JPH11249319A - 感光材料処理装置用ブラシローラのブラシ圧調整構造 - Google Patents

感光材料処理装置用ブラシローラのブラシ圧調整構造

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JPH11249319A
JPH11249319A JP5115798A JP5115798A JPH11249319A JP H11249319 A JPH11249319 A JP H11249319A JP 5115798 A JP5115798 A JP 5115798A JP 5115798 A JP5115798 A JP 5115798A JP H11249319 A JPH11249319 A JP H11249319A
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JP
Japan
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brush
roller
plate
brush roller
photosensitive material
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JP5115798A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ichikawa
和夫 市川
Shinichi Miyamoto
真一 宮本
Chisato Yamamoto
千里 山本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動系等に影響を与えることなく、ブラシ圧
の調整を行う。作業者の手の届く位置での遠隔的な作業
でブラシ圧を調整する。 【解決手段】 軸受204を直接移動させるのではな
く、調整プレート212及び調整軸214を介して、操
作ツマミ兼指標キャップ218を把持して遠隔操作によ
って、ブラシ圧の調整が可能であるため、狭い作業スペ
ースに手を差し述べて調整したり、邪魔な周囲の部材を
取り外して調整するといった、煩雑な作業が不要とな
り、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を搬送し
ながら、ブラシローラを所定の圧力で感光面に接触させ
ることによって、感光面をブラッシングするための感光
材料処理装置用ブラシローラのブラシ圧調整構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感光材料例えば感光性平版印刷版(以下
「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以下
「PS版プロセッサー」という)によって現像処理され
る。このPS版プロセッサーでは、画像が記録されたP
S版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留してい
る現像液に浸漬すると共に、現像液中のブラシローラ等
の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光層を除去
するようにしている。このように現像処理の終了したP
S版は、水洗部で水洗水によって水洗された後(水洗処
理)、不感脂化処理部でガム液が塗布され(不感脂化処
理)て版面保護等の処理が連続して行われる。
【0003】ここで、ブラシローラには、PS版の搬送
路を挟んでバックアップローラが設けられている。この
ため、PS版は、ブラシローラとバックアップローラと
の間を搬送されるとき、所定のニップ圧(以下「ブラシ
圧」という)が付与され、このブラシ圧によって非画像
部分の感光層が確実に除去される。
【0004】ブラシ圧は、経時的な疲労による毛先の磨
耗、位置ずれ等により、定期的或いは不定期に調整する
必要がある。
【0005】この場合、従来構造では、ブラシローラを
支持する軸受或いはこの軸受を支持するブラケットを側
板に固定しているねじを取り外し、別の位置にねじ止め
することによって、ブラシ圧調整を行っている。なお、
ブラケット側に長孔を設けておき、ねじをこの長孔を通
過させて側板にねじ止めし、調整時はねじを緩めてブラ
ケットを移動し、再度締めつけることも可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラシ圧調整構造では、ブラシローラを移動するこ
とでブラシ圧を調整すう構造となっている。このブラシ
ローラは、自身を高速で回転させる必要があるが、位置
調整が伴っているため、その駆動系は、位置が変化して
も確実に駆動力が伝達可能なチェーン駆動等に限定され
る。
【0007】チェーン駆動等は、チェーンの弛み、滑り
等で速度が安定しないため、ブラッシングにむらが生じ
る可能性がある。
【0008】また、前記ブラシ圧調整が、装置ケーシン
グと、側板との狭いスペースでの作業となり、作業性が
悪い。さらに、バックアップローラが上側でブラシロー
ラが下側に配設されているような場合には、作業者の手
が届かない場合もあり、周囲の部品(バックアップロー
ラ、搬送ローラ、案内板等)を取り外す必要もあり、作
業が煩雑となる。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、請求項1で
は、ブラシローラの駆動系等に影響を与えることなく、
ブラシ圧の調整を行うことができる感光性平版印刷版処
理装置用ブラシローラのブラシ圧調整構造を得ることが
目的である。
【0010】また、請求項2及び請求項3では、上記目
的に加え、作業者の手の届く位置での遠隔的な作業でブ
ラシ圧を調整することができ、周囲の部品の取り外しを
必要とせず作業することができる感光性平版印刷版処理
装置用ブラシローラのブラシ圧調整構造を得ることが目
的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光材料を搬送しながら、ブラシローラを所定の圧力で
感光面に接触させることによって、感光面をブラッシン
グするための感光材料処理装置用ブラシローラのブラシ
圧調整構造であって、前記ブラシローラの位置を固定
し、このブラシローラに対向して配設されたバックアッ
プローラの位置を移動することで、前記感光材料に対す
るブラシ圧を調整することを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、ブラシロ
ーラへは、自身に回転駆動力を付与する必要がある。ま
た、この回転は比較的高速(感光性平版印刷版の搬送速
度に比べて高速)であるため、本来は歯車等で駆動力を
伝達することが好ましい。
【0013】しかし、このブラシローラの位置を調整す
るためにはチェーン駆動等に限定されていた。
【0014】一方、バックアップローラは、自身に回転
駆動力を付与する必要はない(感光性平版印刷版の搬送
速度と一致する線速度で回転させてもよい。)。そこ
で、このバックアップローラの位置を調整することで、
ブラッシング時のブラシ圧を調整するようにした。これ
により、ブラシローラへ付与する駆動系がチェーン駆動
等に限定されることなく、歯車等の確実な駆動系を用い
ることができる。
【0015】また、バックアップローラが上側、ブラシ
ローラが下側に位置する構成の場合には、上側のバック
アップローラの位置を調整すればよいので、ブラシ圧調
整のための作業スペース(手の差し延べる空間も含む)
に邪魔な部材がなく、作業性が向上する。
【0016】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、感光材料を搬送しながら、ブラシ
ローラを所定の圧力で感光面に接触させることによっ
て、感光面をブラッシングするための感光材料処理装置
用ブラシローラのブラシ圧調整構造であって、前記ブラ
シローラの回転軸を軸支すると共に、軸線方向両端部に
設けられた一対の側板に位置決め固定されたブラシロー
ラ用軸受と、前記ブラシローラに対して、前記感光材料
の搬送路を挟んで配設され、前記感光材料を前記ブラシ
ローラに押しつけるためのバックアップローラと、前記
バックアップローラの回転軸を軸支すると共に、前記ブ
ラシローラ用軸受に対して接近・離反可能に前記側板に
支持されたバックアップローラ用軸受と、前記ブラシロ
ーラ用軸受に対する前記バックアップローラ用軸受の相
対位置を接近・離反方向に移動させる移動手段と、を有
している。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、ブラシロ
ーラ及びバックアップローラはそれぞれブラシローラ用
軸受及びバックアップローラ用軸受を介して、回転可能
に一対の側板に掛け渡されている。
【0018】ここで、ブラシローラ用軸受とバックアッ
プローラ用軸受との相対位置を、この両方の軸受を直接
移動するのではなく、移動手段によって移動させ、互い
に接近・離反させるようにした。
【0019】すなわち、移動手段による遠隔操作で、ブ
ラシ圧の調整が可能となり、作業者は簡単に手の届く位
置でこのブラシ圧の調整作業が行える。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記移動手段は、前記バックアッ
プローラ用軸受に固着された調整プレートと、螺合動作
に伴って前記調整プレートを前記接近・離反方向へ移動
可能とすると共に、該移動された位置で保持可能な位置
調整軸と、で構成されていることを特徴としている。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、バックア
ップローラをブラシローラに対して接近・離反させ、ブ
ラシローラの位置は固定状態とした構造となっている。
【0022】調整プレートは、その一方がバックアップ
ローラ用軸受に固着されており、他方が接近・離反方向
に延長されている。この延長方向は、装置上方が好まし
い。
【0023】調整プレートは側板との間で位置調整軸に
よって連結されている。ここで、位置調整軸を側板に対
して螺合動作させることにより、位置調整軸自体が調整
プレートを接近・離反方向へ移動させることになる。
【0024】これにより、バックアップローラ用軸受
が、調整プレートに追従して移動されるため、ブラシ圧
調整が可能となる。なお、螺合動作であるため、位置調
整軸に調整プレートやバックアップローラ用軸受、並び
にバックアップローラ等の自重により荷重がかかって
も、その調整位置が変更されることなく、移動された位
置で保持可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1には、本実施例に適用した感
光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッサー1
0」と言う)が示されている。PS版プロセッサー10
は、図示しない焼付装置によって画像が焼付けられた感
光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を現像処
理する。
【0026】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像処理するための現像槽18及び現像槽18からオー
バーフローした現像液を回収するオーバーフロー管20
を備えた現像部22と、PS版12に付着した現像液を
水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後のPS版1
2にガム液を塗布して不感脂化処理するフィニッシャー
部26と、が配設されている。なお、水洗部24は水洗
槽28を備え、フィニッシャー部26はガム液槽30を
備えている。
【0027】外板パネル14には、スリット状の挿入口
102及び排出口104がそれぞれ設けられている。
【0028】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)150が設けられている。その副
挿入口150は、現像処理を除く処理を行うためのPS
版12の挿入口とされている。
【0029】現像部22の現像槽18へのPS版12の
挿入側には、一対の搬送ローラ32が配設されており、
この一対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたP
S版12が挿入口102から挿入されるようになってい
る。一対の搬送ローラ32は、PS版12を水平方向に
対して30°の角度で現像槽18へ向けて送り出すよう
になっている。
【0030】現像槽18は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状とされており、こ
の現像槽18内には、PS版12の搬送方向に沿って上
流側から順に、ガイド板168、回転ブラシローラ3
8、170及びローラ対54が配設されており、回転ブ
ラシローラ38は、PS版12の上面側に対応し、ガイ
ド板168及び回転ブラシローラ170は、PS版12
の下面側に対応して配置されている。また、回転ブラシ
ローラ38、170、ローラ対54は、図示しない駆動
手段の駆動力が伝達されてPS版12の搬送方向に沿っ
て回転するようになっている。
【0031】ガイド板168は、搬送ローラ32の近傍
から現像槽18の中央部へ向けて延設され、先端が回転
ブラシローラ38とバックアップローラ34の近傍に達
しており、ガイド板168の下流側端部の上方にガイド
ローラ36が配置されている。また、バックアップロー
ラ34は回転ブラシローラ38に対向し、この下流側の
バックアップローラ40は回転ブラシローラ170に対
向して配置されており、ガイドローラ36及びバックア
ップローラ34、40は、それぞれ駆動手段の駆動力が
伝達されずに回転自在となっている。
【0032】この現像槽18は、ポンプ160と連通さ
れており、ポンプ160は、ガイド板168を挟んで上
下に側壁に形成された吐出口44A、44B及び現像槽
18の底部下流側壁面に形成した吐出口172に連通さ
れている。このため、ポンプ160の作動によって現像
槽18内の現像液が吸引されて、吐出口44A、44
B、172から現像槽18内に吐出されて、現像液の循
環及び攪拌が行われる。
【0033】なお、現像槽18には、現像液タンク16
6からポンプ164の作動によって現像補充液が補充さ
れるようになっている。また、現像槽18の最上流側に
配置されたオーバーフロー管20は、この現像補充液の
補充によって現像液の液面レベルが所定レベルを超える
たときに現像液が流れ込むようになっており、この流れ
込んだ現像液を廃液タンク184へ案内して廃棄するよ
うにしている。
【0034】現像槽18の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、現像液の液面に
浮かせるように配置され、現像液液面と空気との接触を
できるだけ少なくするようにして現像液の炭酸ガスによ
る劣化と現像液中の水分の蒸発を防止している。なお、
液面蓋50は、現像液の増減に応じて上下する。
【0035】現像部22の下流の水洗部24には、水洗
槽28の上方に2対の搬送ローラ52、53が配設され
ている。これらの搬送ローラ52、53は、図示しない
側板に回転可能に支持されており、図示しない駆動手段
の駆動力が伝達されて回転するようになっており、現像
部22から送り込まれたPS版12の搬送路を形成して
いる。
【0036】搬送ローラ53の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ56が配設されており、こ
のスプレーパイプ56は、搬送ローラ53の軸線に沿っ
て配設され、その上側ローラの中央部に対応する位置に
内部と連通する吐出口が設けられている。スプレーパイ
プ56からは、水洗水タンク178からポンプ180に
よって汲み上げられた水洗水が搬送ローラ53の上側の
ローラの上流側部分に滴下され、搬送ローラ53の上側
ローラが回転することによって、PS版12の表面に水
洗水が速やかに拡がり、PS版12の表面が水洗水によ
って洗浄される。また、洗浄後の水洗水はPS版12の
幅方向両端部から後述する受け皿62へ落下する構成と
なっている。
【0037】受け皿62から溢れた水洗水は水洗槽28
へ案内される。水洗槽28内の水洗水は廃液口182よ
り速やかに廃液タンク184へ廃棄される。
【0038】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ78が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ7
8へ案内されるようになっている。
【0039】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてい
る。このスプレーパイプ82、188からは、ガム液槽
30からポンプ194によって吸い込まれたガム液が吐
出され、PS版12の表面及び裏面に供給される。
【0040】上記説明したPS版プロセッサー10にお
いて、回転ブラシローラ38とバックアップローラ34
との間、並びに回転ブラシローラ170とバックアップ
ローラ40との間に搬送されるPS版12には、所定の
ブラシ圧を付与する必要がある。また、このブラシ圧
は、経時的変化(毛先の磨耗や位置ずれ等)により調整
が必要である。以下、回転ブラシローラ170とバック
アップローラ40とを例にとり、ブラシ圧調整のための
機構を説明する。
【0041】図2及び図3に示される如く、回転ブラシ
ローラ170及びバックアップローラ40は、その回転
軸200がそれぞれ側板202に軸受204を介して掛
け渡されている。
【0042】軸受204は、回転軸200を軸支する円
筒状の支持部206と、側板202に突き当てて軸線方
向の位置を決めるためのフランジ部208と、が一体成
形された合成樹脂製である。
【0043】下側に位置する回転ブラシローラ用の軸受
204には、側板202に設けられた円孔202Aが対
応しており、支持部206がこの円孔202Aに挿通さ
れ、フランジ部208が側板202の内側面に突き当て
られている。この状態で、ビス210がフランジ部20
8を貫通して、側板202へ螺合されている。これによ
り、回転ブラシローラ用の軸受204は、完全に固定さ
れている。
【0044】一方、上側に位置するバックアップローラ
用の軸受204には、側板202に設けられた長孔20
2Bが対向しており、支持部206がこの長孔202B
に挿通され、フランジ部208が側板202の内側面に
突き当てられている。
【0045】長孔202Bは、上下方向が長手方向とさ
れており、この結果、軸受204は軸線方向の移動がフ
ランジ部208によって制限されると共に、この長孔2
02Bの長手方向に移動可能となっている。
【0046】側板202から外側に突出したバックアッ
プローラ用の軸受204の支持部206の軸線方向中央
部は、調整プレート212の下端部に形成された円孔2
12Aに嵌合されている。この調整プレート212は、
上端部が上方に延長され、かつ略直角に屈曲されてお
り、水平面部212Bが形成されている。
【0047】ここで、側板202の上端においても、側
板202の外側に向けて略直角に屈曲された水平面部2
02Cが形成されており、前記調整プレート212の水
平面部212Bと平行となっている。
【0048】調整プレート212の水平面部212Bに
は、円孔が設けられ、雄ねじが形成された調整軸214
が軸支されている。この調整軸214の下端部には半球
状のストッパ215が取り付けられ、これにより調整軸
214は、調整プレート212の水平面部212Bに対
して回転可能、かつ軸線方向移動が阻止された状態とな
り、言い換えると、調整軸214によって、調整プレー
ト212を吊り下げ状態で支持している。
【0049】この調整軸214は、前記調整プレート2
12の水平面部212Bに形成された円孔と同軸的に前
記側板202の水平面部202Cに設けられた円孔を貫
通している。
【0050】この円孔の上面側には、ナット216が固
着されており、調整軸214の雄ねじと螺合状態とされ
ている。このため、調整軸214の六角形状の頭部21
4Aを回転させることにより、調整軸214がナット2
16と螺合動作し、調整軸214を上下方向(軸線方
向)へ移動させることができる。
【0051】すなわち、調整軸214の螺合動作によっ
て、調整プレート212を引き上げたり、押し下げるこ
とが可能となり、調整プレート212の上下方向の移動
を遠隔操作することができる構造となっている。
【0052】前記頭部214Aには、操作ツマミ兼指標
キャップ218が被せられている。この操作ツマミ兼指
標キャップ218の下端面には、前記頭部214Aと同
形状の六角形の溝部218Aが形成され、前記頭部21
4Aが嵌まり込んでいる。これにより、操作ツマミ兼指
標キャップ218を把持して回転させることにより、容
易に調整軸214を回転させることが可能となってい
る。
【0053】操作ツマミ兼指標キャップ218の外周の
一部には、半径方向に突出した指標針部218Bが一体
形成されている。
【0054】この指標針部218Bに対応して、前記側
板202の水平面部202Cにおけるナット216の回
りには、円板上の目盛り板220が貼付けられている。
この目盛り板220には、円周上に等間隔で目盛り22
0Aが刻まれており、前記指標針部218Bの回転位置
を認識することができるようになっている。
【0055】例えば、1目盛り分操作ツマミ兼指標キャ
ップ218を回転させると、調整プレート212がXmm
移動することを、予め認識しておけば、調整プレート2
12によるブラシ圧調整量の目安とすることができる。
なお、ナット216と六角形状の頭部214Aとの間の
調整軸214にナットを螺合させ、操作ツマミ兼指標キ
ャップ218を回転させて調整プレート212を所望の
位置に移動させた後、ナット216を締め付けてさらに
該ナットをナット216方向に回転移動させた締め付け
いわゆるダブルナット状態にする。これによって、操作
ツマミ兼指標キャップ218の誤操作を防止するように
してもよい。
【0056】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されてから挿入台16の奥側に送
り込まれて挿入口102へと至り、挿入時の押圧力でブ
レード106をその弾性力に抗して拡開させてPS版プ
ロセッサー10の装置内部へ挿入される。挿入されたP
S版12は、一対の搬送ローラ32によって引き入れら
れて現像部22へ送り込まれる。なお、このPS版12
の先端が挿入口102を通過すると、センサ108によ
ってこれを検出し、タイマーをスタートさせる。このタ
イマーは、水洗部24のスプレーパイプ56から水洗水
を滴下させるタイミングを計っている。
【0057】現像槽18へ挿入されたPS版12は、一
対の搬送ローラ32からガイド板168に案内されて水
平に対して30°の角度で送り出され、ガイドローラ3
6とガイド板168の下流側端部の間へ方向補正されな
がら案内される。この後、PS版12は、ガイドローラ
36とガイド板168によってバックアップローラ34
と回転ブラシローラ38の間へ送り込まれる。
【0058】バックアップローラ34と回転ブラシロー
ラ38の間へ挿入されたPS版12は、回転ブラシロー
ラ38によって表面が擦られて現像が促進され、次にバ
ックアップローラ40A、40Bと回転ブラシローラ1
70の間へ送り込まれて回転ブラシローラ170によっ
て裏面が擦られ裏面に感光層が有る場合には裏面の現像
が促進されて効率良く非画像部分の感光層が除去され
る。
【0059】このようにして、表裏面が均一に擦られて
現像処理の終了したPS版12は、ローラ対54によっ
て現像液が絞り取られながら現像槽18から引き出され
て水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によって
挟持搬送される。この際、PS版12の先端は搬送ロー
ラ52の下側ローラに当接するように案内されているた
め、この下側ローラの回転によって受け皿62から汲み
上げられた水洗水がPS版12の表面へ周り込み、PS
版12が搬送ローラ52に挟持された時点で液溜りをつ
くる。これにより、PS版12の表面を先端から確実に
水洗処理することができる。
【0060】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表面
はスプレーパイプ56から下流側ローラ対53の上側の
ローラに滴下される新しい水洗水によって洗浄され、裏
面は受け皿62から搬送ローラ52、53の下側のロー
ラによって持ち出される水洗水によって洗浄される。
【0061】水洗処理が終了すると、PS版12は、案
内板84、86の間へ向けて送り出されてフィニッシャ
ー部26へ送られ、搬送ローラ78によって挟持搬送さ
れる。ここで、スプレーパイプ82、188から吐出さ
れるガム液によって不感脂化処理される。不感脂化処理
されたPS版12は、フィニッシャー部26から排出口
104を通過して、図示しない乾燥部へ送り出される。
【0062】上記説明したPS版プロセッサー10にお
いて、回転ブラシローラ38とバックアップローラ3
4、並びに回転ブラシローラ170とバックアップロー
ラ40は、所定のブラシ圧を維持すべく、定期的、或い
は不定期にブラシ圧調整を行う必要がある。以下、この
ブラシ圧調整の手順を回転ブラシローラ170とバック
アップローラ40を例にとり説明する。
【0063】まず、ブラシ圧の調整量を把握し、操作ツ
マミ兼指標キャップ218の指標針部218Bが示して
いる目盛り板220上の指標位置を認識しておく。
【0064】ここで、調整すべきブラシ圧に対応するバ
ックアップローラ40の移動量Ymmを定め、この移動量
Ymmを、目盛り板220の目盛り220Aの移動数Zに
換算する(Z目盛=Y/1目盛での移動量Xmm)。
【0065】次に、操作ツマミ兼指標キャップ218を
把持して、左右どちらかに回転させる。
【0066】操作ツマミ兼指標キャップ218を回転さ
せると、この回転力が直接調整軸214の頭部214A
に伝わり、調整軸214を回転させることができる。こ
の調整軸214は、回転することによって、ナット21
6との軸線方向相対位置が変移するため、調整プレート
212を上下動させることができる。なお、通常は、操
作ツマミ兼指標キャップ218を右に回せばブラシ圧は
強くなり、左に回せばブラシ圧は弱くなるが、調整軸2
14が逆ねじの場合にはこの限りではない。
【0067】調整プレート212の下端部には、バック
アップローラ用の軸受204が取り付けられているた
め、この調整プレート212の移動により、バックアッ
プローラ40をブラシローラ170に対して接近・離反
させることができる。
【0068】上記構成では、回転ブラシローラ170の
位置を固定しているため、この回転ブラシローラ170
への回転駆動を歯車等で伝達することが可能となり、安
定した回転速度を得ることができる。
【0069】このように、軸受204を直接移動させる
のではなく、調整プレート212及び調整軸214を介
して、操作ツマミ兼指標キャップ218を把持して遠隔
操作によって、ブラシ圧の調整が可能であるため、狭い
作業スペースに手を差し入れて調整したり、邪魔な周囲
の部材を取り外して調整するといった、煩雑な作業が不
要となり、作業性が向上する。
【0070】また、操作ツマミ兼指標キャップ218に
指標針部218Bを設け、この指標針部218Bに対応
して目盛り板220を配設したため、この指標が操作ツ
マミ兼指標キャップ218の操作量と、バックアップロ
ーラ40の移動量の相関関係の目安となり、調整作業が
容易となる。
【0071】なお、本実施の形態では、回転ブラシロー
ラ170と、バックアップローラ40を例にとり説明し
たが、回転ブラシローラ38と、バックアップローラ3
4との組み合わせに用いてもよい。この場合、バックア
ップローラ34が下側にあるため、調整プレート212
に回転ブラシローラ170との干渉を防止する長孔を設
ける必要がある。
【0072】また、本実施の形態では、操作ツマミ兼指
標キャップ218に指標針部218Bを設け、目盛り板
220に刻まれた目盛り220Aとの対応で調整プレー
ト212の移動量を認識するようにしたが、図4に示さ
れる如く、調整プレート212の上端部の一部から側板
202の水平面部202Cを貫通する目盛りプレート2
12Cを延長させ、この側板202の水平面部202C
から突出した面に目盛りを刻んでおけば、調整プレート
212の移動量を水平面部202Cに対する目盛りプレ
ート212Cの相対移動量を目視により確認することに
よって直接把握することができる。さらに本実施の形態
では、ブラシローラで処理する感光材料としてPS版を
適用した例について述べたが、感光材料としてはこれに
限らず、感光材料面をブラシローラでこすって処理する
カラーアート用フィルム等の他の感光材料にも適用する
ことができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1の発明では、
ブラシローラの駆動系等に影響を与えることなく、ブラ
シ圧の調整を行うことができるという優れた効果を有す
る。
【0074】請求項2の発明では、作業者の手の届く位
置での遠隔的な作業でブラシ圧を調整することができ、
周囲の部品の取り外しを必要とせず作業することができ
る。
【0075】請求項3の発明では、螺合動作であるた
め、位置調整軸に調整プレートやバックアップローラ用
軸受、並びにバックアップローラ等の自重により荷重が
かかっても、その調整位置が変更されることなく、移動
された位置で保持可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るPS版プロセッサーの概略構成
図である。
【図2】軸受と側板との取り付け状態を示す斜視図であ
る。
【図3】側板の切欠部への軸受の挿入状態を示す側面図
である。
【図4】変形例に係る側板の切欠部への軸受の挿入状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 18 現像槽 32 搬送ローラ 54 ローラ対 3870 回転ブラシローラ 34、40 バックアップローラ 36 ガイドローラ 52、53 搬送ローラ 78 搬送ローラ 200 回転軸 202 側板 204 軸受 206 支持部 212 調整プレート 214 調整軸(位置調整軸) 216 ナット 218 操作ツマミ兼指標キャップ 220 目盛り板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送しながら、ブラシローラ
    を所定の圧力で感光面に接触させることによって、感光
    面をブラッシングするための感光材料処理装置用ブラシ
    ローラのブラシ圧調整構造であって、 前記ブラシローラの位置を固定し、このブラシローラに
    対向して配設されたバックアップローラの位置を移動す
    ることで、前記感光材料に対するブラシ圧を調整するこ
    とを特徴とした感光材料処理装置用ブラシローラのブラ
    シ圧調整構造。
  2. 【請求項2】 感光材料を搬送しながら、ブラシローラ
    を所定の圧力で感光面に接触させることによって、感光
    面をブラッシングするための感光材料処理装置用ブラシ
    ローラのブラシ圧調整構造であって、 前記ブラシローラの回転軸を軸支すると共に、軸線方向
    両端部に設けられた一対の側板に位置決め固定されたブ
    ラシローラ用軸受と、 前記ブラシローラに対して、前記感光材料の搬送路を挟
    んで配設され、前記感光材料を前記ブラシローラに押し
    付けるためのバックアップローラと、 前記バックアップローラの回転軸を軸支すると共に、前
    記ブラシローラ用軸受に対して接近・離反可能に前記側
    板に支持されたバックアップローラ用軸受と、 前記ブラシローラ用軸受に対する前記バックアップロー
    ラ用軸受の相対位置を接近・離反方向に移動させる移動
    手段と、を有する感光材料処理装置用ブラシローラのブ
    ラシ圧調整構造。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、前記バックアップロー
    ラ用軸受に固着された調整プレートと、 螺合動作に伴って前記調整プレートを前記接近・離反方
    向へ移動可能とすると共に、該移動された位置で保持可
    能な位置調整軸と、で構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の感光材料処理装置用ブラシローラのブラ
    シ圧調整構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101700825A (zh) * 2009-10-28 2010-05-05 虎丘影像科技(苏州)有限公司 一种传输辊轴压力调整机构
US7840173B2 (en) 2006-10-13 2010-11-23 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Sheet moisturizing device, sheet remedying apparatus incorporating the sheet moisturizing device, and image forming apparatus incorporating the sheet moisturizing device
CN106938363A (zh) * 2017-04-21 2017-07-11 曾庆明 滚轮压力调整装置及其方法
CN106966202A (zh) * 2017-05-17 2017-07-21 北塘区军之印纸品加工厂 一种印刷传送辊机构

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