JPH05306608A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents
エンジンの潤滑装置Info
- Publication number
- JPH05306608A JPH05306608A JP13805092A JP13805092A JPH05306608A JP H05306608 A JPH05306608 A JP H05306608A JP 13805092 A JP13805092 A JP 13805092A JP 13805092 A JP13805092 A JP 13805092A JP H05306608 A JPH05306608 A JP H05306608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- blow
- cylinder head
- gas
- crank chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、クランク室からオイル溜部にオイ
ルのみを確実に送給し、オイルの循環を良好とするとと
もに、クランク室内のオイルの油面を確保しつつオイル
パンの深さを浅くしてエンジンの小型化を図ることを目
的としている。 【構成】 このため、シリンダブロックの下部にロアケ
ースを取り付けるとともにロアケースの下部にオイルパ
ンを取り付けてクランクシャフトの回転を許容するクラ
ンク室とオイル溜部とを区画形成し、クランク室とシリ
ンダヘッドカバー内とを連絡するブローバイガス通路と
シリンダヘッドカバー内とオイル溜部とを連絡するオイ
ル戻し通路とを夫々設け、クランク室とオイル溜部とを
連絡口によって連絡するとともにシリンダブロックには
連絡口とオイル溜部上部とを連絡する凹部空間を設けて
いる。
ルのみを確実に送給し、オイルの循環を良好とするとと
もに、クランク室内のオイルの油面を確保しつつオイル
パンの深さを浅くしてエンジンの小型化を図ることを目
的としている。 【構成】 このため、シリンダブロックの下部にロアケ
ースを取り付けるとともにロアケースの下部にオイルパ
ンを取り付けてクランクシャフトの回転を許容するクラ
ンク室とオイル溜部とを区画形成し、クランク室とシリ
ンダヘッドカバー内とを連絡するブローバイガス通路と
シリンダヘッドカバー内とオイル溜部とを連絡するオイ
ル戻し通路とを夫々設け、クランク室とオイル溜部とを
連絡口によって連絡するとともにシリンダブロックには
連絡口とオイル溜部上部とを連絡する凹部空間を設けて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの潤滑装置に
係り、特にシリンダブロック下部のクランク室とシリン
ダヘッドカバー内とを連通するとともに、シリンダヘッ
ドカバー内と吸気系上流側とを連通してブローバイガス
を吸気系上流側に還元するエンジンの潤滑装置に関す
る。
係り、特にシリンダブロック下部のクランク室とシリン
ダヘッドカバー内とを連通するとともに、シリンダヘッ
ドカバー内と吸気系上流側とを連通してブローバイガス
を吸気系上流側に還元するエンジンの潤滑装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンは、燃焼室からピストンとシリ
ンダ壁との隙間を通ってクランク室に漏れ出るブローバ
イガスが発生する。この成分は未燃焼ガスのHCを含む
ので、再度燃焼室へ導いて再燃焼させてやる必要があ
る。このため、前記エンジンには、ブローバイガス通路
が設けられている。
ンダ壁との隙間を通ってクランク室に漏れ出るブローバ
イガスが発生する。この成分は未燃焼ガスのHCを含む
ので、再度燃焼室へ導いて再燃焼させてやる必要があ
る。このため、前記エンジンには、ブローバイガス通路
が設けられている。
【0003】エンジンのブローバイガス通路は、クラン
ク室とシリンダヘッドカバー内とを連絡するとともに、
このシリンダヘッドカバー内とエアクリーナとを連絡し
て設けられており、クランク室のオイルが混入したブロ
ーバイガスをクランク室側開口部位から取り入れてシリ
ンダヘッド側でブローバイガスとオイルとに分離し、ブ
ローバイガスをエアクリーナへ還元するとともに、オイ
ルをクランク室に送り返している。
ク室とシリンダヘッドカバー内とを連絡するとともに、
このシリンダヘッドカバー内とエアクリーナとを連絡し
て設けられており、クランク室のオイルが混入したブロ
ーバイガスをクランク室側開口部位から取り入れてシリ
ンダヘッド側でブローバイガスとオイルとに分離し、ブ
ローバイガスをエアクリーナへ還元するとともに、オイ
ルをクランク室に送り返している。
【0004】また、エンジンの潤滑用オイル戻し装置と
しては、特開昭61−175211号公報に開示される
如く、機関本体はシリンダブロックと、デッキ面上に重
合結着されるシリンダヘッドと、シリンダブロックの開
口下面に被着されるオイルパンとを備え、シリンダブロ
ックとシリンダヘッドにはそれらに跨って縦方向のオイ
ル戻し通路を形成し、オイル戻し通路の開口下端をクラ
ンク室に連通し、クランク室内のクランク軸下にクラン
ク室とオイルパン内のオイル溜とを仕切るバッフルプレ
ートを設け、バッフルプレートには、オイル戻し通路の
直下近傍に位置してオイル戻し孔を開口したものがあっ
た。
しては、特開昭61−175211号公報に開示される
如く、機関本体はシリンダブロックと、デッキ面上に重
合結着されるシリンダヘッドと、シリンダブロックの開
口下面に被着されるオイルパンとを備え、シリンダブロ
ックとシリンダヘッドにはそれらに跨って縦方向のオイ
ル戻し通路を形成し、オイル戻し通路の開口下端をクラ
ンク室に連通し、クランク室内のクランク軸下にクラン
ク室とオイルパン内のオイル溜とを仕切るバッフルプレ
ートを設け、バッフルプレートには、オイル戻し通路の
直下近傍に位置してオイル戻し孔を開口したものがあっ
た。
【0005】更に、エンジンの潤滑装置としては、特開
昭62−225711号公報に開示される如く、クラン
クケース下部に油溜りを設け、クランク機構を構成する
部材にスプラッシャを取り付けて油溜り内の潤滑油をか
き上げて各部の潤滑を行うとともに、クランク室とロッ
カアーム室とを結ぶ少なくとも2つの通路を設け、その
うち一方の通路に主としてクランク室へ向かうガスの流
れを規制する逆止弁を設け、クランク室とロッカアーム
室内のガスを循環させ、ガスの流れにのせて潤滑油を動
弁系へ供給するようにしたエンジンの潤滑装置におい
て、ガスの循環経路を構成する通路とは別体にロッカア
ーム室からクランク室へ潤滑油を戻す油戻し通路を設
け、油戻し通路に主としてオイルの流れを規制する逆止
弁を設けたものがあった。
昭62−225711号公報に開示される如く、クラン
クケース下部に油溜りを設け、クランク機構を構成する
部材にスプラッシャを取り付けて油溜り内の潤滑油をか
き上げて各部の潤滑を行うとともに、クランク室とロッ
カアーム室とを結ぶ少なくとも2つの通路を設け、その
うち一方の通路に主としてクランク室へ向かうガスの流
れを規制する逆止弁を設け、クランク室とロッカアーム
室内のガスを循環させ、ガスの流れにのせて潤滑油を動
弁系へ供給するようにしたエンジンの潤滑装置におい
て、ガスの循環経路を構成する通路とは別体にロッカア
ーム室からクランク室へ潤滑油を戻す油戻し通路を設
け、油戻し通路に主としてオイルの流れを規制する逆止
弁を設けたものがあった。
【0006】更にまた、エンジンの潤滑油案内装置とし
ては、特開平3−54310号公報に開示される如く、
シリンダブロックの下面側を覆うオイルパンと、オイル
パンの底部側とクランク軸側とを仕切るバッフルプレー
トとを設け、シリンダブロックの上部側からオイルパン
に向かって流れる潤滑油用の戻し通路をシリンダブロッ
クに形成し、戻し通路の下端からオイルパン内に落下し
ようとする潤滑油をオイルパンの底部にまで導くガイド
体を設けたエンジンの潤滑油案内装置において、ガイド
体をオイルパンとバッフルプレートとは別体に形成し、
これをオイルパンとバッフルプレートのうちいずれか一
方に取り付けたものがあった。
ては、特開平3−54310号公報に開示される如く、
シリンダブロックの下面側を覆うオイルパンと、オイル
パンの底部側とクランク軸側とを仕切るバッフルプレー
トとを設け、シリンダブロックの上部側からオイルパン
に向かって流れる潤滑油用の戻し通路をシリンダブロッ
クに形成し、戻し通路の下端からオイルパン内に落下し
ようとする潤滑油をオイルパンの底部にまで導くガイド
体を設けたエンジンの潤滑油案内装置において、ガイド
体をオイルパンとバッフルプレートとは別体に形成し、
これをオイルパンとバッフルプレートのうちいずれか一
方に取り付けたものがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの潤滑装置においては、図2に示す如く、シリンダ
ブロック104の上部にシリンダヘッド112を配置し
ている。このシリンダブロック104の内部にピストン
106、コネクチングロッド108、クランクシャフト
110を配設し、下部にオイルパン138を設けてい
る。
ジンの潤滑装置においては、図2に示す如く、シリンダ
ブロック104の上部にシリンダヘッド112を配置し
ている。このシリンダブロック104の内部にピストン
106、コネクチングロッド108、クランクシャフト
110を配設し、下部にオイルパン138を設けてい
る。
【0008】前記オイルパン138内には、潤滑用オイ
ルが溜められている。このオイルの油面は攪拌によりオ
イルの劣化、空気の混入による潤滑性の低下及び攪拌抵
抗によるエンジン出力の低下を防止する為に前記クラン
クシャフト110のクランクウェブ110aより下方に
設定する必要がある。
ルが溜められている。このオイルの油面は攪拌によりオ
イルの劣化、空気の混入による潤滑性の低下及び攪拌抵
抗によるエンジン出力の低下を防止する為に前記クラン
クシャフト110のクランクウェブ110aより下方に
設定する必要がある。
【0009】また、前述したオイルの油面を基準にして
オイルパン138の下面を決定し、所定量のオイル量を
確保していた。
オイルパン138の下面を決定し、所定量のオイル量を
確保していた。
【0010】更に、エンジンを傾斜させた搭載方式にお
いては、図3に示す如く、オイルパン238とシリンダ
ブロック204間に専用のケース部236を設けてオイ
ル量を確保するものもある。
いては、図3に示す如く、オイルパン238とシリンダ
ブロック204間に専用のケース部236を設けてオイ
ル量を確保するものもある。
【0011】この結果、オイルパン138が大型化して
しまい、エンジン102搭載時の地上高が少なくなり、
実用上不利であるという不都合があった。
しまい、エンジン102搭載時の地上高が少なくなり、
実用上不利であるという不都合があった。
【0012】また、十分な地上高を確保しようとする
と、ボンネット形状が高くなってしまうという不都合が
あった。
と、ボンネット形状が高くなってしまうという不都合が
あった。
【0013】更に、前記オイルパン138の深さが大で
ある為にこのオイルパン138の材質、形状、板厚等の
プレス成形上の制約が多くなってしまい、前記オイルパ
ン138の製造を複雑化し、実用上不利であるという不
都合があった。
ある為にこのオイルパン138の材質、形状、板厚等の
プレス成形上の制約が多くなってしまい、前記オイルパ
ン138の製造を複雑化し、実用上不利であるという不
都合があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、シリンダブロック下部のク
ランクシャフトの回転するクランク室とシリンダヘッド
カバー内とを連通するとともにシリンダヘッドカバー内
と吸気系上流側とを連通してブローバイガスを吸気系上
流側に還元するエンジンの潤滑装置において、シリンダ
ブロックの下部にロアケースを取り付けるとともにこの
ロアケースの下部にオイルパンを取り付けて前記クラン
クシャフトの回転を許容するクランク室とオイル溜部と
を区画形成し、前記クランク室とシリンダヘッドカバー
内とを連絡するブローバイガス通路とシリンダヘッドカ
バー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し通路とを夫
々設け、クランク室とオイル溜部とを連絡口によって連
絡するとともに前記シリンダブロックには連絡口とオイ
ル溜部上部とを連絡する凹部空間を設けたことを特徴と
する。
述不都合を除去するために、シリンダブロック下部のク
ランクシャフトの回転するクランク室とシリンダヘッド
カバー内とを連通するとともにシリンダヘッドカバー内
と吸気系上流側とを連通してブローバイガスを吸気系上
流側に還元するエンジンの潤滑装置において、シリンダ
ブロックの下部にロアケースを取り付けるとともにこの
ロアケースの下部にオイルパンを取り付けて前記クラン
クシャフトの回転を許容するクランク室とオイル溜部と
を区画形成し、前記クランク室とシリンダヘッドカバー
内とを連絡するブローバイガス通路とシリンダヘッドカ
バー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し通路とを夫
々設け、クランク室とオイル溜部とを連絡口によって連
絡するとともに前記シリンダブロックには連絡口とオイ
ル溜部上部とを連絡する凹部空間を設けたことを特徴と
する。
【0015】
【作用】上述の如く発明したことにより、エンジンを駆
動した際には、クランク室内のオイルが混入したブロー
バイガスは、ブローバイガス通路によってシリンダヘッ
ドカバー内に供給され、ブローバイガスのみを吸気系上
流側に還元するとともに、オイル戻し通路によってオイ
ルをオイル溜部に戻している。
動した際には、クランク室内のオイルが混入したブロー
バイガスは、ブローバイガス通路によってシリンダヘッ
ドカバー内に供給され、ブローバイガスのみを吸気系上
流側に還元するとともに、オイル戻し通路によってオイ
ルをオイル溜部に戻している。
【0016】また、クランク室内のオイルは、クランク
シャフトの駆動によって連絡口、凹部空間を介してオイ
ル溜部に送られている。
シャフトの駆動によって連絡口、凹部空間を介してオイ
ル溜部に送られている。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】図1はこの発明の実施例を示すものであ
る。図1において、2はエンジン、4はシリンダブロッ
クである。前記エンジン2のシリンダブロック4は内部
にシリンダ4aが形成され、このシリンダ4a内を往復
動するピストン6が嵌入されている。前記ピストン6は
コネクチンクロッド8の一端側に取り付けられており、
このコネクチングロッド8の他端側にクランクシャフト
10が取り付けられている。このクランクシャフト10
は、回動可能に前記シリンダブロック4下部に取り付け
られている。
る。図1において、2はエンジン、4はシリンダブロッ
クである。前記エンジン2のシリンダブロック4は内部
にシリンダ4aが形成され、このシリンダ4a内を往復
動するピストン6が嵌入されている。前記ピストン6は
コネクチンクロッド8の一端側に取り付けられており、
このコネクチングロッド8の他端側にクランクシャフト
10が取り付けられている。このクランクシャフト10
は、回動可能に前記シリンダブロック4下部に取り付け
られている。
【0019】前記シリンダブロック4は、上部にシリン
ダヘッド12が固設され、このシリンダヘッド12の上
部にシリンダヘッドカバー14が固設されている。前記
シリンダヘッド12には、吸気管16の下流側が固設さ
れているとともに、排気管18の上流側が固設されてい
る。
ダヘッド12が固設され、このシリンダヘッド12の上
部にシリンダヘッドカバー14が固設されている。前記
シリンダヘッド12には、吸気管16の下流側が固設さ
れているとともに、排気管18の上流側が固設されてい
る。
【0020】前記吸気管16の上流側には、スロットル
バルブ20が内装されたスロットルボディ22の下流側
が固設され、このスロットルボディ22の上流側には、
エアクリーナ24が固設されている。
バルブ20が内装されたスロットルボディ22の下流側
が固設され、このスロットルボディ22の上流側には、
エアクリーナ24が固設されている。
【0021】また、前記シリンダヘッド12とシリンダ
ヘッドカバー14とによってカムシャフト26を収容す
る動弁室28が形成されている。この動弁室28は、板
状部材30の孔部32によってシリンダヘッドカバー1
4上部部位に設けられたブローバイガス用空間部34に
連絡されている。
ヘッドカバー14とによってカムシャフト26を収容す
る動弁室28が形成されている。この動弁室28は、板
状部材30の孔部32によってシリンダヘッドカバー1
4上部部位に設けられたブローバイガス用空間部34に
連絡されている。
【0022】前記シリンダブロック4の下部にロアケー
ス36を取り付けるとともに、このロアケース36の下
部にオイルパン38を取り付けて前記クランクシャフト
10の回転を許容するクランク室40とオイル溜部42
とを区画形成し、前記クランク室40とシリンダヘッド
カバー14内とを連絡するブローバイガス通路44とシ
リンダヘッドカバー14内とオイル溜部42とを連絡す
るオイル戻し通路46とを夫々設け、クランク室40と
オイル溜部42とを連絡口48によって連絡するととも
に、前記シリンダブロック4には、連絡口48とオイル
溜部42上部とを連絡する凹部空間50を設ける。
ス36を取り付けるとともに、このロアケース36の下
部にオイルパン38を取り付けて前記クランクシャフト
10の回転を許容するクランク室40とオイル溜部42
とを区画形成し、前記クランク室40とシリンダヘッド
カバー14内とを連絡するブローバイガス通路44とシ
リンダヘッドカバー14内とオイル溜部42とを連絡す
るオイル戻し通路46とを夫々設け、クランク室40と
オイル溜部42とを連絡口48によって連絡するととも
に、前記シリンダブロック4には、連絡口48とオイル
溜部42上部とを連絡する凹部空間50を設ける。
【0023】詳述すれば、前記ロアケース36は、第
1、第2ロアケース36−1、36−2からなり、後述
する第2ロアケース36−2の外側に配設される第1ロ
アケース36−1は、上部がシリンダブロック4の外側
下部に固設されており、この第1ロアケース36−1の
下部には、オイルパン38が取り付けられている。
1、第2ロアケース36−1、36−2からなり、後述
する第2ロアケース36−2の外側に配設される第1ロ
アケース36−1は、上部がシリンダブロック4の外側
下部に固設されており、この第1ロアケース36−1の
下部には、オイルパン38が取り付けられている。
【0024】前記第2ロアケース36−2は、クランク
シャフト10のクランクウェブ10aの回転を許容すべ
く断面円弧状に形成され、この第2ロアケース36−2
がシリンダブロック4の内側下部に固設されている。
シャフト10のクランクウェブ10aの回転を許容すべ
く断面円弧状に形成され、この第2ロアケース36−2
がシリンダブロック4の内側下部に固設されている。
【0025】前記第1、第2ロアケース36−1、36
−2を配設することにより、第2ロアケース36−2の
内側部位に前記シリンダブロック4と第2ロアケース3
6−2とによってクランク室40を形成するとともに、
第2ロアケース36−2外側部位には第1、第2ロアケ
ース36−1、36−2とオイルパン38とによりクラ
ンク室40に連絡する第1上部開口42−1と後述する
オイル戻し通路46に連絡する第2上部開口42−2と
を有するオイル溜部42を形成している。
−2を配設することにより、第2ロアケース36−2の
内側部位に前記シリンダブロック4と第2ロアケース3
6−2とによってクランク室40を形成するとともに、
第2ロアケース36−2外側部位には第1、第2ロアケ
ース36−1、36−2とオイルパン38とによりクラ
ンク室40に連絡する第1上部開口42−1と後述する
オイル戻し通路46に連絡する第2上部開口42−2と
を有するオイル溜部42を形成している。
【0026】また、前記クランク室40は、ブローバイ
ガス通路44により動弁室28に連絡されている。この
ブローバイガス通路44は、ブロック側ブローバイガス
通路44−1とヘッド側ブローバイガス通路44−2と
から形成されている。前記ブロック側ブローバイガス通
路44−1は、クランク室40の上部部位に始端開口し
ている。
ガス通路44により動弁室28に連絡されている。この
ブローバイガス通路44は、ブロック側ブローバイガス
通路44−1とヘッド側ブローバイガス通路44−2と
から形成されている。前記ブロック側ブローバイガス通
路44−1は、クランク室40の上部部位に始端開口し
ている。
【0027】前記動弁室28は、ブローバイガス用空間
部34に連絡されており、このブローバイガス用空間部
34は、ブローバイガス連絡通路52によってエアクリ
ーナ24に連絡されている。
部34に連絡されており、このブローバイガス用空間部
34は、ブローバイガス連絡通路52によってエアクリ
ーナ24に連絡されている。
【0028】更に、前記動弁室28は、ブローバイガス
通路44とは逆側のオイル戻り通路46によりオイル溜
部42に連絡されている。このオイル戻し通路46は、
ブロック側オイル戻し通路46−1とヘッド側オイル戻
し通路46−2とから形成されている。
通路44とは逆側のオイル戻り通路46によりオイル溜
部42に連絡されている。このオイル戻し通路46は、
ブロック側オイル戻し通路46−1とヘッド側オイル戻
し通路46−2とから形成されている。
【0029】更にまた、前記クランク室40とオイル溜
部42とは、連絡口48によって連絡されている。前記
連絡口48は、クランクシャフト10の回転方向(図1
の白抜き矢印方向)に対して前記ブロック側ブローバイ
ガス通路44−1よりも上流側且つシリンダブロック4
の下面部位より上側に形成されている。前記連絡口48
とオイル溜部42の第1上部開口42−1とを連絡する
凹部空間50をシリンダブロックによって形成してい
る。
部42とは、連絡口48によって連絡されている。前記
連絡口48は、クランクシャフト10の回転方向(図1
の白抜き矢印方向)に対して前記ブロック側ブローバイ
ガス通路44−1よりも上流側且つシリンダブロック4
の下面部位より上側に形成されている。前記連絡口48
とオイル溜部42の第1上部開口42−1とを連絡する
凹部空間50をシリンダブロックによって形成してい
る。
【0030】また、前記第1ロアケース36−1の端部
36a−1を第1上部開口42−1側に折曲し、クラン
クシャフト10の回転時のブローバイガス中のオイルの
オイル溜部42への流入を容易とするものである。
36a−1を第1上部開口42−1側に折曲し、クラン
クシャフト10の回転時のブローバイガス中のオイルの
オイル溜部42への流入を容易とするものである。
【0031】なお、符号54はオイルストレーナ、56
はオイルポンプである。
はオイルポンプである。
【0032】次に作用について説明する。
【0033】エンジン2を駆動した際には、クランク室
40内のオイルが混入したブローバイガスがブローバイ
ガス通路44によってシリンダヘッドカバー14内の動
弁室28に供給される。その後に、ブローバイガスのみ
がブローバイガス用空間部34、ブローバイガス連絡通
路52を介して吸気系上流側のエアクリーナ24に還元
されるとともに、前記動弁室28内のオイルがオイル戻
し通路46によってオイル溜部42に戻されている。
40内のオイルが混入したブローバイガスがブローバイ
ガス通路44によってシリンダヘッドカバー14内の動
弁室28に供給される。その後に、ブローバイガスのみ
がブローバイガス用空間部34、ブローバイガス連絡通
路52を介して吸気系上流側のエアクリーナ24に還元
されるとともに、前記動弁室28内のオイルがオイル戻
し通路46によってオイル溜部42に戻されている。
【0034】また、ピストン6、クランクシャフト10
等の各潤滑部位を潤滑したクランク室40内のオイル
は、前記クランクシャフト10のクランクウェブ10a
の回転によって連絡口48、凹部空間50を介してオイ
ル溜部42に送られ、その後にオイルポンプ58により
オイルストレーナ56からエンジン内部に再度圧送され
ている。
等の各潤滑部位を潤滑したクランク室40内のオイル
は、前記クランクシャフト10のクランクウェブ10a
の回転によって連絡口48、凹部空間50を介してオイ
ル溜部42に送られ、その後にオイルポンプ58により
オイルストレーナ56からエンジン内部に再度圧送され
ている。
【0035】このとき、第1ロアケース36−1の端部
36a−1を第1上部開口42−1側の折曲したことに
より、オイルの循環を良好としている。
36a−1を第1上部開口42−1側の折曲したことに
より、オイルの循環を良好としている。
【0036】これにより、凹部空間50によってクラン
ク室40からオイル溜部42にオイルのみを確実に送給
でき、オイルの循環を良好とし得て、実用上有利であ
る。
ク室40からオイル溜部42にオイルのみを確実に送給
でき、オイルの循環を良好とし得て、実用上有利であ
る。
【0037】また、第2ロアケース36−2をクランク
シャフト10のクランクウェブ10aの回転を許容すべ
く断面円弧状に形成したことにより、クランク室40内
のオイルの油面を確保しつつオイルパン38の深さを浅
くすることができ、エンジン2を小型化し得て、実用上
有利であるとともに、回転部位をオイルが覆う構造とな
り、防音効果を期待することもできる。
シャフト10のクランクウェブ10aの回転を許容すべ
く断面円弧状に形成したことにより、クランク室40内
のオイルの油面を確保しつつオイルパン38の深さを浅
くすることができ、エンジン2を小型化し得て、実用上
有利であるとともに、回転部位をオイルが覆う構造とな
り、防音効果を期待することもできる。
【0038】更に、第1、第2ロアケース36−1、3
6−2によってクランクシャフト10を確実に支持する
ことにより、ロアケースの剛性を向上できるとともに、
オイルパン38の深さを深くすることなく前記クランク
室40内のオイル量を確保でき、実用上有利である。
6−2によってクランクシャフト10を確実に支持する
ことにより、ロアケースの剛性を向上できるとともに、
オイルパン38の深さを深くすることなく前記クランク
室40内のオイル量を確保でき、実用上有利である。
【0039】更にまた、前記クランク室40とシリンダ
ヘッドカバー14内の動弁室28とを連絡するブローバ
イガス通路44と前記動弁室28とオイル溜部42とを
連絡するオイル戻し通路46とを夫々独立して設けたこ
とにより、各通路を専用通路とすることができ、ブロー
バイガス通路44内のブローバイガスに干渉されること
なく、前記動弁室28内のオイルを速やかにオイル溜部
42に戻すことができ、実用上有利であるとともに、オ
イルの劣化を減少させることができ、オイルの使用寿命
を長くし得て、経済的にも有利である。
ヘッドカバー14内の動弁室28とを連絡するブローバ
イガス通路44と前記動弁室28とオイル溜部42とを
連絡するオイル戻し通路46とを夫々独立して設けたこ
とにより、各通路を専用通路とすることができ、ブロー
バイガス通路44内のブローバイガスに干渉されること
なく、前記動弁室28内のオイルを速やかにオイル溜部
42に戻すことができ、実用上有利であるとともに、オ
イルの劣化を減少させることができ、オイルの使用寿命
を長くし得て、経済的にも有利である。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、シリンダブロックの下部にロアケースを取り付ける
とともにロアケースの下部にオイルパンを取り付けてク
ランクシャフトの回転を許容するクランク室とオイル溜
部とを区画形成し、クランク室とシリンダヘッドカバー
内とを連絡するブローバイガス通路とシリンダヘッドカ
バー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し通路とを夫
々設け、クランク室とオイル溜部とを連絡口によって連
絡するとともにシリンダブロックには連絡口とオイル溜
部上部とを連絡する凹部空間を設けたので、クランク室
からオイル溜部にオイルのみを確実に送給でき、オイル
の循環を良好とし得て、実用上有利であるとともに、ク
ランク室内のオイルの油面を確保しつつオイルパンの深
さを浅くすることができ、エンジンを小型化し得て、実
用上有利である。また、ロアケースによってクランクシ
ャフトを確実に支持することができるとともに、オイル
パンの深さを深くすることなく所定のオイル量を確保で
き、実用上有利である。更に、クランク室とシリンダヘ
ッドカバー内とを連絡するブローバイガス通路とシリン
ダヘッドカバー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し
通路とを夫々設けたことにより、シリンダヘッドカバー
内のオイルを速やかにオイル溜部に戻すことができると
ともに、オイルの劣化を減少でき、実用上有利である。
ば、シリンダブロックの下部にロアケースを取り付ける
とともにロアケースの下部にオイルパンを取り付けてク
ランクシャフトの回転を許容するクランク室とオイル溜
部とを区画形成し、クランク室とシリンダヘッドカバー
内とを連絡するブローバイガス通路とシリンダヘッドカ
バー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し通路とを夫
々設け、クランク室とオイル溜部とを連絡口によって連
絡するとともにシリンダブロックには連絡口とオイル溜
部上部とを連絡する凹部空間を設けたので、クランク室
からオイル溜部にオイルのみを確実に送給でき、オイル
の循環を良好とし得て、実用上有利であるとともに、ク
ランク室内のオイルの油面を確保しつつオイルパンの深
さを浅くすることができ、エンジンを小型化し得て、実
用上有利である。また、ロアケースによってクランクシ
ャフトを確実に支持することができるとともに、オイル
パンの深さを深くすることなく所定のオイル量を確保で
き、実用上有利である。更に、クランク室とシリンダヘ
ッドカバー内とを連絡するブローバイガス通路とシリン
ダヘッドカバー内とオイル溜部とを連絡するオイル戻し
通路とを夫々設けたことにより、シリンダヘッドカバー
内のオイルを速やかにオイル溜部に戻すことができると
ともに、オイルの劣化を減少でき、実用上有利である。
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
る。
【図2】この発明の従来の技術を示すエンジンの断面図
である。
である。
【図3】エンジンの取付説明図である。
2 エンジン 4 シリンダブロック 10 クランクシャフト 14 シリンダヘッドカバー 16 吸気管 18 排気管 24 エアクリーナ 34 ブローバイガス用空間部 36 ロアケース 38 オイルパン 40 クランク室 42 オイル溜部 44 ブローバイガス通路 46 オイル戻し通路 48 連絡口 50 凹部空間 52 ブローバイガス連絡通路
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダブロック下部のクランクシャフ
トの回転するクランク室とシリンダヘッドカバー内とを
連通するとともにシリンダヘッドカバー内と吸気系上流
側とを連通してブローバイガスを吸気系上流側に還元す
るエンジンの潤滑装置において、シリンダブロックの下
部にロアケースを取り付けるとともにこのロアケースの
下部にオイルパンを取り付けて前記クランクシャフトの
回転を許容するクランク室とオイル溜部とを区画形成
し、前記クランク室とシリンダヘッドカバー内とを連絡
するブローバイガス通路とシリンダヘッドカバー内とオ
イル溜部とを連絡するオイル戻し通路とを夫々設け、ク
ランク室とオイル溜部とを連絡口によって連絡するとと
もに前記シリンダブロックには連絡口とオイル溜部上部
とを連絡する凹部空間を設けたことを特徴とするエンジ
ンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13805092A JPH05306608A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13805092A JPH05306608A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306608A true JPH05306608A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=15212826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13805092A Pending JPH05306608A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05306608A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003074321A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-12 | Yanmar Co Ltd | 舶用内燃機関のカム室潤滑油戻し通路構造 |
KR20030072026A (ko) * | 2002-03-05 | 2003-09-13 | 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 | 자동차 내연기관의 블로바이가스 통로와 드레인홀 구조 |
KR100785145B1 (ko) * | 2006-12-18 | 2007-12-11 | 현대자동차주식회사 | 차량용 엔진 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP13805092A patent/JPH05306608A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003074321A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-12 | Yanmar Co Ltd | 舶用内燃機関のカム室潤滑油戻し通路構造 |
KR20030072026A (ko) * | 2002-03-05 | 2003-09-13 | 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 | 자동차 내연기관의 블로바이가스 통로와 드레인홀 구조 |
KR100785145B1 (ko) * | 2006-12-18 | 2007-12-11 | 현대자동차주식회사 | 차량용 엔진 |
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