JP2000035680A - 感光材料処理装置用処理液槽壁面構造 - Google Patents

感光材料処理装置用処理液槽壁面構造

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JP2000035680A
JP2000035680A JP20495298A JP20495298A JP2000035680A JP 2000035680 A JP2000035680 A JP 2000035680A JP 20495298 A JP20495298 A JP 20495298A JP 20495298 A JP20495298 A JP 20495298A JP 2000035680 A JP2000035680 A JP 2000035680A
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processing liquid
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JP20495298A
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English (en)
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Kazuo Ichikawa
和夫 市川
Tomoyuki Takigami
知之 滝上
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け性向上のために分割した側壁パーツ
同士の合わせ面からの処理液の漏出を防止すると共に、
外気に触れることを抑制する。 【解決手段】 孔160により、隣接する補助側壁15
4間の間隔寸法が拡大し、この位置での毛細管現象を回
避することができる。すなわち、この孔160までは現
像液は隙間を伝って上がってくるが、それ以上はこの孔
160によって阻止される。これにより、現像液が、毛
細管現象により補助側壁154の水平面154Bまで上
がってくることはなく、漏出を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を搬送し
ながら処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、前
記感光材料が処理液処理時に浸漬される処理液槽の壁面
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって処理され
る。このPS版プロセッサーでは、画像が記録されたP
S版を現像槽内を搬送しながらこの現像槽に貯留してい
る現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシロー
ラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光層を
除去するようにしている。このようにして処理の終了し
たPS版は、水洗部で水洗水によって水洗された後(水
洗処理)、不感脂化処理部でガム液が塗布され(不感脂
化処理)て版面保護等の処理が連続して行われる。
【0003】ここで、現像槽を含む処理液槽は、処理液
を貯留する箱状の母体と、この母体の側壁の内側に、こ
の側壁と平行に配設されると共に、PS版の搬送方向に
沿って複数に分割して形成された補助側壁パーツと、で
構成されている。
【0004】この補助側壁パーツには、現像槽内に配設
される搬送ローラ対(図示省略)の両端部を支持する役
目を有している。
【0005】ところで、PS版プロセッサでは、現像液
等の処理液の蒸発、炭酸ガスによる劣化を防止するた
め、PS版の搬送方向両側の補助側壁パーツ、これらの
補助側側壁パーツ間に設置される液面蓋、現像槽出入り
口近傍のブレード等により密閉性を保つようにしてお
り、このため、補助側壁パーツ間の合わせ面を密接にし
て、組み付けることが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補助側
壁パーツ同士を緊密に合わせたとしても、微小な隙間が
発生することが多い。この微小な隙間には、毛細管現象
が発生し易く、母体に貯留された処理液が、隙間に浸透
し、徐々に壁面の上方に移動することになる。すなわ
ち、密閉性を重視しているにも拘らず、壁面パーツの合
わせ面から処理液が補助側壁パーツ間の隙間を上昇して
さらに補助側壁パーツと他の部材等の隙間を伝わって異
なる処理槽中の処理液に混入して処理機能に悪影響を及
ぼしたり、また、補助側壁パーツ間を上昇した処理液か
ら析出した固形物が補助側壁パーツを汚したり、さらに
処理液が補助側壁パーツ間を上昇して漏出し、処理槽中
の処理液が減少するといった不具合を生じている。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、組み付け性向
上のために分割した側壁パーツ同士の合わせ面からの処
理液の漏出を防止すると共に、外気に触れることを抑制
することができる感光材料処理装置用処理液槽壁面構造
を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光材料を搬送しながら処理液処理する感光材料処理装
置に用いられ、前記感光材料が処理液処理時に浸漬され
る処理液槽の壁面構造であって、処理液を貯留する箱状
母体の側壁の内側に配置され、合わせ面が前記処理液面
と交わるように複数に分割された補助側壁パーツと、前
記補助側壁パーツの合わせ面に設けられ、前記箱状母体
に貯留される処理液の当該合わせ面の隙間への浸透を抑
制する抑制手段と、を有することを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、補助側壁
パーツ同士の合わせ面は、互いに硬質であるため、密接
して合わせても、微小な隙間が生じることがある。この
微小な隙間では、毛細管現象により、箱状母体に貯留さ
れた処理液が浸透し、当該隙間を伝って補助側壁パーツ
の上方まで上がってくる可能性がある。
【0010】そこで、補助側壁パーツの合わせ面に抑制
手段を設け、この処理液の浸透を抑制手段によって抑制
する。すなわち、抑制手段は、毛細管現象を回避する機
能を持つ。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記抑制手段が、前記補助側壁パ
ーツ間の隙間を拡大する切欠部であることを特徴として
いる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、前記抑制
手段が補助側壁パーツ間の隙間を拡大する切欠部であ
り、この切欠部によって、補助側壁パーツ間の一部の間
隔寸法が拡大され、毛細管現象を回避することができ
る。これにより、切欠部より上方には、処理液は浸透し
ていかなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に適用し
た感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッサ
ー10」と言う)が示されている。PS版プロセッサー
10は、図示しない焼付装置によって画像が焼付けられ
た感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を処
理する。
【0014】PS版プロセッサー10は、PS版12を
処理するための現像部22と、PS版12に付着した現
像液を水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後のP
S版12にガム液を塗布して不感脂化処理するフィニッ
シャー部26と、が配設されている。
【0015】外板パネル14には、スリット状の挿入口
34及び排出口36がそれぞれ設けられている。挿入口
34の外部には挿入台16が取付けられ、PS版12の
挿入口34への挿入を案内している。
【0016】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿
入口38は、現像液による処理を除く処理を行うための
PS版12の挿入口とされている。
【0017】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約15°から31
°の角度で現像部22へ向けて送り込み、約17°から
31°の角度で送り出すようになっている。
【0018】現像部22は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
【0019】ガイド板100には、複数の自由回転する
コロ(小型のローラ)102が取付けられており、PS
版12は、このコロ102に案内されながら搬送される
ようになっている。このとき、コロ102が回転するた
め、PS版12に摺動による傷付きは発生しない。
【0020】ガイド板100は、現像部22の形状に沿
って逆山型形状とされ、その最低位置を挟んで上下流側
におけるPS版12の上面に対応する位置には、それぞ
れブラシローラ104、106が配設されている。ま
た、ガイド板100の先端部には、PS版12の下面に
対応するようにブラシローラ108が配設されている。
【0021】ブラシローラ104、106、108は、
は、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されてPS版1
2の搬送方向に沿って回転するようになっている。
【0022】ブラシローラ104、106、108は、
現像部22の現像液によって膨潤した表面の不要となっ
た感光層をかき落とす役目を有しており、この機能を十
分に発揮させるため、PS版12を所定の押圧力で押圧
する必要がある。このため、ブラシローラ104、10
6には、前記ガイド板100に取付けられたコロ102
の一部が対応しており、ブラシローラ108には、串ロ
ーラ110が対応している。これにより、PS版12
は、所定の押圧力でブラシローラ104、106、10
8に接触しながら搬送され、不要となった感光層を確実
に除去することができる。
【0023】ブラシローラ108と串ローラ110とが
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取られるようになってい
る。
【0024】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下方になるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
【0025】ここで、液面蓋50のPS版12の搬送方
向前後端と近傍の外板パネル14には、ブレード116
が取付けられている。このブレード116は、それぞれ
上流側の搬送ローラ対32及び下流側の搬送ローラ対1
14の上下のローラに接触するように配設されており、
現像液が外気に晒されることによって生ずる炭酸ガスに
よる現像液の劣化及び現像液中の水分の蒸発を防止して
いる。
【0026】さらに、液面蓋50の上部はカバー35の
下面に形成された溝にはまり込んで、現像部22内の空
気の流動を防ぎ、新たな外気が現像液に触れて炭酸ガス
による現像液の劣化が促進されること、及び現像液中の
水分の蒸発が促進されることを防止している。
【0027】また、液面蓋50の下面におけるPS版1
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、若干弛みが生じた場合でも、PS版12の上面が感
光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等に当たること
がない。
【0028】前記現像部22の下流側の搬送ローラ対1
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
【0029】水洗部24には、2対の搬送ローラ52、
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
【0030】搬送ローラ52と搬送ローラ53との間、
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は、搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、そ
れぞれPS版12に対向する位置にパイプ内部と連通す
る吐出孔が設けられている。スプレーパイプ56、12
2のこの吐出孔からPS版12に向けて、図示しない水
洗水タンクからポンプによって汲み上げられた水洗水が
吐出され、PS版12の表裏面に速やかに拡がり、PS
版12の表裏面が水洗水によって洗浄される。そして、
PS版12に付着した水洗水が一対の搬送ローラ対53
によって絞り取られる。
【0031】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ58が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ5
8へ案内されるようになっている。
【0032】搬送ローラ58の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出孔がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、図示しない
ガム液槽からポンプによって汲み上げられたガム液がP
S版12上に滴下され、PS版12の表面に拡がり、P
S版12の表面に保護膜を形成する。
【0033】また、搬送ローラ58の上流側、かつ搬送
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された吐出ユニット126が配設され
ている。この吐出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が吐出する構造となっており、PS版12は裏面が
噴出ユニット126のスリット部分に接触しながら搬送
されるようになっている。すなわち、スリットがPS版
12の幅方向の全域に亘っているため、PS版12の下
面全てにガム液によって保護膜を形成することができ
る。
【0034】このフィニッシャー部26によるガム液塗
布が終了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬
送されて表裏面にガム液が若干残った状態で、排出口3
6から排出される。
【0035】図2には、本実施の形態に係る、処理液槽
における現像部22が示されている。
【0036】現像部22は、現像液を直接貯留するため
の箱状の母体槽150を備えており、この母体槽150
の開口端近傍まで現像液が貯留されるようになってい
る。
【0037】母体槽150の側壁152には、この側壁
152と平行で、前記搬送ローラ32等を支持するため
の複数の補助側壁154が設けられている。この補助側
壁154と側壁152との間には若干隙間があけられて
おり、この隙間に搬送ローラ対の駆動力を伝達する歯車
等が配設されている。
【0038】補助側壁154は、PS版12の搬送方向
に沿って複数に分割されており、それぞれ、互いに合わ
せ面同士が密着されて配列されている。
【0039】補助側壁154は、略L字型とされ、立設
面154Aの上端が側壁152方向に屈曲され、その水
平面154Bの先端が側壁152の上端に当接されてい
る。
【0040】これにより、前記歯車等の駆動系が配設さ
れる空間と、PS版12が搬送(図2の矢印A参照)さ
れる空間とを完全に分離することができ、このPS版1
2が搬送される空間は、補助側壁154、液面蓋50、
ブレード116と搬送ローラ32、114、蓋35等に
より密閉状態にされる。
【0041】ここで、図3に示される如く、組み付け状
態では、隣接する補助側壁154に設けられた切欠部1
58の中心が一致するため、それぞれの合わせ面に円形
の孔160が形成されるようになっている。
【0042】この孔160は、直径は約10mm程度とさ
れ、補助側壁154の合わせ面に生じる毛細管現象に起
因する現像液の浸透が孔160より上方へ上昇すること
を回避する役目を有している。
【0043】すなわち、図5に示される如く、液面レベ
ルLと補助側壁154の合わせ面とが接している部分か
ら、現像液が立設面154A間の隙間を伝って浸透し、
この隙間に沿って上がってくることがある(毛細管現
象)。
【0044】処理液が補助側壁154の立設面154A
の上端まで上がったのち、水平面154B間の隙間、側
壁152と水平面154B間の隙間を伝わって水洗部2
4内の水洗水に混入して水洗効率を悪いくしてしまうこ
とがある。また、立設面154A間の隙間を伝って上昇
した現像液の水分が蒸発し、その現像液の成分が析出し
て補助側壁154等を汚してしまうことがある。さら
に、現像液が補助側壁154の立設面154A間及び水
平面154B間の隙間を伝わって母体槽150から漏れ
出て母体槽150内の現像液が減ってしまうことがあ
る。
【0045】そこで、図3に示される如く、前記隙間の
途中に切欠部158(合わせ時には孔160)を設け、
この孔160による隙間寸法拡大によって、現像液の上
方への浸透を回避している。
【0046】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0047】図示しない焼付装置等によって画像が記録
されたPS版12は、挿入台16に載置されてから挿入
台16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入され
る。挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32に
よって引き入れられて現像部22へ送り込まれる。な
お、このPS版12の先端が挿入口34を通過すると、
センサによってこれを検出し、タイマーをスタートさせ
る。このタイマーは、水洗部24のスプレーパイプ56
から水洗水を吐出させるタイミングや、フィニッシャー
部26におけるガム液の吐出タイミングを計っている。
【0048】現像部22では、PS版12は一対の搬送
ローラ32からガイド板100によって下方へ案内され
て水平に対して15°から31°の角度で送り込まれ、
17°から31°の角度で送り出される。このとき、P
S版12は、ガイド板100に設けられたコロ102に
よって支持され、搬送に伴ってコロ102が回転するた
め、摺動によるPS版12の損傷はない。
【0049】このガイド板100(実際にはコロ10
2)に案内されて搬送される間にPS版12は、ブラシ
ローラ104、106、108によって表裏面がブラッ
シングされる。このブラッシングにより、PS版12の
表裏面の膨潤した不要な感光層を取り除くことができ
る。
【0050】このようにして、表裏面が均一に擦られて
処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114によ
って現像液が絞り取られながら現像部22から引き出さ
れて水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によっ
て挟持搬送される。この一対の搬送ローラ52にPS版
12が挟持される際、PS版12の先端はまず一対の搬
送ローラ52の下側ローラに当接したのち一対の搬送ロ
ーラ間に挟持されるように案内される。
【0051】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表裏
面に向けてスプレーパイプ56、122から水洗水が吐
出され、この水洗水によって洗浄され、PS版12の表
裏面に付着した水洗水は、一対の搬送ローラ53により
絞り取られる。
【0052】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、一対の搬送ローラ58に
よって挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ12
4、噴出ユニット126から吐出されるガム液がPS版
12の表裏面に塗布されて不感脂化処理される。不感脂
化処理されたPS版12は、フィニッシャー部26から
排出口36を通過して、図示しない乾燥部へ送り出され
る。
【0053】ここで、処理液槽、特に現像部22におい
ては、現像液が外気に触れることによる劣化を最小限に
抑えるべく、浮き蓋50を配設し、かつ、搬送ローラ3
2、114と浮き蓋50との隙間及び搬送ローラ32、
114と槽壁との隙間にブレード116を設けて、現像
部22をほぼ密閉空間としている。
【0054】ところで、本実施の形態の現像部22で
は、現像液を実質的に貯留する母体槽150と、この母
体槽150の側壁152の内側に搬送ローラ32等を掛
け渡して支持する複数の補助側壁154を組み付けるこ
とによって構成している。
【0055】しかしながら、補助側壁154同士を緊密
に合わせたとしても、微小な隙間が残り、これを連続し
た溝を形成すると、毛細管現象によって現像液がこの隙
間(溝)を伝って、補助側壁154に沿って上がり、水
平面154Bまで至る可能性がある。
【0056】そこで、本実施の形態の補助側壁154に
は、液面レベルLよりも若干上方(約10mm)に直径約10
mmの孔160を設けている。この孔160は、補助側壁
154の両端部にそれぞれ半円状の切欠部158を設け
ておき、組み付け時に隣接する切欠部158同士の中心
が合うことによって形成される。
【0057】この孔160により、隣接する補助側壁1
54間の間隔寸法が拡大し、この位置での毛細管現象を
回避することができる。すなわち、この孔160までは
現像液は隙間を伝って上がってくるが、それ以上はこの
孔160によって阻止される。
【0058】これにより、現像液が、毛細管現象により
補助側壁154の水平面154Bまで上がって、現像液
が水洗水に混入して水洗水の水洗効率が低下したり、現
像液の成分が析出して補助側壁154を汚したり、現像
液が漏れ出て母体槽150内の現像液が減ってしまった
りすることを防止することができる。
【0059】なお、本実施の形態では、抑制手段とし
て、補助側壁154にそれぞれ半円状の切欠部158を
設け、孔160を形成したが、図4(A)に示される如
く、切欠部158同士を必ずしも対向させる必要はな
い。また、図4(B)に示される如く、矩形の切欠部1
62であってもよい。また、図4(C)に示される如
く、切欠部162(ここでは、矩形状としたが、円形、
三角形等他の形状でもよい)は、補助側壁154の立設
面154Aの中間部に限らず、下端部に設けてもよい。
【0060】また、切欠部以外の抑制手段としては、補
助側壁154に水平方向の溝を形成したり、水分吸収シ
ートを貼りつけてもよい。
【0061】また、液面蓋50の側面と補助側壁154
Aとの間は、現像液が外気に触れるのを少なくするため
に微小な隙間となっている。しかし、この隙間を伝わっ
て現像液が上昇し、補助側壁パーツ同士の隙間で生ずる
のと同様な不具合が生ずる恐れがある。そこで、現像液
面の上方近傍の液面蓋50の側面に凹部を形成して補助
側壁154Aと液面蓋50の側面との距離を大きく取り
(例えば10cm)、現像液が液面蓋50の側面と補助側
壁154Aとの間を浸透して上昇しないようにしてもよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置用処理液槽壁面構造は、組み付け性向上のため
に分割した壁面パーツ同士の合わせ面からの処理液の漏
出を防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るPS版プロセッサーの概略
構成図である。
【図2】本実施の形態に係る現像槽の分解斜視図であ
る。
【図3】補助側壁の正面図である。
【図4】抑制手段の変形例を示す正面図である。
【図5】本実施の形態との比較例を示す補助側壁の正面
図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 22 現像部 24 水洗部 26 フィニッシャー部 110、112、118、120 串ローラ 150 母体槽 152 側壁 154 補助側壁 156 シール部材 158 切欠部(抑止手段) 160 孔(抑制手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
    感光材料処理装置に用いられ、前記感光材料が処理液処
    理時に浸漬される処理液槽の壁面構造であって、 処理液を貯留する箱状母体の側壁の内側に配置され、合
    わせ面が前記処理液面と交わるように複数に分割された
    補助側壁パーツと、 前記補助側壁パーツの合わせ面に設けられ、前記箱状母
    体に貯留される処理液の当該合わせ面の隙間への浸透を
    抑制する抑制手段と、を有することを特徴とした感光材
    料処理装置用処理液槽壁面構造。
  2. 【請求項2】 前記抑制手段が、前記補助側壁パーツ間
    の隙間を拡大する切欠部であることを特徴とする請求項
    1記載の感光材料処理装置用処理液槽壁面構造。
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