JP3963443B2 - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3963443B2
JP3963443B2 JP2002214438A JP2002214438A JP3963443B2 JP 3963443 B2 JP3963443 B2 JP 3963443B2 JP 2002214438 A JP2002214438 A JP 2002214438A JP 2002214438 A JP2002214438 A JP 2002214438A JP 3963443 B2 JP3963443 B2 JP 3963443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity type
horizontal
region
vertical
transfer channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002214438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004056017A (ja
Inventor
徹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002214438A priority Critical patent/JP3963443B2/ja
Priority to US10/625,302 priority patent/US6963093B2/en
Priority to CNB031787851A priority patent/CN100444394C/zh
Priority to KR10-2003-0050515A priority patent/KR100528534B1/ko
Publication of JP2004056017A publication Critical patent/JP2004056017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963443B2 publication Critical patent/JP3963443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66946Charge transfer devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/148Charge coupled imagers
    • H01L27/14806Structural or functional details thereof
    • H01L27/14812Special geometry or disposition of pixel-elements, address lines or gate-electrodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部の一端または両端に接続された水平電荷転送部とを備えた固体撮像装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターライン転送型固体撮像装置は、行列状に配置された複数の光電変換部と、光電変換部の各列に対応して配置された複数列の垂直電荷転送部と、各垂直電荷転送部の一端に電気的に接続された水平電荷転送部と、水平電荷転送部の一端に接続された出力回路部とを備えている。このような固体撮像装置においては、光電変換部で発生した信号電荷は、垂直電荷転送部により垂直方向に転送された後、水平電荷転送部に送られ、この水平電荷転送部で水平方向(垂直電荷転送部の転送方向と直交する方向)に転送されて出力回路部に送られる。
【0003】
このような固体撮像装置の従来の垂直電荷転送部と水平電荷転送部の接続部の構造は、例えば特開平5−29599号公報や特開平10−135439号公報に記載されている。図19は、従来のインターライン転送型固体撮像装置における垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部付近の構造を示す模式図であり、図19(a)は平面図、図19(b)は図19(a)のA−A’断面図である。
【0004】
垂直電荷転送部501においては、N--型半導体基板502の表層部に垂直P型ウェル503が形成されており、垂直P型ウェル503の表層部にN型の垂直転送チャネル504が形成され、N--型半導体基板502の表面上にゲート絶縁膜506を介して複数の垂直転送電極507,509a,509bおよび最終垂直転送電極508が形成されている。各垂直転送電極は、クロックパルスΦV1、ΦV2、ΦV3またはΦV4が印加されるように配線されている。また、垂直電荷転送部501においては、垂直転送チャネル504同士間を電気的に分離するためのP+型素子分離領域505が形成されている。
【0005】
水平電荷転送部510においては、N--型半導体基板502の表層部に水平P型ウェル511が形成されており、水平P型ウェル511の表層部にN型の水平転送チャネル512が形成され、このN--型半導体基板502の表面上にゲート絶縁膜506を介して複数の第1の水平転送電極513a,513bが形成されている。さらに、第1の水平転送電極同士間の隙間および最終垂直転送電極508と第1の水平転送電極513aの隙間にはN-型の電位障壁領域514が形成されており、この電位障壁領域514上にゲート絶縁膜506を介して第2の水平転送電極515a、515bが形成されている。また、各水平転送電極は、クロックパルスΦH1またはΦH2が印加されるように配線されている。
【0006】
垂直電荷転送部501と水平電荷転送部510との接続部には、垂直電荷転送部501側からP+型素子分離領域505が伸長している。また、この接続部には、水平電荷転送部510側から水平転送チャネル512が伸長しており、この水平転送チャネル512の接続部に伸長した部分は、P+型素子分離領域505同士間に配置されている。一方、垂直転送チャネル504は前記接続部には伸長しておらず、その水平電荷転送部側の端部521は最終垂直転送電極508の端部とほぼ一致している。また、この接続部においては、垂直転送チャネル504と水平転送チャネル512との境界に当たる部分に、N-型の電位障壁領域514が形成されている。
【0007】
また、垂直転送チャネル504のチャネル幅は、水平転送チャネル512のチャネル幅よりも狭いため、転送信号量を確保するために、垂直転送チャネル504の不純物濃度は水平転送チャネル512よりも高濃度で形成される。また、水平電荷転送部510は、垂直電荷転送部501に比べて転送周波数が高いため、転送電界が強化されるように、水平P型ウェル511のP型不純物濃度は垂直P型ウェル503よりも低濃度で形成される。
【0008】
次に、上記固体撮像装置の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送動作について、図20、図21を用いて説明する。図21は、垂直電荷転送部および水平電荷転送部の各電極に印加されるクロックパルスの一例である。図20は、図21に示すクロックパルスにより駆動させた場合の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送時のポテンシャル分布を示す図である。なお、ポテンシャル図においては、ポテンシャルは下向きを正とし、斜線部に電荷が保持されているものとする(以下同じ)。
【0009】
時刻t1の時、垂直電荷転送部501内の信号電荷517は、ハイ電圧VVHが印加されている第1の垂直転送電極507および第2の垂直転送電極509bの下に蓄積されている。次に時刻t2の時、クロックパルスφV4がVHLからVHHに、クロックパルスφV2がVHHからVHLに変わることにより、信号電荷517の一部が垂直電荷転送部501から水平電荷転送部510へ転送され始める。次に時刻t3の時、クロックパルスφV1がVHLからVHHに、クロックパルスφV3がVHHからVHLに変わることにより、信号電荷517はさらに垂直電荷転送部501から水平電荷転送部510へ転送され、時刻t4の時、クロックパルスφV2がVHLからVHHに、クロックパルスφV4がVHHからVHLに変わることにより、垂直電荷転送部501から水平電荷転送部510への信号電荷517の転送動作が終了する。この時、信号電荷517は、水平電荷転送部510のVHHが印加されている第1の水平転送電極513aに蓄積される。また、次の信号電荷518は、ハイ電圧VHHが印加されている第1の垂直転送電極507および第2の垂直転送電極509aの下まで転送されている。時刻t5の時、クロックパルスφV3がVHLからVHHに、クロックパルスφV1がVHHからVHLに変わることにより、次の信号電荷518は、ハイ電圧VVHが印加されている第1の垂直転送電極507および第2の垂直転送電極509bの下まで転送される。その後、水平電荷転送部510が動作し、水平転送電極にお互い位相の反転した転送パルスΦH1,ΦH2が印加され、信号電荷517は水平電荷転送部を転送されていく。以降、この動作を繰り返すことにより、信号電荷517は垂直電荷転送部501および水平電荷転送部503を転送されていく。
【0010】
図20に示すように、垂直電荷転送部と水平電荷転送部の接続部では、第2の水平転送電極515aの下に形成された電位障壁領域514により電位障壁519が存在し、さらに、垂直電荷転送部の素子分離領域505による狭チャネル効果で電位障壁520が存在するため、水平電荷転送部から垂直電荷転送部への信号電荷の逆転送が抑制されている。
【0011】
次に上記固体撮像装置の製造方法について説明する。図22、図23、図24、図25は、上記固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図(a)は図19(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図(b)は図19(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【0012】
まず、図22(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板502の表面上に保護膜526を形成し、このN--型半導体基板502の表層部の垂直転送チャネルおよび水平転送チャネルが形成される領域以外の領域にボロンなどのP型不純物のイオン注入により素子分離領域505を形成する。そして、保護膜526の表面上に第1のフォトレジスト膜534を形成し、垂直転送チャネルおよび水平転送チャネルが形成される領域上から第1のフォトレジスト膜534を除去した後、N--型半導体基板502の表層部にボロンなどのP型不純物をイオン注入してP型領域524を形成し、P型領域524の表層部にリンやヒ素などのN型不純物のイオン注入によりN型領域525を形成する。
【0013】
続いて、第1のフォトレジスト膜534を全面除去した後、図23(a)、(b)に示すように、保護膜の表面上に第2のフォトレジスト膜528を形成し、垂直転送チャネルが形成される領域上から第2のフォトレジスト膜528を除去した後、P型領域524とほぼ同じ深さにボロンなどのP型不純物をイオン注入して垂直P型ウェル503を形成し、N型領域525とほぼ同じ深さにリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入して垂直転送チャネル504を形成する。ここで、垂直P型ウェル503および垂直転送チャネル504が形成されていないP型領域524およびN型領域525は、それぞれ水平P型ウェル511および水平転送チャネル512となる。
【0014】
続いて、第2のフォトレジスト膜528および保護膜526を全面除去した後、図24(a)、(b)に示すように、表面上にゲート絶縁膜506を形成し、さらにゲート絶縁膜506上に第1層目の転送電極507,508,513a,513bを形成する。そして、その表面上に第3のフォトレジスト膜529を形成し、これを、最終垂直転送電極508上に境界を持つように、水平転送チャネル側の領域上から除去した後、ボロンなどのP型不純物をイオン注入してN-型の電位障壁領域514を形成する。
【0015】
続いて、第3のフォトレジスト膜529を全面除去した後、図25(a)、(b)に示すように、第1層目の転送電極507,508,513a,513bの周囲に層間絶縁膜527を形成した後、第2層目の転送電極509a,509b,515a,515bを形成する。垂直転送電極509a,507,509b,508にはΦV1,ΦV2,ΦV3,ΦV4のクロックパルスが印加されるようにアルミやタングステンなどの金属膜により配線され、水平転送電極513aと515aの組、513bと515bの組にはΦH1,ΦH2のクロックパルスが印加されるように配線されることにより、従来の固体撮像装置が製造される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の固体撮像装置は、画素の微細化、垂直電荷転送部の高速駆動化、および水平電荷転送部の低電圧駆動化が進むにつれて、垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送が短時間でスムーズに行われなくなり、一般に黒線不良と呼ばれる縦線状の表示異常が発生したり、転送効率が著しく劣化するという問題があった。このような問題が発生する理由を、図20を用いて説明する。
【0017】
従来の固体撮像装置では、画素の微細化に伴い、垂直転送チャネル504のチャネル幅を狭くしなければならないため、転送電荷量を確保するために垂直転送チャネル504のN型不純物濃度を高くしていく必要があった。一方、水平転送チャネル512のチャネル幅は狭くする必要が無いため、水平転送チャネル512のN型不純物濃度を高くする必要はなかった。
【0018】
また、従来の固体撮像装置では、垂直転送チャネルの水平電荷転送部側の端部521は、最終垂直転送電極508の端部とほぼ一致するように形成されており、最終垂直転送電極508の端部よりも水平電荷転送部側には電位障壁領域514および水平転送チャネル512が形成されていた。すなわち、最終垂直転送電極508の下にはN型不純物濃度の高い垂直転送チャネル504が形成されており、垂直電荷転送部501と水平電荷転送部510との接続部における第1の水平転送電極513aおよび第2の水平転送電極515a下の領域には、N型不純物濃度の低い水平転送チャネル512が形成されていた。
【0019】
そのため、垂直転送チャネル504と水平転送チャネル512のN型不純物の濃度差を大きくしていったり、水平電荷転送部の低電圧駆動化を進めていくと、最終垂直転送電極508(VVHが印加されている。)下のチャネル電位よりも、接続部における第2の水平転送電極515aおよび第1の水平転送電極513a(VHHが印加されている。)下のチャネル電位の方が浅く形成され、図20の時刻t2,t3において転送障壁523が形成されるようになる。その結果、垂直電荷転送部501に残された信号電荷517a、517bは、時刻t4から水平電荷転送部が動作するまでの短い間に全ての信号電荷を水平電荷転送部510に転送することができず、信号電荷の転送残り522が発生して、黒線不良と呼ばれる縦線状の表示異常が発生する場合があった。
【0020】
また、上記のような転送障壁523を発生させないために、最終垂直転送電極508をΦV4が印加される他の垂直転送電極と独立して形成し、垂直電荷転送のハイレベル電圧VHHよりも電圧を低下させたクロックパルスΦV4’を最終垂直転送電極508に印加させる方法があるが、この場合は、第2の垂直転送電極509bから最終垂直転送電極508への電荷転送で転送不良が新たに発生したり、ΦV4’のクロックパルスを作るための別電源が必要となり駆動回路が複雑になるなどの問題があった。
【0021】
また、上記のような従来の固体撮像装置の製造方法は、画素の微細化が進むにつれて、マスク合わせズレの影響により、垂直電荷転送部の転送電荷量のバラツキが大きくなるという問題があった。このような問題が発生する理由を、図22を用いて説明する。
【0022】
垂直転送チャネル504および垂直P型ウェル503は、先述したように、第1のフォトレジスト膜534をパターニング除去してからN型不純物およびP型不純物をイオン注入し[図22(a)、(b)]、続いて、第2のフォトレジスト膜528をパターニング除去してからN型不純物およびP型不純物をイオン注入することにより形成される[図23(a)、(b)]。このように、垂直転送チャネル504および垂直P型ウェル503は、2回のフォトレジスト工程で形成されるため、1回目のフォトレジスト工程と2回目のフォトレジスト工程でのマスクの合わせズレの影響により、垂直転送チャネル504や垂直P型ウェル503の形成される幅が変動しやすく、その結果、特に画素が微細になるにつれて、垂直電荷転送部の転送電荷量のバラツキが大きくなるという問題があった。
【0023】
そこで、本発明は、画素の微細化や水平電荷転送部の低電圧駆動化を進めても、垂直電荷転送部での転送電荷量を十分に確保でき、かつ、垂直電荷転送部から水平電荷転送部へ信号電荷を転送する際に生じる転送残りを十分に低減し、良好な表示特性を得ることができる固体撮像装置と、このような固体撮像装置を精度良く製造できる方法とを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、複数の垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部の少なくとも一端に接続され、前記垂直電荷転送部から転送された電荷を受け取って、これを転送する水平電荷転送部とを備え、前記垂直電荷転送部は、第1導電型垂直転送チャネル領域と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域に隣接するように形成された第2導電型素子分離領域と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に形成された複数の垂直転送電極および最終垂直転送電極と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域の下に形成された第2導電型垂直ウェル領域とを備え、前記水平電荷転送部は、第1導電型水平転送チャネル領域と、前記第1導電型水平転送チャネル領域の下に形成された第2導電型水平ウェル領域と、前記第1導電型水平転送チャネル領域上に形成された複数の第1水平転送電極と、前記第1水平転送電極の隙間に形成された複数の第2水平転送電極とを備え、前記垂直電荷転送部と前記水平電荷転送部との接続部には、前記垂直電荷転送部から前記第1導電型垂直転送チャネル領域、前記第2導電型素子分離領域および前記第2導電型垂直ウェル領域が伸長し、この第1導電型垂直転送チャネル領域の前記接続部に伸長した部分の上に前記第1水平転送電極の一部が重なっており、前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第2導電型垂直ウェル領域の前記接続部に伸長した部分の前記水平電荷転送部側の端部が、前記最終垂直転送電極の前記水平電荷転送部側の端部よりも前記水平電荷転送部側に位置し、前記第2水平転送電極下の前記第1導電型垂直転送チャネル領域内および前記最終垂直転送電極と前記第1水平転送電極の隙間下の前記第1導電型垂直転送チャネル領域内に形成された電位障壁領域を備えていることを特徴とする。
前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第2導電型垂直ウェル領域の前記接続部に伸長した部分の前記水平電荷転送部側の端部が、前記第2導電型素子分離領域の端部から1.5μm以内にあることが好ましい。
【0025】
また、本発明の第1の製造方法は、上記本発明の固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板上にイオン注入阻止膜を形成する工程と、前記イオン注入阻止膜上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成し、前記第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第導電型垂直ウェル領域および第導電型水平ウェル領域を形成する工程と、前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、前記第2のフォトレジスト膜を、前記第1導電型垂直転送チャネル領域上から除去させるようにパターニングする工程と、前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記第1導電型垂直転送チャネル領域に更に第1導電型不純物をイオン注入する工程とを有することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の第2の製造方法は、上記本発明の固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板上にイオン注入阻止膜を形成する工程と、前記イオン注入阻止膜上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成する工程と、前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、前記第2のフォトレジスト膜を、少なくとも前記第1導電型垂直転送チャネル領域から除去されるようにパターニングする工程と、前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記垂直転送チャネル領域に更に第1導電型不純物をイオン注入し、前記垂直転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型垂直ウェル領域を形成する工程と、前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を除去した後、前記半導体基板上に第3のフォトレジスト膜を形成する工程と、前記第3のフォトレジスト膜を、少なくとも前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に残存させ、前記第1導電型水平転送チャネル領域から除去されるようにパターニングする工程と、前記第3のフォトレジスト膜をマスクとして、前記水平転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型水平ウェル領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明の第3の製造方法は、上記本発明の固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、
前記第1のフォトレジスト膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、
前記第1のフォトレジスト膜をマスクとして、第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型垂直ウェル領域および第2導電型水平ウェル領域を形成し、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成する工程と、
前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、
前記第2のフォトレジスト膜を、前記第2導電型素子分離領域となる領域および前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に残存させ、前記第1導電型水平転送チャネル領域上から除去させるようにパターニングする工程と、
前記第2のフォトレジスト膜をマスクとして、前記第1導電型水平転送チャネル領域に第2導電型不純物をイオン注入する工程とを有することを特徴とする。
【0028】
この第3の製造方法においては、更に、前記第2のフォトレジスト膜をマスクとして、前記第2導電型水平ウェル領域に第1導電型不純物をイオン注入する工程を有することが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の固体撮像装置によれば、前述したように、第1導電型垂直転送チャネル領域、第2導電型素子分離領域および第2導電型垂直ウェル領域を垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部にまで伸長させ、この伸長した領域の水平電荷転送部側の端部が、最終垂直転送電極の水平電荷転送部側の端部よりも水平電荷転送部側に位置し、且つ、第2導電型素子分離領域の水平電荷転送部側の端部から1.5μm以内に位置するように調整されることより、垂直電荷転送部の転送電荷量を増加させるために、垂直転送チャネルと水平転送チャネルのN型不純物の濃度差を大きくしたり、水平電荷転送部の低電圧駆動化を進めた場合であっても、信号電荷を水平電荷転送部に短時間でスムーズに転送することができる。そのため、良好な表示特性を確保しながら、さらなる画素の微細化、垂直電荷転送部の高速駆動化および水平電荷転送部の低電圧駆動化が可能になる。
【0030】
上記固体撮像装置においては、第1導電型水平転送チャネル領域は、第1導電型垂直転送チャネル領域よりも不純物濃度が低くなるように形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、画素の微細化に伴なって垂直転送チャネル領域のチャネル幅を小さくした場合であっても、十分な転送信号量を確保することができる。
【0031】
また、上記固体撮像装置においては、第1導電型水平転送チャネル領域は、第1導電型垂直転送チャネル領域よりも拡散深さが深くなるように形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、水平転送電極からの水平転送チャネル領域内の電界がチャネル深部まで伸びるため、転送電界が強化され、水平電荷転送部の転送効率が更に向上する。
【0032】
また、上記固体撮像装置においては、第2導電型水平ウェル領域は、第2導電型垂直ウェル領域よりも不純物濃度が低くなるように形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、水平転送電極からの水平転送チャネル領域内の電界がチャネル深部まで伸びるため、転送電界が強化され、水平電荷転送部の転送効率が更に向上する。加えて、垂直転送チャネル領域よりも水平転送チャネル領域のチャネル電位が深く形成されるため、垂直電荷転送部がら水平電荷転送部への信号電荷の転送を更にスムーズにすることができる。
【0033】
また、上記固体撮像装置においては、第2導電型水平ウェル領域は、前記第2導電型垂直ウェル領域よりも不純物拡散深さが深くなるように形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、水平転送電極からの水平転送チャネル領域内の電界がチャネル深部まで伸びるため、転送電界が強化され、水平電荷転送部の転送効率が更に向上する。加えて、垂直転送チャネル領域よりも水平転送チャネル領域のチャネル電位が深く形成されるため、垂直電荷転送部がら水平電荷転送部への信号電荷の転送を更にスムーズにすることができる。
【0034】
また、上記固体撮像装置においては、前記接続部で前記第1導電型垂直転送チャネル領域と重なるように配置された前記水平転送電極について、この水平転送電極下に位置する前記第1導電型垂直転送チャネル領域のチャネル電位よりも、この水平転送電極下に位置する前記第1導電型水平転送チャネル領域のチャネル電位の方が深くなるように、前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第1導電型水平転送チャネル領域の不純物濃度が設定されることが好ましい。この好ましい例によれば、垂直電荷転送部から水平電荷転送部への信号電荷の転送を更にスムーズに実施することができる。
【0035】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる固体撮像装置の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態にかかる固体撮像装置の一例を示す模式図である。また、図2は前記固体撮像装置の垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部付近の構造の一例を示す模式図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−A’断面図である。
【0036】
図1に示すように、この固体撮像装置は、行列状に配置された複数の光電変換部130と、光電変換部130の各列に対応して配置された複数列の垂直電荷転送部101と、各垂直電荷転送部101の一端に電気的に接続された水平電荷転送部110と、水平電荷転送部110の一端に接続された出力回路部131とを備えている。
【0037】
図2(a)および(b)に示すように、垂直電荷転送部101においては、N--型半導体基板102の表層部に垂直P型ウェル103が形成されており、この垂直P型ウェル103の表層部にN型の垂直転送チャネル104が形成されている。また、垂直転送チャネル104同士間にはP+型素子分離領域105が形成されている。更に、垂直転送チャネル104上にはゲート絶縁膜106を介して複数の垂直転送電極107,109a,109bおよび最終垂直転送電極108が形成されており、各垂直転送電極は、クロックパルスΦV1、ΦV2、ΦV3またはΦV4が印加されるように配線されている。
【0038】
水平電荷転送部110においては、N--型半導体基板102の表層部に水平P型ウェル111が形成されており、水平P型ウェル111の表層部にN型の水平転送チャネル112が形成されている。水平転送チャネル112上にはゲート絶縁膜106を介して複数の第1の水平転送電極113a,113bが形成されている。さらに、第1の水平転送電極同士間の隙間にはN-型の電位障壁領域114が形成されており、この電位障壁領域114上にゲート絶縁膜106を介して第2の水平転送電極115a、115bが形成されている。また、各水平転送電極は、クロックパルスΦH1またはΦH2が印加されるように配線されている。
【0039】
垂直転送チャネル104のチャネル幅は、水平転送チャネル112のチャネル幅よりも狭いため、転送信号量を確保するために、垂直転送チャネル104のN型不純物濃度は水平転送チャネル112よりも高濃度で形成される。また、水平電荷転送部110は垂直電荷転送部101に比べて転送周波数が高いため、転送電界が強化されるように、水平P型ウェル111のP型不純物濃度は垂直P型ウェル103よりも低濃度で形成される。
【0040】
垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部には、垂直電荷転送部側から、垂直P型ウェル103、P+型素子分離領域105および垂直転送チャネル104が伸長している。この接続部において、P+型素子分離領域105は、第2の水平転送電極115bの垂直電荷転送部側の端部と重なるように形成される。また、垂直転送チャネル104は、垂直電荷転送部101から転送された電荷を受け取る第1の水平転送電極113aおよび第2の水平転送電極115aの垂直電荷転送部側の端部と重なるように形成されている。また、この接続部において、最終垂直転送電極108と第1の水平転送電極113aとの隙間にはN-型の電位障壁領域114が形成されており、この電位障壁領域114上にゲート絶縁膜106を介して第2の水平転送電極115aが重なっている。
【0041】
この固体撮像装置では、前述したように、垂直電荷転送部501と水平電荷転送部510との接続部に、垂直P型ウェル103、垂直転送チャネル104およびP+型素子分離領域105が伸長しているが、この垂直P型ウェル103および垂直転送チャネル104の水平電荷転送部側の端部121と、P+型素子分離領域105の水平電荷転送部側の端部116との位置が、ほぼ一致するように調整されている。
【0042】
すなわち、最終垂直転送電極108下の領域と、接続部における第1の水平転送電極113aおよび第2の水平転送電極115a下の領域とには、いずれも垂直転送チャネル104および垂直P型ウェル103が形成されている。更に言えば、最終垂直転送電極108下の領域と、接続部における第1の水平転送電極113a下の領域とは、同じ不純物濃度を有する領域である。
【0043】
次に、上記固体撮像装置の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送動作について説明する。
【0044】
図21は、垂直電荷転送部および水平電荷転送部の各電極に印加されるクロックパルスの一例である。同図において、ΦV1〜ΦV4は垂直転送電極に印加される転送パルスであり、ΦH1およびΦH2は水平転送電極に印加される転送パルスである。また、各パルスにおいて、VVHおよびVHHはハイレベル電圧を、VVLおよびVHLはローレベル電圧を示している。また、図3は、図21に示すクロックパルスにより駆動させた場合の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送時のポテンシャル分布を示す図である。
【0045】
時刻t1の時、垂直電荷転送部101内の信号電荷117は、ハイ電圧VVHが印加されている第1の垂直転送電極107および第2の垂直転送電極109bの下に蓄積されている。次に時刻t2の時、クロックパルスφV4がVHLからVHHに、クロックパルスφV2がVHHからVHLに変わることにより、最終垂直転送電極108および第2の垂直転送電極109bの隙間に残った信号電荷117aを除く全ての信号電荷117が垂直電荷転送部101から水平電荷転送部110へ転送される。次に時刻t3の時、クロックパルスφV1がVHLからVHHに、クロックパルスφV3がVHHからVHLに変わることにより、残された信号電荷117aも垂直電荷転送部101から水平電荷転送部110へ転送され、全ての信号電荷117は、水平電荷転送部110のVHHが印加されている第1の水平転送電極113aの下に蓄積される。時刻t4の時、クロックパルスφV2がVHLからVHHに、クロックパルスφV4がVHHからVHLに変わり、次の信号電荷118は、ハイ電圧VHHが印加されている第1の垂直転送電極107および第2の垂直転送電極109aの下まで転送されている。時刻t5の時、クロックパルスφV3がVHLからVHHに、クロックパルスφV1がVHHからVHLに変わることにより、次の信号電荷118は、ハイ電圧VVHが印加されている第1の垂直転送電極107および第2の垂直転送電極109bの下まで転送される。その後、水平電荷転送部110が動作し、水平転送電極にお互い位相の反転した転送パルスΦH1,ΦH2が印加され、信号電荷117は水平電荷転送部を転送されていく。以降、この動作を繰り返すことにより、信号電荷117は垂直電荷転送部101および水平電荷転送部110を転送されていく。
【0046】
図3に示すように、垂直電荷転送部と水平電荷転送部の接続部では、第2の水平転送電極115aの下に形成された電位障壁領域114により電位障壁119が存在し、さらに、垂直電荷転送部の素子分離領域105による狭チャネル効果で電位障壁120が存在するため、水平電荷転送部から垂直電荷転送部への信号電荷の逆転送が抑制されている。
【0047】
次に、このような固体撮像装置により達成される効果について、図2および図3を用いて説明する。先述したように、この固体撮像装置は、垂直電荷転送部101と水平電荷転送部110との接続部に垂直転送チャネル104および素子分離領域105が伸長しており、この垂直転送チャネル104の端部121と、素子分離領域105の端部との位置がほぼ一致するように形成される。すなわち、最終垂直転送電極108下の領域と、接続部における第1の水平転送電極113a下の領域とは、同じ不純物濃度を有する領域となる。
【0048】
そのため、垂直電荷転送部101の転送電荷量を増加させるために、垂直転送チャネル104と水平転送チャネル112のN型不純物の濃度差を大きくしたり、水平電荷転送部110の低電圧駆動化を進めても、最終垂直転送電極108(VVHが印加されている。)下のチャネル電位よりも、接続部における第2の水平転送電極115aおよび第1の水平転送電極113a(VHHが印加されている。)下のチャネル電位の方が深く形成される(図3の132)。よって、従来の固体撮像装置のように転送障壁(図20の523)が発生せず、時刻t2〜t3の間に信号電荷117が水平電荷転送部110にスムーズに転送される。従って、従来の固体撮像装置で問題となった黒線不良と呼ばれる縦線状の表示異常の発生が抑制される。よって、良好な表示特性を確保しながら、画素の微細化、垂直電荷転送部の高速駆動化および水平電荷転送部の低電圧駆動化が可能となる。
【0049】
なお、垂直電荷転送部の素子分離領域105の狭チャネル効果で生じる電位障壁120は、垂直転送チャネル104のN型不純物濃度を水平転送チャネル112のN型不純物濃度よりも高くするほど減少していくため、垂直転送チャネル104のN型不純物濃度は、この電位障壁120が消滅しない範囲で水平転送チャネル112のN型不純物濃度よりも高く設定しておくことが望ましい。
【0050】
また、接続部において、垂直転送チャネル104の端部121とP+型素子分離領域105の端部116とは、その両者の位置がほぼ一致するように形成されることが望ましいが、垂直電荷転送部101から水平電荷転送部110にかけては狭チャネル効果の影響でチャネル電位が徐々に深くなるように遷移していくため、垂直転送チャネル104端部121の位置がこのチャネル電位の遷移領域133の範囲内にあれば、電位の窪みや障壁の発生を十分に抑制することができ、前述したような効果を達成することが可能となる。具体的には、垂直転送チャネル104の端部121が最終垂直転送電極108の水平電荷転送部側の端部よりも水平電荷転送部側に位置し、且つ、P+型素子分離領域105の端部116から1.5μm以内に位置していればよい。
【0051】
次に、上記固体撮像装置の形成条件および駆動条件の一例を挙げて、前述した効果について更に説明する。
【0052】
上記固体撮像装置の垂直転送チャネル104のチャネル幅は、一辺が3μm以下の画素の微細化に対応するため、例えば0.7μmの狭さで構成され、水平転送チャネル112のチャネル幅は画素の微細化には関係なく、例えば30μmで構成される。このように、垂直転送チャネル104のチャネル幅は、水平転送チャネル112のチャネル幅よりも狭いため、転送信号量を確保するために、垂直転送チャネル104のN型不純物濃度は水平転送チャネル112よりも高濃度で形成される。例えば、垂直転送チャネル104のN型不純物濃度は2×1017cm-3で形成され、水平転送チャネル112のN型不純物濃度は1.5×1017cm-3で形成される。また、水平電荷転送部110は、垂直電荷転送部101に比べて転送周波数が高いため、転送電界が強化されるように、水平P型ウェル111のP型不純物濃度は垂直P型ウェル103よりも低濃度で形成される。例えば、垂直P型ウェル103のP型不純物濃度は2×1016cm-3で形成され、水平P型ウェル111のP型不純物濃度は1.5×1016cm-3で形成される。また、第1の水平転送電極同士間の隙間および最終垂直転送電極109と第1の水平転送電極113aの隙間に形成されるN-型の電位障壁領域114は、例えば前述したような不純物濃度の垂直転層チャネルに、ドーズ量5.0×1011cm-2でボロンなどのP型不純物をイオン注入することにより形成される。
【0053】
また、図21に示される各パルスにおいて、ΦV1〜ΦV4およびΦH1,ΦH2の各電圧は、例えばVVH=0V、VHH=3V、VVL=−8V、VHL=0Vに設定される。
【0054】
このような条件で固体撮像装置を形成し、駆動させた時の垂直電荷転送部から水平電荷転送部にかけてのチャネル電位分布を、図4に示す。同図においては、垂直転送チャネルの端部121の位置を、素子分離領域の端部116の位置に対して垂直電荷転送部側に2μmずらした場合(I)、一致させた場合(II)、および水平電荷転送部側に2μmずらした場合(III)のチャネル電位分布を示して
いる。
【0055】
垂直転送チャネルの端部121の位置を、素子分離領域の端部116の位置とほぼ一致させた場合(II)、最終垂直転送電極108(VVH=0Vが印加されている。)下のチャネル電位は狭チャネル効果により約6Vで形成され、接続部の第2の水平転送電極115a(VHH=3Vが印加されている。)下に位置する領域(電位障壁領域114)のチャネル電位は狭チャネル効果により約7Vで形成され、接続部の第1の水平転送電極113a(VHH=3Vが印加されている。)下に位置する領域(垂直転送チャネル104)下のチャネル電位は狭チャネル効果により約8Vで形成される。また、水平電荷転送部の第1の水平転送電極113a(VHH=3Vが印加されている。)下に位置する領域(水平転送チャネル112)におけるチャネル電位は、狭チャネル効果がほとんど無いため、約10Vで形成される。このように、最終垂直転送電極108から水平転送チャネル112に向けて、チャネル電位は徐々に深くなるように形成されるため、信号電荷は垂直電荷転送部101から水平電荷転送部110へと短時間でスムーズに転送される。
【0056】
また、垂直転送チャネルの端部121の位置を素子分離領域の端部116に対して垂直電荷転送部側にシフトすると電位障壁が発生し、水平電荷転送部側にシフトすると電位窪みが発生する傾向にある(IおよびIII)。
図5は、垂直転送チャネルの端部121の位置を、素子分離領域105の端部116の位置に対して垂直電荷転送部側および水平電荷転送部側にシフトさせた時に、垂直電荷転送部101から水平電荷転送部110の間で発生する電位障壁および電位窪みの大きさをシミュレーションにより解析した結果である。この解析結果に示すように、垂直転送チャネルの端部121の位置と、素子分離領域の端部116の位置とのずれが1.5μm以下の範囲内であれば、電位障壁や電位窪みはほとんど発生せず、黒線不良と呼ばれる縦線状の表示異常の発生が抑制される。
【0057】
(第2の実施形態)
次に、上記固体撮像装置の製造方法の第1例について説明する。図6、図7、図8、図9は、上記固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【0058】
まず、図6(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板102の表面上に酸化膜などの保護膜126を形成する。この保護膜126の表面上に窒化膜などのイオン注入阻止膜135を形成し、イオン注入阻止膜135の表面上に第1のフォトレジスト膜134を形成する。次に、第1のフォトレジスト膜134およびイオン注入阻止膜135を、垂直転送チャネルおよび水平転送チャネルが形成される領域上から除去され、素子分離領域となる部分には残存するように、パターニング除去する。その後、N--型半導体基板102表層部にボロンなどのP型不純物をイオン注入してP型領域124を形成し、P型領域124の表層部にリンやヒ素などのN型不純物のイオン注入によりN型領域125を形成する。
【0059】
続いて、第1のフォトレジスト膜134を全面除去する。このとき、イオン注入素子膜135は、そのまま基板上に残存させる。そして、保護膜126およびイオン注入阻止膜135の表面上に第2のフォトレジスト膜128を形成する。その後、図7(a)、(b)に示すように、第2のフォトレジスト膜128を、少なくとも垂直転送チャネルが形成される領域上から除去され、水平転送チャネルが形成される領域上には残存するようにパターニング除去する。残された第2のフォトレジスト膜128およびイオン注入阻止膜135をマスクとして、P型領域124とほぼ同じ深さにボロンなどのP型不純物をイオン注入して垂直P型ウェル103を形成し、N型領域125とほぼ同じ深さにリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入して垂直転送チャネル104を形成する。ここで、垂直P型ウェル103および垂直転送チャネル104が形成されていないP型領域124およびN型領域125は、水平P型ウェル111および水平転送チャネル112となる。
【0060】
このとき、垂直転送チャネルと水平転送チャネルの境界(垂直転送チャネルの水平電荷転送部側の端部121)、および、垂直P型ウェルと水平P型ウェルとの境界(垂直P型ウェルの水平電荷転送部側の端部137)の位置と、P+型素子分離領域105となる領域の水平電荷転送部側の端部(図7(b)の116に相当する。)の位置とのずれが、1.5μm以内となるように調整される。
【0061】
続いて、第2のフォトレジスト膜128およびイオン注入阻止膜135を全面除去した後、図8(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板102の表層部の垂直転送チャネルおよび水平転送チャネル以外の領域にボロンなどのP型不純物をイオン注入して、素子分離領域105を形成する。保護膜126を全面除去した後、表面上にゲート絶縁膜106を形成し、さらにゲート絶縁膜106上に第1層目の転送電極107,108,113a,113bを形成する。更に、表面上に第3のフォトレジスト膜129を形成し、これを、最終垂直転送電極108上に端部を持つように、水平転送チャネル側の領域から除去した後、ボロンなどのP型不純物をイオン注入してN-型の電位障壁領域114を形成する。
【0062】
続いて、第3のフォトレジスト膜129を全面除去した後、図9(a)、(b)に示すように、第1層目の転送電極107,108,113a,113bの周囲に層間絶縁膜127を形成し、第2層目の転送電極109a,109b,115a,115bを形成する。垂直転送電極109a,107,109b,108にはΦV1,ΦV2,ΦV3,ΦV4のクロックパルスがそれぞれ印加されるようにアルミやタングステンなどの金属膜により配線され、水平転送電極113aと115aの組、113bと115bの組にはΦH1,ΦH2のクロックパルスがそれぞれ印加されるように配線されることにより、第1の実施形態の固体撮像装置が製造される。
【0063】
次に、この固体撮像装置の製造方法により達成される効果について、図6および図7を用いて説明する。この製造方法では、垂直転送チャネル104および垂直P型ウェル103は、先述したように、第1のフォトレジスト膜134およびイオン注入阻止膜135をパターニング除去してからN型不純物およびP型不純物をイオン注入し[図6(a)、(b)]、続いて、第2のフォトレジスト膜128を形成した後、少なくとも垂直転送チャネルが形成される領域の第2のフォトレジスト膜128を除去してから、パターンの残された第2のフォトレジスト膜128およびイオン注入阻止膜135をマスクとしてP型不純物およびN型不純物をイオン注入することにより形成される[図7(a)、(b)]。このように、第2の実施形態の固体撮像装置の製造方法における垂直転送チャネル104および垂直P型ウェル103は、従来の製造方法と同様にそれぞれ2回のN型不純物およびP型不純物のイオン注入により形成されるが、その際に、1回のフォトレジスト工程でパターニング除去されたイオン注入阻止膜135をマスクとしてイオン注入が行われるため、1回目と2回目のイオン注入での注入領域の水平方向の位置ずれや幅広がりが起こらず、垂直転送チャネル104および垂直P型ウェル103の形成される幅が安定する。その結果、画素の微細化が進んでも、垂直電荷転送部の転送電荷量のバラツキや垂直電荷転送部から水平電荷転送部への信号電荷の転送不良を抑えることができるという効果を奏する。
【0064】
(第3の実施形態)
次に、上記第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例について説明する。図10、図11、図12、図13、図14は、上記固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【0065】
まず、図10(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板202の表面上に酸化膜などの保護膜226を形成する。この保護膜226の表面上に窒化膜などのイオン注入阻止膜235を形成し、このイオン注入阻止膜235の表面上に第1のフォトレジスト膜234を形成する。次に、第1のフォトレジスト膜234およびイオン注入阻止膜235を、垂直転送チャネルおよび水平転送チャネルが形成される領域上から除去され、素子分離領域となる部分には残存するように、パターニング除去する。その後、N--型半導体基板202の表層部にリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入してN型領域225を形成する。
【0066】
続いて、第1のフォトレジスト膜234を全面除去する。このとき、イオン注入素子膜235は、そのまま基板上に残存させる。そして、保護膜226およびイオン注入阻止膜235の表面上に第2のフォトレジスト膜228を形成する。その後、図11(a)、(b)に示すように、第2のフォトレジスト膜228を、少なくとも垂直転送チャネルが形成される領域上から除去され、水平転送チャネルが形成される領域上には残存するようにパターニング除去する。残された第2のフォトレジスト膜228およびイオン注入阻止膜235をマスクとして、N型領域225の下にボロンなどのP型不純物をイオン注入して垂直P型ウェル203を形成し、N型領域225とほぼ同じ深さにリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入して垂直転送チャネル204を形成する。ここで、垂直転送チャネル204が形成されていないN型領域225は水平転送チャネル212となる。
【0067】
このとき、垂直転送チャネルと水平転送チャネルの境界(垂直転送チャネルの水平電荷転送部側の端部221)の位置と、P+型素子分離領域205となる領域の水平電荷転送部側の端部(図11(b)の216に相当する。)の位置とのずれが、1.5μm以内となるように調整される。
【0068】
続いて、第2のフォトレジスト膜228およびイオン注入阻止膜235を全面除去した後、保護膜226の表面上に第3のフォトレジスト膜229を形成する。その後、図12(a)、(b)に示すように、第3のフォトレジスト膜229を、少なくとも垂直転送チャネル上には残存し、水平転送チャネル上からは除去されるようにパターニング除去する。残された第3のフォトレジスト膜229をマスクとして、水平転送チャネル212の下にボロンなどのP型不純物をイオン注入して水平P型ウェル211を形成する。
【0069】
このとき、垂直P型ウェルと水平P型ウェルとの境界(垂直P型ウェルの水平電荷転送部側の端部237)の位置と、P+型素子分離領域205となる領域の水平電荷転送部側の端部(図13(b)の216に相当する。)の位置とのずれが、1.5μm以内となるように調整される。
【0070】
続いて、第3のフォトレジスト膜229を全面除去した後、図13(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板202の表層部の垂直転送チャネルおよび水平転送チャネル以外の領域にボロンなどのP型不純物をイオン注入して、素子分離領域205を形成する。保護膜226を全面除去した後、表面上にゲート絶縁膜206を形成し、さらにゲート絶縁膜206上に第1層目の転送電極207,208,213a,213bを形成する。更に、表面上に第4のフォトレジスト膜236を形成し、これを、最終垂直転送電極208上に端部を持つように、水平転送チャネル側の領域から除去した後、ボロンなどのP型不純物をイオン注入してN-型の電位障壁領域214を形成する。
【0071】
続いて、第4のフォトレジスト膜236を全面除去した後、図14(a)、(b)に示すように、第1層目の転送電極207,208,213a,213bの周囲に層間絶縁膜227を形成し、第2層目の転送電極209a,209b,215a,215bを形成する。垂直転送電極209a,207,209b,208にはΦV1,ΦV2,ΦV3,ΦV4のクロックパルスがそれぞれ印加されるようにアルミやタングステンなどの金属膜により配線され、水平転送電極213aと215aの組、213bと215bの組にはΦH1,ΦH2のクロックパルスがそれぞれ印加されるように配線されることにより、第1の実施形態の固体撮像装置が製造される。
【0072】
次に、この固体撮像装置の製造方法により達成される効果について、図10、図11および図12を用いて説明する。この製造方法では、第2の実施形態の製造方法と同様に、垂直転送チャネル204形成のための2回のイオン注入は、1回のフォトレジスト工程でパターニング除去されたイオン注入阻止膜235をマスクとして行われるため、1回目と2回目のN型不純物のイオン注入での注入領域の水平方向の位置ずれや幅広がりが起こらず、垂直転送チャネル204の形成される幅が安定する(図10、図11)。その結果、画素の微細化が進んでも、垂直電荷転送部の転送電荷量のバラツキや垂直電荷転送部から水平電荷転送部への信号電荷の転送不良を抑えることができるという効果を奏する。
【0073】
さらに、第3の実施形態の固体撮像装置の製造方法では、垂直P型ウェル203と水平P型ウェル211が、それぞれ独立したフォトレジスト工程およびイオン注入工程で形成されるため、それぞれのP型ウェルを最適設計することができる(図11、図12)。例えば、垂直P型ウェル203はN--半導体基板202の浅い領域に高濃度で形成し、水平P型ウェル211はN--半導体基板202の深い領域に低濃度で形成することができ、これにより、垂直電荷転送部201での信号電荷量の増加やスミアの低減と、水平電荷転送部210での電荷転送効率の向上とを両立できるという効果も奏する。
【0074】
(第4の実施形態)
次に、上記第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第3例について説明する。図15、図16、図17、図18は、上記固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【0075】
まず、図15(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板302の表面上に酸化膜などの保護膜326を形成し、この保護膜326の表面上に第1のフォトレジスト膜334を形成する。続いて、第1のフォトレジスト膜334を、素子分離領域となる領域上には残存し、垂直転送チャネルおよび水平転送チャネルが形成される領域上から除去されるようにパターニング除去する。その後、N--型半導体基板302の表層部にボロンなどのP型不純物をイオン注入してP型領域324を形成し、P型領域324の表層部にリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入してN型領域325を形成する。
【0076】
続いて、第1のフォトレジスト膜334を全面除去し、保護膜326の表面上に第2のフォトレジスト膜328を形成する。図16(a)、(b)に示すように、第2のフォトレジスト膜328を、素子分離領域および垂直チャネル領域となる領域上には残存し、水平転送チャネルが形成される領域から除去されるようにパターニング除去する。残された第2のフォトレジスト膜328をマスクとして、P型領域324とほぼ同じ深さにリンやヒ素などのN型不純物をイオン注入して打ち返すことにより低濃度の水平P型ウェル311を形成し、N型領域325とほぼ同じ深さにボロンなどのP型不純物をイオン注入して打ち返すことにより低濃度の水平転送チャネル312を形成する。ここで、水平P型ウェル311および水平転送チャネル312が形成されていないP型領域324およびN型領域325は、垂直P型ウェル303および垂直転送チャネル304となる。
【0077】
このとき、垂直転送チャネルと水平転送チャネルの境界(垂直転送チャネルの水平電荷転送部側の端部321)、および、垂直P型ウェルと水平P型ウェルとの境界(垂直P型ウェルの水平電荷転送部側の端部337)の位置と、P+型素子分離領域305となる領域の水平電荷転送部側の端部(図17(b)の316に相当する。)の位置とのずれが、1.5μm以内となるように調整される。
【0078】
続いて、第2のフォトレジスト膜328を全面除去した後、図17(a)、(b)に示すように、N--型半導体基板302の表層部の垂直転送チャネルおよび水平転送チャネル以外の領域にボロンなどのP型不純物をイオン注入して、素子分離領域305を形成する。保護膜326を全面除去した後、表面上にゲート絶縁膜306を形成し、さらにゲート絶縁膜306上に第1層目の転送電極307,308,313a,313bを形成し、表面上に第3のフォトレジスト膜329を形成し、これを、最終垂直転送電極308上に端部を持つように、水平転送チャネル側の領域から除去した後、ボロンなどのP型不純物をイオン注入してN-型の電位障壁領域314を形成する。
【0079】
続いて、第3のフォトレジスト膜329を全面除去した後、図18(a)、(b)に示すように、第1層目の転送電極307,308,313a,313bの周囲に層間絶縁膜327を形成し、第2層目の転送電極309a,309b,315a,315bを形成する。垂直転送電極309a,307,309b,308にはΦV1,ΦV2,ΦV3,ΦV4のクロックパルスがそれぞれ印加されるようにアルミやタングステンなどの金属膜により配線され、水平転送電極313aと315aの組、313bと315bの組にはΦH1,ΦH2のクロックパルスがそれぞれ印加されるように配線されることにより、第1の実施形態の固体撮像装置が製造される。
【0080】
次に、この固体撮像装置の製造方法により達成される効果について、図15を用いて説明する。この製造方法では、垂直転送チャネル304および垂直P型ウェル303は、先述したように、パターニング除去された第1のフォトレジスト膜334をマスクとしてN型不純物およびP型不純物をそれぞれ1回だけイオン注入することにより形成されるため[図15(a)、(b)]、従来の製造方法のように、垂直転送チャネルおよび垂直P型ウェルを形成する際の1回目と2回目のイオン注入で注入領域の水平方向の位置ズレや幅広がりが起こらず、垂直転送チャネル304および垂直P型ウェル303の形成される領域幅が安定する。その結果、画素の微細化が進んでも、垂直電荷転送部の転送電荷量のバラツキや垂直電荷転送部から水平電荷転送部への信号電荷の転送不良を抑えることができるという効果を奏する。
【0081】
さらに、第4の実施形態の固体撮像装置の製造方法では、第2および第3の実施形態の製造方法と異なり、イオン注入阻止膜を形成する必要がないため、プロセス工程の短縮が可能である。また、イオン注入阻止膜をパターニング除去することによるエッチングダメージや、残膜バラツキによるイオン注入量の変動も抑制され、低暗電流かつ転送電荷量バラツキの少ない固体撮像装置を実現できるという効果も奏する。
【0082】
なお、上記第1〜第4の実施形態においては、垂直P型ウェルと水平P型ウェルのP型不純物濃度が異なる場合について例示したが、両P型ウェルが同一の不純物濃度で形成されていても良い。
【0083】
また、水平転送チャネルが垂直転送チャネルとほぼ同じ深さで形成されている場合について例示したが、水平転送チャネルが垂直転送チャネルよりも深く形成される場合にも適用できる。
【0084】
また、垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部において、最終垂直電荷転送電極と第1の水平転送電極との間隙に相当する領域に、電位障壁領域が形成されている場合について例示したが、この電位障壁領域が形成されていない場合にも適用できる。
【0085】
さらに、垂直電荷転送部および水平電荷転送部が2層構造の転送電極を有する場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、転送電極が単層構造であっても、あるいは3層以上の積層構造を有していても良い。
【0086】
また、インターライン転送型で、かつ垂直電荷転送部の一端に電気的に結合された水平電荷転送部を有する固体撮像装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、フレーム転送型など他の形式の固体撮像装置に対しても、あるいは垂直電荷転送部の両端に電気的に結合された水平電荷転送部とを有する固体撮像装置について同様に適用することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の固体撮像装置によれば、垂直電荷転送部の転送電荷量を増加させるために、垂直転送チャネルと水平転送チャネルのN型不純物の濃度差を大きくしたり、水平電荷転送部の低電圧駆動化を進めた場合であっても、信号電荷を水平電荷転送部に短時間でスムーズに転送することができる。そのため、良好な表示特性を確保しながら、さらなる画素の微細化、垂直電荷転送部の高速駆動化および水平電荷転送部の低電圧駆動化が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の一例を示す模式図である。
【図2】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部付近の構造の一例を示す模式図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−A’断面図である。
【図3】 第1の実施形態の固体撮像装置の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送時のポテンシャル分布を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態の固体撮像装置を駆動させた時の垂直電荷転送部から水平電荷転送部にかけてのチャネル電位分布の模式図である。
【図5】 垂直転送チャネルの端部の位置を素子分離領域の端部に対してシフトさせたときに、垂直電荷転送部と水平電荷転送部との間で発生する電位障壁および電位窪みの大きさを解析した結果を示す図である。
【図6】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第1例を説明するための図であり、図6(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を、図6(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図7】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第1例を説明するための図であり、図7(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を、図7(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図8】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第1例を説明するための図であり、図8(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を、図8(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図9】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第1例を説明するための図であり、図9(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を、図9(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図10】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例を説明するための図であり、図10(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示し、図10(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図11】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例を説明するための図であり、図11(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示し、図11(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図12】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例を説明するための図であり、図12(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示し、図12(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図13】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例を説明するための図であり、図13(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示し、図13(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図14】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第2例を説明するための図であり、図14(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示し、図14(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示す。
【図15】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第3例を説明するための図であり、図15(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図15(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図16】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第3例を説明するための図であり、図16(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図16(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図17】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第3例を説明するための図であり、図17(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図17(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図18】 第1の実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法の第3例を説明するための図であり、図18(a)は図2(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図18(b)は図2(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図19】 従来の固体撮像装置における垂直電荷転送部と水平電荷転送部との接続部付近の構造を示す模式図であり、図19(a)は平面図、図19(b)は図19(a)のA−A’断面図である。
【図20】 従来の固体撮像装置の垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送時のポテンシャル分布を示す図である。
【図21】 垂直電荷転送部および水平電荷転送部の各電極に印加されるクロックパルスの一例である。
【図22】 従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図22(a)は図19(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図22(b)は図19(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図23】 従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図23(a)は図19(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図23(b)は図19(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図24】 従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図24(a)は図19(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図24(b)は図19(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【図25】 従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図25(a)は図19(a)のA−A’断面に相当する部分を示しており、図25(b)は図19(a)のB−B’断面に相当する部分を示している。
【符号の説明】
101,201,301,501 垂直電荷転送部
102,202,302,502 N--型半導体基板
103,203,303,503 垂直P型ウェル
104,204,304,504 垂直転送チャネル
105,205,305,505 素子分離領域
106,206,306,506 絶縁膜
107,207,307,507 垂直転送電極
108,208,308,508 最終垂直転送電極
109a,209a,309a,509a 垂直転送電極
109b,209b,309b,509b 垂直転送電極
110,210,310,510 水平電荷転送部
111,211,311,511 水平P型ウェル
112,212,312,512 水平転送チャネル
113a,213a,313a,513a 第1の水平転送電極
113b,213b,313b,513b 第1の水平転送電極
114,214,314,514 電位障壁領域
115a,215a,315a,515a 第2の水平転送電極
115b,215b,315b,515b 第2の水平転送電極
116,216,316,516 素子分離領域の端部
117,217,317,517 信号電荷
117a,217a,317a,517a 残された信号電荷
117b,217b,317b,517b 残された信号電荷
118,218,318,518 次の信号電荷
119,219,319,519 電位障壁
120,220,320,520 電位障壁
121,221,321,521 垂直転送チャネルの端部
122,222,322,522 信号電荷の転送残り
123,223,323,523 転送障壁
124,224,324,524 P型領域
125,225,325,525 N型領域
126,226,326,526 保護膜
127,227,327,527 層間絶縁膜
128,228,328,528 第2のフォトレジスト膜
129,229,329,529 第3のフォトレジスト膜
130 光電変換部
131 出力回路部
132,232,332,532 転送方向の電位差
133,233,333,533 チャネル電位の遷移領域
134,234,334,534 第1のフォトレジスト膜
135、235,335,535 イオン注入保護膜
136,236,336,536 第4のフォトレジスト膜
137,237,337,537 垂直P型ウェルの端部

Claims (11)

  1. 複数の垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部の少なくとも一端に接続され、前記垂直電荷転送部から転送された電荷を受け取って、これを転送する水平電荷転送部とを備え、
    前記垂直電荷転送部は、第1導電型垂直転送チャネル領域と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域に隣接するように形成された第2導電型素子分離領域と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に形成された複数の垂直転送電極および最終垂直転送電極と、前記第1導電型垂直転送チャネル領域の下に形成された第2導電型垂直ウェル領域とを備え、
    前記水平電荷転送部は、第1導電型水平転送チャネル領域と、前記第1導電型水平転送チャネル領域の下に形成された第2導電型水平ウェル領域と、前記第1導電型水平転送チャネル領域上に形成された複数の第1水平転送電極と、前記第1水平転送電極の隙間に形成された複数の第2水平転送電極とを備え、
    前記垂直電荷転送部と前記水平電荷転送部との接続部には、前記垂直電荷転送部から前記第1導電型垂直転送チャネル領域、前記第2導電型素子分離領域および前記第2導電型垂直ウェル領域が伸長し、この第1導電型垂直転送チャネル領域の前記接続部に伸長した部分の上に前記第1水平転送電極の一部が重なっており、
    前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第2導電型垂直ウェル領域の前記接続部に伸長した部分の前記水平電荷転送部側の端部が、前記最終垂直転送電極の前記水平電荷転送部側の端部よりも前記水平電荷転送部側に位置し、
    前記第2水平転送電極下の前記第1導電型垂直転送チャネル領域内および前記最終垂直転送電極と前記第1水平転送電極の隙間下の前記第1導電型垂直転送チャネル領域内に形成された電位障壁領域を備えていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第2導電型垂直ウェル領域の前記接続部に伸長した部分の前記水平電荷転送部側の端部が、前記第2導電型素子分離領域の端部から1.5μm以内にあることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1導電型水平転送チャネル領域は、前記第1導電型垂直転送チャネル領域よりも不純物濃度が低くなるように形成されている請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1導電型水平転送チャネル領域は、前記第1導電型垂直転送チャネル領域よりも拡散深さが深くなるように形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2導電型水平ウェル領域は、前記第2導電型垂直ウェル領域よりも不純物濃度が低くなるように形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2導電型水平ウェル領域は、前記第2導電型垂直ウェル領域よりも不純物拡散深さが深くなるように形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 前記接続部で前記第1導電型垂直転送チャネル領域と重なるように配置された前記水平転送電極について、この水平転送電極下に位置する前記第1導電型垂直転送チャネル領域のチャネル電位よりも、この水平転送電極下に位置する前記第1導電型水平転送チャネル領域のチャネル電位の方が深くなるように、前記第1導電型垂直転送チャネル領域および前記第1導電型水平転送チャネル領域の不純物濃度が設定されている請求項1〜6のいずれかに記載の固体撮像装置。
  8. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法であって、
    半導体基板上にイオン注入阻止膜を形成する工程と、
    前記イオン注入阻止膜上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成し、前記第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第導電型垂直ウェル領域および第導電型水平ウェル領域を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜を、前記第1導電型垂直転送チャネル領域上から除去させるようにパターニングする工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記第1導電型垂直転送チャネル領域に更に第1導電型不純物をイオン注入する工程とを有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  9. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法であって、
    半導体基板上にイオン注入阻止膜を形成する工程と、
    前記イオン注入阻止膜上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜を、少なくとも前記第1導電型垂直転送チャネル領域から除去されるようにパターニングする工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜をマスクとして、前記垂直転送チャネル領域に更に第1導電型不純物をイオン注入し、前記垂直転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型垂直ウェル領域を形成する工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜および前記イオン注入阻止膜を除去した後、前記半導体基板上に第3のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第3のフォトレジスト膜を、少なくとも前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に残存させ、前記第1導電型水平転送チャネル領域から除去されるようにパターニングする工程と、
    前記第3のフォトレジスト膜をマスクとして、前記水平転送チャネル領域の下に第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型水平ウェル領域を形成する工程とを有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法であって、
    半導体基板上に第1のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜を、第2導電型素子分離領域となる領域上に残存させ、第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域となる領域上から除去されるようにパターニングする工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜をマスクとして、第2導電型不純物をイオン注入して第2導電型垂直ウェル領域および第2導電型水平ウェル領域を形成し、前記半導体基板の表面層に第1導電型不純物をイオン注入して第1導電型垂直転送チャネル領域および第1導電型水平転送チャネル領域を形成する工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜を除去した後、前記半導体基板上に第2のフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜を、前記第2導電型素子分離領域となる領域および前記第1導電型垂直転送チャネル領域上に残存させ、前記第1導電型水平転送チャネル領域上から除去させるようにパターニングする工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜をマスクとして、前記第1導電型水平転送チャネル領域に第2導電型不純物をイオン注入する工程とを有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  11. 更に、前記第2のフォトレジスト膜をマスクとして、前記第2導電型水平ウェル領域に第1導電型不純物をイオン注入する工程を有する請求項10に記載の固体撮像装置の製造方法。
JP2002214438A 2002-07-23 2002-07-23 固体撮像装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3963443B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002214438A JP3963443B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 固体撮像装置およびその製造方法
US10/625,302 US6963093B2 (en) 2002-07-23 2003-07-22 Solid-state imaging device and method for producing the same
CNB031787851A CN100444394C (zh) 2002-07-23 2003-07-23 固体摄像装置及其制造方法
KR10-2003-0050515A KR100528534B1 (ko) 2002-07-23 2003-07-23 고체 촬상 장치 및 그 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002214438A JP3963443B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 固体撮像装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004056017A JP2004056017A (ja) 2004-02-19
JP3963443B2 true JP3963443B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=31492069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002214438A Expired - Fee Related JP3963443B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 固体撮像装置およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6963093B2 (ja)
JP (1) JP3963443B2 (ja)
KR (1) KR100528534B1 (ja)
CN (1) CN100444394C (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2812003B2 (ja) 1991-07-22 1998-10-15 日本電気株式会社 固体撮像素子及びその駆動方法
JP2697554B2 (ja) 1993-04-15 1998-01-14 日本電気株式会社 固体撮像素子の製造方法
JP2751817B2 (ja) * 1994-02-16 1998-05-18 日本電気株式会社 固体撮像装置およびその製造方法
JP2980196B2 (ja) 1996-02-29 1999-11-22 日本電気株式会社 固体撮像素子
JP2874668B2 (ja) * 1996-10-30 1999-03-24 日本電気株式会社 固体撮像装置の製造方法
JP2914496B2 (ja) * 1996-12-05 1999-06-28 日本電気株式会社 固体撮像素子
JP3102557B2 (ja) * 1997-08-07 2000-10-23 日本電気株式会社 固体撮像素子およびその駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1476101A (zh) 2004-02-18
KR20040010347A (ko) 2004-01-31
JP2004056017A (ja) 2004-02-19
KR100528534B1 (ko) 2005-11-15
CN100444394C (zh) 2008-12-17
US6963093B2 (en) 2005-11-08
US20040129956A1 (en) 2004-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7935563B2 (en) Solid-state imaging device and method for manufacturing thereof as well as driving method of solid-state imaging device
JP4967237B2 (ja) 固体撮像装置
JP3225939B2 (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2001308313A (ja) 電荷転送装置及びそれを用いた固体撮像装置
US7750376B2 (en) Solid-state imaging device and imaging apparatus
JP3963443B2 (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP3649397B2 (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP2004303982A (ja) 固体撮像素子
JP5832414B2 (ja) 電荷結合素子、その製造方法、その駆動方法、及び電荷結合素子を備えた固体撮像装置
JP4695745B2 (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JPH1022492A (ja) 固体撮像素子の製造方法
US8130305B2 (en) Solid-state image sensing device and method for fabricating the same
KR0172836B1 (ko) 씨씨디 영상소자의 제조방법
JP2002151679A (ja) 固体撮像装置
JPH06151475A (ja) 電荷転送装置及びその製造方法
JPH0360158A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JPH11204776A (ja) 電荷結合素子及びその製造方法
JPH11233756A (ja) 電荷転送素子及びその製造方法
JP2008300428A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JPH09181291A (ja) 電荷転送装置及び固体撮像装置
JP2006173312A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3963443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees