JP2000047393A - 感光材料処理装置用搬送ローラ - Google Patents

感光材料処理装置用搬送ローラ

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JP2000047393A
JP2000047393A JP21564598A JP21564598A JP2000047393A JP 2000047393 A JP2000047393 A JP 2000047393A JP 21564598 A JP21564598 A JP 21564598A JP 21564598 A JP21564598 A JP 21564598A JP 2000047393 A JP2000047393 A JP 2000047393A
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roller
plate
photosensitive material
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sub
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JP21564598A
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Kazuo Ichikawa
和夫 市川
Tomoyuki Takigami
知之 滝上
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、串形のローラにおいて、個々のローラ
の組み付け及び取り外し作業性を向上する。 【解決手段】 串ローラ110、112、118、12
0を構成する場合に、芯材150に対して装着ベースと
なる筒部156を介して、ローラ部158を所定間隔で
配設すると共に、この筒部156とローラ部158とで
構成されるローラサブアッセンブリ152を芯材150
の軸線方向に沿って2分割し、分割ローラ部品160
A、160Bとしたため、芯材150の中央部に位置す
るローラサブアッセンブリ152を他のローラサブアッ
センブリ152を装着したままで交換することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を搬送し
ながら処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、前
記感光材料を搬送方向に案内するための感光材料処理装
置用搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって処理され
る。このPS版プロセッサーでは、画像が記録されたP
S版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留してい
る現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシロー
ラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光層を
除去するようにしている。このようにして処理の終了し
たPS版は、水洗部で水洗水によって水洗された後(水
洗処理)、不感脂化処理部でガム液が塗布され(不感脂
化処理)て版面保護等の処理が連続して行われる。
【0003】ここで、PS版は一対の搬送ローラに挟持
されることにより搬送ローラから駆動力を受けて搬送さ
れるようになっている。このような、駆動力を受ける搬
送ローラは、芯材に対して全ての周面をゴム製のローラ
で被覆しており、その分重量かさむが、自身が駆動力を
有しているため問題はない。
【0004】ところが、PS版プロセッサには、前記駆
動力を持つ一対の搬送ローラ以外にPS版の搬送方向を
案内するための複数のアイドルローラが配設されてい
る。このアイドルローラは、自身が駆動力を持たず、P
S版の搬送に伴ってPS番に接触して回転するため、比
較的軽量であることが好ましい。このため、芯材に対し
て、この芯材の軸線方向に沿って間隔をおいてゴム製の
ローラを配した所謂串形構造となっている。これによ
り、アイドルローラの軽量化が図られ、PS版の搬送に
伴って円滑に回転し、PS版を所定方向へ案内すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のアイドルローラ(串形ローラ)は、芯材に対し
て、薄肉円柱状のゴムローラを、軸線方向一端部から挿
入し、それぞれ所定位置へ位置決めするようにして組み
立てている。このため、組み付け作業性が悪い。また、
一部のゴムローラ、特に軸線方向中間部に位置決めされ
たゴムローラに損傷等が発生した場合、軸端から順番に
ほとんどのゴムローラを取り外して損傷等をしたゴムロ
ーラを交換しなければならず、メンテンナンス性が悪
い。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、特に、串形の
ローラにおいて、個々のローラの組み付け及び取り外し
作業性を向上することができる感光材料処理装置用搬送
ローラを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光材料を搬送しながら処理液処理する感光材料処理装
置に用いられ、前記感光材料を搬送方向に案内するため
の感光材料処理装置用搬送ローラであって、回転軸とな
る芯材と、前記芯材の外周面に取り付けられる筒部及び
この筒部の外周面に設けられ前記感光材料面に接するロ
ーラ部を備え、前記芯材の軸線方向寸法に対して短い軸
線方向寸法の複数のローラサブアッセンブリと、を有し
ている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、搬送ロー
ラを構成する芯材に対して、この芯材の軸線方向寸法に
対して短い軸線寸法の複数のローラサブアッセンブリを
取り付ける。すなわち、ローラ表面(感光材料面に接す
る部分)を分割した構造となっており、一部が損傷した
場合には、この損傷した一部のローラアッセンブリを交
換すればよい。このローラサブアッセンブリは、筒部と
ローラ部とに分かれており、従来のように、ゴム製の部
材の中央部分の穴に直接芯材を圧入するのではなく、ロ
ーラ部を備えた筒部に芯材を挿入すればよく、筒部の材
質としては芯材への装着容易性を重視し、ローラ部の材
質をゴム製等にすることができる。これにより、ゴム製
部材に対する芯材の圧入といった比較的力の必要な作業
が改善され、着脱作業が容易となる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記ローラサブアッセンブリが、
前記軸線を含む平面を境界として少なくとも2分割して
着脱されることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、例えば、
中間部に位置するローラサブアッセンブリのローラ部が
損傷し、このローラサブアセンブリを交換する必要が生
じたとき、個々のローラサブアッセンブリを軸線を含む
平面を境界として少なくとも2分割可能としておくこと
により、芯材の軸端からローラサブアセンブリを交換す
るのではなく、交換が必要なローラサブアッセンブリを
独立して着脱することができ、作業性がさらに向上す
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記ローラサブアッ
センブリが、前記芯材への装着状態でこの芯材との相対
回転を阻止する相対回転阻止手段を備えていることを特
徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、ローラサ
ブアッセンブリがそれぞれ独立しているため、芯材に軸
支するのみでは、個々に相対回転することになる。ここ
で、感光材料の直進搬送性を向上するには、各ローラサ
ブアッンブリは一体となって回転することが好ましい。
そこで、各ローラサブアッセンブリの装着状態で芯材と
相対回転することを相対回転阻止手段によって阻止する
ことにより、全てのローラサブアセンブリを一体的に回
転させることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記ローラサブアッ
センブリが、前記芯材への装着状態でこの芯材に対する
軸線方向移動を阻止すると共に前記芯材との相対回転を
容認する軸線移動阻止手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ローラサ
ブアッセンブリがそれぞれ独立しているため、芯材に軸
支するのみでは、軸線方向にがたつきが生じることがあ
る。ここで、感光材料の直進搬送性を向上するには、各
ローラサブアッンブリは軸線方向移動を阻止することが
好ましい。そこで、各ローラサブアッセンブリが装着状
態で芯材と軸線方向に相対移動することを軸線移動阻止
手段によって阻止することにより、ローラサブアセンブ
リ間のピッチを安定させることができる。
【0015】なお、前記請求項3との組み合わせ、すな
わち、各ローラサブアッセンブリの芯材に対する軸線方
向移動を阻止すると共に相対回転を阻止する構造も可能
である。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記ロー
ラ部の軸線方向寸法が前記筒部の軸線方向寸法よりも短
く、前記ローラ部が前記芯材上で串形に配列されること
を特徴としている。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、芯材の軸
線方向に沿って所定の間隔でローラ部が存在する串形の
ローラに最適であり、筒部の軸線方向寸法>ローラ部の
軸線方向寸法(中心振り分け)の関係としておけば、筒
部の軸線方向寸法−ローラ部の軸線方向寸法の間隔でロ
ーラ部を配置することができ、個々のローラサブアッセ
ンブリの位置決めが不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に適用し
た感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッサ
ー10」と言う)が示されている。PS版プロセッサー
10は、図示しない焼付装置によって画像が焼付けられ
た感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を現
像処理する。
【0019】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像処理するための現像部22と、PS版12に付着し
た現像液を水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後
のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処理するフィ
ニッシャー部26と、が配設されている。
【0020】外板パネル14には、スリット状の挿入口
34及び排出口36がそれぞれ設けられている。挿入口
34の外部には挿入台16が取付けられ、PS版12の
挿入口34への挿入を案内している。
【0021】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿
入口38は、現像液による処理を除く処理を行うための
PS版12の挿入口とされている。
【0022】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約15°〜31°
の角度で現像部22へ向けて送り込み、約17°〜31
°の角度で送り出すようになっている。
【0023】現像部22は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
【0024】ガイド板100には、複数の自由回転をす
るコロ(小型のローラ)102が取付けられており、P
S版12は、このコロ102に案内されながら搬送され
るようになっている。このとき、コロ102が回転する
ため、PS版12に摺動による傷付きは発生しない。
【0025】ガイド板100は、現像部22の形状に沿
って逆山型形状とされ、その最低位置よりも下流側にお
けるPS版12の上面に対応する位置には、ブラシロー
ラ106が配設されている。また、ガイド板100の下
流側の先端部には、PS版12の下面に対応するように
ブラシローラ108が配設されている。 ブラシローラ
104、106、108は、は、図示しない駆動手段の
駆動力が伝達されてPS版12の搬送方向に沿って回転
するようになっている。
【0026】ブラシローラ104、106、108は、
現像部22の現像液によって膨潤した表面の不要となっ
た感光層をかき落とす役目を有しており、この機能を十
分に発揮させるため、PS版12を所定の押圧力で押圧
する必要がある。このため、ブラシローラ104、10
6には、前記ガイド板100に取付けられたコロ102
の一部が対応しており、ブラシローラ108には、串ロ
ーラ110が対応している。これにより、PS版12
は、所定の押圧力でブラシローラ104、106、10
8に接触しながら搬送され、不要となった感光層を確実
に除去することができる。
【0027】ブラシローラ108と串ローラ110とが
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取られるようになってい
る。
【0028】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下方になるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
【0029】また、液面蓋50の下面におけるPS版1
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、若干弛みが生じた場合でも、PS版12の上面が感
光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等に当たること
がない。
【0030】前記現像部22の下流側の搬送ローラ対1
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
【0031】水洗部24には、2対の搬送ローラ52、
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
【0032】搬送ローラ52と搬送ローラ53との間、
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は、搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、そ
れぞれPS版12に対向する位置にパイプ内部と連通す
る吐出孔が設けられている。スプレーパイプ56、12
2のこの吐出孔からPS版12に向けて、図示しない水
洗水タンクからポンプによって汲み上げられた水洗水が
吐出され、PS版12の表裏面に速やかに拡がり、PS
版12の表裏面が水洗水によって洗浄される。そして、
PS版12に付着した水洗水が一対の搬送ローラ対53
によって絞り取られる。
【0033】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ58が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ5
8へ案内されるようになっている。
【0034】搬送ローラ58の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出孔がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、図示しない
ガム液槽からポンプによって汲み上げられたガム液がP
S版12上に滴下され、PS版12の表面に拡がり、P
S版12の表面に保護膜を形成する。
【0035】また、搬送ローラ58の上流側、かつ搬送
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された吐出ユニット126が配設され
ている。この吐出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が吐出する構造となっており、PS版12は裏面が
噴出ユニット126のスリット部分に接触しながら搬送
されるようになっている。すなわち、スリットがPS版
12の幅方向の全域に亘っているため、PS版12の下
面全てにガム液によって保護膜を形成することができ
る。
【0036】このフィニッシャー部26によるガム液塗
布が終了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬
送されて表裏面にガム液が若干残った状態で、排出口3
6から排出される。
【0037】フィニッシャー部26の下流側、すなわち
PS版プロセッサー10の最終工程部には、乾燥装置2
50が配設されている。
【0038】この乾燥装置250には、挿入口156の
近傍にPS版12を支持する支持ローラ270、乾燥装
置250の搬送路中央部近傍及び排出口258の近傍に
それぞれPS版12を挟持して搬送力を付与する2対の
搬送ローラ252、254が配設されている。なお、支
持ローラ270及び中央部側の搬送ローラ252の軸直
角断面形状は花形とされ、前記排出口258の近傍に設
けられ、吸湿性の不織布を巻き付けたモルトンローラ2
54と共に回転駆動力を有している。
【0039】また、この一対のモルトンローラ254の
代わりに一対のゴムローラ、搬送ローラ252と同様な
一対の花形串ローラ、またはこのゴムローラと花形串ロ
ーラを一対に組み合わせて設けてもよい。
【0040】これにより、フィニッシャー部26での処
理が終了し、排出口36から排出されたPS版12は、
即乾燥装置250の挿入口256から乾燥装置250内
へ挿入されることになる。なお、この乾燥装置250
は、フィニッシャー部26までのプロセス部と分離可能
であり、排出口36と挿入口256との間に所定の間隔
をおいてもよい。また、挿入口256には、シャッター
272が設けられている。
【0041】前記支持ローラ270と搬送ローラ252
との間、並びに搬送ローラ252とモルトンローラ25
4との間には、それぞれPS版に乾燥風を吹き付けるた
めの2対のダクト260A、260Bが配設されてい
る。この2対のダクト260A、260Bは、それぞれ
PS版12の搬送経路を挟んで対向配置されている。ダ
クト260Aは搬送経路の上側に位置しており、ダクト
260Bは搬送経路の下側に位置している。
【0042】ダクト260A、260Bは、その長手方
向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、それ
ぞれPS版12との対向面は、PS版12と平行とされ
ている。この対向面には、長手方向に沿ってスリット孔
262が設けられ、PS版12へ吹き付ける乾燥風の吹
出口とされている。
【0043】前記ダクト260A、260Bの一端面は
乾燥風案内ダクト(図示省略)と連結されている。この
乾燥風案内ダクトは、矩形の煙突型とされ、その下端部
開口は、ブロワ(図示省略)の送風口に連結されてい
る。これにより、ダクト260A、260Bには、同量
の乾燥風が導入されるようになっている。
【0044】図2乃至図4には、本実施の形態のPS版
プロセッサー10の各所に設けられた串ローラ110、
112、118、120の詳細が示されている。また、
図6には、支持ローラ270、搬送ローラ252の詳細
が示されている。まず、串ローラ110を例にとり説明
し、他の串ローラ112、118、120についても同
様の構成であるため、その構成の説明は省略する。
【0045】本実施の形態に係る串ローラ110は、芯
材150と、この芯材150の周囲に取付けられた複数
のローラサブアッセンブリ152と、によって構成され
ている。
【0046】芯材150は、従来と同様に例えばステン
レス製のパイプ材が適用されている。この芯材150の
周面には、所定のピッチ寸法で全周溝154が形成され
ている。
【0047】この全周溝154のピッチ寸法に対応し
て、ローラサブアッセンブリ152が配設されている。
【0048】ローラサブアッセンブリ152は、アッセ
ンブリ状態では、前記芯材150に軸支される筒部15
6と、この筒部156の周囲に設けられ、PS版12に
接触するローラ部158とで構成されている。
【0049】ここで、筒部156の材質は特に限定され
るものではないが、処理液によって錆びたり、変形した
り、溶解したりしない、例えば、PP、PE、PVC等
が使われている。
【0050】ローラ部158は、エラストマー製であ
り、例えばEPT、シリコンゴム、低硬度PVC等の材
質が使われ、予め筒部156の周面に固着されている。
なお、ローラ部158は手で筒部156に装着してもよ
いし、ローラ部158と筒部156ヲ一体成形ににより
作成してもよい。
【0051】このエラストマー製のローラ部158が、
直接PS版12面に接触し、PS版12の搬送に伴って
筒部156が回転する構成となっている。
【0052】また、本実施の形態のローラサブアッセン
ブリ152は、軸線を含む平面を境界として2分割可能
となっている。すなわち、芯材150を挟むように上下
に分割可能となっており、それぞれの分割ローラ部品1
60A、160Bが芯材150の周面の半周づつを被覆
するようになっている。
【0053】分割ローラ部品160A、160Bの合わ
せ面には、それぞれ突起部162とこの突起部162が
緊密に嵌入される円溝164とが設けられている。この
ため、分割ローラ部品160A、160Bを合わせ面を
対向させ、密着させることにより、ローラサブアッセン
ブリ152を完成させることができる。
【0054】ここで、図2の上側に位置する分割ローラ
部品160Bの内周面には、前記芯材150に設けられ
た全周溝154に対応して、突起部166が設けられて
おり、前記芯材150の周囲での分割ローラ部品160
Aとの結合時に突起部166が全周溝154に収容され
るようになっている。これにより、芯材150とローラ
サブアッセンブリ152との相対回転が可能で、かつ、
各ローラサブアッセンブリ152も独立して回転可能と
なっている。すなわち、それぞれの回転トルクが極めて
小さいため、PS版12の動きに応じてそれぞれのロー
ラアッセンブリ152がPS版12の接触面に対して擦
れることなく、円滑に回転する。
【0055】図6には、上記の同じ串ローラ形状ではあ
るが、乾燥装置150に用いられ、かつ駆動力を持つ支
持ローラ270及び一対の搬送ローラ252について説
明する。
【0056】図6に示される如く、この支持ローラ27
0及び搬送ローラ252では、ローラ部158が所謂花
型形状とされ、PS版12との接触領域が小さくなって
いる。すなわち、乾燥途中のPS版12には、なるべく
接触しない方が均一な乾燥ができるからである。
【0057】芯材150の周面には、所定のピッチ寸法
で阻止手段の一部を構成する切欠溝154が形成されて
いる。
【0058】この切欠溝154のピッチ寸法に対応し
て、ローラサブアッセンブリ152が配設されている。
【0059】上側に位置する分割ローラ部品160Bの
内周面には、前記芯材150に設けられた切欠溝154
に対応して、この切欠溝154と共に阻止手段を構成す
る突起部166が設けられており、前記芯材150の周
囲での分割ローラ部品160Aとの結合時に突起部16
6が切欠溝154に収容されるようになっている。これ
により、芯材150とローラサブアッセンブリ152と
の相対回転が阻止され、芯材150を回転駆動させるこ
とにより、複数(全て)のローラサブアッセンブリ15
2と、芯材150とは一体回転する構成となっている。
一体回転させることによって、PS版12の直進搬送性
が向上する。
【0060】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0061】図示しない焼付装置等によって画像が記録
されたPS版12は、挿入台16に載置されてから挿入
台16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入され
る。挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32に
よって引き入れられて現像部22へ送り込まれる。な
お、このPS版12の先端が挿入口34を通過すると、
センサによってこれを検出し、タイマーをスタートさせ
る。このタイマーは、水洗部24のスプレーパイプ56
から水洗水を滴下させるタイミングや、フィニッシャー
部26におけるガム液の吐出タイミングを計っている。
【0062】現像部22では、一対の搬送ローラ32か
らガイド板100によって下方へ案内されて水平に対し
て15°〜31°の角度で送り込まれ、17°〜31°
の角度で送り出される。このとき、PS版12は、ガイ
ド板100に設けられたコロ102によって支持され、
搬送中に伴ってコロ102が回転するため、摺動による
PS版12の損傷はない。
【0063】このガイド板100(実際にはコロ10
2)に案内されて搬送される間にPS版12は、ブラシ
ローラ106、108によって表裏面がブラッシングさ
れる。このブラッシングにより、PS版12の表裏面の
膨潤した不要な感光層を取り除くことができる。
【0064】このようにして、表裏面が均一に擦られて
処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114によ
って現像液が絞り取られながら現像部22から引き出さ
れて水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によっ
て挟持搬送される。この一対の搬送ローラ52にPS版
12が挟持される際、PS版12の先端はまず一対の搬
送ローラ52の下側ローラに当接したのち一対の搬送ロ
ーラ間に挟持されるように案内される。
【0065】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表裏
面に向けてスプレーパイプ56、122から水洗水が吐
出され、この水洗水によって洗浄され、PS版12の表
裏面に付着した水洗水は、一対の搬送ローラ53により
絞り取られる。
【0066】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、一対の搬送ローラ58に
よって挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ12
4、吐出ユニット126から吐出されるガム液がPS版
12の表裏面に塗布されて不感脂化処理される。不感脂
化処理されたPS版12は、フィニッシャー部26から
排出口36を通過して、図示しない乾燥部へ送り出され
る。
【0067】ここで、本実施の形態のPS版プロセッサ
ー10のPS版搬送系において、このPS版12を案内
するガイドローラとして、所々に串ローラ110、11
2、118,120が設けられている。この串ローラ1
10、112、118、120は、自身に回転駆動力は
ないが、PS版12の搬送方向を案内する役目として、
配設されている。
【0068】串ローラ110、112、118、120
は、上記の如く自身に回転駆動力がない分、PS版12
との接触で確実に回転する必要があり、このために、軽
量化を目的として串形構造となっている。これにより、
PS版12の搬送に伴い確実に回転し、このPS版12
の直進搬送性を向上させている。
【0069】ここで、従来の串ローラでは、芯材に対し
てゴム製ローラを直接装着していたため、その着脱時に
非常に大きな抵抗力があり、作業効率が悪かった。
【0070】しかし、本実施の形態の串ローラ110、
112、118、120では、芯材150に対して、筒
部156を介してローラ部158を設け、芯材150に
設けた全周溝274によって、ローラ部158のピッチ
を維持するように構成した。また、ローラサブアッセン
ブリ152を芯材150の軸線を含む平面を境界として
2分割構造(分割ローラ部品160A、160B)とし
たため、例えば、ローラ部158が損傷し交換が必要な
ローラサブアッセンブリ152が芯材150の中央部に
あったとしても、このローラアッセンブリ152のみを
着脱することができる。
【0071】以下に、ローラサブアッセンブリ152の
着脱手順を説明する。
【0072】まず、交換が必要なローラアブアッセンブ
リ152の分割ローラ部品160Aと分割ローラ部品1
60Bとの合わせ面を捜し、この隙間にマイナスドライ
バ等の薄肉鋼板を挿入する。なお、この挿入位置は、ロ
ーラ部158ではなく、筒部156であることが好まし
い。多少傷がついてもPS版12の搬送性に影響しない
からである。
【0073】薄肉鋼板の挿入後、この鋼板を肉厚方向に
ねじり、合わせ面を引き離す。これにより、突起部16
2が円溝164から離脱して、分割ローラ部品160A
と分割ローラ部品160Bとを分離することができる。
分割後、それぞれ独立して、芯材150から取り外すこ
とができるため、隣接するローラサブアッセンブリ15
2はもちろん、他の全てのローラサブアッセンブリ15
2を芯材150に装着したままの状態としておくことが
できる。
【0074】次に、新品のローラサブアッセンブリ15
2を用意し、前記とは逆に、芯材150を挟んで、図2
の上下方向から分割ローラ部品160Aと分割ローラ部
品160Bとの合わせ面を対向させ、突起部162を円
溝164に圧入する。このとき、図3の上側の分割ロー
ラ部品160Bの内周面には、突起部166が設けられ
ており、この突起部166を芯材150に形成された全
周溝154に合わせるようにする。これにより、分割ロ
ーラ部品160Aと分割ローラ部品160Bとの合わせ
面が密着固定され、交換が終了する。
【0075】本実施の形態によれば、串ローラ110、
112、118、120を構成する場合に、芯材150
に対して装着ベースとなる筒部156を介して、ローラ
部158を所定間隔で配設すると共に、この筒部156
とローラ部158とで構成されるローラサブアッセンブ
リ152を芯材150の軸線方向に沿って2分割し、分
割ローラ部品160A、160Bとしたため、芯材15
0の中央部に位置するローラサブアッセンブリ152を
他のローラサブアッセンブリ152を装着したままで交
換することができる。
【0076】なお、本実施の形態では、串ローラ11
0、112、118、120のローラ部158のピッチ
を芯材150に設けた全周溝のピッチとしたが、図5に
示される如く、芯材150に全周溝を設けず、また、上
側に位置する分割ローラ部品160Bの内周面にも突起
部166を設けない構造とし、筒部156同士が接触す
るように配置してもよい。この場合、筒部156の軸線
方向長さによって、ローラ部150の所定のピッチが決
まる。
【0077】また、本実施の形態では、ローラサブアッ
センブリ152を2分割したが、3分割以上の分割形態
であってもよい。逆に、図6のような、全周溝274及
び突起部166がない構造では、分割構造としなくても
よい。この分割しない構造では、それぞれのローラサブ
アッセンブリ152を芯材150の軸端から順番に挿入
することになるが、従来の串ローラの組み付け作業より
も、挿入時の抵抗力が極めて小さいため、組み付け作業
性は飛躍的に向上する。
【0078】次に、乾燥装置250における串形形状の
ローラ、すなわち、支持ローラ270及び搬送ローラ2
52について説明する。
【0079】この支持ローラ270及び搬送ローラ25
2では、芯材150に切欠溝154が形成され、この切
欠溝154に突起部166が挿入されているため、芯材
150の回転に伴って、全てのローラアッセンブリ15
2が回転する。すなわち、この支持ローラ270及び搬
送ローラ252は、回転駆動力を有するため、PS版1
2を確実に搬送させることができる。
【0080】また、分割構造は、前記串ローラ110、
112、118、120と同一であるため、一部のロー
ラアッセンブリ152の交換する場合にも、その作業は
用意である。
【0081】また、本実施の形態では、ローラ部158
の形状を花形又は円筒形としたが、角形等、その他の形
状であってもよい。
【0082】なお、本実施の形態では、分割ローラ部品
160Bの内周面に突起部166を設け、芯材150に
切欠溝154を設け、芯材150とローラサブアッセン
ブリ152との相対回転を阻止する阻止手段としたが、
ローラサブアッセンブリ152に外周から内周へ貫通す
る貫通孔を設け、雌ねじを形成しておき、所謂いもねじ
等を螺合して、このいもねじの先端を芯材150を当接
させるといった、他の阻止手段であってもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置用搬送ローラは、特に、串形のローラにおい
て、個々のローラの組み付け及び取り外し作業性を向上
することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るPS版プロセッサーの概略
構成図である。
【図2】本実施の形態に係る串ローラの一部分解図であ
る。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】串ローラの変形例を示す斜視図である。
【図6】乾燥装置内の串形形状のローラの斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 22 現像部 24 水洗部 26 フィニッシャー部 110、112、118、120 串ローラ 150 芯材 152 ローラサブアッセンブリ 154 切欠溝 156 筒部 158 ローラ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
    感光材料処理装置に用いられ、前記感光材料を搬送方向
    に案内するための感光材料処理装置用搬送ローラであっ
    て、 回転軸となる芯材と、 前記芯材の外周面に取り付けられる筒部及びこの筒部の
    外周面に設けられ前記感光材料面に接するローラ部を備
    え、前記芯材の軸線方向寸法に対して短い軸線方向寸法
    の複数のローラサブアッセンブリと、を有する感光材料
    処理装置用搬送ローラ。
  2. 【請求項2】 前記ローラサブアッセンブリが、前記軸
    線を含む平面を境界として少なくとも2分割して着脱さ
    れることを特徴とする請求項1記載の感光材料処理装置
    用搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 前記ローラサブアッセンブリが、前記芯
    材への装着状態でこの芯材との相対回転を阻止する相対
    回転阻止手段を備えていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の感光材料処理装置用搬送ローラ。
  4. 【請求項4】 前記ローラサブアッセンブリが、前記芯
    材への装着状態でこの芯材に対する軸線方向移動を阻止
    すると共に前記芯材との相対回転を容認する軸線移動阻
    止手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の感光材料処理装置用搬送ローラ。
  5. 【請求項5】 前記ローラ部の軸線方向寸法が前記筒部
    の軸線方向寸法よりも短く、前記ローラ部が前記芯材上
    で串形に配列されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れか1項記載の感光材料処理装置用搬送ロー
    ラ。
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