JPH11257044A - 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置 - Google Patents
携帯型エンジンのオイルアップ調整装置Info
- Publication number
- JPH11257044A JPH11257044A JP10073358A JP7335898A JPH11257044A JP H11257044 A JPH11257044 A JP H11257044A JP 10073358 A JP10073358 A JP 10073358A JP 7335898 A JP7335898 A JP 7335898A JP H11257044 A JPH11257044 A JP H11257044A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- lubricating oil
- lubricant
- scraping member
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M9/00—Lubrication means having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M7/00
- F01M9/06—Dip or splash lubrication
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
- F01M11/06—Means for keeping lubricant level constant or for accommodating movement or position of machines or engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B63/00—Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
- F02B63/02—Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for hand-held tools
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
- F01M11/06—Means for keeping lubricant level constant or for accommodating movement or position of machines or engines
- F01M11/062—Accommodating movement or position of machines or engines, e.g. dry sumps
- F01M11/064—Movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M3/00—Lubrication specially adapted for engines with crankcase compression of fuel-air mixture or for other engines in which lubricant is contained in fuel, combustion air, or fuel-air mixture
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 潤滑油溜めの潤滑油量を最小限に抑えて、動
力損失を低減するとともに、潤滑油のオイルアップを抑
制してオイル消費量を低減するようにした携帯型エンジ
ンのオイルアップ調整装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸4のクランクウェブ4aと潤
滑油溜め3aの潤滑油面F1 との間で、かつ、クランク
軸4の軸方向で油掻き部材6の少なくとも一方側に設置
されて、潤滑油溜め3aからの潤滑油の上昇量を加減す
るオイルアップ調整板7a,7bを備える携帯型エンジ
ンのオイルアップ調整装置。
力損失を低減するとともに、潤滑油のオイルアップを抑
制してオイル消費量を低減するようにした携帯型エンジ
ンのオイルアップ調整装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸4のクランクウェブ4aと潤
滑油溜め3aの潤滑油面F1 との間で、かつ、クランク
軸4の軸方向で油掻き部材6の少なくとも一方側に設置
されて、潤滑油溜め3aからの潤滑油の上昇量を加減す
るオイルアップ調整板7a,7bを備える携帯型エンジ
ンのオイルアップ調整装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型エンジンの
オイルアップ調整装置に関する。
オイルアップ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯型エンジンは、図9に示すよ
うに、シリンダ1内を往復動するピストン2と、クラン
クケース3に回転可能に軸支されたクランク軸4と、ピ
ストン2とクランク軸4とに軸支されたコネクティング
ロッド5と、クランクケース3内に形成した潤滑油溜め
3aとを備え、コネクティングロッド5に固設された油
掻き部材6により、潤滑油溜め3aの潤滑油を跳ね上げ
てシリンダ1とピストン2との摺動部、あるいは、給・
排気弁駆動装置8のカム等の摺動部を潤滑している。
うに、シリンダ1内を往復動するピストン2と、クラン
クケース3に回転可能に軸支されたクランク軸4と、ピ
ストン2とクランク軸4とに軸支されたコネクティング
ロッド5と、クランクケース3内に形成した潤滑油溜め
3aとを備え、コネクティングロッド5に固設された油
掻き部材6により、潤滑油溜め3aの潤滑油を跳ね上げ
てシリンダ1とピストン2との摺動部、あるいは、給・
排気弁駆動装置8のカム等の摺動部を潤滑している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、携
帯型エンジンの油掻き部材6により潤滑油溜め3aの潤
滑油を跳ね上げてシリンダ1とピストン2との摺動部を
潤滑する際、潤滑油溜め3aの潤滑油量が多い場合に
は、必要以上の潤滑油がシリンダ1内面に跳ね上げられ
て燃焼室内に入って燃焼する、所謂、オイルアップ状態
となり、結果としてオイル消費量が増加する問題があっ
た。
帯型エンジンの油掻き部材6により潤滑油溜め3aの潤
滑油を跳ね上げてシリンダ1とピストン2との摺動部を
潤滑する際、潤滑油溜め3aの潤滑油量が多い場合に
は、必要以上の潤滑油がシリンダ1内面に跳ね上げられ
て燃焼室内に入って燃焼する、所謂、オイルアップ状態
となり、結果としてオイル消費量が増加する問題があっ
た。
【0004】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、潤滑油溜めの潤滑油量の多少に係
わらずシリンダ1とピストン2との摺動部を潤滑する潤
滑油量を最小限に抑えて、潤滑油のオイルアップを抑制
してオイル消費量を低減する携帯型エンジンのオイルア
ップ調整装置を提供することを目的とする。
めになされたもので、潤滑油溜めの潤滑油量の多少に係
わらずシリンダ1とピストン2との摺動部を潤滑する潤
滑油量を最小限に抑えて、潤滑油のオイルアップを抑制
してオイル消費量を低減する携帯型エンジンのオイルア
ップ調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る携帯型エンジンのオイルアップ調整
装置の第1の発明は、シリンダ内を往復動するピストン
と、クランクケースに回転可能に軸支されたクランク軸
と、ピストンとクランク軸とに軸支されたコネクティン
グロッドと、クランクケース内に形成した潤滑油溜めと
を備え、コネクティングロッドに固設された油掻き部材
により、潤滑油溜めの潤滑油を跳ね上げてシリンダとピ
ストンとの摺動部を潤滑する携帯型エンジンにおいて、
クランク軸のクランクウェブと潤滑油溜めの潤滑油面と
の間で、かつ、クランク軸の軸方向で油掻き部材の少な
くとも一方側に設置されて、潤滑油溜めからの潤滑油の
上昇量を加減するオイルアップ調整板を備えることを特
徴とする。
めに、本発明に係る携帯型エンジンのオイルアップ調整
装置の第1の発明は、シリンダ内を往復動するピストン
と、クランクケースに回転可能に軸支されたクランク軸
と、ピストンとクランク軸とに軸支されたコネクティン
グロッドと、クランクケース内に形成した潤滑油溜めと
を備え、コネクティングロッドに固設された油掻き部材
により、潤滑油溜めの潤滑油を跳ね上げてシリンダとピ
ストンとの摺動部を潤滑する携帯型エンジンにおいて、
クランク軸のクランクウェブと潤滑油溜めの潤滑油面と
の間で、かつ、クランク軸の軸方向で油掻き部材の少な
くとも一方側に設置されて、潤滑油溜めからの潤滑油の
上昇量を加減するオイルアップ調整板を備えることを特
徴とする。
【0006】第1の発明によれば、油掻き部材により潤
滑油溜めから跳ね上げられて、シリンダとピストンとの
摺動部を潤滑する潤滑油量は、オイルアップ調整板によ
り加減されて、必要以上の潤滑油がシリンダとピストン
との摺動部まで上昇することが防止される。特に、給油
直後の潤滑油が多いときに過剰な油の飛沫が抑制され
る。このため、オイルアップ現象が低減されるため潤滑
油の補給期間が延長して潤滑油が節約されるだけでな
く、補給工数も低減できる。
滑油溜めから跳ね上げられて、シリンダとピストンとの
摺動部を潤滑する潤滑油量は、オイルアップ調整板によ
り加減されて、必要以上の潤滑油がシリンダとピストン
との摺動部まで上昇することが防止される。特に、給油
直後の潤滑油が多いときに過剰な油の飛沫が抑制され
る。このため、オイルアップ現象が低減されるため潤滑
油の補給期間が延長して潤滑油が節約されるだけでな
く、補給工数も低減できる。
【0007】第2の発明に係る携帯型エンジンのオイル
アップ調整装置は、第1の発明において、油掻き部材に
近接して設置されたオイルアップ調整板に溜まる潤滑油
を潤滑油溜めに戻す戻し手段を備えることを特徴とす
る。
アップ調整装置は、第1の発明において、油掻き部材に
近接して設置されたオイルアップ調整板に溜まる潤滑油
を潤滑油溜めに戻す戻し手段を備えることを特徴とす
る。
【0008】第2の発明によれば、油掻き部材の少なく
とも片側に、油掻き部材に近接して設置されたオイルア
ップ調整板に掻き上げられてクランク軸の軸方向でいず
れか低い方のオイルアップ調整板の上部に溜まる潤滑油
は、戻し手段から潤滑油溜めに戻される。このため、オ
イルアップ調整板の上部に溜まった潤滑油をクランクウ
ェブが攪拌することによる動力損失を防止できるだけで
なく、潤滑油溜めに潤滑油が不足して油掻き部材により
潤滑油が掻き上げられなくなり、シリンダとピストン間
の摺動部に焼付が発生することを確実に防止する。
とも片側に、油掻き部材に近接して設置されたオイルア
ップ調整板に掻き上げられてクランク軸の軸方向でいず
れか低い方のオイルアップ調整板の上部に溜まる潤滑油
は、戻し手段から潤滑油溜めに戻される。このため、オ
イルアップ調整板の上部に溜まった潤滑油をクランクウ
ェブが攪拌することによる動力損失を防止できるだけで
なく、潤滑油溜めに潤滑油が不足して油掻き部材により
潤滑油が掻き上げられなくなり、シリンダとピストン間
の摺動部に焼付が発生することを確実に防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜8を参照しながら本
発明に係る携帯型エンジンのオイルアップ調整装置の各
実施例を説明する。なお、以下の説明では、従来技術と
同様な部材には同一符号を付してその説明を省略する。
発明に係る携帯型エンジンのオイルアップ調整装置の各
実施例を説明する。なお、以下の説明では、従来技術と
同様な部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0010】図1および図2において、クランクケース
3に回転可能に軸支されたクランク軸4は、シリンダ1
内を往復動するピストン2とクランク軸4とに軸支され
たコネクティングロッド5を介して、ピストン2の往復
動によって回転駆動される。コネクティングロッド5の
クランクピン部に固設された油掻き部材6は、クランク
軸4の回転により、クランクケース3内に形成した潤滑
油溜め3aの潤滑油を跳ね上げて、シリンダ1とピスト
ン2との摺動部を潤滑する。このようにして、回転駆動
されるクランク軸4の動力は、作業機駆動軸10から取
り出されて、図示しない草刈り機等の作業機を駆動す
る。クランク軸4のクランクウェブ4aと潤滑油溜め3
aの潤滑油面F1 との間には、クランク軸4の軸方向で
油掻き部材6の両側に離間して、図3に詳細を示すオイ
ルアップ調整板7a,7bが設置されており、油掻き部
材6による潤滑油溜め3aからの潤滑油の上昇量を加減
している。なお、本発明に直接関係しないため詳細な説
明を省略するが、8は給・排気弁駆動装置、9は遠心ク
ラッチ、10は作業機駆動軸である。
3に回転可能に軸支されたクランク軸4は、シリンダ1
内を往復動するピストン2とクランク軸4とに軸支され
たコネクティングロッド5を介して、ピストン2の往復
動によって回転駆動される。コネクティングロッド5の
クランクピン部に固設された油掻き部材6は、クランク
軸4の回転により、クランクケース3内に形成した潤滑
油溜め3aの潤滑油を跳ね上げて、シリンダ1とピスト
ン2との摺動部を潤滑する。このようにして、回転駆動
されるクランク軸4の動力は、作業機駆動軸10から取
り出されて、図示しない草刈り機等の作業機を駆動す
る。クランク軸4のクランクウェブ4aと潤滑油溜め3
aの潤滑油面F1 との間には、クランク軸4の軸方向で
油掻き部材6の両側に離間して、図3に詳細を示すオイ
ルアップ調整板7a,7bが設置されており、油掻き部
材6による潤滑油溜め3aからの潤滑油の上昇量を加減
している。なお、本発明に直接関係しないため詳細な説
明を省略するが、8は給・排気弁駆動装置、9は遠心ク
ラッチ、10は作業機駆動軸である。
【0011】図3において、潤滑油溜め3a内には油掻
き部材6の両側(図1および図2に示す)に離間して、
相互に所定間隔Lだけの隙間を有してオイルアップ調整
板7a,7bが設置されている。油掻き部材6より右側
のオイルアップ調整板7aには切欠が形成されていない
が、油掻き部材6より左側のオイルアップ調整板7bに
は戻し手段として、端部7eまで切欠7cが形成されて
いる。
き部材6の両側(図1および図2に示す)に離間して、
相互に所定間隔Lだけの隙間を有してオイルアップ調整
板7a,7bが設置されている。油掻き部材6より右側
のオイルアップ調整板7aには切欠が形成されていない
が、油掻き部材6より左側のオイルアップ調整板7bに
は戻し手段として、端部7eまで切欠7cが形成されて
いる。
【0012】第1実施例の構成による作用について説明
する。油掻き部材6により潤滑油溜め3aから跳ね上げ
られて、シリンダ1とピストン2との摺動部を潤滑する
潤滑油量は、オイルアップ調整板7a,7bにより加減
されて、必要以上の潤滑油がシリンダ1とピストン2と
の摺動部まで上昇することが防止される。特に、給油直
後の潤滑油が多いときにシリンダ1とピストン2との摺
動部に至る過剰な潤滑油の飛沫が抑制される。これによ
り、オイルアップ現象が低減されるため潤滑油の補給期
間が延長して潤滑油が節約されるだけでなく、補給工数
も低減できる。
する。油掻き部材6により潤滑油溜め3aから跳ね上げ
られて、シリンダ1とピストン2との摺動部を潤滑する
潤滑油量は、オイルアップ調整板7a,7bにより加減
されて、必要以上の潤滑油がシリンダ1とピストン2と
の摺動部まで上昇することが防止される。特に、給油直
後の潤滑油が多いときにシリンダ1とピストン2との摺
動部に至る過剰な潤滑油の飛沫が抑制される。これによ
り、オイルアップ現象が低減されるため潤滑油の補給期
間が延長して潤滑油が節約されるだけでなく、補給工数
も低減できる。
【0013】また、図4に示すように、草刈り機等の作
業機では携帯型エンジンを作業機駆動軸10(作業機)
の方向に傾斜して使用することが多いが、この場合に
は、油掻き部材6により潤滑油溜め3aから跳ね上げら
れた潤滑油は、低い方のオイルアップ調整板7bの上面
に溜まる。このオイルアップ調整板7b上の潤滑油は、
図3に示すような切欠7cから油溜め3aに戻されるた
め、このオイルアップ調整板7b上の潤滑油面は切欠7
cの端部7eの高さとなる油面F2 以上には上昇しな
い。切欠7cの端部7eは、クランクウェブ4a下端の
高さが油面F2 より高くなるように形成されている。こ
のため、クランクウェブ4aがオイルアップ調整板7b
上の潤滑油を攪拌することによる動力損失を防止できる
だけでなく、潤滑油溜め3aに潤滑油が不足して油掻き
部材6により潤滑油が掻き上げられなくなり、シリンダ
1とピストン2間の摺動部に焼付が発生することを確実
に防止する。
業機では携帯型エンジンを作業機駆動軸10(作業機)
の方向に傾斜して使用することが多いが、この場合に
は、油掻き部材6により潤滑油溜め3aから跳ね上げら
れた潤滑油は、低い方のオイルアップ調整板7bの上面
に溜まる。このオイルアップ調整板7b上の潤滑油は、
図3に示すような切欠7cから油溜め3aに戻されるた
め、このオイルアップ調整板7b上の潤滑油面は切欠7
cの端部7eの高さとなる油面F2 以上には上昇しな
い。切欠7cの端部7eは、クランクウェブ4a下端の
高さが油面F2 より高くなるように形成されている。こ
のため、クランクウェブ4aがオイルアップ調整板7b
上の潤滑油を攪拌することによる動力損失を防止できる
だけでなく、潤滑油溜め3aに潤滑油が不足して油掻き
部材6により潤滑油が掻き上げられなくなり、シリンダ
1とピストン2間の摺動部に焼付が発生することを確実
に防止する。
【0014】図5により、携帯型エンジンの傾斜時にオ
イルアップ調整板7bが油面の低下を抑制する作用につ
いて説明する。油面EAB(図4の傾斜時)から油面F
ADの状態まで傾斜すると(このときは、□ABCD=
△AEF)、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の高さはH
1 (図4の傾斜時)からH2 まで減少する。携帯型エン
ジンの傾斜角が同じでもオイルアップ調整板7bがない
ものと仮定すると、油面はIGH(このときは、□GB
CH=△GEI)となり、潤滑油面下に浸る油掻き部材
6の高さはH3 まで減少する。すなわち、端部7eのあ
る切欠7cが形成されているオイルアップ調整板7bを
設置することにより、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の
高さをH3 からH2 まで増加できることが分かる。ま
た、傾斜角を減少して油面FADから油面EAB(図4
の傾斜時)になると、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の
高さはH2 からH1 まで更に増加する。このことから潤
滑油面下に浸る油掻き部材6の高さは垂直のときが最大
となることが分かる。
イルアップ調整板7bが油面の低下を抑制する作用につ
いて説明する。油面EAB(図4の傾斜時)から油面F
ADの状態まで傾斜すると(このときは、□ABCD=
△AEF)、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の高さはH
1 (図4の傾斜時)からH2 まで減少する。携帯型エン
ジンの傾斜角が同じでもオイルアップ調整板7bがない
ものと仮定すると、油面はIGH(このときは、□GB
CH=△GEI)となり、潤滑油面下に浸る油掻き部材
6の高さはH3 まで減少する。すなわち、端部7eのあ
る切欠7cが形成されているオイルアップ調整板7bを
設置することにより、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の
高さをH3 からH2 まで増加できることが分かる。ま
た、傾斜角を減少して油面FADから油面EAB(図4
の傾斜時)になると、潤滑油面下に浸る油掻き部材6の
高さはH2 からH1 まで更に増加する。このことから潤
滑油面下に浸る油掻き部材6の高さは垂直のときが最大
となることが分かる。
【0015】図6は、オイルアップ調整板7aにも図3
に示すオイルアップ調整板7bと同様な端部7eのある
切欠7cが形成されている以外は、第1実施例と同様な
構成であるため説明を省略する。図6の構成によれば、
作業機駆動軸10(作業機)の方向だけでなく、反対側
に携帯型エンジンを傾斜させて使用しても第1実施例と
同じ作用効果が得られる。
に示すオイルアップ調整板7bと同様な端部7eのある
切欠7cが形成されている以外は、第1実施例と同様な
構成であるため説明を省略する。図6の構成によれば、
作業機駆動軸10(作業機)の方向だけでなく、反対側
に携帯型エンジンを傾斜させて使用しても第1実施例と
同じ作用効果が得られる。
【0016】図7は、オイルアップ調整板7a,7bに
図6に示す端部7eと同じ位置に、端部7eを有する切
欠7cの代わりに、戻し手段として穴7fが形成されて
いる以外は、第2実施例と同様な構成であるため説明を
省略する。図7の構成によれば、作業機駆動軸10(作
業機)の方向だけでなく、反対側に携帯型エンジンを傾
斜させて使用しても第2実施例と同じ作用効果が得られ
る。
図6に示す端部7eと同じ位置に、端部7eを有する切
欠7cの代わりに、戻し手段として穴7fが形成されて
いる以外は、第2実施例と同様な構成であるため説明を
省略する。図7の構成によれば、作業機駆動軸10(作
業機)の方向だけでなく、反対側に携帯型エンジンを傾
斜させて使用しても第2実施例と同じ作用効果が得られ
る。
【0017】図8に示すように、クランク軸4の軸方向
でコネクティングロッド5の左端部に油掻き部材6を固
設することにより、油掻き部材6の右方だけにオイルア
ップ調整板7aを設け、油掻き部材6の左方にはオイル
アップ調整板を省略した。図8の構成によれば、油掻き
部材6により潤滑油溜め3aから掻き上げられてオイル
アップ調整板7aの上部に溜まる潤滑油は、オイルアッ
プ調整板7aのない油掻き部材6の左方から潤滑油溜め
3aに戻される。このため、第1実施例と同様に、クラ
ンクウェブ4aがオイルアップ調整板7a上の潤滑油を
攪拌することによる動力損失、および、潤滑油溜め3a
に潤滑油が不足してシリンダ1とピストン2間の摺動部
に焼付が発生することを確実に防止する。
でコネクティングロッド5の左端部に油掻き部材6を固
設することにより、油掻き部材6の右方だけにオイルア
ップ調整板7aを設け、油掻き部材6の左方にはオイル
アップ調整板を省略した。図8の構成によれば、油掻き
部材6により潤滑油溜め3aから掻き上げられてオイル
アップ調整板7aの上部に溜まる潤滑油は、オイルアッ
プ調整板7aのない油掻き部材6の左方から潤滑油溜め
3aに戻される。このため、第1実施例と同様に、クラ
ンクウェブ4aがオイルアップ調整板7a上の潤滑油を
攪拌することによる動力損失、および、潤滑油溜め3a
に潤滑油が不足してシリンダ1とピストン2間の摺動部
に焼付が発生することを確実に防止する。
【0018】なお、第1〜3実施例の他に、切欠7cお
よび穴7fの有無に係わらずオイルアップ調整板7a,
7bは油掻き部材6の一方側だけに設置してもよく、ま
た、切欠7cの形状はスリットに限定されないことは当
然である。
よび穴7fの有無に係わらずオイルアップ調整板7a,
7bは油掻き部材6の一方側だけに設置してもよく、ま
た、切欠7cの形状はスリットに限定されないことは当
然である。
【図1】本発明に係る携帯型エンジンのオイルアップ調
整装置の第1実施例を示す一部側面断面図である。
整装置の第1実施例を示す一部側面断面図である。
【図2】シリンダ中心より左側は図1の一部A−A断面
図、シリンダ中心より右側は図1の一部B−B断面図で
ある。
図、シリンダ中心より右側は図1の一部B−B断面図で
ある。
【図3】図1のC−C断面を示す図で、オイルアップ調
整板の詳細図である。
整板の詳細図である。
【図4】携帯型エンジンを傾斜したときの使用状態を示
す図である。
す図である。
【図5】オイルアップ調整板により油面の低下を抑制す
る作用を説明する図である。
る作用を説明する図である。
【図6】本発明の第2実施例における図3と同様な詳細
図である。
図である。
【図7】本発明の第3実施例における図3と同様な詳細
図である。
図である。
【図8】本発明の第4実施例を示す携帯型エンジンの一
部側面断面図である。
部側面断面図である。
【図9】従来技術を示す側面断面図である。
1 シリンダ 2 ピストン 3 クランクケース 3a 潤滑油溜め 4 クランク軸 4a クランクウェブ 5 コネクティングロッド 6 油掻き部材 7a,7b オイルアップ調整板 7c 切欠 7e 端部 7f 穴 8 給・排気弁駆動装置 9 遠心クラッチ 10 作業機駆動軸
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ(1) 内を往復動するピストン
(2) と、クランクケース(3) に回転可能に軸支されたク
ランク軸(4) と、ピストン(2) とクランク軸(4) とに軸
支されたコネクティングロッド(5) と、クランクケース
(3) 内に形成した潤滑油溜め(3a)とを備え、コネクティ
ングロッド(5) に固設された油掻き部材(6) により、潤
滑油溜め(3a)の潤滑油を跳ね上げてシリンダ(1) とピス
トン(2)との摺動部を潤滑する携帯型エンジンにおい
て、 クランク軸(4) のクランクウェブ(4a)と潤滑油溜め(3a)
の潤滑油面(F1)との間で、かつ、クランク軸(4) の軸方
向で油掻き部材(6) の少なくとも一方側に設置されて、
潤滑油溜め(3a)からの潤滑油の上昇量を加減するオイル
アップ調整板(7a,7b) を備えることを特徴とする携帯型
エンジンのオイルアップ調整装置。 - 【請求項2】 請求項1において、油掻き部材(6) に近
接して設置されたオイルアップ調整板(7a,7b) に溜まる
潤滑油を潤滑油溜め(3a)に戻す戻し手段(7c,7f) を備え
ることを特徴とする携帯型エンジンのオイルアップ調整
装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10073358A JPH11257044A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置 |
PCT/JP1999/001044 WO1999045246A1 (fr) | 1998-03-05 | 1999-03-04 | Dispositif de regulation des fuites d'huile d'un moteur portatif |
AU32746/99A AU3274699A (en) | 1998-03-05 | 1999-03-04 | Oil leakage regulating device of portable engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10073358A JPH11257044A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11257044A true JPH11257044A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13515878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10073358A Pending JPH11257044A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11257044A (ja) |
AU (1) | AU3274699A (ja) |
WO (1) | WO1999045246A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3943340B2 (ja) * | 2001-02-16 | 2007-07-11 | 富士重工業株式会社 | エンジン用ベアリングケース |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6320803Y2 (ja) * | 1984-10-05 | 1988-06-09 | ||
JPS6335132Y2 (ja) * | 1985-06-20 | 1988-09-19 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP10073358A patent/JPH11257044A/ja active Pending
-
1999
- 1999-03-04 AU AU32746/99A patent/AU3274699A/en not_active Abandoned
- 1999-03-04 WO PCT/JP1999/001044 patent/WO1999045246A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU3274699A (en) | 1999-09-20 |
WO1999045246A1 (fr) | 1999-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6320803Y2 (ja) | ||
JPH11257044A (ja) | 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置 | |
CN107869405B (zh) | 具有油挡板的内燃机 | |
JP6102322B2 (ja) | 可変圧縮比内燃機関の潤滑構造 | |
JP2001098915A (ja) | 飛沫潤滑式エンジン | |
JP2009281177A (ja) | 内燃機関 | |
JPS6214322Y2 (ja) | ||
KR200176251Y1 (ko) | 자동차의 엔진 오일 비산 탱크 구조 | |
JPS595128Y2 (ja) | 内燃機関の潤滑装置 | |
JP6011393B2 (ja) | 可変圧縮比内燃機関の潤滑構造 | |
JPH0622097Y2 (ja) | バツフルプレ−ト | |
JPH05306608A (ja) | エンジンの潤滑装置 | |
JPH0318761Y2 (ja) | ||
JPS58211517A (ja) | 内燃機関の潤滑装置 | |
JP2004225596A (ja) | 内燃機関用ピストン | |
JP2004197897A (ja) | 内燃機関のクランクシャフト構造 | |
JP2505523Y2 (ja) | エンジンの潤滑装置 | |
JP2005282391A (ja) | エンジンの潤滑構造 | |
US20190360429A1 (en) | Engine | |
JPS6115269Y2 (ja) | ||
JP2002276320A (ja) | 4サイクルエンジンのオイル戻し構造 | |
JP2000205086A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
JPS5842566Y2 (ja) | 内燃機関のバランサ軸用防油装置 | |
JP3198881B2 (ja) | 内燃機関のオイルポンプスプロケットカバー | |
KR200160546Y1 (ko) | 공냉식 내연기관의 밸브기구 윤활구조 |