JP2980196B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2980196B2
JP2980196B2 JP8042401A JP4240196A JP2980196B2 JP 2980196 B2 JP2980196 B2 JP 2980196B2 JP 8042401 A JP8042401 A JP 8042401A JP 4240196 A JP4240196 A JP 4240196A JP 2980196 B2 JP2980196 B2 JP 2980196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、特に電荷結合装置(CCD)を用いたエリア型の固
体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子は、従来一般的に使用され
てきた撮像管に比べ小型、軽量、高耐久性、低残像、低
焼き付き性等の特長を有し、イメージサイズの小さい民
生用ムービーカメラ分野においては、既に撮像管を凌駕
し、比較的イメージサイズの大きい業務用カメラ分野に
おいてもとって代わろうとしている。
【0003】従来のCCD方式固体撮像素子の概略の平
面図を図9に示す。これは、固体撮像素子のうち、イン
ターライン転送方式と呼ばれるものであって、図9に示
すように、複数列の電荷転送装置からなる垂直電荷転送
部902と、垂直電荷転送部902の片側に隣接して配
置された光電変換部901と、各垂直電荷転送部902
の一端に電気的に結合して配置された水平電荷転送部9
03と、水平電荷転送部903の一端に設けられた出力
部904から構成されている。
【0004】図9に示す固体撮像素子の動作は次の通り
である。光電変換部901群に入射光量に応じて蓄積さ
れた信号電荷が映像信号のフレーム周期、もしくはフィ
ールド周期毎に対応して垂直電荷転送部902に読みだ
された後、映像信号の水平操作周期毎に垂直電荷転送部
902内を並列に下方向に順次転送される。垂直電荷転
送部902群の末端まで転送された信号電荷は、水平走
査周期毎に水平電荷転送部903へ並列に転送される。
水平電荷転送部903へ転送された信号電荷は、次の周
期で垂直電荷転送部902群から信号電荷が転送されて
くる間に、水平方向に順次転送され、出力部904から
映像信号として外部に取り出される。
【0005】図10(a)は、図9のI−I′線に沿う
電荷転送部の断面図であり、図10(b)はその断面で
の電位ポテンシャル図である。図10(a)において、
1001はN型半導体基板、1003は図9に示す水平
電荷転送部903および垂直電荷転送部902の埋め込
みチャンネルを構成するN型半導体領域、1002は図
9に示す水平電荷転送部903および垂直電荷転送部9
02の埋め込みチャンネルを構成するP型ウェル層、1
005は素子分離部のP+ 型半導体領域、1006は導
電性電極、1007はシリコン酸化膜、1008は遮光
用の金属膜、1009は保護シリコン酸化膜である。
【0006】上述したように、従来の固体撮像素子で
は、垂直電荷転送部902と水平電荷転送部903とは
P型ウェル層1002とP型ウェル層上に形成されたN
型半導体領域1003とから構成される同一の構造とな
っている。次に、従来の固体撮像素子の製造方法を、工
程順断面図である図11を参照して説明する。N型半導
体基板1001上に素子分離部となるP+ 型半導体領域
1005およびシリコン酸化膜1007を形成する〔図
11(a)〕。次に、薄いシリコン酸化膜を介したボロ
ンイオン1110の注入により、垂直電荷転送部と水平
電荷転送部を構成する領域にP型ウェル層1002を形
成する〔図11(b)〕。次に、薄いシリコン酸化膜を
介したリンイオン1111の注入により、垂直電荷転送
部と水平電荷転送部を構成する領域にN型半導体領域1
003を形成する〔図11(c)〕。その後、垂直電荷
転送部および水平電荷転送部の転送電極となる導電性電
極1006形成し、導電性電極上に熱酸化またはCVD
(Chemical Vapor Deposition )法等を用いて層間絶縁
膜を形成する。層間絶縁膜を形成した後にスパッタ法等
を用いて光電変換部にのみ光が入るように遮光用の金属
膜1 008を形成し、最後に金属膜1008上にCVD
法等を用いて保護シリコン酸化膜1009を形成する
〔図11(d)〕ことにより従来の固体撮像素子が得ら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】固体撮像素子では高画
素化が進められており、それに伴って垂直電荷転送部9
02のチャンネル幅が徐々に狭くなり、その電荷転送容
量が不足するようになってきている。従来、垂直電荷転
送部902を構成するP型ウェル層1002とN型半導
体領域1003との接合の深さを浅くすることにより、
垂直電荷転送部902の転送電荷容量の低下を抑制して
きたが、上述した従来の固体撮像素子では、水平電荷転
送部903と垂直電荷転送部902とが、P型ウェル層
1002とN型半導体領域1003とからなる同一の構
造であるため、垂直電荷転送部の接合深さを浅くした場
合には水平電荷転送部903における接合も浅くなり、
高画素化に伴う、より高速度の電荷転送に際して、特に
微少な信号電荷の転送効率が劣化するという問題が起こ
る。
【0008】これに対する対策として、垂直電荷転送部
のP型ウェル層の不純物濃度を水平電荷転送部のP型ウ
ェル層の不純物濃度より高くする方法(特開平4−22
5562号公報)、あるいは垂直電荷転送部のP型ウェ
ル層とN型半導体領域の不純物濃度を水平電荷転送部の
P型ウェル層とN型半導体領域の不純物濃度より高くす
る方法(特開平5−29599号公報)が提案されてい
る。
【0009】しかしながら、垂直電荷転送部のP型ウェ
ル層の不純物濃度を水平電荷転送部のP型ウェル層の不
純物濃度より高くする方法(特開平4−225562号
公報)においては、P型ウェル層の不純物濃度変化位置
が、フォトマスクの目合わせズレや不純物の横方向拡散
の影響により、垂直電荷転送部の電極と水平電荷転送部
の電極との境の位置よりもずれる可能性がある。不純物
濃度変化位置が垂直電荷転送部側にずれていると、水平
電荷転送部に隣接する垂直電荷転送部にポテンシャルの
窪みが生じる。垂直電荷転送部にポテンシャル窪みが生
じると、その分水平電荷転送部に蓄積できる信号電荷量
が少なくなり、水平電荷転送部の最大蓄積信号電荷量が
減少するという問題が起こる。
【0010】また、垂直電荷転送部のP型ウェル層とN
型半導体領域の不純物濃度を水平電荷転送部のP型ウェ
ル層とN型半導体領域の不純物濃度より高くする方法
(特開平5−29599号公報)においても、P型ウェ
ル層やN型半導体領域の不純物濃度変化位置が、フォト
マスクの目合わせズレや不純物の横方向拡散の影響で、
垂直電荷転送部の電極と水平電荷転送部の電極との境の
位置よりもずれる可能性がある。P型ウェル層とN型半
導体領域の両方の不純物濃度変化位置、あるいはP型ウ
ェル層の不純物濃度変化位置が垂直電荷転送部側にずれ
ると、水平電荷転送部に隣接する垂直電荷転送部にポテ
ンシャルの窪みが生じて、水平電荷転送部に蓄積できる
最大信号電荷量が減少する。また、N型半導体領域の不
純物濃度変化位置が、垂直電荷転送部側にずれると、水
平電荷転送部に隣接する垂直電荷転送部にポテンシャル
の障壁が生じ、垂直水平接続部の転送効率が劣化すると
いう問題が起こる。
【0011】上述したような垂直水平接続部のポテンシ
ャルの障壁や窪みを防ぎ、チヤネル電位の整合をとるた
めに、垂直電荷転送部と水平電荷転送部の間に、垂直電
荷転送部や水平電荷転送部の駆動制約を受けない独立し
た転送電極を設ける方法(特開平5−29599号公
報)も提案されているが、独立な転送電極の駆動パルス
とそのための配線が新たに必要になるという欠点があ
る。したがって、本発明の解決すべき課題は、浅接合化
によって垂直電荷転送部の転送電荷容量の低下を抑制し
た、高画素化された固体撮像素子において、垂直電荷転
送部の転送効率の低下や水平電荷転送部の最大蓄積電荷
量の低下を招くことなく水平電荷転送部の転送効率の向
上を図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、複数の
垂直電荷転送部と各垂直電荷転送部の一端にそれらから
電荷の転送を受けるように配置された水平電荷転送部と
を備え、各電荷転送部が半導体基板の表面領域内に形成
された電荷転送領域となる第1導電型領域とその下に形
成された第2導電型領域とによって構成されている固体
撮像素子において、前記水平電荷転送部の電荷転送領域
が、少なくとも垂直電荷転送部と接する側の一部を除く
部分にポテンシャルの深い領域を有するようにすること
により解決することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による固体撮像素子は、複
数の垂直電荷転送部と各垂直電荷転送部の一端にそれら
から電荷の転送を受けるように配置された水平電荷転送
部とを備え、各電荷転送部が半導体基板の表面領域内に
形成された電荷転送領域となるN型半導体領域とその下
に形成されたP型ウェル層とを含んで構成され、前記水
平電荷転送部のP型ウェル層は、少なくとも垂直電荷転
送部と接する側の一部を除く領域の不純物濃度が他の領
域のそれより低く設定されている。あるいは、前記水平
電荷転送部のN型半導体領域は、少なくとも垂直電荷転
送部と接する側の一部を除く領域の不純物濃度が他の領
域のそれより高く設定されている。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例の概略
の平面図であり、図2(a)は、図1のI−I′線に沿
う電荷転送部の断面図、図2(b)は、その断面での電
位ポテンシャル図である。図1において、101は光電
変換部、102は垂直電荷転送部、103は水平電荷転
送部、104は出力部であり、また、破線にて囲まれた
領域は、第2のP型ウェル層が形成されている電界増強
領域105を示しており、基本的な動作は前述した従来
例の場合と同様である。
【0015】図2において、201はN型半導体基板、
202は図1に示す水平電荷転送部103の一部および
垂直電荷転送部102の埋め込みチャンネルを構成する
第1のP型ウェル層、203は図1に示す水平電荷転送
部103および垂直電荷転送部102の埋め込みチャン
ネルを構成するN型半導体領域、204は図1に示す水
平電荷転送部103の中央部の埋め込みチャンネルを構
成する第2のP型ウェル層、205は素子分離部のP+
型半導体領域、206は転送電極を構成する導電性電
極、207はシリコン酸化膜、208は遮光用の金属
膜、209は保護シリコン酸化膜である。
【0016】上述した本発明の第1の実施例に係る固体
撮像素子では、水平電荷転送部103の両サイドおよび
垂直電荷転送部102に第1のP型ウェル層202が形
成され、水平電荷転送部103のチャンネル中央部に対
応する領域に第2のP型ウェル層204が形成され、さ
らに前記第1のP型ウェル層202および第2のP型ウ
ェル層204上に埋め込みチャンネルを構成するN型半
導体領域203が形成された構造となっている。
【0017】次に、本発明の第1の実施例の固体撮像素
子の製造方法について、工程順断面図である図3を参照
して説明する。N型半導体基板201 上に素子分離部の
+型半導体領域205およびシリコン酸化膜207を
形成する〔図3(a)〕。次に、薄いシリコン酸化膜を
介したボロンイオン310の注入により、垂直電荷転送
部と水平電荷転送部を構成する領域に不純物濃度の低い
P型ウェル層204aを形成する〔図3(b)〕。次
に、水平電荷転送部の第2のP型ウェル層を形成する領
域上にマスクとなるフォトレジスト312を形成する。
【0018】フォトレジストマスクのない垂直電荷転送
部と水平電荷電送部の一部に選択的に追加のボロンイオ
ン310を注入する。これにより、追加ボロンイオンが
注入された領域が不純物濃度の高い第1のP型ウェル層
202に、フォトレジストマスクにより追加ボロンの注
入されなかった領域が不純物濃度の低い第2のP型ウェ
ル層204になる〔図3(c)〕。次に、フォトレジス
ト312を除去し、薄いシリコン酸化膜を介したリンイ
オン311の注入により、垂直電荷転送部と水平電荷転
送部を構成する領域にN型半導体領域203を形成する
〔図3(d)〕。その後、垂直電荷転送部および水平電
荷転送部の転送電極となる導電性電極206形成し、導
電性電極上に熱酸化またはCVD法等を用いて層間絶縁
膜を形成する。層間絶縁膜を形成した後にスパッタ法等
を用いて光電変換部にのみ光が入るように遮光用の金属
膜208を形成し、最後に金属膜208上にCVD法等
を用いて保護シリコン酸化膜209を形成する〔図3
(e)〕ことにより、本発明の第1の実施例に係る固体
撮像素子が得られる。
【0019】本発明の第1の実施例では、図1に示した
ように、水平電荷転送部103のチャンネル幅Aより小
さいチャンネル幅Bの範囲で第2のP型ウェル層204
の形成された領域を持つ構造となっている。このような
構造とすることにより、水平電荷転送部に形成される空
乏層を従来例に比べ深さ方向に延ばすことができ、フリ
ンジ電界を増強することができるため、水平電荷転送部
の信号電荷の転送速度を上げることができ、信号電荷の
転送効率を改善することができる。
【0020】尚、本発明の第1の実施例では、水平電荷
転送部の内部でのみ構造を変更しているため、従来例の
ようにフォトマスクの目合わせズレや不純物の横方向拡
散の影響で垂直水平接続部、垂直電荷転送部にポテンシ
ャルの窪みや障壁が生じることはない。たとえば 第1
のP型ウェル層202の不純物濃度を1×1016
-3、第2のP型ウェル層204の不純物濃度を5×1
15cm-3、N型半導体領域203の不純物濃度を5×
1016cm-3とした場合、水平電荷転送部の信号電荷の
転送速度を約15%改善することができるため、信号電
荷の転送効率を改善することができる。ただし、この場
合、水平電荷転送部の第2のP型ウェル層を形成する領
域の幅Bが、4μmより小さい範囲においては、ナロー
チャンネル効果により、従来例よりは勝るものの、第2
のP型ウェル層を形成する領域の幅Bが小さくなるにし
たがって、その効果は徐々に劣化する。したがって、第
2のP型ウェル層を形成する領域の幅Bは、4μm以上
かつ水平電荷転送部のチャンネル幅A以下の範囲で設定
することが望ましい。
【0021】さらに、水平電荷転送部に第1のP型ウェ
ル層が存在しない場合、あるいは第1のP型ウェル層の
幅が非常に小さい場合には、第1のP型ウェル層と第2
のP型ウェル層の境界位置が、フォトマスクの目合わせ
ズレの影響で、垂直電荷転送部側にずれて、垂直水平接
続部にポテンシャルの窪みが生じて水平電荷転送部に蓄
積できる最大信号電荷量が減少する可能性がでてくる。
したがって、第1のP型ウェル層を形成する領域の幅
は、目合わせズレに影響されない1μm以上に設定する
ことが望ましい。
【0022】[第2の実施例]図4は、本発明の第2の
実施例の概略の平面図である。図4において、401は
光電変換部、402は垂直電荷転送部、403は水平電
荷転送部、404は出力部であり、また、破線にて囲ま
れている領域は、第2のP型ウェル層が形成されている
電界増強領域405を示しており、前述した本発明の第
1の実施例と異なる点は、第1のP型ウェル層が、垂直
電荷転送部402に接する水平電荷転送部403の片側
にのみ形成されている点である。基本的な動作は前述し
た従来例と同様である。
【0023】この第2の実施例では、水平電荷転送部の
構造は第1の実施例と基本的に同じであるため、第1の
実施例の場合と同様に信号電荷の転送効率を改善するこ
とができる。更に、この第2の実施例では、水平電荷転
送部の第1のP型ウェル層が垂直電荷転送部に接する水
平電荷転送部の片側にのみ形成されているため、信号電
荷の転送効率の改善に寄与する水平電荷転送部の第2の
P型ウェル層の形成される領域の面積を増やすことがで
きる。
【0024】[第3の実施例]図5は、本発明の第3の
実施例の概略の平面図であり、図6(a)は、図5のI
−I′線に沿う電荷転送部の断面図、図6(b)は、そ
の断面での電位ポテンシャル図である。図5において、
501は光電変換部、502は垂直電荷転送部、503
は水平電荷転送部、504は出力部であり、また、破線
にて囲まれている領域は、第2のN型半導体領域が形成
されている電界増強領域505を示しており、基本的な
動作は前述した第1、第2の実施例の場合と同様であ
る。図6において、601はN型半導体基板、602は
図5に示す水平電荷転送部503および垂直電荷転送部
502の埋め込みチャンネルを構成するP型ウェル層、
603は図5に示す水平電荷転送部503の一部および
垂直電荷転送部502の埋め込みチャンネルを構成する
第1のN型半導体領域、604は図5に示す水平電荷転
送部503の中央部の埋め込みチャンネルを構成する第
2のN型半導体領域、605は素子分離部のP+ 型半導
体領域、606は導電性電極、607はシリコン酸化
膜、608は遮光用の金属膜、609は保護シリコン酸
化膜である。
【0025】この第3の実施例の固体撮像素子では、水
平電荷転送部503のチャンネル部の両サイドおよび垂
直電荷転送部502に第1のN型半導体領域603が形
成され、水平電荷転送部503のチャンネル部の中央部
分に第2のN型半導体領域604が形成され、さらに埋
め込みチャンネルを構成する前記第1のN型半導体領域
603および第2のN型半導体領域604は、P型ウェ
ル層602上に形成された構造となっている。
【0026】次に、本発明の第3の実施例の製造方法に
ついて、工程順断面図である図7を参照して説明する。
N型半導体基板601上に素子分離部のP+ 型半導体領
域605およびシリコン酸化膜607を形成する〔図7
(a)〕。次に、薄いシリコン酸化膜を介したボロンイ
オン710の注入により、垂直電荷転送部と水平電荷転
送部を構成する領域にP型ウェル層602を形成する
〔図7(b)〕。次に、薄いシリコン酸化膜を介したリ
ンイオン711の注入により、垂直電荷転送部と水平電
荷転送部を構成する領域に不純物濃度の低いN型半導体
領域603aを形成する〔図7(c)〕。次に、水平電
荷転送部の第1のN型半導体領域を形成する領域にフォ
トレジスト712を形成し、これをマスクとしてリンイ
オン711をイオン注入する。これにより、フォトレジ
ストマスクによりリンイオンが注入されなかった領域が
不純物濃度の低い第1のN型半導体領域603に、リン
イオンが注入された領域が不純物濃度の高い第2のN型
半導体領域604となる〔図7(d)〕。
【0027】その後、フォトレジスト712を除去し、
垂直電荷転送部および水平電荷転送部の転送電極となる
導電性電極606形成し、導電性電極上に熱酸化または
CVD法等を用いて層間絶縁膜を形成する。層間絶縁膜
を形成した後にスパッタ法等を用いて光電変換部にのみ
光が入るように遮光用の金属膜608を形成し、最後に
金属膜608上にCVD等を用いて保護シリコン酸化膜
609を形成する〔図7(e)〕ことにより、本発明の
第3の実施例に係る固体撮像素子が得られる。
【0028】この第3の実施例では、図5に示したよう
に水平電荷転送部503のチャンネル幅Aより小さい幅
Bの範囲で第2のN型半導体領域604を形成する領域
を持つ構造となっている。埋め込みチャンネルのN型半
導体領域をこのように構成することにより、水平電荷転
送部に形成される空乏層を従来例に比べ深さ方向に延ば
すことができ、フリンジ電界を増強して、水平電荷転送
部の信号電荷の転送速度を上げることができるため、信
号電荷の転送効率を改善することができる。尚、この第
3の実施例も、水平電荷転送部の内部でのみ構造を変更
するものであるため、従来例の場合のようにフォトマス
クの目合わせズレや不純物の横方向拡散の影響で垂直水
平接続部、垂直電荷転送部にポテンシャルの窪みや障壁
が形成されることはない。
【0029】[第4の実施例]図8は、本発明の第4の
実施例の概略の平面図である。図8において、801は
光電変換部、802は垂直電荷転送部、803は水平電
荷転送部、804は出力部である。また、破線にて囲ま
れた領域は、第2のN型半導体領域が形成されている電
界増強領域805を示しており、前述した第3の実施例
と異なる点は、垂直電荷転送部802に接する水平電荷
転送部803の片側にのみ第1のN型半導体領域が形成
されている点である。
【0030】この第4の実施例では、水平電荷転送部の
構造は第3の実施例と基本的に同じであるため、第3の
実施例の場合と同様に信号電荷の転送効率を改善するこ
とができる。更に、この第4の実施例では、水平電荷転
送部の第1のN型半導体領域が垂直電荷転送部に接する
水平電荷転送部の側面にのみ形成されているため、信号
電荷の転送効率の改善に寄与する水平電荷転送部の第2
のN型半導体領域の形成される領域の面積を増やすこと
ができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
素子は、水平電荷転送部の埋め込みチャンネルの少なく
とも垂直電荷転送部寄りの部分を除く中央部にポテンシ
ャルの深い領域を形成するようにしたものであるので、
垂直水平接続部や垂直電荷転送部にポテンシャルの窪み
や障壁を生じさせることなく水平電荷転送部の転送効率
を向上させることができる。したがって、本発明によれ
ば、高画素化された場合にも、垂直電荷転送部での転送
電荷量を低下させることなく、水平電荷転送部の転送効
率を向上させることができるので、解像度が高く高画質
の固体撮像素子を提供するとが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略の平面図。
【図2】図1のI−I′線での断面図とその断面での電
位ポテンシャル図。
【図3】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図4】本発明の第2の実施例の概略の平面図。
【図5】本発明の第3の実施例の概略の平面図。
【図6】図5のI−I′線での断面図とその断面での電
位ポテンシャル図。
【図7】本発明の第3の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図8】本発明の第4の実施例の概略の平面図。
【図9】従来の固体撮像素子の概略の平面図。
【図10】図9のI−I′線での断面図とその断面での
電位ポテンシャル図。
【図11】従来の固体撮像素子の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【符号の説明】
101、401、501、801、901 光電変換部 102、402、502、802、902 垂直電荷転
送部 103、403、503、803、903 水平電荷転
送部 104、404、504、804、904 出力部 105、405、505、805 電界増強領域 201、601、1001 N型半導体基板 202 第1のP型ウェル層 203、603a、1003 N型半導体領域 603 第1のN型半導体領域 204 第2のP型ウェル層 204a、602、1002 P型ウェル層 604 第2のN型半導体領域 205、605、1005 P+ 型半導体領域 206、606、1006 導電性電極 207、607、1007 シリコン酸化膜 208、608、1008 金属膜 209、609、1009 保護シリコン酸化膜 310、710、1110 ボロンイオン 311、711、1111 リンイオン 312、712 フォトレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−125977(JP,A) 特開 平5−13470(JP,A) 特開 平5−29599(JP,A) 特開 平6−77453(JP,A) 特開 平6−244401(JP,A) 特開 平6−342901(JP,A) 特開 平7−231078(JP,A) 特開 平8−274293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/339 H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762 - 29/768

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の垂直電荷転送部と各垂直電荷転送
    部の一端にそれらから電荷の転送を受けるように配置さ
    れた水平電荷転送部とを備え、各電荷転送部が半導体基
    板の表面領域内に形成された、電荷転送領域となる第1
    導電型領域とその下に形成された第2導電型領域とを有
    する固体撮像素子において、前記水平電荷転送部の前記
    第1導電型領域の一部の領域の不純物濃度は、前記第1
    導電型領域のそれ以外の領域の不純物濃度より高くなさ
    、かつ、該第1導電型の一部の領域は前記垂直電荷転
    送部に接していないことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 他の第1導電型領域の領域より不純物濃
    度が高くなされた前記第1導電型領域の領域が、前記電
    荷転送領域の前記垂直電荷転送部に接する側と反対側の
    部分を除いた電荷転送領域の中央部に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 複数の垂直電荷転送部と各垂直電荷転送
    部の一端にそれらから電荷の転送を受けるように配置さ
    れた水平電荷転送部とを備え、各電荷転送部が半導体基
    板の表面領域内に形成された、電荷転送領域となる第1
    導電型領域とその下に形成された第2導電型領域とを有
    する固体撮像素子において、前記水平電荷転送部の前記
    第2導電型領域の一部の領域の不純物濃度は、前記第2
    導電型領域のそれ以外の領域の不純物濃度より低くなさ
    、かつ、該第2導電型の一部の領域は前記垂直電荷転
    送部に接していないことを特徴とする固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 他の第2導電型領域の領域より不純物濃
    度が低くなされた前記第2導電型領域の領域が、前記電
    荷転送領域の前記垂直電荷転送部に接する側と反対側の
    部分を除いた電荷転送領域の中央部に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。
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