JP2001329820A - エンジン用ロッカーアーム - Google Patents

エンジン用ロッカーアーム

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JP2001329820A
JP2001329820A JP2000150854A JP2000150854A JP2001329820A JP 2001329820 A JP2001329820 A JP 2001329820A JP 2000150854 A JP2000150854 A JP 2000150854A JP 2000150854 A JP2000150854 A JP 2000150854A JP 2001329820 A JP2001329820 A JP 2001329820A
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Japan
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oil
slipper
rocker arm
engine
valve
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Akira Furuya
彰 古屋
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動弁カムとロッカーアームとの間に確実に潤
滑オイルを供給し、耐摩耗性の向上を図る。 【解決手段】 シリンダヘッドに配設されたロッカーシ
ャフト36に揺動自在に軸支され、その一端側に動弁カ
ム29のカム面29aと摺接するスリッパ35を有して
なるエンジン用ロッカーアームにおいて、スリッパ35
の内側面35bからスリッパ35を貫通し摺接面35a
に開口する油孔58を設ける。スリッパ35は、内側面
35b側が凹面となっている。内側面35bに滴下した
潤滑オイルは、油孔58を介して、内側面35b側から
摺接面35aに供給され、動弁カム29とスリッパ35
との摺動部の潤滑性を確保し、動弁カムやスリッパの耐
摩耗性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのロッカ
ーアームに関し、特に、オイルポンプを有さず飛沫潤滑
方式によって動弁系の潤滑を行う汎用エンジンに適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、草刈機や動力噴霧機、発電機
等の動力源として、OHV(頭上弁)型やOHC(頭上
カム軸)型の汎用エンジンが広く用いられている。この
うちOHC型のエンジンでは、動弁カムはシリンダヘッ
ド側に配設され、チェーンやコグベルト等によりクラン
クシャフトと同期して駆動される。動弁カムには、ロッ
カーシャフトを中心に揺動自在に設けられたロッカーア
ームのスリッパが摺接しており、動弁カムの回転に伴っ
てロッカーアームが揺動して吸排気バルブの開閉が行わ
れる。
【0003】このようなロッカーアームでは、前述のよ
うにスリッパと動弁カムとの間に摺接部が存在してお
り、この摺接部の潤滑構造として種々の構成が提案され
ている。例えば、特開平6−20640号公報や実開平
5−14509号公報、実開平7−4809号公報など
には、ロッカーシャフト中に潤滑オイルの流路を設け、
スリッパの摺接面に対してオイルを供給する構成が開示
されている。これらの公報の装置では、オイルポンプに
よって前記流路に対しオイルを供給すると共に、流路と
連通する油孔をロッカーアームに設け、この油孔から適
宜摺接部に対してオイルを供給してその潤滑を行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、汎用エンジンに
おいては、チェーンやスプロケット等の調時動弁系に対
するオイル供給は、コストやサイズなどの観点から、い
わゆるスプラッシュ方式(跳ねかけ式)が採用される場
合が多い。このスプラッシュ方式では、オイルポンプは
使用されず、パドル状(特開平10−280932号公
報)や水車状(特開平8−177441号公報)のオイ
ルディッパによりオイルパン内のオイルを掻き上げ、そ
のオイル飛沫により動弁系の潤滑を行っている。
【0005】すなわち、このような汎用エンジンでは、
コスト等の面から、前述のようにオイルポンプを用いて
ロッカーシャフトからオイルを供給する方式は、簡単に
は適用できない。このため、コストアップを招来するこ
となく、ロッカーアームのスリッパ摺接面を、簡単かつ
確実に潤滑できるような構成が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、動弁カムとロッカーアー
ムとの間に確実に潤滑オイルを供給し、それらの耐摩耗
性の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン用ロッ
カーアームは、シリンダヘッドに配設されたロッカーシ
ャフトに揺動自在に軸支され、その一端側に動弁カムの
カム面と摺接するスリッパを有してなるエンジン用ロッ
カーアームであって、前記スリッパに、前記スリッパの
内側面から前記スリッパを貫通して前記カム面との摺接
面に開口し、前記摺接面に対し前記内側面側から潤滑オ
イルを供給する油孔を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、スリッパの油孔を介して
摺接面に対し積極的に潤滑オイルを供給することができ
る。これにより、動弁カムとスリッパとの摺動部に確実
に潤滑オイルが供給され、動弁カムやスリッパの摩耗が
抑制される。従って、部品点数を増加させることなく、
動弁系の耐摩耗性を向上させることができる。
【0009】また、前記スリッパを、前記内側面側が凹
面となるように湾曲形成しても良く、これにより、潤滑
オイルをスリッパ内側面にて保持することが可能とな
り、スリッパ内側面に滴下した潤滑オイルを効率良く油
孔に導入することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態であるロッカーアームを使用したOHCエンジンの構
成を示す説明図、図2は図1のエンジンにおけるシリン
ダ軸線方向の断面図である。
【0011】図1のエンジンは、単気筒4サイクルガソ
リンエンジンであり、シリンダ軸線CLが天地方向に対
し角度θだけ傾斜したいわゆる傾斜型のOHCエンジン
となっている。当該エンジンでは、エンジン本体1は、
シリンダブロック2の下側にクランクケース3を一体に
成形した構成となっており、鉄や、アルミニウム合金等
の軽合金によって形成される。シリンダブロック2の上
側には、アルミニウム合金等のシリンダヘッド4が取り
付けられている。また、シリンダヘッド4の上側には、
板金製若しくは合成樹脂製のロッカーカバー5が載置さ
れている。
【0012】クランクケース3は、その図1において右
側の側面が大きく開口しており、メインベアリングケー
ス取付面6となっている。メインベアリングケース取付
面6には、アルミニウム合金等のメインベアリングケー
ス7が取り付けられる。そしてこれにより、クランクケ
ース3内にクランク室8が形成されると共に、その下部
に潤滑オイル(以下、オイルと略記する)9が貯留され
るオイルパン10が形成される。
【0013】ベアリングケース7には、メインベアリン
グ11aが圧入固定され、クランクシャフト12の一端
側がそこで支持される。また、メインベアリング11a
の外側にはオイルシール13aが圧入固定されている。
【0014】クランクケース3のメインベアリングケー
ス取付面6と反対側の壁面14には、メインベアリング
11bが圧入固定されている。そして、このメインベア
リング11bによってクランクシャフト12の他端側が
支持される。また、メインベアリング11bの外側にも
オイルシール13bが配されており、両オイルシール1
3a,13bにより、オイルパン10に貯留されたオイ
ル9がクランクシャフト12部分からクランクケース3
外に漏出しないようになっている。
【0015】壁面14からクランクケース3の外部に延
伸したクランクシャフト12の端部には、フライホイー
ル15および冷却ファン16が取り付けられている。こ
の冷却ファン16は、クランクケース3の外側、筐体5
7の内側に配置され、クランクシャフト12と共に回転
して筐体57外部から冷却風を導入する。そして、この
導入した冷却風によりエンジン本体1やシリンダヘッド
4等の冷却を行う。さらに、筐体57の外側には、リコ
イル装置17が配設されており、リコイルレバーを手動
にて引っ張ることによりクランクシャフト12が回転さ
れ、エンジンが始動するようになっている。
【0016】シリンダブロック2の内部にはシリンダボ
ア18が形成されている。シリンダボア18内には、ピ
ストン19が摺動自在に嵌合されている。シリンダボア
18の上端側はシリンダヘッド4によって閉塞されてお
り、ピストン19の頂面とシリンダヘッド4の底壁面2
0とにより燃焼室21が形成されている。なお、燃焼室
21の上部には、吸気バルブ22や、図示しない排気バ
ルブ、点火プラグ等が臨まされている。
【0017】ピストン19には、ピストンピン23を介
してコンロッド24の小端部25が回転自在に連結され
ている。また、コンロッド24の大端部26には、クラ
ンクシャフト12のクランクピン27が回転自在に連結
されている。そしてこれにより、ピストン19の上下動
に伴って、クランクシャフト12が回転する。
【0018】一方、シリンダヘッド4内には、シリンダ
軸線CL上に、クランクシャフト12と平行にカムシャ
フト28が配設されている。カムシャフト28は、動弁
カム29とスプロケット31とが一体に形成した構成と
なっている。そして、調時動弁系30により、動弁カム
29はクランクシャフト12と同期して駆動される。
【0019】これに対しクランクシャフト12には、ス
プロケット32が固着されている。また、シリンダブロ
ック2とシリンダヘッド4には、チェーン室50,51
が形成されており、両スプロケット31,32の間は、
これらのチェーン室50,51内に配設されたチェーン
33にて連結されている。そして、これらのスプロケッ
ト31,32およびチェーン33により調時動弁系30
が形成される。なお、スプロケット31の歯数は、スプ
ロケット32の歯数の2倍となっており、クランクシャ
フト12が2回転すると動弁カム29が1回転するよう
になっている。また、チェーン33は、チェーンテンシ
ョナ55によって適宜張力が付与されている。
【0020】動弁カム29にはカム面29aが形成され
ており、このカム面29aにはロッカーアーム34の一
端側に形成されたスリッパ35が摺接している。ロッカ
ーアーム34は、揺動式のものが吸気用と排気用に2個
設けられている。これらのロッカーアーム34は、それ
ぞれロッカーサポート59に支持されたロッカーシャフ
ト36を中心として揺動自在に取り付けられている。ロ
ッカーアーム34の他端側は、吸気バルブ22や図示し
ない排気バルブの先端部とアジャストスクリュウ56を
介して接続されている。そして、動弁カム29によりロ
ッカーアーム34が揺動すると、吸気バルブ22や排気
バルブが駆動される。また、吸気バルブ22や排気バル
ブは、バルブスプリング37により閉弁方向に付勢され
ており、これにより、吸気バルブ22等が動弁カム29
の回転に伴って開閉される。
【0021】ここで、本発明においては、ロッカーアー
ム34のスリッパ35に、油孔58が設けられている。
図3はロッカーアーム34と動弁カム29の構成を示す
説明図、図4はロッカーアーム34の構成を示す図であ
り、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は一
部を断面にて示した右側面図である。
【0022】図3に示すように、スリッパ35は、動弁
カム29と接触する摺接面35a側が凸、内側面35b
側が凹となるように湾曲形成されている。また、スリッ
パ35の略中央には、スリッパ35を貫通する形で油孔
58が設けられている。一方、内側面35bには、後述
するように、ロッカーカバー5の天井面53に形成され
た凸部54からオイル9が滴下するようになっている。
従って、スリッパ内側面35bに滴下したオイル9は、
油孔58を介して摺接面35aへと供給され、摺接面3
5aと動弁カム29との間の潤滑が行われる。
【0023】また、本発明においては、スリッパ35の
内側面35bは凹面に形成されているため、滴下したオ
イル9は、スリッパ35上にて保持され易いようになっ
ている。内側面35bは、スリッパ35がカム山29b
に乗り上げた状態を除き、概ね図2に示すように上を向
いた状態となっている。従って、内側面35bに滴下し
たオイル9は、内側面35bに保持されると共に、凹面
の底に形成された油孔58に向かって流入する。このた
め、スリッパ内側面35bに滴下したオイル9を効率良
く油孔58に導入することが可能となる。
【0024】このように本発明においては、スリッパ3
5に油孔58を設けて摺接面35aに対し積極的にオイ
ル9を供給する。これにより、動弁カム29とスリッパ
35との摺動部に確実にオイル9を供給でき、動弁カム
29やスリッパ35の摩耗を抑制することが可能とな
る。従って、部品点数を増加させることなく、動弁系の
耐摩耗性を向上させることができ、コストを抑えつつ製
品信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0025】一方、調時動弁系30は、コンロッド24
の大端部26に設けられたスクレーパ38によって潤滑
される。スクレーパ38は、図2に示すように、大端部
26の下側部材39から下方、すなわち、クランクシャ
フト12の径方向に延伸形成され、図2に一点鎖線にて
示すような軌跡を描きつつ、クランクシャフト12の回
転に伴って揺動運動する。そしてこれにより、オイルパ
ン10に溜まったオイル9が掻き上げられ、スクレーパ
38が油面40から出る際にオイル9がチェーン33に
跳ねかけられ、調時動弁系30の潤滑が行われる。
【0026】スクレーパ38は、略L字形の断面を有し
ており、底壁41と、底壁41の一端側に底壁41と一
体に立設された側壁42とから構成されている。なお、
本実施の形態では、底壁41と側壁42との間の角度α
は90°に形成されているが、両者の角度は直角には限
定されず、60°〜90°程度の間で適宜選択し得る。
【0027】このようなスクレーパ38の揺動運動に伴
い、底壁41によってオイル9が掻き上げられると共
に、底壁41によって掻き上げられたオイル9が、側壁
42に案内されて側壁42とは反対側に跳ね上げられ
る。すなわち、スクレーパ38の側方にもオイル9の飛
沫が3次元的に斜めに跳ね上げられ、チェーンテンショ
ナ55の根本部分近傍方向へ飛ばされる。また、その一
部はクランクケース3の内壁に当たってチェーン33方
向に跳ね返る。従って、スクレーパ38に対し、メイン
ベアリングケース7側にオフセットして配置されたチェ
ーン33にオイル9の飛沫をかけることができ、チェー
ン33にオイル9を確実に供給できる。
【0028】このようにしてチェーン33に跳ねかけら
れたオイル9は、チェーン33の移動と共にシリンダヘ
ッド4側に運ばれ、スプロケット31の潤滑も行われ
る。また、スプロケット32もチェーン33に付着した
オイル9によって潤滑される。
【0029】ところで、チェーン33に付着したオイル
9は、その一部がシリンダヘッド4側にて遠心力によっ
て振り飛ばされる。すなわち、チェーン33がスプロケ
ット31に巻き付く際に、その一部がスプロケット31
の円周方向に飛ばされチェーン33から分離する。当該
エンジンでは、スプロケット31の上方にはロッカーカ
バー5が配設されており、オイル9の飛沫はロッカーカ
バー5の天井面53に当たる。そして、天井面53に付
着したオイル9は、天井面53に沿って下方に流れ、チ
ェーン室51,50を伝ってオイルパン10に戻され
る。
【0030】また、ロッカーカバー5の天井面53の一
部には、図1に示すように、凸部54が形成されてお
り、天井面53に付着したオイル9がこの凸部54から
滴下するようにもなっている。この凸部54は、動弁カ
ム29とスリッパ35との摺接部の上方に位置してお
り、ここから滴下するオイル9によって前記摺接部が潤
滑されるようになっている。
【0031】シリンダヘッド4の内部にはさらに、チェ
ーン室51とは別に気液分離室43が設けられている。
また、ロッカーカバー5内には、この気液分離室43と
リードバルブ44を介して連通した気液分離室45が形
成されている。さらに、気液分離室45は、ブローバイ
通路46を介してエアクリーナ47に接続されている。
なお、エアクリーナ47は、気化器48を介してシリン
ダヘッド4内の吸気ポート49に接続されている。
【0032】これらの気液分離室43,45は、クラン
ク室8内に貯留されるブローバイガスをエアクリーナ4
7に還流させる際に、ブローバイガスに含まれるオイル
9のミスト分を分離させるためのものである。当該エン
ジンでは、気液分離室43は、シリンダボア18とは別
に形成されたチェーン室50に開口している。すなわ
ち、シリンダブロック2のチェーン室50上端部には、
ガス導入口52が設けられており、チェーン室50に流
入したブローバイガスは、ガス導入口52を介して気液
分離室43内に流入する。そして、気液分離室43内を
流通することにより、その中のオイルミスト分が気液分
離室43の壁面に付着し、ブローバイガスとオイルミス
トの分離が行われる。この際、気液分離室43内にて分
離されたオイル分は、気液分離室43およびチェーン室
50の壁面を伝ってオイルパン10に戻される。
【0033】また、リードバルブ44を経てロッカーカ
バー5内に流入したブローバイガスは、さらに、気液分
離室45内にてオイルミスト分の分離が行われる。つま
り、気液分離室45に入ったブローバイガス中のオイル
ミスト分が、気液分離室45の壁面に付着し、さらに気
液分離が行われる。なお、ロッカーカバー5の下面側に
は、図示しないオイルリターン孔が設けられており、気
液分離室45の壁面に付着したオイル分は、そこからチ
ェーン室51,50に流出し、チェーン室51,50の壁
面を伝ってオイルパン10に戻される。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0035】たとえば、スリッパ35の内側面35b
に、図5(a)に示すように、オイルガイド35cをさ
らに設けるようにしても良い。また、図5(b)のよう
にスリッパ35を延在させてオイルガイド35cを形成
しても良い。このようにオイルガイド35cを設ける
と、スリッパ内側面35bにおけるオイル保持力が増強
され、ロッカーアーム34が作動してもスリッパ内側面
35bに保持されたオイル9が流出しにくくなる。ま
た、保持されたオイル9もオイルガイド35cによって
油孔58に案内され、オイル9を効率良く油孔58に導
入することができる。
【0036】さらに、前述の実施の形態では、油孔58
を小孔に形成した例を示したが、それをスリット形状に
形成しても良い。また、油孔58のスリッパ内側面35
b側の開口部を拡径して皿孔状に形成しても良い。
【0037】一方、前述の実施の形態では、傾斜型エン
ジンに本発明を適用したものを示したが、シリンダ軸線
が天地方向に沿って配置された通常のエンジンに本発明
を適用することも勿論可能である。また、単気筒の空冷
エンジンを例として示したが、本発明を多気筒の空冷エ
ンジンや、単気筒または多気筒の水冷エンジンに適用す
ることも可能である。
【0038】さらに、シリンダブロック2とクランクケ
ース3を一体に形成した例を示したがこれらを分離形成
することも可能であり、シリンダヘッド4とシリンダブ
ロック2とを一体に形成するようにしても良い。加え
て、調時動弁系30を、スプロケット31,32とチェ
ーン33にて構成した例を示したが、これをコグプーリ
とコグベルトやタイミングプーリとタイミングベルトな
ど、他の公知の調時動弁系を適用することも可能であ
る。なお、本発明において「回転」とは正逆両方向の円
運動をを含む概念であり、一方向の円運動のみを意味す
るものではない。
【0039】
【発明の効果】本発明のエンジン用ロッカーアームによ
れば、スリッパに油孔を設け、この油孔を介して摺接面
に対し積極的に潤滑オイルを供給するので、動弁カムと
スリッパとの摺動部に確実に潤滑オイルを供給すること
ができ、動弁カムやスリッパの摩耗を抑制することが可
能となる。従って、部品点数を増加させることなく、動
弁系の耐摩耗性を向上させることができ、コストを抑え
つつ製品信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0040】また、スリッパを湾曲形成してその内側面
を凹面にすることにより、潤滑オイルをスリッパ内側面
にて保持することが可能となり、スリッパ内側面に滴下
した潤滑オイルを効率良く油孔に導入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるロッカーアームを
使用したOHCエンジンの構成を示す説明図である。
【図2】図1のエンジンにおけるシリンダ軸線方向の断
面図である。
【図3】ロッカーアームと動弁カムの構成を示す説明図
である。
【図4】ロッカーアームの構成を示す図であり、(a)
はその平面図、(b)は正面図、(c)は一部を断面に
て示した右側面図である。
【図5】(a),(b)はそれぞれロッカーアームのス
リッパの変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
4 シリンダヘッド 9 潤滑オイル 29 動弁カム 29a カム面 34 ロッカーアーム 35 スリッパ 35a 摺接面 35b 内側面 36 ロッカーシャフト 58 油孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに配設されたロッカーシ
    ャフトに揺動自在に軸支され、その一端側に動弁カムの
    カム面と摺接するスリッパを有してなるエンジン用ロッ
    カーアームであって、 前記スリッパは、前記スリッパの内側面から前記スリッ
    パを貫通して前記カム面との摺接面に開口し、前記摺接
    面に対し前記内側面側から潤滑オイルを供給する油孔を
    有することを特徴とするエンジン用ロッカーアーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジン用ロッカーアー
    ムにおいて、前記スリッパは、前記内側面側が凹面とな
    るように湾曲形成されることを特徴とするエンジン用ロ
    ッカーアーム。
JP2000150854A 2000-05-23 2000-05-23 エンジン用ロッカーアーム Pending JP2001329820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216057A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd 動弁装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216057A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd 動弁装置

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