JP5644335B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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図1に示されるように、複合機10は、プリンタ筐体11と、このプリンタ筐体11の上側に設けられたスキャナ筐体12と、このスキャナ筐体12の上側に設けられた原稿カバー13と、LCD16Aを有する操作パネル16とを備える。原稿カバー13は、スキャナ筐体12に開閉可能に支持され、開閉されることでスキャナ筐体12と共に原稿を挟む。原稿の画像は、スキャナ筐体12に収容されたフラットベッドスキャナなどの不図示のスキャナにより走査されて取り込まれる。スキャナが収容されたスキャナ筐体12は、プリンタ筐体11に開閉可能に支持されている。
プリンタ部15は、搬送される記録媒体に画像を記録するものであり、図2に示されるように、主として、記録用紙19を保持する給紙カセット14と、記録用紙19及びディスクトレイ48を搬送する搬送装置30と、記録用紙19及びディスクトレイ48上のディスクメディアに対して画像記録を行う記録部20(本発明の記録部の一例)と、プリンタ部15の背面側を開閉するためのカバー24(本発明のカバーの一例)と、搬送装置30や記録部20、カバー24などの各部材を支持する第1フレーム25及び第2フレーム70と、を備える。
記録部20は、給紙カセット14の後部の上方に配置された記録ヘッド21と、記録ヘッド21を保持するキャリッジ23と、キャリッジ23とともに記録ヘッド21を左右方向9にスライド可能に支持するレール(不図示)と、キャリッジモータ111(図12参照)及びその駆動力をキャリッジ23に伝達する駆動伝達機構を含む駆動部と、を備える。
記録ヘッド21は、吐出口を有するノズルを備える。このノズルが圧電素子などにより変形されることで吐出口からインク滴を下方のプラテン22に向けて吐出する。また、記録ヘッド21はキャリッジモータ111(図12参照)の駆動力を受けて左右方向9へ往復動される。後述されるように、記録用紙19及びディスクトレイ48上のディスクメディアは、プラテン22上を前方に向かって搬送される過程において、左右方向9へ往復動する記録ヘッド21からインクが吐出されることにより、記録用紙19及びディスクメディアの表面のほぼ全面に画像を記録し得る。
図3に示されるように、第1フレーム25は、プリンタ部15の後方側に設けられている。詳細には、左右方向9へ所定間隔を隔てられた状態で互いに対向するように一対の第1フレーム25が設けられている。第1フレーム25は、金属板で形成されており、その下方に配置されたベースフレーム39(図6参照)に固定されている。第1フレーム25それぞれに挟まれた空間にプラテン22が配置されている。プラテン22の両端は、後述されるように、第1フレーム25に支持されている。第1フレーム25それぞれには、後述の排出ローラ36Bの支軸36Cが通される長孔25Aと、スイッチバックローラ37B(図4参照)の支軸37Cが通される長孔25Bとがそれぞれ設けられている。これらの長孔25A,25Bは、上下方向7に長い形状に形成され、支軸36C,37Cが上下方向7へ移動可能な構成を有する。
図3に示されるように、第2フレーム70は、第1フレーム25の前方に設けられている。詳細には、左右方向9へ所定間隔を隔てられた状態で互いに対向するように一対の第2フレーム70が設けられている。第2フレーム70は、合成樹脂製の板部材で形成されており、プリンタ筐体11に固定されている。第2フレーム70それぞれに挟まれた空間にトレイガイド45が配置されている。トレイガイド45の両端は、第2フレーム70に支持されている。第2フレーム70それぞれには、トレイガイド45が備える後述の支持突起46が通される前後一対のガイド溝孔71、72がそれぞれ設けられている。前側のガイド溝孔71は、上下方向7に沿うように形成された直線状部71Aと、直線状部71Aの下端から前方へ向かって斜め下方に傾斜する傾斜部71Bと、を備える。後側のガイド溝孔72は、前方に向かって斜め下方に傾斜し、且つ、その下端がガイド溝孔71の傾斜部71Bの下端と同じ高さ位置になるように形成されている。左右一対の第2フレーム70は、ガイド溝孔71の直線状部71Aに支持突起46が配置された状態でトレイガイド45を前後方向8へ移動しないようにロックし、支持突起46が傾斜部71Bに配置された状態でトレイガイド45を前後方向8へ移動可能に支持している。
図4に示されるように、搬送装置30は、給紙ローラ41(図2参照)と、搬送ローラ対35(本発明の搬送ローラ対の一例)と、排出ローラ対36と、スイッチバックローラ対37と、両面ローラ対38と、搬送路31(図2参照)を形成する後述の各部材と、搬送路31を拡張させるためのリンクプレート50と、トレイガイド45と、搬送路31内の記録媒体やディスクトレイ48の搬送位置やカバー24の開閉状態などを検知するための検知機構52と、カム駆動機構88と、給紙ローラ41及びカム駆動機構88(図6参照)を駆動させる給紙用モータ112(図12参照)と、上記各ローラ対を駆動させる搬送用モータ113(図12参照)と、を備える。
給紙ローラ41は、給紙カセット14に載置された記録用紙19を搬送路31に送り出すものである。給紙ローラ41は、図2に示されるように、給紙カセット14の後部の上方に配置され、支軸42を中心に回動するアーム43の先端で回転可能に支持されている。支軸42は、第1フレーム25などにその中心軸を中心に回転可能に支持されている。給紙用モータ112の駆動力が支軸42に伝達されると、支軸42から複数の伝達ギア44を介して伝達された駆動力によって給紙ローラ41が回転する。給紙ローラ41が記録用紙19に接触した状態で回転されることにより、記録用紙19が搬送路31へ送り出される。なお、給紙用モータ112の出力側には切換ギア114(図12参照)が設けられており、この切換ギア114の駆動伝達経路が切り換えられることによって、給紙用モータ112の駆動力が給紙ローラ41あるいはカム駆動機構88(図7参照)のいずれかに伝達される。
図2に示されるように、搬送路31(本発明の案内経路の一例)は、一端が給紙カセット14の後端部の上に位置し他端がプラテン22の後方に位置する断面弧状の第1搬送路32と、プラテン22と記録ヘッド21との間を通過する断面直線状の第2搬送路33と、プラテン22の下方を通過し第1搬送路32と第2搬送路33とを繋ぐ反転搬送路34と、で構成されている。第1搬送路32は、それぞれ弧状に形成され径方向に互いに対向する内側ガイド部材32Aと外側ガイド部材32Bとで形成されている。内側ガイド部材32Aには、反転搬送路34の一端が接続する接続口34Aが設けられている。反転搬送路34は、記録用紙19の両面印刷用であって、プラテン22の下方に配置されたガイド部材34Cにより形成されており、後方側の端部は、後述の第2搬送路33に接続されている。この反転搬送路34にローラ面が露出するように、両面ローラ対38が設けられている。
第2搬送路33は、記録ヘッド21と、記録ヘッド21に対向して配置されたプラテン22とによって形成された直線状の経路である。この第2搬送路33には、給紙カセット14からの記録用紙19のみならず、開口17から挿入されたディスクトレイ48も通る。記録部20よりも後方側、言い換えると、記録時に記録媒体を搬送する方向(本発明の第1送り方向に相当)の上流側には、第2搬送路33を挟むようにして一対の搬送ローラ対35が設けられている。また、記録部20よりも前方には、第2搬送路33を挟むようにして一対の排出ローラ対36が設けられている。また、排出ローラ対36の前方にはスイッチバックローラ対37が設けられている。スイッチバックローラ対37と排出ローラ対36との間に反転搬送路34の後方側の端部が接続される接続口34Bが設けられている。第2搬送路33は、搬送ローラ対35からスイッチバックローラ対37に渡って直線状に形成されている。
プリンタ部15の背面にカバー24が設けられている。カバー24の下端に支軸24Aが設けられている。支軸24Aは、図示しないフレームに回転可能に支持されている。カバー24は支軸24Aを中心にして、プリンタ部15の背面を覆う第1姿勢(本発明の第1姿勢に相当、図2の実線で示す姿勢)と、プリンタ部15の背面から後方へ離れてプリンタ部15の内部を露出する第2姿勢(本発明の第2姿勢に相当、図2の波線で示す姿勢)との間で回動する。カバー24の内面に外側ガイド部材32Bが設けられている。外側ガイド部材32Bは、カバー24と一体に構成されている。したがって、カバー24が回動すると、外側ガイド部材32Bもカバー24の回動方向と同方向へ回動する。本実施形態では、カバー24が第1姿勢にあるときに、外側ガイド部材32Bが内側ガイド部材32Aに対向する位置に配置されて、外側ガイド部材32Bと内側ガイド部材32Aとによって第1搬送路32が形成される。一方、カバー24が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変化すると、外側ガイド部材32Bが内側ガイド部材32Aから離れて、第1搬送路32が開放される。
図3に示されるように、搬送ローラ対35は、上側の搬送ローラ35A(本発明の駆動ローラの一例)と下側の押さえローラ35B(本発明の従動ローラの一例)とで構成されている。上側の搬送ローラ35Aは、第1フレーム25にその中心軸を中心に回転可能に支持されており、搬送用モータ113(図12参照)の駆動力を受けて回転される。下側の押さえローラ35Bは、後述のローラホルダ74にその中心軸を中心に回転可能に支持されている。
図6及び図7に示されるように、ローラホルダ74(本発明の支持部材の一例)は、搬送ローラ対35の少し後方に設けられている。ローラホルダ74は、プラテン22とは別部材として構成されている。ローラホルダ74は、4つのブロックが左右方向9に連結されることにより、左右方向9に長い形状となっている。各ブロックの前方上端部に押さえローラ35Bが回転可能に支持されている。本実施形態では、ローラホルダ74は、左右方向9に沿って一直線状に配置された8個の押さえローラ35Bを支持している。ローラホルダ74の後方上端部に複数の支軸76(図8参照)が設けられている。この支軸76が後述のサブフレーム26に設けられた軸受け溝(不図示)に軸支されている。この構成により、ローラホルダ74は、支軸76を中心に回動可能である。より詳細には、ローラホルダ74は、押さえローラ35Bが上側の搬送ローラ35Aに接触する第6姿勢(本発明の第6姿勢に相当)と、押さえローラ35Bが搬送ローラ35Aから下方へ離間した第7姿勢(本発明の第7姿勢に相当)との間で支軸76を中心に回動可能である。
検知機構52は、上述の通常記録モード時に搬送された記録用紙19を検知する機能と、上述のレーベル記録モード時にディスクトレイ48を検知する機能と、ローラホルダ74の姿勢を検知する機能と、カバー24の開閉状態を検知する機能と、を実現するためのものである。この検知機構52は、図6に示されるように、搬送ローラ対35よりも後方(記録時の用紙搬送方向の上流側)であって、カバー24よりも前方に設けられている。検知機構52は、ローラホルダ74を回動可能に支持すると共に検知機構52の各構成要素を収容するケース69と、ケース69の左端部の外側に設けられた光センサ68(本発明のセンサの一例)と、カバー24の開閉動作に連動して動作するセンサアーム94(図2参照、本発明の第1リンク機構の一例)と、コイルバネ98(図2参照)とを有する。ケース69は、左右方向9に長い形状であり、その前方端に設けられた複数の爪(不図示)がサブフレーム26と係合することによりケース69がサブフレーム26に固定されている。図8に示されるように、ケース69内には、左右方向9の中央付近から左端部の外側まで延出された回転軸57が回転可能に支持されている。回転軸57にアーム状の回転子67(本発明の第2検出子の一例)が固定されている。ケース69の左右方向9の中央部にスリットが形成されており、回転子67は回転軸57から上方へ突出し、上記スリットを通ってケース69の内部から外部へ露出している(図6参照)。回転軸57の左端に検出子54(本発明の第1検出子の一例)が設けられている。検出子54は、回転子67と同方向へ突出している。回転子67及び検出子54は、回転軸57に固定されている。したがって、回転子67に回転方向の力が加えられると、検出子54は回転子67に連動して同方向に回転する。
図8に示されるように、ねじりコイルバネ58(以下「バネ58」と略す。)が回転子67に取り付けられている。バネ58は、回転子67が図示される姿勢から後方へ回動しようとする付勢力F1を回転子67に付与している。回転軸57の右端部には、付勢力F1による回転子67の回動を規制する回転規制機構80(本発明の第2リンク機構の一例)が取り付けられている。回転規制機構80は、回転軸57の右端部に連結される継ぎ手83と、継ぎ手83に固定された規制部材81と、規制部材81に取り付けられたねじりコイルバネ82(以下「バネ82」と略す。)とを有する。継ぎ手83は、回転軸57と同軸回転可能なように回転軸57の右端部に連結されている。この継ぎ手83は、回転子67が図示される姿勢から前方へ回動しようとするのを許容し、後方へ回動しようとするのを規制するよう構成されている。
光センサ68は、発光素子及び受光素子が対向配置された透過型のフォトインタラプタである。光センサ68は、発光素子から出射された光を受光素子が受光し、その受光量に応じた電気信号(センサ信号)を出力する。発光素子から受光素子に至る光の通路(光路)が光センサ68のセンシング部68Aである。光センサ68は、検出子54の回動範囲にセンシング部68Aが配置されるように第1フレーム25に取り付けられている。本実施形態では、ローラホルダ74が第6姿勢にあり、記録用紙19が第2搬送路33に存在しないときは、検出子54の先端部54A(本発明の被検出部の一例)がセンシング部68Aに進入して光路を遮っている(図8及び図9(A)参照)。このとき、光センサ68からLOWレベルのセンサ信号が出力される。制御部100は、センサ信号がLOWレベルのときに、先端部54Aがセンシング部68Aに進入していると判定する。なお、先端部54Aがセンシング部68Aに進入したときの検出子54の姿勢(図8及び図9(A)に示される姿勢)が本発明の第3姿勢に相当する。また、図9(B)に示されるように、ディスクトレイ48が搬送路31を案内されて回転子67を後方へ押し倒すと、それに連動して検出子54が後方へ回動し、その先端部54Aがセンシング部68Aの光路から退避する。また、図11に示されるように、記録用紙19が搬送路31を案内されて回転子67を前方へ押し倒した場合も、それに連動して検出子54が後方へ回動し、その先端部54Aがセンシング部68Aの光路から退避する。このとき、光センサ68の信号レベルがLOWからHIGHに変化する。制御部100は、センサ信号がLOWからHIGHに変化したときに、先端部54Aがセンシング部68Aの光路から退避したと判定する。なお、先端部54Aがセンシング部68Aから退避したときの検出子54の姿勢が本発明の第4姿勢に相当する。
図2に示されるように、センサアーム94は、前後方向8に長いアーム状に形成されている。このセンサアーム94は、搬送ローラ対35の上流側であって、回転子67の上方に設けられている。センサアーム94は、左右方向9に延びる支軸94Aと、支軸94Aから後方へ延出された第1アーム94Bと、第1アーム94Bから更に後方へ延出された第2アーム94Cとを有する。支軸94Aが図示しないフレームに軸支されることにより、センサアーム94が支軸94Aを中心に回動可能となる。このセンサアーム94は、回転子67から上方へ離間して回転子67に接触しない上方姿勢(図2の実線で示す姿勢)と、回転子67に接触して第5姿勢にある回転子67を第5姿勢から前方へ回動させ得る下方姿勢(図2の波線で示す姿勢)との間で回動可能である。
カム駆動機構88は、給紙用モータ112(図12参照)からの駆動力を受けてローラホルダ74を上述の第6姿勢と第7姿勢との間で移動させる機構である。このカム駆動機構88は、図7に示されるように、主として、軸受け部89と、カム軸90と、2つのカム91と、シャフトガイド75と、リンク部材92とを有する。軸受け部89は、ローラホルダ74の前端部に一体に設けられている。軸受け部89は、カム軸90の外径よりも大きい輪が形成された環状部材である。シャフトガイド75は、ローラホルダ74の下側に設けられたサブフレーム26の両端それぞれに設けられており、サブフレーム26の上面から上方へ向けて立設している。各シャフトガイド75は、カム軸90を回転可能に支持すると共にカム軸90を上下方向7へ移動可能に支持するものであり、縦長のガイド溝75Aと、シャフトガイド75の上端から左側へ庇状に突出したカム受け部75Bとを有する。カム軸90は、軸受け部89の輪に通された状態でその両端がサブフレーム26のシャフトガイド75のガイド溝75Aに挿通されている。これにより、カム軸90がガイド溝75Aに沿って上下方向7へ移動可能に支持される。カム軸90にカム91が固定されている。カム91は、シャフトガイド75のカム受け部75Bの下方に位置するようにカム軸90に固定されている。リンク部材92は、給紙用モータ112からの駆動力を受ける部分であり、カム軸90の右端部に固定されている。
排出ローラ対36は、図2に示されるように、上側のピンチローラ36Aと下側の排出ローラ36Bとで構成されている。上側のピンチローラ36Aは、第1フレーム25などにその中心軸を中心に回転可能に支持されている。なお、図3及び図4ではピンチローラ36Aの図示は省略されている。
図4に示されるように、ローラホルダ74の後方に板状のプラテン22が設けられている。プラテン22の前端部の左右両端部には、後方へ突出する左右一対の支持突起22Aが設けられている。支持突起22Aは、排出ローラ36Bの支軸36Cの上方を前方へ迫り出すように突出しており、支持突起22Aの下端が支軸36Cに支持されている。つまり、プラテン22は、排出ローラ36Bの支軸36Cによって前部が支持されている。したがって、排出ローラ36Bが上下方向7へ移動すると、その移動に伴ってプラテン22も同方向へ移動する。プラテン22の後部も、後述されるように上下方向7に移動可能に設けられる。
プラテン22の前方に配置されたスイッチバックローラ対37は、図2に示されるように、上側のピンチローラ37Aと下側のスイッチバックローラ37Bとで構成されている。上側のピンチローラ37Aは、第1フレーム25などにその中心軸を中心に回転可能に支持されている。なお、図3及び図4では、ピンチローラ37Aの図示が省略されている。下側のスイッチバックローラ37Bは、後述のリンクプレート50にその中心軸を中心に回転可能に支持され、上述の駆動部により回転される。また、スイッチバックローラ37Bは、上下方向7に移動可能に後述のリンクプレート50に支持され、上側のピンチローラ37Aに接触した接触姿勢と、この接触姿勢の下方に位置する離間姿勢と、の間で上下方向7に沿って移動する。スイッチバックローラ37Bの移動距離は、スイッチバックローラ37Bとピンチローラ37Aとの離間寸法がディスクトレイ48の厚み寸法(例えば3mm)よりも大きくなるように設定されている。
図3に示されるように、トレイガイド45は、厚み方向を上下方向7とする板状に形成され、スイッチバックローラ37Bの前方に配置されている。トレイガイド45の左右側面からは、前後一対の支持突起46がそれぞれ突出している。各支持突起46は、第2フレーム70に設けられた上述のガイド溝孔71、72にそれぞれ通されている。トレイガイド45の前端部45Aは、プリンタ筐体11に設けられた開口17から外部に露出している(図1(A)参照)。トレイガイド45の前端部45Aがユーザによって押し下げられると、支持突起46が直線状部71Aから傾斜部71Bに移動し、前後方向8のロックが解除される。そして、ユーザによってトレイガイド45が前方へ引き出されると、ディスクトレイ48をトレイガイド45の上面に載置可能な状態となる。また、トレイガイド45は、以下に説明されるリンクプレート50と連結され、リンクプレート50を前後方向8に沿って移動させる機能を有する。
図4に示されるように、リンクプレート50は、左右方向9を厚み方向とする板状にそれぞれ形成された左右一対の基部51を備える。各基部51は、左右方向9においてプラテン22と第1フレーム25との間にそれぞれ配置され、第1フレーム25により前後方向8に移動可能に支持され、また、前端部がトレイガイド45に連結され、図5(A)に示されるような後方側の初期姿勢と、図5(B)に示されるような初期姿勢よりも前方側の拡張姿勢と、の間で前後方向8に移動可能な構成を有する。本実施形態では、トレイガイド45とリンクプレート50とが連結されているため、トレイガイド45の引き出し動作に連動して、リンクプレート50が初期姿勢から拡張姿勢に移動する。
上述のように割り込み処理が行われることによって、一つのセンサ68からの出力信号のレベルの変化に基づいて、カバー24の開閉状態、ローラホルダ74の姿勢、搬送路31における記録用紙19やディスクトレイ48の搬送位置を検知することが可能となる。このため、複数の検知対象毎に光センサを設ける必要がないため、センサの設置数を省減することができ、部品点数の増加及び製造工数の増加によるコストアップや、装置の大型化を防止することができる。
15・・・プリンタ部
19・・・記録用紙(記録媒体)
20・・・記録部
30・・・搬送装置
33・・・第2搬送路
35・・・搬送ローラ対
45・・・トレイガイド
48・・・ディスクトレイ(記録媒体)
50・・・リンクプレート
54・・・検出子(第1検出子)
67・・・回転子(第2検出子)
68・・・光センサ(センサ)
74・・・ローラホルダ(支持部材)
80・・・回転規制機構(第2リンク機構)
88・・・カム駆動機構(移動機構)
94・・・センサアーム(第1リンク機構)
100・・・制御部
Claims (5)
- 記録媒体を案内可能な案内経路と、
上記案内経路を第1送り方向へ搬送される記録媒体に対して画像記録を行う記録部と、
上記記録部よりも上記第1送り方向の上流側に設けられ、上記案内経路を挟んで互いに接触可能な状態で対向配置された駆動ローラ及び従動ローラからなる搬送ローラ対と、
上記搬送ローラ対の上記第1送り方向の上流側に設けられ、上記案内経路を形成する第1姿勢と上記案内経路を開放する第2姿勢との間で姿勢変化可能なカバーと、
センシング部を有するセンサと、
被検出部が上記センシング部による検出可能位置に配置される第3姿勢と上記被検出部が上記検出可能位置から退避する第4姿勢との間で回動可能な第1検出子と、
上記搬送ローラ対と上記カバーとの間において上記第1検出子と連動して回動可能に設けられ、少なくとも上記第1検出子が上記第3姿勢のときに上記案内経路を交差する第5姿勢となる第2検出子と、
上記カバーが上記第1姿勢から上記第2姿勢に変化したことに連動して上記第2検出子を上記第5姿勢から回動させる第1リンク機構と、
上記センサからの出力信号に基づいて上記案内経路における記録媒体の搬送位置及び上記カバーの姿勢を判定する制御部と、を具備し、
上記制御部は、記録媒体の給送元からの給送量が上記給送元から上記第2検出子に至る経路長未満のときに上記センサの出力信号に基づいてカバーの姿勢を判定する第1判定手段と、上記給送量が上記経路長を越えた後は上記センサの出力信号に基づいて記録媒体の搬送位置を判定する第2判定手段とを有する画像記録装置。 - 記録媒体を案内可能な案内経路と、
上記案内経路を第1送り方向へ搬送される記録媒体に対して画像記録を行う記録部と、
上記案内経路を形成する第1姿勢と上記案内経路を開放する第2姿勢との間で姿勢変化可能なカバーと、
センシング部を有するセンサと、
被検出部が上記センシング部による検出可能位置に配置される第3姿勢と上記被検出部が上記検出可能位置から退避する第4姿勢との間で回動可能な第1検出子と、
上記第1検出子と連動して回動可能に設けられ、少なくとも上記第1検出子が上記第3姿勢のときに上記案内経路を交差する第5姿勢となる第2検出子と、
上記カバーが上記第1姿勢から上記第2姿勢に変化したことに連動して上記第2検出子を上記第5姿勢から回動させる第1リンク機構と、
上記記録部よりも上記第1送り方向の上流側に設けられ、上記案内経路を挟んで互いに接触可能な状態で対向配置された駆動ローラ及び従動ローラからなる搬送ローラ対と、
上記従動ローラを軸支するとともに上記従動ローラが上記駆動ローラに接触する第6姿勢と上記駆動ローラから離間する第7姿勢との間で移動可能な支持部材と、
駆動源からの駆動力を受けて上記支持部材を上記第6姿勢から上記第7姿勢へ移動させる移動機構と、
上記移動機構によって上記第6姿勢から上記第7姿勢へ上記支持部材が移動したことに連動して上記第2検出子を上記第5姿勢から回動させる第2リンク機構と、
上記センサからの出力信号に基づいて、上記案内経路における記録媒体の搬送位置及び上記カバーの姿勢と上記支持部材の姿勢とを判定する制御部と、を具備する画像記録装置。 - 上記カバーは、上記搬送ローラ対の上記第1送り方向の上流側に設けられ、
上記第2検出子は、上記搬送ローラ対と上記カバーとの間に設けられ、
上記制御部は、記録媒体の給送元からの給送量が上記給送元から上記第2検出子に至る経路長未満のときに上記センサの出力信号に基づいてカバーの姿勢を判定する第1判定手段と、上記給送量が上記経路長を越えた後は上記センサの出力信号に基づいて記録媒体の搬送位置を判定する第2判定手段と、上記第2判定手段によって記録媒体の後端位置が判定されたことを条件に上記センサの出力信号に基づいて上記支持部材の姿勢を判定する第3判定手段とを有する請求項2に記載の画像記録装置。 - 上記制御部は、
上記第2判定手段によって記録媒体の後端位置が判定されたことを条件に上記駆動源を駆動制御して上記移動機構により上記支持部材を上記第6姿勢から上記第7姿勢へ移動させる移動制御手段と、
上記移動制御手段によって上記駆動源に対する駆動制御が行われたことを条件に、上記センサの出力信号に基づいて上記支持部材の姿勢を判定する第4判定手段とを有する請求項3に記載の画像記録装置。 - 上記第2判定手段は、上記センサの出力信号に基づいて上記案内経路における記録媒体の後端が上記搬送ローラ対のニップ点にあるかどうかを判定するものであり、
上記移動制御制御手段は、上記第2判定手段によって記録媒体の後端が上記ニップ点にあると判定されたことを条件に上記駆動源を駆動制御して上記移動機構により上記支持部材を上記第1位置から上記第2位置へ移動させるものである請求項4に記載の画像記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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