JP3866486B2 - Ohc型エンジンの潤滑装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OHC型エンジンの潤滑装置に関し、特に、シリンダ軸線が天地方向に対して傾斜して配置されるOHC型の汎用エンジンに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、草刈機や動力噴霧機、発電機等の動力源として、OHV(頭上弁)型やOHC(頭上カム軸)型の汎用エンジンが広く用いられている。例えば、特開平10−280932号公報には、シリンダ軸線を傾斜させて装置のコンパクト化を図ったOHV型のエンジンが開示されている。また、特開平8−177441号公報には、クランクシャフトと共に回転するオイルディッパにより、動弁系の潤滑性向上を図ったOHC型のエンジンが開示されている。
【0003】
このような汎用エンジンでは、チェーンやスプロケット、動弁カム等の調時動弁系の潤滑方式として、コストやサイズなどの観点から、いわゆるスプラッシュ方式(跳ねかけ式)が採用される場合が多い。このスプラッシュ方式では、オイルポンプは使用されず、パドル状(特開平10−280932号公報)や水車状(特開平8−177441号公報)のオイルディッパによりオイルパン内のオイルを掻き上げ、そのオイル飛沫により動弁系の潤滑を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平8−177441号公報のような潤滑方式の場合、クランクシャフトとは別軸にオイルディッパを配設するため、部品点数が増加すると共に装置構造も複雑化し、コストアップの一因となるという問題があった。また、水車状の部材によりオイルを掻き上げるため、撹拌抵抗が大きく回転負荷となるのみならず、油温上昇の原因となるという問題もあった。さらに、オイルディッパの分エンジンの高さが高くなるという不都合もあった。
【0005】
これに対し特開平10−280932号公報の装置では、コンロッド大端部に設けたディッパにてオイルを掻き上げるため、部品点数を増加させることなく動弁系の潤滑を行うことができる。また、パドル状のディッパがオイルを切るように移動することから、撹拌抵抗も少なく油温上昇も少ない。ところが、かかるディッパでは、コンロッド円周方向にはオイルを飛沫拡散できるものの、側面方向の離れた位置まではオイルを飛ばすことができない。従って、動弁系がコンロッドに対しオフセットして(クランクシャフト長手方向にずれて)配置されたOHC型のエンジンの場合、このようなディッパでは十分に動弁系を潤滑することができない。
【0006】
すなわち、特開平10−280932号公報のようなOHV型のエンジンでは、オイルディッパ近傍に動弁カムを配置できるため、パドル状のディッパにて動弁系の潤滑を行うことができる。しかしながら、OHC型のエンジンでは、調時動弁用のチェーンやコグベルト等が、コンロッドとオフセットして配置されているため、パドル状のディッパではチェーン等の位置までオイルを飛散させることができないという問題が生じる。
【0007】
本発明の目的は、OHC型の汎用エンジンにおいて、部品点数を増加させることなく確実に調時動弁系の潤滑を行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のOHC型エンジンの潤滑装置は、エンジンのシリンダヘッド側に配置した動弁カムを、クランクシャフト長手方向にオフセットして配置される調時動弁系によりクランクシャフトと同期させて駆動し、前記エンジンのコンロッド大端部側に設けたスクレーパにより、前記エンジンのクランクケース下部に貯留されたオイルを掻き上げて前記調時動弁系の潤滑を行うOHC型エンジンの潤滑装置であって、前記スクレーパは、前記クランクシャフト径方向に延伸形成された底壁と前記底壁上に立設された側壁とによる字形の断面を有し、この字形の断面によりスクレーパ側方の前記調時動弁系に向かってオイルを跳ね上げて前記動弁系を潤滑することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、スクレーパの側方にもオイルの飛沫が3次元的に斜めに跳ね上げられる。従って、スクレーパに対し、クランクシャフト長手方向にオフセットして配置された調時動弁系に対しても、オイルの飛沫をかけることができる。これにより、調時動弁系をオフセット配置せざるを得ないOHC型のエンジンにおいても、部品点数を増加させることなく、確実に調時動弁系の潤滑を行うことが可能となる。
【0010】
この場合、前記潤滑装置を、シリンダ軸線が天地に対し傾斜した傾斜型エンジンに適用しても良く、また、前記字形の断面の角度を60〜90°の範囲で適宜設定することも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である潤滑装置を使用したOHCエンジンの構成を示す説明図、図2は図1のエンジンにおけるシリンダ軸線方向の断面図である。
【0012】
図1のエンジンは、単気筒4サイクルガソリンエンジンであり、シリンダ軸線CLが天地方向に対し角度θだけ傾斜したいわゆる傾斜型のOHCエンジンとなっている。当該エンジンでは、エンジン本体1は、シリンダブロック2の下側にクランクケース3を一体に成形した構成となっており、鉄や、アルミニウム合金等の軽合金によって形成される。シリンダブロック2の上側には、アルミニウム合金製のシリンダヘッド4が取り付けられている。また、シリンダヘッド4の上側には、板金製若しくは合成樹脂製のロッカーカバー5が載置されている。
【0013】
クランクケース3は、その図1において右側の側面が大きく開口しており、メインベアリングケース取付面6となっている。メインベアリングケース取付面6には、アルミニウム合金製のメインベアリングケース7が取り付けられる。そしてこれにより、クランクケース3内にクランク室8が形成されると共に、その下部に潤滑オイル(以下、オイルと略記する)9が貯留されるオイルパン10が形成される。
【0014】
ベアリングケース7には、メインベアリング11aが圧入固定され、クランクシャフト12の一端側がそこで支持される。また、メインベアリング11aの外側にはオイルシール13aが圧入固定されている。
【0015】
クランクケース3のメインベアリングケース取付面6と反対側の壁面14には、メインベアリング11bが圧入固定されている。そして、このメインベアリング11bによってクランクシャフト12の他端側が支持される。また、メインベアリング11bの外側にもオイルシール13bが配されており、両オイルシール13a,13bにより、オイルパン10に貯留されたオイル9がクランクシャフト12部分からクランクケース3外に漏出しないようになっている。
【0016】
壁面14からクランクケース3の外部に延伸したクランクシャフト12の端部には、フライホイール15および冷却ファン16が取り付けられている。この冷却ファン16は、クランクケース3の外側、筐体57の内側に配置され、クランクシャフト12と共に回転して筐体57外部から冷却風を導入する。そして、この導入した冷却風によりエンジン本体1やシリンダヘッド4等の冷却を行う。さらに、筐体57の外側には、リコイル装置17が配設されており、リコイルレバー17aを手動にて引っ張ることによりクランクシャフト12が回転され、エンジンが始動するようになっている。
【0017】
シリンダブロック2の内部にはシリンダボア18が形成されている。シリンダボア18内には、ピストン19が摺動自在に嵌合されている。シリンダボア18の上端側はシリンダヘッド4によって閉塞されており、ピストン19の頂面とシリンダヘッド4の底壁面20とにより燃焼室21が形成されている。なお、燃焼室21の上部には、吸気バルブ22や、図示しない排気バルブ、点火プラグ等が臨まされている。
【0018】
ピストン19には、ピストンピン23を介してコンロッド24の小端部25が回転自在に連結されている。また、コンロッド24の大端部26には、クランクシャフト12のクランクピン27が回転自在に連結されている。そしてこれにより、ピストン19の上下動に伴って、クランクシャフト12が回転する。
【0019】
一方、シリンダヘッド4内には、シリンダ軸線CL上に、クランクシャフト12と平行にカムシャフト28が配設されている。カムシャフト28は、動弁カム29とスプロケット31とが一体に形成した構成となっている。そして、調時動弁系30により、動弁カム29はクランクシャフト12と同期して駆動される。
【0020】
これに対しクランクシャフト12には、スプロケット32が固着されている。また、シリンダブロック2とシリンダヘッド4には、チェーン室50,51が形成されており、両スプロケット31,32の間は、これらのチェーン室50,51内に配設されたチェーン33にて連結されている。そして、これらのスプロケット31,32およびチェーン33により調時動弁系30が形成される。なお、スプロケット31の歯数は、スプロケット32の歯数の2倍となっており、クランクシャフト12が2回転すると動弁カム29が1回転するようになっている。また、チェーン33は、チェーンテンショナ55によって適宜張力が付与されている。
【0021】
動弁カム29にはカム面29aが形成されており、このカム面29aにはロッカーアーム34の一端側に形成されたスリッパ35が摺接している。ロッカーアーム34は、揺動式のものが吸気用と排気用に2個設けられている。これらのロッカーアーム34は、それぞれロッカーサポート59に支持されたロッカーシャフト36を中心として揺動自在に取り付けられている。ロッカーアーム34の他端側は、吸気バルブ22や図示しない排気バルブの先端部とアジャストスクリュウ56を介して接続されている。そして、動弁カム29によりロッカーアーム34が揺動すると、吸気バルブ22や排気バルブが駆動される。また、吸気バルブ22や排気バルブは、バルブスプリング37により閉弁方向に付勢されており、これにより、吸気バルブ22等が動弁カム29の回転に伴って開閉される。
【0022】
一方、調時動弁系30は、コンロッド24の大端部26に設けられたスクレーパ38によって潤滑される。図3は、コンロッド24の構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)はスクレーパ38部分の側面図である。また、図4はスクレーパ38部分の斜視図である。
【0023】
スクレーパ38は、図2に示すように、大端部26の下側部材39から下方、すなわち、クランクシャフト12の径方向に延伸形成され、図2に一点鎖線にて示すような軌跡を描きつつ、クランクシャフト12の回転に伴って揺動運動する。そしてこれにより、オイルパン10に溜まったオイル9が掻き上げられ、スクレーパ38が油面40から出る際にオイル9がチェーン33に跳ねかけられ、調時動弁系30の潤滑が行われる。
【0024】
本発明においては、スクレーパ38は、図4に示すように、略L字形の断面を有しており、底壁41と、底壁41の一端側に底壁41と一体に立設された側壁42とから構成されている。なお、本実施の形態では、底壁41と側壁42との間の角度αは90°に形成されているが、両者の角度は直角には限定されず、60°〜90°程度の間で適宜選択し得る。
【0025】
このようなスクレーパ38の揺動運動に伴い、底壁41によってオイル9が掻き上げられると共に、底壁41によって掻き上げられたオイル9が、図4に示すように、側壁42に案内されて側壁42とは反対側に跳ね上げられる。すなわち、スクレーパ38の側方にもオイル9の飛沫が3次元的に斜めに跳ね上げられ、チェーンテンショナ55の根本部分近傍方向へ飛ばされる。また、その一部はクランクケース3の内壁に当たってチェーン33方向に跳ね返る。
【0026】
従って、スクレーパ38に対し、メインベアリングケース7側にオフセットして配置されたチェーン33にオイル9の飛沫をかけることができ、チェーン33にオイル9を確実に供給することが可能となる。これにより、調時動弁系30をクランクシャフト長手方向にオフセット配置せざるを得ないOHC型のエンジンにおいても、部品点数を増加させることなく、確実に調時動弁系30の潤滑を行うことが可能となる。
【0027】
このようにしてチェーン33に跳ねかけられたオイル9は、チェーン33の移動と共にシリンダヘッド4側に運ばれ、スプロケット31の潤滑も行われる。また、スプロケット32もチェーン33に付着したオイル9によって潤滑される。
【0028】
ところで、チェーン33に付着したオイル9は、その一部がシリンダヘッド4側にて遠心力によって振り飛ばされる。すなわち、チェーン33がスプロケット31に巻き付く際に、その一部がスプロケット31の円周方向に飛ばされチェーン33から分離する。当該エンジンでは、スプロケット31の上方にはロッカーカバー5が配設されており、オイル9の飛沫はロッカーカバー5の天井面53に当たる。そして、天井面53に付着したオイル9は、天井面53に沿って下方に流れ、チェーン室51,50を伝ってオイルパン10に戻される。
【0029】
また、ロッカーカバー5の天井面53の一部には、図1に示すように、凸部54が形成されており、天井面53に付着したオイル9がこの凸部54から滴下するようにもなっている。この凸部54は、動弁カム29とスリッパ35との摺接部の上方に位置しており、ここから滴下するオイル9によって前記摺接部が潤滑されるようになっている。
【0030】
シリンダヘッド4の内部にはさらに、チェーン室51とは別に気液分離室43が設けられている。また、ロッカーカバー5内には、この気液分離室43とリードバルブ44を介して連通した気液分離室45が形成されている。さらに、気液分離室45は、ブローバイ通路46を介してエアクリーナ47に接続されている。なお、エアクリーナ47は、気化器48を介してシリンダヘッド4内の吸気ポート49に接続されている。
【0031】
これらの気液分離室43,45は、クランク室8内に貯留されるブローバイガスをエアクリーナ47に還流させる際に、ブローバイガスに含まれるオイル9のミスト分を分離させるためのものである。当該エンジンでは、気液分離室43は、シリンダボア18とは別に形成されたチェーン室50に開口している。すなわち、シリンダブロック2のチェーン室50上端部には、ガス導入口52が設けられており、チェーン室50に流入したブローバイガスは、ガス導入口52を介して気液分離室43内に流入する。そして、気液分離室43内を流通することにより、その中のオイルミスト分が気液分離室43の壁面に付着し、ブローバイガスとオイルミストの分離が行われる。この際、気液分離室43内にて分離されたオイル分は、気液分離室43およびチェーン室50の壁面を伝ってオイルパン10に戻される。
【0032】
また、リードバルブ44を経てロッカーカバー5内に流入したブローバイガスは、さらに、気液分離室45内にてオイルミスト分の分離が行われる。つまり、気液分離室45に入ったブローバイガス中のオイルミスト分が、気液分離室45の壁面に付着し、さらに気液分離が行われる。なお、ロッカーカバー5の下面側には、図示しないオイルリターン孔が設けられており、気液分離室45の壁面に付着したオイル分は、そこからチェーン室51,50に流出し、チェーン室51,50の壁面を伝ってオイルパン10に戻される。
【0033】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0034】
たとえば、前述の実施の形態では、スクレーパ38を断面L字形に形成したものを示したが、断面が「く」の字形のものや、底壁と側壁を連続的に形成して円弧状の断面としたものも適用可能である。
【0035】
また、前述の実施の形態では、単気筒の空冷エンジンに本発明を適用した例を示したが、本発明を多気筒の空冷エンジンや、単気筒または多気筒の水冷エンジンに適用することも可能である。さらに、シリンダブロック2とクランクケース3を一体に形成した例を示したがこれらを分離形成することも可能であり、シリンダヘッド4とシリンダブロック2とを一体に形成するようにしても良い。
【0036】
加えて、調時動弁系30を、スプロケット31,32とチェーン33にて構成した例を示したが、これをコグプーリとコグベルトやタイミングプーリとタイミングベルトなど、他の公知の調時動弁系を適用することも可能である。なお、本発明において「回転」とは正逆両方向の円運動をを含む概念であり、一方向の円運動のみを意味するものではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明のOHC型エンジンの潤滑装置によれば、コンロッド大端部側に設けたスクレーパを、底壁と側壁からなる断面略L字形に形成したので、オイルの飛沫をスクレーパの側方にも3次元的に斜めに跳ね上げることが可能となる。従って、スクレーパに対し、クランクシャフト長手方向にオフセットして配置された調時動弁系に対しても、オイルの飛沫をかけることができ、調時動弁系をオフセット配置せざるを得ないOHC型のエンジンにおいても、オイルディッパ等の部品を追加することなく、確実に調時動弁系の潤滑を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である潤滑装置を使用したOHCエンジンの構成を示す説明図である。
【図2】図1のエンジンにおけるシリンダ軸線方向の断面図である。
【図3】コンロッドの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)はスクレーパ部分の側面図である。
【図4】スクレーパの斜視図である。
【符号の説明】
3 クランクケース
4 シリンダヘッド
9 潤滑オイル
12 クランクシャフト
24 コンロッド
26 大端部
29 動弁カム
30 調時動弁系
38 スクレーパ
41 底壁
42 側壁
α 底壁と側壁とが成す角度
CL シリンダ軸線

Claims (3)

  1. エンジンのシリンダヘッド側に配置した動弁カムを、クランクシャフト長手方向にオフセットして配置される調時動弁系によりクランクシャフトと同期させて駆動し、前記エンジンのコンロッド大端部側に設けたスクレーパにより、前記エンジンのクランクケース下部に貯留されたオイルを掻き上げて前記調時動弁系の潤滑を行うOHC型エンジンの潤滑装置であって、
    前記スクレーパは、前記クランクシャフト径方向に延伸形成された底壁と前記底壁上に立設された側壁とによる字形の断面を有し、この字形の断面によりスクレーパ側方の前記調時動弁系に向かってオイルを跳ね上げて前記動弁系を潤滑することを特徴とするOHC型エンジンの潤滑装置。
  2. 請求項1記載のOHC型エンジンの潤滑装置において、前記エンジンは、そのシリンダ軸線が天地に対し傾斜した傾斜型エンジンであることを特徴とするOHC型エンジンの潤滑装置。
  3. 請求項1または2記載のOHC型エンジンの潤滑装置において、前記字形の断面の角度が60〜90°であることを特徴とするOHC型エンジンの潤滑装置。
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