JPH11249244A - ハロゲン化銀乳剤の製造方法及び製造装置 - Google Patents

ハロゲン化銀乳剤の製造方法及び製造装置

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JPH11249244A
JPH11249244A JP5190598A JP5190598A JPH11249244A JP H11249244 A JPH11249244 A JP H11249244A JP 5190598 A JP5190598 A JP 5190598A JP 5190598 A JP5190598 A JP 5190598A JP H11249244 A JPH11249244 A JP H11249244A
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JP
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silver halide
separation
membrane
halide emulsion
desalting
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JP5190598A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ito
聡 伊藤
Hideki Hoshino
秀樹 星野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理熟成工程において粒子形成から脱塩濃縮
までを高効率に行い、1バッチあたりの反応釜収率を高
め、ゼラチンなどの保護コロイドの影響を受けることな
く、沈澱したハロゲン化銀の最高量に対して沈澱混合物
の最終容量を最小にするハロゲン化銀乳剤の製造方法及
び製造装置の提供。 【解決手段】 ハロゲン化銀粒子形成開始から脱塩濃縮
までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/または脱塩す
る過程を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法において、
該分離膜の持つ分離特性が異なる少なくとも2種類以上
の分離膜を用いることを特徴とするハロゲン化銀乳剤の
製造方法及び製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀乳剤の
製造方法及び製造装置に関する。更に詳しくは、物理熟
成工程において粒子形成から脱塩濃縮までを高効率に行
い、1バッチあたりの反応釜収率を高め、ゼラチンなど
の保護コロイドの影響を受けることなく、沈澱したハロ
ゲン化銀の最高量に対して沈澱混合物の最終容量を最小
にするハロゲン化銀乳剤の製造方法及び製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ハロゲン化銀乳剤の物理熟成工程
は、ハロゲン化銀粒子核形成、結晶成長、脱塩濃縮の3
工程を経て調製される。特にそれが平板状ハロゲン化銀
乳剤であるとき、ハロゲン化銀粒子核形成と結晶成長の
間に熟成工程を経る場合がある。又、予め調製した種晶
乳剤を成長させて調製することもある。その際、成長工
程においては、成長に伴う結晶の表面積の増加に応じて
成長物質の供給速度を増加し、設定した晶相毎にそれぞ
れ線成長速度を一定に保持して、安定かつ速やかな成長
を行わせるのが常である。
【0003】一方、一般に乳剤製造の別の重要な観点に
は生産性の問題がある。原価上有効な方法で乳剤を作る
ため、いわゆる反応釜収量(kettle yiel
d)を最大にすべきであり、これは沈澱したハロゲン化
銀の最高量に対して沈澱混合物の最終容量を最小にする
ことを意味する。特公昭59−43727号、特開平6
−67326号には、沈澱工程中に連続法で限外濾過と
して良く知られた乳剤洗浄法を適用することにより、釜
中の反応混合物容量の濃縮及び/または脱塩する方法が
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術では、乳剤中に含まれるゼラチンなどの保護コロイ
ドの影響により、沈澱したハロゲン化銀の最高量に対し
て沈澱混合物の最終容量を最小にすることが困難であ
る。
【0005】従って本発明の目的は、物理熟成工程にお
いて粒子形成から脱塩濃縮までを高効率に行い、1バッ
チあたりの反応釜収率を高め、ゼラチンなどの保護コロ
イドの影響を受けることなく、沈澱したハロゲン化銀の
最高量に対して沈澱混合物の最終容量を最小にするハロ
ゲン化銀乳剤の製造方法及び製造装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0007】(1) ハロゲン化銀粒子形成開始から脱
塩濃縮までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/または
脱塩する過程を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法にお
いて、該分離膜の持つ分離特性が異なる少なくとも2種
類以上の分離膜を用いることを特徴とするハロゲン化銀
乳剤の製造方法。
【0008】(2) ハロゲン化銀粒子形成期間中にお
いて、核形成開始から脱塩濃縮終了までは分画分子量の
小さい方の分離膜を用い、核形成終了から脱塩濃縮終了
までは分画分子量の大きい方の分離膜を用いることを特
徴とする前記1に記載のハロゲン化銀乳剤の製造方法。
【0009】(3) 分画分子量が10万より小さい分
離膜と分画分子量が10万より大きい分離膜を用いるこ
とを特徴とする前記1または2に記載のハロゲン化銀乳
剤の製造方法。
【0010】(4) 分離特性が異なる少なくとも2種
類以上の分離膜を具備する膜分離装置を有することを特
徴とするハロゲン化銀乳剤の製造装置。
【0011】(5) ハロゲン化銀粒子形成開始から脱
塩濃縮までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/または
脱塩する過程を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法にお
いて、該分離膜の持つ圧力損失が異なる少なくとも2種
類以上の分離膜を用いることを特徴とするハロゲン化銀
乳剤の製造方法。
【0012】(6) ハロゲン化銀粒子形成期間中にお
いて、核形成開始から脱塩濃縮終了までは膜の持つ圧力
損失が大きい方の分離膜を用い、核形成終了から脱塩濃
縮終了までは膜の持つ圧力損失が小さい方の分離膜を用
いることを特徴とする前記5に記載のハロゲン化銀乳剤
の製造方法。
【0013】(7) 中空糸内径が1mmより小さい分
離膜と中空糸内径が1mmより大きい分離膜を用いるこ
とを特徴とする前記5または6に記載のハロゲン化銀乳
剤の製造方法。
【0014】(8) 膜の持つ圧力損失が異なる少なく
とも2種類以上の分離膜を具備する膜分離装置を有する
ことを特徴とするハロゲン化銀乳剤の製造装置。
【0015】以下、本発明について詳述する。通常、ハ
ロゲン化銀乳剤の物理熟成工程は、ハロゲン化銀粒子核
形成、結晶成長、脱塩濃縮の3工程に大別される。
【0016】ハロゲン化銀粒子核形成は、ゼラチンなど
の保護コロイドを水に溶かした分散媒存在下で、銀塩溶
液とハロゲン化物塩溶液を添加・反応させることによっ
てハロゲン化銀の微細な核を形成する工程である。これ
は、後の結晶成長過程を行うのと同じ反応容器内で行っ
ても良く、予め別の反応容器で行っても良く、更には別
の混合機で行って連続的に反応容器に供給する態様であ
っても良い。
【0017】尚、平板状ハロゲン化銀乳剤である場合な
ど必要に応じて、熟成工程を経る。これは、非平板状粒
子など意図しないハロゲン化銀粒子を優先的に消失させ
る工程であって、ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀粒
子の形状の均一性を高めるためにこの工程を有すること
が好ましい。
【0018】前述したハロゲン化銀粒子核形成または熟
成工程を経たハロゲン化銀粒子は、新たに銀イオン及び
ハロゲン化物イオン等の溶質を供給して、ハロゲン化銀
結晶のサイズを任意のサイズに増大させる成長工程を有
する。この工程は、前記溶質を水溶液の形態で供給する
こと、別の混合機内で形成したハロゲン化銀微粒子乳剤
の形態で供給すること、または両者を併用することなど
を含み、いずれの形態を用いても良い。
【0019】溶質の供給によって反応容器内には不要の
可溶性塩類が混在することになるが、この可溶性塩類を
除去する脱塩工程を結晶成長工程に続いて設けることが
好ましい。この脱塩工程は、必ずしも結晶成長工程の後
のみである必要はなく、ハロゲン化銀粒子形成中に必要
に応じて任意に設けることが可能である。
【0020】本発明では、ハロゲン化銀粒子形成開始か
ら脱塩濃縮までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/ま
たは脱塩する工程を有する。濃縮とは、沈澱したハロゲ
ン化銀の最高量に対して沈澱混合物の最終容量を最小に
することであって、ある量のハロゲン化銀粒子を含有す
る乳剤全体の容量を減らすことができるため、生産性に
優れることになる。特に、結晶成長工程では成長に必要
な溶質と共に大量の水が反応容器内に添加されるので、
該結晶成長工程に並行して連続的に濃縮を行うとこの効
果が顕著であり、好ましい。更に結晶成長及び脱塩終了
後、化学熟成工程での生産性を向上させるため沈澱した
ハロゲン化銀の最高量に対して沈澱混合物の最終容量を
最小となるように濃縮することがより好ましい。その
際、以下のような問題点があることが判った。
【0021】単なる濃縮では物理熟成工程中に添加し
たゼラチンなどの保護コロイドが不必要に濃縮されるこ
とになる。
【0022】濃縮終了時において、物理熟成工程中に
添加したゼラチンなどの保護コロイドの量が必要範囲内
であっても、濃縮の経過とともに分離膜にかかる圧力が
急激に上昇しついには濃縮が困難になる。
【0023】上記の問題点に対して、ゼラチンなどの
保護コロイドを透過するような分離特性を持つ分離膜を
選択することを考えた。しかしながら、そのような分離
膜では、結晶成長の初期においてハロゲン化銀粒子が分
離膜を透過してしまう、あるいは初期に添加した保護コ
ロイドが分離膜を透過しその量が減少し、ついにはハロ
ゲン化銀粒子が凝集してしまうと言う問題点が判った。
そこで、分離膜の持つ分離特性が異なる少なくとも2種
類以上の分離膜を用いることにより上記の問題点が解
決できることが判った。
【0024】次に、の問題に対して、濃縮の経過とと
もに分離膜にかかる圧力が急激に上昇するのは分離膜の
持つ圧力損失が大きいからであることが判った。そこ
で、分離膜の持つ圧力損失が小さい膜を選択することを
考えた。しかしながらそのような分離膜は一般的に膜面
積の面で不利である。つまりそのような分離膜だけで装
置を構成しようとすると装置が大規模となり装置コスト
が多大となることが判った。そこで、分離膜の持つ圧力
損失が異なる少なくとも2種類以上の分離膜を用いるこ
とにより装置コストを上げずに、上記の問題点が解決
できることが判った。
【0025】膜分離装置を有するハロゲン化銀乳剤製造
装置及びそれらの利用は、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosur
e)、102巻、アイテム10208、10月、197
2年、同131巻、アイテム13122、3月、197
5年、同135巻、アイテム13577、7月、197
5年、特公昭59−43727号、特開昭62−113
137号、特開平3−140946号、特開平6−67
326号に記載されている。
【0026】本発明で使用される分離膜は、公知の種々
の形態ものを使用することが可能である。分離膜は一般
に分離特性の違いにより逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾
過膜などに種別される。本発明においては、上記3種類
の膜の中から任意に2種類以上の膜を選択することがで
きるが、好ましくは限外濾過膜と精密濾過膜の組み合わ
せ、より好ましくは限外濾過膜の中の分画特性の異なる
2種類以上の膜の組み合わせが良い。また分離膜形状と
しては、一般に平膜型、スパイラル型、中空糸型、円管
型などに種別される。本発明においては、上記3種類の
膜形状の中から任意に2種類以上の膜を選択することが
できるが、好ましくは中空糸型と円管型の組み合わせ、
より好ましくは中空糸型の中の中空糸内径の異なる2種
類以上の膜の組み合わせが良い。本発明で使用される分
離膜は公知の種々の形態で反応容器に具備することが可
能である。本発明では分離膜を有する膜分離装置を反応
容器に接続された外部循環経路中に具備する形態が最も
好ましい。
【0027】次に、膜分離装置が反応容器に接続された
外部循環経路中に具備する形態で結晶成長過程に並行し
て連続的に濃縮を行う場合の具体的な一例としての方法
を、概念図(図1)を用いて述べる。
【0028】図1において、反応容器1には、最初に分
散媒と共に前記粒子核形成過程または熟成過程を経たハ
ロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤2を含有してい
る。該ハロゲン化銀乳剤を撹拌するための攪拌機構3
は、回転可能な軸に分散翼が付設されたものとして図示
されているが、この機構を任意の常用の形状とすること
が可能である。より好ましくは特公昭58−58289
号記載の軸流攪拌機構を有する攪拌機がよい。撹拌機構
を運転しながら、第1のジェット4を通して結晶成長用
の銀塩溶液を反応容器に、そしてこれと同時に第2のジ
ェット5を通して結晶成長用のハロゲン化物塩溶液を反
応容器に注加する。注加ノズル位置は任意の位置に設置
することが可能であるが、反応容器下部から液中添加さ
れる位置に設置することが好ましい。
【0029】反応容器内に含まれる物質の容量は、前記
分散媒を含むハロゲン化銀乳剤の一部を外部循環経路6
より循環ポンプ7を用いて膜分離装置13及び/または
14に送液され、圧力調整バルブ20を調整することで
排水経路15及び/または16により分散媒の一部を分
離することを通じて濃縮される。ここで膜分離装置1
3、14は分離膜の持つ分離特性の異なる膜または分離
膜の持つ圧力損失の異なる膜の組み合わせであり、更に
分離膜の持つ分離特性及び圧力損失の異なる膜の組み合
わせでも良い。その際、膜分離装置13及び/または1
4の選択は切り替えバルブ10、19を用いても良い
し、流量制御バルブ11、12を用いても良いし、バル
ブ17、18を用いて行っても良い。切り替えバルブ1
0、19を用いる場合は、あらかじめ切り替えバルブ8
及び純水添加経路9を使って使用しない方の膜分離装置
内のハロゲン化銀乳剤を純水と置換しておくことが望ま
しい。このようにして濃縮されたハロゲン化銀乳剤を外
部循環経路21を通じて反応容器に戻す。
【0030】本発明では前述したように、結晶成長過程
に並行して連続的に上記のような濃縮を行う形態が特に
好ましい。更に結晶成長及び脱塩終了後、化学熟成工程
での生産性を向上させるため沈澱したハロゲン化銀の最
高量に対して沈澱混合物の最終容量を最小となるように
濃縮することがより好ましい。
【0031】次に、膜分離装置及びその操作方法につい
て詳細に説明する。膜分離装置は、ハロゲン化銀粒子の
製造時に特別な利用性をもつ手段として従来から広く知
られている。不要の物質は通過させ、そしてハロゲン化
銀粒子のような必要な物質は通過させないものである。
この選択的な分離は、特定のサイズ以下の分子を全て選
択的に通し、そしてこれより大きい分子が残留するよう
に作られている、合成半透性膜に対し溶液を液圧で押し
付けることにより、遂行される。
【0032】膜分離は、半透性膜を横切って圧力差がで
きるように、反応容器内の分散液を該半透性膜と接触さ
せながら循環させることによって実施するのが好まし
い。一般に、膜は特定の寸法以下の分子のみ透過するこ
とができ、かつそれより大きい分子及びハロゲン化銀粒
子を分散液中に保持するような寸法の細孔を含む。適当
な膜は、分子量範囲の透過カットオフ特性が100,0
00より小さい分離膜と100,000より大きい分離
膜の組み合わせ、好ましくは50,000より小さい分
離膜と300,000より大きい分離膜の組み合わせ、
より好ましくは10,000より小さい分離膜と50
0,000より大きい分離膜の組み合わせを示すものの
中から選択できる。
【0033】前述した方法により、沈澱されるハロゲン
化銀3モルに対して、最終容量を、膜分離を適用しない
ときの従来の沈澱法の約5〜6lに代り、約0.3l以
下にさえも制限することができる。これは、銀塩及びハ
ロゲン塩水溶液を単に濃縮することによってのみでは達
成できなかった。好ましい例において、膜分離装置の全
容量が、全沈澱容量の1/3未満であるような方法にす
る。更に膜分離装置を通る循環流量は好ましくは充分に
高くし、 分離膜滞留時間=(膜分離装置の全容量)/(膜分離装
置を通る循環流量) で定義される分離膜滞留時間は、60秒より短い、好ま
しくは30秒より短い滞留時間を達成するようにする。
10秒という短い滞留時間でさえも、この要因はハロゲ
ン化銀粒子、特に平板状粒子の良好な単分散性を達成す
るために重要である。
【0034】膜分離に使用する膜は、代表的には、極め
て微細な多孔構造の極めて薄い壁をこれにより厚い多孔
質構造上に支持して含む異方性膜である。有用な膜は、
種々の高分子物質、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカル
ボン酸ビニル、ポリ蟻酸ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルアルコール、ポリスルホン、ポリビニルエーテ
ル、ポリアクリルアミド、ポリイミド、ポリエステル、
ポリフルオロアルキレン(例えば、ポリテトラフルオロ
エチレン)、及びポリ弗化ビニリデン、ならびにセルロ
ース系ポリマー、例えば、セルロース及びセルロースエ
ステル、例えば、酢酸セルロース、酪酸セルロース及び
酢酪酸セルロース製の中から選ばれた任意のものである
ことができる。
【0035】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、その中
に含有されるハロゲン化銀粒子が立方体、8面体、14
面体のような正常晶、または双晶面を有する平板状粒子
など、公知の種々の形状のものに適用することができ
る。しかし本発明のハロゲン化銀乳剤製造方法は、平板
状粒子を含有するハロゲン化銀乳剤に適用することが特
に好ましい。
【0036】本発明に係るハロゲン化銀乳剤のハロゲン
化銀組成は任意であり、例えば塩化銀、臭化銀、沃化
銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀、及び
これらの混合物等の任意のハロゲン化銀が包含される
が、特に沃臭化銀が好ましく用いられる。沃臭化銀を用
いる場合、その沃化銀の含有量は、ハロゲン化銀粒子全
体での平均沃化銀含有率として4モル以上であることが
好ましく、6.0〜10.0モル%であることが更に好
ましい。
【0037】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、保護コ
ロイドの存在下に、即ち保護コロイドを含む溶液中に、
銀イオン(一般に水溶性銀塩溶液)とハロゲン化物イオ
ン(一般に水溶性ハロゲン化物塩溶液)を添加して調製
することができる。ここで保護コロイドを含む水溶液と
は、ゼラチンその他の親水性コロイドを構成し得る物質
(バインダーとなり得る物質など)により保護コロイド
が水溶液中に形成されているものをいい、好ましくはコ
ロイド状の保護ゼラチンを含有する水溶液である。
【0038】本発明を実施する際、上記保護コロイドと
してゼラチンを用いる場合は、ゼラチンは石灰処理され
たものでも、酸を使用して処理されたものでもどちらで
もよい。ゼラチンの製法の詳細はアーサー・ヴアイス
著、ザ・マクロモレキュラー・ケミストリー・オブ・ゼ
ラチン、(アカデミック・プレス、1964年発行)に
記載がある。保護コロイドとして用いることができるゼ
ラチン以外の親水性コロイドとしては、例えばゼラチン
誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、
アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫
酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソ
ーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単一あるいは共重合体の如き多
種の合成親水性高分子物質がある。
【0039】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、保護コ
ロイドを含む溶液中に、銀イオン(一般に水溶性銀塩溶
液)と、ハロゲン化物イオン(一般に水溶性ハロゲン化
物塩溶液)を添加してハロゲン化銀粒子を形成して調製
するが、この場合の形成手段としては、各種の公知の技
術を用いることができる。
【0040】例えば順混合法、逆混合法、同時混合法、
ダブルジェット法、同時混合法の一つの形式であるハロ
ゲン化銀の生成される液相中のpAgを一定に保ついわ
ゆるコントロールドダブルジェット法、また、異なる組
成の可溶性ハロゲン塩を各々独立に添加するトリプルジ
ェット法(例えば可溶性銀塩と可溶性臭素塩と可溶性沃
素塩とを独立に添加)も用いることができる。
【0041】本発明を実施してハロゲン化銀乳剤を得る
に際し、ハロゲン化銀粒子には、該ハロゲン化銀粒子形
成または熟成の過程において、カドミウム塩、亜鉛塩、
鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジ
ウム塩またはその錯塩、鉄塩またはその錯塩、金塩また
はその錯塩などを共存させてもよい。
【0042】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、上述し
た以外は公知のあらゆる製造方法を適用することが可能
である。
【0043】ハロゲン化銀粒子の粒子サイズは、特に制
限は無いが、平均粒径が0.1〜3.0μmのものが好
ましい。更に好ましくは0.2〜2.0μmである。本
発明に係る乳剤は、単分散乳剤でも多分散乳剤であって
も、本発明の効果を有効に発揮し得るが、単分散乳剤で
あることが好ましい。
【0044】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、ハロゲ
ン化銀粒子形成後に、通常に用いられる化学増感を施す
ことができる。即ち、本発明においては、金増感、硫黄
に代表されるカルコゲン増感、金−カルコゲン増感また
は還元増感に代表される種々の化学増感を施すことがで
きる。化学熟成即ち、化学増感の過程の条件、例えばp
H、pAg、温度、時間及添加剤等に特に制限はなく、
当業界で一般に行われている条件で行うことができる。
用いることができる化学増感剤の種類や量、化学増感方
法等については、公知の量や方法に従うことができる。
【0045】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、所望の
波長域に光学的に分光増感することができる。分光増感
手段は任意であり、公知の種々の方法に従うことができ
る。
【0046】その他、本発明に係るハロゲン化銀乳剤に
は、公知のあらゆる添加剤を用いることが可能である。
また、本発明のハロゲン化銀乳剤製造方法を適用して得
られたハロゲン化銀乳剤は、公知の様々なハロゲン化銀
写真感光材料に適用することができる。
【0047】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0048】実施例1 (本発明乳剤EM−1の調製) 《核形成工程》反応容器内の下記反応母液(Gr−1)
を30℃に保ち、特公昭58−58289号記載の混合
攪拌装置を用いて攪拌回転数400回転/分で攪拌しな
がら、1Nの硫酸を用いてpHを1.96に調整した。
その後ダブルジェット法を用いて(S−1)液と(H−
1)液を一定の流量で1分間で添加し核形成を行った。
【0049】 (Gr−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 28.9g 臭化カリウム 8.86g 蒸留水で11.6lに仕上げる (S−1) 硝酸銀 616.1g 蒸留水で2.90lに仕上げる (H−1) 臭化カリウム 431.8g 蒸留水で2.90lに仕上げる。
【0050】《熟成工程》上記核形成工程終了後に(G
−1)液を加え、30分間を要して60℃に昇温した。
この間、反応容器内の乳剤の銀電位(飽和銀−塩化銀電
極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を2Nの
臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。続いて、
アンモニア水溶液を加えてpHを9.3に調整し、更に
7分間保持した後、酢酸水溶液を用いてpHを6.1に
調整した。この間の銀電位を2Nの臭化カリウム溶液を
用いて6mVに制御した。
【0051】 (G−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 124.2g 下記〔化合物A〕の10重量%メタノール溶液 4.14ml 蒸留水で3.01lに仕上げる 〔化合物A〕;HO(CH2CH2O)m〔CH(CH3)CH2O〕198 (CH2CH2O)nH(m+n=9.77)。
【0052】《粒子成長工程》熟成工程終了後、続いて
ダブルジェット法を用いて前記(S−1)液と(H−
1)液を流量を加速しながら(終了時と開始時の添加流
量の比が約12倍)37分間で添加した(成長第1添
加)。添加終了後に(G−2)液を加え、攪拌回転数を
550回転/分に調整した。引き続いて(S−2)液と
(H−2)液を流量を加速しながら(終了時と開始時の
添加流量の比が約2倍)40分間で添加した(成長第2
添加)。この間乳剤の銀電位を2Nの臭化カリウム溶液
を用いて6mVに制御した。上記添加終了後に、反応容
器内の乳剤温度を15分間を要して40℃に降温した。
その後、3Nの臭化カリウム溶液を用いて反応容器内の
銀電位を−39mVに調整し、続いて(F−1)液を2
91.1g加えた。その後、(S−2)液と(H−3)
液を流量を加速しながら(終了時と開始時の添加流量の
比が約1.2倍)25分間で添加した(成長第3添
加)。
【0053】 (S−2) 硝酸銀 1.50kg 蒸留水で2.52lに仕上げる (H−2) 臭化カリウム 613.9g 沃化カリウム 17.46g 蒸留水で1.51lに仕上げる (H−3) 臭化カリウム 419.3g 沃化カリウム 5.85g 蒸留水で1.01lに仕上げる (G−2) オセインゼラチン 203.5g 〔化合物A〕の10重量%メタノール溶液 5.54ml 蒸留水で1.38lに仕上げる (F−1) 3重量%のゼラチンと、沃化銀粒子(平均粒径0.05μm)からなる 微粒子乳剤(*) 291.1g *調製法は以下の通り:0.06モルの沃化カリウムを
含む6.0重量%のゼラチン溶液5000mlに、7.
06モルの硝酸銀と、7.06モルの沃化カリウムを含
む水溶液、それぞれ2000mlを、10分間かけて添
加した。微粒子形成中のpHは硝酸を用いて2.0に、
温度は40℃に制御した。粒子形成後に、炭酸ナトリウ
ム水溶液を用いてpHを6.0に調整した。仕上がり重
量は12.53kgであった。
【0054】膜分離を粒子成長工程中に適用した。膜分
離装置は分離膜としてRomicon HF 2−20
−PM10(分画分子量10,000)3本(図1では
膜分離装置13として表示)とRomicon HF
1−43−PM500(分画分子量500,000)1
本(図1では膜分離装置14として表示)を、循環ポン
プとして大同メタル工業(株)のRPポンプを備えたも
のである。この膜分離装置を、粒子成長第1、第2、第
3添加中反応混合物容量が一定になるように適用し、更
に成長第3添加終了後、純水添加経路22より追加の水
添加を行い混合物容量が一定になるようにして脱塩を行
った。その際、切り替えバルブ10、19を使って膜分
離装置13を使用した。膜分離装置を通る反応混合物の
循環量は30l/minであった。膜分離装置の容量は
3lであった。脱塩終了時の混合物容量は約17l、保
護コロイドの濃度は約2%であった。次に純水添加経路
22からの追加の水添加を止め、切り替えバルブ10、
19を使って膜分離装置14を使用し、反応混合物中の
保護コロイドを透過させながら濃縮を行った。この膜分
離装置の適用により、反応混合物の最終容量は、膜分離
法を使用しない場合に比べて約1/10に濃縮できた。
またその時の保護コロイド濃度をアミノ酸分析を行って
調べた結果、約8%であった。得られた乳剤をEM−1
とする。
【0055】(比較乳剤EM−2の調製)脱塩終了まで
はEM−1と同様の方法で行った。その後、純水添加経
路22からの追加の水添加を止め、引き続き膜分離装置
13を使用し濃縮を行った。しかしながら約1/3に濃
縮したところで分離膜にかかる圧力が急激に上昇したた
め途中で濃縮を中止した。
【0056】実施例2 (本発明乳剤EM−3の調製) 《核形成工程》反応容器内に実施例1で用いた上記反応
母液(Gr−1)を入れ30℃に保ち、特公昭58−5
8289号記載の混合攪拌装置を用いて攪拌回転数40
0回転/分で攪拌しながら、1Nの硫酸を用いてpHを
1.96に調整した。その後ダブルジェット法を用いて
前記(S−1)液と(H−1)液を一定の流量で1分間
で添加し核形成を行った。
【0057】《熟成工程》上記核形成工程終了後に実施
例1で用いた(G−1)液を加え、30分間を要して6
0℃に昇温した。この間、反応容器内の乳剤の銀電位
(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電
極で測定)を2Nの臭化カリウム溶液を用いて6mVに
制御した。続いて、アンモニア水溶液を加えてpHを
9.3に調整し、更に7分間保持した後、酢酸水溶液を
用いてpHを6.1に調整した。この間の銀電位を2N
の臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
【0058】《粒子成長工程》熟成工程終了後、続いて
ダブルジェット法を用いて前記(S−1)液と(H−
1)液を流量を加速しながら(終了時と開始時の添加流
量の比が約12倍)37分間で添加した(成長第1添
加)。添加終了後に前記(G−2)液を加え、攪拌回転
数を550回転/分に調整した。引き続いて前記(S−
2)液と(H−2)液を流量を加速しながら(終了時と
開始時の添加流量の比が約2倍)40分間で添加した
(成長第2添加)。この間乳剤の銀電位を2Nの臭化カ
リウム溶液を用いて6mVに制御した。上記添加終了後
に、反応容器内の乳剤温度を15分間を要して40℃に
降温した。その後、3Nの臭化カリウム溶液を用いて反
応容器内の銀電位を−39mVに調整し、続いて前記
(F−1)液を291.1g加えた。その後、前記(S
−2)液と(H−3)液を流量を加速しながら(終了時
と開始時の添加流量の比が約1.2倍)25分間で添加
した(成長第3添加)。
【0059】膜分離を粒子成長工程中に適用した。膜分
離装置は分離膜としてRomicon HF 2−20
−PM10(中空糸内径0.5mm)2本(図1では膜
分離装置13として表示)とRomicon HF 1
−60−PM10(中空糸内径1.5mm)2本(図1
では膜分離装置14として表示)を、循環ポンプとして
大同メタル工業(株)のRPポンプを備えたものであ
る。この膜分離装置を、粒子成長第1、第2、第3添加
中反応混合物容量が一定になるように適用し、更に成長
第3添加終了後、純水添加経路22より追加の水添加を
行い混合物容量が一定になるようにして脱塩を行った。
その際、流量制御バルブ11、12を使って流量を制御
し膜分離装置13、14に反応混合物が均等に流れるよ
うにした。膜分離装置を通る反応混合物の循環量は40
l/minであった。膜分離装置の容量は3lであっ
た。脱塩終了時の混合物容量は約17l、保護コロイド
の濃度は約2%であった。次に純水添加経路22からの
追加の水添加を止め反応混合物の濃縮を行った。その
際、圧力計23、24、25、26をモニターし、圧力
計23の圧力が3kgf/cm2を越えないように流量
制御バルブ11、12を使って膜分離装置13、14に
流れる反応混合物の流量配分を制御した。この膜分離装
置の適用により、反応混合物の最終容量は、膜分離法を
使用しない場合に比べて約1/8に濃縮できた。またそ
の時の保護コロイド濃度をアミノ酸分析を行って調べた
結果、約9%であった。得られた乳剤をEM−3とす
る。
【0060】(比較乳剤EM−4の調製)膜分離装置1
3にRomicon HF 1−60−PM10(中空
糸内径1.5mm)2本(膜分離装置14と同じもの)
を使用してEM−3と同様にしてEM−4の調整を行っ
た。しかしながら、成長第1添加の終盤に膜分離装置の
排水能力不足で反応混合物が反応容器容量をオーバーし
てしまった。
【0061】その後、検討を重ねた結果、膜分離装置と
して必要な排水能力を確保するためにはRomicon
HF 1−60−PM10(中空糸内径1.5mm)
が全部で6本必要であることが判った。
【0062】このようにして得られた乳剤粒子の電子顕
微鏡写真から、平均粒径(投影面積の円換算直径の平均
値)、アスペクト比(全投影面積の50%)、粒径分布
について測定した。その結果は表1の通りであった。
【0063】
【表1】
【0064】表1より本発明により、粒径分布が狭く均
一な平板状ハロゲン化銀粒子の製造ができることが明ら
かである。
【0065】
【発明の効果】本発明により、物理熟成工程において粒
子形成から脱塩濃縮までを高効率に行い、1バッチあた
りの反応釜収率を高め、ゼラチンなどの保護コロイドの
影響を受けることなく、沈澱したハロゲン化銀の最高量
に対して沈澱混合物の最終容量が最小であり、粒径分布
が極めて狭く、高アスペクト比を有する平板状ハロゲン
化銀粒子を安価な装置コストで製造することができる。
更に粒径分布の狭いハロゲン化銀粒子が製造できるの
で、写真性能の向上したハロゲン化銀乳剤を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 反応容器 2 ハロゲン化銀乳剤 3 攪拌機構 4 第1のジェット(銀塩溶液供給管) 5 第2のジェット(ハロゲン化物溶液供給管) 6 外部循環経路 7 循環ポンプ 8 切り替えバルブ 9 純水添加経路 10 切り替えバルブ 11,12 流量制御バルブ 13,14 膜分離装置 15,16 排水経路 17,18 バルブ 19 切り替えバルブ 20 圧力調整バルブ 21 外部循環経路 22 純水添加経路 23,24,25,26 圧力計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀粒子形成開始から脱塩濃縮
    までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/または脱塩す
    る過程を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法において、
    該分離膜の持つ分離特性が異なる少なくとも2種類以上
    の分離膜を用いることを特徴とするハロゲン化銀乳剤の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀粒子形成期間中において、
    核形成開始から脱塩濃縮終了までは分画分子量の小さい
    方の分離膜を用い、核形成終了から脱塩濃縮終了までは
    分画分子量の大きい方の分離膜を用いることを特徴とす
    る請求項1に記載のハロゲン化銀乳剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 分画分子量が10万より小さい分離膜と
    分画分子量が10万より大きい分離膜を用いることを特
    徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀乳剤の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 分離特性が異なる少なくとも2種類以上
    の分離膜を具備する膜分離装置を有することを特徴とす
    るハロゲン化銀乳剤の製造装置。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化銀粒子形成開始から脱塩濃縮
    までの期間中に分離膜を用いて濃縮及び/または脱塩す
    る過程を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法において、
    該分離膜の持つ圧力損失が異なる少なくとも2種類以上
    の分離膜を用いることを特徴とするハロゲン化銀乳剤の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 ハロゲン化銀粒子形成期間中において、
    核形成開始から脱塩濃縮終了までは膜の持つ圧力損失が
    大きい方の分離膜を用い、核形成終了から脱塩濃縮終了
    までは膜の持つ圧力損失が小さい方の分離膜を用いるこ
    とを特徴とする請求項5に記載のハロゲン化銀乳剤の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 中空糸内径が1mmより小さい分離膜と
    中空糸内径が1mmより大きい分離膜を用いることを特
    徴とする請求項5または6に記載のハロゲン化銀乳剤の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 膜の持つ圧力損失が異なる少なくとも2
    種類以上の分離膜を具備する膜分離装置を有することを
    特徴とするハロゲン化銀乳剤の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105295739A (zh) * 2015-08-18 2016-02-03 安徽丰原发酵技术工程研究有限公司 一种利用废弃胶囊壳提取明胶的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105295739A (zh) * 2015-08-18 2016-02-03 安徽丰原发酵技术工程研究有限公司 一种利用废弃胶囊壳提取明胶的方法
CN105295739B (zh) * 2015-08-18 2018-01-23 安徽丰原发酵技术工程研究有限公司 一种利用废弃胶囊壳提取明胶的方法

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