JPH11251572A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH11251572A
JPH11251572A JP10363116A JP36311698A JPH11251572A JP H11251572 A JPH11251572 A JP H11251572A JP 10363116 A JP10363116 A JP 10363116A JP 36311698 A JP36311698 A JP 36311698A JP H11251572 A JPH11251572 A JP H11251572A
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imaging device
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    • H01L29/41Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
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    • H01L29/42396Gate electrodes for field effect devices for charge coupled devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画素の開口率の増大及び電荷のリードアウトが
容易な固体撮像素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】固体撮像素子は、フォトダイオード23の
間に配置された第1伝達ゲート26と、第1伝達ゲート
26の中央部上に配置されたブロック酸化膜27と、第
1伝達ゲート26上に形成された第1層間酸化膜28
と、ブロック酸化膜27の一部を覆うようにして第1伝
達ゲート26の上方に配置された第2及び第3伝達ゲー
ト29a、29bと、第2及び第3伝達ゲート29a、
29b上に形成された第2層間酸化膜31と、第2及び
第3伝達ゲート29a、29bの上方において第2層間
絶縁膜31上に形成された第4伝達ゲート32aとを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子に関
し、詳しくは信号電荷の受光画素からのリードアウトが
容易で、かつ画素の開口率を高めるに適した固体撮像素
子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般な固体撮像素子には、マトリックス
状に形成された受光画素としてのフォトダイオード(Pho
to Diode: PD)を備える。フォトダイオードの間には、
フォトダイオードに蓄積されている電荷を受け取り、水
平電荷伝送素子(Horizontal Charge Coupled Device: H
CCD)へ伝達する垂直電荷伝送素子(Vertical Charge Cou
pled Device: VCCD)が一列に形成されている。
【0003】最近では、例えば1/4インチ、33万画
素のPS−CCD(Progressive Scan Charge Coupled D
evice)の固体撮像素子には、トリプルポリシリコン(tri
plepolysilicon)層を用いた4相(phase)の垂直電荷伝送
素子VCCDが用いられている。
【0004】以下、かかるトリプルポリシリコン層から
構成される4相の垂直電荷伝送素子VCCDを有する従
来の固体撮像素子及びその製造方法について説明する。
図1は従来例の固体撮像素子の平面図であり、図2aは
図1の固体撮像素子のI−I線上の構造断面図であり、図
2bは図1の固体撮像素子のII−II線上の構造断面図で
あり、図3は図1の固体撮像素子のIII−III線上の構造
断面図である。そして、図4は従来の固体撮像素子のリ
ードアウトクロックのパルス波形図であり、図5a、図
5b、図6a、図6bは従来例の固体撮像素子の製造方
法を示す工程断面図である。
【0005】従来例の発明は、固体撮像素子において、
フォトダイオードに蓄積された電荷を水平電荷伝送素子
へ送る垂直電荷伝送素子の伝達ゲートに関するものであ
る。図1、図2a、図2b、図3に示すように、N型の
半導体基板1上に所定の深さを有するPウェル2が形成
されており、Pウェル2の表面内に垂直電荷伝送素子V
CCDの形成方向に埋込電荷伝送素子(buried charge c
oupled device:BCCD)3が形成されている。又、ロウ方
向において隣接するフォトダイオード4の間には埋込電
荷伝送素子3の一部とオーバーラップする第1ポリシリ
コン層からなる第1伝達ゲート7が互いに一定の間隙に
平行に形成されている。そして、第2及び第3伝達ゲー
ト10a、10bは、ロウ方向の各フォトダイオード4
の間において各フォトダイオード4の一側縁上に並んで
整列されているとともに、垂直電荷伝送素子VCCDの
形成領域において第1伝達ゲート7の両側の上部とオー
バーラップしている。第4伝達ゲート13aは、フォト
ダイオード4の間においては第1伝達ゲート7の上方に
形成され、垂直電荷伝送素子VCCD形成領域において
は埋込電荷伝送素子3の上方、第2伝達ゲート10a、
第3伝達ゲート10bの上方を跨いで隣接する他の第2
伝達ゲート10cにオーバーラップする一部分を有す
る。
【0006】上記のように構成された従来の固体撮像素
子におけるロウ方向のフォトダイオード4の間に形成さ
れる第1、第2、第3、第4伝達ゲート7、10a、1
0b、13aの製造方法を図面に基づき説明する。
【0007】図5aに示すように、N型の半導体基板1
にP型のイオンを注入した後、熱拡散工程で半導体基板
1に一定の深さを有するPウェル2を形成する。そし
て、Pウェル2上にフォトダイオードを形成するための
マスクパターンを形成し、Pウェル2の表面内にN型の
不純物イオンを注入して、所定の深さを有するマトリッ
クス状の複数個のフォトダイオード4を形成する。次い
で、ロウ方向のフォトダイオード4の間のPウェル2の
表面内に、隣り合うフォトダイオード4と接するP型の
チャネルストップ領域5を形成する。この後、半導体基
板1の全面に第1層間酸化膜6を蒸着により薄く形成
し、第1層間酸化膜6上に第1ポリシリコン層を蒸着に
より形成する。そして、第1ポリシリコン層を異方性食
刻してロウ方向のフォトダイオード4の間のチャネルス
トップ領域5の上方及び垂直電荷伝送素子の形成領域上
に「一」字状に整列された第1伝達ゲート7を形成す
る。
【0008】図5bに示すように、半導体基板1の全面
に化学気相蒸着法を用いて酸化膜を形成した後、その酸
化膜を異方性食刻して第1伝達ゲート7の中央部上に配
置されたブロック酸化膜8を形成する。そして、第1伝
達ゲート7上に第2層間酸化膜9を蒸着により形成し、
半導体基板1の全面に第2ポリシリコン層10を蒸着に
より形成する。その後、第2ポリシリコン層10上に感
光膜11を塗布した後、所定の領域を露光及び現像して
感光膜11を選択的にパターニングする。
【0009】図6aに示すように、パターニングされた
感光膜11をマスクとして用いて第2ポリシリコン層1
0を異方性食刻して、第1伝達ゲート7の両側縁部にそ
れぞれオーバーラップするとともに、隣接するフォトダ
イオード4上に並んで整列された第2及び第3伝達ゲー
ト10a、10bを形成する。そして、第2及び第3伝
達ゲート10a、10b上に第3層間酸化膜12を蒸着
により形成し、第3層間酸化膜12上に第3ポリシリコ
ン層13を蒸着により形成する。この後、第3ポリシリ
コン層13上に感光膜14を塗布した後、露光及び現像
工程で選択的に感光膜14をパターニングする。
【0010】図6bに示すように、感光膜14をマスク
として用いて第3ポリシリコン層13を異方性食刻し
て、ロウ方向のフォトダイオード4の間の第1伝達ゲー
ト7の上方に配置された第4伝達ゲート13aを形成す
る。そして、垂直電荷伝送素子VCCDの形成領域にお
いては、第2伝達ゲート10a、第1伝達ゲート7、第
3伝達ゲート10bの上方を跨いで隣接する第2伝達ゲ
ート10cにオーバーラップする一部を有する第4伝達
ゲート13aを形成する。
【0011】次に、上記したような従来の固体撮像素子
の動作について説明する。図4に示すように、フォトダ
イオード4に蓄積された電荷を垂直電荷伝送素子VCC
Dへ移動させる際、第4伝達ゲート13aへのパルス信
号をクロッキングする、つまりシングルリードアウト(s
ingle read-out)する。これにより、フォトダイオード
4に蓄積された電荷が垂直電荷伝送素子VCCDへリー
ドアウトされる。次に、垂直電荷伝送素子VCCDへ移
動された電荷を、第1、第2、第3及び第4伝達ゲート
パルス信号TG1、TG2、TG3、TG4に従って水
平電荷伝送素子HCCDへ移動させる。
【0012】この際、フォトダイオード4からの垂直電
荷伝送素子VCCDへの電荷の移動時に、単に第4伝達
ゲート13aへのパルス信号のみをクロッキングする理
由は、第2及び第3伝達ゲート10a、10bが両側の
フォトダイオード4に接しているため、一つのフォトダ
イオード4に貯蔵された電荷を完全に垂直電荷伝送素子
VCCDへ伝達し難いからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の固体撮像
素子及びその製造方法には次のような問題点があった。
第1に、ロウ方向のフォトダイオード4の間の第2及び
第3伝達ゲート10a、10bは、第1伝達ゲート7の
一側にオーバーラップしているとともにフォトダイオー
ド4上にも形成される。このため、ポリシリコン層間の
オーバーラップキャパシタンスが大きく、かつポリシリ
コン層の幅が大きくなる。従って、素子の小型化及び画
素の有効開口率の増大が困難である。
【0014】第2に、信号電荷をリードアウトする際、
第4伝達ゲート13aのみへのパルス信号がクロッキン
グされるため、画素のサイズが小さくなると3次元効果
が増加する。このため、フォトダイオード4から電荷を
完全にリードアウトするのは難しい。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、画素の開
口率の増大、及び電荷のリードアウトが容易な固体撮像
素子及びその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の固体撮像素子の発明は、マトリック
ス状に配置された受光画素を備える固体撮像素子におい
て、ロウ方向の受光画素の間に配置された第1伝達ゲー
トと、第1伝達ゲートの中央部上に配置されるブロック
絶縁膜と、前記第1伝達ゲート上に配置された第1層間
絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜の一部を覆うようにして
前記第1伝達ゲート上に配置された第2及び第3伝達ゲ
ートと、前記第2及び第3伝達ゲート上に形成された第
2層間絶縁膜と、前記第2及び第3伝達ゲートの上方に
おいて前記第2層間絶縁膜上に形成された第4伝達ゲー
トとを備えることを要旨とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
固体撮像素子において、前記ブロック酸化膜の幅は前記
第1伝達ゲートの幅より狭いことを要旨とする。請求項
3に記載の発明は、請求項1記載の固体撮像素子におい
て、前記ブロック酸化膜の高さはブロック酸化膜の幅以
下に形成されることを要旨とする。
【0018】請求項4に記載のマトリックス状に配置さ
れた受光画素を備える固体撮像素子の製造方法の発明
は、ロウ方向の受光画素の間に第1伝達ゲートを形成す
る工程と、前記第1伝達ゲートの中央部上にブロック絶
縁膜を形成する工程と、前記第1伝達ゲート上に第1層
間絶縁膜を形成する工程と、前記第1伝達ゲートの上方
に前記ブロック絶縁膜の一部を覆うようにして第2伝達
ゲート及び第3伝達ゲートを形成する工程と、前記第2
及び第3伝達ゲート上に第2層間絶縁膜を形成する工程
と、前記第2及び第3伝達ゲートの上方において第2層
間絶縁膜上に第4伝達ゲートを形成する工程とを備える
ことを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
固体撮像素子の製造方法において、前記ブロック絶縁膜
を形成する工程は、化学気相蒸着法を用いて絶縁膜を形
成した後、その絶縁膜を異方性食刻してその幅よりも小
さい高さを有するブロック絶縁膜を形成する工程を含む
ことを要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態は、1/4
インチ、33万画素の固体撮像素子に適用され、かつト
リプルポリシリコン(triple-polysilicon)を用いた4相
の垂直電荷伝送素子の構造を改善に関する。これを図面
に基づき以下に説明する。
【0021】図7はトリプルポリシリコンから構成され
る本発明の一実施の形態の4相の固体撮像素子の平面図
であり、図8は図5の固体撮像素子のI−I線上の構造断
面図であり、図9aは図7の固体撮像素子のII−II線上
の構造断面図であり、図9bは図5の固体撮像素子のII
I−III線上の構造断面図である。そして、図10は固体
撮像素子のリードアウトクロックのパルス波形図であ
り、図11a、図11b、図12a、図12bは固体撮
像素子の製造方法を示す工程断面図である。
【0022】本発明の一実施の形態の固体撮像素子は、
図7、図8、図9a、図9bに示すように、N型の半導
体基板21上に所定の深さを有するPウェル22が形成
される。そして、垂直電荷伝送素子VCCDの形成方向
に沿って埋込電荷伝送素子34がPウェル22の表面内
に形成される。埋込電荷伝送素子34上に第1層間酸化
膜25が形成されている。垂直電荷伝送素子VCCDの
形成方向と直交するロウ方向の各フォトダイオード23
の間には第1ポリシリコン層から形成される第1伝達ゲ
ート26が埋込電荷伝送素子34を跨いで形成されてい
る。そして、第1伝達ゲート26上に第2層間酸化膜2
8が形成され、第1伝達ゲート26の形成方向に沿って
第1伝達ゲート26の中央部上に所定の高さを有するブ
ロック酸化膜27が形成されている。
【0023】ブロック酸化膜27上において一定の間隙
を有し、かつブロック酸化膜27の一側をそれぞれ覆う
一部分を有する第2及び第3伝達ゲート29a、29b
が第2層間酸化膜28上に形成されている。第2及び第
3伝達ゲート29a、29bは第2ポリシリコン層29
から形成される。この際、第2及び第3伝達ゲート29
a、29bは、ロウ方向のフォトダイオード23の間に
おいては第1伝達ゲート26の上方に全部分が搭載され
るように形成され、垂直電荷伝送素子VCCDの形成領
域においては第1伝達ゲート26の中央から互いに一定
の間隙に隔離されて対称となるように形成される。そし
て、ブロック酸化膜27の高さは調節可能であり、その
高さを調節することにより第2及び第3伝達ゲート29
a、29bの幅を減少させることができる。第2及び第
3伝達ゲート29a、29bの幅を減少させることによ
り、フォトダイオード23の面積が増大して画素の有効
開口率を増大させることができる。逆に、フォトダイオ
ード23の面積を変えないのであれば、第2及び第3伝
達ゲート29a、29bの幅を減少させることにより固
体撮像素子を小型化することができる。なお、ブロック
酸化膜27の高さはブロック酸化膜27の幅以下に形成
されることが好ましい。このようにすると、ブロック酸
化膜27によって形成される段差を解消し易くなる。
【0024】第2及び第3伝達ゲート29a、29b上
に第3層間酸化膜31が形成される。そして、第2及び
第3伝達ゲート29a、29bの上方において第3層間
酸化膜31上には第4伝達ゲート32aが形成される。
この際、第4伝達ゲート32aは第2及び第3伝達ゲー
ト29a、29bの上方にその全部分が搭載されるよう
に形成される。更に、第4伝達ゲート32aは、その一
部が第2伝達ゲート29aを覆い、第3伝達ゲート29
bを跨いで隣接する他の第2伝達ゲート29cの一部を
覆うように拡張されて形成される。
【0025】上記のように構成される固体撮像素子の製
造方法は、図11aに示すように、N型の半導体基板2
1にP型のイオンを注入した後、熱拡散工程で半導体基
板21に一定の深さを有するPウェル22を形成する。
そして、Pウェル22上にフォトダイオードを形成する
ためのパターンを形成し、Pウェル22の表面内にN型
の不純物イオンを注入して、所定の深さを有するマトリ
ックス状の複数個のフォトダイオード23を形成する。
この後、ロウ方向のフォトダイオード23の間のPウェ
ル22の表面内に、隣り合うフォトダイオード23に接
するようにP型のチャネルストップ領域24を形成す
る。この後、半導体基板21の全面に第1層間酸化膜2
5を蒸着により薄く形成し、第1層間酸化膜25上に第
1ポリシリコン層を蒸着により形成する。そして、第1
ポリシリコン層を異方性食刻してロウ方向のフォトダイ
オード23の間のチャネルストップ領域24の上方及び
垂直電荷伝送素子VCCD形成領域上に「一」字状に整
列された第1伝達ゲート26を形成する。
【0026】図11bに示すように、半導体基板21の
全面に化学気相蒸着法(chemical vapor deposition)を
用いて酸化膜を形成する。この後、絶縁膜を異方性食刻
して第1伝達ゲート26の中央部上にブロック酸化膜2
7を形成する。そして、第1伝達ゲート26上に第2層
間酸化膜28を形成する。そして、半導体基板21の全
面に第2ポリシリコン層29を蒸着により形成する。次
に、第2ポリシリコン層29上に感光膜30を塗布し、
露光及び現像工程で感光膜30を選択的にパターニング
してブロック酸化膜27の中央部分及び第1伝達ゲート
26の両側の第2ポリシリコン層29を露出させる。
【0027】図12aに示すように、パターニングされ
た感光膜30をマスクとして用いて第2ポリシリコン層
29を異方性食刻して、一定の間隙に隔離されるととも
にブロック酸化膜27の両側を覆う第2及び第3伝達ゲ
ート29a、29bを形成する。ここで、ブロック酸化
膜27の高さを調節することで第2及び第3伝達ゲート
29a、29bの断面積を調節することができる。この
際、第2及び第3伝達ゲート29a、29bは第1伝達
ゲート26の上方にその全部分が搭載されるように形成
する。この後、第2及び第3伝達ゲート29a、29b
及びブロック酸化膜27上に第3層間酸化膜31を形成
する。この後、半導体基板21の全面に第3ポリシリコ
ン層32を蒸着により形成し、第3ポリシリコン層32
上に感光膜33を塗布した後、露光及び現像工程で感光
膜33を選択的にパターニングして第2及び第3伝達ゲ
ート29a、29bの上方に残るマスクを形成する。
【0028】図12bに示すように、パターニングされ
た感光膜33をマスクとして用いて第3ポリシリコン層
32を異方性食刻して第4伝達ゲート32aを形成す
る。第4伝達ゲート32aは、ロウ方向のフォトダイオ
ード23の間においては第2及び第3伝達ゲート29
a、29b間に形成され、垂直電荷伝送領域VCCDに
おいてはその一部が第3伝達ゲート29bを跨いで隣接
する他の第2伝達ゲート29cの一側を覆うように形成
される。そして、第4伝達ゲート32a上に熱酸化工程
で第4層間酸化膜を形成する。
【0029】次に、かかる本発明の固体撮像素子の動作
について説明する。フォトダイオード23の間におい
て、第2及び第3伝達ゲート29a、29bは第1伝達
ゲート26の上方にその全部分が搭載され、第4伝達ゲ
ート32aは第2及び第3伝達ゲート29a、29bの
上方に搭載されている。これにより、フォトダイオード
23に受光された電荷を垂直電荷伝送素子VCCDにリ
ードする際、図10に示すように第2、第3及び第4伝
達ゲートパルス信号TG2、TG3、TG4を同時にク
ロッキングする、つまりトリプルリードアウトする。こ
れにより、フォトダイオード23に蓄積された電荷が容
易に且つ完全に垂直電荷伝送素子VCCDへリードアウ
トされる。このように、垂直電荷伝送素子VCCDへ移
動された電荷は、第1伝達ゲートパルス信号TG1、第
2伝達ゲートパルス信号TG2、第4伝達ゲートパルス
信号TG4、第3伝達ゲートパルス信号TG3の各タイ
ミングに従って順番に水平電荷伝送素子HCCDへ転送
される。
【0030】
【発明の効果】本発明の固体撮像素子及びその製造方法
は次の効果がある。請求項1、4の発明によれば、第
1、第2、第3、第4伝達ゲート間のオーバーラップキ
ャパシタンスを減少させることができ、受光画素に蓄積
される信号電荷をリードアウトする際に第2、第3、第
4伝達ゲートを同時にターンオンさせることで信号電荷
を容易に且つ完全に垂直電荷伝送素子VCCDへ移動さ
せることができ、画素の有効開口率を増大させて感度を
改善することができ、トリプルリードアウトのための駆
動電圧を既存よりも低くすることができる。
【0031】請求項2の発明によれば、ブロック絶縁膜
の高さを調節して第2及び第3伝達ゲートの幅を小さく
して、受光画素の間の第1伝達ゲートの幅を小さくする
ことができるため、固体撮像素子を小型化することがで
きる。
【0032】請求項3、5の発明によれば、ブロック絶
縁膜の高さを幅よりも小さくすることにより、段差解消
性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリプルポリシリコンから構成される従来の4
層固体撮像素子の概略的な平面図。
【図2】(a)は図1の固体撮像素子のI−I線上の構造
断面図であり、(b)は図1の固体撮像素子のII−II線
上の構造断面図である。
【図3】(c)は図1の固体撮像素子のIII−III線上の
構造断面図である。
【図4】従来の固体撮像素子のリードアウトクロックの
パルス波形図である。
【図5】(a)、(b)は従来の固体撮像素子の製造方
法を示す工程断面図である。
【図6】(a)、(b)は従来の固体撮像素子の製造方
法を示す工程断面図である。
【図7】トリプルポリシリコンから構成される本発明の
一実施の形態の4層固体撮像素子の概略的な平面図であ
る。
【図8】図7の固体撮像素子のI−I線上の構造断面図で
ある。
【図9】(a)は図5の固体撮像素子のII−II線上の構
造断面図であり、(b)は図5の固体撮像素子のIII−I
II線上の構造断面図である。
【図10】一実施の形態の固体撮像素子のリードアウト
クロックのパルス波形図である。
【図11】(a)、(b)は一実施の形態の固体撮像素
子の製造方法を示す工程断面図である。
【図12】(a)、(b)は一実施の形態の固体撮像素
子の製造方法を示す工程断面図である
【符号の説明】
23…フォトダイオード(受光画素) 26…第1伝達ゲート 27…ブロック酸化膜(ブロック絶縁膜) 28…第2層間酸化膜(第1層間絶縁膜) 29a、29c…第2伝達ゲート 29b…第3伝達ゲート 31…第3層間酸化膜(第2層間絶縁膜) 32a…第4伝達ゲート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された受光画素を
    備える固体撮像素子において、 ロウ方向の受光画素の間に配置された第1伝達ゲート
    と、 前記第1伝達ゲートの中央部上に配置されたブロック絶
    縁膜と、 前記第1伝達ゲート上に形成された第1層間絶縁膜と、 前記ブロック絶縁膜の一部を覆うようにして前記第1伝
    達ゲートの上方に配置された第2及び第3伝達ゲート
    と、 前記第2及び第3伝達ゲート上に形成された第2層間絶
    縁膜と、 前記第2及び第3伝達ゲートの上方において前記第2層
    間絶縁膜上に形成された第4伝達ゲートを備えることを
    特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記ブロック酸化膜の幅は前記第1伝達
    ゲートの幅より狭いことを特徴とする請求項1記載の固
    体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記ブロック酸化膜の高さはブロック酸
    化膜の幅以下に形成されることを特徴とする請求項1記
    載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 マトリックス状に配置された受光画素を
    備える固体撮像素子の製造方法であって、 ロウ方向の受光画素の間に第1伝達ゲートを形成する工
    程と、 前記第1伝達ゲートの中央部上にブロック絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1伝達ゲート上に第1層間絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1伝達ゲートの上方に前記ブロック絶縁膜の一部
    を覆うようにして第2伝達ゲート及び第3伝達ゲートを
    形成する工程と、 前記第2及び第3伝達ゲート上に第2層間絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第2及び第3伝達ゲートの上方において前記第2層
    間絶縁膜上に第4伝達ゲートを形成する工程とを備える
    ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック絶縁膜を形成する工程は、
    化学気相蒸着法を用いて絶縁膜を形成した後、その絶縁
    膜を異方性食刻してその幅よりも小さい高さを有するブ
    ロック絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする請
    求項4記載の固体撮像素子の製造方法。
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