JPH11254452A - 弾性成形品の成形方法及び弾性成形品の成形用金型 - Google Patents
弾性成形品の成形方法及び弾性成形品の成形用金型Info
- Publication number
- JPH11254452A JPH11254452A JP5723598A JP5723598A JPH11254452A JP H11254452 A JPH11254452 A JP H11254452A JP 5723598 A JP5723598 A JP 5723598A JP 5723598 A JP5723598 A JP 5723598A JP H11254452 A JPH11254452 A JP H11254452A
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- Japan
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- mold
- molding
- molding material
- cavity
- elastic molded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾性成形品を成形用金型により成形する場合
の型開きの作業性向上を図る。 【解決手段】 金型3に設けたエア注入口8は、成形材
料14が硬化するまでは閉塞状態とされるが、成形材料
14が硬化した後は開口状態とされる。この開口された
エア注入口8からキャビティ12内に加圧エアを注入し
て弾性成形品5を弾性撓みさせつつキャビティ12の成
形面7、11との隙間に流入させつつ型開きする。 【効果】 加圧エアをキャビティ12の成形面7、11
と弾性成形品5との間に流入させるようにしたので、型
開きの際に背圧が作用することがなく、したがって、バ
ールなどの工具を用いなくても人の力だけで型開きする
ことができる。
の型開きの作業性向上を図る。 【解決手段】 金型3に設けたエア注入口8は、成形材
料14が硬化するまでは閉塞状態とされるが、成形材料
14が硬化した後は開口状態とされる。この開口された
エア注入口8からキャビティ12内に加圧エアを注入し
て弾性成形品5を弾性撓みさせつつキャビティ12の成
形面7、11との隙間に流入させつつ型開きする。 【効果】 加圧エアをキャビティ12の成形面7、11
と弾性成形品5との間に流入させるようにしたので、型
開きの際に背圧が作用することがなく、したがって、バ
ールなどの工具を用いなくても人の力だけで型開きする
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性成形品の成形
方法及び弾性成形品の成形用金型に関するものである。
方法及び弾性成形品の成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム栓やゴム製グロメットなどの
弾性成形品を成形する際には、型開き状態の金型に成形
材料をセットし、型締めし、金型のキャビティ内で成形
材料が硬化した後に作業者が型開きし、成形品を取り出
すという手順で作業が行われていた。
弾性成形品を成形する際には、型開き状態の金型に成形
材料をセットし、型締めし、金型のキャビティ内で成形
材料が硬化した後に作業者が型開きし、成形品を取り出
すという手順で作業が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記工程において型締
めの際には、成形材料とキャビティの成形面との間に隙
間が空くと所定の形状に成形されないことから、キャビ
ティの内部の空気を排出して成形材料を金型に密着させ
る必要がある。ところが、成形材料をキャビティの成形
面に密着させることは、密閉された金型の内部に空気を
存在させないことを意味し、したがって、型開きの際に
は開き方向に抗するように背圧が作用し、人の力だけで
型開きすることは困難となる。そのため、従来では、型
開きの際にバール等の工具を用いなければならず、作業
性が悪いという問題があった。本願発明は上記事情に鑑
みて創案され、型開きの作業性向上を図ることを目的と
している。
めの際には、成形材料とキャビティの成形面との間に隙
間が空くと所定の形状に成形されないことから、キャビ
ティの内部の空気を排出して成形材料を金型に密着させ
る必要がある。ところが、成形材料をキャビティの成形
面に密着させることは、密閉された金型の内部に空気を
存在させないことを意味し、したがって、型開きの際に
は開き方向に抗するように背圧が作用し、人の力だけで
型開きすることは困難となる。そのため、従来では、型
開きの際にバール等の工具を用いなければならず、作業
性が悪いという問題があった。本願発明は上記事情に鑑
みて創案され、型開きの作業性向上を図ることを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金型
のキャビティ内で成形材料を硬化させた後、型開きして
弾性成形品を脱型させる弾性成形品の成形方法であっ
て、前記金型に、成形材料が硬化するまでは閉塞状態と
され、且つ成形材料が硬化した後に前記キャビティ内と
連通可能な開口状態とされるエア注入口を設けた構造と
した上で、型開きに先立って前記エア注入口を開口さ
せ、そのエア注入口から加圧エアを注入して前記弾性成
形品を弾性撓みさせつつ前記キャビティの成形面との隙
間に流入させることにより型開き動作に抗する背圧を除
去する構成とした。
のキャビティ内で成形材料を硬化させた後、型開きして
弾性成形品を脱型させる弾性成形品の成形方法であっ
て、前記金型に、成形材料が硬化するまでは閉塞状態と
され、且つ成形材料が硬化した後に前記キャビティ内と
連通可能な開口状態とされるエア注入口を設けた構造と
した上で、型開きに先立って前記エア注入口を開口さ
せ、そのエア注入口から加圧エアを注入して前記弾性成
形品を弾性撓みさせつつ前記キャビティの成形面との隙
間に流入させることにより型開き動作に抗する背圧を除
去する構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記エア注入口を前記成形材料の充填により閉塞状
態とするとともに、そのエア注入口内で硬化した成形材
料を前記キャビティ内の弾性成形品から分離しつつ取り
出すことによりそのエア注入口を開口状態とする構成と
した。請求項3の発明は、内部に成形材料を硬化させる
ためのキャビティを有し、硬化後は型開きして弾性成形
品を脱型させるようにした弾性成形品の成形用金型であ
って、外面から前記キャビティに連なり、成形材料が硬
化するまでは閉塞状態とされ、且つ成形材料が硬化した
後に開口状態とされるエア注入口が設けられ、型開きの
際には、開口させた前記エア注入口から加圧エアを注入
して前記弾性成形品を弾性撓みさせつつ前記キャビティ
の成形面との隙間に流入させることにより型開き動作に
抗する背圧を除去する構成とした。
て、前記エア注入口を前記成形材料の充填により閉塞状
態とするとともに、そのエア注入口内で硬化した成形材
料を前記キャビティ内の弾性成形品から分離しつつ取り
出すことによりそのエア注入口を開口状態とする構成と
した。請求項3の発明は、内部に成形材料を硬化させる
ためのキャビティを有し、硬化後は型開きして弾性成形
品を脱型させるようにした弾性成形品の成形用金型であ
って、外面から前記キャビティに連なり、成形材料が硬
化するまでは閉塞状態とされ、且つ成形材料が硬化した
後に開口状態とされるエア注入口が設けられ、型開きの
際には、開口させた前記エア注入口から加圧エアを注入
して前記弾性成形品を弾性撓みさせつつ前記キャビティ
の成形面との隙間に流入させることにより型開き動作に
抗する背圧を除去する構成とした。
【0006】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記エア注入口が前記ホルダの外面側よりも前記キ
ャビティ側を狭めたテーパ状に形成され、前記エア注入
口が前記キャビティ内の成形材料と一体に硬化される成
形材料の充填により閉塞状態とされるとともに、そのエ
ア注入口内で硬化した成形材料を前記キャビティ内の弾
性成形品から分離しつつ取り出すことによりそのエア注
入口が開口される構成とした。
て、前記エア注入口が前記ホルダの外面側よりも前記キ
ャビティ側を狭めたテーパ状に形成され、前記エア注入
口が前記キャビティ内の成形材料と一体に硬化される成
形材料の充填により閉塞状態とされるとともに、そのエ
ア注入口内で硬化した成形材料を前記キャビティ内の弾
性成形品から分離しつつ取り出すことによりそのエア注
入口が開口される構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>加圧エアを
キャビティの成形面と弾性成形品との間に流入させるよ
うにしたので、型開きの際に背圧が作用することがな
く、したがって、バールなどの工具を用いなくても人の
力だけで型開きすることができる。 <請求項2の発明>成形材料が硬化した後は、エア注入
口内の成形材料を摘んで引っ張ることによりキャビティ
内の弾性成形品から分離させ、エア注入口を開口させ
る。
キャビティの成形面と弾性成形品との間に流入させるよ
うにしたので、型開きの際に背圧が作用することがな
く、したがって、バールなどの工具を用いなくても人の
力だけで型開きすることができる。 <請求項2の発明>成形材料が硬化した後は、エア注入
口内の成形材料を摘んで引っ張ることによりキャビティ
内の弾性成形品から分離させ、エア注入口を開口させ
る。
【0008】<請求項3の発明>エア注入口を設け、加
圧エアをキャビティの成形面と弾性成形品との間に流入
させるようにしたので、型開きの際に背圧が作用するこ
とがなく、したがって、バールなどの工具を用いなくて
も人の力だけで型開きすることができる。 <請求項4の発明>エア注入口内で硬化した成形材料を
摘んで引っ張ってキャビティ内の弾性成形品から分離さ
せると、エア注入口が開口される。
圧エアをキャビティの成形面と弾性成形品との間に流入
させるようにしたので、型開きの際に背圧が作用するこ
とがなく、したがって、バールなどの工具を用いなくて
も人の力だけで型開きすることができる。 <請求項4の発明>エア注入口内で硬化した成形材料を
摘んで引っ張ってキャビティ内の弾性成形品から分離さ
せると、エア注入口が開口される。
【0009】
【発明の実施の形態】<実施形態1>以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。図1には上型1と下型2とからなる成形用金型3が
示されている。この金型3は図6に示すゴム栓5を成形
するためのものである。ゴム栓5は本発明に係る弾性成
形品としての一例であり、内周および外周にそれぞれ断
面略半円形のリップ部が周設された合成ゴム製の筒状体
である。
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。図1には上型1と下型2とからなる成形用金型3が
示されている。この金型3は図6に示すゴム栓5を成形
するためのものである。ゴム栓5は本発明に係る弾性成
形品としての一例であり、内周および外周にそれぞれ断
面略半円形のリップ部が周設された合成ゴム製の筒状体
である。
【0010】上記上型1の中央部には下端の接合面1a
に開口する凹所6が設けられ、この凹所6にはゴム栓5
の外周面を成形するための外側成形面7が形成されてい
る。凹所6にはエア注入口8が同心状に連成されてお
り、このエア注入口8は上型1の上面への開口部側から
凹所6側に向かって漸次に縮径したテーパ状をなしてい
る。また、エア注入口8の開口縁部には後述する型開き
時の摘み部13を形成すべく凹部9が形成されている。
一方、下型2の接合面2aの中央部にはコアピン10が
突設され、このコアピン10にはゴム栓5の内周面を形
成するための内側成形面11が形成されている。
に開口する凹所6が設けられ、この凹所6にはゴム栓5
の外周面を成形するための外側成形面7が形成されてい
る。凹所6にはエア注入口8が同心状に連成されてお
り、このエア注入口8は上型1の上面への開口部側から
凹所6側に向かって漸次に縮径したテーパ状をなしてい
る。また、エア注入口8の開口縁部には後述する型開き
時の摘み部13を形成すべく凹部9が形成されている。
一方、下型2の接合面2aの中央部にはコアピン10が
突設され、このコアピン10にはゴム栓5の内周面を形
成するための内側成形面11が形成されている。
【0011】上型1の接合面1aには複数の位置決めピ
ン1bが形成されているとともに、各位置決めピン1bに
対応してそれぞれ嵌合する位置決め穴2bが下型2の接
合面2aに設けられている。図2に示すように、上型1
の接合面1aを下型2の接合面2a上に接合させた状態に
おいて、各位置決めピン1bと対応する各位置決め穴2b
との嵌合によって上型1の凹所6と下型2のコアピン1
0とが同心状に対応し、外側成形面7と内側成形面11
とによりキャビティ12が構成されるようになってい
る。
ン1bが形成されているとともに、各位置決めピン1bに
対応してそれぞれ嵌合する位置決め穴2bが下型2の接
合面2aに設けられている。図2に示すように、上型1
の接合面1aを下型2の接合面2a上に接合させた状態に
おいて、各位置決めピン1bと対応する各位置決め穴2b
との嵌合によって上型1の凹所6と下型2のコアピン1
0とが同心状に対応し、外側成形面7と内側成形面11
とによりキャビティ12が構成されるようになってい
る。
【0012】この接合状態においては、ゴム栓5の上端
面5aに対応する外側成形面7の上端面7aと、コアピン
10の上端面10aとが略同一高さとなり、また、エア
注入口8の下端の内周縁とコアピン10の上端の外周縁
との間に若干の隙間が形成されて、環状のエア流入口1
5が構成されている。キャビティ12とエア注入口8と
は、このエア流入口15を介して連通するようになって
いる。次に上記構成になる成形用金型3を用いてゴム栓
5を成形する方法について説明する。本実施形態におけ
る成形方法は圧縮成形法であり、図1に示す型開き状態
にある上型1と下型2の間にゴム栓5の成形材料14を
セットし、型締めする。その後、成形材料14に熱を加
えて加硫硬化させる。図3には、キャビティ12内の成
形材料14とエア注入口8内の成形材料14とがエア流
入口15を介して一体に連なって硬化した状態が示され
ている。成形材料14が硬化したのち、エア注入口8内
の成形材料14を、その摘み部13をペンチまたは指で
摘んで引張り出すことで、図4に示すようにキャビティ
12内の弾性成形品(ゴム栓5)から引きちぎるように
して分離させる。この分離作業において、キャビティ1
2内の弾性成形品(ゴム栓5)とエア注入口8内の成形
材料14とは、キャビティ12とエア注入口8との連通
部に構成された上記環状のエア流入口15に形成された
僅かな面積の環状部分でもって連成されているに過ぎな
いため、成形材料14の分離は容易に行える。また、分
離位置はゴム栓5の端面、即ちシールとは無関係の位置
であるので、製品として何ら問題はない。そして、この
分離作業によりエア注入口8が開口され、キャビティ1
2が図5から明らかなように環状のエア流入口15を介
してエア注入口8に連通した状態となる。
面5aに対応する外側成形面7の上端面7aと、コアピン
10の上端面10aとが略同一高さとなり、また、エア
注入口8の下端の内周縁とコアピン10の上端の外周縁
との間に若干の隙間が形成されて、環状のエア流入口1
5が構成されている。キャビティ12とエア注入口8と
は、このエア流入口15を介して連通するようになって
いる。次に上記構成になる成形用金型3を用いてゴム栓
5を成形する方法について説明する。本実施形態におけ
る成形方法は圧縮成形法であり、図1に示す型開き状態
にある上型1と下型2の間にゴム栓5の成形材料14を
セットし、型締めする。その後、成形材料14に熱を加
えて加硫硬化させる。図3には、キャビティ12内の成
形材料14とエア注入口8内の成形材料14とがエア流
入口15を介して一体に連なって硬化した状態が示され
ている。成形材料14が硬化したのち、エア注入口8内
の成形材料14を、その摘み部13をペンチまたは指で
摘んで引張り出すことで、図4に示すようにキャビティ
12内の弾性成形品(ゴム栓5)から引きちぎるように
して分離させる。この分離作業において、キャビティ1
2内の弾性成形品(ゴム栓5)とエア注入口8内の成形
材料14とは、キャビティ12とエア注入口8との連通
部に構成された上記環状のエア流入口15に形成された
僅かな面積の環状部分でもって連成されているに過ぎな
いため、成形材料14の分離は容易に行える。また、分
離位置はゴム栓5の端面、即ちシールとは無関係の位置
であるので、製品として何ら問題はない。そして、この
分離作業によりエア注入口8が開口され、キャビティ1
2が図5から明らかなように環状のエア流入口15を介
してエア注入口8に連通した状態となる。
【0013】次に、エア圧送源に接続されたエアガン
(図示外)によってエア注入口8に加圧エアを吹き込んだ
後、型開きする。ここで、エア注入口8への加圧エアの
吹き込みにより、図5に示すようにキャビティ12の上
部に構成されている環状のエア流入口15からキャビテ
ィ12内に加圧エアが吹き込まれ、弾性成形品(ゴム栓
5)の弾性撓みによってキャビティ12の各成形面7、
11と弾性成形品(ゴム栓5)との間に隙間ができる。
そのため、成形用金型3内においては型開き動作に抗す
る背圧が生じることがない。これにより、バールなどの
工具を使用しなくても簡単に型開きすることができる。
型開きした後は弾性成形品(ゴム栓5)を下型2のコア
ピン10から取り外せば図6に示すゴム栓5が得られ
る。
(図示外)によってエア注入口8に加圧エアを吹き込んだ
後、型開きする。ここで、エア注入口8への加圧エアの
吹き込みにより、図5に示すようにキャビティ12の上
部に構成されている環状のエア流入口15からキャビテ
ィ12内に加圧エアが吹き込まれ、弾性成形品(ゴム栓
5)の弾性撓みによってキャビティ12の各成形面7、
11と弾性成形品(ゴム栓5)との間に隙間ができる。
そのため、成形用金型3内においては型開き動作に抗す
る背圧が生じることがない。これにより、バールなどの
工具を使用しなくても簡単に型開きすることができる。
型開きした後は弾性成形品(ゴム栓5)を下型2のコア
ピン10から取り外せば図6に示すゴム栓5が得られ
る。
【0014】本実施形態においては、上型1に形成する
エア注入口8の形状をキャビティ12側が細くなったテ
ーパ状とするとともに、開口部に凹部9を形成したた
め、エア注入口8内で硬化される成形材料14は、図7
に示すように下窄まりのテーパ形状をなすとともに上端
面に摘み部13が形成されたものとなる。したがってエ
ア注入口8から引き出す際に摘み部13を摘まんで成形
材料14に変形を生じさせつつ引き抜くことで、成形材
料14とエア注入口8の内周面との間に空気が入り、こ
れにより背圧を受けることなく容易に引き出すことがで
きる。
エア注入口8の形状をキャビティ12側が細くなったテ
ーパ状とするとともに、開口部に凹部9を形成したた
め、エア注入口8内で硬化される成形材料14は、図7
に示すように下窄まりのテーパ形状をなすとともに上端
面に摘み部13が形成されたものとなる。したがってエ
ア注入口8から引き出す際に摘み部13を摘まんで成形
材料14に変形を生じさせつつ引き抜くことで、成形材
料14とエア注入口8の内周面との間に空気が入り、こ
れにより背圧を受けることなく容易に引き出すことがで
きる。
【0015】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではエア注入口8に成形材料14を
充填して閉塞状態とするとともに、硬化した成形材料1
4を取り出してエア注入口8を開口させるようにした
が、本発明によれば、エア注入口8に対して緊密な挿入
及び脱抜が可能な閉塞部材(例えば棒状のもの)を設け
てエア注入口8を開閉させるようにしてもよい。この場
合、閉塞部材の抜き挿しは手動で行っても良く、機械的
に行ってもよい。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではエア注入口8に成形材料14を
充填して閉塞状態とするとともに、硬化した成形材料1
4を取り出してエア注入口8を開口させるようにした
が、本発明によれば、エア注入口8に対して緊密な挿入
及び脱抜が可能な閉塞部材(例えば棒状のもの)を設け
てエア注入口8を開閉させるようにしてもよい。この場
合、閉塞部材の抜き挿しは手動で行っても良く、機械的
に行ってもよい。
【0016】(2)上記実施形態では弾性成形品がゴム
栓8である場合について説明したが、本発明は、弾性成
形品がゴム栓以外の例えばグロメット等である場合にも
適用することができる。
栓8である場合について説明したが、本発明は、弾性成
形品がゴム栓以外の例えばグロメット等である場合にも
適用することができる。
【図1】実施形態1に係る金型3の型開きした状態を示
す縦断面図
す縦断面図
【図2】実施形態1に係る金型3の型締めした状態を示
す縦断面図
す縦断面図
【図3】実施形態1に係る金型3内で成形材料14を硬
化させた状態を示す縦断面図
化させた状態を示す縦断面図
【図4】実施形態1において図3の状態からエア注入口
8を開口させた状態を示す縦断面図
8を開口させた状態を示す縦断面図
【図5】実施形態1における図4の一部の拡大図
【図6】実施形態1において得られる弾性成形品(ゴム
栓5)の一部切欠斜視図
栓5)の一部切欠斜視図
【図7】実施形態1におけるエア注入口8内で硬化され
る成形材料14の斜視図
る成形材料14の斜視図
1…上型(金型) 2…下型(金型) 5…弾性成形品(ゴム栓) 8…エア注入口 12…キャビティ 14…成形材料
Claims (4)
- 【請求項1】 金型のキャビティ内で成形材料を硬化さ
せた後、型開きして弾性成形品を脱型させる弾性成形品
の成形方法であって、 前記金型に、成形材料が硬化するまでは閉塞状態とさ
れ、且つ成形材料が硬化した後に前記キャビティ内と連
通可能な開口状態とされるエア注入口を設けた構造とし
た上で、 型開きに先立って前記エア注入口を開口させ、そのエア
注入口から加圧エアを注入して前記弾性成形品を弾性撓
みさせつつ前記キャビティの成形面との隙間に流入させ
ることにより型開き動作に抗する背圧を除去することを
特徴とする弾性成形品の成形方法。 - 【請求項2】 前記エア注入口を前記成形材料の充填に
より閉塞状態とするとともに、そのエア注入口内で硬化
した成形材料を前記キャビティ内の弾性成形品から分離
しつつ取り出すことによりそのエア注入口を開口状態と
することを特徴とする請求項1記載の弾性成形品の成形
方法。 - 【請求項3】 内部に成形材料を硬化させるためのキャ
ビティを有し、硬化後は型開きして弾性成形品を脱型さ
せるようにした弾性成形品の成形用金型であって、 外面から前記キャビティに連なり、成形材料が硬化する
までは閉塞状態とされ、且つ成形材料が硬化した後に開
口状態とされるエア注入口が設けられ、 型開きの際には、開口させた前記エア注入口から加圧エ
アを注入して前記弾性成形品を弾性撓みさせつつ前記キ
ャビティの成形面との隙間に流入させることにより型開
き動作に抗する背圧を除去する構成としたことを特徴と
する弾性成形品の成形用金型。 - 【請求項4】 前記エア注入口が前記ホルダの外面側よ
りも前記キャビティ側を狭めたテーパ状に形成され、前
記エア注入口が前記キャビティ内の成形材料と一体に硬
化される成形材料の充填により閉塞状態とされるととも
に、そのエア注入口内で硬化した成形材料を前記キャビ
ティ内の弾性成形品から分離しつつ取り出すことにより
そのエア注入口が開口される構成としたことを特徴とす
る請求項3記載の弾性成形品の成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5723598A JPH11254452A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 弾性成形品の成形方法及び弾性成形品の成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5723598A JPH11254452A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 弾性成形品の成形方法及び弾性成形品の成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11254452A true JPH11254452A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13049885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5723598A Pending JPH11254452A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 弾性成形品の成形方法及び弾性成形品の成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11254452A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347088A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Yoshida Industry Co Ltd | アイオノマー樹脂を用いた金属部品インサート成形品 |
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1998
- 1998-03-09 JP JP5723598A patent/JPH11254452A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002347088A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Yoshida Industry Co Ltd | アイオノマー樹脂を用いた金属部品インサート成形品 |
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