JP2000260972A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JP2000260972A
JP2000260972A JP11059060A JP5906099A JP2000260972A JP 2000260972 A JP2000260972 A JP 2000260972A JP 11059060 A JP11059060 A JP 11059060A JP 5906099 A JP5906099 A JP 5906099A JP 2000260972 A JP2000260972 A JP 2000260972A
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photoelectric conversion
diffusion layer
impurity diffusion
forming
semiconductor substrate
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JP11059060A
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Katsumi Ikeda
田 勝 己 池
Michihiro Ishikawa
川 通 弘 石
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Toshiba Corp
Japan Semiconductor Corp
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Toshiba Corp
Iwate Toshiba Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトダイオードの最大蓄積電荷量を維持し
つつ、過大な入射光に応じて発生する過剰電荷によるブ
ルーミングを抑制し得る固体撮像装置およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1の表面部にマトリクスをな
すように形成され、入射光に応じた蓄積電荷を発生させ
るフォトダイオード15と、上記マトリクスの列内で隣
接するフォトダイオード15間の素子分離領域に形成さ
れ、フォトダイオード15を相互に素子分離するP+
純物拡散層6と、上記マトリクスの列間に形成され、蓄
積電荷を転送する転送チャネルと、半導体基板1上に形
成された電極7,8とを備えた固体撮像装置20におい
て、素子分離領域ではp不純物拡散層6の直下でこれに
接するように形成され、フォトダイオード15の領域で
はその下方により深く形成された薄いウェル2を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
びその製造方法に関し、特に、過剰電荷を光電変換部の
外部へ排出する縦型オーバーフロードレインを有する固
体撮像装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による固体撮像装置について
図13の断面図を参照して説明する。同図は、固体撮像
装置のフォトダイオードがマトリクス状に配列されてい
る部分を垂直転送レジスタに平行に切断した様子を示す
略示断面図である。
【0003】同図に示すように、固体撮像装置50は、
-型の半導体基板1の表面部の深層部に形成された薄
いp型ウェル52と、その上方の半導体基板1の表面部
にマトリクス状に形成されたn+型不純物拡散層3と、
このn+型不純物拡散層3の表面を覆うように基板表面
に形成されたp+型不純物拡散層4とを備えている。n+
型不純物拡散層3およびp+型不純物拡散層4によるP
N接合は、入射した光に応じた信号電荷をその接合面で
発生させる光電変換部であるフォトダイオード15を構
成する。p+型不純物拡散層4はGNDレベルに固定さ
れ、これにより結合の不安定な基板表面部をシールド
し、いわゆる暗電流の発生が抑制される。また、n-
半導体基板1は電源に接続され、薄いp型ウエル52を
反転させる逆バイアスが印加される。これにより、過剰
な入射光などによりフォトダイオード15の蓄積容量を
超える過剰電荷が発生した場合に、この過剰電荷をn-
型半導体基板1に掃出す、いわゆる縦型オーバーフロー
ドレインを形成している。
【0004】図13中でB’−B’切断線に沿ったフォ
トダイオード15間の領域では、基板の表面部からやや
深層部までp+型不純物拡散層6が形成され、これによ
り隣接するフォトダイオード15が素子分離される。
【0005】さらに、半導体基板1上には電極7,8が
形成され、電極7はフォトダイオード15で発生した信
号電荷を紙面垂直方向手前側または奥側で紙面左右の方
向に形成される転送チャネルに読出す読出電極をなし、
かつ、電極8とともに読出した電荷を転送する転送電極
をなす。電極7,8は絶縁層9によって絶縁分離され
る。
【0006】電極7,8は多結晶シリコンを用いて形成
される場合が多い。また、電極7,8の上方にはフォト
ダイオード15以外の領域に入射する光を遮る遮光層1
0が絶縁層9を介して形成されている。
【0007】図14は、図13に示す固体撮像装置50
が含む不純物の基板表面からの濃度分布図であり、同図
(a)は図13のA−A切断線に沿った各不純物拡散層
の濃度分布を示し、同図(b)は図13のB’−B’切
断線に沿った各不純物拡散層の濃度分布を示す。また、
図15はこれらの切断線に沿った不純物拡散層の電位プ
ロファイルを半導体基板1の表面からの深さとの関係で
示す相関図である。図15に示すように、切断線A−A
に沿った電位プロファイルAのうち、深さZ2において
は、オーバーフロードレインをなす薄いウエル52の部
分の電位Paが示されている。これはウェル52の電位
がn-型半導体基板1に印加された逆バイアスにより反
転したものである。ウェル52は、このような電位プロ
ファイルを有することにより、この電位Paを超える信
号電荷がフォトダイオード15に発生した場合に、半導
体基板1に過剰電荷として掃出すオーバーフロードレイ
ンとして動作する。
【0008】電位Paを越える信号電荷は基板1に掃出
されることから、ウェル52が形成される位置は、基板
1の深さ方向において信号電荷を蓄える境界となり、基
板深さ方向の感光限界となる。この一方、入射光のうち
赤色等の波長の長い光に応じた信号電荷は基板の深層部
で発生するため、長波長に対する感度を高めて人間の視
覚に近づけるために、ウェル52は基板の深層部で形成
しなければならない。
【0009】そこで、イオン注入の加速エネルギーを高
め、図13に示すように基板深層部に局在化させて薄い
ウェル52を形成することが一般に行なわれている。こ
れは、こうした方法によりウェル52を形成すれば、熱
拡散法を用いて不純物濃度プロファイルがなだらかなウ
ェルを形成する場合に比べ、フォトダイオード15とウ
ェル52との接合容量が低減されて、フォトダイオード
15における蓄積電荷量の変化に基づくオーバーフロー
ドレインの電位変動が抑えられるからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示される従来の固体撮像装置において、ウェル52を
形成する位置は、基板表面から約3μmの深さであり、
これは現状のフォトレジストによるイオン注入阻止の限
界を遥かに超えている。また、さらに厚い膜厚のレジス
トを使用したとしてもフォトエッチングのフォーカスマ
ージンが不足するため、形成変換差が大きくなり微細パ
ターンの形成上不利となる。さらに、そのような厚みを
有するために、イオン注入の方向が基板表面の垂線に対
して角度を有する場合では、フォトレジストの膜の陰に
なる領域が発生して適正な不純物注入ができなくなる、
などの不具合が生じる。そのため、ウェル52はフォト
レジスト無しのイオン注入、即ち、全面打込みのイオン
注入にて形成せざるを得ない。
【0011】この一方、p+型不純物拡散層6は、前述
したとおり隣接するフォトダイオード15のn+型不純
物拡散層3を相互に素子分離するため、図13に示すよ
うに基板中のやや深層部まで局在化させる必要がある。
このため、p+型不純物拡散層6の形成にはフォトレジ
ストを用いた選択形成が不可欠である。この時不純物拡
散層の形成される深さはフォトレジストのイオン注入阻
止限界にて制限されるため、p+型不純物拡散層6とウ
ェル52との間には、n-型半導体基板1のままの領域
0が生じる。このため、図13における切断線B’−
B’に沿った電位ポテンシャルB’中で図15に示され
るように、図13における切断線A−Aに沿った電位プ
ロファイルA中の深さZ2(電位Pa)よりも浅いZ1
部分に、電位Paより深い電位Pbが現れる。この深い
電位Pbの部分があるために、信号電荷が多い場合は過
剰電荷がn-型半導体基板1に掃捨てられる前に、その
深い電位Pbの部分を通って隣り合うフォトダイオード
15に混入するという問題があった。このような過剰電
荷の混入の問題は列方向に隣接するフォトダイオード1
5間で発生するだけでなく、転送チャネルを跨って行方
向に隣接するフォトダイオード15間でも発生する。
【0012】また、この問題を回避するために電源の電
位を上げることにより半導体基板1に印加される逆バイ
アス電圧を高める方法もある。これによれば、図16に
示すように、電位プロファイルA中の深さZ2の部分の
電位(PC)を、電位プロファイルB’中の深さZ1の部
分の電位(Pb)よりも深くすることができるので、上
述した過剰電荷の混入の問題は解消される。
【0013】しかしながら、電位プロファイルA中の深
さZ2の部分の電位が深くなると、図16に示されるよ
うに、その分フォトダイオード15の最大蓄積電荷量が
縮小し、ダイナミックレンジが低下する、という問題点
があった。
【0014】このように、従来の技術においては隣り合
うフォトダイオード15の素子分離が基板深層部におい
て不十分となるため、過大な量の光が入射した場合に隣
り合うフォトダイオード15間で信号電荷の混入、いわ
ゆるブルーミングが発生し、あるいは基板の逆バイアス
電圧を高めてこうしたブルーミングを抑制した際に、フ
ォトダイオード15の最大蓄積電荷量の減少即ちダイナ
ミックレンジの低下を招いていた。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、フォトダイオードの最大蓄積電荷
量を維持しつつ、過大な入射光により発生する過剰電荷
によるブルーミングを抑制し得る固体撮像装置およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。
【0017】即ち、本発明によれば、半導体基板と、こ
の半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成さ
れ、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
と、この光電変換部間の素子分離領域に形成され上記光
電変換部を列方向に相互に素子分離する第1の不純物拡
散層と、上記マトリックスの列の間に形成され、上記光
電変換部から読出された上記蓄積電荷を上記列方向に転
送する転送チャネルと、上記光電変換部間の素子分離領
域では上記第1の不純物拡散層の直下に第1の深さで形
成され、上記光電変換部の領域ではその下方に上記第1
の深さよりも深い第2の深さで形成され、上記光電変換
部で発生した過剰電荷をその外部へ排出する第2の不純
物拡散層と、を備えた固体撮像装置が提供される。
【0018】また、本発明によれば、半導体基板と、こ
の半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成さ
れ、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
と、上記マトリクスの列の間に形成され、上記光電変換
部から読出された上記蓄積電荷を列方向に転送する転送
チャネルと、この転送チャネルが形成される領域下では
第1の深さで形成され、上記光電変換部の領域ではその
下方に上記第1の深さよりも深い第2の深さで形成さ
れ、上記光電変換部で発生した過剰電荷をその外部へ排
出する不純物拡散層と、を備えた固体撮像装置が提供さ
れる。
【0019】また、本発明によれば、半導体基板と、こ
の半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成さ
れ、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
と、この光電変換部間の素子分離領域に形成され上記光
電変換部を列方向に相互に素子分離する第1の不純物拡
散層と、上記マトリクスの列の間に形成され、上記光電
変換部から読出された上記蓄積電荷を上記列方向に転送
する転送チャネルと、上記素子分離領域で上記第1の不
純物拡散層の真下に第1の深さで形成されるとともに、
上記転送チャネルが形成される領域下で上記第1の深さ
で形成され、上記光電変換部の領域ではその下方に上記
第1の深さよりも深い第2の深さで形成され、上記光電
変換部で発生した過剰電荷をその外部へ排出する第2の
不純物拡散層と、を備えた固体撮像装置が提供される。
【0020】さらに、本発明によれば、第1導電型の半
導体基板上に、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光
電変換部を列方向に相互に分離する素子分離領域と対応
するように膜パターンを形成する工程と、この膜パター
ンごしに全面に第2導電型の不純物を注入し、上記膜パ
ターンが形成された領域では上記不純物が浅く分布し、
それ以外の領域では上記不純物が深く分布する第1の第
2導電型の不純物拡散層を形成する工程と、上記素子分
離領域に第2の第2導電型の不純物拡散層を上記第1の
第2導電型の不純物拡散層の上部に接するように形成す
る工程と、マトリクスをなすように上記素子分離領域の
間に光電変換部を形成する工程と、上記マトリクスの列
の間に電荷転送チャネルを形成する工程と、上記半導体
基板の上に電荷転送電極を形成する工程と、を備えた固
体撮像装置の製造方法が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照しながら説明する。
【0022】なお、以下の各図において、図13ないし
図16と同一の部分については、同一の参照番号を付し
てその説明を省略する。
【0023】まず、本発明にかかる固体撮像装置の第1
の実施の形態を図面を参照しながら説明する。本実施形
態の特徴は、後述する第2図に示すように、オーバーフ
ロードレインをなす第2の不純物拡散層であるウェル2
の形状にあり、素子分離用の第1の不純物拡散層である
+型不純物拡散層6の直下で、図13に示したウェル
52が形成された深さと略同一の第2の深さから、p+
型不純物拡散層6の最深部である第1の深さ(第2の深
さよりも浅い)に至るまで形成された凸状部を備えてい
る点にある。
【0024】図1は、本実施形態の固体撮像装置20を
示す略示平面図である。同図には、n-型半導体基板1
の表面部にマトリクス状に形成された光電変換部である
フォトダイオード15と紙面水平方向で互いに線対称の
平面形状を有する電極7,電極8が示されている。な
お、同図において点線斜線で示す電極7は、フォトダイ
オード15で発生した信号電荷を転送チャネルに読み出
す読出電極であり、実線斜線で示す電極8は、電極7と
協働して転送チャネルに読出された電荷を転送する転送
電極をなす。
【0025】図1のC−C切断面の断面図を図2に示
し、D−D切断面の断面図を図3に示す。図2に示すよ
うに、本実施形態の固体撮像装置20は、図1のC−C
切断面において、p+型不純物拡散層4およびn+型不純
物拡散層3で構成されるフォトダイオード15の下方で
は第2の深さで略平坦に形成されているが、素子分離不
純物拡散層6の直下で第1の深さに至るまで半導体基板
1の表面に向かうように形成された凸状部を有する薄い
ウェル2を備えている。その他の点は図13に示す固体
撮像装置50と略同一である。なお、図3のD−D切断
面において転送チャネル11の直下に形成されたp型不
純物拡散層12は、転送チャネル11とフォトダイオー
ド15および半導体基板1とを電気的に分離している。
【0026】図1に示す固体撮像装置20が含む不純物
拡散層の基板表面からの濃度分布を図4に示す。図4
(a)は図2のA−A切断線に沿った各不純物拡散層の
濃度分布を示し、また、図4(b)は図2のB−B切断
線に沿った各不純物拡散層の濃度分布を示す。図4
(a)は図14(a)と同一であるが、図4(b)との
対比のため再度記載した。図4(b)からも、本実施形
態の固体撮像装置20において薄いウェル2が不純物拡
散層6に近接していることがわかる。
【0027】図5は、各切断線に沿った電位プロファイ
ルA,Bであり、半導体基板1の表面からの深さと電位
ポテンシャルとの関係を示す相関図である。図15との
対比において明らかなように、ウェル2の上述した形状
により、本実施形態の固体撮像装置20のP+型不純物
拡散層6の下方領域においては、フォトダイオード15
の下方における電位プロファイルAの電位が電位Paと
なる深さZ2よりも浅い領域で電位プロファイルBがP
aよりも深くなることが回避される。従って、過剰電荷
が発生しても、隣接するフォトダイオード15に混入す
ることなく、確実に過剰電荷をオーバーフロードレイン
に掃捨てることができ、ブルーミングの発生を防止する
ことができる。またこれにより、半導体基板1に印加す
る逆バイアス電圧を高める必要もなく、フォトダイオー
ド15の最大蓄積電荷量が縮小されることもない。これ
により、広いダイナミックレンジが確保された固体撮像
装置が提供される。
【0028】このような効果を有する固体撮像装置20
の製造方法について、本発明にかかる固体撮像装置の製
造方法の第1の実施の形態として図面を参照しながら説
明する。
【0029】まず、図7に示すように、半導体基板1の
上にバッファ用のシリコン酸化膜18を介してフォトレ
ジスト13を塗布する。
【0030】次に、図8に示すように、写真蝕刻法を用
いたパターニングにより、図6の平面図に示すように、
p型不純物拡散層6の形成される素子分離領域のパター
ンと対応したレジスト膜パターン24を形成する。
【0031】次に、p型の不純物イオンを従来の技術と
同様の加速電圧で全面に注入する。このときレジスト膜
パターン24が形成された領域においても不純物イオン
がレジスト膜パターン24を貫通して基板内部に到達す
るが、その到達深度はレジスト膜パターン24の膜厚に
比例して浅くなる。
【0032】その後、レジスト膜パターン24を除去し
た後、熱処理の工程により不純物を活性化させると、図
9に示すように、素子分離領域で基板表面側に迫り上が
った凸状部を有するウェル2を形成することができる。
【0033】その後は従来技術と同様の工程により、図
1ないし図3に示す固体撮像装置20を製造することが
できる。
【0034】本実施形態によれば、ウェル2の凸状部の
深さ(第1の深さ)をフォトレジスト13の膜厚により
調整することができる。従って、フォトレジスト13の
膜厚を選択することにより、ウェル2の凸状部がP+
不純物拡散層6の底部に接するように、その深さを制御
することができる。
【0035】次に、本発明にかかる固体撮像装置の第2
の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】図10は、本実施形態の固体撮像装置30
を示す略示平面図であり、図11は図10のD−D切断
面の断面図である。
【0037】図11に示すように、本実施形態の固体撮
像装置30の特徴は、図10のD−D切断面において転
送チャネル11の下に形成されたp型不純物拡散層12
の底部に接する第2の凸状部をさらに有するウェル2を
備えている点にある。これにより、過剰電荷が発生した
場合に転送チャネル11の下方のn型半導体基板1の領
域を跨いで過剰電荷が行方向に隣接するフォトダイオー
ド15内に混入することが防止される。ウェル2は、転
送チャネル11の下方の全領域、即ち、本実施形態にお
いては不純物拡散層12の底部の全領域で浅く形成する
必要はなく、図11に示すように行方向の少なくとも一
部で浅く形成すればよい。その他の点は図1に示す固体
撮像装置20と同一である。なお、第1および第2の実
施形態である固体撮像装置20,30においては、P+
不純物拡散層6,12はフォトダイオード15の信号電
荷が読出されるチャネル以外のフォトダイオード15の
周辺部に形成され、これによりフォトダイオード15で
発生した信号電荷が一定の方向に読出されるようになっ
ている。
【0038】固体撮像装置30の製造方法について、本
発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第2の実施の形
態として説明する。
【0039】本実施形態の製造方法は、上述した本発明
にかかる固体撮像装置の製造方法の第1の実施の形態と
略同一であり、相違点は、フォトレジスト13(図7参
照)のパターニングにより形成するレジストパターンの
形状のみである。即ち、図12に示すように、半導体基
板1上に格子形状を有するレジストパターン14を形成
する。これにより、不純物イオンの注入工程において転
送チャネル11の領域内にもイオン注入阻止材を設ける
ことができ、p型不純物拡散層12の底部に接する第2
の凸状部をも有するウェル2を形成することができる。
なお、図12に示すレジストパターン14の幅は、フォ
トダイオード15における蓄積電荷量の減少を防ぐた
め、フォトダイオード15間のリークを防止できる範囲
で細い方が良い。
【0040】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記形態に限るものでなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記実施形態ではフォトレジストをイオン注入阻止材と
して用いたが、これに限ることなく、例えば、多結晶シ
リコンやSiO2のような酸化膜、SiNのような窒化
膜などを堆積した後、フォトエッチングによりパターン
を形成し、イオン注入阻止材として用いることによって
も、図2や図11の形状を有するウェルを形成すること
ができる。また、基板の深層部の薄いp型ウェルとフォ
トダイオードにおけるn+型不純物拡散層との間の基板
のやや深層部に、p型の不純物イオンを注入してこの部
分をp-型バッファ領域とした場合であっても、同様の
効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、以下の
効果を奏する。
【0042】本発明にかかる固体撮像装置によれば、素
子分離領域で第1の不純物拡散層の直下に第1の深さで
形成された第2の不純物拡散層を備えるので、光電変換
部に過剰電荷が発生した場合に、ブルーミングの発生、
即ち、過剰電荷が基板に排出される前に隣接する光電変
換部へ混入する現象を防止することができる。しかもこ
れにより過剰電荷排出のために基板に印加される逆バイ
アス電圧を高める必要はなく、光電変換部の最大蓄積電
荷量が制限されることはない。また、光電変換部下にお
いて、この第2の不純物拡散層はより深い第2の深さで
形成されている。従って長波長の入射光に対しても高い
感度を有するので、ダイナミックレンジが広い固体撮像
装置を提供することができる。
【0043】また、本発明にかかる固体撮像装置によれ
ば、転送チャネルが形成される領域下に第1の深さで形
成された第2の不純物拡散層を備えるので、過剰電荷が
排出される前に上記転送チャネルを跨いで行方向に隣接
する光電変換部へ上記過剰電荷が混入することが防止さ
れる。これにより、ブルーミング発生を防止する固体撮
像装置が提供される。
【0044】また、本発明にかかる固体撮像装置によれ
ば、素子分離領域で第1の不純物拡散層の直下に第1の
深さで形成され、かつ転送チャネルが形成される領域下
に同じ第1の深さで形成された第2の不純物拡散層を備
えるので、光電変換部に過剰電荷が発生した場合に、こ
の過剰電荷が基板に排出される前に、列方向に隣接する
光電変換部へ混入することを防止するのみならず、上記
転送チャネルを跨いで行方向に隣接する光電変換部へ混
入することをも防止できる。これにより、ブルーミング
発生のおそれをさらに解消する固体撮像装置が提供され
る。
【0045】また、本発明にかかる固体撮像装置の製造
方法によれば、光電変換部を相互に分離する素子分離領
域と対応した膜パターンを半導体基板上に形成する工程
と、この膜パターンごしに全面に不純物イオンを注入す
る工程とを備えているので、素子分離領域では第1の不
純物拡散層の直下に第1の深さで第2の不純物拡散層を
形成することができる。これにより、光電変換部で発生
した過剰電荷が隣接する光電変換部へ混入することを防
止しつつ、上記過剰電荷を安定して基板へ排出する固体
撮像装置を製造することができる。
【0046】また、本発明にかかる固体撮像装置の製造
方法によれば、素子分離領域と電荷転送チャネルとなる
領域の少なくとも一部となる格子形状の膜パターンを形
成する工程と、この膜パターンごしに全面に不純物イオ
ンを注入する工程とを備えているので、上記効果に加え
て、過剰電荷が基板へ排出される前に上記転送チャネル
を跨いで行方向に隣接する光電変換部へ混入することを
も防止する固体撮像装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる固体撮像装置の第1の実施の形
態を示す略示平面図である。
【図2】図1に示す固体撮像装置のC−C断面図であ
る。
【図3】図1に示す固体撮像装置のD−D断面図であ
る。
【図4】図1に示す固体撮像装置が含む不純物の基板表
面からの濃度分布図である。
【図5】図1に示す固体撮像装置の基板表面部における
電位プロファイル図である。
【図6】本発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第1
の実施の形態を説明する略示平面図である。
【図7】本発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第1
の実施の形態を説明する略示断面図である。
【図8】本発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第1
の実施の形態を説明する略示断面図である。
【図9】本発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第1
の実施の形態を説明する略示断面図である。
【図10】本発明にかかる固体撮像装置の第2の実施の
形態を示す略示平面図である。
【図11】図10に示す固体撮像装置のD−D断面図で
ある。
【図12】本発明にかかる固体撮像装置の製造方法の第
2の実施の形態を説明する略示平面図である。
【図13】従来の技術による固体撮像装置の一例の要部
を示す略示断面図である。
【図14】図13に示す固体撮像装置が含む不純物の基
板表面からの濃度分布図である。
【図15】図13に示す固体撮像装置の基板表面部にお
ける電位プロファイル図である。
【図16】従来の技術の問題点を説明するための電位プ
ロファイル図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,52 pウェル 3 n+型不純物拡散層(感光領域) 4 p+型不純物拡散層 6 素子分離不純物拡散層 7,8 電極 9 絶縁層 10 遮光膜 11 転送チャネル 13 フォトレジスト 15 フォトダイオード 14,24 レジスト膜パターン 20,30,50 固体撮像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 川 通 弘 岩手県北上市北工業団地6番6号 岩手東 芝エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA02 AA05 AA10 AB01 BA10 CA04 CA18 DA03 EA01 EA06 EA15 FA06 FA13 FA26 FA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 前記半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成
    され、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
    と、 前記光電変換部間の素子分離領域に形成され前記光電変
    換部を列方向に相互に素子分離する第1の不純物拡散層
    と、 前記マトリックスの列の間に形成され、前記光電変換部
    から読出された前記蓄積電荷を前記列方向に転送する転
    送チャネルと、 前記光電変換部間の素子分離領域では前記第1の不純物
    拡散層の直下に第1の深さで形成され、前記光電変換部
    の領域ではその下方に前記第1の深さよりも深い第2の
    深さで形成され、前記光電変換部で発生した過剰電荷を
    その外部へ排出する第2の不純物拡散層と、を備えた固
    体撮像装置。
  2. 【請求項2】半導体基板と、 前記半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成
    され、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
    と、 前記マトリクスの列の間に形成され、前記光電変換部か
    ら読出された前記蓄積電荷を列方向に転送する転送チャ
    ネルと、 前記転送チャネルが形成される領域下では第1の深さで
    形成され、前記光電変換部の領域ではその下方に前記第
    1の深さよりも深い第2の深さで形成され、前記光電変
    換部で発生した過剰電荷をその外部へ排出する不純物拡
    散層と、を備えた固体撮像装置。
  3. 【請求項3】半導体基板と、 前記半導体基板の表面部にマトリクスをなすように形成
    され、入射光に応じた蓄積電荷を発生させる光電変換部
    と、 前記光電変換部間の素子分離領域に形成され前記光電変
    換部を列方向に相互に素子分離する第1の不純物拡散層
    と、 前記マトリクスの列の間に形成され、前記光電変換部か
    ら読出された前記蓄積電荷を前記列方向に転送する転送
    チャネルと、 前記素子分離領域で前記第1の不純物拡散層の真下に第
    1の深さで形成されるとともに、前記転送チャネルが形
    成される領域下で前記第1の深さで形成され、前記光電
    変換部の領域ではその下方に前記第1の深さよりも深い
    第2の深さで形成され、前記光電変換部で発生した過剰
    電荷をその外部へ排出する第2の不純物拡散層と、を備
    えた固体撮像装置。
  4. 【請求項4】第1導電型の半導体基板上に、入射光に応
    じた蓄積電荷を発生させる光電変換部を列方向に相互に
    分離する素子分離領域と対応するように膜パターンを形
    成する工程と、 前記膜パターンごしに全面に第2導電型の不純物を注入
    し、前記膜パターンが形成された領域では前記不純物が
    浅く分布し、それ以外の領域では前記不純物が深く分布
    する第1の第2導電型の不純物拡散層を形成する工程
    と、 前記素子分離領域に第2の第2導電型の不純物拡散層を
    前記第1の第2導電型の不純物拡散層の上部に接するよ
    うに形成する工程と、 マトリクスをなすように前記素子分離領域の間に光電変
    換部を形成する工程と、 前記マトリクスの列の間に電荷転送チャネルを形成する
    工程と、 前記半導体基板の上に電荷転送電極を形成する工程と、
    を備えた固体撮像装置の製造方法。
  5. 【請求項5】第1導電型の半導体基板上に、入射光に応
    じた蓄積電荷を発生させる光電変換部を列方向に相互に
    分離する素子分離領域部分と前記蓄積電荷を転送する電
    荷転送チャネルとなる領域の少なくとも一部とでなる格
    子形状の膜パターンを形成する工程と、 前記膜パターンごしに全面に第2導電型の不純物を注入
    し、前記膜パターンが形成された領域では前記不純物が
    浅く分布し、それ以外の領域では前記不純物が深く分布
    する第1の第2導電型の不純物拡散層を形成する工程
    と、 前記素子分離領域に第2の第2導電型の不純物拡散層を
    前記第1の第2導電型の不純物拡散層の上部に接するよ
    うに形成する工程と、 マトリクスをなすように前記素子分離領域の間に光電変
    換部を形成する工程と、 前記マトリクスの列の間に電荷転送チャネルを形成する
    工程と、 前記半導体基板の上に電荷転送電極を形成する工程と、
    を備えた固体撮像装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040840A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Toshiba Corp 固体撮像デバイス及びその製造方法
JP2012064861A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2015177034A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 キヤノン株式会社 固体撮像装置、その製造方法、及びカメラ
US10276609B2 (en) 2016-01-25 2019-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor device and information processing system

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