JP3218665B2 - 電荷転送装置の製造方法 - Google Patents

電荷転送装置の製造方法

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JP3218665B2 JP03440692A JP3440692A JP3218665B2 JP 3218665 B2 JP3218665 B2 JP 3218665B2 JP 03440692 A JP03440692 A JP 03440692A JP 3440692 A JP3440692 A JP 3440692A JP 3218665 B2 JP3218665 B2 JP 3218665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷転送装置の製造方
法に関し、特にMIS(Metal-Insulator-Semiconducto
r)構造を使用したCCD固体撮像装置における転送部と
出力部の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、例えばインターライン転送方式
のCCD固体撮像装置の構成の一例を示す。同図におい
て、入射光を画素単位で信号電荷に変換して蓄積する2
次元配列された複数個のフォトセンサ(受光部)1と、
これらフォトセンサ1の垂直列毎に配置されかつ読出し
ゲート(ROG)2を介して読み出された信号電荷を垂
直方向に転送することより垂直走査する垂直CCD(垂
直転送部)3とによって撮像領域4が構成されている。
【0003】垂直CCD3に読み出された信号電荷は、
1走査線毎に順に水平CCD(水平転送部)5へ転送さ
れる。水平CCD5は、垂直CCD3から転送された1
走査線分の信号電荷を水平方向に転送することにより水
平走査する。水平CCD5によって転送された信号電荷
は、水平出力ゲート(HOG)6を介してフローティン
グ・ディフュージョン7に蓄積される。フローティング
・ディフュージョン7に蓄積された信号電荷はリセット
用トランジスタ8によってリセットされる。フローティ
ング・ディフュージョン7で電圧変換された信号は、ソ
ースフォロワからなる出力部9によってインピーダンス
変換されて出力される。
【0004】この種のCCD固体撮像装置では、ゲート
電極と半導体基板との間に酸化膜を挟んだMIS構造が
いたるところで使用されている。例えば、垂直CCD3
や水平CCD5の転送用レジスタや、出力部9のソース
フォロワのMOSトランジスタにMIS構造が使用され
ている。そして、従来のCCD固体撮像装置では、各部
のMIS構造のゲート酸化膜に単一種類の酸化膜を使用
していた。この単一種類の酸化膜として、現在主流とな
っているのは、MOS構造とMONOS(Metal-SiO2-Si
3N4-SiO2-Si)構造である。これら各構造につき、以下に
説明する。
【0005】先ず、MOS構造の転送用レジスタの製造
工程の一例を図10(a)〜(f)に示す。工程(a)
は、シリコン基板11のSiO2 酸化膜12上に1層目
のポリシリコン13をデポジションする工程である。工
程(b)では、レジスタの電極形成のため、レジスト1
4をマスクとして1層目のポリシリコン13をエッチン
グする。このとき、ポリシリコン13を完全にエッチン
グするためのオーバーエッチングによってSiO2 酸化
膜12も同時にエッチングされる。
【0006】工程(c)は、1層目と2層目のポリシリ
コンゲート間を絶縁するために1層目のポリシリコン1
3を酸化する工程である。この熱酸化によって1層目の
ポリシリコン13を酸化するとき、同時にポリシリコン
13に覆われていない部分も酸化される。工程(d)で
は、2層目のレジストの電極材としてポリシリコン15
をデポジションする。工程(e)では、2層目のレジス
タの電極形成のために、レジスト16をマスクとして2
層目のポリシリコン15をエッチングする。工程(f)
では、ポリシリコン酸化を施し、CCDレジスタ構造を
完成する。
【0007】以上のプロセスによって製造されるMOS
構造の転送用レジスタの場合には、1層目と2層目のゲ
ート酸化膜(SiO2 酸化膜)を別々に形成するため
に、工程(c)で1層目のポリシリコン13を酸化する
際に、2層目のゲート酸化膜の膜厚を確保しようとする
と、1層目のゲート酸化膜の膜厚が厚くなって各々の酸
化膜の膜厚t1 ,t2 が異なり、これによってチャネル
ポテンシャルが変わるという欠点がある。
【0008】一方、図11(a)〜(f)に、MONO
S構造の転送用レジスタのゲート製造工程の一例を示
す。工程(a)は、シリコン基板11のONO(SiO2-Si
3N4-SiO2) 酸化膜17上に1層目のポリシリコン13を
デポジションする工程である。工程(b)では、レジス
ト14をマスクとして1層目のポリシリコン13をエッ
チングする。このとき、オーバーエッチングのため、O
NO酸化膜17の上層の薄いSiO2 層(厚さは、例え
ば10nm程度)18はエッチングされるが、ポリシリ
コンとSi34 とのRIE(Reactive-Ion-Etching)選
択比を高くとることにより、中間層のSi3 4 (厚さ
は、例えば50nm程度)は僅かにエッチングされるだ
けであり、このエッチング量は例えば1nm程度であ
り、全体の酸化膜厚から見ると充分無視できる量であ
る。
【0009】工程(c)は、1層目のポリシリコン13
を酸化する工程である。熱酸化によってポリシリコン1
3を酸化するとき、ポリシリコン13に覆われていない
部分も酸化されてしまうが、実際には、ポリシリコンと
Si3 4 の酸化速度が大きく異なるため、Si3 4
の表面が僅かに酸化されるだけで、その酸化による膜厚
の増減は全体の酸化膜厚から見ると充分無視できる。工
程(d)では、2層目のレジスタの電極材としてポリシ
リコン15をデポジションする。工程(e)では、2層
目のレジスタの電極形成のため、レジスト16をマスク
として2層目のポリシリコン15をエッチングする。最
終の工程(f)では、ポリシリコン酸化を施し、CCD
レジスタ構造を完成する。
【0010】このプロセスでは、1層目と2層目のゲー
ト酸化膜を別々に形成するものの、Si3 4 のエッチ
ング量と酸化量が充分微小にできるという特徴を生か
し、各々の酸化膜厚をほぼ一定にできるため、MOS構
造のプロセスに比べ1層目のポリシリコンと2層目のポ
リシリコンゲート下のチャネル部分のポテンシャル差を
微小にできるという利点がある。このため、転送用レジ
スタの製造プロセスにおいては、ゲート電極材(ポリシ
リコン)との間に高いRIE選択比を持つONO膜17
を用いたMONOS構造が有利である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、CC
D固体撮像装置が高画素化の傾向にある。この高画素化
に対応するためには、出力部9のソースフォロワ段の周
波数特性を上げなければならない。ソースフォロワ段の
周波数特性を上げるには、出力用トランジスタの相互コ
ンダクタンスgm を上げる必要があり、そのためゲート
酸化膜の膜厚を薄くできるMOS構造の方がMONOS
構造よりも有利である。
【0012】また、水平CCD5の出力部は、図12の
等価回路に示すように、水平CCD5からの信号電荷を
電圧変換するpn接合のフローティング・ディフュージ
ョン7と、このフローティング・ディフュージョン7の
電圧変化をインピーダンス変換して信号として出力する
ソースフォロワの出力用トランジスタ10と、フローテ
ィング・ディフュージョン7の電荷をリセットするため
のリセット用トランジスタ8とからなっている。
【0013】この出力回路において、高い電荷電圧変換
するためにはフローティング・ディフュージョン7、出
力用トランジスタ10の入力ゲート及びリセット用トラ
ンジスタ8の寄生容量を小さく抑える必要がある。すな
わち、ソースフォロワ初段の入力ゲートを小面積で作る
必要がある。ところが、MONOS構造の場合、このよ
うな小面積のゲートでは、メモリと同様の構造のため、
図13に示すように、MONOS構造のSi3 4 −S
iO2 界面に電荷がトラップされた影響が出易く、スレ
ッショルドレベルVTHが変化し易いという欠点がある。
【0014】一方、MOS構造の場合には、Si3 4
−SiO2 界面自体が存在しないため、スレッショルド
レベルVTHの変化が起こり難く、従って、この部分では
MOS構造の方が有利であるものの、先述したように、
1層目と2層目のゲート酸化膜の膜厚が異なることによ
り、チャネルポテンシャルが変わるため、CCDレジス
タ部では問題がある。
【0015】そこで、本発明は、MOS構造とMONO
S構造の双方の利点を生かし、出力部分のトランジスタ
ではVTHが安定な酸化膜を、かつ転送部分では膜厚の均
一な酸化膜を得ることを可能とした電荷転送装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による電荷転送装
置の製造方法は、信号電荷を転送する転送用レジスタが
MONOS構造を、該転送用レジスタによって転送され
てきた信号電荷を検出して出力信号を導出する出力用ト
ランジスタがMOS構造をとる電荷転送装置の製造方法
であって、基板上に酸化膜、窒化膜及び酸化膜の3層構
造からなる絶縁膜を形成し、続いて少なくとも転送用レ
ジスタの形成領域の絶縁膜上に電極材を積層し、かつレ
ジストをマスクとしてエッチングして第1層転送電極を
形成し、次に出力用トランジスタの形成領域の絶縁膜を
エッチング除去し、続いて熱酸化により第1層転送電極
と共に出力用トランジスタの形成領域にも酸化膜を形成
し、しかる後電極材を積層し、レジストをマスクとして
エッチングして第2層転送電極及び出力用トランジスタ
のゲート電極を形成するようにする。
【0017】
【作用】 電荷転送装置において、そのゲート酸化膜構造
として、転送部分にMONOS構造を、出力部分にMO
S構造を用いることにより、転送部分ではMONOS構
造の特質によって各ゲート層下の酸化膜の膜厚を均一に
でき、かつ出力部分のトランジスタではMOS構造の特
質によってV TH シフトを抑えることができる。また、出
力用トランジスタのゲート酸化膜の膜厚を、MOS構造
によって薄く形成することにより、出力用トランジスタ
の相互コンダクタンスg m を上げることができるため、
ソースフォロワ段の周波数特性を上げることができる。
【0018】特に、MONOSの絶縁膜をエッチング除
去し、その後熱酸化により酸化膜を形成することで、絶
縁膜を除去する際にオーバーエッチングできるため、膜
厚制御が良く、ウエハ内の膜厚を均一に製造できるとと
もに、酸化膜-窒化膜-酸化膜中の酸化膜分だけ薄い絶縁
膜を形成できる。しかも、転送用レジスタのゲート絶縁
膜とリセット用トランジスタのゲート絶縁膜の境界を、
出力部分の不純物拡散層上に位置させ、窒化膜が転送用
レジスタ位置で途切れることのないようにすることで、
信号電荷の転送の際に窒化膜の端部に信号電荷がトラッ
プされることなく、信号電荷の転送を円滑に行える。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面構造
図であり、CCD固体撮像装置の水平転送部分及び出力
部分のみを示す。図において、転送用レジスタである水
平CCD5及び水平出力ゲート6には、そのゲート絶縁
膜が窒化膜を含む多層構造の絶縁膜、すなわちONO酸
化膜17からなるMONOS構造が採られ、出力用トラ
ンジスタ10には、そのゲート絶縁膜が内部に電荷トラ
ップを有しない絶縁膜、すなわちSiO2 酸化膜12か
らなるMOS構造が採られている。
【0020】次に、上記構造の製造プロセスにつき、図
2及び図3の工程図(その1及びその2)に従って説明
する。
【0021】工程(a)は、イオンインプランタ等によ
り所定の不純物をドープされたシリコン基板11上にO
NO酸化膜17を形成し、さらにこのONO酸化膜17
上に1層目のポリシリコン (1Poly)13をデポジション
する工程である。工程(b)では、水平CCD5の電極
形成のために、レジスト14をマスクとして1層目のポ
リシリコン13をエッチングする。このとき、オーバー
エッチングのため上層の薄いSiO2 層はエッチングさ
れるが、ポリシリコンとSi3 4 のRIE選択比を高
くとることにより、中間層のSi3 4 は僅かにエッチ
ングされるだけで、このエッチング量は全体の酸化膜厚
から見ると充分無視できる。
【0022】工程(c)では、MOS形成部分のSi3
4 −SiO2 膜を除去するため、レジスト19をマス
クとしてエッチングする。工程(d)は、1層目と2層
目のポリシリコンゲート間を絶縁するために、1層目の
ポリシリコン13を酸化する工程である。熱酸化によっ
てポリシリコン13を酸化するとき、ポリシリコン13
に覆われていない部分も酸化されてしまうが、レジスタ
形成部分はSi3 4−SiO2 膜が残されているた
め、実際にはSi3 4 が僅かに酸化されるだけで、こ
のときの膜厚の増減量は1層目のポリシリコン13下の
酸化膜厚から見ると充分無視できる量である。一方、M
OS形成部分は、予め酸化膜を取り除いておいたため充
分酸化され、図に示すような形状となり、MOS構造用
のSiO2酸化膜を形成できる。
【0023】工程(e)では、2層目の電極材としてポ
リシリコン (2Poly)15をデポジションする。工程
(f)では、2層目のレジスタの電極形成及びMOSゲ
ート電極形成のために、レジスト16をマスクとして2
層目のポリシリコン15をエッチングする。そして、最
終の工程では、図1に示すように、ポリシリコン酸化を
施し、セルフアライメントでソース・ドレイン用のイオ
ンインプランテーションを行い、MOSトランジスタ構
造を形成する。
【0024】以上の製造プロセスにより、同一CCD固
体撮像装置内の転送部分(CCDレジスタ)にMONO
S構造を、出力部分にMOS構造を持つCCD固体撮像
装置を実現できる。これにより、CCDレジスタ部分で
はMONOS構造を用いて各ゲート層下の酸化膜の膜厚
を均一にでき、かつ出力部分のトランジスタにはMOS
構造を使用してVTHシフトを抑えることができることに
なる。また、出力用トランジスタのゲート酸化膜の膜厚
を、MOS構造によって薄く形成できることにより、出
力用トランジスタ10の相互コンダクタンスgm を上げ
ることができ、その結果ソースフォロワ段の周波数特性
を上げることができるため、高画素化に対応できること
になる。
【0025】図4は、本発明の他の実施例を示す断面構
造図である。本実施例においては、CCD固体撮像装置
のゲート酸化膜構造として、図9における読出しゲート
2、垂直CCD3、水平CCD5及び水平出力ゲート
(HOG)6にはMONOS構造を使用し、かつリセッ
ト用トランジスタ8及び出力部9にはMOS構造を使用
し、さらにONO酸化膜17とSiO2 酸化膜12の境
界をフローティング・ディフュージョン7内に設けた構
成となっている。
【0026】次に、本構造の製造プロセスにつき、図5
及び図6の工程図(その1及びその2)に従って説明す
る。なお、基本的な製造プロセスは先の実施例の場合と
同じであり、説明の簡略化のため、相違する部分につい
てのみ説明する。
【0027】工程(c)では、Si3 4 −SiO2
を除去すべくエッチングが行われることになるが、この
ときエッチングする境界が、フローティング・ディフュ
ージョン(FD)形成部(図4を参照)内に設定する。
また、工程(f)では、2層目のレジスタの電極形成及
びリセット用トランジスタ8のMOSゲート電極形成の
ために、レジスト16をマスクとして2層目のポリシリ
コン15をエッチングする。
【0028】工程(g)では、2層目のポリシリコン1
5に酸化を施すことにより、例えば60nm程度のSi
2 酸化膜を得ることができる。工程(h)では、フロ
ーティング・ディフュージョン7の高濃度領域とリセッ
ト用トランジスタ8のドレイン(RD)部を形成するた
めに、レジスト20をマスクとし、また一部はセルフア
ライメントで不純物をイオンインプランテーションす
る。そして、最終の工程では、図4に示すように、フロ
ーティング・ディフュージョン7及びリセット用トラン
ジスタ8のドレイン(RD)部にコンタクトホール21
a,21bを穿設し、Al 電極22a,22bをパター
ニングして本構造を形成する。
【0029】上記構造を採ることにより、リセット用ト
ランジスタ8のゲート構造がMOS構造のため、リセッ
ト用トランジスタ8のスレッショルドレベルVTHがMO
NOS構造のものに比べ安定している。このため、リセ
ットパルス振幅が小さくて済み、消費電力を少なくでき
る。このことを、図7に基づいて説明する。
【0030】図7において、(A)にMONOS構造に
必要なリセット振幅を、(B)にMOS構造に必要なリ
セット振幅をそれぞれ示す。図7(A)において、リセ
ット振幅1は本来リセットするのに必要な最小振幅2の
他に、不純物ドーズ量のばらつきやリセットパルス用ド
ライバの電源ばらつきの吸収のためのマージン3や、V
THシフトのばらつきの吸収のためのマージン4からなっ
ている。
【0031】例えば、(リセットパルス振幅1)=9V
のうち、(VTHシフトのばらつきの吸収のためのマージ
ン4)=2Vとすると、VTHシフトの起こりにくいMO
S構造の場合、図7(B)に示すように、VTHシフトの
ばらつきの吸収のためのマージン4が必要ないため、
(リセットパルス振幅1)=7Vで良いことになる。消
費電力はパルス振幅の2乗に比例するため、MONOS
構造に比較してMOS構造の場合の消費電力は、(7×
7/9/9)=0.6、つまり60%で済むことにな
る。
【0032】またこのとき、SiO2 酸化膜12とON
O酸化膜17の境界をフローティング・ディフュージョ
ン7内にしているため、膜質の差による問題が発生しな
い。フローティング・ディフュージョン7以外、例えば
水平出力ゲート(HOG)6やリセット用トランジスタ
8内に設けた場合には、たとえSiO2 酸化膜12とO
NO酸化膜17の電気的膜厚を同一にしたとしても、図
8に示すように、ONO酸化膜17の境界に電子がトラ
ップされ易いため、その境界部でチャネルポテンシャル
が変化し、電荷の転送が阻害されることになる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電荷転送装置において、そのゲート酸化膜構造として、
転送部分にMONOS構造を、出力部分にMOS構造を
それぞれ用いた構成としたので、転送部分ではMONO
S構造の特質によって各ゲート層下の酸化膜の膜厚を均
一にでき、かつ出力部分のトランジスタではMOS構造
の特質によってVTHシフトを抑えることができることに
なる。
【0034】また、出力用トランジスタのゲート酸化膜
の膜厚を、MOS構造によって薄く形成したことによ
り、出力用トランジスタの相互コンダクタンスgm を上
げることができるため、ソースフォロワ段の周波数特性
を上げることができ、よって固体撮像装置の高画素化に
対応できることになる。
【0035】さらには、リセット用トランジスタのゲー
ト構造をもMOS構造としたことにより、リセット用ト
ランジスタのVTHがMONOS構造のものに比べ安定し
ているため、リセットパルス振幅が小さくて済み、消費
電力を少なくできるという効果も得られる。
【0036】特に、MONOSの絶縁膜をエッチング除
去し、その後熱酸化により酸化膜を形成するようにした
ことにより、絶縁膜を除去する際にオーバーエッチング
できるため、膜厚制御が良く、ウエハ内の膜厚を均一に
製造できるとともに、酸化膜‐窒化膜‐酸化膜中の酸化
膜分だけ薄い絶縁膜を形成できることにもなる。
【0037】しかも、転送用レジスタのゲート絶縁膜と
リセット用トランジスタのゲート絶縁膜の境界を、出力
部分の不純物拡散層(フローティングディフュージョ
ン)上に位置させ、窒化膜が転送用レジスタ内で途切れ
ることのないようにしたので、信号電荷の転送の際に窒
化膜の端部に信号電荷がトラップされることなく、信号
電荷の転送を円滑に行うことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面構造図である。
【図2】本発明の一実施例の製造プロセスを示す工程図
(その1)である。
【図3】本発明の一実施例の製造プロセスを示す工程図
(その2)である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面構造図である。
【図5】本発明の他の実施例の製造プロセスを示す工程
図(その1)である。
【図6】本発明の他の実施例の製造プロセスを示す工程
図(その2)である。
【図7】リセットパルス振幅の関係を示す図である。
【図8】水平出力ゲート(HOG)部分のチャネルポテ
ンシャル図である。
【図9】インターライン転送方式のCCD固体撮像装置
の一例を示す構成図である。
【図10】MOS構造の製造プロセスの一例を示す工程
図である。
【図11】MONOS構造の製造プロセスの一例を示す
工程図である。
【図12】出力部の等価回路図である。
【図13】MONOS構造での電荷のトラップを示す図
である。
【符号の説明】
1 フォトセンサ 3 垂直CCD 5 水平CCD 7 フローティング・ディフュージョン 8 リセット用トランジスタ 10 出力用トランジスタ 11 シリコン基板 12 SiO2 酸化膜 17 ONO酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神戸 秀夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 阿部 秀司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 根岸 三千雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 山岸 万千雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−220450(JP,A) 特開 平1−185970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号電荷を転送する転送用レジスタがM
    ONOS構造を、該転送用レジスタによって転送されて
    きた信号電荷を検出して出力信号を導出する出力用トラ
    ンジスタがMOS構造をとる電荷転送装置の製造方法で
    あって、 基板上に酸化膜、窒化膜及び酸化膜の3層構造からなる
    絶縁膜を形成し、 続いて少なくとも前記転送用レジスタの形成領域の前記
    絶縁膜上に電極材を積層し、かつレジストをマスクとし
    てエッチングして第1層転送電極を形成し、 次に前記出力用トランジスタの形成領域の前記絶縁膜を
    エッチング除去し、 続いて熱酸化により前記第1層転送電極と共に前記出力
    用トランジスタの形成領域にも酸化膜を形成し、 しかる後電極材を積層し、レジストをマスクとしてエッ
    チングして第2層転送電極及び前記出力用トランジスタ
    のゲート電極を形成することを特徴とする電荷転送装置
    の製造方法。
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