JPH11247842A - 感光材料搬送用ローラの軸受部構造 - Google Patents

感光材料搬送用ローラの軸受部構造

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JPH11247842A
JPH11247842A JP5115998A JP5115998A JPH11247842A JP H11247842 A JPH11247842 A JP H11247842A JP 5115998 A JP5115998 A JP 5115998A JP 5115998 A JP5115998 A JP 5115998A JP H11247842 A JPH11247842 A JP H11247842A
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JP
Japan
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bearing
plate
roller
notch
holding
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JP5115998A
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English (en)
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Kazuo Ichikawa
和夫 市川
Shinichi Miyamoto
真一 宮本
Chisato Yamamoto
千里 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的大型かつ重いローラであっても、軸受
の側板へのセット作業を簡便とし、セット作業効率を向
上する。 【解決手段】 2個の軸受204を縦列に切欠部212
へ収容し、保持プレート252を退避位置から、軸25
0を中心に開口位置まで回転させ、ロックピン258に
よってこの開口位置で保持することにより、軸受204
の保持及びニップ圧の付与を同時に行え、作業効率が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を挟持し
て、搬送力を付与する一対のローラの軸線方向両端部を
それぞれ回転可能に支持する軸受と、前記ローラの軸線
方向両端部に対応してそれぞれ配設され、前記軸受を介
して前記ローラを所定位置に保持するための一対の側板
と、を備えた感光材料搬送用ローラの軸受部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって現像処理さ
れる。このPS版プロセッサーでは、画像が記録された
PS版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留して
いる現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシロ
ーラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光層
を除去するようにしている。このように現像処理の終了
したPS版は、水洗部で水洗水によって水洗された後
(水洗処理)、不感脂化処理部でガム液が塗布され(不
感脂化処理)て版面保護等の処理が連続して行われる。
【0003】ここで、PS版をPS版プロセッサーの現
像槽内で搬送するため、現像槽内に複数対の挟持ローラ
及びガイド板を配設している。この挟持ローラ及びガイ
ド板、並びに前記回転ブラシローラ等は、PS版の幅方
向両端部で側板に支持されている。
【0004】この挟持ローラ対の両端は、軸受を介して
前記側板に回転可能に支持されており、駆動手段の駆動
力で回転し、PS版に搬送力を付与している。
【0005】軸受の側板への装着面は方形(正方形)と
なっており、この方形の対応する外形の切欠孔が側板に
形成されている。ここで、軸受と切欠孔との相対位置を
合わせ、かつ切欠孔の開口から軸受を挿入することによ
り、軸受を側板にセットすることができる。
【0006】側板には切欠孔が縦方向に2個設けられて
おり、少なくとも一方が縦長とされ、これらの切欠孔に
配設された軸受のうち一方の軸受は他方の軸受に対して
接近・離反可能となっている。
【0007】これらの軸受間には、ループ状のばね部材
が互いに掛け渡されている。このばね部材によって軸受
間に互いに接近する付勢力が付与され、これがローラ間
のニップ圧となって、PS版を挟持搬送することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2個の
軸受を装着し、かつ互いに接近する付勢力を付与するた
めの手順は、複数の工程にわたり、ローラの着脱作業
は、煩雑な作業となっている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ローラの軸受
の側板へのセット作業を簡便とし、セット作業効率を向
上することができる感光材料搬送用ローラの軸受構造を
得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光材料を挟持して、搬送する一対のローラの軸線方向
両端部の回転軸をそれぞれ回転可能に支持する軸受と、
前記ローラの軸線方向両端部側にそれぞれ配設され、前
記軸受を介して前記ローラを所定位置に保持するための
一対の側板と、を備えた感光材料搬送用ローラの軸受部
構造であって、前記側板には、少なくとも2個の前記軸
受を開口から挿入して収容するための切欠部が形成され
ており、前記切欠部の開口位置に配置又は前記開口位置
から退避可能とされ、退避状態で前記切欠部に前記軸受
が収容された後、前記開口位置へ配置され、前記軸受を
押圧保持する保持部材を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、側板に
は、上端が開口した切欠部が形成されており、この切欠
部の開口から少なくとも2個の軸受を順番に収容し、そ
の後、保持部材を切欠部の開口の閉鎖位置へ移動させる
ことにより、軸受はこの保持部材で押圧された状態で保
持される。
【0012】すなわち、比較的に重量のあるローラであ
っても、順番に切欠部に対してラフな位置決めで収容作
業を行うことができ、保持部材を退避位置から開口の閉
鎖位置へ移動させるのみで、軸受の保持が行えるため、
作業が簡便となる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記保持部材の保持状態で、前記
少なくとも2個の軸受間に互いに接近する方向に付勢力
を付与する付勢手段を設けたことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、保持部材
の保持状態で、自動的に少なくとも2個以上の軸受間に
接近する方向の付勢力を付与することができる。例え
ば、保持部材の軸受押圧面にばね部材を取り付けてもよ
いし、切欠部の底部に予めばね部材を配置しておいても
よい。
【0015】これにより、一連のローラ装着作業によっ
て工数を増加することなく、ローラ間にニップ圧を付与
する作業も行うことができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記保持部材が、前
記軸受を押圧する円弧面を有し、この円弧の一端が前記
切欠部周辺に軸支され、回転移動によって前記開口位置
又は退避位置へ移動すると共に、前記円弧の他端に軸線
方向に移動可能なピンが設けられ、前記開口位置で前記
側板への前記ピンの抜き差しによって、前記軸受の保持
又は保持解除を行うことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、保持部材
は予め側板に軸支されており、回転移動によって、切欠
部の開口の閉鎖位置及び退避位置に移動するようになっ
ている。
【0018】このため、軸受の切欠部への収容後に部材
を開口の閉鎖促進に回転移動させればよく、作業効率が
向上する。また、保持部材の紛失もない。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記保持部材が、前
記側板に対して着脱可能とされ、前記軸受の前記切欠部
への収容時には取り外しておき、前記軸受の前記切欠部
への収容後に装着されることを特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、保持部材
が着脱可能であるため、軸受の切欠部への収容及び取り
外し作業を迅速にしかも容易に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には、本実施例に適用した感
光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッサー1
0」と言う)が示されている。PS版プロセッサー10
は、図示しない焼付装置によって画像が焼付けられた感
光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を現像処
理する。
【0022】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像処理するための現像槽18及び現像槽18からオー
バーフローした現像液を回収するオーバーフロー管20
を備えた現像部22と、PS版12に付着した現像液を
水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後のPS版1
2にガム液を塗布して不感脂化処理するフィニッシャー
部26と、が配設されている。なお、水洗部24は水洗
槽28を備え、フィニッシャー部26はガム液槽30を
備えている。
【0023】外板パネル14には、スリット状の挿入口
102及び排出口104がそれぞれ設けられている。
【0024】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)150が設けられている。その副
挿入口150は、現像処理を除く処理を行うためのPS
版12の挿入口とされている。
【0025】現像部22の現像槽18へのPS版12の
挿入側には、一対の搬送ローラ32が配設されており、
この一対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたP
S版12が挿入口102から挿入されるようになってい
る。一対の搬送ローラ32は、PS版12を水平方向に
対して30°の角度で現像槽18へ向けて送り出すよう
になっている。
【0026】現像槽18は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状とされており、こ
の現像槽18内には、PS版12の搬送方向に沿って上
流側から順に、ガイド板168、回転ブラシローラ3
8、170及びローラ対54が配設されており、回転ブ
ラシローラ38は、PS版12の上面側に対応し、ガイ
ド板168及び回転ブラシローラ170は、PS版12
の下面側に対応して配置されている。また、回転ブラシ
ローラ38、170、ローラ対54は、図示しない駆動
手段の駆動力が伝達されてPS版12の搬送方向に沿っ
て回転するようになっている。
【0027】ガイド板168は、搬送ローラ32の近傍
から現像槽18の中央部へ向けて延設され、先端が回転
ブラシローラ38とバックアップローラ34Aの近傍に
達しており、ガイド板168の下流側端部の上方にガイ
ドローラ36が配置されている。また、バックアップロ
ーラ34A、34Bは回転ブラシローラ38に対向し、
この下流側のバックアップローラ40A、40Bは回転
ブラシローラ170に対向して配置されており、ガイド
ローラ36及びバックアップローラ34A、34B、4
0A、40Bは、それぞれ駆動手段の駆動力が伝達され
ずに回転自在となっている。
【0028】この現像槽18は、ポンプ160と連通さ
れており、ポンプ160は、ガイド板168を挟んで上
下に側壁に形成された吐出口44A、44B及び現像槽
18の底部下流側壁面に形成した吐出口172に連通さ
れている。このため、ポンプ160の作動によって現像
槽18内の現像液が吸引されて、吐出口44A、44
B、172から現像槽18内に吐出されて、現像液の循
環及び攪拌が行われる。
【0029】なお、現像槽18には、現像液タンク16
6からポンプ164の作動によって現像補充液が補充さ
れるようになっている。また、現像槽18の最上流側に
配置されたオーバーフロー管20は、この現像補充液の
補充によって現像液の液面レベルが所定レベルを超える
たときに現像液が流れ込むようになっており、この流れ
込んだ現像液を廃液タンク184へ案内して廃棄するよ
うにしている。
【0030】現像槽18の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、現像液の液面に
浮かせるように配置され、現像液液面と空気との接触を
できるだけ少なくするようにして現像液の炭酸ガスによ
る劣化と現像液中の水分の蒸発を防止している。なお、
液面蓋50は、現像液の増減に応じて上下する。
【0031】現像部22の下流の水洗部24には、水洗
槽28の上方に2対の搬送ローラ52、53が配設され
ている。これらの搬送ローラ52、53は、図示しない
側板に回転可能に支持されており、図示しない駆動手段
の駆動力が伝達されて回転するようになっており、現像
部22から送り込まれたPS版12の搬送路を形成して
いる。
【0032】搬送ローラ53の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ56が配設されており、こ
のスプレーパイプ56は、搬送ローラ53の軸線に沿っ
て配設され、その上側ローラの中央部に対応する位置に
内部と連通する吐出口が設けられている。スプレーパイ
プ56からは、水洗水タンク178からポンプ180に
よって汲み上げられた水洗水が搬送ローラ53の上側の
ローラの上流側部分に滴下され、搬送ローラ53の上側
ローラが回転することによって、PS版12の表面に水
洗水が速やかに拡がり、PS版12の表面が水洗水によ
って洗浄される。また、洗浄後の水洗水はPS版12の
幅方向両端部から後述する受け皿62へ落下する構成と
なっている。
【0033】受け皿62から溢れた水洗水は水洗槽28
へ案内される。水洗槽28内の水洗水は廃液口182よ
り速やかに廃液タンク184へ廃棄される。
【0034】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ78が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ7
8へ案内されるようになっている。
【0035】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてい
る。このスプレーパイプ82、188からは、ガム液槽
30からポンプ194によって吸い込まれたガム液が吐
出され、PS版12の表面及び裏面に供給される。
【0036】上記説明したPS版プロセッサー10にお
いて、搬送ローラ32、回転ブラシローラ38、17
0、ローラ対54、バックアップローラ34A、34
B、40A、40B、ガイドローラ36、搬送ローラ5
2、53、搬送ローラ78(以下、総括して示す場合
に、単にローラRという)は、図2に示される如く、そ
の軸線方向両端部に形成された回転軸200がそれぞれ
側板202に軸受204を介して掛け渡されている。
【0037】軸受204は、矩形ブロック形状で、回転
軸200を軸支する役目を有し、合成樹脂で形成されて
いる。
【0038】側板202には、幅寸法が前記軸受204
の幅寸法とほぼ同一(所定の嵌め合い公差の関係を持
つ)の切欠部212が形成されている。
【0039】ここで、切欠部212には、その底部に板
ばね213が配設され、その上に2個の軸受204が、
縦列状態で嵌入されるようになっている。この場合、軸
受204には、それぞれ予めローラRの回転軸200が
軸支されている。
【0040】ところで、前記ローラRは、比較的長尺で
あり重量もあるため、メンテナンス時等における着脱作
業が煩雑となっている。
【0041】この状態では、切欠部212の開口端は開
放状態であり、軸受204は安定していない。この切欠
部212の開口端の周縁(図2の左側)の側板には、軸
250を介して押圧部材としての押圧プレート252が
軸支されている。
【0042】押圧プレート252は、三日月形状であり
軸受204の上端と当接して軸受204を切欠部212
の底部方向へ押圧するための円弧面部254を備えてい
る。前記軸250は、この円弧面部254の一端部に設
けられた円孔に嵌合されている。
【0043】また、この円弧面部254の他端部には、
スペーサ256を介してロックピン258が挿入されて
いる。このロックピン258は、軸線移動可能とされて
いる。
【0044】ロックピン258と対応する側板202
は、矩形状に肉厚の半分程度が切り欠かれており、矩形
溝202Aが形成されている。この矩形溝202Aの底
面には、前記ロックピン258と同軸となり得る円孔が
設けられ、スペーサ260が嵌入されている。
【0045】押圧プレート252は、前記軸250を中
心に回転可能とされ、図2の状態が切欠部212の開口
を閉鎖する位置であり、図2の状態から反時計回り方向
に略90°以上回転した位置が退避位置とされている。
【0046】ここで、開口を閉鎖する位置では、前記円
弧面部254が、切欠部212から肉厚方向にはみ出し
た軸受204の上端部と当接し、かつ板ばね213の付
勢力に抗して押圧した状態で軸受204を保持するよう
になっている。
【0047】ここで、図3(A)のようにロックピン2
58を軸線方向に引き、軸250を中心に保持プレート
252を反時計方向に回転させて退避位置とすると、軸
受204の着脱空間を確保することができる構成となっ
ている。
【0048】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されてから挿入台16の奥側に送
り込まれて挿入口102へと至り、挿入時の押圧力でブ
レード106をその弾性力に抗して拡開させてPS版プ
ロセッサー10の装置内部へ挿入される。挿入されたP
S版12は、搬送ローラ32によって引き入れられて現
像部22へ送り込まれる。なお、このPS版12の先端
が挿入口102を通過すると、センサ108によってこ
れを検出し、タイマーをスタートさせる。このタイマー
は、水洗部24のスプレーパイプ56から水洗水を滴下
させるタイミングを計っている。
【0049】現像槽18へ挿入されたPS版12は、一
対の搬送ローラ32からガイド板168に案内されて水
平に対して30°の角度で送り出され、ガイドローラ3
6とガイド板168の下流側端部の間へ方向補正されな
がら案内される。この後、PS版12は、ガイドローラ
36とガイド板168によってバックアップローラ34
A、34Bと回転ブラシローラ38の間へ送り込まれ
る。
【0050】バックアップローラ34A、34Bと回転
ブラシローラ38の間へ挿入されたPS版12は、回転
ブラシローラ38によって表面が擦られて現像が促進さ
れ、次にバックアップローラ40A、40Bと回転ブラ
シローラ170の間へ送り込まれて回転ブラシローラに
よって裏面が擦られ裏面に感光層が有る場合には裏面の
現像が促進されて効率良く非画像部分の感光層が除去さ
れる。
【0051】このようにして、表裏面が均一に擦られて
現像処理の終了したPS版12は、ローラ対54によっ
て現像液が絞り取られながら現像槽18から引き出され
て水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によって
挟持搬送される。この際、PS版12の先端は搬送ロー
ラ52の下側ローラに当接するように案内されているた
め、この下側ローラの回転によって受け皿62から汲み
上げられた水洗水がPS版12の表面へ周り込み、PS
版12が搬送ローラ52に挟持された時点で液溜りをつ
くる。これにより、PS版12の表面を先端から確実に
水洗処理することができる。
【0052】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表面
はスプレーパイプ56から下流側ローラ対53の上側の
ローラに滴下される新しい水洗水によって洗浄され、裏
面は受け皿62から搬送ローラ52、53の下側のロー
ラによって持ち出される水洗水によって洗浄される。
【0053】水洗処理が終了すると、PS版12は、案
内板84、86の間へ向けて送り出されてフィニッシャ
ー部26へ送られ、搬送ローラ78によって挟持搬送さ
れる。ここで、スプレーパイプ82、188から吐出さ
れるガム液によって不感脂化処理される。不感脂化処理
されたPS版12は、フィニッシャー部26から排出口
104を通過して、図示しない乾燥部へ送り出される。
【0054】上記説明したPS版プロセッサー10にお
いて、搬送ローラ32、回転ブラシローラ38、17
0、ローラ対54、バックアップローラ34A、34
B、40A、40B、ガイドローラ36、搬送ローラ5
2、53、搬送ローラ78(ローラR)にあっては、メ
ンテナンス時に所定の装着位置から取り外し、洗浄等を
行い、再度装着する必要がある。
【0055】ここで、再度装着作業時には、比較的に長
尺かつ重量のあるローラRを作業者が持ち、軸受204
と側板202の切欠部212との相対位置を決め、軸受
204を切欠部212へ挿入した後、複雑な作業で軸受
204を切欠部212に押圧保持する必要があった。
【0056】これに対して本実施の形態では、簡単な作
業でローラRの着脱作業を可能とした。
【0057】まず、ローラRを取り外す場合には、保持
プレート252のロックピン258を図3(A)の如
く、手前へ引く。これにより、ロックピン258の先端
が、スペーサ260から離脱し、矩形溝202Aの位置
となる。この状態では、保持プレート252が回転可能
となり、軸250を中心に図2のように反時計回り方向
へ略90°以上回転される。
【0058】この回転作業により、軸受204の保持及
びニップ圧の解除が同時になされる。
【0059】後は、作業者がローラRを持ち、切欠部2
12から取り外すのみであるため、簡単な動作で取り外
すことができる。
【0060】次に、ローラRを再装着する手順を説明す
る。作業者は、軸受204を装填したローラRを持ち、
軸受204を切欠部212の開口端に合わせる。このと
き、保持プレート252は、退避位置にあるため、位置
合わせ作業スペースは十分に確保されているため、作業
は容易となる。
【0061】2個の軸受204を縦列に切欠部212へ
収容した後は、軸250を中心に保持プレート252を
図2の時計回り方向へ回転させる。
【0062】この回転中に、円弧面部254が軸受20
4の上端部に当接し、そのまま押圧しながら回転を継続
すると、板ばね213の付勢力に抗して、軸受204
は、切欠部212の底部方向へ移動する。
【0063】次に、ロックピン258が矩形溝202A
に至り、スペーサ260の内周円と同軸となった状態
で、図3(B)の如く、このロックピン258を押圧す
る。
【0064】これにより、ロックピン258の先端部
が、スペーサ260に挿通され、回転が阻止され、保持
プレート252を開口位置へ保持することができる。
【0065】このように、2個の軸受204を縦列に切
欠部212へ収容し、保持プレート252を退避位置か
ら、軸250を中心に開口位置まで回転させ、ロックピ
ン258によってこの開口位置で保持することにより、
軸受204の保持及びニップ圧の付与を同時に行え、作
業効率が向上する。
【0066】(変形例1)なお、上記実施の形態では、
保持プレート252によって、軸受204の切欠部21
2から肉厚方向にはみ出した部分を押圧するようにした
が、図4に示される如く、切欠部212に収容可能な押
圧プレート270を用いてもよい。
【0067】すなわち、図4に示される如く、切欠部2
12が側板202の肉厚方向で貫通しておらず、縦壁部
202Bが存在している。
【0068】この縦壁部202Bには、軸受204に軸
支された回転軸200との干渉を防止する長孔202C
が形成されている。
【0069】長孔202Cの上方には、円孔272が設
けられ、変形例1に係る保持プレート270の回転軸2
74が軸支されている。
【0070】この保持プレート270は、偏心カム形状
であり、回転軸274からの半径寸法が徐々に変化する
円弧面部276を備えている。また、円弧面部276の
一端には、操作レバー278が一体的に形成されてい
る。
【0071】ここで、図4(A)の状態では、回転軸2
74が前記円孔272に挿通されていても、回転軸27
4からの半径寸法が小さい円弧面部276が軸受204
に対向しているため、押圧能力はない。
【0072】この状態で、保持プレート270を回転軸
274を中心に操作レバー278を図4(A)から図4
(B)のように傾倒するように回転させると、軸受20
4に対向する円弧面部276の半径寸法が徐々に大きく
なり、押圧能力を持つことができる。
【0073】側板202の上端面における操作レバー2
78の傾倒位置には、円弧溝202Dが形成され、操作
レバー278の半分が収容されるようになっている。こ
の円弧溝202Dに対応して、側板202の上端部に
は、スライダストッパ280が配置されており、前記円
弧溝202Dに収容された操作レバー278を被覆する
位置と、退避位置にスライド可能となっている。
【0074】すなわち、操作レバー278が円弧溝20
2Dに収容された状態でこの操作レバー278を被覆す
る位置にスライダストッパ280をスライドさせること
により、押圧プレート270を軸受204の押圧保持状
態で保持することができる構成である。 (変形例2)なお、上記実施の形態及び変形例1では、
保持プレート252(図2参照)、270(図4参照)
を側板202の一部に軸支する構造としたが、図5に示
される如く、側板202から着脱可能な保持ブロック2
82を用い、軸受204を切欠部212へ収容した後、
その上部にこの保持ブロック282を配置するようにし
てもよい。この場合、保持ブロック282の上端面と当
接する、突起部202Eを形成する必要がある。 (変形例3)また、図6に示される如く、保持ブロック
282に係合ピン282Aを一体形成し、この係合ピン
282Aに対応して側板202に係合孔202Fを設け
るようにしてもよい。 (変形例4)上記変形例2及び変形例3の着脱式の保持
構造において、保持ブロック282(図5及び図6参
照)の寸法によって、軸受204への押圧力は一定とな
っている。そこで、変形例4では、軸受204への押圧
力、すなわちニップ圧を調整可能な構造としている。
【0075】すなわち、図7(A)に示される如く、切
欠部212の上端部近傍には、切欠部212の側面に一
対のスリット溝202Gが形成されている。
【0076】このスリット孔202Gに対応して、略L
字型の押圧プレート本体284が着脱可能に取り付けら
れている。この押圧プレート本体284には、軸受20
4の上端面と対向する面にポールプランジャ286が螺
合されている。
【0077】このポールブランジャ286は、外周面に
雄ねじが形成され、軸端面(図7(A)の下端面が開口
した円溝が形成され、圧縮コイルばねが収容されると共
に開口端近傍には突出ピン286Aが配設された構造と
なっている。このため、この突出ピン286Aが軸受2
04の上端と当接し、軸受204を押圧することができ
る。ここで、ポールプランジャ286の押圧プレート本
体284との螺合位置を変更することによって、この押
圧力が変更され、ニップ圧の調整が可能となる。
【0078】なお、図7(B)に示される如く、押圧プ
レート本体288に、直接ローラRの回転軸200と当
接して、ニップ圧を調整する半円部288Aを形成して
もよい。また、本実施の形態及び変形例では軸受204
を収容する切欠部212が鉛直方向に向いた例を示した
のが、これに限らず斜め方向又は横方向を向いていても
よい。さらに本実施の形態及び変形例では切欠部212
にローラの回転軸200を軸支した2個の軸受204に
ついて述べたが、これに限らず3個以上の軸受204を
切欠部212に収容して保持部材で押圧保持してもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1の発明では、
比較的長尺でかつ重いローラであっても、軸受の側板へ
のセット作業を簡便とし、セット作業効率を向上するこ
とができるという優れた効果を有する。
【0080】請求項2に記載の発明では、保持部材の保
持状態で、自動的に少なくとも2個以上の軸受間に接近
する方向の付勢力を付与することができる。
【0081】請求項3に記載の発明では、軸受の切欠部
への収容後に保持部材を切欠部の開口を閉鎖する位置へ
回転移動させればよく、作業効率が向上する。また、保
持部材の紛失もない。
【0082】請求項4に記載の発明では、軸受の切欠部
への収容及び取り外し作業を迅速にしかも容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るPS版プロセッサーの概略構成
図である。
【図2】軸受と側板との取り付け状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図2のIII−III線断面図であり、(A)
は非保持状態、(B)は保持状態を示す。
【図4】変形例1に係り、(A)は側板の切欠部への軸
受の挿入後の保持前の状態を示す分解斜視図、(B)は
保持後の状態を示す斜視図である。
【図5】変形例2に係る軸受保持状態を示す側面図であ
る。
【図6】変形例3に係る軸受保持状態を示す側面図であ
る。
【図7】変形例4に係る軸受の保持状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 18 現像槽 32 搬送ローラ 54 ローラ対 3870 回転ブラシローラ 34A、34B、40A、40B バックアップロー
ラ 36 ガイドローラ 52、53 搬送ローラ 78 搬送ローラ78 200 回転軸 202 側板 204 軸受 212 切欠部 213 板ばね 252 保持プレート(保持部材) 258 ロックピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を挟持して、搬送する一対のロ
    ーラの軸線方向両端部の回転軸をそれぞれ回転可能に支
    持する軸受と、 前記ローラの軸線方向両端部側にそれぞれ配設され、前
    記軸受を介して前記ローラを所定位置に保持するための
    一対の側板と、を備えた感光材料搬送用ローラの軸受部
    構造であって、 前記側板には、少なくとも2個の前記軸受を開口から挿
    入して収容するための切欠部が形成されており、 前記切欠部の開口位置に配置又は前記開口位置から退避
    可能とされ、退避状態で前記切欠部に前記軸受が収容さ
    れた後、前記開口位置へ移動され、前記軸受を押圧保持
    する保持部材を備えたことを特徴とする感光材料搬送用
    ローラの軸受部構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部材の保持状態で、前記少なく
    とも2個の軸受間に互いに接近する方向に付勢力を付与
    する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    感光材料搬送用ローラの軸受部構造。
  3. 【請求項3】 前記保持部材が、前記軸受を押圧する円
    弧面を有し、この円弧の一端が前記切欠部周辺に軸支さ
    れ、回転移動によって前記開口位置又は退避位置へ移動
    すると共に、前記円弧の他端に軸線方向に移動可能なピ
    ンが設けられ、前記開口位置で前記側板への前記ピンの
    抜き差しによって、前記軸受の保持又は保持解除を行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感光材料
    搬送用ローラの軸受部構造。
  4. 【請求項4】 前記保持部材が、前記側板に対して着脱
    可能とされ、前記軸受の前記切欠部への収容時には取り
    外しておき、前記軸受の前記切欠部への収容後に装着さ
    れることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感光
    材料搬送用ローラの軸受部構造。
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