JPH11261156A - 半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及びその製造方法

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JPH11261156A
JPH11261156A JP6238998A JP6238998A JPH11261156A JP H11261156 A JPH11261156 A JP H11261156A JP 6238998 A JP6238998 A JP 6238998A JP 6238998 A JP6238998 A JP 6238998A JP H11261156 A JPH11261156 A JP H11261156A
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layer
semiconductor laser
semiconductor
inalas
buried
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JP6238998A
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Hajime Shoji
元 小路
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温・高出力動作における埋め込み層への漏
れ電流が小さく、且つ、低閾値、高効率動作、高速変調
が可能な半導体レーザ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 第1導電型のクラッド層12と、クラッ
ド層12上に形成された活性層14と、活性層14上に
形成された第2導電型のクラッド層16とを有し、少な
くとも活性層14及びクラッド層16によりメサストラ
イプが構成されており、メサストライプの両側にInA
lAs酸化層よりなる埋め込み層22が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光インタ
コネクションなどに用いられる半導体レーザ及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発振効率の温度依存性が少なく、高温・
高出力動作が可能で、且つ、高速動作が可能な半導体レ
ーザは、レーザ駆動回路の簡略化、温度制御の不要な動
作環境を実現できるなどの様々な利点があり、光モジュ
ールの製造コストの低減、幅広い分野での応用などの面
からその実現が期待されている。
【0003】現在光通信の分野において用いられている
半導体レーザは、活性層をクラッド層で挟んだメサスト
ライプの両側に電流ブロック層を備えた埋め込み構造が
一般的である。優れた温度特性を有する半導体レーザを
実現するためには、活性層自体の温度特性を改善するこ
とのみならず、高温・高出力まで漏れ電流が増加しない
埋め込み層をも実現することが必要である。
【0004】埋め込み構造を有する従来の半導体レーザ
について、図15を用いて詳細に説明する。図15
(a)は、埋め込み層として、pnpn接合のサイリス
タ構造を有するものである。n形の半導体基板100上
には、n形のクラッド層102と、活性層104と、p
形のクラッド層106とが形成されている。クラッド層
102、活性層104、クラッド層106は、メサ形状
に加工されており、メサストライプの両脇には、p形の
埋め込み層108と、n形の埋め込み層110とが形成
されている。クラッド層106及び埋め込み層110上
には、p+形のコンタクト層114が形成されている。
半導体基板の他方の面側にはn型電極116が、コンタ
クト層114上にはp型電極118が形成されている。
このように、図15(a)に示す半導体レーザでは、コ
ンタクト層114から埋め込み層110、108を介し
て半導体基板100に至る領域にpnpn接合が形成さ
れている。p型電極118に高電位を印加する半導体レ
ーザの動作状態では、埋め込み層108と埋め込み層1
10との間の接合が逆バイアスされ、この結果pn接合
分離が達成される。これにより、p型電極118側から
流れ込む電流を埋め込み層108、110によりブロッ
クし、電流狭窄を実現している。
【0005】また、図15(b)は、埋め込み層として
高抵抗半導体層を有するものである。n形の半導体基板
100上には、n形のクラッド層102と、活性層10
4と、p形のクラッド層106とが形成されている。ク
ラッド層102、活性層104、クラッド層106は、
メサ形状に加工されており、メサストライプの両脇に
は、高抵抗半導体よりなる埋め込み層112が形成され
ている。クラッド層106及び埋め込み層112上に
は、p+形のコンタクト層114が形成されている。半
導体基板の他方の面側にはn型電極116が、コンタク
ト層114上にはp型電極118が形成されている。こ
のように、図15(b)に示す半導体レーザでは、埋め
込み層に高抵抗半導体層を用いることにより埋め込み層
内に流れる電流をブロックし、電流狭窄を実現してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
(a)に示す従来の半導体レーザでは、高出力時にサイ
リスタが導通し、或いは、漏れ電流が増加することがあ
り、高出力時において光出力が飽和しやすかった。ま
た、コンタクト層114と埋め込み層108との間を埋
め込み層110により完全に分離することは困難なた
め、コンタクト層114−埋め込み層108−半導体基
板100を介して漏れ電流が流れ、光出力が飽和するこ
ともあった。また、サイリスタ構造のpn接合が寄生容
量として作用するため、高速変調が困難であった。
【0007】また、図15(b)に示す従来の半導体レ
ーザでは、高抵抗半導体層により電流狭窄はある程度達
成できるものの、高抵抗半導体層は絶縁体ではないため
高抵抗半導体層中のトラップ準位を介した漏れ電流が流
れることがあり、十分な電流狭窄手段ではなかった。本
発明の目的は、高温・高出力動作においても埋め込み層
への漏れ電流が小さく、且つ、低閾値、高効率動作、高
速変調が可能な半導体レーザ及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1導電型
の第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層上に形成
された活性層と、前記活性層上に形成された第2導電型
の第2のクラッド層とを有し、少なくとも前記活性層及
び前記第2のクラッド層によりメサストライプが構成さ
れており、前記メサストライプの両側にInAlAs酸
化層よりなる埋め込み層が形成されていることを特徴と
する半導体レーザによって達成される。埋め込みストラ
イプ型の半導体レーザにおいて、埋め込み層を、絶縁体
であるInAlAs酸化層によって構成すれば、サイリ
スタ構造や高抵抗半導体層により埋め込み層を形成する
従来の半導体レーザと比較して、漏れ電流や寄生抵抗を
大幅に低減することができる。これにより、低閾値、高
効率動作、高速変調が可能な半導体レーザを構成するこ
とができる。
【0009】また、上記の半導体レーザにおいて、前記
埋め込み層上に、第1の半導体層を更に有することが望
ましい。埋め込み層として用いられるInAlAs酸化
層をInAlAs層を酸化することにより形成する場
合、InAlAs層上に第1の半導体層を形成しておけ
ば、InAlAs層の形成工程からInAlAs酸化層
形成工程の間においてInAlAs層が大気に曝される
不具合を防止することができる。
【0010】また、上記の半導体レーザにおいて、前記
メサストライプの側部と前記埋め込み層との間に、第2
の半導体層を更に有することが望ましい。メサストライ
プの側部と埋め込み層との間に第2の半導体層を設けれ
ば、InAlAs酸化層をInAlAs層を酸化するこ
とによって形成する場合に、酸化反応に伴う体積変化に
よって活性層に与えるダメージを低減することができ
る。
【0011】また、上記の半導体レーザにおいて、前記
第2のクラッド層上に、前記第2導電型の第3の半導体
層を更に有することが望ましい。第2のクラッド層上に
第3の半導体層を形成すれば、更にその上層に形成され
る電極と、第2のクラッド層との間のコンタクト抵抗を
低減することができる。また、第3の半導体層を設けれ
ば、p形、n形のいずれの基板上にもレーザ素子を形成
することができる。
【0012】また、上記の半導体レーザにおいて、前記
メサストライプの両側に、前記埋め込み層に達する溝が
形成されていることが望ましい。埋め込み層に達する溝
を設けておけば、InAlAs酸化層をInAlAs層
を酸化することによって形成する場合に、酸化に必要と
される時間を大幅に短縮化することができる。また、上
記目的は、半導体基板上に第1導電型の第1のクラッド
層を形成する第1のクラッド層形成工程と、前記第1の
クラッド層上に活性層を形成する活性層形成工程と、前
記活性層上に第2導電型の第2のクラッド層を形成する
第2のクラッド層形成工程と、少なくとも前記活性層の
底面よりも下の領域に達するまで前記第2のクラッド
層、前記活性層及び前記第1のクラッド層をメサエッチ
ングし、少なくとも前記活性層及び前記第2のクラッド
層よりなるメサストライプを形成するメサストライプ形
成工程と、前記メサストライプの両側に、InAlAs
を埋め込むInAlAs層形成工程と、前記InAlA
s層を酸化し、InAlAs酸化層よりなる埋め込み層
を形成する埋め込み層形成工程とを有することを特徴と
する半導体レーザの製造方法によっても達成される。こ
のようにして半導体レーザを製造することにより、絶縁
体であるInAlAs酸化層によって埋め込み層を構成
すれば、サイリスタ構造や高抵抗半導体層により埋め込
み層を形成する従来の半導体レーザと比較して、漏れ電
流や寄生抵抗を大幅に低減することができる。これによ
り、低閾値、高効率動作、高速変調が可能な半導体レー
ザを構成することができる。
【0013】また、上記の半導体レーザの製造方法にお
いて、前記InAlAs層形成工程の後に、第1の半導
体層を形成する第1の半導体層形成工程を更に有するこ
とが望ましい。InAlAs層上に第1の半導体層を形
成しておけば、InAlAs層の形成工程から埋め込み
層形成工程の間においてInAlAs層が大気に曝され
る不具合を防止することができる。
【0014】また、上記の半導体レーザの製造方法にお
いて、前記メサストライプ形成工程の後、前記InAl
As層形成工程の前に、前記メサストライプの両側に、
第2の半導体層を形成する第2の半導体層形成工程を更
に有することが望ましい。メサストライプの側部と埋め
込み層との間に第2の半導体層を設ければ、埋め込み層
を形成する際の酸化反応に伴う体積変化によって活性層
に与えるダメージを低減することができる。
【0015】また、上記の半導体レーザの製造方法にお
いて、前記InAlAs層形成工程の後に、前記第2の
クラッド層上に第2導電型の第3の半導体層を形成する
第3の半導体層形成工程を更に有することが望ましい。
第2のクラッド層上に第3の半導体層を形成すれば、更
にその上層に形成される電極と第2のクラッド層との間
のコンタクト抵抗を低減することができる。また、第3
の半導体層を設ければ、p形、n形のいずれの基板上に
もレーザ素子を形成することができる。
【0016】また、上記の半導体レーザの製造方法にお
いて、前記埋め込み層形成工程の前に、前記メサストラ
イプの両側の前記InAlAs層に達する溝を形成する
溝形成工程を更に有し、前記埋め込み層形成工程では、
前記溝内に露出した前記InAlAs層を酸化すること
が望ましい。埋め込み層を形成するための酸化に先立っ
てInAlAs層に達する溝を設けておけば、酸化に必
要とされる時間を大幅に短縮化することができる。
【0017】また、上記の半導体レーザの製造方法にお
いて、前記溝は、前記半導体基板上に形成された複数の
レーザ素子を分離するための素子分離溝であることが望
ましい。InAlAs層を酸化する際に用いる溝として
は、素子分離溝を利用することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体レーザ及びその製造方法について図
1乃至図3を用いて説明する。図1は本実施形態による
半導体レーザの構造を示す概略断面図、図2及び図3は
本実施形態による半導体レーザの製造方法を示す工程断
面図である。
【0019】はじめに、本実施形態による半導体レーザ
の構造について図1を用いて説明する。p−InP基板
10上には、p−InP層よりなるクラッド層12が形
成されている。クラッド層12上には、InGaAsP
層よりなる活性層14が形成されている。活性層14上
には、n−InP層よりなるクラッド層16が形成され
ている。クラッド層12、活性層14、クラッド層16
は、メサ型に加工されている。クラッド層12、活性層
14、クラッド層16よりなるメサストライプの両側に
は、InAlAs酸化層よりなる埋め込み層22が形成
されている。クラッド層16及び埋め込み層22上に
は、n型電極24が形成されている。p−InP基板1
0の他方の面には、p型電極26が形成されている。こ
うして、InGaAsP/InP系埋め込みダブルへテ
ロ接合型の半導体レーザが構成されている。
【0020】ここで、本実施形態による半導体レーザ
は、埋め込み層22がInAlAs酸化層により構成さ
れていることに特徴がある。InAlAsは、その組成
を制御することによりInP結晶上にエピタキシャル成
長することが可能であり、また、酸化することにより絶
縁膜となる。したがって、下地構造に対する密着性に優
れた高抵抗の埋め込み層として、InAlAsを酸化す
ることにより形成したInAlAs酸化層を用いれば、
高温・高出力時における漏れ電流の増加がなく、寄生容
量もほとんど発生しない。また、InAlAs酸化層
は、酸化前のInAlAs層よりも屈折率が低くなるた
め、レーザストライプ部分への光電界の閉じ込め効果が
強くなる。したがって、このように構成した半導体レー
ザは、半導体レーザの低閾値動作、高効率動作、高速動
作にとって極めて有効である。
【0021】次に、本実施形態による半導体レーザの製
造方法について図2及び図3を用いて説明する。まず、
p−InP基板10上に、例えばMOVPE(有機金属
気相成長:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法に
より、例えばZn(亜鉛)を5×1017cm-3の濃度で
ドーピングした膜厚約1μmのp−InP層よりなるク
ラッド層12と、膜厚約0.2μmのアンドープInG
aAsP層よりなる活性層14と、例えばSi(珪素)
を5×1017cm-3の濃度でドーピングした膜厚約1μ
mのn−InP層よりなるクラッド層16とを順次成長
する(図2(a))。
【0022】次いで、クラッド層16上に、例えばCV
D(化学気相成長:Chemical VaporDeposition)法によ
り、SiO2膜よりなる絶縁膜18を堆積する。続い
て、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術によ
り、絶縁膜18を、幅約1.5μmのストライプ形状に
加工する。この後、絶縁膜18をマスクとして、例えば
エタン系のガスを用いたドライエッチングにより、クラ
ッド層16、活性層14、クラッド層12をメサエッチ
ングし、クラッド層12、活性層14、クラッド層16
よりなるメサストライプを形成する。このエッチング
は、少なくとも活性層14の底面よりも下部にエッチン
グ面が位置するまで行う(図2(b))。
【0023】次いで、絶縁膜18をマスクとして、メサ
ストライプの両脇にアンドープのInAlAs層20を
選択成長し、メサストライプの両脇を埋め込む(図2
(c))。なお、InAlAs層20は、下地のInP
層に格子整合する組成とすることが望ましい。格子整合
しない条件で膜厚の厚いInAlAs層を成長すると膜
中にクラックが入る虞があるからである。また、InA
lAs層20は、少なくとも活性層14の上面より高く
まで埋め込む。
【0024】続いて、例えば約400℃の高温水蒸気雰
囲気中に基板を曝し、InAlAs層20を選択的に酸
化する。こうして、メサストライプの両側に、InAl
As酸化層よりなる埋め込み層22を形成する(図3
(a))。なお、InAlAsの酸化物は、主として組
成成分中のAlが酸化されることにより形成されるもの
と考えられており、こうして形成された酸化物は、Al
の酸化物であるアルミナに近い絶縁膜となる。
【0025】この後、絶縁膜18を除去し、クラッド層
16及び埋め込み層22上に、例えばAu/AuGeよ
りなるn型電極24を、InP基板の他方の面に、例え
ばAu/Pt/Tiよりなるp型電極26を形成する。
こうして、InGaAsP/InP系埋め込みダブルへ
テロ接合型の半導体レーザを形成する(図3(b))。
【0026】このように、本実施形態によれば、InA
lAsの酸化物よりなる埋め込み層22を有する半導体
レーザを構成するので、埋め込み層22に起因する漏れ
電流を大幅に低減することができる。また、埋め込み層
22の膜厚は十分に厚いので、埋め込み層22による寄
生容量の増加はほとんどない。また、InAlAs酸化
層は、酸化していないInAlAs層よりも屈折率が低
いため、レーザストライプ部分への光電界の閉じ込め効
果が強くなる。したがって、このように構成した半導体
レーザは、半導体レーザの低閾値動作、高効率動作、高
速動作にとって極めて有効である。
【0027】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体レーザ及びその製造方法について図4乃至図
6を用いて説明する。なお、第1実施形態による半導体
レーザ及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符
号を付し、説明を省略或いは簡略にする。図4は本実施
形態による半導体レーザの構造を示す概略断面図、図5
及び図6は本実施形態による半導体レーザの製造方法を
示す工程断面図である。
【0028】第1実施形態による半導体レーザの製造方
法では、InAlAs層20を形成した後の酸化工程や
電極形成工程に移行する際に、InAlAs層20が大
気に曝されることとなる。このため、後工程の製造プロ
セスに支障をきたすことも想定される。例えば、InA
lAs層20の表面が酸化され、その上層に電極を形成
することが困難となったり、InAlAs層20の表面
が酸による処理でエッチングされる虞がある。
【0029】そこで、本実施形態では、InAlAs層
20形成後にInAlAs層20が大気に曝されること
のない半導体レーザの構造及び製造方法について説明す
る。はじめに、本実施形態による半導体レーザの構造に
ついて図4を用いて説明する。本実施形態による半導体
レーザは、基本的な構造は図1に示す第1実施形態によ
る半導体レーザと同様であるが、InAlAs層20上
にキャップ層28が形成されていることに特徴がある。
このようにキャップ層28を設けることにより、InA
lAs層20が大気に曝される不都合を回避することが
できる。
【0030】次に、本実施形態による半導体レーザの製
造方法について図5及び図6を用いて説明する。まず、
図2(a)乃至図2(c)に示す第1実施形態による半
導体レーザの製造方法と同様にして、メサストライプの
両脇にアンドープのInAlAs層20を選択成長し、
メサストライプの両脇を埋め込む(図5(a))。
【0031】次いで、絶縁膜18をマスクとして、In
AlAs層20上に、例えばZnを5×1017cm-3
濃度でドーピングした膜厚約0.2μmのp−InP層
よりなるキャップ層28を形成する(図5(b))。こ
の際、p−InP層の成長はInAlAs層20の成長
に続いて同一装置内で行うことができるので、InAl
As層20が大気に曝されることはない。
【0032】なお、キャップ層28を構成する半導体層
の導電型は、InP基板10と同一導電型のp−InP
層であってもよいし、n−InP層であってもよい。続
いて、InAlAs層20を酸化して埋め込み層22を
形成する。この際、InAlAs層20上にはp−In
P層よりなるキャップ層28が形成されているので、基
板をそのまま酸化したのではInAlAs層20を酸化
することはできない。そこで、本実施形態による半導体
レーザの製造方法では、以下に示す方法によりInAl
As層20を酸化する。
【0033】通常、半導体レーザは、図6(a)に示す
ように一枚のウェーハ70上に複数のレーザ素子72を
形成した後にウェーハ70を切断し、各半導体レーザ毎
に分離することが行われる。この際、メサストライプの
中間位置には、半導体レーザのレーザ素子間72を分離
するための素子分離溝74が形成される。そこで、本実
施形態では、このような素子分離溝を利用してInAl
As層20の酸化を行う。すなわち、例えば300μm
ピッチで並べられたメサストライプの中間位置に、レー
ザ素子72の素子間分離溝を兼ねてInAlAs層20
よりも深い位置まで達する素子分離溝74を形成した後
(図6(b))、第1実施形態による半導体レーザの製
造方法と同様にして素子分離溝74内に露出したInA
lAs層20を酸化し、InAlAs酸化層よりなる埋
め込み層22を形成する(図6(c))。
【0034】この後、例えば図3(b)に示す第1実施
形態による半導体レーザの製造方法と同様にして、n型
電極24及びp型電極26を形成し、InGaAsP/
InP系埋め込みダブルへテロ接合型の半導体レーザを
完成する(図5(c))。このように、本実施形態によ
れば、製造過程においてInAlAs層20を大気に曝
すことがないので、InAlAs層20が大気に曝され
ることによる悪影響を防止することができる。
【0035】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる半導体レーザ及びその製造方法について図7及び図
8を用いて説明する。なお、第1又は第2実施形態によ
る半導体レーザ及びその製造方法と同一の構成要素には
同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略にする。
【0036】図7は本実施形態による半導体レーザの構
造を示す概略断面図、図8は本実施形態による半導体レ
ーザの製造方法を示す工程断面図である。はじめに、本
実施形態による半導体レーザの構造について図7を用い
て説明する。本実施形態による半導体レーザは、基本的
な構造は図1に示す第1実施形態による半導体レーザと
同じであるが、埋め込み層22とメサストライプとの間
に、ストレスを緩和するための半導体層30が設けられ
ていることに特徴がある。
【0037】すなわち、図7に示すように、クラッド層
12、活性層14、クラッド層16よりなるメサストラ
イプの側壁及びメサエッチングにより露出したInP基
板10上には、n−InP層よりなる半導体層30が形
成されている。第1実施形態による半導体レーザでは、
InAlAs層20を酸化することによりInAlAs
酸化層よりなる埋め込み層を形成するが、酸化反応は通
常体積変化を伴う。このため、メサストライプの側壁部
に直にInAlAs層20を形成すると、InAlAs
酸化層を形成する際の酸化反応においてメサストライプ
と埋め込み層20との間にストレスが誘起され、このス
トレスにより活性層14に結晶欠陥が導入されるなどの
不都合をもたらす虞がある。
【0038】そこで、本実施形態による半導体レーザで
は、メサストライプの側壁に半導体層30を形成し、メ
サストライプと埋め込み層20との間のストレスを緩和
している。なお、半導体層30を設けることにより、半
導体層30を介した漏れ電流が生じることも想定される
が、半導体層30の膜厚を十分に薄くすることにより
(例えば0.1μm程度)、漏れ電流を小さくすること
ができる。また、半導体層30としては、InP基板1
0と逆導電型の半導体層、或いは、不純物をドープして
いない高抵抗の半導体層を適用することができる。
【0039】次に、本実施形態による半導体レーザの製
造方法について図8を用いて説明する。まず、図2
(a)及び図2(b)に示す第1実施形態による半導体
レーザの製造方法と同様にして、InP基板10上に形
成したクラッド層16、活性層14、クラッド層12を
メサエッチングする(図8(a))。
【0040】次いで、メサストライプの側壁及びメサエ
ッチングにより露出したInP基板10上に、例えばS
iを5×1017cm-3の濃度でドーピングした膜厚約
0.1μmのn−InP層よりなる半導体層30を形成
する(図8(b))。続いて、図2(c)乃至図3
(b)に示す第1実施形態による半導体レーザの製造方
法と同様にして、InAlAs酸化層よりなる埋め込み
層20、n型電極22、p型電極24等を形成し、半導
体レーザを完成する(図8(c))。
【0041】このように、本実施形態によれば、メサス
トライプと埋め込み層22との間に、ストレスを緩和す
るための半導体層を挿入するので、InAlAs層20
を酸化する過程において活性層14に結晶欠陥が導入さ
れるなどの不都合を防止することができる。なお、図4
に示す第2実施形態による半導体レーザと同様に、図7
に示す本実施形態による半導体レーザの埋め込み層20
上に、キャップ層28を設けてもよい(図9)。
【0042】[第4実施形態]本発明の第4実施形態に
よる半導体レーザ及びその製造方法について図10乃至
図12を用いて説明する。なお、第1乃至第3実施形態
による半導体レーザ及びその製造方法と同一の構成要素
には同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略にする。
【0043】図10は本実施形態による半導体レーザの
構造を示す概略断面図、図11及び図12は本実施形態
による半導体レーザの製造方法を示す工程断面図であ
る。はじめに、本実施形態による半導体レーザの構造に
ついて図10を用いて説明する。n−InP基板40上
には、n−InP層よりなるクラッド層42が形成され
ている。クラッド層42上には、InGaAsP層より
なる活性層44が形成されている。活性層44上には、
p−InP層よりなるクラッド層46が形成されてい
る。クラッド層42、活性層44、クラッド層46は、
メサ型に加工されている。クラッド層42、活性層4
4、クラッド層46よりなるメサストライプの側壁及び
メサエッチングにより露出したInP基板40上には、
p−InP層よりなる半導体層50が形成されている。
半導体層50上には、InAlAs酸化層よりなる埋め
込み層58が形成されている。埋め込み層58上には、
n−InP層よりなるキャップ層54が形成されてい
る。クラッド層46及びキャップ層54上には、p−I
nP層よりなるコンタクト層56が形成されている。コ
ンタクト層56上には、p型電極60が形成されてい
る。n−InP基板40の他方の面には、n型電極62
が形成されている。こうして、InGaAsP/InP
系埋め込みダブルへテロ接合型の半導体レーザが構成さ
れている。
【0044】このように、本実施形態による半導体レー
ザは、クラッド層46とp型電極58との間に、コンタ
クト層56が設けられていることに特徴がある。第1及
び第2実施形態による半導体レーザでは、p−InP基
板上に形成する場合について示したが、n−InP基板
40を用いて半導体レーザを構成する場合には、第1実
施形態による半導体レーザのように、クラッド層46上
に直にp型電極60を形成することは困難である。
【0045】すなわち、n−InP基板40を用いる場
合、活性層44の上部に位置するクラッド層46はp形
のInP層により構成することとなるが、通常のクラッ
ド層46の濃度である5〜10×1017cm-3の不純物
濃度では、上部に形成するp型電極60との間に良好な
オーミックコンタクトを形成することが困難だからであ
る。
【0046】そこで、本実施形態による半導体レーザで
は、クラッド層46とp型電極58との間にコンタクト
層56を設け、クラッド層46とp型電極60との間に
良好なオーミックコンタクトを形成している。なお、コ
ンタクト層56を設けることによりp型電極60の接触
面積を増加することもできるので、n−InP基板40
を用いることができることのみならず、クラッド層46
とp型電極60との間のコンタクト抵抗を低減する効果
も得ることができる。
【0047】次に、本実施形態による半導体レーザの製
造方法について図11及び図12を用いて説明する。ま
ず、n−InP基板40上に、例えばMOVPE法によ
り、例えばSiを5×1017cm-3の濃度でドーピング
した膜厚約1μmのn−InP層よりなるクラッド層4
2と、膜厚約0.2μmのアンドープInGaAsP層
よりなる活性層44と、例えばZnを5×1017cm-3
の濃度でドーピングした膜厚約1μmのp−InP層よ
りなるクラッド層46とを順次成長する(図11
(a))。
【0048】次いで、クラッド層46上に、例えばCV
D法により、例えばSiO2膜よりなる絶縁膜48を堆
積する。続いて、通常のリソグラフィー技術及びエッチ
ング技術により、絶縁膜48を、幅約1.5μmのスト
ライプ形状に加工する。この後、絶縁膜48をマスクと
して、例えばエタン系のガスを用いたドライエッチング
によりクラッド層46、活性層44、クラッド層42を
メサエッチングする(図11(b))。このエッチング
は、少なくとも活性層44の底面よりも下部にエッチン
グ面が位置するまで行う。
【0049】次いで、絶縁膜48をマスクとして、メサ
ストライプの側壁及びメサエッチングにより露出したn
−InP基板40上に、例えばZnを5×1017cm-3
の濃度でドーピングした膜厚約0.1μmのp−InP
層よりなる半導体層50を選択的に成長する。続いて、
絶縁膜48をマスクとして、半導体層50により覆われ
たメサストライプの両脇にアンドープのInAlAs層
52を選択的に成長する。
【0050】この後、絶縁膜48をマスクとして、In
AlAs層52上に、例えばSiを5×1017cm-3
濃度でドーピングした膜厚約0.2μmのn−InP層
よりなるキャップ層54を選択的に成長する(図11
(c))。次いで、絶縁膜48を除去し、クラッド層4
6及びキャップ層54上に、例えばZnを1×1019
-3の濃度でドーピングした膜厚約0.5μmのp−I
nP層よりなるコンタクト層56を形成する(図12
(a))。
【0051】続いて、例えば図6に示す第2実施形態に
よる半導体レーザの製造方法と同様にして、コンタクト
層56、キャップ層54を貫き、InAlAs層52に
達する素子間分離溝74を介してInAlAs層52を
選択的に酸化し、InAlAs酸化層よりなる埋め込み
層58を形成する(図12(b))。この後、絶縁膜4
8を除去し、コンタクト層56上に、例えばAu/Pt
/Tiよりなるp型電極60を、InP基板40の他方
の面に、例えばAu/AuGeよりなるn型電極62を
形成する。
【0052】こうして、InGaAsP/InP系埋め
込みダブルへテロ接合型の半導体レーザを完成する(図
12(c))。このように、本実施形態では、クラッド
層46上にコンタクト層56を設けるので、クラッド層
46とp型電極60との間のコンタクト抵抗を低減する
ことができる。また、n−InP基板を用いて半導体レ
ーザを構成することもできる。
【0053】なお、上記実施形態では、n−InP基板
40を用いる場合について示したが、p−InP基板を
用いる場合に、クラッド層とn型電極との間にコンタク
ト層を設けてもよい。このようにすれば、クラッド層1
6とn型電極24との間のコンタクト抵抗を低減するこ
とができる。 [第5実施形態]本発明の第5実施形態による半導体レ
ーザ及びその製造方法について図13及び図14を用い
て説明する。なお、第1乃至第4実施形態による半導体
レーザ及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符
号を付し、説明を省略或いは簡略にする。
【0054】図13は本実施形態による半導体レーザの
構造を示す概略断面図、図14は本実施形態による半導
体レーザの製造方法を示す工程断面図である。第2及び
第4実施形態による半導体レーザ及びその製造方法で
は、レーザ素子を分離する素子間分離溝74を介してI
nAlAs層20、52を酸化し、埋め込み層22、5
8を形成することを示した。しかしながら、レーザ素子
を分離する素子間分離溝74を介してすべての領域のI
nAlAs層20を酸化するのには長時間を要すること
から、InAlAs層20、52の酸化を短時間に行う
ことができる方法が要請される。本実施形態では、In
AlAs層20、52の酸化時間を短くしうる半導体レ
ーザ及びその製造方法を提供する。
【0055】はじめに、本実施形態による半導体レーザ
の構造について図13を用いて説明する。図14に示す
ように、本実施形態による半導体レーザは、メサストラ
イプの両側に、InAlAs酸化層よりなる埋め込み層
58の断面を露出する溝64が形成されていることに特
徴がある。このようにメサストライプの近傍に溝64を
形成することにより、InAlAs層52を極めて短時
間で酸化することができる。
【0056】次に、本実施形態による半導体レーザの製
造方法について図14を用いて説明する。まず、図11
(a)乃至図12(a)に示す第4実施形態による半導
体レーザの製造方法と同様にして、コンタクト層56ま
でを形成する。次いで、メサストライプの両側に、In
AlAs層52よりも深い位置まで達する溝64を形成
する(図14(a))。溝64は、例えばBr系のエッ
チャントを用いたウェットエッチングにより形成するこ
とができる。
【0057】続いて、例えば約400℃の高温水蒸気雰
囲気中に基板を曝し、InAlAs層52を選択的に酸
化する(図14(b))。こうして、メサストライプの
両側に、InAlAs酸化層よりなる埋め込み層58を
形成する。InAlAs層52の酸化は、少なくともメ
サストライプの近傍のInAlAs層52がすべて酸化
される間で行う必要があるが、本実施形態による半導体
レーザの製造方法ように、メサストライプの近傍に溝6
4を設ければ、InAlAs層52の酸化時間を極めて
短くすることができる。
【0058】この後、絶縁膜48を除去し、コンタクト
層56上に、例えばAu/Pt/Tiよりなるp型電極
60を、InP基板40の他方の面に、例えばAu/A
uGeよりなるn型電極62を形成する。こうして、I
nGaAsP/InP系埋め込みダブルへテロ接合型の
半導体レーザを完成する(図14(c))。
【0059】このように、本実施形態では、メサストラ
イプの近傍に溝64を形成し、この溝を介してInAl
As層52を酸化するので、極めて短時間でInAlA
s酸化層よりなる埋め込み層58を形成することができ
る。なお、上記実施形態では、第4実施形態による半導
体レーザの製造方法に本実施形態による酸化方法を適用
した場合を示したが、第1乃至第3実施形態による半導
体レーザの製造方法にも同様に適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、第1導電
型の第1のクラッド層と、第1のクラッド層上に形成さ
れた活性層と、活性層上に形成された第2導電型の第2
のクラッド層とを有し、少なくとも活性層及び第2のク
ラッド層によりメサストライプが構成されており、メサ
ストライプの両側にInAlAs酸化層よりなる埋め込
み層が形成されていることを特徴とする半導体レーザを
構成するので、サイリスタ構造や高抵抗半導体層により
埋め込み層を形成する従来の半導体レーザと比較して、
漏れ電流や寄生抵抗を大幅に低減することができる。こ
れにより、低閾値、高効率動作、高速変調が可能な半導
体レーザを構成することができる。
【0061】また、半導体基板上に第1導電型の第1の
クラッド層を形成する第1のクラッド層形成工程と、第
1のクラッド層上に活性層を形成する活性層形成工程
と、活性層上に第2導電型の第2のクラッド層を形成す
る第2のクラッド層形成工程と、少なくとも活性層の底
面よりも下の領域に達するまで第2のクラッド層、活性
層及び第1のクラッド層をメサエッチングし、少なくと
も活性層及び第2のクラッド層よりなるメサストライプ
を形成するメサストライプ形成工程と、メサストライプ
の両側に、InAlAsを埋め込むInAlAs層形成
工程と、InAlAs層を酸化し、InAlAs酸化層
よりなる埋め込み層を形成する埋め込み層形成工程とに
より半導体レーザを製造するので、サイリスタ構造や高
抵抗半導体層により埋め込み層を形成する従来の半導体
レーザと比較して、漏れ電流や寄生抵抗を大幅に低減す
ることができる。これにより、低閾値、高効率動作、高
速変調が可能な半導体レーザを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体レーザの構
造を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体レーザの製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体レーザの製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第2実施形態による半導体レーザの構
造を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体レーザの製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体レーザの製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図7】本発明の第3実施形態による半導体レーザの構
造を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態による半導体レーザの製
造方法を示す工程断面図である。
【図9】第3実施形態の変形例による半導体レーザの構
造を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態による半導体レーザの
構造を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態による半導体レーザの
製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図12】本発明の第4実施形態による半導体レーザの
製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図13】本発明の第5実施形態による半導体レーザの
構造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第5実施形態による半導体レーザの
製造方法を示す工程断面図である。
【図15】従来の半導体レーザの構造を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
10…p−InP基板 12…クラッド層 14…活性層 16…クラッド層 18…絶縁膜 20…InAlAs層 22…埋め込み層 24…p型電極 26…n型電極 28…キャップ層 30…半導体層 40…n−InP基板 42…クラッド層 44…活性層 46…クラッド層 48…絶縁膜 50…半導体層 52…InAlAs層 54…キャップ層 56…コンタクト層 58…埋め込み層 60…n型電極 62…p型電極 64…溝 70…ウェーハ 72…レーザ素子 74…素子分離溝 100…半導体基板 102…クラッド層 104…活性層 106…クラッド層 108…埋め込み層 110…埋め込み層 112…埋め込み層 114…コンタクト層 116…n形電極 118…p形電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の第1のクラッド層と、前記
    第1のクラッド層上に形成された活性層と、前記活性層
    上に形成された第2導電型の第2のクラッド層とを有
    し、少なくとも前記活性層及び前記第2のクラッド層に
    よりメサストライプが構成されており、前記メサストラ
    イプの両側にInAlAs酸化層よりなる埋め込み層が
    形成されていることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体レーザにおいて、 前記埋め込み層上に、第1の半導体層を更に有すること
    を特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体レーザに
    おいて、 前記メサストライプの側部と前記埋め込み層との間に、
    第2の半導体層を更に有することを特徴とする半導体レ
    ーザ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体レーザにおいて、 前記第2のクラッド層上に、前記第2導電型の第3の半
    導体層を更に有することを特徴とする半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    半導体レーザにおいて、 前記メサストライプの両側に、前記埋め込み層に達する
    溝が形成されていることを特徴とする半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に第1導電型の第1のクラ
    ッド層を形成する第1のクラッド層形成工程と、 前記第1のクラッド層上に活性層を形成する活性層形成
    工程と、 前記活性層上に第2導電型の第2のクラッド層を形成す
    る第2のクラッド層形成工程と、 少なくとも前記活性層の底面よりも下の領域に達するま
    で前記第2のクラッド層、前記活性層及び前記第1のク
    ラッド層をメサエッチングし、少なくとも前記活性層及
    び前記第2のクラッド層よりなるメサストライプを形成
    するメサストライプ形成工程と、 前記メサストライプの両側に、InAlAsを埋め込む
    InAlAs層形成工程と、 前記InAlAs層を酸化し、InAlAs酸化層より
    なる埋め込み層を形成する埋め込み層形成工程とを有す
    ることを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体レーザの製造方法
    において、 前記InAlAs層形成工程の後に、第1の半導体層を
    形成する第1の半導体層形成工程を更に有することを特
    徴とする半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の半導体レーザの製
    造方法において、 前記メサストライプ形成工程の後、前記InAlAs層
    形成工程の前に、前記メサストライプの両側に、第2の
    半導体層を形成する第2の半導体層形成工程を更に有す
    ることを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の
    半導体レーザの製造方法において、 前記InAlAs層形成工程の後に、前記第2のクラッ
    ド層上に第2導電型の第3の半導体層を形成する第3の
    半導体層形成工程を更に有することを特徴とする半導体
    レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至10のいずれか1項に記
    載の半導体レーザの製造方法において、 前記埋め込み層形成工程の前に、前記メサストライプの
    両側の前記InAlAs層に達する溝を形成する溝形成
    工程を更に有し、 前記埋め込み層形成工程では、前記溝内に露出した前記
    InAlAs層を酸化することを特徴とする半導体レー
    ザの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体レーザの製造
    方法において、 前記溝は、前記半導体基板上に形成された複数のレーザ
    素子を分離するための素子分離溝であることを特徴とす
    る半導体レーザの製造方法。
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