JPS6335132Y2 - - Google Patents

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JPS6335132Y2
JPS6335132Y2 JP9403885U JP9403885U JPS6335132Y2 JP S6335132 Y2 JPS6335132 Y2 JP S6335132Y2 JP 9403885 U JP9403885 U JP 9403885U JP 9403885 U JP9403885 U JP 9403885U JP S6335132 Y2 JPS6335132 Y2 JP S6335132Y2
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JP
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oil
engine
scraper
lubricating oil
chamber
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JP9403885U
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、横形又は傾斜形エンジンのクラン
クケースの下部の油溜室に潤滑油を収容し、コン
ロツドの大端部から油掻棒を下向きに突出させ、
この油掻棒で油溜室内のオイルをクランク室内に
掻き上げるようにしたことを前提構造とするエン
ジンの飛沫式潤滑装置に関し、エンジンの通常運
転時は勿論のこと、例えば農用機械等に搭載され
たエンジンが傾斜して、油溜室内の潤滑油面が変
更した場合等においても潤滑を強力かつ安定して
行なうのに適したエンジンの飛沫式潤滑装置の技
術分野に属する。
〈従来技術〉 上記前提構造を有する飛沫式潤滑装置について
は従来より多くの提案がなされていて、例えば潤
滑油の流入孔を所要位置に開口した油槽を油溜室
の底部に固設し、この油溜室の潤滑油がこの流入
孔を経て油槽内に流入供給され、この油槽内の潤
滑油を油掻棒で掻き上げるようにしたものが実公
昭29−8814号公報及び実公昭31−19802号公報に
開示されている。これらの従来技術は、いずれも
前記のようなエンジンの傾斜に伴なう油面の変動
があつても、比較的粘性の高い潤滑油が流入孔か
ら油槽外に流出するのに所定時間を要するので、
傾斜が比較的短時間内であればオイルの掻き上げ
量に不足をもたらさないようにしたものである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記の前提構造を有する潤滑装置においては、
通常運転時に油掻棒の掻き上げ作用に伴ない、油
溜室の潤滑油面が略V字状(第3図C)に大きく
変動して掻き上げ量が低下するとともに、エンジ
ンの傾斜時には、さらに油面全体が大きく変動す
る。
上記従来技術は、このような不都合を解消する
ものであるが、前記の通り油溜室内に別途の小さ
い油槽を設けるものであり、しかも、この油槽は
掻き上げ方向の槽幅が狭いため、オイルの掻き上
げ抵抗を増大させるように作用することとなり、
エンジンの回転に比較して潤滑油を十分に供給す
ることができず、さらに、エンジンが前下がり状
に前方へ傾斜したとき、これに伴つて潤滑油面が
相対的に傾斜して油掻き方向下手側の油面が低下
し、油掻棒による潤滑油の掻き上げ量が不足する
ため、潤滑を強力に、しかも安定して行なうこと
ができないうえ、エンジンが前傾斜した際にオイ
ルがシリンダへ流れ込むという難点がある。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、上記のような油槽を別途、油溜室内に設けず
とも油面の変動を適宜抑制して、通常運転中は勿
論のこと、エンジンが前傾斜した場合でも潤滑を
強力かつ安定して行なうことができ、しかもオイ
ル上がりを生じない飛沫式潤滑装置を提供するこ
とを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は上記目的を達成するために、以下の
手段を具備して成る。すなわち、前記前提構造を
有し、油溜室の上部空間内に横仕切板を油溜室の
全面を覆う状態に設け、油掻棒の前後移動を許す
油掻棒通過溝を横仕切板の中央寄部に前後に走ら
せて開口し、油掻棒通過溝の左右両側に油面抑え
用板部分を形成するとともに、油掻棒通過溝の前
側にエンジン前傾斜時の油面上昇防止板部分を形
成し、油面上昇防止板部分の前部をシリンダの後
縁下周部より下側でかつ前側に位置させ、その油
面上昇防止板部分の前部に潤滑油戻り穴を開口し
たことを特徴とするものである。
〈作用〉 横仕切板の油掻棒通過溝の左右に形成した油面
抑え用板部分は、例えば通過運転時の油掻棒の掻
き上げ作用に伴ない潤滑油面が左右に略V字状に
大きく上昇するのを抑制するように作用し、掻き
上げ量が低下するのを防止する。
他方横仕切板の油掻棒通過溝の前側に形成した
油面上昇防止板部分は、エンジンが前傾斜した
時、潤滑油面が上昇するのを抑制するように作用
し、これによつて掻き上げ量が低下するのを防止
する。
また、エンジンが前傾斜する過渡期に、オイル
がシリンダ側へ流れ込むのを、シリンダの後縁下
周部ではね返し、エンジンが前傾斜した状態で運
転する時には、油面上昇防止板部分の前部に溜る
オイルを潤滑油戻り穴から油溜室内へ逃がす。
従つて、このような構造の仕切板を油溜室の上
部空間内に設けたことによつて、潤滑油の供給を
強力かつ安定して行なうようにするとともに、シ
リンダ内へのオイル上がりを防止するようにした
ものである。
〈実施例〉 以下本考案による実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図ないし第4図は本考案による実施例を示
すもので、第1図は横形エンジンに本考案を適用
して示す要部側断面図、第2図は第1図の−
矢視図、第3図は第1図の−矢視断面図、第
4図はエンジン前傾斜時の油面を示す図である。
これらの図において、符号1はエンジンのクラン
クケース、1aはクランク室、2はクランクケー
ス1の下部に設けられたオイルパン、2aは油溜
室、3は潤滑油、4はシリンダ、5はシリンダラ
イナー、6はピストン、7はコンロツド、8はコ
ンロツド7の大端部、9はクランク軸、11は大
端部8にボルト10で固定された油掻棒、14は
冷却フアンケース、15はギアケース、20はガ
バナレバー、21はカム軸である。
以下、本考案による特徴的構造について説明す
る。
油溜室2aの上部空間内に横仕切板12を油溜
室2aの全面をカバーする状態に設ける。第1図
ないし第4図に示す実施例においては、この横仕
切板12を横型エンジンのクランクケース1の下
部周壁に一体に鋳造して形成し、この横仕切板1
2の下側にオイルパン2が固定されている。
前記横仕切板12の中央寄り部に油掻棒11が
通過して前後移動できるように油掻棒通過溝13
が前後に走らせて開口されている。
コンロツド大端部8のクランク運動(矢印A)
に伴なつて、油掻棒11の先端は矢印Bで示す方
向に略楕円状の軌跡を描きながら油溜室2a内の
潤滑油3をクランク室1a内に掻き上げるように
構成されている。
前記横仕切板12には、油掻棒通過溝13の左
右両側に油面抑え用板部分12aが形成され、エ
ンジンが通常運転状態にあつて、油掻棒11の掻
き上げ作用に伴ない第3図Cのように潤滑油面が
左右に略V字状に大きく上昇するのを、この油面
抑え用板部分12aが同図Dのように抑制する作
用をし、潤滑油の掻き上げ量を十分に確保する。
さらに、前記横仕切板12には、油掻棒通過溝
13より前側に油面上昇防止板部分12bが形成
され、この油面上昇防止板部分12bの前部はシ
リンダ4の後縁下周部4aより下側でかつ前側に
位置されており、第4図のようにエンジンが前側
に傾斜したときに、この油面上昇防止板部分12
b及び前記油面抑え用板部分12aはオイル油面
が前方へ上昇するのを抑制し、潤滑油の掻き上げ
量が不足するのを防止するとともに、エンジンが
前傾斜する過渡期に、オイルがシリンダ4側へ流
れ込むのを、シリンダ4の後縁下周部4aではね
返し、潤滑油がシリンダに流入して、燃焼室に侵
入するのを防ぐ作用もする。
符号16,17は潤滑油戻り穴で、これらのう
ち、油面上昇防止板部分12bの前部に開口され
た潤滑油戻り穴16は、エンジンが前方へ傾斜し
て潤滑油が上昇するとき、空気逃がし穴としての
機能を有し、第4図における油面が異常に上昇し
ないように作用するとともに、エンジンが前傾斜
した状態で運動する時には、油面上昇防止板部分
12bの前部に溜るオイルをこの潤滑油戻り穴1
6から油溜室2a内へ逃がす機能をも有する。
なお、符号18は横仕切板12の下面に突状に
形成されたブリで、横仕切板12がシリンダブロ
ツクの剛性を高める作用をするのをさらに補強す
るものである。
上記実施例においては、シリンダ4をクランク
ケース1の前部から水平姿勢で前向きに突出させ
た横形エンジンに本考案の飛沫式潤滑装置を適用
した場合について説明したが、これに限らず、シ
リンダ4を傾斜姿勢で前向きに突出させた傾斜形
エンジンにも適用することが出来る。
〈考案の効果〉 前記のように構成し、作用する本考案によると
以下のような優れた効果を奏する。
イ 横仕切板に形成した油面抑え用板部分が油掻
棒の掻き上げ作用に伴なう油面のV字状変動を
抑制し、潤滑油の掻き上げ量を十分に確保する
こととなり、潤滑を強力に安定して行なえる。
ロ 横仕切板に形成した油面上昇防止板部分がエ
ンジンの前傾斜に伴なう油掻き方向上手側への
潤滑油面の上昇を抑制し、その分だけ油掻き方
向下手側の潤滑油面の低下を防ぐ。これによつ
てエンジン前傾斜時の潤滑油の掻き上げ量を十
分に確保することとなり、潤滑を安定して行な
える。
ハ エンジンがシリンダ側に傾斜したときに、潤
滑油がシリンダ側へ流れ込むのをシリンダの後
縁下周部ではね返すとともに、そこへ溜る潤滑
油を油溜室内へ逃がすことにより、燃焼室内へ
のオイル上がりを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案による実施例を示
し、第1図は横形エンジンに本考案を適用して示
す要部側面図、第2図は第1図の−矢視図、
第3図は第1図の−矢視断面図、第4図はエ
ンジンの前傾斜時の油面を示す側断面図である。 1…クランクケース、2…油溜室、3…潤滑
油、4…シリンダ、4a…シリンダの後縁下周
部、7…コンロツド、8…コンロツド大端部、1
1…油掻棒、12…横仕切板、12a…油面抑え
用板部分、12b…油面上昇防止板部分、13…
油掻棒通過溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのクランクケース1の前壁からシリン
    ダ4を前向きに突出させるとともに、クランクケ
    ース1内の下部の油溜室2に潤滑油3を収容し、
    コンロツド7の大端部8から油掻棒11を下向き
    に突出させ、油掻棒11を油溜室2内で前から後
    ろへ走らせることにより、油溜室2の潤滑油3を
    クランク室1a内にはねかけるように構成したエ
    ンジンの飛沫式潤滑装置において、油溜室2の上
    部空間内に横仕切板12を油溜室2の全面を覆う
    状態に設け、油掻棒11の前後移動を許す油掻棒
    通過溝13を横仕切板12の中央寄部に前後に走
    らせて開口し、油掻棒通過溝13の左右両側に油
    面抑え用板部分12aを形成するとともに、油掻
    棒通過溝13より前側にエンジン前傾斜時の油面
    上昇防止板部分12bを形成し、油面上昇防止板
    部分12bの前部をシリンダ4の後縁下周部4a
    より下側でかつ前側に位置させ、その油面上昇防
    止板部分12bの前部に潤滑油戻り穴16を開口
    したことを特徴とするエンジンの飛沫式潤滑装
    置。
JP9403885U 1985-06-20 1985-06-20 Expired JPS6335132Y2 (ja)

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JP9403885U JPS6335132Y2 (ja) 1985-06-20 1985-06-20

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JP9403885U JPS6335132Y2 (ja) 1985-06-20 1985-06-20

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Publication Number Publication Date
JPS6166606U JPS6166606U (ja) 1986-05-07
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JPH11257044A (ja) * 1998-03-05 1999-09-21 Komatsu Zenoah Co 携帯型エンジンのオイルアップ調整装置

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JPS6166606U (ja) 1986-05-07

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