JP2000066412A - 感光材料処理装置のニップ機構 - Google Patents
感光材料処理装置のニップ機構Info
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- JP2000066412A JP2000066412A JP23166898A JP23166898A JP2000066412A JP 2000066412 A JP2000066412 A JP 2000066412A JP 23166898 A JP23166898 A JP 23166898A JP 23166898 A JP23166898 A JP 23166898A JP 2000066412 A JP2000066412 A JP 2000066412A
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- plate
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- transport roller
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- Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な操作でローラ対に対してニップ圧を付
与、あるいはニップを解除可能な感光材料処理装置のニ
ップ機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 ニップ機構200は、従動軸180の端
部を軸支する調整部材164がスプリング194によっ
て常時上向きに付勢されている。したがって、ハンドル
166を回動させることによって、爪168が凹部17
4に進入して駆動ローラ58Aに従動ローラ58Bがニ
ップする。また、ハンドル166を下方に押し込み回動
することによって、爪168が凹部174から抜け出
し、スペーサ172と当接する。この結果、従動ローラ
58Bが駆動ローラ58Aから離間する。このように、
ハンドル166の簡単な操作だけでニップ圧の付与ある
いは解除ができる。
与、あるいはニップを解除可能な感光材料処理装置のニ
ップ機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 ニップ機構200は、従動軸180の端
部を軸支する調整部材164がスプリング194によっ
て常時上向きに付勢されている。したがって、ハンドル
166を回動させることによって、爪168が凹部17
4に進入して駆動ローラ58Aに従動ローラ58Bがニ
ップする。また、ハンドル166を下方に押し込み回動
することによって、爪168が凹部174から抜け出
し、スペーサ172と当接する。この結果、従動ローラ
58Bが駆動ローラ58Aから離間する。このように、
ハンドル166の簡単な操作だけでニップ圧の付与ある
いは解除ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を搬送し
ながら処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、前
記感光材料を搬送するための一対の搬送ローラに対して
ニップあるいはニップ解除を行う感光材料処理装置のニ
ップ機構に関する。
ながら処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、前
記感光材料を搬送するための一対の搬送ローラに対して
ニップあるいはニップ解除を行う感光材料処理装置のニ
ップ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって処理液処理
される。このPS版プロセッサーでは、画像が記録され
たPS版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留し
ている現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシ
ローラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光
層を除去するようにしている。このようにして現像液に
よる処理が終了したPS版は、水洗部で水洗水によって
水洗いされた後(水洗処理)、不感脂化処理部でガム液
が塗布され(不感脂化処理)て版面保護等の処理が連続
して行われる。
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって処理液処理
される。このPS版プロセッサーでは、画像が記録され
たPS版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留し
ている現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシ
ローラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光
層を除去するようにしている。このようにして現像液に
よる処理が終了したPS版は、水洗部で水洗水によって
水洗いされた後(水洗処理)、不感脂化処理部でガム液
が塗布され(不感脂化処理)て版面保護等の処理が連続
して行われる。
【0003】この一連の処理において一対のローラによ
ってPS版を搬送する時、所定の圧力(以下、ニップ圧
という)をローラ対に付与する。ニップ圧が付与された
ローラ対は、ローラの変形防止あるいは処理液によるロ
ーラ同士の接着を防止するために、PS版プロセッサー
の不使用時にローラ同士を離間させて隙間を開けておく
必要がある。
ってPS版を搬送する時、所定の圧力(以下、ニップ圧
という)をローラ対に付与する。ニップ圧が付与された
ローラ対は、ローラの変形防止あるいは処理液によるロ
ーラ同士の接着を防止するために、PS版プロセッサー
の不使用時にローラ同士を離間させて隙間を開けておく
必要がある。
【0004】そこで、ローラを支持する軸受あるいは軸
受を支持するブラケットを側板に固定しているネジを取
り外し、別の位置にネジ止めすることによって、ローラ
対に隙間を開ける(ニップ圧を解除する)。
受を支持するブラケットを側板に固定しているネジを取
り外し、別の位置にネジ止めすることによって、ローラ
対に隙間を開ける(ニップ圧を解除する)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PS版
プロセッサーには多数のローラ対が配設されているた
め、各ローラ対の調整を上記のような方法で行うのは煩
雑であった。
プロセッサーには多数のローラ対が配設されているた
め、各ローラ対の調整を上記のような方法で行うのは煩
雑であった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、簡単な操作で
ローラ対にニップ圧を付与、あるいはニップ圧の解除を
実施可能な感光材料処理装置のニップ機構を提供するこ
とを目的とする。
ローラ対にニップ圧を付与、あるいはニップ圧の解除を
実施可能な感光材料処理装置のニップ機構を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光材料を搬送しながら処理液処理する感光材料処理装
置において、前記感光材料を挟持搬送する第1搬送ロー
ラと第2搬送ローラとから構成される搬送ローラ対にニ
ップ圧の付与および解除を行うニップ機構であって、前
記第1搬送ローラを軸支するフレーム部材と、前記フレ
ーム部材に対してスライドし、前記第2搬送ローラを軸
支する調整部材と、前記調整部材をニップ方向に付勢す
る弾性部材と、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第2
搬送ローラを前記第1搬送ローラから離間させるように
調整部材をロックするロック手段と、を備えることを特
徴とする。
感光材料を搬送しながら処理液処理する感光材料処理装
置において、前記感光材料を挟持搬送する第1搬送ロー
ラと第2搬送ローラとから構成される搬送ローラ対にニ
ップ圧の付与および解除を行うニップ機構であって、前
記第1搬送ローラを軸支するフレーム部材と、前記フレ
ーム部材に対してスライドし、前記第2搬送ローラを軸
支する調整部材と、前記調整部材をニップ方向に付勢す
る弾性部材と、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第2
搬送ローラを前記第1搬送ローラから離間させるように
調整部材をロックするロック手段と、を備えることを特
徴とする。
【0008】請求項1に記載の発明の作用について説明
する。
する。
【0009】搬送ローラ対にニップ圧を付与する時は、
ロック手段による調整部材のロック状態を解除させるこ
とにより、弾性部材の付勢力によって調整部材がニップ
方向に移動する。この結果、第2搬送ローラが第1搬送
ローラに所定のニップ圧で当接する。
ロック手段による調整部材のロック状態を解除させるこ
とにより、弾性部材の付勢力によって調整部材がニップ
方向に移動する。この結果、第2搬送ローラが第1搬送
ローラに所定のニップ圧で当接する。
【0010】搬送ローラ対のニップ圧を解除する場合に
は、ロック手段を弾性部材の付勢力に抗して調整部材を
ロックさせることにより、第1搬送ローラから第2搬送
ローラを離間させることができる。
は、ロック手段を弾性部材の付勢力に抗して調整部材を
ロックさせることにより、第1搬送ローラから第2搬送
ローラを離間させることができる。
【0011】このように、ロック手段によって調整部材
をロックあるいはロック解除することによって、簡単に
第1搬送ローラと第2搬送ローラとに対してニップ圧の
付与および解除ができる。
をロックあるいはロック解除することによって、簡単に
第1搬送ローラと第2搬送ローラとに対してニップ圧の
付与および解除ができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、感光材料を搬送
しながら処理液処理する感光材料処理装置において、前
記感光材料を挟持搬送する第1搬送ローラと第2搬送ロ
ーラとから構成される搬送ローラ対にニップ圧の付与お
よび解除を行うニップ機構であって、前記第1搬送ロー
ラを軸支するフレーム部材と、前記フレーム部材に対し
てスライドし、前記第2搬送ローラを軸支する調整部材
と、前記調整部材をニップ方向に付勢する弾性部材と、
前記ニップ方向あるいは前記ニップ方向の反対方向に前
記弾性部材を移動させる変位手段と、を備えることを特
徴とする。
しながら処理液処理する感光材料処理装置において、前
記感光材料を挟持搬送する第1搬送ローラと第2搬送ロ
ーラとから構成される搬送ローラ対にニップ圧の付与お
よび解除を行うニップ機構であって、前記第1搬送ロー
ラを軸支するフレーム部材と、前記フレーム部材に対し
てスライドし、前記第2搬送ローラを軸支する調整部材
と、前記調整部材をニップ方向に付勢する弾性部材と、
前記ニップ方向あるいは前記ニップ方向の反対方向に前
記弾性部材を移動させる変位手段と、を備えることを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明の作用について説明
する。
する。
【0014】搬送ローラ対にニップ圧を付与する場合に
は、変位手段によって弾性部材をニップ方向に移動させ
る。この結果、弾性部材に支持された調整部材がニップ
方向に移動し、第2搬送ローラが第1搬送ローラに当接
する。この際、弾性部材によってニップ圧が適切な圧力
に調整される。
は、変位手段によって弾性部材をニップ方向に移動させ
る。この結果、弾性部材に支持された調整部材がニップ
方向に移動し、第2搬送ローラが第1搬送ローラに当接
する。この際、弾性部材によってニップ圧が適切な圧力
に調整される。
【0015】搬送ローラ対のニップ圧を解除する場合に
は、変位手段によって弾性部材をニップ方向の反対方向
に移動させる。この結果、弾性部材に支持された調整部
材がニップ方向の反対方向に移動し、第2搬送ローラが
第1搬送ローラから離間する。
は、変位手段によって弾性部材をニップ方向の反対方向
に移動させる。この結果、弾性部材に支持された調整部
材がニップ方向の反対方向に移動し、第2搬送ローラが
第1搬送ローラから離間する。
【0016】このように、変位手段によって弾性部材を
ニップ方向あるいはニップ方向の反対方向に移動させる
だけで、第1搬送ローラと第2搬送ローラにニップ圧の
付与および解除ができる。
ニップ方向あるいはニップ方向の反対方向に移動させる
だけで、第1搬送ローラと第2搬送ローラにニップ圧の
付与および解除ができる。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の発明において、前記第1搬送ローラが駆動ロー
ラ、前記第2搬送ローラが従動ローラであることを特徴
とする。
2記載の発明において、前記第1搬送ローラが駆動ロー
ラ、前記第2搬送ローラが従動ローラであることを特徴
とする。
【0018】請求項3に記載の発明の作用について説明
する。
する。
【0019】駆動源から歯車等で係合された駆動ローラ
である第1搬送ローラではなく、駆動源に係合していな
い従動ローラである第2搬送ローラを移動させることに
よりニップ機構の構成が簡略化される。
である第1搬送ローラではなく、駆動源に係合していな
い従動ローラである第2搬送ローラを移動させることに
よりニップ機構の構成が簡略化される。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記第1搬送ローラが駆動ローラ、前記第
2搬送ローラが従動ローラであることを特徴とする。
明において、前記第1搬送ローラが駆動ローラ、前記第
2搬送ローラが従動ローラであることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の発明の作用について説明
する。
する。
【0022】駆動ローラである第1搬送ローラを上側に
配設することにより、駆動源との係合距離が短縮され、
駆動ローラの駆動機構が簡略化される。
配設することにより、駆動源との係合距離が短縮され、
駆動ローラの駆動機構が簡略化される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施形態
に適用した感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プ
ロセッサー10」と言う)が示されている。PS版プロ
セッサー10は、図示しない焼付装置によって画像が焼
付けられた感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言
う)を処理液によって処理する。
に適用した感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プ
ロセッサー10」と言う)が示されている。PS版プロ
セッサー10は、図示しない焼付装置によって画像が焼
付けられた感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言
う)を処理液によって処理する。
【0024】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗して水洗処理する水洗部24
と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処
理するフィニッシャー部26と、PS版12を乾燥させ
る乾燥部250と、が配設されている。
現像液によって処理するための現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗して水洗処理する水洗部24
と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処
理するフィニッシャー部26と、PS版12を乾燥させ
る乾燥部250と、が配設されている。
【0025】外板パネル14には、スリット状の挿入口
34及び排出口36がそれぞれ設けられている。挿入口
34の外部には挿入台16が取付けられ、PS版12の
挿入口34への挿入を案内している。
34及び排出口36がそれぞれ設けられている。挿入口
34の外部には挿入台16が取付けられ、PS版12の
挿入口34への挿入を案内している。
【0026】現像部22、水洗部24及びフィニッシャ
ー部26の上方を覆うカバー35には、現像部22と水
洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー用
挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿入
口38は、現像液による処理を除く処理を行うためのP
S版12の挿入口とされている。
ー部26の上方を覆うカバー35には、現像部22と水
洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー用
挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿入
口38は、現像液による処理を除く処理を行うためのP
S版12の挿入口とされている。
【0027】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約15°から31
°の角度で現像部22へ向けて送り込むようになってい
る。
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約15°から31
°の角度で現像部22へ向けて送り込むようになってい
る。
【0028】現像部22は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
【0029】ガイド板100には、複数の自由回転をす
るコロ(小型のローラ)102が回転軸を搬送方向と交
わる方向にして取付けられており、PS版12は、この
コロ102に案内されながら搬送されるようになってい
る。このとき、コロ102が回転するため、PS版12
に摺動による傷付きは発生しない。
るコロ(小型のローラ)102が回転軸を搬送方向と交
わる方向にして取付けられており、PS版12は、この
コロ102に案内されながら搬送されるようになってい
る。このとき、コロ102が回転するため、PS版12
に摺動による傷付きは発生しない。
【0030】ガイド板100は、現像部22の形状に沿
って逆山型形状とされ、その最低位置から下流側におい
てPS版12の上面に対応する位置には、ブラシローラ
106が配設されている。また、ガイド板100の下流
側の先端部には、PS版12の下面に対応するようにブ
ラシローラ108が配設されている。
って逆山型形状とされ、その最低位置から下流側におい
てPS版12の上面に対応する位置には、ブラシローラ
106が配設されている。また、ガイド板100の下流
側の先端部には、PS版12の下面に対応するようにブ
ラシローラ108が配設されている。
【0031】ブラシローラ106、108は、は、図示
しない駆動手段の駆動力が伝達されてPS版12の搬送
方向に沿って回転するようになっている。
しない駆動手段の駆動力が伝達されてPS版12の搬送
方向に沿って回転するようになっている。
【0032】ブラシローラ106、108は、現像部2
2の現像液によって膨潤した表面の不要となった感光層
をかき落とす役目を有しており、この機能を十分に発揮
させるため、PS版12を所定の押圧力で押圧する必要
がある。このため、ブラシローラ106には、前記ガイ
ド板100に取付けられたコロ102の一部が対応して
おり、ブラシローラ108には、複数の薄形ローラが同
軸的に軸支された串ローラ110が対応している。これ
により、PS版12は、所定の押圧力でブラシローラ1
06、108に接触しながら搬送され、不要となった感
光層を確実に除去することができる。
2の現像液によって膨潤した表面の不要となった感光層
をかき落とす役目を有しており、この機能を十分に発揮
させるため、PS版12を所定の押圧力で押圧する必要
がある。このため、ブラシローラ106には、前記ガイ
ド板100に取付けられたコロ102の一部が対応して
おり、ブラシローラ108には、複数の薄形ローラが同
軸的に軸支された串ローラ110が対応している。これ
により、PS版12は、所定の押圧力でブラシローラ1
06、108に接触しながら搬送され、不要となった感
光層を確実に除去することができる。
【0033】ブラシローラ108と串ローラ110とが
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取られるようになってい
る。
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取られるようになってい
る。
【0034】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下方となるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下方となるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
【0035】ここで、現像槽23を構成するフレーム1
30および液面蓋50のPS版12の搬送方向前後端に
は、遮蔽部材116が取り付けられている。この遮蔽部
材116は、それぞれ上流側の搬送ローラ対32及び下
流側の搬送ローラ対114の上下のローラに接触するよ
うに配設されており、現像液が外気に晒されることを防
止している。
30および液面蓋50のPS版12の搬送方向前後端に
は、遮蔽部材116が取り付けられている。この遮蔽部
材116は、それぞれ上流側の搬送ローラ対32及び下
流側の搬送ローラ対114の上下のローラに接触するよ
うに配設されており、現像液が外気に晒されることを防
止している。
【0036】さらに、液面蓋50の上部は、カバー35
の下面に形成された溝にはまり込んで、現像部22内の
空気の流動を防ぎ、新たな外気が現像液に触れて炭酸ガ
スによる現像液の劣化が促進されること、及び現像液中
の水分の蒸発が促進されることを防止している。
の下面に形成された溝にはまり込んで、現像部22内の
空気の流動を防ぎ、新たな外気が現像液に触れて炭酸ガ
スによる現像液の劣化が促進されること、及び現像液中
の水分の蒸発が促進されることを防止している。
【0037】また、液面蓋50の下面におけるPS版1
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、若干弛みが生じた場合でも、PS版12の上面が感
光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等に当たること
がない。
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、若干弛みが生じた場合でも、PS版12の上面が感
光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等に当たること
がない。
【0038】前記現像部22の下流側の搬送ローラ対1
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
【0039】水洗部24には、2対の搬送ローラ52、
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
【0040】搬送ローラ52と搬送ローラ53との間、
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、それ
ぞれPS版12に対向する位置にパイプ内部と連通する
吐出孔が設けられている。スプレーパイプ56、122
のこの吐出孔からPS版12に向けて、図示しない水洗
水タンクからポンプによって汲み上げられた水洗水が吐
出され、PS版12の表裏面に速やかに拡がり、PS版
12の表裏面が水洗水によって洗浄される。そして、P
S版12に付着した水洗水が一対の搬送ローラ対53に
よって絞り取られる。
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、それ
ぞれPS版12に対向する位置にパイプ内部と連通する
吐出孔が設けられている。スプレーパイプ56、122
のこの吐出孔からPS版12に向けて、図示しない水洗
水タンクからポンプによって汲み上げられた水洗水が吐
出され、PS版12の表裏面に速やかに拡がり、PS版
12の表裏面が水洗水によって洗浄される。そして、P
S版12に付着した水洗水が一対の搬送ローラ対53に
よって絞り取られる。
【0041】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26には、一対の搬送ローラ58が
設けられている。搬送ローラ53によって送り出される
PS版12は、この搬送ローラ58へ案内されるように
なっている。
るフィニッシャー部26には、一対の搬送ローラ58が
設けられている。搬送ローラ53によって送り出される
PS版12は、この搬送ローラ58へ案内されるように
なっている。
【0042】搬送ローラ58の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出孔がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、図示しない
ガム液槽からポンプによって汲み上げられたガム液がP
S版12上に滴下され、PS版12の表面に拡がり、P
S版12の表面に保護膜を形成する。
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出孔がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、図示しない
ガム液槽からポンプによって汲み上げられたガム液がP
S版12上に滴下され、PS版12の表面に拡がり、P
S版12の表面に保護膜を形成する。
【0043】また、搬送ローラ58の上流側、かつ搬送
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された吐出ユニット126が配設され
ている。この吐出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が吐出する構造となっており、PS版12は裏面が
吐出ユニット126のスリット部分に接触しながら搬送
されるようになっている。すなわち、スリットがPS版
12の幅方向の全域に亘っているため、PS版12の下
面全てにガム液によって保護膜を形成することができ
る。
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された吐出ユニット126が配設され
ている。この吐出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が吐出する構造となっており、PS版12は裏面が
吐出ユニット126のスリット部分に接触しながら搬送
されるようになっている。すなわち、スリットがPS版
12の幅方向の全域に亘っているため、PS版12の下
面全てにガム液によって保護膜を形成することができ
る。
【0044】このフィニッシャー部26によるガム液塗
布が終了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬
送されて表裏面にガム液が若干残った状態で、排出口3
6から排出される。
布が終了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬
送されて表裏面にガム液が若干残った状態で、排出口3
6から排出される。
【0045】フィニッシャー部26の下流側、すなわち
PS版プロセッサー10の最終工程部には、乾燥部15
0が配設されている。
PS版プロセッサー10の最終工程部には、乾燥部15
0が配設されている。
【0046】この乾燥部250には、排出口36の近傍
にPS版12を支持する支持ローラ270、乾燥部25
0の搬送路中央部近傍及び排出口258の近傍にそれぞ
れPS版12を挟持して搬送力を付与する2対の搬送ロ
ーラ252、254が配設されている。なお、支持ロー
ラ270及び中央部側の搬送ローラ252の軸直角断面
形状は花形とされ、前記排出口258の近傍に設けられ
た搬送ローラ254と共に回転駆動力を有している。
にPS版12を支持する支持ローラ270、乾燥部25
0の搬送路中央部近傍及び排出口258の近傍にそれぞ
れPS版12を挟持して搬送力を付与する2対の搬送ロ
ーラ252、254が配設されている。なお、支持ロー
ラ270及び中央部側の搬送ローラ252の軸直角断面
形状は花形とされ、前記排出口258の近傍に設けられ
た搬送ローラ254と共に回転駆動力を有している。
【0047】これにより、フィニッシャー部26での処
理が終了し、排出口36から排出されたPS版12は乾
燥部250内へ挿入されることになる。なお、この乾燥
部250は、フィニッシャー部26までのプロセス部と
分離可能である。また、排出口36には、シャッター2
72が設けられている。
理が終了し、排出口36から排出されたPS版12は乾
燥部250内へ挿入されることになる。なお、この乾燥
部250は、フィニッシャー部26までのプロセス部と
分離可能である。また、排出口36には、シャッター2
72が設けられている。
【0048】前記支持ローラ270と搬送ローラ252
との間、並びに搬送ローラ252と搬送ローラ254と
の間には、それぞれPS版に乾燥風を吹き付けるための
2対のダクト260A、260Bが配設されている。こ
の2対のダクト260A、260Bは、それぞれPS版
12の搬送経路を挟んで対向配置されている。ダクト2
60Aは搬送経路の上流側に位置しており、ダクト26
0Bは搬送経路の下流側に位置している。
との間、並びに搬送ローラ252と搬送ローラ254と
の間には、それぞれPS版に乾燥風を吹き付けるための
2対のダクト260A、260Bが配設されている。こ
の2対のダクト260A、260Bは、それぞれPS版
12の搬送経路を挟んで対向配置されている。ダクト2
60Aは搬送経路の上流側に位置しており、ダクト26
0Bは搬送経路の下流側に位置している。
【0049】ダクト260A、260Bは、その長手方
向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、それ
ぞれPS版12との対向面は、PS版12と平行とされ
ている。この対向面には、長手方向に沿ってスリット孔
262が設けられ、PS版12へ吹き付ける乾燥風の吐
出口とされている。
向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、それ
ぞれPS版12との対向面は、PS版12と平行とされ
ている。この対向面には、長手方向に沿ってスリット孔
262が設けられ、PS版12へ吹き付ける乾燥風の吐
出口とされている。
【0050】前記ダクト260A、260Bの一端面は
乾燥風案内ダクト(図示省略)と連結されている。この
乾燥風案内ダクトは、矩形の煙突型とされ、その下端部
開口は、ブロワ(図示省略)の吐出口に連結されてい
る。これにより、ダクト260A、260Bには、同量
の乾燥風が導入されるようになっている。
乾燥風案内ダクト(図示省略)と連結されている。この
乾燥風案内ダクトは、矩形の煙突型とされ、その下端部
開口は、ブロワ(図示省略)の吐出口に連結されてい
る。これにより、ダクト260A、260Bには、同量
の乾燥風が導入されるようになっている。
【0051】上記説明したPS版プロセッサー10にお
いて、搬送ローラ対32、114、52、53、58、
254は、所定のニップ圧が付与されてPS版12を搬
送する。これらの搬送ローラ対にニップ圧の付与および
解除を行うニップ機構160についてフィニッシャー部
26の搬送ローラ対58を例にとって説明する。他の搬
送ローラ対も同様の構成なので説明を省略する。
いて、搬送ローラ対32、114、52、53、58、
254は、所定のニップ圧が付与されてPS版12を搬
送する。これらの搬送ローラ対にニップ圧の付与および
解除を行うニップ機構160についてフィニッシャー部
26の搬送ローラ対58を例にとって説明する。他の搬
送ローラ対も同様の構成なので説明を省略する。
【0052】図2〜図6示すように、搬送ローラ対58
は、上側に配設された駆動ローラ58Aと下側に配設さ
れた従動ローラ58Bから形成されている。
は、上側に配設された駆動ローラ58Aと下側に配設さ
れた従動ローラ58Bから形成されている。
【0053】ニップ機構160は、フレーム162に対
して上下方向(矢印A、B方向)に変位する調整部材1
64によって搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与
および解除を行う。
して上下方向(矢印A、B方向)に変位する調整部材1
64によって搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与
および解除を行う。
【0054】調整部材164は上板164A、側板16
4B、下板164Cからコの字型に形成されており、同
様に上板162A、側板162B、下板162Cからコ
の字型に形成されたフレーム162の内側に配設され
る。
4B、下板164Cからコの字型に形成されており、同
様に上板162A、側板162B、下板162Cからコ
の字型に形成されたフレーム162の内側に配設され
る。
【0055】調整部材164の上板164Aには、円柱
形のハンドル166が形成されている。ハンドル166
の側面下部には、長方形の板体である一対の爪168が
側方に突設されている。ハンドル166は、フレーム1
62の上板162Aに形成された孔部170に挿通さ
れ、爪168が上板162Aの下面に当接する。この
際、上板162Aの下側には、孔部170の周囲に略半
円形のスペーサ172が一組固着されており、スペーサ
172同士の間に凹部174が形成されている(図3、
図6(A)(B)参照)。したがって、後述するスプリ
ング194によって常時上側に付勢されるハンドル16
6の爪168は、ハンドル166の回動によってスペー
サ172に当接する(図6(B)参照)、あるいは凹部
174に進入する(図6(A)参照)。
形のハンドル166が形成されている。ハンドル166
の側面下部には、長方形の板体である一対の爪168が
側方に突設されている。ハンドル166は、フレーム1
62の上板162Aに形成された孔部170に挿通さ
れ、爪168が上板162Aの下面に当接する。この
際、上板162Aの下側には、孔部170の周囲に略半
円形のスペーサ172が一組固着されており、スペーサ
172同士の間に凹部174が形成されている(図3、
図6(A)(B)参照)。したがって、後述するスプリ
ング194によって常時上側に付勢されるハンドル16
6の爪168は、ハンドル166の回動によってスペー
サ172に当接する(図6(B)参照)、あるいは凹部
174に進入する(図6(A)参照)。
【0056】側板164Bには、駆動ローラ58Aの駆
動軸176を挿通する長孔178と、従動ローラ58B
の従動軸180を支持する丸孔182が形成されてい
る。
動軸176を挿通する長孔178と、従動ローラ58B
の従動軸180を支持する丸孔182が形成されてい
る。
【0057】駆動軸176は、フレーム162の側板1
62Bの丸孔184に挿通され、駆動軸176の端部に
嵌合されるストッパー187によって軸方向に固定され
ている。したがって、調整部材164が上下方向に移動
する場合に駆動軸176が長孔178に挿通されている
ため、移動の妨げになることはない。
62Bの丸孔184に挿通され、駆動軸176の端部に
嵌合されるストッパー187によって軸方向に固定され
ている。したがって、調整部材164が上下方向に移動
する場合に駆動軸176が長孔178に挿通されている
ため、移動の妨げになることはない。
【0058】従動軸180は、フレーム162の側板1
62Bの長孔186に挿通され、従動軸180の端部に
嵌合されるストッパー188によって軸方向に固定され
ている。したがって、調整部材164の上下動に伴って
従動軸180も上下方向に移動自在に構成されている。
62Bの長孔186に挿通され、従動軸180の端部に
嵌合されるストッパー188によって軸方向に固定され
ている。したがって、調整部材164の上下動に伴って
従動軸180も上下方向に移動自在に構成されている。
【0059】下板164Cにはガイド棒190が形成さ
れ、フレーム162の下板162Cの孔部192に挿通
されることにより、調整部材164が移動する場合に上
下方向に案内する。なお、ガイド棒190にはスプリン
グ194が巻かれており、一端がフレーム162の下板
162Cに支持され、他端が調整部材164の下板16
4Cの下側に係合されている。したがって、スプリング
194が調整部材164を常時上方向に付勢する。
れ、フレーム162の下板162Cの孔部192に挿通
されることにより、調整部材164が移動する場合に上
下方向に案内する。なお、ガイド棒190にはスプリン
グ194が巻かれており、一端がフレーム162の下板
162Cに支持され、他端が調整部材164の下板16
4Cの下側に係合されている。したがって、スプリング
194が調整部材164を常時上方向に付勢する。
【0060】以下に本実施形態の作用を説明する。
【0061】図示しない焼付装置等によって画像が記録
されたPS版12は、挿入台16に載置されてから挿入
台16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入され
る。挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32に
よって引き入れられて現像部22へ送り込まれる。な
お、このPS版12の先端が挿入口34を通過すると、
センサによってこれを検出し、タイマーをスタートさせ
る。このタイマーは、水洗部24のスプレーパイプ56
から水洗水を滴下させるタイミングや、フィニッシャー
部26におけるガム液の吐出タイミングを計っている。
されたPS版12は、挿入台16に載置されてから挿入
台16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入され
る。挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32に
よって引き入れられて現像部22へ送り込まれる。な
お、このPS版12の先端が挿入口34を通過すると、
センサによってこれを検出し、タイマーをスタートさせ
る。このタイマーは、水洗部24のスプレーパイプ56
から水洗水を滴下させるタイミングや、フィニッシャー
部26におけるガム液の吐出タイミングを計っている。
【0062】現像部22では、PS版12が一対の搬送
ローラ32からガイド板100によって下方へ案内され
て水平に対して15°から31°の角度で送り込まれ、
17°から31°の角度で送り出される。このとき、P
S版12は、ガイド板100に設けられたコロ102に
よって支持され、搬送に伴ってコロ102が回転するた
め、摺動によるPS版12の損傷はない。
ローラ32からガイド板100によって下方へ案内され
て水平に対して15°から31°の角度で送り込まれ、
17°から31°の角度で送り出される。このとき、P
S版12は、ガイド板100に設けられたコロ102に
よって支持され、搬送に伴ってコロ102が回転するた
め、摺動によるPS版12の損傷はない。
【0063】このガイド板100(実際にはコロ10
2)に案内されて搬送される間にPS版12は、ブラシ
ローラ106、108によって表裏面がブラッシングさ
れる。このブラッシングにより、PS版12の表裏面の
膨潤した不要な感光層を取り除くことができる。
2)に案内されて搬送される間にPS版12は、ブラシ
ローラ106、108によって表裏面がブラッシングさ
れる。このブラッシングにより、PS版12の表裏面の
膨潤した不要な感光層を取り除くことができる。
【0064】このようにして、表裏面が均一に擦られて
処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114によ
って現像液が絞り取られながら現像部22から引き出さ
れて水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によっ
て挟持搬送される。この一対の搬送ローラ52にPS版
12が挟持される際、PS版12の先端はまず一対の搬
送ローラ52の下側ローラに当接したのち一対の搬送ロ
ーラ間に挟持されるように案内される。
処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114によ
って現像液が絞り取られながら現像部22から引き出さ
れて水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によっ
て挟持搬送される。この一対の搬送ローラ52にPS版
12が挟持される際、PS版12の先端はまず一対の搬
送ローラ52の下側ローラに当接したのち一対の搬送ロ
ーラ間に挟持されるように案内される。
【0065】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側の
搬送ローラ対53に達したと判断されると、PS版12
の表裏面に向けてスプレーパイプ56、122から水洗
水が吐出され、この水洗水によって洗浄され、PS版1
2の表裏面に付着した水洗水は、一対の搬送ローラ53
により絞り取られる。
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側の
搬送ローラ対53に達したと判断されると、PS版12
の表裏面に向けてスプレーパイプ56、122から水洗
水が吐出され、この水洗水によって洗浄され、PS版1
2の表裏面に付着した水洗水は、一対の搬送ローラ53
により絞り取られる。
【0066】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、一対の搬送ローラ58に
よって挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ12
4、吐出ユニット126から吐出されるガム液がPS版
12の表裏面に塗布されて不感脂化処理される。不感脂
化処理されたPS版12は、フィニッシャー部26から
排出口36を通過して、乾燥部250へ送り出される。
ィニッシャー部26へ送られ、一対の搬送ローラ58に
よって挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ12
4、吐出ユニット126から吐出されるガム液がPS版
12の表裏面に塗布されて不感脂化処理される。不感脂
化処理されたPS版12は、フィニッシャー部26から
排出口36を通過して、乾燥部250へ送り出される。
【0067】乾燥部250において搬送ローラ252、
254で搬送されるPS版12は、ダクト260A、2
60Bによって吹きつけられる乾燥風によって両面を十
分に乾燥させられ、排出口258から外部に導出され
る。
254で搬送されるPS版12は、ダクト260A、2
60Bによって吹きつけられる乾燥風によって両面を十
分に乾燥させられ、排出口258から外部に導出され
る。
【0068】このようなPS版プロセッサー10におい
て、ニップ機構160によるニップ圧の付与および解除
について搬送ローラ対58を例として説明する。
て、ニップ機構160によるニップ圧の付与および解除
について搬送ローラ対58を例として説明する。
【0069】先ず、搬送ローラ対58にニップ圧を付与
する場合について説明する。
する場合について説明する。
【0070】ニップ圧が解除されている状態では、ハン
ドル166の爪168がフレーム162の上板162A
のスペーサ172に当接している(図3、図6(B)参
照)。したがって、調整部材164はスプリング194
によって常時上向きに付勢されているが、スペーサ17
2によってスプリング194が圧縮され、従動軸180
はフレーム162の長孔186において下端部(矢印B
方向端部)に位置している。すなわち、駆動ローラ58
Aと従動ローラ58Bが離間されている。
ドル166の爪168がフレーム162の上板162A
のスペーサ172に当接している(図3、図6(B)参
照)。したがって、調整部材164はスプリング194
によって常時上向きに付勢されているが、スペーサ17
2によってスプリング194が圧縮され、従動軸180
はフレーム162の長孔186において下端部(矢印B
方向端部)に位置している。すなわち、駆動ローラ58
Aと従動ローラ58Bが離間されている。
【0071】そこで、ハンドル166を平面視において
時計回りあるいは反時計回りに(矢印CまたはD方向)
回動する。ハンドル166はスプリング194によって
常時上向きに付勢されているため、爪168がフレーム
162の上板162Aの下面に形成された凹部174に
進入する。この結果、凹部174の深さ(スペーサ17
2の高さ)L1だけ調整部材164が上方向(矢印A方
向)に移動する。この結果、丸孔182によって軸支さ
れた従動軸180がフレーム162の側板162Bに設
けられた長孔186に案内されて上方向に移動する。
時計回りあるいは反時計回りに(矢印CまたはD方向)
回動する。ハンドル166はスプリング194によって
常時上向きに付勢されているため、爪168がフレーム
162の上板162Aの下面に形成された凹部174に
進入する。この結果、凹部174の深さ(スペーサ17
2の高さ)L1だけ調整部材164が上方向(矢印A方
向)に移動する。この結果、丸孔182によって軸支さ
れた従動軸180がフレーム162の側板162Bに設
けられた長孔186に案内されて上方向に移動する。
【0072】したがって、駆動ローラ58Aと従動ロー
ラ58Bが当接され、スプリング194の弾性力によっ
て搬送ローラ対58にニップ圧が付与される(図4参
照)。
ラ58Bが当接され、スプリング194の弾性力によっ
て搬送ローラ対58にニップ圧が付与される(図4参
照)。
【0073】次に、搬送ローラ対58のニップ圧を解除
する場合について説明する。
する場合について説明する。
【0074】先ず、ハンドル166を下方に押し込み爪
168を上板162Aの凹部174から押し出す。そこ
でハンドル166を時計回りあるいは反時計回りに回動
させることによって、爪168をスペーサ172に当接
させる(図6(A)→図6(B)参照)。これによって
調整部材164がスプリング194を圧縮させながら、
ガイド棒190に案内されて下方に移動する。この結
果、調整部材164の側板164Bの丸孔182によっ
て軸支される従動軸180が下方に移動し、従動ローラ
58Bが駆動ローラ58Aと離間する。すなわち、搬送
ローラ対58のニップ状態が解除される。
168を上板162Aの凹部174から押し出す。そこ
でハンドル166を時計回りあるいは反時計回りに回動
させることによって、爪168をスペーサ172に当接
させる(図6(A)→図6(B)参照)。これによって
調整部材164がスプリング194を圧縮させながら、
ガイド棒190に案内されて下方に移動する。この結
果、調整部材164の側板164Bの丸孔182によっ
て軸支される従動軸180が下方に移動し、従動ローラ
58Bが駆動ローラ58Aと離間する。すなわち、搬送
ローラ対58のニップ状態が解除される。
【0075】このように、本実施形態に係るニップ機構
160では、搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与
および解除をハンドル166の回動および押圧によって
容易に実施することができる。したがって、搬送ローラ
対58をニップする、あるいはニップを解除する作業性
が向上する。
160では、搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与
および解除をハンドル166の回動および押圧によって
容易に実施することができる。したがって、搬送ローラ
対58をニップする、あるいはニップを解除する作業性
が向上する。
【0076】また、PS版12を搬送しない時にニップ
圧を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを
離間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロ
ーラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。
圧を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを
離間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロ
ーラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。
【0077】次に、第2実施形態に係るニップ機構につ
いて図7〜図9を参照して説明する。第1実施形態と略
同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
いて図7〜図9を参照して説明する。第1実施形態と略
同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0078】ニップ機構200は、ニップ機構160と
同様にPS版プロセッサー10に設けられ、調整部材1
64がフレーム162の内側で上下方向に移動する構成
である。
同様にPS版プロセッサー10に設けられ、調整部材1
64がフレーム162の内側で上下方向に移動する構成
である。
【0079】調整部材164の上板164Aには、先端
部にハンドル212装着用のネジ202が形成された支
持棒204が形成されている。
部にハンドル212装着用のネジ202が形成された支
持棒204が形成されている。
【0080】フレーム162の上板162Aには、凹部
206が形成されている。この凹部206の底面208
に支持棒204が挿通される孔部210が形成されてい
る(図8参照)。
206が形成されている。この凹部206の底面208
に支持棒204が挿通される孔部210が形成されてい
る(図8参照)。
【0081】挿通された支持棒204にハンドル212
が螺着される。凹部206の底面208とハンドル21
2の下面の間には、スペーサ216を介してスプリング
214が配設される。したがって、ハンドル212はス
プリング214の弾性力によって常時上向きに付勢され
る。すなわち、調整部材164が常時上向きに付勢され
る。
が螺着される。凹部206の底面208とハンドル21
2の下面の間には、スペーサ216を介してスプリング
214が配設される。したがって、ハンドル212はス
プリング214の弾性力によって常時上向きに付勢され
る。すなわち、調整部材164が常時上向きに付勢され
る。
【0082】ハンドル212の下部には、一対のL字型
の切り込み218が周方向において点対称の位置に形成
されている。切り込み218は、下面から垂直に上方に
伸びる垂直部218Aと垂直部218Aの上端部から水
平方向に伸びる水平部218Bとからなる。
の切り込み218が周方向において点対称の位置に形成
されている。切り込み218は、下面から垂直に上方に
伸びる垂直部218Aと垂直部218Aの上端部から水
平方向に伸びる水平部218Bとからなる。
【0083】フレーム162の上板162Aには、凹部
206の周囲に略半円形の孔部220が一組形成されて
おり、この一組の孔部220の間に長方形の係合部22
2が形成されている。
206の周囲に略半円形の孔部220が一組形成されて
おり、この一組の孔部220の間に長方形の係合部22
2が形成されている。
【0084】この係合部222と垂直部218Aの周方
向位置を一致させてハンドル212を下方に押し込むこ
とにより、切り込み218の内部に係合部222が進入
する。この結果、ハンドル212がフレーム162の上
板162Aと係合する。
向位置を一致させてハンドル212を下方に押し込むこ
とにより、切り込み218の内部に係合部222が進入
する。この結果、ハンドル212がフレーム162の上
板162Aと係合する。
【0085】このニップ機構200の作用について説明
する。
する。
【0086】先ず、搬送ローラ対58に対してニップ圧
を付勢する場合について説明する。
を付勢する場合について説明する。
【0087】ニップ圧が解除された状態では、ハンドル
212の水平部218Bまでフレーム162の係合部2
22が進入している。したがって、スプリング214が
圧縮されて丸孔182に軸支されている従動軸180が
長孔186の下端部に位置している。すなわち、従動ロ
ーラ58Bが駆動ローラ58Aと所定距離離間されてい
る(ニップを解除されている)。
212の水平部218Bまでフレーム162の係合部2
22が進入している。したがって、スプリング214が
圧縮されて丸孔182に軸支されている従動軸180が
長孔186の下端部に位置している。すなわち、従動ロ
ーラ58Bが駆動ローラ58Aと所定距離離間されてい
る(ニップを解除されている)。
【0088】そこで、ハンドル212を平面視において
時計回り(矢印C方向)に回動することによって、係合
部222を水平部218Bにおいて垂直部218Aの上
端位置まで移動させる。そこで、ハンドル212を開放
することにより、スプリング214の付勢力によってハ
ンドル212が上方に移動する。ハンドル212の移動
に伴って、切り込み218の垂直部218Aに対して係
合部222は相対的に下方に変位する。
時計回り(矢印C方向)に回動することによって、係合
部222を水平部218Bにおいて垂直部218Aの上
端位置まで移動させる。そこで、ハンドル212を開放
することにより、スプリング214の付勢力によってハ
ンドル212が上方に移動する。ハンドル212の移動
に伴って、切り込み218の垂直部218Aに対して係
合部222は相対的に下方に変位する。
【0089】この結果、調整部材164が上方に移動
し、丸孔182に軸支されている従動軸180は長孔1
86に案内されて上方に移動する。この結果、従動ロー
ラ58Bはスプリング214の付勢力により駆動ローラ
58Aと所定のニップ圧で当接する。
し、丸孔182に軸支されている従動軸180は長孔1
86に案内されて上方に移動する。この結果、従動ロー
ラ58Bはスプリング214の付勢力により駆動ローラ
58Aと所定のニップ圧で当接する。
【0090】次に、搬送ローラ対58のニップ圧を解除
する場合について説明する。
する場合について説明する。
【0091】先ず、ハンドル212を下方向に押し込
み、係合部222を垂直部218Aの上端部に位置させ
る。この状態でハンドル212を反時計回り(矢印D方
向)に回動させることによって切り込み218の水平部
218Bに係合部222が位置することになる。この結
果、スプリング214によって上方に付勢されてもハン
ドル212が移動することなく、スプリング214を圧
縮状態にする。したがって、調整部材164が下向きに
移動させられ、丸孔182に軸支された従動軸180が
長孔186の下端部まで移動する。この結果、駆動ロー
ラ58Aから従動ローラ58Bが離間され、ニップ圧が
解除される。
み、係合部222を垂直部218Aの上端部に位置させ
る。この状態でハンドル212を反時計回り(矢印D方
向)に回動させることによって切り込み218の水平部
218Bに係合部222が位置することになる。この結
果、スプリング214によって上方に付勢されてもハン
ドル212が移動することなく、スプリング214を圧
縮状態にする。したがって、調整部材164が下向きに
移動させられ、丸孔182に軸支された従動軸180が
長孔186の下端部まで移動する。この結果、駆動ロー
ラ58Aから従動ローラ58Bが離間され、ニップ圧が
解除される。
【0092】このように本実施形態に係るニップ機構2
00では、搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与お
よび解除をハンドル212の回動および押圧によって容
易に実施することができる。したがって、搬送ローラ対
58をニップする、あるいはニップを解除する作業性が
向上する。また、PS版12を搬送しない時にニップ圧
を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを離
間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロー
ラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。
00では、搬送ローラ対58に対するニップ圧の付与お
よび解除をハンドル212の回動および押圧によって容
易に実施することができる。したがって、搬送ローラ対
58をニップする、あるいはニップを解除する作業性が
向上する。また、PS版12を搬送しない時にニップ圧
を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを離
間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロー
ラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。
【0093】次に、第3実施形態に係るニップ機構30
0について図10と図11を参照して説明する。第1実
施形態および第2実施形態と同様の構成要素には同一の
参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
0について図10と図11を参照して説明する。第1実
施形態および第2実施形態と同様の構成要素には同一の
参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0094】ニップ機構300は、ニップ機構160と
同様にPS版プロセッサー10に設けられ、調整部材1
64がフレーム162の内側で上下方向に移動する構成
である。
同様にPS版プロセッサー10に設けられ、調整部材1
64がフレーム162の内側で上下方向に移動する構成
である。
【0095】調整部材164の上部に装着されているハ
ンドル302には、周方向に所定間隔をおいて3箇所に
孔部304が形成されている。孔部304は、下部に形
成された孔部304よりも径の大きい孔部306に連通
する。孔部304には、軸部材308の上端部が摺動自
在に挿入されている。軸部材308の下部には、係合部
310が突出形成されており、この係合部310と孔部
306の上端部の間にスプリング312が配設される。
したがって、軸部材308はスプリング312の弾性力
によって常時下向き(矢印B方向)に付勢される。
ンドル302には、周方向に所定間隔をおいて3箇所に
孔部304が形成されている。孔部304は、下部に形
成された孔部304よりも径の大きい孔部306に連通
する。孔部304には、軸部材308の上端部が摺動自
在に挿入されている。軸部材308の下部には、係合部
310が突出形成されており、この係合部310と孔部
306の上端部の間にスプリング312が配設される。
したがって、軸部材308はスプリング312の弾性力
によって常時下向き(矢印B方向)に付勢される。
【0096】軸部材308の下端部が当接されるフレー
ム162の上板162Aには、3つの軸部材308に対
応して周方向に3つの解除面314、傾斜面316、ニ
ップ面318が連続的に形成されている(図11参
照)。傾斜面316は、平面視において反時計回り(矢
印D方向)高くなっていく傾斜を有する。傾斜面316
の上端部に連続して水平なニップ面318が形成されて
いる。
ム162の上板162Aには、3つの軸部材308に対
応して周方向に3つの解除面314、傾斜面316、ニ
ップ面318が連続的に形成されている(図11参
照)。傾斜面316は、平面視において反時計回り(矢
印D方向)高くなっていく傾斜を有する。傾斜面316
の上端部に連続して水平なニップ面318が形成されて
いる。
【0097】このように構成されるニップ機構300の
作用を以下説明する。
作用を以下説明する。
【0098】先ず、搬送ローラ対58のニップ圧を付勢
する場合について説明する。
する場合について説明する。
【0099】ニップが解除された状態では、ハンドル3
02の軸部材308が解除面314に当接している。し
たがって、調整部材164が最も低い位置に位置してお
り、従動ローラ58Bが駆動ローラ58Aから離間して
いる。
02の軸部材308が解除面314に当接している。し
たがって、調整部材164が最も低い位置に位置してお
り、従動ローラ58Bが駆動ローラ58Aから離間して
いる。
【0100】この状態で、ハンドル302を反時計回り
(矢印D方向)に回動させる。これによって、ハンドル
302の回動と共に軸部材308は傾斜面316を上
り、ニップ面318に移動する。この結果、調整部材1
64が上方向に移動して従動ローラ58Bが駆動ローラ
58Aに当接する。この際、ニップ面318の解除面3
14からの高さL2が駆動ローラ58A、従動ローラ5
8B間の隙間(上下方向距離)L3よりも大きいため、
スプリング312が圧縮して軸部材308を上方向に移
動させる。この結果、調整部材164の移動量が調整さ
れて、駆動ローラ58A、搬送ローラ58Bに過剰なニ
ップ圧が作用して変形することを防止する。
(矢印D方向)に回動させる。これによって、ハンドル
302の回動と共に軸部材308は傾斜面316を上
り、ニップ面318に移動する。この結果、調整部材1
64が上方向に移動して従動ローラ58Bが駆動ローラ
58Aに当接する。この際、ニップ面318の解除面3
14からの高さL2が駆動ローラ58A、従動ローラ5
8B間の隙間(上下方向距離)L3よりも大きいため、
スプリング312が圧縮して軸部材308を上方向に移
動させる。この結果、調整部材164の移動量が調整さ
れて、駆動ローラ58A、搬送ローラ58Bに過剰なニ
ップ圧が作用して変形することを防止する。
【0101】次に、搬送ローラ対58に対するニップ圧
の解除について説明する。
の解除について説明する。
【0102】この場合には、ハンドル302を時計回り
(矢印C方向)に回動させる。これにより、軸部材30
8がニップ面318から傾斜面316を下って解除面3
14に到達する。ハンドル302の下降に伴って調整部
材164が下降して、従動ローラ58Bを駆動ローラ5
8Aから離間させる。
(矢印C方向)に回動させる。これにより、軸部材30
8がニップ面318から傾斜面316を下って解除面3
14に到達する。ハンドル302の下降に伴って調整部
材164が下降して、従動ローラ58Bを駆動ローラ5
8Aから離間させる。
【0103】このように、ハンドル302の回動という
簡単な動作によって搬送ローラ対58に対するニップ圧
の付与および解除ができる。したがって、搬送ローラ対
58をニップする、あるいはニップを解除する作業性が
向上した。また、PS版12を搬送しない時にニップ圧
を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを離
間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロー
ラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。さらに、軸部材308が摺動自在に構成されている
ため、スプリング312が圧縮して軸部材308がハン
ドル302の孔部304を上方向に移動し、搬送ローラ
対58にニップ圧が過剰に作用することを防止できる。
簡単な動作によって搬送ローラ対58に対するニップ圧
の付与および解除ができる。したがって、搬送ローラ対
58をニップする、あるいはニップを解除する作業性が
向上した。また、PS版12を搬送しない時にニップ圧
を解除する(駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bを離
間させる)ことによって、駆動ローラ58Aと従動ロー
ラ58Bがガム液等によって固着することを防止でき
る。さらに、軸部材308が摺動自在に構成されている
ため、スプリング312が圧縮して軸部材308がハン
ドル302の孔部304を上方向に移動し、搬送ローラ
対58にニップ圧が過剰に作用することを防止できる。
【0104】なお、第1〜第3実施形態のニップ機構1
60、200、300において、駆動源に歯車等を介し
て係合している駆動ローラ58Aではなく駆動源に係合
していない従動ローラ58Bを移動させる構成としたた
め、ニップ機構160、200、300の構成が簡略化
される。
60、200、300において、駆動源に歯車等を介し
て係合している駆動ローラ58Aではなく駆動源に係合
していない従動ローラ58Bを移動させる構成としたた
め、ニップ機構160、200、300の構成が簡略化
される。
【0105】また、ニップ機構160、200、300
において、駆動ローラ58Aを上側、従動ローラ58B
を下側に配設したため、PS版プロセッサー10の上部
に配設される駆動源に駆動ローラ58Aを近接させて設
けることができるので、駆動機構の構成が簡略化され
る。
において、駆動ローラ58Aを上側、従動ローラ58B
を下側に配設したため、PS版プロセッサー10の上部
に配設される駆動源に駆動ローラ58Aを近接させて設
けることができるので、駆動機構の構成が簡略化され
る。
【0106】ところで、第1〜第3実施形態のニップ機
構160、200、300において、搬送ローラ対58
についてのみ説明したが、他の搬送ローラ対ついても同
様である。
構160、200、300において、搬送ローラ対58
についてのみ説明したが、他の搬送ローラ対ついても同
様である。
【0107】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るニップ機
構は、簡単な操作でニップ圧の付与および解除を実施す
ることができる。また、従動ローラを移動させるように
構成することにより、ニップ機構の構成を簡略化するこ
とができる。さらに、搬送ローラ対の上側に駆動ローラ
を配設することにより、駆動機構を簡略化することがで
きる。
構は、簡単な操作でニップ圧の付与および解除を実施す
ることができる。また、従動ローラを移動させるように
構成することにより、ニップ機構の構成を簡略化するこ
とができる。さらに、搬送ローラ対の上側に駆動ローラ
を配設することにより、駆動機構を簡略化することがで
きる。
【図1】本発明の実施形態に係るPS版プロセッサーの
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るニップ機構の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るニップ機構におけ
るニップ解除時の斜視図である。
るニップ解除時の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るニップ機構におけ
るニップ時の斜視図である。
るニップ時の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るニップ機構におけ
るニップ時の側面図である。
るニップ時の側面図である。
【図6】(A)は、図5の6−6線断面図であり、
(B)は同位置におけるニップ解除時の状態図である。
(B)は同位置におけるニップ解除時の状態図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るニップ機構の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るニップ機構におけ
るニップ時の側面図である。
るニップ時の側面図である。
【図9】(A)は、図8の9−9線断面図であり、
(B)は同位置におけるニップ解除時の状態図である。
(B)は同位置におけるニップ解除時の状態図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るニップ機構にお
けるニップ時の側面図である。
けるニップ時の側面図である。
【図11】(A)は、図10の11−11線断面図であ
り、(B)は同位置におけるニップ時の状態図である。
り、(B)は同位置におけるニップ時の状態図である。
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 58A 駆動ローラ(第1搬送ローラ) 58B 従動ローラ(第2搬送ローラ) 160 ニップ機構 162 フレーム(フレーム部材) 168 爪(ロック手段) 172 スペーサー(ロック手段) 174 凹部(ロック手段) 164 調整部材 194 スプリング(弾性部材) 200 ニップ機構 214 スプリング(弾性部材) 218 切り込み(ロック手段) 220 孔部(ロック手段) 222 係合部(ロック手段) 300 ニップ機構 308 軸部材(移動手段) 312 スプリング(弾性部材) 314 解除面(移動手段) 316 傾斜面(移動手段) 318 ニップ面(移動手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
感光材料処理装置において、前記感光材料を挟持搬送す
る第1搬送ローラと第2搬送ローラとから構成される搬
送ローラ対にニップ圧の付与および解除を行うニップ機
構であって、 前記第1搬送ローラを軸支するフレーム部材と、 前記フレーム部材に対してスライドし、前記第2搬送ロ
ーラを軸支する調整部材と、 前記調整部材をニップ方向に付勢する弾性部材と、 前記弾性部材の付勢力に抗して前記第2搬送ローラを前
記第1搬送ローラから離間させるように調整部材をロッ
クするロック手段と、 を備えることを特徴とする感光材料処理装置のニップ機
構。 - 【請求項2】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
感光材料処理装置において、前記感光材料を挟持搬送す
る第1搬送ローラと第2搬送ローラとから構成される搬
送ローラ対にニップ圧の付与および解除を行うニップ機
構であって、 前記第1搬送ローラを軸支するフレーム部材と、 前記フレーム部材に対してスライドし、前記第2搬送ロ
ーラを軸支する調整部材と、 前記調整部材をニップ方向に付勢する弾性部材と、 前記ニップ方向あるいは前記ニップ方向の反対方向に前
記弾性部材を移動させる変位手段と、 を備えることを特徴とする感光材料処理装置のニップ機
構。 - 【請求項3】 前記第1搬送ローラが駆動ローラ、前記
第2搬送ローラが従動ローラであることを特徴とする請
求項1または2記載の感光材料処理装置のニップ機構。 - 【請求項4】 前記第1搬送ローラが前記第2搬送ロー
ラの上側に配設されることを特徴とする請求項3記載の
感光材料処理装置のニップ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23166898A JP2000066412A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 感光材料処理装置のニップ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23166898A JP2000066412A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 感光材料処理装置のニップ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000066412A true JP2000066412A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=16927117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23166898A Pending JP2000066412A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 感光材料処理装置のニップ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000066412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009288790A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | E I Du Pont De Nemours & Co | クランプアセンブリを用いて円筒状エレメントを処理する装置および方法 |
-
1998
- 1998-08-18 JP JP23166898A patent/JP2000066412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009288790A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | E I Du Pont De Nemours & Co | クランプアセンブリを用いて円筒状エレメントを処理する装置および方法 |
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