JP2002107897A - コロローラ構造 - Google Patents

コロローラ構造

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JP2002107897A
JP2002107897A JP2000294607A JP2000294607A JP2002107897A JP 2002107897 A JP2002107897 A JP 2002107897A JP 2000294607 A JP2000294607 A JP 2000294607A JP 2000294607 A JP2000294607 A JP 2000294607A JP 2002107897 A JP2002107897 A JP 2002107897A
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roller
shaft
rollers
axial direction
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JP2000294607A
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English (en)
Inventor
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Hideto Yamamoto
秀人 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃などのメンテナンスが容易なコロローラ
を得る。 【解決手段】 コロローラ100は、シャフト102に
複数のコロ104が回転自在に配置されている。また、
互いに隣接するコロの間には、スペーサ110が配置さ
れ、これにより、隣接するコロの間隔が略一定に保たれ
ている。このスペーサは、本体112に開口部114が
形成された略C字形状となっており、これにより、開口
部を広げる方向へ本体を弾性変形させて、シャフトから
着脱することができる。コロローラは、スペーサを取り
外すことによりコロが軸線方向に沿って移動可能とな
り、シャフトとスペーサの間は勿論、シャフトとコロの
間の付着物の除去が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャフトが挿通さ
れた複数の小型ローラが回転自在に設けられているコロ
ローラ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置では、画像露光した感
光材料を搬送しながら、この感光材料を処理液に浸漬し
たり、感光材料の表面に処理液を吹き付けるなどして、
複数の処理液によって現像等の処理を行う。
【0003】感光材料には、アルミニウム等の支持体に
感光層を設けた感光性平版印刷版(以下「PS版」と言
う)があり、このPS版を処理する感光材料処理装置で
あるPS版プロセッサーでは、PS版を現像液に浸漬し
て処理する現像工程、水洗水をPS版に吹き付けて水洗
処理を水洗工程、水洗処理の終了したPS版の表面にガ
ム液等の不感脂化処理液を塗布して不感脂化処理を施す
不感脂化工程等の、処理液を用いた複数の処理工程が設
けられ、画像露光されたPS版に、現像、水洗及び不感
脂化処理等を施すようになっている。
【0004】このようなPS版プロセッサーには、PS
版の搬送用としてシャフトの軸線方向に沿って複数のコ
ロ(小型ローラ)を所定間隔で配置したコロローラが設
けられているものがある。このコロローラは、複数のコ
ロがそれぞれシャフトを軸に回転自在となっており、こ
れらのコロがPS版プロセッサー内を搬送されるPS版
に接触しながら回転するようにして、PS版を所望の方
向へ案内するためなどに用いられている。ここで、小型
ローラとは、ローラの直径に対して径と交わる方向のロ
ーラの長さが長くても、直径より若干長い程度のローラ
である。
【0005】このようなコロローラでは、複数のコロを
所定の間隔に保持するために、シャフトの軸線方向に沿
って隣接するコロの間に、円筒状のスペーサを配置し、
コロが回転軸の軸線方向に移動しないようにしている。
【0006】ところで、コロローラでは、コロとシャフ
トの間やスペーサとシャフトの間などに、PS版に付着
して持ちこまれたごみや塵、析出した処理液中の成分が
付着することがある。このような付着物は、コロの回転
の抵抗となってしまい、コロに接触するPS版にこすり
跡等の損傷や仕上がり不良を生じさせることがある。
【0007】このために、PS版プロセッサーでは、コ
ロローラの清掃等のメンテナンスを定期的ないし所定の
タイミングで行う必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コロロ
ーラは、シャフトにコロと円筒状のスペーサを交互に配
置した構造となっているために、シャフトとコロやスペ
ーサの間を清掃するときには、コロローラを装置から取
り外して、コロ及びスペーサからシャフトを引き抜かな
ければならないという問題があり、メンテナンスが煩雑
である。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、清掃等のメンテナンスが極めて容易なコロローラ
構造を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の小型ローラにシャフトを挿通させ
て、感光材料の搬送路に対向して配置するコロローラ構
造であって、略円筒状の本体に軸線方向に沿って前記シ
ャフトの外径寸法より狭い所定幅の開口部を形成したス
ペーサを、前記シャフトの軸線方向に沿って互いに隣接
する前記小型ローラの間のシャフトに、前記本体を弾性
変形させることにより拡幅した前記開口部から嵌め込む
ことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、隣接する小型ローラ
(コロ)の間に配置する略円筒状のスペーサに、所定幅
の開口部を軸線方向に沿って形成している。これによ
り、スペーサは、本体を弾性変形させて開口部の開口幅
を広げることによりシャフトへの着脱が可能となる。
【0012】したがって、シャフトから小型ローラとス
ペーサを交互に取り外すことなく、シャフトからスペー
サのみを取り外すことが可能となる。また、スペーサを
取り外すことにより小型ローラがシャフトの軸線方向に
沿って移動可能となるので、スペーサとシャフトの間は
勿論、シャフトと小型ローラの間の清掃も容易となる。
【0013】請求項2に係る発明は、前記スペーサの前
記本体の開口部周縁に、軸線方向に沿って半径方向の外
方に突出する第1の突起部を形成していることを特徴と
する。
【0014】この発明によれば、本体の開口部周縁に軸
線方向に沿って第1の突起部を形成している。スペーサ
の本体に開口部を形成した場合、軸線方向に沿って受け
る圧力によって本体につぶれが生じ、小型ローラが軸線
方向に移動してしまうことがある。このとき、第1の突
起部を設けることにより、本体の軸線方向に沿ったつぶ
れ等の変形を防止し、小型ローラを所定の間隔に保持す
ることができる。
【0015】請求項3に係る発明は、前記スペーサの前
記本体の軸線方向の両端部に、半径方向の外方に突出す
る第2の突起部を、前記第1の突起部に連続して周方向
に沿って形成していることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、本体の軸線方向に沿っ
た両端部に第2の突起部を設けている。これにより、本
体が半径方向に変形してシャフトから外れるのを確実に
防止して、小型ローラを常に一定間隔で保持することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、感光材料処理装置の一
例として適用した感光性平版印刷版処理装置(以下「P
S版プロセッサー10」と言う)の概略構成を示してい
る。このPS版プロセッサー10は、感光材料として図
示しない露光装置によって画像露光された感光材料の一
種であるフォトポリマー版などの感光性平版印刷版(以
下「PS版12」と言う)の現像処理を行う。なお、P
S版12は、アルミニウム板等の薄肉矩形平板を支持体
として、この支持体に感光層を形成しており、フォトポ
リマー版は、光接合層、光重合層及びオーバーコート層
が重ねられて感光層が形成され、レーザ光により画像の
露光がなされることにより光重合層の画像部の重合反応
が促進される。
【0018】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部14と、現像液に
よって処理されたPS版12の水洗水を供給して水洗す
る水洗部16と、水洗後のPS版12にガム液を塗布し
て不感脂化処理する不感脂化処理部18と、PS版12
を乾燥させる乾燥部20と、が配設されている。
【0019】PS版プロセッサー10内には、処理タン
ク22が設けられている。この処理タンク22には、現
像部14となる位置に現像槽24が形成され、水洗部1
6及び不感脂化処理部18となる位置に水洗槽26及び
不感脂化処理槽28が処理槽として形成されている。
【0020】処理タンク22を覆う外板パネル30に
は、スリット状の挿入口32が形成され、処理タンク2
2には、乾燥部20側に排出口34が形成されている。
また、処理タンク22を覆うカバー36には、現像部1
4と水洗部16との間にPS版12を挿入するためのリ
エントリー用の挿入口(副挿入口)38が設けられてい
る。そのリエントリー挿入口38は、現像部14での処
理を除くPS版プロセッサー10での処理を行うための
PS版12の挿入口となっている。
【0021】挿入口32の外部には、挿入台40が設け
られ、現像部14のPS版12の挿入側には、ゴム製の
搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付けられ
たPS版12は、挿入台40に載置されて挿入口32か
ら、矢印A方向に沿って挿入されて、搬送ローラ対42
の間に送り込まれる。
【0022】搬送ローラ対42は、図示しない駆動手段
の駆動力によって回転して、挿入されたPS版12を引
き入れ、水平方向に対して約15°から31°の範囲の
角度で現像部14へ送り込む。
【0023】処理タンク22に形成されている現像槽2
4は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状とな
っており、PS版12の現像処理を行うための現像液を
貯留する。この現像槽24には、PS版12の搬送方向
に沿った下側にガイド板44が、底部に沿って配設され
ている。
【0024】ガイド板44は、現像槽24の上流部(挿
入口32側)に設けられ、自由回転をする複数のコロ
(小型のローラ)46が取り付けられている。搬送ロー
ラ対42によって現像部14内に送り込まれたPS版1
2は、このコロ46によって案内されながらガイド板4
4上を搬送される。
【0025】現像槽24には、水洗部16側に、外周が
ゴム製の搬送ローラ対48が配置されており、現像槽2
4内を略U字状に案内搬送されたPS版12は、この搬
送ローラ対48によって挟持されて現像槽24から引き
出される。PS版12は、このようにして現像槽24内
を搬送されるときに現像液に浸漬され、画像露光によっ
て感光した感光層の不要な部分が現像液により膨潤し、
支持体から剥離され、露光画像に応じて不要な感光層が
除去される。
【0026】なお、現像槽24内には、スプレーパイプ
50が設けられており、図示しないポンプによって吸引
した現像槽24内の現像液を、このスプレーパイプ50
によってPS版12の感光層面に吹き付け、PS版12
の表面に現像液を供給するとともに、現像槽24内の現
像液を循環させている。
【0027】また、現像槽24内には、ガイド板44と
搬送ローラ対48の間に、ブラシローラ80が設けられ
ている。このブラシローラ80は、現像液に浸漬されな
がら搬送されるPS版12の表面に毛材を接触させなが
ら回転することにより、PS版12の表面をブラッシン
グして、PS版12の表面からの不要な感光層の除去を
促進している。
【0028】現像部14には、下面が現像槽24に貯留
される現像液の液面より下方となるように液面蓋52が
配置されている。また、現像槽24の壁面及び液面蓋5
2には、挿入口32側に遮蔽部材54A、54Bが設け
られ、水洗部24側に遮蔽部材54C、54Dが取り付
けられている。処理タンク22には、排出口34の周囲
に遮蔽部材54E、54Fが取り付けられ、カバー36
のリエントリー挿入口38には、遮蔽部材54Gが取り
付けられている。
【0029】遮蔽部材54A〜54Gは、シリコンゴム
等によって形成されており、現像槽24内は、遮蔽部材
54A〜54G、搬送ローラ対42、48等によって形
成された密閉部内の空間に、液面に接触する大容量の液
面蓋52を設けて、この空間に閉じ込められた空気の量
を少なくすると共に、液面蓋52と遮蔽部材54A〜5
4G等によって現像液の液面近傍に新鮮な空気が入り込
んでくるのが防止され、空気中の炭酸ガスによる現像液
の劣化と水分の蒸発が抑えられている。なお、液面蓋5
2には、PS版12の搬送方向の上流側及び下流側の端
部下面に串ローラ52A、52Bが設けられ、現像部1
4内を搬送されるPS版12が液面蓋52の下面と接触
することによる表面(主に感光面)の損傷が防止されて
いる。
【0030】搬送ローラ対48によって現像槽24から
引き出されたPS版12は、搬送ローラ対48によって
表面に付着している現像液が絞り落とされながら水洗部
16へ送り込まれる。
【0031】水洗部16には、水洗槽26の上方に配設
された搬送ローラ対58、60によってPS版12を略
水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版1
2は、搬送ローラ対58、60に挟持されて水洗槽26
の上方を水平搬送される。
【0032】水洗部16には、搬送ローラ対58、60
の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプ
レーパイプ62A、62Bが設けられている。スプレー
パイプ62A、62Bは軸線方向がPS版12の幅方向
(搬送方向と直交する方向)に沿って配置され、PS版
12の搬送路に対向して複数の吐出孔が形成されてい
る。
【0033】水洗槽26には、処理液として水洗水を貯
留している。また、水洗槽26の底部には、配管82の
一端が開口している。この配管82には、図示しない給
液ポンプを介してスプレーパイプ62A、62Bが接続
している(図示省略)。スプレーパイプ62A、62B
では、PS版12の搬送に同期して給液ポンプが作動す
ることにより供給される水洗水を、吐出孔からPS版1
2へ向けて噴出する。PS版12は、この水洗水によっ
て表面に付着している現像液が洗い流される。
【0034】このように水洗水によって洗い流された現
像液は、水洗水と共に水洗槽26内に落下する。なお、
水洗水の新液は、PS版12の処理量に応じて図示しな
い手段によって水洗槽26に供給される。
【0035】PS版12に供給された水洗水は、PS版
12が搬送ローラ対60に挟持されて送り出されること
により、PS版12表裏面に付着していた現像液と共に
PS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に
回収される。なお、スプレーパイプ62A、62Bから
の水洗水の噴出方向は、スプレーパイプ62AがPS版
12の搬送方向下流側で、スプレーパイプ62BがPS
版12の搬送方向上流側としているが、これに限定され
ず他の方向であっても良い。
【0036】不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽
28の上方に搬送ローラ対56が設けられ、PS版12
は、この搬送ローラ対56によって不感脂化処理部18
内を搬送された後に、排出口34から送り出される。
【0037】不感脂化処理部18には、PS版12の搬
送路の上方側にスプレーパイプ64が設けられている。
スプレーパイプ64は、軸線方向がPS版12の幅方向
に沿って配置され、PS版12の搬送路に対向して複数
の吐出孔が形成されている。また、不感脂化処理部18
には、PS版12の搬送路の下方に、PS版12の幅方
向に亘って連続するスリットが形成された吐出ユニット
66が配設されている。
【0038】不感脂化処理槽28には、PS版12の版
面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液が
PS版12の搬送に同期して作動する図示しないポンプ
によってスプレーパイプ64及び吐出ユニット66に供
給される。スプレーパイプ64は、このガム液をPS版
12へ向けて滴下してPS版12の表面に広げて塗布す
る。また、吐出ユニット66は、PS版12の裏面側が
スリット部分に接触しながら通過するときに、スリット
から吐出するガム液をPS版12の裏面側の全面に塗布
する。
【0039】PS版12は、表裏面に塗布されるガム液
によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイプ6
4からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方向下
流側に限らず、他の方向であってもよい。また、PS版
12の搬送路の下側に吐出ユニット66を設けてガム液
を塗布するようにしているが、これに限らず、スプレー
パイプを設けてガム液を塗布するようにしてもよい。
【0040】不感脂化処理部18でガム液が塗布された
PS版12は、搬送ローラ対56に挟持されて、表裏面
にガム液が若干残った状態で排出口34から排出され、
乾燥部20へ送られる。
【0041】乾燥部20には、排出口34の近傍にPS
版12を支持する支持ローラ68が配設され、乾燥部2
0内でのPS版12の搬送路の中央部及び排出口70の
近傍に、搬送ローラ対72及び搬送ローラ対74が配設
され、PS版12は、支持ローラ68及び搬送ローラ対
72、74によって乾燥部20内を搬送される。
【0042】支持ローラ68と搬送ローラ対72との
間、及び搬送ローラ対72と搬送ローラ対74との間に
は、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト76A、7
6Bが配設されている。ダクト76A、76Bは、長手
方向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、P
S版12の搬送路に対向する面にスリット孔78が設け
られている。
【0043】ダクト76A、76Bは、図示しない乾燥
風発生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一
端側から供給されると、この乾燥風をスリット孔78か
らPS版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹
き付ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布さ
れているガム液が乾燥され、保護膜が形成される。な
お、排出口34には、PS版12を処理液によって処理
する不感脂化処理部18までのプロセッサ部と乾燥部2
0とを分離する図示しないシャッタが設けられ、排出口
34が不必要に開放されて、乾燥部20内の加熱された
空気が不感脂化処理部18へ入り込むのを防止してい
る。
【0044】このように構成されているPS版プロセッ
サー10では、図示しない焼付装置等によって画像が記
録されたPS版12が挿入台40に載置され、挿入口3
2へ挿入されと、搬送ローラ対42によってこのPS版
12を引き入れ、現像部14へ送り込む。なお、PS版
プロセッサー10では、挿入口32を通過するPS版1
2を図示しないセンサによって検出するとタイマーをス
タートさせる。このタイマーは、PS版12を搬送する
ための駆動手段の動作と共に、水洗部16のスプレーパ
イプ62A、62Bから水洗水を吐出させるタイミング
や、不感脂化処理部18におけるガム液の吐出タイミン
グの計測に用いる。
【0045】現像部14では、搬送ローラ対42によっ
てPS版12が水平方向に対して15°〜31°の範囲
の挿入角度で送りこまれて現像液に浸漬されながら搬送
される。また、このPS版12は、17°〜31°の範
囲の排出角度で現像液中から送り出される。PS版12
は、現像部14で現像液に浸漬されることにより、露光
画像に応じて感光層の不要部分が膨潤し、膨潤した感光
層が支持体から除去される。このときに、現像槽24内
に配置しているブラシローラ80によってPS版12の
表面をブラッシングすることにより、PS版12の表面
からの不要な感光層の除去を促進するようにしている。
【0046】なお、PS版プロセッサー10としては、
複数のブラシローラ80をPS版12の表面に対向する
ように配置してブラッシングするものであっても良く、
また、ブラシローラ80を用いずにPS版12の処理を
行うものであっても良い。
【0047】このようにして現像液による処理が行われ
て現像液中から送り出されたPS版12は、搬送ローラ
対48によって引き出されて水洗部16へ送られる。こ
のときに、搬送ローラ対48は、PS版12の表裏面に
付着してい現像液を、PS版12から絞り落としてい
る。
【0048】水洗部16では、このPS版12を搬送ロ
ーラ対58、60によって挟持して略水平状態で搬送し
ながら、スプレーパイプ62A、62Bから水洗水を噴
出する。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置し
ている搬送ローラ対60は、PS版12の表裏面に供給
した水洗水を、搬送ローラ対48によって絞り切れずに
残った現像液とともに絞り落としながら、このPS版1
2を不感脂化処理部18へ送り出す。
【0049】これにより、PS版12は、水洗部16を
通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落と
される。
【0050】不感脂化処理部18へ送られたPS版12
は、スプレーパイプ64と吐出ユニット66の間を通過
し、搬送ローラ対56に挟持されることにより、この搬
送ローラ対56によって不感脂化処理部18から送り出
される。
【0051】このとき、不感脂化処理部18では、スプ
レーパイプ64及び吐出ユニット66にガム液を供給
し、PS版12の表裏面にガム液を塗布する。搬送ロー
ラ対56は、PS版12を挟持搬送して、PS版12の
表裏面にガム液の薄膜を形成すると共に、余剰となった
ガム液をPS版12の表裏面から絞り落とす。
【0052】ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ロ
ーラ対56によって排出口34から乾燥部20へ送り込
まれる。なお、排出口34に設けている図示しないシャ
ッタは、PS版12の処理開始のタイミングないしPS
版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミン
グで作動して排出口34を開き、乾燥部20の乾燥風が
不必要に不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ
対56にガム液が固着してしまうのを防止すると共に、
排出口34から空気が入り込み、現像部14にまで及ん
で空気中の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止し
たり、現像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が
蒸発して排出口34から出てしまうのを防止している。
【0053】乾燥部20では、支持ローラ68及び搬送
ローラ対72、74によってPS版12を搬送しなが
ら、ダクト76A、76Bから乾燥風を吹き付ける。こ
れにより、PS版12は、塗布されているガム液によっ
て保護膜が形成されて排出口70から排出される。
【0054】ところで、図1に示すように、PS版プロ
セッサー10には、現像部14に本発明を適用したコロ
ローラ100が設けられている。このコロローラ100
は、現像槽24内でガイド板44の下流側のブラシロー
ラ80に対向する位置と、このブラシローラ80と搬送
ローラ対48の間の位置に、PS版12の搬送路に対向
して配置されている。
【0055】ブラシローラ80に対向するコロローラ1
00は、PS版12をブラシローラ80との間で挟ん
で、ブラシローラ80によってブラッシングされるPS
版12を抑えながら案内する。また、ブラシローラ80
と搬送ローラ対48の間に配置されているコロローラ1
00は、ブラシローラ80によってブラッシングされて
送り出されるPS版12を搬送ローラ対48へ向けて案
内する。
【0056】ここで、図2乃至図3を参照しながらコロ
ローラ100について説明する。図2及び図3に示すよ
うに、コロローラ100は、PS版12の搬送方向と直
交する方向に沿って配置されるシャフト102(図1も
参照)に、小型ローラである複数のコロ104が軸線方
向に沿って所定間隔で配置されている。
【0057】コロ104は、所定の外径寸法で略円柱状
ないし略円筒状に形成され、軸線方向に沿った両端部に
小径の突起部108が形成されている。このコロ104
には、軸心部にシャフト102が挿入される軸孔106
が形成されている。軸孔106の内径寸法は、シャフト
102の外形寸法より僅かに大きくなっており、軸孔1
06にシャフト102が挿入されたときに、コロ104
がシャフト102を軸に自在に回転可能となるようにし
ている。なお、このコロ104は、耐磨耗性、耐薬品性
等を考慮して、例えばラバロン(三菱化学製、商品名)
等のよって形成されている。
【0058】一方、シャフト102には、互いに隣接す
るコロ104の間にスペーサ110が配置されている。
このスペーサ110は、略円筒状の本体102の内径寸
法が、シャフト102の外形寸法と同じか僅かに大きく
なっており、内部にシャフト102が挿入可能となって
いる。
【0059】図2乃至図4に示すように、スペーサ11
0の本体112は、軸線方向に沿って切り欠かれた形状
で所定幅の開口部114が形成されている。これによ
り、スペーサ110の本体112は、軸線方向から見た
形状が略C字形状となっている。図4に示すように、こ
の開口部114の開口幅Dは、シャフト102の外径寸
法dよりも狭くなっている。また、この本体112は、
耐薬品性、変形性等を考慮した例えばポリプロピレンな
どによって形成され、開口部114を拡幅する方向に弾
性変形可能となっている。
【0060】このように形成されているスペーサ110
は、本体112の開口部114を拡幅する方向へ弾性変
形させて、シャフト102へ嵌め込まれる。これによ
り、本体112にシャフト102が挿入された状態とな
る。また、本体112は、開口部114を広げる方向へ
弾性変形されることにより、シャフト102から取り外
すことができるようになっている。なお、この開口部1
14としては、図4に示すように、本体112の軸心を
中心にした角度θが、60°〜150°、好ましくは9
0°〜120°となる範囲で形成することができるが、
このとき、変形性を考慮し、シャフト102へ嵌め込み
易く、かつ、不用意にシャフト102から外れることが
ない範囲とすることが好ましい。
【0061】図2乃至図4に示すように、スペーサ11
0の本体112には、軸線方向に沿った両端部に半径方
向の外方に突出するリブ116が第2の突起部として形
成されている。このリブ116は、本体112の周方向
に沿って連続して形成されている。これにより、本体1
12の、開口部114の軸線方向に沿った不用意な変形
を防止し、本体122がシャフト102から不用意に外
れることがないようにしている。
【0062】このリブ116の軸線方向に沿った両側の
端面118は、滑らかに形成されており、コロ104の
端面(突部108の端面)に接触したときに摩擦が生じ
てコロ104の回転を阻害するのを防止している。ま
た、このリブ116は、軽量化等のために本体112の
肉厚を薄くしたときに、本体112がコロ104の軸孔
106に嵌りこんで、コロ104が回転する時の抵抗と
なってしまうのを防止している。
【0063】図2及び図3に示すように、スペーサ11
0の本体112には、開口部114の周縁に第1の突起
部としてリブ120が形成されている。このリブ120
は、本体112の軸線方向に沿って延設され両端がリブ
116に連結している。
【0064】これにより、スペーサ110は、本体11
2の軸線方向に沿った強度の向上が図られている。すな
わち、リブ120を設けることにより本体112が軸線
方向に沿って受ける圧力によってつぶれ等の変形が生じ
るのを防止している。
【0065】図2に示すように、このスペーサ110の
軸線方向に沿った長さLは、シャフト102の軸線方向
に沿って配置するコロ104の間隔(例えばコロ104
の軸線方向に沿った中心の間隔l)に基づいた長さとな
っている。すなわち、コロローラ100は、シャフト1
02に複数のコロ104が配置された状態で、互いに隣
接するコロ104の間で、シャフト100にスペーサ1
10を嵌め込むことにより、コロ104は、軸線方向の
中心が間隔lとなるように、軸線方向に沿った移動が阻
止される。
【0066】このように構成されているコロローラ10
0は、PS版プロセッサー10内を搬送されるPS版1
2が、コロ104のそれぞれの外周面に接触することに
より、コロ104がPS版12の搬送速度に応じて回転
し、PS版12を損傷させることなく所定の搬送路に沿
って案内する。
【0067】ところで、コロローラ100は、コロ10
4の間に配置しているスペーサ110が容易に取り外す
ことができる。すなわち、スペーサ110は、本体11
2が略C字形状に形成され、開口部114をシャフト1
02の外形寸法dより広げるように弾性変形させること
により、シャフト102から取り外すことができる。ま
た、コロローラ100は、コロ104の間からスペーサ
110を取り外すことにより、コロ104がシャフト1
02の軸線方向に移動可能となる。
【0068】これにより、シャフト102とスペーサ1
10の間のごみや塵、処理液中の成分等の付着物を落と
すことができる。また、スペーサ110を取り外すこと
によりコロ104が軸線方向に沿って移動可能となるた
め、シャフト102とコロ104の間等に付着している
付着物を容易に落とすことができる。
【0069】このようなコロローラ100の洗浄が終了
したあとは、取り外したスペーサ110をコロ104の
間でシャフト102へ嵌め込んで装着すれば良く、この
ときも本体112の開口部114を広げるように弾性変
形させれば簡単に取り付けることができる。
【0070】これにより、コロローラ100は、洗浄等
のメンテナンスが極めて容易となり、コロ104が、ゴ
ミや塵、処理液中の成分等の析出物によって回転ができ
なくなって、PS版12に接触跡や損傷等の仕上がり不
良を生じさせるのを確実に防止することができる。
【0071】一方、コロ104の間に設けるスペーサ1
10は、本体112の軸線方向の両端部にリブ116を
形成すると共に、開口部114に沿ってリブ120を形
成することにより補強を施している。これにより、軸線
方向の両側のコロ104に押圧されてつぶれ等が生じる
ことがなく、隣接するコロ104の間隔を略一定に保つ
ことができる。また、スペーサ110は、本体112に
リブ116を形成していることにより、シャフト102
からの着脱時に破損してしまうことがない。
【0072】さらに、コロローラ100は、コロ104
の間に配置するスペーサ110が着脱可能となっている
ため、例えば、スペーサ110ン長さLを所望の長さに
することにより、コロ104の間隔lを任意に変更する
ことができる。これにより、例えば、幅寸法の短いPS
版12を処理するときには、コロ104の間隔lを狭め
て、PS版12の幅方向の端部がコロ104の間に入り
こむのを防止して円滑に搬送することができる。
【0073】また、シャフト102には、コロ104を
少なくとも2個、スペーサ110は、これら2個のコロ
104の間に1個装着することができ、コロ104及び
スペーサ110は、これ以上の個数を適宜装着すること
ができる。
【0074】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、現像槽24内に配置したコロローラ100を例
に説明したが、PS版12の搬送路に沿った任意の位置
に配置することができる。
【0075】また、本実施の形態では、感光材料として
PS版12を処理するPS版プロセッサー12を例に説
明したが、本発明のコロローラは、PS版12に限らず
他の感光性平版印刷版や、印画紙や写真フィルム等の種
々の感光材料を処理する任意の構成の感光材料処理装置
に用いることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
型ローラの間に配置するスペーサの本体の断面形状を略
C字形状に形成して、シャフトから着脱可能とすること
により、清掃等のメンテナンスが極めて容易となる。こ
れにより、小型ローラが感光材料に損傷等の仕上がり不
良を生じさせてしまうのを確実に防止することができる
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサーの
概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したコロローラの要部を示
すシャフトの軸線と直交する方向から見た概略図であ
る。
【図3】スペーサの一つを外した状態のコロローラを示
す要部斜視図である。
【図4】スペーサとコロローラの要部を軸線方向の一端
側から見た概略図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー 12 PS版(感光材料) 14 現像部 24 現像槽 100 コロローラ 102 シャフト 104 コロ(小型ローラ) 110 スペーサ 112 本体 114 開口部 116 リブ(第2の突起部) 120 リブ(第1の突起部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の小型ローラにシャフトを挿通させ
    て、感光材料の搬送路に対向して配置するコロローラ構
    造であって、 略円筒状の本体に軸線方向に沿って前記シャフトの外径
    寸法より狭い所定幅の開口部を形成したスペーサを、前
    記シャフトの軸線方向に沿って互いに隣接する前記小型
    ローラの間のシャフトに、前記本体を弾性変形させるこ
    とにより拡幅した前記開口部から嵌め込むことを特徴と
    するコロローラ構造。
  2. 【請求項2】 前記スペーサの前記本体の開口部周縁
    に、軸線方向に沿って半径方向の外方に突出する第1の
    突起部を形成していることを特徴とする請求項1に記載
    のコロローラ構造。
  3. 【請求項3】 前記スペーサの前記本体の軸線方向の両
    端部に、半径方向の外方に突出する第2の突起部を、前
    記第1の突起部に連続して周方向に沿って形成している
    ことを特徴とする請求項2に記載のコロローラ構造。
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