JPH11256376A - 鋼帯の連続酸洗装置 - Google Patents

鋼帯の連続酸洗装置

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JPH11256376A
JPH11256376A JP6020898A JP6020898A JPH11256376A JP H11256376 A JPH11256376 A JP H11256376A JP 6020898 A JP6020898 A JP 6020898A JP 6020898 A JP6020898 A JP 6020898A JP H11256376 A JPH11256376 A JP H11256376A
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JP
Japan
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steel strip
pickling
pickling tank
acid solution
skid
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Withdrawn
Application number
JP6020898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sagisaka
剛 鷺坂
Masaki Otsuka
正樹 大塚
Akihiro Hara
彰寛 原
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各酸洗槽の液面高さを一定に維持することに
より鋼帯のカテナリで必要酸洗長を確保しながら鋼帯を
連続酸洗する。 【構成】 前段酸洗槽10の酸液13で酸洗した鋼帯1
を後段酸洗槽20に送り込むとき、鋼帯1の表面から酸
液13をシールロール33で除去し、前段酸洗槽10に
戻す。シールロール33は、中間スキッド14から前段
酸洗槽10側にオフセットされており、鋼帯1に対する
押圧力がバランスウェイト34で調節される。 【効果】 シールロール33で酸液13,23が効率よ
く酸洗槽10,20に戻されるため、返送ポンプ42を
常時稼動させる必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯を複数のシャ
ローバス型酸洗槽に順次浸漬させながら連続酸洗する酸
洗装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼帯を連続酸洗する設備として、複
数のシャローバス型酸洗槽を鋼帯走行方向に沿って配列
し、各酸洗槽内で鋼帯を停止させることなく連続走行さ
せながら酸洗する方式が採用されている。この場合、各
段の酸洗槽の前後にスキッドを設け、スキッドとの間に
僅かな隙間を介してシールロールを設けている。酸洗槽
に収容されている酸浴は、シールロールの下端よりも上
位に液面が位置するように液面高さが調整される。酸洗
される熱延鋼帯は、シールロールとスキッドとの間を介
して酸洗槽に導入され、或いは酸洗槽から送り出され
る。熱延鋼帯の走行に伴ってシールロールと熱延鋼帯と
の隙間,スキッドと熱延鋼帯との隙間等から酸液が流出
する。熱延鋼帯に付着して酸洗槽から持ち出される酸液
もある。酸洗槽から持ち出された酸液は、リンガーロー
ルで鋼帯表面から除去され、回収後、酸洗槽内酸液の液
面を一定に維持するため、酸洗槽に返送される。
【0003】しかし、スキッドとシールロールとの間か
ら流出する或いは鋼帯に付着して持ち出される酸液が多
量であるため、液面を一定高さに維持することが難し
く、酸洗槽内で液面の低下が生じ易い。液面低下は、鋼
帯のカテナリにより酸液中に鋼帯を浸漬させているシャ
ローバスタイプ等の酸洗装置では鋼帯の浸漬長を短くす
る原因となる。短い浸漬長による酸洗不足を解消するた
めには、鋼帯の走行速度を落とすことが余儀なくされ、
生産性を低下させる。液面低下を防止するため、特開昭
62−142801号では、酸洗槽後方から流出した酸
液,鋼帯上に付着して酸洗槽から持ち出され、リンガー
ロールで鋼帯から除去された酸液を副酸洗槽に一旦回収
し、ポンプを用いて酸洗槽に返送することにより、酸洗
槽内の液面を一定高さに維持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸液は、鋼帯を連続酸
洗している間、常に酸洗槽から流出或いは持ち出され
る。したがって、酸洗槽内の液面を一定高さに維持する
ため、ポンプを常時稼動させる必要がある。ポンプの常
時稼動は、電力等の消費量を増加させ、また劣化したポ
ンプ設備を更新するサイクルを短くする。更に、シール
ロールに加えて、鋼帯から酸液を除去するリンガーロー
ルが別途必要になり、その分だけ設備費用を増加させ
る。本発明は、このような問題を解消すべく案出された
ものであり、酸洗槽出側で鋼帯に付着している酸液等を
搾り取って酸洗槽に返送することにより、回収・返送ポ
ンプを常時稼動させる必要なく、高速酸洗中においても
酸洗槽内での液面低下を防止し、安定条件下で鋼帯を連
続酸洗することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の連続酸洗装置
は、その目的を達成するため、鋼帯走行方向に沿って多
段配置した複数の酸洗槽と、前段酸洗槽に設けられた入
側スキッドと、前段酸洗槽と後段酸洗槽とを仕切る中間
スキッドと、後段酸洗槽に設けられた出側スキッドと、
各段の酸洗槽に設けられ、中間スキッド及び出側スキッ
ドから前段酸洗槽及び後段酸洗槽側にオフセットされた
位置にシールロールを配置した酸液回収機構とを備え、
前記シールロールは支点を中心として揺動可能で、鋼帯
に対する押圧力がバランスウェイトで調整されることを
特徴とする。酸液回収機構は、鋼帯走行方向に沿って移
動可能に設けることができる。後段酸洗槽は、後段酸洗
槽から前段酸洗槽に酸液を返送する酸液返送機構を介し
て前段酸洗槽に連絡させることが好ましい。
【0006】
【実施の形態】連続酸洗装置は、図1に示すように直列
配置した複数の酸洗槽にわたって鋼帯1を走行させてい
る。鋼帯1は、入側シールロール11と入側スキッド1
2との隙間から前段酸洗槽10に送り込まれ、前段酸洗
槽10に収容されている酸液13に浸漬される。次い
で、中間スキッド14を乗り越えて後段酸洗槽20に送
り込まれ、酸液23により同様に酸洗される。そして、
鋼帯1は、出側スキッド24を乗り越え、次段の酸洗槽
に送り込まれ、或いは酸洗装置から送り出される。この
連続酸洗装置において、各段の酸洗槽10,20の出側
に酸液回収機構30を設けている。酸液回収機構30
は、支点31に枢支されたL型リンク32の一端にシー
ルロール33を回転自在に設け、他端にバランスウェイ
ト34を設けている。支点31は、鋼帯1の走行方向
(図1では左→右方向)に沿って移動可能なように案内
レール(図示せず)に乗っていることが好ましい。シー
ルロール33は、中間スキッド14の頂面より前段酸洗
槽10側に若干オフセットされており、酸洗槽10から
送り出される鋼帯1に接触する。シールロール33が鋼
帯1を加圧する押圧力は、バランスウェイト34によっ
てロール自体の重量よりも大幅に軽減されている。
【0007】後段酸洗槽20には、酸液返送機構40の
排液管41が開口している。排液管41には返送ポンプ
42及び流量調整弁43が設けられており、後段酸洗槽
20から流入した酸液23が流入管44を経て前段酸洗
槽10に送られる。酸洗槽10,20内を鋼帯1が走行
する際、酸液13,23が鋼帯1の走行に随伴して流動
するため、各酸洗槽10,20内の液面15,25は、
出側になるほど高くなった傾斜面となる。他方、鋼帯1
のカテナリによる浸漬長を各酸洗槽10,20で十分と
るためには、酸洗槽10,20内の液面15,25を可
能な限り高くする必要がある。そのため、前段酸洗槽1
0から後段酸洗槽20へと流れ込もうとする酸液13の
流動が生じることは避けられない。
【0008】本発明では、前段酸洗槽10から後段酸洗
槽20への酸液13の流動を酸液回収機構40で抑え、
鋼帯1に付着している酸液13,23をシールロール3
3で除去し、それぞれの酸洗槽10,20に戻してい
る。シールロール33としては、耐薬品性に優れた硬質
ゴムで被覆したロールが使用される。シールロール33
は、中間スキッド14,出側スキッド24からオフセッ
トされている。そのため、シールロール33を鋼帯1に
押し付けたとき、図2に示すように鋼帯1がロール周面
に密着し、鋼帯1とシールロール33との間に隙間がな
くなる。中間スキッド14や出側スキッド24には連続
酸洗時に鋼帯1が常時接触するため、摩耗による窪み1
6,26が頂面に生じているが、シールロール33が中
間スキッド14,出側スキッド24からオフセットされ
ているため、シールロール33と鋼帯1との密着状態が
窪み16,26の影響を受けることがない。その結果、
鋼帯1に付着している酸液13,23は、シールロール
33で効率よく除去され、酸洗槽10,20に戻され
る。
【0009】これに対し、シールロール33を中間スキ
ッド14や出側スキッド24の直上に配置すると、酸洗
槽10,20から酸液13,23が流出することを阻止
できない。この場合、窪み16,26のある中間スキッ
ド14,出側スキッド24とシールロール33との間を
鋼帯1が通過するため、鋼帯1とシールロール33との
間又は鋼帯1と中間スキッド14,出側スキッド24と
の間に隙間17,27が生じる。したがって、酸液1
3,23は、隙間17,27を介して酸洗槽10,20
から流出する。
【0010】更に、シールロール33は、バランスウェ
イト34で押圧力が調整された状態で鋼帯1に押し付け
られ、支点31を中心として揺動可能になっている。そ
のため、形状不良な鋼帯1が送られてきた場合や、酸洗
槽10,20内で張力変動によって鋼帯1がばたついた
場合でも、シールロール33が上方に逃げることができ
る。したがって、シールロール33に過剰な荷重が加わ
ることがなく、ロール破損が防止される。シールロール
33の押圧力は、バランスウェイト34の重量によって
適正に維持できる。また、シールロール33による液切
り状況に応じて鋼帯走行方向に関する酸液回収機構40
の位置が調整される。したがって、最適条件でシールロ
ール33により酸液13,23が鋼帯1から除去される
ため、次段の酸洗槽20に持ち込まれる酸液13や系外
に持ち出される酸液23が大幅に少なくなる。
【0011】シールロール33は、連続酸洗を長時間継
続すると、鋼帯1との接触によって偏摩耗することがあ
る。偏摩耗したシールロール33は、鋼帯1との間に隙
間17,27を生じさせ、酸洗槽10,20から酸液1
3,23が流出する原因となる。また、大幅に少なくな
ったとはいえ、前段酸洗槽10から後段酸洗槽20に移
動する酸液13も皆無ではない。そこで、前段酸洗槽1
0からの酸液流出が生じた場合、酸液返送機構40の返
送ポンプ42を稼動させ、排液管41,流入管44を介
して後段酸洗槽20の酸液23を前段酸洗槽10に返送
する。これによって、前段酸洗槽10内の液面15が所
定の高さに維持される。このとき、流量調整弁43で後
段酸洗槽20から前段酸洗槽10に送られる酸液23の
返送量も調整されるため、後段酸洗槽20内の液面25
が低下することもない。このようにして、各酸洗槽1
0,20内の液面15,15が所定の高さに維持される
ため、カテナリによる鋼帯1の必要浸漬長が確保され、
酸洗不足となることなく安定した条件下で鋼帯1が連続
酸洗される。しかも、返送ポンプ42を常時稼動させる
必要がないため、消費電力が低減され。酸液返送機構の
劣化も抑制される。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の連続酸
洗装置にあっては、中間スキッド及び出側スキッドから
前段酸洗槽及び後段酸洗槽側にオフセットした位置に配
置したシールロールを鋼帯に押し当て、鋼帯表面に付着
している酸液を除去している。シールロールがオフセッ
ト位置にあるため鋼帯がロール表面に密着し、酸液が効
率よく除去され、元の酸洗槽に戻される。したがって、
各酸洗槽の液面が一定高さに保たれ、カテナリによる鋼
帯の必要浸漬長が確保され、安定した条件下で鋼帯が連
続酸洗される。しかも、後段酸洗槽から前段酸洗槽に酸
液を常時返送する必要がないため、消費電力の節減は勿
論、ポンプ設備にかかる負荷も大幅に軽減され、設備寿
命も長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シャローバスタイプの酸洗槽を多段配置した
連続酸洗装置の要部断面図
【図2】 オフセットしたシールロールと鋼帯,スキッ
ドとの位置関係を示す図
【図3】 スキッド直上にシールロールを配置したとき
の問題点を説明するための図
【図4】 シールロールの変位及び鋼帯との接触状態を
説明する図
【符号の説明】
1:鋼帯 10:前段酸洗槽 11:入側シールロール 1
2:入側スキッド 13:酸液 14:中間スキッ
ド 15:液面 16:窪み 17:隙間 20:後段酸洗槽 23:酸液 24:出側スキッ
ド 25:液面 26:窪み 27:隙間 30:酸液回収機構 31:支点 32:L型リン
ク 33:シールロール 34:バランスウェイト 40:酸液返送機構 41:排液管 42:返送ポ
ンプ 43:流量調整弁 44:流入管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯走行方向に沿って多段配置した複数
    の酸洗槽と、前段酸洗槽に設けられた入側スキッドと、
    前段酸洗槽と後段酸洗槽とを仕切る中間スキッドと、後
    段酸洗槽に設けられた出側スキッドと、各段の酸洗槽に
    設けられ、中間スキッド及び出側スキッドから前段酸洗
    槽及び後段酸洗槽側にオフセットされた位置にシールロ
    ールを配置した酸液回収機構とを備え、前記シールロー
    ルは支点を中心として揺動可能で、鋼帯に対する押圧力
    がバランスウェイトで調整される鋼帯の連続酸洗装置。
  2. 【請求項2】 酸液回収機構が鋼帯走行方向に沿って移
    動可能に設けられている請求項1記載の連続酸洗装置。
  3. 【請求項3】 後段酸洗槽から前段酸洗槽に酸液を返送
    する酸液返送機構で後段酸洗槽を前段酸洗槽に連絡させ
    ている請求項1又は2記載の連続酸洗装置。
JP6020898A 1998-03-11 1998-03-11 鋼帯の連続酸洗装置 Withdrawn JPH11256376A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6020898A JPH11256376A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 鋼帯の連続酸洗装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201751A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 酸洗設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014201751A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 酸洗設備

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Effective date: 20050607