後方
中央位置には従動シャフト76が回転可能に立設されて
おり、シャーシ70の媒体搬送方向に対する前方中央位
置には従動シャフト77が回転可能に立設されている。
【0041】この各従動シャフト76,77のシャーシ
70の上面に突出した側の端部には、プーリ81,82
が夫々配設されている。また、シャーシ70の上面所定
位置には、プーリ83,84が配設されている。この各
プーリ80〜84には、駆動ベルト86が張架されてい
る。よって、上記した駆動モータ72が回転すると、こ
の回転力ははすば歯車78,79→駆動シャフト74→
駆動ベルト86→従動シャフト76,77の順で伝達さ
れ、これにより従動シャフト76,77は回転する。
【0042】一方、従動シャフト76,77のシャーシ
70の下面に突出した側の端部には、第1及び第2ピニ
オンギヤ88,90が設けられている。この第1ピニオ
ンギヤ88には第1及び第2ラックギヤ96,97が噛
合しており、また第2ピニオンギヤ90には第3及び第
4ラックギヤ98,99が噛合している。ところで、上
記したシャーシ70の媒体搬送方向に対する後方位置に
は第1及び第2スライダ91,92が図中矢印X1,X
2方向に延在するよう配設されており、またシャーシ7
0の媒体搬送方向に対する前方位置には第3及び第4ス
ライダ93,94が図中矢印X1,X2方向に延在する
よう配設されている。
【0043】前記した第1ラックギヤ96は第1スライ
ダ91に案内されて図中矢印X1,X2方向に移動可能
な構成とされており、同様に、第2ラックギヤ97は第
2スライダ92に案内されて、第3ラックギヤ98は第
3スライダ93に案内されて、更に第4ラックギヤ99
は第4スライダ94に案内されて、夫々図中矢印X1,
X2方向に移動可能な構成とされている。
【0044】また、第1及び第2ラックギヤ96,97
は第1ピニオンギヤ88を挟むように噛合しており、同
様に第3及び第4ラックギヤ98,99は第2ピニオン
ギヤ90を挟むように噛合している。よって、第1ピニ
オンギヤ88が回転すると、第1ラックギヤ96と第2
ラックギヤ97は互いに離れる方向に移動し、同様に第
2ピニオンギヤ90が回転すると、第3ラックギヤ98
と第4ラックギヤ99も互いに離れる方向に移動する。
【0045】具体的には、第1ピニオンギヤ88が図3
における反時計方向に回転すると、第1ラックギヤ96
は図中矢印X2方向に移動する共に第2ラックギヤ97
は図中矢印X1方向に移動する。同様に、第2ピニオン
ギヤ90が図3における反時計方向に回転すると、第3
ラックギヤ98は図中矢印X2方向に移動する共に第4
ラックギヤ99は図中矢印X1方向に移動する。
【0046】一方、第1ラックギヤ96の図中矢印X1
方向端部には、媒体22の搬送位置に向け突出した第1
の幅寄せアーム54Aが形成されており、その先端部に
は第1の媒体接触部58Aが折曲形成されている。ま
た、第2ラックギヤ97の図中矢印X2方向端部には、
媒体22の搬送位置に向け突出した第1の幅寄せアーム
54Bが形成されており、その先端部には第1の媒体接
触部58Bが折曲形成されている。
【0047】また、第3ラックギヤ98の図中矢印X1
方向端部には、媒体22の搬送位置に向け突出した第2
の幅寄せアーム56Aが形成されており、その先端部に
は第2の媒体接触部60Aが折曲形成されている。ま
た、第4ラックギヤ99の図中矢印X2方向端部には、
媒体22の搬送位置に向け突出した第2の幅寄せアーム
56Bが形成されており、その先端部には第2の媒体接
触部60Bが折曲形成されている。
【0048】上記構成において、媒体22に対して幅寄
せ処理を行う際、第1ラックギヤ96及び第3ラックギ
ヤ98は図中矢印X2方向に移動する構成とされてお
り、第2ラックギヤ97及び第4ラックギヤ99は図中
矢印X1方向に移動する構成とされている。この移動に
伴い、第1乃至第4ラックギヤ96〜99に設けられて
いる第1の幅寄せアーム54A,54B(第1の媒体接
触部58A,58B)及び第2の幅寄せアーム56A,
56B(第2の媒体接触部60A,60B)は、図4に
示す搬送路センター位置に向け移動する。
【0049】よって、図4に破線で示すように、媒体2
2が搬送路センター位置からずれて搬送されてきた場
合、第1の媒体接触部58A,58B及び第2の媒体接
触部60A,60Bが搬送路センター位置に向け移動す
ることにより、媒体22は図中実線で示すセンター基準
位置(媒体22の搬送方向に対し直角方向の中心が搬送
路センター位置と一致する位置)に幅寄せされる。
【0050】即ち、本実施例に係る幅寄せ機構18は、
センター基準位置に位置決めされるよう媒体22を幅寄
せ処理するため、汎用プリンタ20としてセンター基準
方式のものを用いること可能となる。このように、セン
ター基準方式の汎用プリンタ20を用いることが可能と
なることにより、前記したように媒体22にジャムが発
生することを防止することができる。
【0051】更に、第1ラックギヤ96の図中矢印X1
方向端部近傍で媒体22の搬送位置と対向する位置には
幅寄せセンサ100Aが配設されており、また第2ラッ
クギヤ97の図中矢印X2方向端部近傍で媒体22の搬
送位置と対向する位置には幅寄せセンサ100Bが配設
されている。また、第3ラックギヤ98の図中矢印X1
方向端部近傍で媒体22の搬送位置と対向する位置には
幅寄せセンサ102Aが配設されており、また第4ラッ
クギヤ99の図中矢印X2方向端部近傍で媒体22の搬
送位置と対向する位置には幅寄せセンサ102Bが配設
されている。
【0052】この各幅寄せセンサ100A,100B,
102A,102Bは、対向する位置に媒体22が移動
された際、これを検出して信号を出力する非接触センサ
により構成されている。一方、シャーシ70の所定位置
には複数の調整用孔104A〜104Dが形成されてい
る。この各調整用孔104A〜104Dは、幅寄せ機構
18を印字装置10の装置本体12に取り付ける際、取
付けボルト(図示せず)が挿通される孔である。
【0053】この複数の調整用孔104A〜104D
は、図示されるように夫々が長円形状とされている。従
って、この長円形状とされた調整用孔104A〜104
Dの形成範囲において、装置本体12に対する幅寄せ機
構18の固定位置を調整することが可能となる(この調
整用孔104A〜104Dは、装置本体12に対する幅
寄せ機構18の固定位置を調整する調整機構として機能
する)。また、前記のように幅寄せ機構18はユニット
化されており、装置本体12に対して独立して取り扱え
る構成とされている。
【0054】これにより、例えば汎用プリンタ20を交
換する際、当初の構成と異なる構成のものに交換したよ
うな場合でも、幅寄せ機構18の取付け位置を調整する
ことによりこれに対応させることができる。特に、前記
した帳票・証書の発行機として印字装置を用いた場合に
は過酷な使用となるため、汎用プリンタ20の寿命は約
1〜2年程度である。これに対し、幅寄せ機構18の寿
命は6年〜10年程度であり、必然的に汎用プリンタ2
0の交換時期がやってくる。この交換時において、当初
に搭載されていたプリンタに比べて高性能の汎用プリン
タが提供され始めている場合等には、本実施例のように
汎用プリンタ20の構成に対応して幅寄せ機構18の固
定位置を調整しうる構成としておくことにより、より高
性能の汎用プリンタ20を装置本体12に搭載すること
ができ、より良好な印字処理を可能とすることができ
る。
【0055】図5及び図6は、幅寄せ機構18を装置本
体12に取り付けた状態における、搬送路14と第1及
び第2の幅寄せアーム54A,54B,56A,56B
との位置関係を示している。前記したように、幅寄せ機
構18は搬送路14内を搬送されてくる媒体22に幅寄
せ処理を行うものであるため、幅寄せ機構18に設けら
れた第1及び第2の幅寄せアーム54A,54B,56
A,56Bを媒体22に当接させる必要がある。このた
め、搬送路14の途中位置には、第1及び第2の幅寄せ
アーム54A,54B,56A,56Bに形成された第
1及び第2の媒体接触部58A,58B,60A,60
Bを搬送路14の内部に挿入可能とする挿入部106,
108が形成されている。
【0056】ところで、このように搬送路14の途中位
置に挿入部106,108を形成すると、この挿入部1
06,108の形成位置で搬送路14は切断され間隙部
109が形成された状態となる。よって、挿入部を単に
搬送路14を切断したのみの構成とすると、この搬送さ
れてくる媒体22が間隙部109でジャムする可能性が
ある。
【0057】このため本実施例では、挿入部106,1
08の形状を媒体22の進入側に向け幅広に開口した形
状とした。この構成とすることにより、間隙部109を
通過した媒体22は、幅広に開口した挿入部106,1
08に案内されて再び搬送路14内に搬入されることと
なり、挿入部106,108において媒体22にジャム
が発生することを防止することができる。
【0058】またここで、第1及び第2の媒体接触部5
8A,58B,60A,60Bの形状に注目すると、本
実施例では第1及び第2の媒体接触部58A,58B,
60A,60Bの形状を挿入部106,108の形状に
対応して、媒体22の進入側に向け幅広となる形状とし
ている。この構成とすることにより、第1及び第2の媒
体接触部58A,58B,60A,60Bを大きな形状
とすることができ、幅寄せ処理時に媒体22と接触する
面積を大きくすることができる。
【0059】いま、仮に挿入部106,108に対して
第1及び第2の媒体接触部58A,58B,60A,6
0Bが小さい形状を有していた構成を想定すると、挿入
部106,108と第1及び第2の媒体接触部58A,
58B,60A,60Bとの間に空間部分が発生し、こ
の空間部分に媒体22が存在するような場合には、適正
な幅寄せ処理が行えないと共に、場合によっては媒体2
2に座屈(ジャム)が発生するおそれがある。
【0060】しかるに、上記のように第1及び第2の媒
体接触部58A,58B,60A,60Bの形状を挿入
部106,108の形状に対応した形状とすることによ
り、上記空間部が形成されることを防止でき、よって確
実な幅寄せ処理を可能とし、かつ媒体22に座屈が発生
することを防止することができる。ここで、幅寄せ機構
18が配設される位置における搬送路14に注目する。
この幅寄せ機構18の下部に位置する搬送路14は、図
5に示されるように、曲率Rを有した湾曲形状とされて
いる。また、搬送路14の挿入部106の形成位置近傍
には駆動ローラ46及び退避ローラ50が配設されてお
り、かつ挿入部108の近傍には駆動ローラ48及び退
避ローラ52が配設されている。
【0061】上記のように、媒体22に幅寄せ処理を行
う位置における搬送路14の形状を湾曲形状とすること
により、幅寄せ処理時において媒体22にジャムが発生
することを防止することができる。即ち、搬送路14の
形状を湾曲形状としたことにより、幅寄せ処理時におい
て、媒体22は搬送路14の形状に沿って湾曲された状
態となる。このように、媒体22を湾曲状に曲げた場
合、媒体22の搬送方向に対し直角方向(図2乃至図4
に矢印X1,X2で示す方向)に対する剛性は高くな
る。よって、幅寄せ処理時において、媒体22に座屈変
形が発生することを防止でき、ジャムの発生を防止する
ことができる。
【0062】一方、上記した駆動ローラ46,48は、
共に図示しない駆動モータに接続されて回転駆動される
構成とされている。また、退避可能ローラ50,52
は、媒体22の搬送位置を挟んで駆動ローラ46,48
と対向する位置に配設されている。この退避可能ローラ
50,52は、回動可能な構成とされたレバー51,5
3に設けられている。このレバー51,53は、図中矢
印C1方向に回動することにより駆動ローラ46,48
と媒体22を介して当接し、図中矢印C2方向に回動す
ることにより、媒体22の搬送経路から退避する。
【0063】このように、退避可能ローラ50,52を
媒体22の搬送経路から退避可能な構成としたのは次の
理由による。即ち、前記したように幅寄せ機構18は、
第1及び第2の媒体接触部58A,58B,60A,6
0Bを移動させることにより、媒体22をセンター基準
位置に移動させる構成とされている。よって、この幅寄
せ時に退避可能ローラ50,52が駆動ローラ46,4
8と当接した状態のままでは、媒体22のセンター基準
位置への移動は規制されて幅寄せ処理を行うことができ
ない。このため、退避可能ローラ50,52を移動可能
な構成とし、幅寄せ処理時にはこの幅寄せ処理の邪魔に
ならない位置まで退避可能ローラ50,52を移動する
構成としている。
【0064】また、上記のように媒体22の幅寄せ処理
時には、退避可能ローラ50,52を図中矢印C1方向
に回動させる必要があるが、本実施例ではこの退避可能
ローラ50,52の回動をソレノイド40を用いて行う
構成としている。ところで、前記のようにソレノイド4
0は、ダブルフィード検知機構16に設けられるロック
レバー36を駆動するのにも用いられている。即ち、本
実施例では、ダブルフィード検知機構16と、退避可能
ローラ50,52を退避動作させるローラ退避機構の一
部を共有化した構成としている。
【0065】このため本実施例では、図1及び図5に示
されるように、媒体22の搬送方向に対し、幅寄せ機構
18をダブルフィード検知機構16の下流側に近接して
配設した構成とされている。この構成とすることによ
り、ダブルフィード検知機構16とローラ退避機構とを
別個に装置本体12内に設ける構成に比べ、装置本体1
2のコンパクト化及び低コスト化を図ることができる。
【0066】続いて、上記構成とされた印字装置10の
動作について説明する。尚、本実施例に係る印字装置1
0の動作は、ダブルフィード検知機構16及び幅寄せ機
構18の動作に特徴を有し、他の構成の動作は従来と同
じであるため、以下の説明ではダブルフィード検知機構
16及び幅寄せ機構18の動作についてのみ説明するも
のとする。
【0067】先ず、図7を用いてダブルフィード検知機
構16の動作について説明する。同図に示す処理は、図
示しないマイクロコンピュータにより構成された制御処
理装置により実施される。同図に示す処理は、印字命令
が行われることにより起動する。この印字命令は、例え
ば印字装置10を使用する者が所定のスイッチを操作し
たり、また印字装置10がホストコンピュータに接続さ
れている場合には、このホストトコンピュータからの指
示により行われる。
【0068】ステップ10(図では、ステップをSと略
称している)では、印字命令の内容に対応した媒体22
が収納されたカセット(24A〜24D)から、媒体2
2を搬送路14に繰り出す。続くステップ12では、カ
セットから繰り出された媒体22をダブルフィード検知
機構16に向け搬送処理する。続くステップ14では、
制御処理装置は、第1ダブルフィードセンサ42から送
られてくる信号に基づき媒体22の後端検知を行う。ス
テップ12及びステップ14の処理は、ステップ14で
肯定判断が行われるまで実施される。
【0069】ステップ14で肯定判断が行われると、処
理はステップ16に進み、ソレノイド40がONの状態
とされる。前記したように、本実施例ではダブルフィー
ド検知機構16と、退避可能ローラ50,52を退避動
作させるローラ退避機構の一部を共有化した構成とされ
ており、ソレノイド40はロックレバー36及び退避可
能ローラ50,52の駆動源となっている。このため、
ソレノイド40がONの状態となることにより、ロック
ローラ30はロックレバー36によりその回転が規制さ
れ、かつ退避可能ローラ50,52は幅寄せ処理の邪魔
にならない位置まで図5に矢印C2で示す方向に回動す
る。
【0070】これにより、ダブルフィード検知機構16
は、前記したが誤って重なった状態で搬送されてきた場
合(即ち、ダブルフィードされた場合)には、最上部に
位置する媒体22とその下部に位置する媒体22との間
で媒体搬送方向にずれを発生させる。また、幅寄せ機構
18は、退避可能ローラ50,52が退避することによ
り、幅寄せ処理を行いうる状態となる。尚、このソレノ
イド40は、幅寄せ機構18による幅寄せ処理が終了す
る所定時間を待ってOFFとなる構成とされている。
【0071】続くステップ18では、第2ダブルフィー
ドセンサ44の信号に基づき、この第2ダブルフィード
センサ44を通過する媒体22の通過時間TR を測定す
る。続くステップ20では、ステップ18で測定された
媒体通過時間TR と正常時通過時間TC とを比較する。
具体的には、媒体通過時間TR から正常時通過時間T C
を減算する処理を行う(TR −TC )。
【0072】また、ステップ20では、上記のように演
算された差時間がゼロ(TR −TC=0)であるか、或
いはゼロ以上であるか(TR −TC >0)を判断する。
尚、ここで正常時通過時間TC とは、媒体22がダブル
フィードされることなく、1枚のみが適正に搬送された
場合、第2ダブルフィードセンサ44により検出される
時間である。
【0073】ステップ20で、差時間がゼロ(TR −T
C =0)であると判断された場合は、媒体22が適正に
搬送された場合である。よって、この時には制御処理装
置はステップ22で、媒体22は正常繰り出しであると
判断し、ダブルフィード検知機構16の動作を終了す
る。一方、ステップ20で差時間がゼロ以上(TR −T
C >0)であると判断された場合、処理はステップ24
に進み、制御処理装置はダブルフィードが発生している
と判断する。即ち、ダブルフィードが発生している場
合、前記のように媒体22の内、最上部の媒体22が下
部の媒体22に対してずらされるため、第2ダブルフィ
ードセンサ44を通過するのに要する媒体通過時間TR
が長くなる。よって、差時間がゼロ以上(TR −TC
0)である場合、ダブルフィードが発生していると判断
することができる。
【0074】ステップ24でダブルフィードが発生して
いると判断されると、続くステップ26ではリジェクト
処理が実施され、ダブルフィードされた媒体22はリジ
ェクトボックス66に搬送される。よって、ダブルフィ
ードされた媒体22は汎用プリンタ20には搬送されな
いため、誤った印字やジャムが発生することを防止する
ことができる。尚、リジェクトボックス66に溜められ
た媒体22は、再びカセット24A〜24Dに戻され、
再び使用(リトライ)される。
【0075】続いて、幅寄せ機構18の動作について、
主に図4及び図8を用いて以下説明する。図8に示す処
理は、図示しないマイクロコンピュータにより構成され
た制御処理装置により実施されるものであり、本処理も
印字命令が行われることにより起動する。図8に示す処
理が起動すると、ステップ10において印字命令で指示
された媒体22の幅データが読み込まれる。この媒体幅
データは、予め制御処理装置の記憶装置内に格納されて
いる。続くステップ32では、前期のようにソレノイド
40を駆動することにより退避可能ローラ50,52を
幅寄せ処理の邪魔にならない位置まで退避させる。これ
により、媒体22は図4における媒体停止位置(ST)
で停止される。
【0076】続いて、制御処理装置は、駆動モータ72
を始動させることにより、第1及び第2の幅寄せアーム
54A,54B,56A,56Bの駆動を開始させる。
これにより、図4に示すように、第1の媒体接触部58
A及び第2の媒体接触部60Aは、ホームポジション
(HP)位置から搬送路センター位置に向け(矢印X2
方向に向け)進行する。また、第1の媒体接触部58B
及び第2の媒体接触部60Bは、ホームポジション(H
P)から搬送路センター位置に向け(矢印X1方向に向
け)進行する。
【0077】続くステップ36では、第1乃至第4ラッ
クギヤ96〜99の夫々に配設された幅寄せセンサ10
0A,100B,102A,102Bからの信号を検知
し、4個の幅寄せセンサ100A,100B,102
A,102Bの内、3個以上が媒体22を検知したか
(即ち、ON状態となったか)どうかを判断する。とこ
ろで、前記したように、幅寄せセンサ100A,100
B,102A,102Bは第1乃至第4ラックギヤ96
〜99に設けられており、かつその配設位置は媒体22
の搬送位置と対向する位置に選定されている。よって、
媒体22の誤挿入を幅寄せ機構18において検出するこ
とが可能となり、かつその検出精度を高めることができ
る。
【0078】ステップ36で否定判断がされた場合は、
処理はステップ38に進み、第1及び第2の媒体接触部
58A,58B,60A,60Bが図4に示す減速ポジ
ション(SDP)に達したかどうかを判断する。具体的
には、第1及び第2の媒体接触部58A,58B,60
A,60BのホームポジションHPからの移動量(L)
は、例えば駆動モータ72のステップ数をカウントする
こと等により検出可能な構成となっており、また、ホー
ムポジションHPから減速ポジションSDPまでの距離
(A)も既知である。よって、ステップ38では、L=
Aとなったか否かを判断することにより、第1及び第2
の媒体接触部58A,58B,60A,60Bが減速ポ
ジションSDPに達したかどうかを判断する構成として
いる。このステップ36,38の処理は、ステップ38
で肯定判断が行われるまで実施される。
【0079】一方、ステップ36において肯定判断が行
われた場合、ステップ56〜62の処理が実施される。
ここで、ステップ36で肯定判断が行われる状態とは、
第1及び第2の媒体接触部58A,58B,60A,6
0Bが減速ポジションSDPまで移動していない状態
で、3個以上の幅寄せセンサが媒体22を検出した状態
である。
【0080】いま、媒体22が図4に破線で示されるよ
うにセンター基準位置からずれた状態(矢印X2方向に
ずれた状態)で搬送され媒体停止位置STで停止したと
する。このずれ状態は通常のずれ状態(以下、通常ずれ
状態という)であり、媒体22の左右両端部22a,2
2bは搬送路センター位置に対し平行となっている。こ
の通常ずれ状態において、第1及び第2の媒体接触部5
8A,58B,60A,60Bが搬送路センター位置に
向け移動すると、X1方向側或いはX2方向側に配設さ
れた一対の幅寄せセンサが媒体22を検出するはずであ
る。
【0081】即ち、図4に示す例では、媒体22はセン
ター基準位置に対して矢印X2方向にずれているため、
各媒体接触部58A,58B,60A,60Bの移動に
より、第1の媒体接触部58B及び第2の媒体接触部6
0Bの近傍に配設された幅寄せセンサ100B,102
Bの2個のセンサが媒体22を検出し、残る2個の幅寄
せセンサ100A,102Aは媒体22を検出しないは
ずである。
【0082】しかるに、ステップ36で肯定判断がされ
た状態では、媒体22は上記したような通常ずれ状態と
はなっておらず、例えば斜めに傾いて搬送されたような
状態(以下、異常搬送状態という)である。このような
媒体22が異常搬送状態である場合、幅寄せ処理を行う
とジャムが発生するおそれがあり、幅寄せ処理以降で実
施される印字処理等が円滑に行えないおそれがある。
【0083】このため、ステップ36の処理で異常搬送
状態が検出されると、処理はステップ56に進み、第1
及び第2の幅寄せアーム54A,54B,56A,56
Bの駆動を停止する。続くステップ58では、退避させ
ていた退避可能ローラ50,52を元の位置に復帰さ
せ、更にステップ60では各第1及び第2の幅寄せアー
ム54A,54B,56A,56Bをホームポジション
まで移動させる。そして、ステップ62により異常搬送
状態である媒体22をリジェクトボックス66に配送
し、処理を終了する(以下、ステップ56〜62の処理
をリジェクト処理という)。
【0084】一方、ステップ36で否定判断が行われる
と共に、ステップ38で肯定判断が行われると、処理は
ステップ40に進む。ステップ40では、第1及び第2
の幅寄せアーム54A,54B,56A,56Bの移動
速度を減速させる。具体的には、図4における矢印Aで
示す範囲を第1及び第2の幅寄せアーム54A,54
B,56A,56Bが移動する速度(V)に対し、約半
分の速度(V/2)まで減速処理を行う。
【0085】このように、ホームポジションHPから減
速ポジションSDPまでの範囲Aにおいて第1及び第2
の幅寄せアーム54A,54B,56A,56Bを速い
速度で移動させ、減速ポジションSDPからセンター基
準位置までの範囲Bにおいては第1及び第2の幅寄せア
ーム54A,54B,56A,56Bを減速することに
より、(A+B)の範囲を全て速い速度で各幅寄せアー
ム54A,54B,56A,56Bを移動させた場合に
媒体22に発生する座屈,ジャムを防止することができ
る。かつ、(A+B)の範囲を全て遅い速度で各幅寄せ
アーム54A,54B,56A,56Bを移動させる構
成に比べ、幅寄せ処理を高速化するこができる。
【0086】続くステップ42では、第1及び第2の媒
体接触部58A,58B,60A,60Bのホームポジ
ションHPからの移動量Lが、センター基準位置に対応
する距離(A+B)となったかどうかを判断する(L=
A+B)。ステップ42で否定判断が行われた場合、処
理はステップ54に進み、L−(A+B)<0である場
合には、第1及び第2の媒体接触部58A,58B,6
0A,60Bがまだセンター基準位置に達していないと
判断してステップ40の処理に戻る。一方、ステップ5
4の処理で、L−(A+B)>0である場合には、媒体
22がセンター基準位置を越えて移動させられている状
態である。よって、この場合は異常が発生しているおそ
れがあるため処理はステップ56に進み、ステップ56
以降のリジェクト処理を実施し、処理を終了する。
【0087】一方、ステップ42で肯定判断が行われる
と、処理はステップ44に進み、第1乃至第4ラックギ
ヤ96〜99の夫々に配設された幅寄せセンサ100
A,100B,102A,102Bからの信号を検知
し、4個の幅寄せセンサ100A,100B,102
A,102Bの内、3個以上が媒体22を検知したか
(即ち、ON状態となったか)どうかを判断する。
【0088】ステップ42で肯定判断がされた状態と
は、第1及び第2の媒体接触部58A,58B,60
A,60Bがセンター基準位置に対応する位置まで移動
した状態である。よって、この第1及び第2の媒体接触
部58A,58B,60A,60Bが適正に媒体22を
幅寄せ処理を行っていれば、上記した理由によりステッ
プ44では肯定判断が行われるはずである。
【0089】即ち、ステップ44で否定判断が行われた
状態は、第1及び第2の媒体接触部58A,58B,6
0A,60Bがセンター基準位置に対応する位置まで移
動しているにも拘わらず、幅寄せセンサ100A,10
0B,102A,102Bかの信号からは媒体22が適
正にセンター基準位置に幅寄せされたことを検出できな
い状態である。よってこの場合には、媒体22にジャム
等の異常が発生したことが考えられる。このため、ステ
ップ44で否定判断が行われた場合、処理をステップ5
6に進め、ステップ56以降のリジェクト処理を実施し
て処理を終了する構成としている。
【0090】一方、ステップ44で肯定判断が行われた
状態は、媒体22が適正にセンター基準位置まで幅寄せ
された状態である。このように、媒体22が適正にセン
ター基準位置まで幅寄せされたことが確認されると、ス
テップ46で第1及び第2の幅寄せアーム54A,54
B,56A,56Bの駆動を停止し、続くステップ48
で退避させていた退避可能ローラ50,52を元の位置
に復帰させ、更にステップ50で各第1及び第2の幅寄
せアーム54A,54B,56A,56Bをホームポジ
ションまで移動させる。そして、ステップ52におい
て、センター基準位置に位置決めされた媒体22を汎用
プリンター20に搬送処理し、幅寄せ機構18による媒
体22の幅寄せ処理を終了する。
【0091】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、幅寄せ機構はセンター位置に位置決めされ
るよう媒体を幅寄せ処理するため、センター基準の処理
装置に対応させることができる。
【0092】また、幅寄せ機構を装置本体に対して独立
して取り扱えるようユニット化すると共に、装置本体に
対する取付け位置を調整しうる調整機構を設けたことに
より、例えば処理装置を当初の構成と異なる構成のもの
に交換したような場合でも、幅寄せ機構の取付け位置を
調整することによりこれに対応させることができる。ま
た、請求項2及び請求項7記載の発明によれば、幅寄せ
機構はセンター位置に位置決めされるよう媒体を幅寄せ
処理するため、センター基準の処理装置に対応させるこ
とができる。
【0093】また、媒体の搬送方向に対して幅寄せ機構
をダブルフィード検知機構の下流側に配設し、ローラ退
避機構の一部とダブルフィード検知機構の一部を共有化
した構成としたことにより、上記各機構を別個に装置本
体内に設ける構成に比べ、装置本体のコンパクト化及び
低コスト化を図ることができる。また、請求項3記載の
発明によれば、幅寄せ機構はセンター位置に位置決めさ
れるよう媒体を幅寄せ処理するため、センター基準の処
理装置に対応させることができる。
【0094】また、幅寄せ機構内における搬送路の形状
を湾曲形状としたことにより、幅寄せ処理時において媒
体に座屈変形が発生することを防止でき、ジャムの発生
を防止することができる。また、請求項4記載の発明に
よれば、幅寄せ機構はセンター位置に位置決めされるよ
う媒体を幅寄せ処理するため、センター基準の処理装置
に対応させることができる。
【0095】また、搬送路内に幅寄せ機構に設けられた
アームが挿入する挿入部を形成すると共に、この挿入部
の形状を媒体の進入側に向け幅広に開口した形状とする
ことにより、挿入部において媒体を円滑に搬送路内に案
内することができ、ジャムの発生を抑制することができ
る。更に、アームの形状を挿入部の形状に対応して進入
側に向け幅広となる形状としたことにより、アームと媒
体との接触面積を大きくすることができ、これにより幅
寄せ処理時に媒体に座屈が発生することを防止すること
ができる。
【0096】また、請求項5記載の発明によれば、幅寄
せ機構はセンター位置に位置決めされるよう媒体を幅寄
せ処理するため、センター基準の処理装置に対応させる
ことができる。また、駆動制御手段が、アームの移動速
度を可変制御するため、幅寄せ処理の高速化を図れると
共に、媒体に座屈が発生することを防止することができ
る。
【0097】また、請求項6記載の発明によれば、駆動
機構により駆動されるアームにより、センター位置に位
置決めされるよう媒体を幅寄せ処理するため、センター
基準の処理装置と組み合わせてもこれに対応させること
ができる。更に、請求項8記載の発明によれば、幅寄せ
機構において媒体の誤挿入を検出することができ、よっ
て誤挿入に起因したジャム等の発生をより確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である媒体処理装置の全体構
成図である。
【図2】本発明の一実施例である幅寄せ機構の上部から
見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である幅寄せ機構の下部から
見た斜視図である。
【図4】本発明の一実施例である幅寄せ機構の動作を説
明するための図である。
【図5】本発明の一実施例である幅寄せ機構近傍の搬送
路を示す図である。
【図6】搬送路に形成される挿入部近傍を拡大して示す
図である。
【図7】ダブルフィード検知機構の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図8】幅寄せ機構の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 印字装置 12 装置本体 14 搬送路 16 ダブルフィード検知機構 18 幅寄せ機構 20 汎用プリンタ 22 媒体 24A〜24D カセット 26 媒体手挿入口 28,46,48 駆動ローラ 30 ロックローラ 40 ソレノイド 42 第1ダブルフィードセンサ 44 第2ダブルフィードセンサ 50,52 退避可能ローラ 54A,54B 第1の幅寄せアーム 56A,56B 第2の幅寄せアーム 58A,58B 第1の媒体接触部 60A,60B 第2の媒体接触部 64 媒体排出口 66 リジェクトボックス 70 シャーシ 72 駆動モータ 74 駆動シャフト 76,77 従動シャフト 86 駆動ベルト 88 第1ピニオンギヤ 90 第2ピニオンギヤ 91 第1スライダ 92 第2スライダ 93 第3スライダ 94 第4スライダ 96 第1ラックギヤ 97 第2ラックギヤ 98 第3ラックギヤ 99 第4ラックギヤ 100A,100B,102A,102B 幅寄せセン
サ 104A〜104D 調整用孔 106,108 挿入部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に設けられ、媒体が搬送され
    る搬送路と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体がセンター位置決
    めされるよう幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所定の処理
    を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装置であっ
    て、 前記幅寄せ機構を前記装置本体に対して独立して取り扱
    えるようユニット化すると共に、前記装置本体に対する
    取付け位置を調整しうる調整機構を設けたことを特徴と
    する媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 装置本体内に設けられ、媒体が搬送され
    る搬送路と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体がセンター位置決
    めされるよう幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、 前記幅寄せ機構が前記媒体の幅寄せ処理を実施する際、
    前記搬送路に前記幅寄せ機構と対向するよう配設された
    ローラを退避動作させるローラ退避機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体のダブルフィード
    を検知するダブルフィード検知機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所定の処理
    を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装置であっ
    て、 前記媒体の搬送方向に対して前記幅寄せ機構を前記ダブ
    ルフィード検知機構の下流側に配設し、前記ローラ退避
    機構の一部と前記ダブルフィード検知機構の一部を共有
    化した構成としたことを特徴とする媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 装置本体内に設けられ、媒体が搬送され
    る搬送路と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体がセンター位置決
    めされるよう幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所定の処理
    を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装置であっ
    て、 前記幅寄せ機構内における前記搬送路の形状を湾曲形状
    としたことを特徴とする媒体処理装置。
  4. 【請求項4】 装置本体内に設けられ、媒体が搬送され
    る搬送路と、 前記搬送路途中に配設され、両側部から前記媒体に向け
    移動するアームにより、前記媒体がセンター位置決めさ
    れるよう幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所定の処理
    を行う処理装置とを具備してなる媒体処理装置であって
    前記搬送路内に前記媒体の進入側に向け幅広に開口した
    形状を有すると共に前記アームが挿入する挿入部を形成
    し、 かつ、前記アームの形状を前記挿入部の形状に対応して
    進入側に向け幅広となる形状としたことを特徴とする媒
    体処理装置。
  5. 【請求項5】 装置本体内に設けられ、媒体が搬送され
    る搬送路と、 前記搬送路途中に配設され、両側部から前記媒体に向け
    移動するアームにより、前記媒体がセンター位置決めさ
    れるよう幅寄せ処理を行う幅寄せ機構と、 前記搬送路途中に配設され、前記媒体に対し所定の処理
    を行う処理装置と、 前記幅寄せ機構の駆動制御を行う駆動制御手段とを具備
    してなる媒体処理装置であって前記駆動制御手段は、 前記アームの移動を開始する第1の位置から前記媒体の
    既定位置決め位置から所定距離離間した第2の位置まで
    は、前記アームを第1の速度で移動させ、 第2の位置から前記既定位置決め位置までは、前記アー
    ムを前記第1の速度より遅い第2の速度で移動させるこ
    とを特徴とする媒体処理装置。
  6. 【請求項6】 装置本体内に設けられた搬送路を搬送さ
    れる媒体の搬送過程において、前記媒体に対し所定の処
    理を行う処理装置に配設される幅寄せ機構において、 前記媒体の両側部に配設され、前記媒体をその両側から
    中央部に移動付勢することにより、前記媒体をセンター
    位置決めするアームと、 前記アームを駆動する駆動機構とを具備することを特徴
    とする幅寄せ機構。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の幅寄せ機構において、 前記装置本体に対する取付け位置を調整しうる調整機構
    を設けたことを特徴とする幅寄せ機構。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の幅寄せ機構にお
    いて、 前記媒体と対向する位置に、前記媒体の誤挿入を検出す
    るセンサを設けたことを特徴とする幅寄せ機構。
JP10070776A 1998-03-19 1998-03-19 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構 Withdrawn JPH11263482A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10070776A JPH11263482A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構
US09/139,559 US6082731A (en) 1998-03-19 1998-08-25 Medium processing apparatus and a medium positioning mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10070776A JPH11263482A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11263482A true JPH11263482A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13441272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10070776A Withdrawn JPH11263482A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6082731A (ja)
JP (1) JPH11263482A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050098622A1 (en) * 2001-10-09 2005-05-12 Gregory Jantsch Dispensing of currency
US7387236B2 (en) * 2001-10-09 2008-06-17 Delaware Capital Formation, Inc. Dispensing of currency
JP3999057B2 (ja) * 2002-06-13 2007-10-31 シャープ株式会社 整合装置、および、それを備えた画像形成システム
KR100487821B1 (ko) * 2002-11-30 2005-05-06 엘지엔시스(주) 매체자동지급기의 매체회수함 잠금장치
US20050082746A1 (en) * 2003-08-04 2005-04-21 Yoshiyuki Tsuzawa Sheet member transporting device and method of controlling the same
US20070001378A1 (en) * 2005-06-20 2007-01-04 Gregory Jantsch Dispensing of currency
US20070001383A1 (en) * 2005-06-20 2007-01-04 Gregory Jantsch Dispensing of currency
US7690649B2 (en) * 2007-07-19 2010-04-06 Pitney Bowes Inc. Method for detecting paper feed shingling errors and synchronizing a printer and a feeder
JP5402597B2 (ja) * 2009-12-10 2014-01-29 富士ゼロックス株式会社 媒体挟み付け装置および画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2604193B2 (ja) * 1988-03-19 1997-04-30 三洋電機株式会社 画像形成装置
JPH02282135A (ja) * 1989-04-20 1990-11-19 Minolta Camera Co Ltd 記録媒体の案内装置
JPH0616248A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Canon Inc 画像形成装置
JPH0648616A (ja) * 1992-07-27 1994-02-22 Canon Inc 画像形成装置
JPH07125877A (ja) * 1993-11-05 1995-05-16 Fujitsu Ltd 用紙の供給・搬送機構
US5516093A (en) * 1994-09-06 1996-05-14 Pitney Bowes Inc. Apparatus method for centering and aligning sheets

Also Published As

Publication number Publication date
US6082731A (en) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61174048A (ja) 文書フイ−ダ
JP4821643B2 (ja) 媒体送り出し装置
JPS61183031A (ja) 複写器の文書処理器
JPH11263482A (ja) 媒体処理装置及びこれに用いる幅寄せ機構
US20120104684A1 (en) Sheet Media Feeding Device, Sheet Media Separation Method, and Sheet Media Processing Device
JP4370730B2 (ja) 印刷用紙の搬送装置、その制御方法及びプログラム
JP4559873B2 (ja) カード状媒体搬送機構
US8109502B2 (en) Media feeding device with open/close member
EP3267404B1 (en) Paper processing machine
JP4292046B2 (ja) シート給送装置及画像読取装置及び画像形成装置
JP2849329B2 (ja) 給紙装置における用紙斜行補正装置
JP4473610B2 (ja) 印字用紙用カッター装置
JP2503871B2 (ja) 紙葉類繰り出し装置
JP5644335B2 (ja) 画像記録装置
JP4309860B2 (ja) カード状媒体搬送機構
JP2009018891A (ja) 媒体分離機構、媒体送り出し装置および媒体処理装置
JP3286782B2 (ja) 発券機の一括排出装置
JP2000281245A (ja) 媒体処理装置
JP3190490B2 (ja) ロール紙給紙装置
WO2023181622A1 (ja) 摩擦搬送装置、及び紙葉搬送装置
JP5229357B2 (ja) 媒体送り出し装置
JP2004050629A (ja) 通帳取扱装置およびページめくり方法
JP5157376B2 (ja) 媒体処理装置
JP3768364B2 (ja) 媒体処理装置
JP2008201505A (ja) 媒体処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607