JPH0441206Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0441206Y2 JPH0441206Y2 JP1985186587U JP18658785U JPH0441206Y2 JP H0441206 Y2 JPH0441206 Y2 JP H0441206Y2 JP 1985186587 U JP1985186587 U JP 1985186587U JP 18658785 U JP18658785 U JP 18658785U JP H0441206 Y2 JPH0441206 Y2 JP H0441206Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- piston
- camshaft
- crankshaft
- splash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 claims description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は4サイクルエンジンの飛沫式ピストン
潤滑装置に関する。
潤滑装置に関する。
<従来技術>
この種の装置としては、従来、例えば第3図に
示すものが本出願人により開示されている(実開
昭58−111304号公報)。即ち、ピストン34とク
ランク軸32とをコンロツド35で連結し、コン
ロツド35の大端部36にオイルスプン38を固
定し、クランク軸32の回転でクランクケース3
1の下部に形成されたオイルパン39内のオイル
をオイルスプン38で掻き上げて、ピストン3
4、シリンダライナ33の内周面、カム軸37及
びコンロツド35の連動部等を潤滑するように構
成したものである。
示すものが本出願人により開示されている(実開
昭58−111304号公報)。即ち、ピストン34とク
ランク軸32とをコンロツド35で連結し、コン
ロツド35の大端部36にオイルスプン38を固
定し、クランク軸32の回転でクランクケース3
1の下部に形成されたオイルパン39内のオイル
をオイルスプン38で掻き上げて、ピストン3
4、シリンダライナ33の内周面、カム軸37及
びコンロツド35の連動部等を潤滑するように構
成したものである。
<考案が解決しようとする問題点>
しかし、上記の構造の飛沫式ピストン潤滑装置
では、オイルスプン38で掻き上げたオイルを直
接ピストン34やシリンダライナ33の内周面へ
十分供給することがむずかしく、当該部分の潤滑
性能を高めることができない。特に油面が下がつ
た場合には潤滑性能が低下するため、油面の下限
位置を高く維持しなければならず、オイルの給油
を頻繁に行なう必要がある。
では、オイルスプン38で掻き上げたオイルを直
接ピストン34やシリンダライナ33の内周面へ
十分供給することがむずかしく、当該部分の潤滑
性能を高めることができない。特に油面が下がつ
た場合には潤滑性能が低下するため、油面の下限
位置を高く維持しなければならず、オイルの給油
を頻繁に行なう必要がある。
<問題点を解決するための手段>
本考案は上記難点を解消するために提案された
もので、例えば第1図及び第2図に示すように、
上記飛沫ピストン潤滑装置において、動弁装置7
のカム軸8をピストン14側から見てクランク軸
3の横側で、オイルパン21内のオイル22がオ
イルスプン18で掻き上げられてくる側に設け、
カム軸8にオイル掻き26をピストン14に対応
させて固定し、上記オイルスプン18で掻き上げ
た飛沫状のオイル22を、オイル掻き26がクラ
ンク軸3側から直接ピストン14側に叩き込む方
向に回転するようにカム軸8の回転方向を設定し
たことを特徴とするものである。
もので、例えば第1図及び第2図に示すように、
上記飛沫ピストン潤滑装置において、動弁装置7
のカム軸8をピストン14側から見てクランク軸
3の横側で、オイルパン21内のオイル22がオ
イルスプン18で掻き上げられてくる側に設け、
カム軸8にオイル掻き26をピストン14に対応
させて固定し、上記オイルスプン18で掻き上げ
た飛沫状のオイル22を、オイル掻き26がクラ
ンク軸3側から直接ピストン14側に叩き込む方
向に回転するようにカム軸8の回転方向を設定し
たことを特徴とするものである。
<作用>
クランク軸3の回転により、オイルスプン18
でオイルパン21に貯留したオイル22をピスト
ン14側から見てクランク軸3の横に掻き上げ、
そこへ設けたカム軸8に供給する。次いで、カム
軸8の付近に掻き上げられてきたオイル22をカ
ム軸8に固定したオイル掻き26でクランク軸3
側から直接ピストン14側へ叩き込み、ピストン
14やシリンダライナ13の内周面13aにオイ
ルを確実かつ十分に供給して潤滑する。
でオイルパン21に貯留したオイル22をピスト
ン14側から見てクランク軸3の横に掻き上げ、
そこへ設けたカム軸8に供給する。次いで、カム
軸8の付近に掻き上げられてきたオイル22をカ
ム軸8に固定したオイル掻き26でクランク軸3
側から直接ピストン14側へ叩き込み、ピストン
14やシリンダライナ13の内周面13aにオイ
ルを確実かつ十分に供給して潤滑する。
<実施例>
以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、横型空冷式4サイクルエンジンの縦
断正面図、第2図は第1図の−線断面図であ
る。
断正面図、第2図は第1図の−線断面図であ
る。
これらの図において、符号1はエンジン全体を
示し、このエンジン1はクランクケース2にクラ
ンク軸3を回転自在に枢支し、クランクケース2
の左側にシリンダブロツク4を一体に形成し、シ
リンダブロツク4の左端面にヘツドブロツク5及
びロツカアームカバー6を取付け、クランクケー
ス2の下部にオイル22を貯留したオイルパン2
1が取付けられている。
示し、このエンジン1はクランクケース2にクラ
ンク軸3を回転自在に枢支し、クランクケース2
の左側にシリンダブロツク4を一体に形成し、シ
リンダブロツク4の左端面にヘツドブロツク5及
びロツカアームカバー6を取付け、クランクケー
ス2の下部にオイル22を貯留したオイルパン2
1が取付けられている。
クランクケース2に枢支されたクランク軸3の
上方のクランク室10には動弁装置7のカム軸8
及び遠心式ガバナ装置11のガバナギヤ12が左
右に並べて設けてある。
上方のクランク室10には動弁装置7のカム軸8
及び遠心式ガバナ装置11のガバナギヤ12が左
右に並べて設けてある。
シリンダブロツク4にはシリンダライナ13に
ピストン14を摺動自在に収容してあり、ピスト
ン14の左方でヘツドブロツク5との間に燃焼室
9が形成されている。
ピストン14を摺動自在に収容してあり、ピスト
ン14の左方でヘツドブロツク5との間に燃焼室
9が形成されている。
シリンダブロツク4に収容されたピストン14
はコンロツド15でクランク軸3に連結してあ
り、コンロツド15の大端部16にはキヤツプ1
7を固定するボルト20でオイルスプン18が共
締め固定されている。
はコンロツド15でクランク軸3に連結してあ
り、コンロツド15の大端部16にはキヤツプ1
7を固定するボルト20でオイルスプン18が共
締め固定されている。
このオイルスプン18は、板金製で下方に油掻
上部18aが形成してあり、この油掻き上げ部1
8aでオイルパン21内のオイル22を矢印A及
びBで示すようにガバナギヤ12やカム軸8及び
ピストン14の方に向けて掻き上げるように構成
してある。
上部18aが形成してあり、この油掻き上げ部1
8aでオイルパン21内のオイル22を矢印A及
びBで示すようにガバナギヤ12やカム軸8及び
ピストン14の方に向けて掻き上げるように構成
してある。
符号23は上記オイルパン21内とクランクケ
ース2内とを区画するように設けられた防油壁で
あり、これは、第1図においてエンジン1が反時
計方向に大きく傾斜した時にオイルパン21内の
オイル22が直接シリンダ内に流れ込むのを防止
する。
ース2内とを区画するように設けられた防油壁で
あり、これは、第1図においてエンジン1が反時
計方向に大きく傾斜した時にオイルパン21内の
オイル22が直接シリンダ内に流れ込むのを防止
する。
また、符号24は防油壁23に明けたオイルス
プン挿通孔であり、25はオイル戻し孔である。
プン挿通孔であり、25はオイル戻し孔である。
以下本考案の特徴的構造について説明する。
動弁装置7のカム軸8はピストン14側より見
てクランク軸3の横上方に設けられて矢印C方向
に回転され、このカム軸8には第1図及び第2図
に示すように凸条のオイル掻き26が軸方向に沿
つて設けられている。
てクランク軸3の横上方に設けられて矢印C方向
に回転され、このカム軸8には第1図及び第2図
に示すように凸条のオイル掻き26が軸方向に沿
つて設けられている。
このオイル掻き26は、カム軸8の排気カム8
aのカム山に対応する部分に設けられており、タ
ペツト27と干渉する事なく長く形成することに
よつてオイルを十分供給することができる。
aのカム山に対応する部分に設けられており、タ
ペツト27と干渉する事なく長く形成することに
よつてオイルを十分供給することができる。
また、ピストン14の運動に対応させることに
よつて効果的にオイルを供給するようにしてあ
る。
よつて効果的にオイルを供給するようにしてあ
る。
即ち、オイルスプン18でカム軸8へ掻き上げ
られてくるオイルを、このオイル掻き26でピス
トン側へ叩き込むのであるが、このとき、ピスト
ン14の位置は第1図に示すように、膨張工程の
丁度中間位置にあり、ピストン14及びシリンダ
ライナ13の内周面13aの双方へ直接オイルを
供給することができる。
られてくるオイルを、このオイル掻き26でピス
トン側へ叩き込むのであるが、このとき、ピスト
ン14の位置は第1図に示すように、膨張工程の
丁度中間位置にあり、ピストン14及びシリンダ
ライナ13の内周面13aの双方へ直接オイルを
供給することができる。
なお、上記実施例ではオイル掻き26を一つだ
け排気カム8aのカム山に対応させて設けたもの
について説明したがこれに限らず、吸気カム8b
のカム山に対応させることもでき、またタペツト
27と干渉しない位置であれば、複数個配設する
ことによつて同様な機能を付与することもでき
る。また、オイル掻き26は、独立部品として製
造して、カム軸8に固定具で固定する事も考えら
れる。
け排気カム8aのカム山に対応させて設けたもの
について説明したがこれに限らず、吸気カム8b
のカム山に対応させることもでき、またタペツト
27と干渉しない位置であれば、複数個配設する
ことによつて同様な機能を付与することもでき
る。また、オイル掻き26は、独立部品として製
造して、カム軸8に固定具で固定する事も考えら
れる。
<考案の効果>
本考案による潤滑装置は前記のように構成され
作用するので、次のような効果を奏する。
作用するので、次のような効果を奏する。
イ オイルスプンで掻き上げたオイルをオイル掻
きでピストンやシリンダライナの内周面に余分
に供給することができ、当該潤滑部の潤滑性能
を高めることができる。
きでピストンやシリンダライナの内周面に余分
に供給することができ、当該潤滑部の潤滑性能
を高めることができる。
ロ 特にオイル消費により油面が低下した場合で
もオイルスプンで掻き上げたオイルをオイル掻
きでピストン側へ直接送り込むので、潤滑性能
が低下しない。この結果、オイルの給油を頻繁
に行なう必要がない。
もオイルスプンで掻き上げたオイルをオイル掻
きでピストン側へ直接送り込むので、潤滑性能
が低下しない。この結果、オイルの給油を頻繁
に行なう必要がない。
ハ 従来の動弁カム軸に、単にオイル掻きを付設
するだけなので構造が簡単である。
するだけなので構造が簡単である。
第1図及び第2図は本考案の実施例を示し、第
1図は横形空冷エンジンの縦断正面図、第2図は
第1図の−線断面図、第3図は従来例の要部
縦断正面図である。 1……エンジン、2……クランクケース、3…
…クランク軸、7……動弁装置、8……カム軸、
8a……排気カム、13……シリンダライナ、1
4……ピストン、15……コンロツド、16……
コンロツド大端部、18……オイルスプン、21
……オイルパン、22……オイル、26……オイ
ル掻き。
1図は横形空冷エンジンの縦断正面図、第2図は
第1図の−線断面図、第3図は従来例の要部
縦断正面図である。 1……エンジン、2……クランクケース、3…
…クランク軸、7……動弁装置、8……カム軸、
8a……排気カム、13……シリンダライナ、1
4……ピストン、15……コンロツド、16……
コンロツド大端部、18……オイルスプン、21
……オイルパン、22……オイル、26……オイ
ル掻き。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 クランクケース2下部のオイルパン21内の
オイル22を、コンロツド大端部16に固定し
たオイルスプン18で掻き上げてピストン14
へ供給するように構成した4サイクルエンジン
の飛沫式ピストン潤滑装置において、 動弁装置7のカム軸8をピストン14側から
見てクランク軸3の横側で、オイルパン21内
のオイル22がオイルスプン18で掻き上げら
れてくる側に設け、 カム軸8にオイル掻き26をピストン14に
対応させて固定し、 上記オイルスプン18で掻き上げた飛沫状の
オイル22を、オイル掻き26がクランク軸3
側から直接ピストン14側に叩き込む方向に回
転するようにカム軸8の回転方向を設定したこ
とを特徴とする4サイクルエンジンの飛沫式ピ
ストン潤滑装置。 2 オイル掻き26をカム軸8の排気カム8aの
カム山に対応する部分に設けた実用新案登録請
求の範囲第1項に記載した4サイクルエンジン
の飛沫式ピストン潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985186587U JPH0441206Y2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985186587U JPH0441206Y2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6295115U JPS6295115U (ja) | 1987-06-17 |
JPH0441206Y2 true JPH0441206Y2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=31136277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985186587U Expired JPH0441206Y2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0441206Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6658260B2 (ja) * | 2016-04-25 | 2020-03-04 | 日産自動車株式会社 | 複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6214110B2 (ja) * | 1982-01-25 | 1987-03-31 | Nippon Telegraph & Telephone |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6214110U (ja) * | 1985-07-12 | 1987-01-28 |
-
1985
- 1985-12-03 JP JP1985186587U patent/JPH0441206Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6214110B2 (ja) * | 1982-01-25 | 1987-03-31 | Nippon Telegraph & Telephone |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6295115U (ja) | 1987-06-17 |
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