JP2003184533A - エンジンのオイルセパレータ構造 - Google Patents
エンジンのオイルセパレータ構造Info
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- JP2003184533A JP2003184533A JP2001378982A JP2001378982A JP2003184533A JP 2003184533 A JP2003184533 A JP 2003184533A JP 2001378982 A JP2001378982 A JP 2001378982A JP 2001378982 A JP2001378982 A JP 2001378982A JP 2003184533 A JP2003184533 A JP 2003184533A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストでかつ構造の簡単なエンジンのオイ
ルセパレータ構造を提供すること。 【解決手段】 ブリーザプレート9とシリンダヘッドカ
バー50とでカムシャフト46上方にブローバイガス分離室
52を形成するとともに前記ブリーザプレート9にブロー
バイガス抽出用の導入口2を形成したエンジンのオイル
セパレータ構造10であって、カムシャフト46端部にカム
アングルセンサ60をシリンダヘッド40とカムアングルセ
ンサ支持部材6によって固設するとともに該カムアング
ルセンサ支持部材6と一体にオイルセパレータ用のガイ
ドプレート1を設ける。この際、ガイドプレート1を導入
口2の上方に延在させるとともに端部を導入口2内に嵌合
させて、ガイドプレート1と導入口2の間にブローバイガ
ス通路を設ける。
ルセパレータ構造を提供すること。 【解決手段】 ブリーザプレート9とシリンダヘッドカ
バー50とでカムシャフト46上方にブローバイガス分離室
52を形成するとともに前記ブリーザプレート9にブロー
バイガス抽出用の導入口2を形成したエンジンのオイル
セパレータ構造10であって、カムシャフト46端部にカム
アングルセンサ60をシリンダヘッド40とカムアングルセ
ンサ支持部材6によって固設するとともに該カムアング
ルセンサ支持部材6と一体にオイルセパレータ用のガイ
ドプレート1を設ける。この際、ガイドプレート1を導入
口2の上方に延在させるとともに端部を導入口2内に嵌合
させて、ガイドプレート1と導入口2の間にブローバイガ
ス通路を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのシリン
ダヘッドカバー内に配置した、ブローバイガス中に含ま
れるオイルミストを分離するオイルセパレータ構造に関
するものである。
ダヘッドカバー内に配置した、ブローバイガス中に含ま
れるオイルミストを分離するオイルセパレータ構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの圧縮、燃焼工程では、燃焼室
から若干量ではあるがブローバイガス(未燃焼ガス)が
ピストンとシリンダ壁の隙間を抜けてクランク室内に侵
入している。ブローバイガスは、このままピストン圧力
によってクランク室から大気中に放出されると大気汚染
の原因になるため、再度燃焼室に還元して燃焼処理され
る。
から若干量ではあるがブローバイガス(未燃焼ガス)が
ピストンとシリンダ壁の隙間を抜けてクランク室内に侵
入している。ブローバイガスは、このままピストン圧力
によってクランク室から大気中に放出されると大気汚染
の原因になるため、再度燃焼室に還元して燃焼処理され
る。
【0003】ただし、ブローバイガスは、特にクランク
シャフトやカムシャフトを潤滑させる際にオイル攪拌か
ら生じるオイルミスト(油滴)と混合するため、ブロー
バイガスをオイルミストから分離する必要がある。これ
は、分離されないままオイルミストが燃焼室内に多量に
流入すると、排気側から白煙が噴出したり、さらにはエ
ンジンオイルの消費が増大する等、各種の弊害が生じる
ためである。このため従来技術では、主にブリーザプレ
ートとシリンダヘッドカバーとでブローバイガス分離室
(ブリーザ室)を設けるとともに、ブローバイガス通路
上に、例えば仕切板からなるガイドプレート(遮断壁)
を設けて、ブローバイガスをオイルミストから分離する
迷路構造のオイルセパレータ構造を提供している。
シャフトやカムシャフトを潤滑させる際にオイル攪拌か
ら生じるオイルミスト(油滴)と混合するため、ブロー
バイガスをオイルミストから分離する必要がある。これ
は、分離されないままオイルミストが燃焼室内に多量に
流入すると、排気側から白煙が噴出したり、さらにはエ
ンジンオイルの消費が増大する等、各種の弊害が生じる
ためである。このため従来技術では、主にブリーザプレ
ートとシリンダヘッドカバーとでブローバイガス分離室
(ブリーザ室)を設けるとともに、ブローバイガス通路
上に、例えば仕切板からなるガイドプレート(遮断壁)
を設けて、ブローバイガスをオイルミストから分離する
迷路構造のオイルセパレータ構造を提供している。
【0004】ただし、オイルセパレータ構造は一様では
なく、エンジン各種の形態によって最適な構造が選択さ
れる。例えば、気筒直列型エンジンの場合、ブローバイ
ガスの発生箇所であるクランク室から、上方に位置する
シリンダヘッドカバー内のブローバイガス分離室まで高
低差があることを利用して、比重の重いオイルミストを
下方に、軽いブローバイガスを上方により容易に自然分
離することができる。しかしながら、エンジンがDOH
C型のカム機構を採用している場合には、一般的に、ブ
ローバイガス分離室のブローバイガス導入口とカムシャ
フト端部とが隣接して対向するため、カムのノーズ部を
潤滑したオイル飛沫が導入口から直接侵入し、ブローバ
イガス中にオイルミストが混合されるという短所があっ
た。
なく、エンジン各種の形態によって最適な構造が選択さ
れる。例えば、気筒直列型エンジンの場合、ブローバイ
ガスの発生箇所であるクランク室から、上方に位置する
シリンダヘッドカバー内のブローバイガス分離室まで高
低差があることを利用して、比重の重いオイルミストを
下方に、軽いブローバイガスを上方により容易に自然分
離することができる。しかしながら、エンジンがDOH
C型のカム機構を採用している場合には、一般的に、ブ
ローバイガス分離室のブローバイガス導入口とカムシャ
フト端部とが隣接して対向するため、カムのノーズ部を
潤滑したオイル飛沫が導入口から直接侵入し、ブローバ
イガス中にオイルミストが混合されるという短所があっ
た。
【0005】このため、DOHC型の動弁機構を採用す
るエンジンの場合、従来技術では、例えば図5に示すよ
うに主にブリーザプレート9とシリンダヘッドカバー5
0とでブローバイガス分離室52を提供するとともに、
ブリーザプレート9にはカム44のノーズ部からのオイ
ル飛沫がブローバイガス導入口2から直接侵入すること
を防止するオイルセパレータ構造10’を設けていた。
即ち、ブリーザプレート9にブローバイガス導入口2を
覆うガイドプレート(遮断壁)1’を溶接固定して迷路
構造のオイルセパレータ構造10’を形成し、カム44
を潤滑したオイル飛沫が侵入するのを防いでいた。具体
的には、断面がクランク形状のガイドプレート1’の一
方の端部3’をブリーザプレート9に溶接固定するとと
もに、他方の端部4’でブローバイガス導入口2上方を
覆うように形成していた。尚、図5の底面図を図6に示
す。図示されるように、カムシャフト45、46はカム
シャフトハウジング51−1〜51−5によって回転自
在に軸支される。そして、カムシャフト46の端部にジ
ョイントを介して、例えばカムアングルセンサ60が連
結される。カムアングルセンサ60は、締結用ボルト6
4を介して二箇所から位置決めされる。
るエンジンの場合、従来技術では、例えば図5に示すよ
うに主にブリーザプレート9とシリンダヘッドカバー5
0とでブローバイガス分離室52を提供するとともに、
ブリーザプレート9にはカム44のノーズ部からのオイ
ル飛沫がブローバイガス導入口2から直接侵入すること
を防止するオイルセパレータ構造10’を設けていた。
即ち、ブリーザプレート9にブローバイガス導入口2を
覆うガイドプレート(遮断壁)1’を溶接固定して迷路
構造のオイルセパレータ構造10’を形成し、カム44
を潤滑したオイル飛沫が侵入するのを防いでいた。具体
的には、断面がクランク形状のガイドプレート1’の一
方の端部3’をブリーザプレート9に溶接固定するとと
もに、他方の端部4’でブローバイガス導入口2上方を
覆うように形成していた。尚、図5の底面図を図6に示
す。図示されるように、カムシャフト45、46はカム
シャフトハウジング51−1〜51−5によって回転自
在に軸支される。そして、カムシャフト46の端部にジ
ョイントを介して、例えばカムアングルセンサ60が連
結される。カムアングルセンサ60は、締結用ボルト6
4を介して二箇所から位置決めされる。
【0006】図5に示した実施の形態では、導入口2と
カムシャフト46との間隔を拡大することなく、即ちエ
ンジン全高を小さくまとめたまま、コンパクトでかつ簡
単なオイルセパレータ構造10’を提供できる。しかし
ながら、図5に示す実施の形態では、ブリーザプレート
9に別体のオイルセパレータ用のプレート1’を溶接固
定するため、新たに溶接工程を必要とするとともに部品
数の増加によりコストを上昇させていた。また、カム4
4のノーズ部からのオイル飛沫はプレート9の導入口2
を通過した後にプレート1’で遮られる際、シリンダヘ
ッドカバー50のブローバイガス分離室52内に飛散し
て侵入するため、図7に示すように、シリンダヘッドカ
バー50内に複数のオイル分離用のリブ壁7やバッフル
プレート8を必要としていた。尚、図7に示したオイル
分離用のバッフルプレート8の断面図を図8に示す。バ
ッフルプレート8は断面を略L字状に構成するととも
に、底面にてブリーザプレート9と溶接固定され、側面
にてオイル飛沫を遮る。また、図7の符号58はプラグ
ホールを示している。このように、図5〜図8に示した
従来の技術に係るオイルセパレータ構造10’は、オイ
ル飛沫がブローバイガス導入口2からブローバイガス分
離室52内に直接侵入するため、ブローバイガス分離室
52内の構造が複雑化していた。
カムシャフト46との間隔を拡大することなく、即ちエ
ンジン全高を小さくまとめたまま、コンパクトでかつ簡
単なオイルセパレータ構造10’を提供できる。しかし
ながら、図5に示す実施の形態では、ブリーザプレート
9に別体のオイルセパレータ用のプレート1’を溶接固
定するため、新たに溶接工程を必要とするとともに部品
数の増加によりコストを上昇させていた。また、カム4
4のノーズ部からのオイル飛沫はプレート9の導入口2
を通過した後にプレート1’で遮られる際、シリンダヘ
ッドカバー50のブローバイガス分離室52内に飛散し
て侵入するため、図7に示すように、シリンダヘッドカ
バー50内に複数のオイル分離用のリブ壁7やバッフル
プレート8を必要としていた。尚、図7に示したオイル
分離用のバッフルプレート8の断面図を図8に示す。バ
ッフルプレート8は断面を略L字状に構成するととも
に、底面にてブリーザプレート9と溶接固定され、側面
にてオイル飛沫を遮る。また、図7の符号58はプラグ
ホールを示している。このように、図5〜図8に示した
従来の技術に係るオイルセパレータ構造10’は、オイ
ル飛沫がブローバイガス導入口2からブローバイガス分
離室52内に直接侵入するため、ブローバイガス分離室
52内の構造が複雑化していた。
【0007】従って、特にDOHC型のカム機構を採用
する気筒直列型エンジンの場合には、コンパクトでかつ
簡単な構造からオイルセパレート機能を提供するととも
に、さらにより低コストなオイルセパレータ構造が求め
られていた。
する気筒直列型エンジンの場合には、コンパクトでかつ
簡単な構造からオイルセパレート機能を提供するととも
に、さらにより低コストなオイルセパレータ構造が求め
られていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みてなされたものであり、コンパクトでかつ簡単な構
造からオイルセパレート機能を提供するとともに、さら
により低コストなエンジンのオイルセパレータ構造を提
供することを目的とするものである。
鑑みてなされたものであり、コンパクトでかつ簡単な構
造からオイルセパレート機能を提供するとともに、さら
により低コストなエンジンのオイルセパレータ構造を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、請求項1に記載した発明におい
ては、カムシャフトをカムハウジングによりシリンダヘ
ッドに軸支するとともに、前記カムシャフトの上方に配
設されるブリーザプレートとシリンダヘッドカバーとで
ブローバイガス分離室を形成し、前記ブリーザプレート
にブローバイガスの導入口を開設したエンジンのオイル
セパレータ構造において、前記カムシャフトハウジング
には前記導入口の下方を覆うガイドプレートを一体に形
成し、該ガイドプレートの中央部に前記導入口内へ突出
する突出部を形成し、該突出部と前記導入口との間にブ
ローバイガス導入通路を設けたことを特徴とする。この
構成では、カムシャフトハウジングにガイドプレートを
一体形成することで、ガイドプレートをブリーザプレー
トに溶接固定していた従来技術と比較して部材とコスト
を削減するとともに、ガイドプレートによってブローバ
イガス導入口の前面を遮り、カムのノーズ部を潤滑した
オイル飛沫が直接ブローバイガス分離室に侵入すること
をより少なくし、従来技術でブローバイガス分離室を形
成するシリンダヘッドカバー内に設けていた複数のオイ
ル分離用のリブ壁等を減少することができるため、部
材、重量を削減し、より低コストなオイルセパレータ構
造を提供することができる。
するための手段として、請求項1に記載した発明におい
ては、カムシャフトをカムハウジングによりシリンダヘ
ッドに軸支するとともに、前記カムシャフトの上方に配
設されるブリーザプレートとシリンダヘッドカバーとで
ブローバイガス分離室を形成し、前記ブリーザプレート
にブローバイガスの導入口を開設したエンジンのオイル
セパレータ構造において、前記カムシャフトハウジング
には前記導入口の下方を覆うガイドプレートを一体に形
成し、該ガイドプレートの中央部に前記導入口内へ突出
する突出部を形成し、該突出部と前記導入口との間にブ
ローバイガス導入通路を設けたことを特徴とする。この
構成では、カムシャフトハウジングにガイドプレートを
一体形成することで、ガイドプレートをブリーザプレー
トに溶接固定していた従来技術と比較して部材とコスト
を削減するとともに、ガイドプレートによってブローバ
イガス導入口の前面を遮り、カムのノーズ部を潤滑した
オイル飛沫が直接ブローバイガス分離室に侵入すること
をより少なくし、従来技術でブローバイガス分離室を形
成するシリンダヘッドカバー内に設けていた複数のオイ
ル分離用のリブ壁等を減少することができるため、部
材、重量を削減し、より低コストなオイルセパレータ構
造を提供することができる。
【0010】次に、請求項2に記載した発明において
は、請求項1に記載されたものにおいて、前記導入口を
前記カムシャフトの上方に形成したことを特徴とする。
この構成では、オイル飛沫をブローバイガス分離室内に
侵入させることなく、導入口をカムシャフトの上方に形
成できるので、デッドスペースを生じさせることなくカ
ムシャフトとガイドプレートとを近接して配置すること
ができ、エンジンの小型化の要求に対応するオイルセパ
レータ構造を提供することができる。
は、請求項1に記載されたものにおいて、前記導入口を
前記カムシャフトの上方に形成したことを特徴とする。
この構成では、オイル飛沫をブローバイガス分離室内に
侵入させることなく、導入口をカムシャフトの上方に形
成できるので、デッドスペースを生じさせることなくカ
ムシャフトとガイドプレートとを近接して配置すること
ができ、エンジンの小型化の要求に対応するオイルセパ
レータ構造を提供することができる。
【0011】さらに請求項3に記載した発明において
は、請求項1または2に記載されたものにおいて、前記
ガイドプートは前記カムのノーズ部を覆うように前記カ
ムシャフトの回転方向の前側に延設されることを特徴と
する。この構成では、ガイドプレートはカムのノーズ部
を覆うようにオイルが掻き揚げられる側であるカムシャ
フトの回転方向前側に延設されるので、主にオイルバス
または強制潤滑によるカムの潤滑から生じるオイルを、
導入口から侵入しないように効果的に防止するオイルセ
パレータ構造を提供することができる。
は、請求項1または2に記載されたものにおいて、前記
ガイドプートは前記カムのノーズ部を覆うように前記カ
ムシャフトの回転方向の前側に延設されることを特徴と
する。この構成では、ガイドプレートはカムのノーズ部
を覆うようにオイルが掻き揚げられる側であるカムシャ
フトの回転方向前側に延設されるので、主にオイルバス
または強制潤滑によるカムの潤滑から生じるオイルを、
導入口から侵入しないように効果的に防止するオイルセ
パレータ構造を提供することができる。
【0012】本発明に係るエンジンのオイルセパレータ
構造は基本的には以上のように構成されるが、カムシャ
フトハウジングは、カムシャフトの外嵌されてシリンダ
ヘッドに固定される部材であればよく、例えばカムアン
グルセンサ等のカムシャフトの軸端部に直列に連結され
る円筒部に外嵌してシリンダヘッドへの固定を行う部材
でもよい。
構造は基本的には以上のように構成されるが、カムシャ
フトハウジングは、カムシャフトの外嵌されてシリンダ
ヘッドに固定される部材であればよく、例えばカムアン
グルセンサ等のカムシャフトの軸端部に直列に連結され
る円筒部に外嵌してシリンダヘッドへの固定を行う部材
でもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
エンジンのオイルセパレータ構造を添付した図1〜図4
を用いて説明する。尚、理解の容易化を図るため、図5
〜図8に示した従来技術に係る部材と同一の部材につい
ては、同一の符号を用いて参照する。
エンジンのオイルセパレータ構造を添付した図1〜図4
を用いて説明する。尚、理解の容易化を図るため、図5
〜図8に示した従来技術に係る部材と同一の部材につい
ては、同一の符号を用いて参照する。
【0014】まず、図1、図2を参照して、本発明の実
施の形態に係るブローバイガスの還流を行うブローバイ
ガスベンチレーション構造について説明する。図1は、
本発明の実施の形態に係る4気筒直列型4サイクルエン
ジン100の内部構成を示している。また、同図に対応
する正面図を図2に示している。両図から理解されるよ
うに、エンジン100は、シリンダブロック30、シリ
ンダヘッド40及びシリンダヘッドカバー50を直列に
連設して縦長に構成される。
施の形態に係るブローバイガスの還流を行うブローバイ
ガスベンチレーション構造について説明する。図1は、
本発明の実施の形態に係る4気筒直列型4サイクルエン
ジン100の内部構成を示している。また、同図に対応
する正面図を図2に示している。両図から理解されるよ
うに、エンジン100は、シリンダブロック30、シリ
ンダヘッド40及びシリンダヘッドカバー50を直列に
連設して縦長に構成される。
【0015】図1に示すように、シリンダヘッド40に
燃焼室31を開閉する動弁機構を配設する。図示した実
施の形態はDOHC型の動弁機構を示しており、シリン
ダヘッド40の上部にカムシャフトハウジング(図6の
符号51−1〜51−5参照)によりインテークカムシ
ャフト45、エキゾーストカムシャフト46を回動可能
に軸支する。これらインテークカムシャフト45、エキ
ゾーストカムシャフト46には夫々インテークカム4
3、エキゾーストカム44が形成され、このインテーク
カム43、エキゾーストカム44の回転を夫々インテー
クバルブ41、エキゾーストバルブ42に伝達してイン
テークバルブ41、エキゾーストバルブ42を開閉作動
させる。
燃焼室31を開閉する動弁機構を配設する。図示した実
施の形態はDOHC型の動弁機構を示しており、シリン
ダヘッド40の上部にカムシャフトハウジング(図6の
符号51−1〜51−5参照)によりインテークカムシ
ャフト45、エキゾーストカムシャフト46を回動可能
に軸支する。これらインテークカムシャフト45、エキ
ゾーストカムシャフト46には夫々インテークカム4
3、エキゾーストカム44が形成され、このインテーク
カム43、エキゾーストカム44の回転を夫々インテー
クバルブ41、エキゾーストバルブ42に伝達してイン
テークバルブ41、エキゾーストバルブ42を開閉作動
させる。
【0016】図2に示すように、シリンダブロック30
はクランクシャフト21を回転自在に軸支する。このク
ランクシャフト21の端部にはドライブプーリ22を固
設するとともに、前記カムシャフト45、46の端部に
ドリブンプーリ47、48を固設し、動力伝達機構2
4、25を介してドライブプーリ22からドリブンプー
リ47、48に変速された回転を伝える。ただし、図示
した実施の形態では、動力伝達機構24、25はタイミ
ングチェーンであって、中間プーリ23を介して、一次
タイミングチェーン24、二次タイミングチェーン25
により二段階に動力伝達を行う。尚、動力伝達機構に
は、チェーンアジャスター26、27を配設し、さらに
磨耗を減らすために潤滑機構(図示せず)を備える。し
かしながら、実施の形態によっては、動力伝達機構とし
てチェーン機構24、25の替わりに潤滑が不要で装置
の簡単なベルト機構(図示せず)を使用してもよい。
はクランクシャフト21を回転自在に軸支する。このク
ランクシャフト21の端部にはドライブプーリ22を固
設するとともに、前記カムシャフト45、46の端部に
ドリブンプーリ47、48を固設し、動力伝達機構2
4、25を介してドライブプーリ22からドリブンプー
リ47、48に変速された回転を伝える。ただし、図示
した実施の形態では、動力伝達機構24、25はタイミ
ングチェーンであって、中間プーリ23を介して、一次
タイミングチェーン24、二次タイミングチェーン25
により二段階に動力伝達を行う。尚、動力伝達機構に
は、チェーンアジャスター26、27を配設し、さらに
磨耗を減らすために潤滑機構(図示せず)を備える。し
かしながら、実施の形態によっては、動力伝達機構とし
てチェーン機構24、25の替わりに潤滑が不要で装置
の簡単なベルト機構(図示せず)を使用してもよい。
【0017】再度図1を参照すると、このようにして、
カムシャフト45、46をクランクシャフト21の回転
と同期して回転させてバルブ41、42を開閉させるこ
とで、燃焼室31の吸気、圧縮、爆発、排気を行う。そ
して、燃焼室31の燃焼圧力によってピストン70の往
復運動を行わしめ、ピストンピン71、コンロッド72
を介してクランク軸21の回転運動に変換させる。この
際、ピストン70の往復運動は、ピストンリング73を
介してシリンダ壁74と密着状態で行われる。しかしな
がら、従来の技術で説明したように、エンジン100の
圧縮、燃焼工程では、若干量ではあるがブローバイガス
が燃焼室31からピストン70とシリンダ壁74の隙間
を抜けて矢印A1に示すようにクランク室20内に侵入
する。
カムシャフト45、46をクランクシャフト21の回転
と同期して回転させてバルブ41、42を開閉させるこ
とで、燃焼室31の吸気、圧縮、爆発、排気を行う。そ
して、燃焼室31の燃焼圧力によってピストン70の往
復運動を行わしめ、ピストンピン71、コンロッド72
を介してクランク軸21の回転運動に変換させる。この
際、ピストン70の往復運動は、ピストンリング73を
介してシリンダ壁74と密着状態で行われる。しかしな
がら、従来の技術で説明したように、エンジン100の
圧縮、燃焼工程では、若干量ではあるがブローバイガス
が燃焼室31からピストン70とシリンダ壁74の隙間
を抜けて矢印A1に示すようにクランク室20内に侵入
する。
【0018】そして、矢印A2〜A4に示すように、エ
ンジン100のクランク室20内に発生、充満したブロ
ーバイガスを、クランク室20、シリンダブロック30
そしてシリンダヘッド40内のブローバイガス通路を通
ってシリンダヘッドカバー50まで上昇させる。また、
シリンダヘッドカバー50内にはカムシャフト45、4
6の上方に配設されるブリーザプレート9との間にブロ
ーバイガス分離室52が形成され、ブリーザプレート9
に穿設されたブローバイガス導入口2を介してブローバ
イガスがブローバイガス分離室52内に導入される。
ンジン100のクランク室20内に発生、充満したブロ
ーバイガスを、クランク室20、シリンダブロック30
そしてシリンダヘッド40内のブローバイガス通路を通
ってシリンダヘッドカバー50まで上昇させる。また、
シリンダヘッドカバー50内にはカムシャフト45、4
6の上方に配設されるブリーザプレート9との間にブロ
ーバイガス分離室52が形成され、ブリーザプレート9
に穿設されたブローバイガス導入口2を介してブローバ
イガスがブローバイガス分離室52内に導入される。
【0019】ブローバイガス分離室52は充分なオイル
分離性能を確保するためシリンダヘッドの長手方向に沿
って配設される。この際、ブリーザプレート9に形成し
たブローバイガス導入口2から、ブローバイガス分離室
52に導入されたブローバイガスは内部の経路でオイル
ミストが分離され、従来の技術で公知なように、PCV
バルブ(図示せず)を介してインテークマニホールド
(図示せず)に導かれて燃焼処理される。
分離性能を確保するためシリンダヘッドの長手方向に沿
って配設される。この際、ブリーザプレート9に形成し
たブローバイガス導入口2から、ブローバイガス分離室
52に導入されたブローバイガスは内部の経路でオイル
ミストが分離され、従来の技術で公知なように、PCV
バルブ(図示せず)を介してインテークマニホールド
(図示せず)に導かれて燃焼処理される。
【0020】しかしながら、DOHC型のカム機構を採
用する場合には、ブローバイガス導入口2とカムシャフ
ト46が隣接して対向し、回転するカム44のノーズ部
44’を潤滑したオイル飛沫がブローバイガス導入口2
から直接ブローバイガス分離室52内に侵入するため、
このままではオイルミストは十分に分離されない。この
ため、本発明の実施の形態では、図3に示すようにブロ
ーバイガス導入口2に隣接してオイルセパレータ構造1
0を配設させて、ブローバイガス中に含まれるオイルミ
ストを迷路構造を利用して分離させる。つまり、図1の
矢印B1に示すように回転するカム44に伴って生じる
オイル飛沫は、矢印B2に示すようにオイルセパレータ
構造10によってブローバイガスから分離され、そして
矢印B3に示すように下方に沈下する。一方、ブローバ
イガスは矢印A5に示すようにインテークマニホールド
(図示せず)の負圧を利用して、上方のブローバイガス
分離室52内を流れ、インテークマニホールド(図示せ
ず)を介して再度燃焼室31まで導かれる。このように
して、ブローバイガスの還流を行うブローバイガスベン
チレーション構造が提供される。ただし、符号A1〜A
5、B1〜B3に示した流体流は説明上のものであっ
て、実際の流動状態を厳密に表しているものではない。
用する場合には、ブローバイガス導入口2とカムシャフ
ト46が隣接して対向し、回転するカム44のノーズ部
44’を潤滑したオイル飛沫がブローバイガス導入口2
から直接ブローバイガス分離室52内に侵入するため、
このままではオイルミストは十分に分離されない。この
ため、本発明の実施の形態では、図3に示すようにブロ
ーバイガス導入口2に隣接してオイルセパレータ構造1
0を配設させて、ブローバイガス中に含まれるオイルミ
ストを迷路構造を利用して分離させる。つまり、図1の
矢印B1に示すように回転するカム44に伴って生じる
オイル飛沫は、矢印B2に示すようにオイルセパレータ
構造10によってブローバイガスから分離され、そして
矢印B3に示すように下方に沈下する。一方、ブローバ
イガスは矢印A5に示すようにインテークマニホールド
(図示せず)の負圧を利用して、上方のブローバイガス
分離室52内を流れ、インテークマニホールド(図示せ
ず)を介して再度燃焼室31まで導かれる。このように
して、ブローバイガスの還流を行うブローバイガスベン
チレーション構造が提供される。ただし、符号A1〜A
5、B1〜B3に示した流体流は説明上のものであっ
て、実際の流動状態を厳密に表しているものではない。
【0021】次に、図3、図4を参照して、本発明の実
施の形態に係るオイルセパレータ構造10について詳細
に説明する。図3は、カムシャフト46の端部付近を示
す側面図であり、図4は、同図の平面図を示している。
両図に示すように、カムシャフト46の軸方向端部にク
ランクシャフト21の回転に同期して点火させるために
カム回転角度を検出するカムアングルセンサ60を連結
する。このカムアングルセンサ60は、検出部(図示せ
ず)が内蔵される本体部61と、この本体部61からシ
リンダヘッド40内に延びる円筒部62と、円筒部62
の内周部に回動可能に軸支され、検出部に回転を伝達す
るカムシャフト係合爪63で構成され、円筒部62の外
周をカムアングルセンサハウジング6で押さえてシリン
ダヘッド40に固定するとともに、カムシャフト係合爪
63によりカムシャフト46のジョイント49と連結さ
せる。これにより、カムアングルセンサハウジング6は
カムシャフト係合爪63、円筒部62を介してカムシャ
フト46を軸支する機能も有する。
施の形態に係るオイルセパレータ構造10について詳細
に説明する。図3は、カムシャフト46の端部付近を示
す側面図であり、図4は、同図の平面図を示している。
両図に示すように、カムシャフト46の軸方向端部にク
ランクシャフト21の回転に同期して点火させるために
カム回転角度を検出するカムアングルセンサ60を連結
する。このカムアングルセンサ60は、検出部(図示せ
ず)が内蔵される本体部61と、この本体部61からシ
リンダヘッド40内に延びる円筒部62と、円筒部62
の内周部に回動可能に軸支され、検出部に回転を伝達す
るカムシャフト係合爪63で構成され、円筒部62の外
周をカムアングルセンサハウジング6で押さえてシリン
ダヘッド40に固定するとともに、カムシャフト係合爪
63によりカムシャフト46のジョイント49と連結さ
せる。これにより、カムアングルセンサハウジング6は
カムシャフト係合爪63、円筒部62を介してカムシャ
フト46を軸支する機能も有する。
【0022】また、カムアングルセンサハウジング6に
は、カムシャフト46とブリーザプレート9の間に延び
る板状のガイドプレート(遮断壁)1が一体で形成され
る。具体的には、ガイドプレート1とカムアングルセン
サハウジング6はアルミダイカスト製である。図4に示
すように、カムアングルセンサハウジング6は二箇所6
4でシリンダヘッド40にボルト締結されるため、カム
アングルセンサハウジング6と一体形成されるガイドプ
レート1は、ブリーザプレート9と一箇所(図5の符号
3’参照)から溶接固定される従来技術と比較してより
剛性を高めて振動を防止できる。また、両部材を別体に
用意する場合と比較して、部材を削減するとともにコス
トを低下できる。そして、ガイドプレート1でブローバ
イガス導入口2の下方を遮蔽するとともに、ガイドプレ
ート1とブローバイガス導入口2の間に迷路状のブロー
バイガス導入通路を形成し、オイルミストの侵入を防止
するオイルセパレータ構造10を提供する。この場合、
図5の符号1’に示した従来の技術と比較して、ガイド
プレート1によってオイルミストを遮り、ブローバイガ
ス分離室52内で飛散しないようにできる。
は、カムシャフト46とブリーザプレート9の間に延び
る板状のガイドプレート(遮断壁)1が一体で形成され
る。具体的には、ガイドプレート1とカムアングルセン
サハウジング6はアルミダイカスト製である。図4に示
すように、カムアングルセンサハウジング6は二箇所6
4でシリンダヘッド40にボルト締結されるため、カム
アングルセンサハウジング6と一体形成されるガイドプ
レート1は、ブリーザプレート9と一箇所(図5の符号
3’参照)から溶接固定される従来技術と比較してより
剛性を高めて振動を防止できる。また、両部材を別体に
用意する場合と比較して、部材を削減するとともにコス
トを低下できる。そして、ガイドプレート1でブローバ
イガス導入口2の下方を遮蔽するとともに、ガイドプレ
ート1とブローバイガス導入口2の間に迷路状のブロー
バイガス導入通路を形成し、オイルミストの侵入を防止
するオイルセパレータ構造10を提供する。この場合、
図5の符号1’に示した従来の技術と比較して、ガイド
プレート1によってオイルミストを遮り、ブローバイガ
ス分離室52内で飛散しないようにできる。
【0023】具体的には、ガイドプレート1はブローバ
イガス導入口2に対向する中央部にブローバイガス導入
口2からブローバイガス分離室52内へ突出する突出部
4(図3の符号Lの区域参照)を形成するとともに、こ
の突出部4の外周部に位置する箇所3、5の間をブリー
ザプレート9と重なるようにブリーザプレート9の下方
に配設し、突出部4と導入口2とを嵌合させて突出部4
と導入口2との間にブローバイガス通路を設ける。この
ようにオイルセパレータ構造10を提供することで、カ
ム44のノーズ部44’(図1参照)によるオイル飛沫
を導入口2からブローバイガス分離室52内に直接侵入
させる前に効果的に遮蔽することができる。従って、本
発明の実施の形態に係るオイルセパレータ構造10は、
オイルセパレータ機能を向上させることで、従来の技術
で用いられていたブローバイガス分離室52内のオイル
分離壁(図6の符号7参照)等をさらに削減することが
できる。従って、図3、図4に示す本発明の実施の形態
に係るオイルセパレータ構造10は、カムシャフト46
とブリーザプレート1との間隔を拡大することなく、コ
ンパクトに構成されるとともに、図5〜図8に示した従
来の技術と比較して、重量、部品点数及びコストを減少
する。
イガス導入口2に対向する中央部にブローバイガス導入
口2からブローバイガス分離室52内へ突出する突出部
4(図3の符号Lの区域参照)を形成するとともに、こ
の突出部4の外周部に位置する箇所3、5の間をブリー
ザプレート9と重なるようにブリーザプレート9の下方
に配設し、突出部4と導入口2とを嵌合させて突出部4
と導入口2との間にブローバイガス通路を設ける。この
ようにオイルセパレータ構造10を提供することで、カ
ム44のノーズ部44’(図1参照)によるオイル飛沫
を導入口2からブローバイガス分離室52内に直接侵入
させる前に効果的に遮蔽することができる。従って、本
発明の実施の形態に係るオイルセパレータ構造10は、
オイルセパレータ機能を向上させることで、従来の技術
で用いられていたブローバイガス分離室52内のオイル
分離壁(図6の符号7参照)等をさらに削減することが
できる。従って、図3、図4に示す本発明の実施の形態
に係るオイルセパレータ構造10は、カムシャフト46
とブリーザプレート1との間隔を拡大することなく、コ
ンパクトに構成されるとともに、図5〜図8に示した従
来の技術と比較して、重量、部品点数及びコストを減少
する。
【0024】また、好適には、本発明の実施の形態に係
るオイルセパレータ構造10は、導入口2をカムシャフ
ト46の上方に形成して、エンジン100内部にデッド
スペースを生じさせることなくシリンダヘッド40周辺
の各エンジン部材を密着して配置させる。このため、本
発明の実施の形態に係るオイルセパレータ構造10はエ
ンジン100の小型化の要求に対応できる。
るオイルセパレータ構造10は、導入口2をカムシャフ
ト46の上方に形成して、エンジン100内部にデッド
スペースを生じさせることなくシリンダヘッド40周辺
の各エンジン部材を密着して配置させる。このため、本
発明の実施の形態に係るオイルセパレータ構造10はエ
ンジン100の小型化の要求に対応できる。
【0025】さらに好適には、本発明の実施の形態に係
るオイルセパレータ構造10は、図4に示すようにガイ
ドプート1をカム44のノーズ部44’を覆うようにカ
ムシャフト46の回転方向前側(カムシャフト中心線6
5の上側)に延設させて、主にカム先端部から生じるオ
イルを、ブローバイガス分離室52内へ侵入しないよう
に効果的に防止する。
るオイルセパレータ構造10は、図4に示すようにガイ
ドプート1をカム44のノーズ部44’を覆うようにカ
ムシャフト46の回転方向前側(カムシャフト中心線6
5の上側)に延設させて、主にカム先端部から生じるオ
イルを、ブローバイガス分離室52内へ侵入しないよう
に効果的に防止する。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成された
エンジンのオイルセパレータ構造であるから、請求項1
に記載した発明によれば、カムシャフトハウジングにガ
イドプレートを一体形成することで、ガイドプレートを
ブリーザプレートに溶接固定していた従来技術と比較し
て部材とコストを削減するとともに、ガイドプレートに
よってブローバイガス導入口の前面を遮り、カムのノー
ズ部を潤滑したオイル飛沫が直接ブローバイガス分離室
に侵入することをより少なくし、従来技術でブローバイ
ガス分離室を形成するシリンダヘッドカバー内に設けて
いた複数のオイル分離用のリブ壁等を減少することがで
きるため、部材、重量を削減し、より低コストなオイル
セパレータ構造が可能になる。
エンジンのオイルセパレータ構造であるから、請求項1
に記載した発明によれば、カムシャフトハウジングにガ
イドプレートを一体形成することで、ガイドプレートを
ブリーザプレートに溶接固定していた従来技術と比較し
て部材とコストを削減するとともに、ガイドプレートに
よってブローバイガス導入口の前面を遮り、カムのノー
ズ部を潤滑したオイル飛沫が直接ブローバイガス分離室
に侵入することをより少なくし、従来技術でブローバイ
ガス分離室を形成するシリンダヘッドカバー内に設けて
いた複数のオイル分離用のリブ壁等を減少することがで
きるため、部材、重量を削減し、より低コストなオイル
セパレータ構造が可能になる。
【0027】さらに、請求項2に記載した発明によれ
ば、上記効果に加え、オイル飛沫をブローバイガス分離
室内に侵入させることなく、導入口をカムシャフトの上
方に形成できるので、デッドスペースを生じさせること
なくカムシャフトとガイドプレートとを近接して配置す
ることができ、エンジンの小型化の要求に対応するオイ
ルセパレータ構造が可能になる。
ば、上記効果に加え、オイル飛沫をブローバイガス分離
室内に侵入させることなく、導入口をカムシャフトの上
方に形成できるので、デッドスペースを生じさせること
なくカムシャフトとガイドプレートとを近接して配置す
ることができ、エンジンの小型化の要求に対応するオイ
ルセパレータ構造が可能になる。
【0028】そして、請求項3に記載した発明によれ
ば、上記効果に加え、ガイドプレートはカムのノーズ部
を覆うようにオイルが掻き揚げられる側であるカムシャ
フトの回転方向前側に延設されるので、主にオイルバス
または強制潤滑によるカムの潤滑から生じるオイルを、
導入口から侵入しないように効果的に防止するオイルセ
パレータ構造が可能になる。
ば、上記効果に加え、ガイドプレートはカムのノーズ部
を覆うようにオイルが掻き揚げられる側であるカムシャ
フトの回転方向前側に延設されるので、主にオイルバス
または強制潤滑によるカムの潤滑から生じるオイルを、
導入口から侵入しないように効果的に防止するオイルセ
パレータ構造が可能になる。
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの内部構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジンの正面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施の形態に係るオイルセパレータ構
造を示すシリンダヘッドの側断面図である。
造を示すシリンダヘッドの側断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】従来技術に係るオイルセパレータ構造を示すシ
リンダヘッドの側断面図である。
リンダヘッドの側断面図である。
【図6】シリンダヘッドカバーを外した図5の平面図で
ある。
ある。
【図7】従来技術に係るオイルセパレータ構造を示すシ
リンダヘッドカバーの底面図である。
リンダヘッドカバーの底面図である。
【図8】図7に示したオイル分離用のリブ壁のa−a線
に沿った断面図である。
に沿った断面図である。
1 ガイドプレート(遮断壁)
2 導入口
6 カムアングルセンサハウジング
9 ブリーザプレート
10 オイルセパレータ構造
30 シリンダブロック
31 燃焼室
40 シリンダヘッド
43、44 カム
50 シリンダヘッドカバー
52 ブローバイガス分離室(ブリーザ室)
60 カムアングルセンサ
100 エンジン
Claims (3)
- 【請求項1】 カムシャフトをカムハウジングによりシ
リンダヘッドに軸支するとともに、前記カムシャフトの
上方に配設されるブリーザプレートとシリンダヘッドカ
バーとでブローバイガス分離室を形成し、前記ブリーザ
プレートにブローバイガスの導入口を開設したエンジン
のオイルセパレータ構造において、前記カムシャフトハ
ウジングには前記導入口の下方を覆うガイドプレートを
一体に形成し、該ガイドプレートの中央部に前記導入口
内へ突出する突出部を形成し、該突出部と前記導入口と
の間にブローバイガス導入通路を設けたことを特徴とす
るエンジンのオイルセパレータ構造。 - 【請求項2】 前記導入口を前記カムシャフトの上方に
形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの
オイルセパレータ構造。 - 【請求項3】 前記ガイドプートは前記カムのノーズ部
を覆うように前記カムシャフトの回転方向の前側に延設
されることを特徴とする請求項1または2に記載のエン
ジンのオイルセパレータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001378982A JP2003184533A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | エンジンのオイルセパレータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001378982A JP2003184533A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | エンジンのオイルセパレータ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003184533A true JP2003184533A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27590949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001378982A Pending JP2003184533A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | エンジンのオイルセパレータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003184533A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102434249A (zh) * | 2011-12-02 | 2012-05-02 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种带油气分离腔的凸轮轴盖 |
JP2013253524A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のカム角センサの取付け構造 |
CN109424388A (zh) * | 2017-09-04 | 2019-03-05 | 上海汽车集团股份有限公司 | 具有曲轴箱油气分离系统的发动机组件 |
-
2001
- 2001-12-12 JP JP2001378982A patent/JP2003184533A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102434249A (zh) * | 2011-12-02 | 2012-05-02 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种带油气分离腔的凸轮轴盖 |
JP2013253524A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のカム角センサの取付け構造 |
CN109424388A (zh) * | 2017-09-04 | 2019-03-05 | 上海汽车集团股份有限公司 | 具有曲轴箱油气分离系统的发动机组件 |
CN109424388B (zh) * | 2017-09-04 | 2020-10-16 | 上海汽车集团股份有限公司 | 具有曲轴箱油气分离系统的发动机组件 |
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