JPH1197666A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JPH1197666A
JPH1197666A JP9259851A JP25985197A JPH1197666A JP H1197666 A JPH1197666 A JP H1197666A JP 9259851 A JP9259851 A JP 9259851A JP 25985197 A JP25985197 A JP 25985197A JP H1197666 A JPH1197666 A JP H1197666A
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groove
solid
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imaging device
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JP9259851A
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Katsuya Ishikawa
克也 石川
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に溝を形成することにより、微細化し
たCCD素子において、読み出し電圧の低電圧化および
制御マージンの拡大ができ、かつ製造工程を削減できる
固体撮像装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板上に垂直CCD部n+層6を底部と
する溝が形成され、読み出し電極および転送電極の対向
チャンネルとして前記溝が使用され、前記溝の深さは、
埋め込みフォトダイオード部のp+層10の拡散層接合
深さより深い。このことにより、電荷を読み出すための
読み出しゲートチャンネル長を長くとれ、この領域にか
かる電界が高くなるため、画素部を微細化しても読み出
し電圧上昇を抑制できる。また、p+層10形成後の熱
処理が変動しても、p+層10の横方向の拡散は溝の側
壁でストップするため、深さ方向の不純物拡散のみを考
慮すればよいため、読み出し電圧制御の制御性のマージ
ンを拡大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置の素
子構造および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラに使用されている従来の固
体撮像素子の製造方法について、図面を用いて説明す
る。図5(a)〜(d)は、フォトダイオード部(光を
光電変換により電荷として蓄える部分)と垂直転送部と
を含む固体撮像素子の1画素部の従来の製造方法による
工程順の断面図を示している。
【0003】図5では、垂直転送部の読み出し電極兼転
送電極のポリシリコン電極を形成する工程までを示して
おり、図示はしていないが一般的にはポリシリコン電極
形成以降に層間絶縁膜および遮光膜を形成する工程があ
る。
【0004】以下、工程順に説明する。最初に図5
(a)に示すように、n型シリコン基板1上に第1p型
ウエル2を形成する。その後、前記第1p型ウエル2内
に第2p型ウエル5を形成する。
【0005】次に、図5(b)に示すように、第2p型
ウエル5内に垂直転送部n+層6をイオン注入法により
形成する。そして、フォトダイオードの電荷の読み出し
を制御するためのp-層12と隣接するフォトダイオー
ドと前記垂直転送部との分離のためのp+層11をイオ
ン注入法により形成する。その後、ゲート絶縁膜7を基
板表面に形成する。
【0006】次に、図5(c)に示すように、ポリシリ
コンを前記ゲート絶縁膜7上に形成し、フォトダイオー
ドからの電荷の読み出しおよび転送のためのポリシリコ
ン電極8をフォトリソグラフとドライエッチング法を用
いてパターニングする。そして、ポリシリコン電極8の
読み出し側をセルフアラインになるようにレジスト4を
形成し、レジスト4をマスクとしてフォトダイオード部
のn層9をイオン注入法を用いて形成する。
【0007】その後、図5(d)に示すように、レジス
ト4を除去した後、ポリシリコン電極8をマスクとして
フォトダイオード部の表面に埋め込みフォトダイオード
形成のためのp+層10をイオン注入法を用いて形成
し、ポリシリコン電極までの一般的な画素部の断面構造
が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな従来の固体撮像装置では、以下のような問題があっ
た。 (1)画素部を微細化する場合には、読み出し電極の微
細化も行われ、埋め込みフォトダイオード部のp+層と
垂直CCDチャンネル端部の距離が縮小されるためフォ
トダイオード電荷を全て読み出すための読み出し電圧値
が高くなる。 (2)また、画素部を微細化する場合に、前記のように
読み出し電極の微細化を行わなければ、フォトダイオー
ド開口面積が小さくなるため、感度が低下したりフォト
ダイオードの飽和電荷量が減少してしまう。 (3)さらに、画素部を微細化すれば、垂直CCD容量
が減少してしまう。 (4)また、埋め込みフォトダイオードp+層形成後の
熱処理が変動した場合、埋め込みフォトダイオードp+
層の横方向の拡散の延び(読み出し電極に入り込む方
向)が大きくなり、読み出し電圧値が高くなってしま
う。
【0009】本発明は前記問題を解決するものであり、
基板表面に溝を形成することにより、微細化したCCD
素子において、読み出し電圧の低電圧化および制御マー
ジンの拡大を図り、かつ工程の削減ができる固体撮像装
置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の固体撮像装置は、フォトダイオードと垂直
転送部とをアレイ状に配列した固体撮像装置であって、
基板表面に形成した溝を備え、電荷を前記フォトダイオ
ードから前記垂直転送部へ読み出す際に使用する読み出
し電極および電荷を転送する転送電極に対向するチャン
ネルとして、前記溝が使用されていることを特徴とす
る。
【0011】前記のような固体撮像装置によれば、画素
部をより微細化した際に生じる読み出し電圧の上昇を抑
えることができる。さらに、埋め込みフォトダイオード
部のp+層形成後の熱処理が変動した場合でも、埋め込
みフォトダイオード部のp+層の横方向の拡散は溝の側
壁でストップするため、深さ方向の不純物拡散のみを考
慮すればよいため、読み出し電圧制御の制御性のマージ
ン拡大できる。
【0012】前記固体撮像装置においては、前記フォト
ダイオードの表面に埋め込みフォトダイオードp+層が
形成され、前記溝の深さが前記埋め込みフォトダイオー
ドp+層の最高不純物濃度部の深さより深いことが好ま
しい。
【0013】また、前記フォトダイオードの表面に埋め
込みフォトダイオードp+層が形成され、前記溝の深さ
が前記埋め込みフォトダイオードp+層の拡散層接合深
さより深いことが好ましい。
【0014】前記のような溝の深さであれば、フォトダ
イオード部の信号電荷を読み出すための読み出しゲート
チャンネル長を長くとれ、読み出しゲートチャンネル領
域にかかる電界が高くなるため、画素部の微細化を行っ
ても読み出し電圧の上昇を抑制し、かつ電圧のマージン
を拡大することができる。
【0015】また、前記溝の底部が前記垂直転送部であ
ることが好ましい。また、前記溝の底部と分離部側の側
壁とが前記垂直転送部であることが好ましい。前記のよ
うな固体撮像装置によれば、微細化した場合でも垂直C
CDの容量を増大させることができる。
【0016】また、前記溝の側壁に読み出し電圧制御用
の不純物導入が行われていることが好ましい。次に、本
発明の固体撮像装置の製造方法は、フォトダイオードと
垂直転送部とをアレイ状に配列した固体撮像装置の製造
方法であって、基板上に溝を形成した後に、前記溝の底
面と側面とに前記垂直転送部を形成する不純物導入を行
い、前記溝を含む領域上に前記フォトダイオードから前
記垂直転送部に電荷を読み出すための読み出し電極およ
び電荷を転送する転送電極を形成することを特徴とす
る。前記のような製造方法によれば、溝形成に用いたマ
スクで垂直転送部を形成できるので、マスク工程を削減
できる。
【0017】前記固体撮像装置の製造方法においては、
前記溝の深さを前記フォトダイオードの表面に形成する
埋め込みフォトダイオードp+層の最高不純物物濃度の
深さより深く形成することが好ましい。
【0018】また、前記溝の深さを前記フォトダイオー
ドの表面に形成する埋め込みフォトダイオードp+層の
拡散層接合深さより深く形成することが好ましい。ま
た、前記溝の底部と分離部側の側壁とが前記垂直転送部
となるように、前記垂直転送部を形成する不純物導入を
行うことが好ましい。前記のような製造方法によれば、
溝形成に用いたマスクで垂直転送部を形成できるので、
マスク工程を削減できる。
【0019】また、前記溝を形成した後に、前記溝の側
壁に読み出し電圧制御用の不純物導入を行うことが好ま
しい。前記のような製造方法によれば、マスク工程を削
減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施形態1に係るC
CD固体撮像素子の一画素部におけるフォトダイオード
部と垂直CCD部の構成を示す断面図である。本図で
は、図5に示したものと同一またはこれに相当する部分
は同一符号を付して、詳細な説明は省略する(以下の図
2〜4も同じ)。
【0021】本図のものは、基板上に溝が形成され、こ
の溝は垂直CCD部n+層6を底部とし、第1p型ウエ
ル2を側壁としている。また、この溝は深さが埋め込み
フォトダイオード部p+層10の拡散層接合深さXjよ
り深くなるように形成されている。
【0022】図1に示したものは、垂直CCD部n+
6を分離するために、第1p型ウエル2内に第2p型ウ
エル5を垂直CCD部n+層6と同時形成しているが、
第2p型ウエル5を溝形成前に形成し、第2p型ウエル
5内に溝形成後に垂直CCD部n+層6を形成してもよ
い。
【0023】また、図1では読み出し制御用のVt注入
を溝側壁に行っていないが、溝形成後にフォトダイオー
ド部の電荷を読み出す側の溝側壁部へ傾斜イオン注入法
を用いてVt注入を行ってもよい。なお、Vtとは読み
出し制御トランジスタのしきい値電圧のことで、Vt注
入とはこのしきい値制御のための不純物のイオン注入の
ことである。
【0024】また、通常のイオン注入法では、基板に不
純物を注入するビーム方向は基板垂線に対して5〜10
度傾いているが、この方法では基板底部に不純物が注入
されてしまう。本実施形態の傾斜イオン注入は通常の方
法とは異なり、例えば60度のような大傾斜でイオン注
入を行う方法である。この方法では、溝底部がイオンビ
ームのレジストマスク等の陰になるため、溝底部に不純
物が注入されず、所望の溝側壁部にだけ不純物の注入が
可能となる。
【0025】図2(a)〜(d)は、図1に示した実施
形態1に係るCCD固体撮像素子の製造工程を示す工程
順断面図を示している。以下、工程順に説明する。まず
図2(a)に示したように、n型シリコン基板1に第1
p型ウエル(キャリア濃度:1×1014〜1×1015
-3)2を形成した後、第1p型ウエル2の表面に熱酸
化法で約50nmの熱酸化膜3を形成する。
【0026】次に、図2(b)に示したように、垂直C
CD部の形成領域にレジストマスク4aを形成し、この
レジストマスク4aをマスクとして基板上に溝を形成す
る。この溝は、第1p型ウエル2を側壁としている。溝
の深さは、後に形成する埋め込みフォトダイオード部の
+層10の拡散層接合深さXjより深くする。
【0027】次に、レジストマスク4aを形成したまま
溝底部にイオン注入法を用いて、垂直CCD部分離用の
第2p型ウエル(キャリア濃度:1×1015〜1×10
16cm-3)5および垂直CCD部n+層(キャリア濃
度:1×1016〜1×1017cm-3)6を同時に形成す
る。
【0028】次に、図2(c)に示したようにレジスト
マスク4aおよび熱酸化膜3を除去した後、基板表面に
例えば熱酸化膜50nmからなるゲート絶縁膜7を形成
する。このゲート絶縁膜7の上にポリシリコンを400
nm堆積し、ドライエッチング法を用いて読み出し兼転
送電極であるポリシリコン電極8を形成する。さらに、
ポリシリコン電極8のフォトダイオード部の信号を読み
出す側のポリシリコン電極8端をセルフアラインになる
ようにレジストマスク4bを形成する。レジストマスク
4bをマスクとして、フォトダイオード部のn層(キャ
リア濃度:5×1015〜1×1016cm-3)9を形成す
る。
【0029】次に、図2(d)に示したように、レジス
トマスク4bを除去した後、前記ポリシリコン電極8を
マスクとして埋め込みフォトダイオード部のp+層(キ
ャリア濃度:1×1017〜1×1020cm-3)10をイ
オン注入法を用いてセルフアラインで形成した後、図示
していない層間絶縁膜および遮光膜を必要に応じて形成
し、CCD固体撮像素子を完了する。
【0030】なお、図示はしていないが図2(b)に示
した垂直CCD部のn+層6の形成後に同一レジストマ
スク4aで溝内のフォトダイオード部の信号を読み出す
側の溝側壁に傾斜イオン注入法を用いてVt制御用の不
純物導入を行うことにより、より精密に読み出し電圧を
制御することが可能になる。
【0031】また、図2(b)に示した溝の深さを制御
することでも、読み出し電圧を精密制御することが可能
になる。この場合は、溝深さを埋め込みフォトダイオー
ド部のp+層10の最高不純物濃度の深さRpより深く
することにより、読み出しゲートチャンネル長を長くと
れるので、読み出し電圧印加時の読み出しゲートチャン
ネル領域にかかる電界が従来構造より高くなるため、読
み出し易くなる。
【0032】また、前記溝深さを埋め込みフォトダイオ
ード部のp+層10の拡散層接合深さXjより深くする
と読み出しゲートチャンネル領域にかかる電界がより大
きくなるため、より低電圧に読み出しが可能となる。
【0033】また、埋め込みフォトダイオード部のp+
層10を形成した後、プロセス熱処理が増えた場合にお
いて、従来構造では埋め込みフォトダイオード部のp+
層10の横方向拡散が大きくなり、その結果埋め込みフ
ォトダイオード部のp+層10と垂直CCD部n+層6の
距離が近くなり、読み出し電圧が上昇することになる。
【0034】これに対して本実施形態では、埋め込みフ
ォトダイオード部のp+層10を形成した後、プロセス
熱処理が増えた場合においても埋め込みフォトダイオー
ド部のp+層10の横方向拡散が溝側壁でストップする
ため、深さ方向拡散のみを考慮すればよく、従来構造よ
りも読み出し電圧上昇に対するマージンを拡大すること
が可能となる。
【0035】(実施例の形態2)図3は、本発明の実施
形態2に係るCCD固体撮像素子の構成を示す断面図で
ある。基板上には溝が形成され、この溝は垂直CCD部
+層6を底部としている。分離部側の溝の側壁には、
垂直CCD部n+層6が形成され、読み出し部側の溝の
側壁には、第1p型ウエル2が形成されている。しかも
前記溝の深さは埋め込みフォトダイオード部p+層10
の拡散層接合深さXjより深くなるように形成してい
る。
【0036】ここで、分離部とは、フォトダイオード部
n層9と垂直CCD部n+層6とを電気的に分離する領
域のことで、本図では左側のフォトダイオード部n層9
と垂直CCD部n+層6との間に、第2p型ウエル5と
第1p型ウエル2とで形成されている。読み出し部と
は、フォトダイオード部n層9に蓄積された電荷をポリ
シリコン電極8を用いて垂直CCD部n+層6に読み出
す領域のことであり、本図では読み出し部のフォトダイ
オード部n層9は右側のものである。
【0037】図3では、垂直CCD部n+層6を分離す
るために、第1p型ウエル2内に第2p型ウエル5を垂
直CCD部n+層6と同時形成しているが、前記第2p
型ウエル5を溝形成前に形成し、前記第2p型ウエル5
内に溝形成後に前記垂直CCD部n+層6を形成しても
よい。
【0038】また図3では、読み出し制御用のVt注入
を溝側壁に行っていないが、溝形成後にフォトダイオー
ド部の電荷を読み出す側の溝側壁部へ傾斜イオン注入法
を用いてVt制御用不純物導入を行ってもよい。
【0039】図4(a)〜(d)は、図3に示した実施
形態2に係るCCD固体撮像素子の製造工程を示す工程
順断面図を示している。以下、工程順に説明する。本実
施形態2に係る製造方法は、実施形態1の図2(a)に
示した工程までは同一工程である。図4(a)に示した
ように、垂直CCD部の形成領域にレジストマスク4a
を形成し、このレジストマスク4aをマスクとして基板
上に溝を形成する。
【0040】溝の深さは、後に形成する埋め込みフォト
ダイオード部のp+層10の拡散層接合深さXjより深
くする。次に、レジストマスク4aを形成したまま溝底
部および分離部側の溝側壁にイオン注入法を用いて、垂
直CCD部分離用の第2p型ウエル(キャリア濃度:1
×1015〜1×1016cm-3)5および垂直CCD部n
+層(キャリア濃度:1×1016〜1×1017cm-3
6を同時に形成する。
【0041】次に、図4(b)に示したように、レジス
トマスク4aおよび熱酸化膜3を除去した後、基板表面
に例えば熱酸化膜50nmからなるゲート絶縁膜7を形
成する。そして、このゲート絶縁膜7の上にポリシリコ
ンを400nm堆積し、ドライエッチング法を用いて読
み出し兼転送電極であるポリシリコン電極8を形成す
る。
【0042】そして、ポリシリコン電極8のフォトダイ
オード部の信号を読み出す側のポリシリコン電極8端を
セルフアラインになるようにレジストマスク4bを形成
する。レジストマスク4bをマスクとして、フォトダイ
オード部のn層(キャリア濃度:5×1015〜1×10
16cm-3)9を形成する。
【0043】次に、図4(c)に示したように、レジス
トマスク4bを除去した後、ポリシリコン電極8をマス
クとして埋め込みフォトダイオード部のp+層10(キ
ャリア濃度:1×1017〜1×1020cm-3)をイオン
注入法を用いてセルフアラインで形成した後、図示して
いない層間絶縁膜および遮光膜を必要に応じて形成し、
CCD固体撮像素子を完了する。 図示はしていない
が、図4(a)の垂直CCD部のn+層6を形成後に同
一レジストマスク4aで読み出し側の溝側壁に傾斜イオ
ン注入法を用いてVt制御用の不純物導入を行うことに
より、より精密に読み出し電圧を制御することが可能と
なる。
【0044】また、図4(a)に示した溝の深さを制御
することでも、読み出し電圧を精密制御することが可能
となる。この場合は溝深さを埋め込みフォトダイオード
部のp+層10の最高不純物濃度の深さRpより深くす
ることにより、読み出しゲートチャンネル長を長くとれ
るので、読み出し電圧印加時の読み出しゲートチャンネ
ル領域にかかる電界が従来構造より高くなるため、読み
出し易くなる。
【0045】また、前記溝深さを埋め込みフォトダイオ
ード部のp+層10の拡散層接合深さXjより深くする
と読み出しゲートチャンネル領域にかかる電界がより大
きくなるため、より低電圧に読み出しが可能となる。
【0046】また、埋め込みフォトダイオード部のp+
層10を形成した後、プロセス熱処理が増えた場合にお
いて、従来構造では埋め込みフォトダイオード部のp+
層10の横方向拡散が大きくなり、その結果埋め込みフ
ォトダイオード部のp+層10と垂直CCD部n+層6の
距離が近くなり、読み出し電圧が上昇することになる。
【0047】これに対して、本実施形態においては、埋
め込みフォトダイオード部のp+層10を形成した後、
プロセス熱処理が増えた場合においても埋め込みフォト
ダイオード部のp+層10の横方向拡散が溝側壁でスト
ップするため、深さ方向拡散のみ考慮すればよく、従来
構造よりも読み出し電圧上昇に対するマージンを拡大す
ることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の固体撮像装置によ
れば、基板上に溝を形成し、この溝を読み出し電極およ
び電荷を転送する転送電極に対向するチャンネルとして
使用することにより、画素部をより微細化した際に生じ
る読み出し電圧の上昇を抑えることができる。さらに、
埋め込みフォトダイオード部のp+層形成後の熱処理が
変動した場合でも、埋め込みフォトダイオード部のp+
層の横方向の拡散は溝の側壁でストップするため、深さ
方向の不純物拡散のみを考慮すればよいため、読み出し
電圧制御の制御性のマージン拡大を図ることができる。
【0049】また、本発明の固体撮像装置の製造方法に
よれば、溝形成に用いたマスクで垂直転送部を形成でき
るので、マスク工程を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るCCD固体撮像素子
の一画素部におけるフォトダイオード部と垂直CCD部
の構成を示す断面図
【図2】図1に示したCCD固体撮像素子の製造工程を
示す工程別断面図
【図3】本発明の実施形態2に係るCCD固体撮像素子
の一画素部におけるフォトダイオード部と垂直CCD部
の構成を示す断面図
【図4】図3に示したCCD固体撮像素子の製造工程を
示す工程別断面図
【図5】従来のCCD固体撮像素子の一画素部における
フォトダイオード部と垂直CCD部の製造工程の一例を
示す工程別断面図
【符号の説明】
1 n型シリコン基板 2 第1p型ウエル 3 酸化膜 4a,4b レジスト 5 第2p型ウエル 6 垂直CCD部n+層 7 ゲート絶縁膜 8 ポリシリコン電極 9 フォトダイオード部n層 10 埋め込みフォトダイオード部p+層 11 垂直CCD部とこれと隣接するフォトダイオード
との分離用p+層 12 フォトダイオード電荷読み出し制御用p-

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトダイオードと垂直転送部とをアレ
    イ状に配列した固体撮像装置であって、基板表面に形成
    した溝を備え、電荷を前記フォトダイオードから前記垂
    直転送部へ読み出す際に使用する読み出し電極および電
    荷を転送する転送電極に対向するチャンネルとして、前
    記溝が使用されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記フォトダイオードの表面に埋め込み
    フォトダイオードp+層が形成され、前記溝の深さが前
    記埋め込みフォトダイオードp+層の最高不純物濃度部
    の深さより深い請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトダイオードの表面に埋め込み
    フォトダイオードp+層が形成され、前記溝の深さが前
    記埋め込みフォトダイオードp+層の拡散層接合深さよ
    り深い請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記溝の底部が前記垂直転送部である請
    求項1から3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記溝の底部と分離部側の側壁とが前記
    垂直転送部である請求項1から3のいずれかに記載の固
    体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記溝の側壁に読み出し電圧制御用の不
    純物導入が行われている請求項1から5のいずれかに記
    載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 フォトダイオードと垂直転送部とをアレ
    イ状に配列した固体撮像装置の製造方法であって、基板
    上に溝を形成した後に、前記溝の底面と側面とに前記垂
    直転送部を形成する不純物導入を行い、前記溝を含む領
    域上に前記フォトダイオードから前記垂直転送部に電荷
    を読み出すための読み出し電極および電荷を転送する転
    送電極を形成することを特徴とする固体撮像装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記溝の深さを前記フォトダイオードの
    表面に形成する埋め込みフォトダイオードp+層の最高
    不純物濃度部の深さより深く形成する請求項7に記載の
    固体撮像装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記溝の深さを前記フォトダイオードの
    表面に形成する埋め込みフォトダイオードp+層の拡散
    層接合深さより深く形成する請求項7に記載の固体撮像
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記溝の底部と分離部側の側壁とが前
    記垂直転送部となるように、前記垂直転送部を形成する
    不純物導入を行う請求項7から9のいずれかに記載の固
    体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記溝を形成した後に、前記溝の側壁
    に読み出し電圧制御用の不純物導入を行う請求項7から
    10のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
JP9259851A 1997-09-25 1997-09-25 固体撮像装置およびその製造方法 Pending JPH1197666A (ja)

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