JP2003294666A - 電導度センサ - Google Patents

電導度センサ

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JP2003294666A
JP2003294666A JP2002096105A JP2002096105A JP2003294666A JP 2003294666 A JP2003294666 A JP 2003294666A JP 2002096105 A JP2002096105 A JP 2002096105A JP 2002096105 A JP2002096105 A JP 2002096105A JP 2003294666 A JP2003294666 A JP 2003294666A
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hole
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JP2002096105A
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English (en)
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Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Miyuki Endo
幸 遠藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電導度センサの製造時間の短縮、低コスト化
及びメンテナンス性の向上を図る。 【解決手段】 ホルダ116には、取付孔148、15
0に電極112が挿入され、ホルダの穴部146にスペ
ーサ164を挿入してキャップ144によって閉塞され
る。これにより、電極の拡径部118が拡孔部158内
に挿入されて底面158Aに当接し、検知部124が取
付孔内で位置決めされる。このときに、拡孔部の底面に
形成している段差部内にスペーサ174が嵌って、圧縮
されることにより、穴部内が確実にシールされて、電極
の検知部を処理液中に挿入しても、液漏れが生じること
がない。また、キャップを取り外すことにより電極が引
出し可能となるので、電極の清掃等のメンテナンスが容
易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理槽内に貯留す
る現像液等の処理液によって感光材料を処理する感光材
料処理装置に係り、詳細には、処理液中に挿入した電極
によって電導度を測定する電導度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置には、感光材料として
アルミニウム等の支持体に感光層を設けた感光性平版印
刷版(以下「PS版」と言う)を現像処理する印刷版現
像装置(以下「PS版プロセッサー」とする)等があ
る。このPS版プロセッサーでは、PS版を現像液に浸
漬して処理する現像工程、現像処理の終了したPS版の
表裏面に水洗水を吹き付けて水洗処理する水洗工程、水
洗処理したPS版の表裏面にガム液等の不感脂化処理液
を塗布して不感脂化処理を行なう不感脂化工程等の処理
工程が設けられている。
【0003】このようなPS版プロセッサーでは、現像
槽内に現像液を貯留して、PS版をこの現像液に浸漬し
ながら搬送することにより、画像露光によって不要とな
った感光層を、PS版の表面から除去するようにしてい
る。
【0004】このとき、PS版プロセッサーでは、現像
液の電導度を測定して、測定結果に基づいて補充液等の
補充を行うことにより現像液の電導度を所定範囲に保っ
て、PS版を適正に処理できるようにしている。
【0005】ところで、電導度の測定は、一対の電極を
一定間隔に保持して現像液中に挿入する必要がある。こ
のために電導度センサでは、一端にリード線が接続され
た電極を用い、この電極をホルダに取り付けることによ
り一定の間隔で一対の電極を保持するようにしている。
【0006】このとき、電極とリード線との接続部分の
周囲に樹脂を流し込んだゴムモールドタイプの液シール
が行われている。また、電導度センサに用いる電極は、
測定精度の向上を図るために、先端部の一定領域のみが
現像液中に漬かるように、この領域を除く部分にテフロ
ン(R)コーティングが施されている。
【0007】しかしながら、このような液シールでは、
完全にモールドした状態でも液漏れが生じてしまうこと
があり、これにより電導度の測定値に変動が生じて、適
正な電導度の測定が困難となることがある。
【0008】また、ゴムモールドタイプの液シールで
は、樹脂の硬化に時間がかかり、この硬化時間が、電導
度センサの製造時間や製品コストに影響を与えてしま
う。また、液シールの不良が生じることも多いので、こ
の製品ロスがより一層製造時間や製品コストに影響を与
えてしまっている。
【0009】一方、現像液中には、PS版の親水性成分
であるシリケートのカスが浮遊しており、このシリケー
トカス等の浮遊物が電極に付着すると、測定値に影響を
及ぼして、正確な電導度の測定が困難となる。これを防
止するためには、電導度センサの電極を定期的に清掃す
る必要があるが、電極は外乱による測定値の影響を抑え
るために周囲が囲われており、また、ゴムモールドタイ
プの液シールでは、電極の分解が困難であり、このため
に、電極の清掃等のメンテナンスを行うときには、電極
をホルダに取り付けたままで特殊な薬品に電極を漬ける
ようにしなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、組み付け性の向上を図ること
により製造時間の短縮および低コスト化を可能とすると
共にメンテナンス性の向上が図られる電導度センサを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、一端側に穴部が形成されると共に該穴部の
底面から処理液中に浸漬される他端側へ向けて一対の取
付孔が形成されたホルダと、対で配置されるそれぞれの
一端側に処理液中へ挿入される検知部が形成されると共
に他端側に拡径部が形成された棒状の電極と、略リング
状に形成された内部に前記検知部側から前記電極が挿入
されることにより前記拡径部に対向するシール材と、略
ブロック状に形成されて前記穴部内に挿入されることに
より前記取付孔に挿入された電極の拡径部と前記穴部の
底面との間で前記シール材を挟んで前記取付孔の穴部側
の開口を閉塞可能とするスペーサと、を含むことを特徴
とする。
【0012】この発明によれば、ホルダに形成した取付
孔に穴部側から電極を挿入して配置する。このホルダの
取付孔側を処理液に浸漬することにより電極の検知部が
処理液中に挿入されて、処理液の電導度の測定が可能と
なる。
【0013】また、ホルダでは、穴部内にスペーサが挿
入されて、このスペーサによって電極の拡径部を穴部の
底面側に押し付けることにより、穴部の底面と拡径部と
の間に配置されているシール材が圧縮され、このシール
材によって取付孔と穴部との間が緊密に閉塞されてシー
ルされる。
【0014】これにより、ゴムモールドタイプの液シー
ルを用いることなく、確実に液シールを行うことができ
る。また、ゴムモールドタイプの液シールを行うことが
ないので、製造時間の短縮と低コスト化が可能となると
ともに、ホルダから電極を簡単に取り外すこともできる
ので、電極の清掃等のメンテナンスも容易となる。
【0015】このような本発明では、前記ホルダに装着
されることにより前記穴部を閉塞するキャップを備え、
該キャップによって前記穴部が閉塞されることにより前
記スペーサが前記電極の拡径部を介して前記シール材を
圧縮するものであっても良く、これにより、シール材を
用いた確実な液シールが可能となる。
【0016】さらに、本発明では、前記取付孔のそれぞ
れの前記穴部側に前記電極の拡径部が挿入される拡孔部
が形成され、前記シール材が前記拡孔部の底面と前記電
極の拡径部の間に配置されるものであっても良く、前記
拡孔部の底面に前記シール材が入り込む段差部が形成さ
れ、前記電極の拡径部を前記拡孔部の底面に当接させる
ことにより、前記段差部内で前記シール材が圧縮される
ものであっても良い。
【0017】これにより、液シールとともに、ホルダに
対する電極の検知部の正確な位置決めが可能となり、高
精度での電導度の計測が可能となる。
【0018】また、本発明は、前記検知部を露出させる
ように前記電極にテフロン(R)チューブを装着してい
ることがより好ましい。
【0019】これにより、電極を部分的なテフロン
(R)コーティングを施すことなく被覆することができ
るので、製作作業が容易となるとともに低コスト化が可
能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に感光材
料処理装置の一例として適用したPS版プロセッサー1
0の概略構成を示している。このPS版プロセッサー1
0は、図示しない露光装置によって画像露光された感光
性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)の現像処理
を行う。なお、感光材料として用いるPS版12は、ア
ルミニウム板等の薄肉矩形平板を支持体として、この支
持体に感光層を形成している。また、PS版12として
は、光接合層、光重合層及びオーバーコート層を重ねて
感光層を形成し、レーザ光により画像の露光がなされる
ことにより光重合層の画像部の重合反応が促進されるフ
ォトポリマー版等の適用も可能である。
【0021】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部14と、現像液に
よって処理されたPS版12に水洗水を供給して水洗す
る水洗部16と、水洗後のPS版12に版面保護用のガ
ム液を塗布して不感脂化処理する不感脂化処理部18
と、PS版12を乾燥させる乾燥部20と、が配設され
ている。すなわち、PS版プロセッサー10では、PS
版12の搬送方向(図1の矢印A方向)に沿って、現像
工程、水洗工程、不感脂化処理工程及び乾燥工程が順に
配置されている。
【0022】PS版プロセッサー10内には、処理タン
ク22が設けられている。この処理タンク22には、処
理槽として現像部14となる位置に現像槽24が形成さ
れ、水洗部16及び不感脂化処理部18となる位置に水
洗槽26及び不感脂化処理槽28が形成されている。ま
た、処理タンク22には、現像槽24の上流側に挿入部
34のスペースが設けられ、不感脂化処理槽28の下流
側に乾燥部20のスペースが設けられている。
【0023】処理タンク22を覆う外板パネル30に
は、スリット状の挿入口32が形成され、挿入口32か
ら現像部14の間が挿入部34となっている。
【0024】PS版プロセッサー10には、処理タンク
22の上部及び乾燥部20の上部を覆うカバー36、3
8が設けられている。挿入口32側のカバー36は、処
理タンク22の挿入部34から水洗部16の上部を覆
い、カバー38は、水洗部16の上部から乾燥部20の
上部の間を覆うように配置される。
【0025】また、カバー36には、現像部14と水洗
部16との間にPS版12を挿入するためのリエントリ
ー用の挿入口(副挿入口)40が設けられている。その
副挿入口40は、現像部14での処理を除くPS版プロ
セッサー10での処理を行うためのPS版12の挿入用
となっている。
【0026】挿入口36に隣接する挿入部34には、ゴ
ム製の搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付
けられたPS版12は、挿入口32から矢印A方向に沿
って挿入されることにより、搬送ローラ対42の間に送
り込まれる。
【0027】搬送ローラ対42は、回転駆動されること
により、このPS版12を挿入口32から引き入れなが
ら、水平方向に対して約15°から31°の範囲の角度
で現像部14へ送り込む。なお、本実施の形態では、支
持体の一方の面に感光層を形成した片面タイプのPS版
12を用いており、PS版12は、感光層が上方へ向け
られた状態で挿入口32からPS版プロセッサー10内
へ挿入される。
【0028】処理タンク22に形成されている現像槽2
4は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状とな
っており、PS版12の現像処理を行うための現像液を
貯留する。この現像槽24には、PS版12の搬送方向
に沿った下側にガイド板44、46が、底部に沿って配
設されている。また、現像槽24には、上流部(挿入部
34側)、中流部及び下流部(水洗部16側)に、搬送
ローラ対48、50、52が配設されている。
【0029】搬送ローラ対42によって挿入口32から
引き入れられたPS版12は、搬送ローラ対48の間へ
送り込まれ、搬送ローラ対48は、このPS版12を現
像槽24内に引き入れる。
【0030】ガイド板44は、搬送ローラ対48、50
の間に配置され、搬送ローラ対48によって現像槽24
内に引き入れられるPS版12を、斜め下方へ向けて案
内する。また、ガイド板46は、搬送ローラ対50、5
2の間に配置されて、PS版12を現像槽24の底面に
沿って斜め上方へ向けて案内する。
【0031】搬送ローラ対50は、回転駆動されること
により、ガイド板44によって案内されてくるPS版1
2に搬送力を付与しながらガイド板46へ向けて送り出
す。これにより、PS版12は、現像槽24内を略U字
状に案内搬送されながら、現像液に浸漬される。
【0032】また、搬送ローラ対52は、例えば外周部
がゴム製のローラによって形成されており、ガイド板4
6によって案内されるPS版12を挟持して現像槽24
から引き出しながら、水洗部16へ送り込む。PS版1
2は、このようにして現像槽24内を搬送されるときに
現像液に浸漬され、露光されることにより不要となった
感光層が除去される。
【0033】現像槽24内には、ガイド板44、46の
下面側にスプレーパイプ54、56が設けられている。
また、ガイド板44、46のそれぞれには、多数の通液
孔(図示省略)が穿設されている。
【0034】スプレーパイプ54、56には、後述する
循環ポンプによって吸引した現像槽24内の現像液が供
給されるようになっており、スプレーパイプ54、56
からこの現像液を噴出する。これにより、現像槽24内
の現像液が攪拌されて、PS版12の均一な処理が可能
となるようにしている。このとき、ガイド板44、46
に形成さている通液孔からPS版12の搬送路側に現像
液が回りこむことにより、PS版12の迅速な現像処理
と処理ムラの発生を防止するようにしている。
【0035】また、現像槽24内には、ガイド板46に
対向してブラシローラ58、搬送ローラ60が設けられ
ている。このブラシローラ58は、現像液に浸漬されな
がらガイド板46上を搬送されるPS版12の表面に毛
材を接触させながら回転することにより、PS版12の
表面をブラッシングして、PS版12の表面からの不要
な感光層の除去を促進している。このとき、搬送ローラ
60は、ブラシローラ58によってブラッシングされる
PS版12が、ガイド板46から浮き上がるのを防止し
ている。
【0036】搬送ローラ対52によって現像槽24から
引き出されたPS版12は、この搬送ローラ対52によ
って表面に付着している現像液が絞り落とされながら水
洗部16へ送り込まれる。
【0037】水洗部16には、水洗槽26の上方に配設
された搬送ローラ対62、64によってPS版12を略
水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版1
2は、搬送ローラ対62、64に挟持されて水洗槽26
の上方を水平搬送される。
【0038】水洗部16には、搬送ローラ対62、64
の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプ
レーパイプ66、68が設けられている。スプレーパイ
プ66、68は軸線方向がPS版12の幅方向(搬送方
向と直交する方向)に沿って配置され、PS版12の搬
送路に対向する複数の吐出孔(図示省略)が、軸線方向
に沿って形成されている。
【0039】水洗槽26には、水洗水が貯留されてお
り、PS版プロセッサー10では、図示しない給水ポン
プによって、PS版12の搬送に同期させて、スプレー
パイプ66、68に水洗水を供給する。これにより、水
洗水が、スプレーパイプ66、68からPS版12へ向
けて噴出されて、PS版12の表面に付着している現像
液を洗い流す。
【0040】PS版12に供給された水洗水は、PS版
12が搬送ローラ対64に挟持されて送り出されること
により、PS版12表裏面に付着していた現像液と共に
PS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に
回収される。なお、スプレーパイプ66、68からの水
洗水の噴出方向は、スプレーパイプ66がPS版12の
搬送方向上流側で、スプレーパイプ68がPS版12の
搬送方向下流側としているが、これに限定されず他の方
向であっても良い。また、水洗水の新液は、PS版12
の処理量に応じて図示しない手段によって水洗槽26に
供給される。
【0041】不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽
28の上方に搬送ローラ対70が設けられ、PS版12
は、搬送ローラ対64によって搬送ローラ対70へ向け
て搬送されることにより、不感脂化処理部18内を搬送
された後に、搬送ローラ対70によって挟持されて乾燥
部20へ向けて送られる。
【0042】不感脂化処理部18には、PS版12の搬
送路の上方側にスプレーパイプ72が設けられ、搬送路
の下方側にスプレーパイプ74が設けられている。スプ
レーパイプ72、74は、長手方向(軸線方向)がPS
版12の幅方向に沿い、PS版12の搬送路を挟んで上
下に配置されている。また、スプレーパイプ72、74
には、PS版12の幅方向に沿って複数の吐出孔が形成
されている。
【0043】不感脂化処理槽28には、PS版12の版
面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液が
PS版12の搬送に同期してスプレーパイプ72、74
に供給される。スプレーパイプ72は、このガム液をP
S版12へ向けて滴下してPS版12の表面に広げて塗
布する。また、スプレーパイプ74は、吐出孔からPS
版12の裏面へ向けてガム液を吐出して、PS版12の
裏面にガム液を塗布する。
【0044】PS版12は、表裏面に塗布されるこのガ
ム液によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイ
プ72からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方
向下流側に限らず、他の方向であっても良く、また、整
流板を設け、この整流板へ向けて噴出したガム液を、整
流板でPS版12の幅方向に沿って均一に拡散させなが
ら、PS版12の表面に流し落として塗布するようにし
てもよい。また、スプレーパイプ74に換えて、吐出し
たガム液にPS版12が接触しながら移動することによ
りPS版12の裏面にガム液を塗布する吐出ユニット等
を用いても良い。
【0045】なお、不感脂化処理部18には、搬送ロー
ラ対70の上方に洗浄スプレー76が設けられ、搬送ロ
ーラ対70の上方のローラに接触しながら回転する洗浄
ローラ78が設けられており、予め設定している所定の
タイミングで、この洗浄スプレー76から搬送ローラ対
70の上方のローラと洗浄ローラ78の接触位置に、整
流板80を介して洗浄水を滴下することにより、洗浄水
を搬送ローラ対70の上方のローラの周面に均一に拡散
させて、搬送ローラ対70の上下のローラの周面からガ
ム液を洗い流し、ローラの周面にガム液が固着してPS
版12を損傷させてしまうのを防止するようにしてい
る。
【0046】不感脂化処理部18でガム液が塗布された
PS版12は、搬送ローラ対70に挟持されて、表裏面
にガム液が若干残った状態で乾燥部20へ送られる。
【0047】PS版プロセッサー10には、不感脂化処
理部18と乾燥部20の間に、仕切り板82が設けられ
ている。この仕切り板82は、PS版12の搬送路の上
方に、処理タンク22の上端と対向するように配置され
ており、これにより、不感脂化処理部18と乾燥部20
の間にスリット状の挿通口84が形成されている。な
お、仕切り板82は、二重構造となっており、これによ
り、挿通口84の乾燥部20側に溝状の通気路が形成さ
れ、乾燥部20内の空気がこの通気路内に入り込むこと
により、乾燥部20内の空気が挿通口84から不感脂化
処理部18内に入り込んでしまうのを防止している。
【0048】乾燥部20内には、挿通口84の近傍に、
PS版12を支持する支持ローラ86が配設され、ま
た、PS版12の搬送方向の中央部及び、排出口88の
近傍には、搬送ローラ対90及び搬送ローラ対92が配
設されている。PS版12は、支持ローラ86及び搬送
ローラ対90、92によって乾燥部20内を搬送され
る。
【0049】支持ローラ86と搬送ローラ対90との
間、及び搬送ローラ対90と搬送ローラ対92との間に
は、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト94、96
が配設されている。ダクト94、96は、長手方向がP
S版12の幅方向に沿って配設されており、PS版12
の搬送路に対向する面にスリット孔98が設けられてい
る。
【0050】ダクト94、96は、図示しない乾燥風発
生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一端側
から供給されると、この乾燥風をスリット孔98からP
S版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹き付
ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布されて
いるガム液が乾燥され、保護膜が形成される。
【0051】なお、現像部14には、下面が現像槽24
に貯留される現像液の液面より下方となるように遮蔽蓋
100が配置され、現像槽24内の現像液の液面が空気
と接触する面積を狭めている。また、カバー36の副挿
入口(リエントリー用の挿入口)40には、図示しない
遮蔽部材によって閉塞されており、この遮蔽部材によっ
て外気が現像部14内に入り込むのを防止している。さ
らに、遮蔽蓋100は、液面から突出する搬送ローラ対
48、52の上側のローラ等との間が狭められており、
これにより、新鮮な空気の流通を少なくすることで現像
槽24内の現像液の空気中の炭酸ガス等による劣化を防
止するようにしている。なお、遮蔽蓋100及び処理タ
ンク22と搬送ローラ対48、52等の間にシリコンゴ
ム等によって形成したブレード状の遮蔽部材を設けて、
現像槽24内の現像液が新鮮な外気と接触したり、現像
液中の水分が蒸発してしまうのを防止してもよい。
【0052】ところで、PS版プロセッサ10には、循
環ポンプ102が設けられている。この循環ポンプ10
2の吸引側は、配管104を介して現像槽24の底部に
連結している。また、循環ポンプ102の吐出側は、配
管106を介してスプレーパイプ54、56に接続して
いる。
【0053】これによりPS版プロセッサ10では、循
環ポンプ102が作動することにより、現像槽24内の
現像液が循環される。このとき、現像液がスプレーパイ
プ54、56から吐出されることにより、現像槽24内
で現像液が均一に攪拌される。なお、PS版プロセッサ
10には、温調手段が設けられており、現像液の循環及
び攪拌を行いながら、現像液を所定温度に維持するよう
になっている。
【0054】一方、配管106には、分岐管108が形
成されており、この分岐管108に、本発明を適用した
電導度センサ110が設けられている。この分岐管10
8には、循環ポンプ102が作動することにより、現像
槽24内の現像液が入りこむようになっている。
【0055】ここで、図2乃至図4を参照しながら、P
S版プロセッサ10に用いている電導度センサ110を
説明する。なお、電導度センサ110は、図示しない計
測部を介してPS版プロセッサ10の作動を制御するコ
ントローラ(図示省略)に接続されるようになってお
り、これにより、コントローラによる現像液の電導度の
計測が可能となっている。すなわち、電導度センサ11
0は、計測部とによって電導度計(電導度計測装置)を
形成している。
【0056】図2及び図3に示すように、電導度センサ
110は、一対の電極112がホルダ116に取り付け
られている。また、図2に示すように、電導度センサ1
10には、一対の電極112によって検出する現像液の
電導度を補正するために、現像液の温度計測に用いる伝
熱棒114が設けられている。
【0057】図2及び図3に示すように、電極112
は、例えば、ステンレス(SUS316)等の耐腐食性
の高い金属棒によって成形されている。また、電極11
2は、軸線方向の一端側に拡径部118が形成されてい
る。
【0058】電極112は、拡径部118から先端まで
の長さが一定となっており、この拡径部118にリード
線120が接続される。リード線120は、拡径部11
8の中間部のカシメ部118Aでカシメることにより電
極112に接続されている。
【0059】また、電極112は、カシメ部118とリ
ード線120が接着剤付きの熱収縮チューブ122で被
覆されて絶縁されている。
【0060】一方、電極112は、検知部124となる
先端部の所定長さ分だけが露出するように、中間部から
拡径部118の間が、テフロン(R)チューブ126に
よって被覆されて絶縁されており、これにより、電導度
の測定値が外乱の影響を受けるのを防止している。すな
わち、従来は、テフロン(R)コーティング等を施して
いた領域を、電導度センサ110では、テフロン(R)
チューブ126を被せるようにして、電極112の製作
の簡略化及びコストダウンを図っている。
【0061】なお、図2に示すように、伝熱棒114
は、ステンレス等の金属製で、所定長さの検知部128
と拡径部130とが形成されている。また、拡径部13
0には、図示しないサーミスタを挿入して取り付ける取
付孔132が形成されおり、この取付孔132からサー
ミスへの配線134が引出される。
【0062】一方、図2及び図3に示すように、ホルダ
116は、一対の電極112と伝熱棒114を収容する
収容部136と、接続部138とによって形成されてい
る。
【0063】接続部138には、収容部136側に雄ネ
ジが形成された継手部140が設けられており、収容部
136を分岐管108(図1参照)内に挿入した状態
で、継手部140が分岐管108にねじ込み可能となっ
ている。これにより、ホルダ116が分岐管108に装
着される。
【0064】また、接続部138には、継手部140と
反対側の端部に雄ネジ部142が形成されており、この
雄ネジ部142に雌ネジが形成されたキャップ144を
螺合して装着することができるようになっている。
【0065】図2乃至図4に示すように、この接続部1
38には、所定深さの穴部146が形成されている。ま
た、ホルダ116には、穴部146の底面146Aに、
一対の電極112がそれぞれ挿入される取付孔148、
150及び伝熱棒114が挿入される取付孔152が形
成されている。取付孔148、150、152は、穴部
146の底面146Aから収容部136の先端に達する
ように形成されている。
【0066】図4に示すように、取付孔152は、伝熱
棒114の検知部128の外径寸法と略同じか僅かに大
きい内径寸法で形成されており、収容部1136の先端
部に形成されている矩形形状の切込154内に開口して
いる。
【0067】また、取付孔152には、穴部146側
に、所定深さの拡孔部156が形成されている。拡孔部
156は、内径が、伝熱棒114の拡径部130の外径
と略同じか僅かに大きくなっており、また、拡径部13
0が拡孔部156の底面156Aに当接するまで取付孔
152に伝熱棒114を挿入したときに、検知部128
が切込154から露出する深さとなっている。
【0068】一方、図2及び図3に示すように、取付孔
148、150のそれぞれには、穴部146側に拡孔部
158が形成されている。この拡孔部158の内径は、
電極112に形成している拡径部118の外径と略同じ
か僅かに大きくなっている。
【0069】一対の電極112は、取付孔148、15
0に挿入したときに、拡径部118が拡孔部158の底
面158Aに当接することにより、検知部124が収容
部136内の一定位置に配置されるようになっている。
【0070】また、ホルダ116の収容部136には、
接続部138側の所定位置に貫通孔160が形成されて
いる。この貫通孔160は、軸線方向が収容部136の
軸線と直交する方向に沿って形成されており、取付孔1
48、150を連通して、両端が収容部136の外周部
に開口している。
【0071】また、取付孔148、150には、拡孔部
158と貫通孔160の間が縮孔部162となってい
る。この縮孔部162は、内径がテフロン(R)チュー
ブ126で被覆した電極112の外径と略同じか僅かに
大きくなっている。
【0072】電極112は、ホルダ116に取り付けら
れたときに、この縮孔部162から収容部136の先端
までの間の所定位置に検知部124が配置される。
【0073】一方、図2及び図3に示すように、ホルダ
116には、穴部146内にスペーサ164が配置され
る。スペーサ164は、穴部146の内径及び深さに合
わせた略円柱状に形成されている。また、キャップ14
4には、スペーサ164の外径よりも小さい内径の貫通
孔166が形成されている。
【0074】これにより、ホルダ116にキャップ14
4を装着したときに、スペーサ146が穴部146内に
充填された状態となる。
【0075】図2に示すように、スペーサ164には、
穴部146の底面146Aに形成されている取付孔14
8、150、152のそれぞに対向して貫通孔168、
170、172が形成されている。
【0076】この貫通孔168、170、172のそれ
ぞれには、取付孔148、150、152に挿入された
電極112の拡径部118及び伝熱棒114の拡径部1
30が圧入されるように、縮径部174が形成されてい
る。なお、貫通孔172の縮径部174は、図示を省略
している。
【0077】これにより、穴部146内にスペーサ16
4を挿入した状態で、接続部138にキャップ144を
装着してスペーサ164を締め付けることにより、電極
112及び伝熱棒114は、拡径部118、130が、
拡孔部156、158の底面156A、158Aに押し
付けられて固定される。
【0078】また、図2に示すように、取付孔148、
150、152には、拡孔部156、158内にスペー
サ174が配置される。本実施の形態に適用している電
極112と伝熱棒114は、検知部124、128の外
径が略同じとなっており、スペーサ174は、内径が検
知部124、128の外径と略同じとなっている。
【0079】また、取付孔148、150には、縮孔部
162と拡孔部158の間に段差部176が形成されて
いる。この段差部176は、内径がスペーサ174の外
径に合わせられており、また、深さが、スペーサ174
の厚さよりも小さくなっている。
【0080】これにより、電極112を取付孔148、
150に挿入したときに、スペーサ174を圧縮して拡
径部118を拡孔部158の底面158Aに当接させる
ことにより、電極112の検知部124をホルダ116
内に位置決めすることができる。
【0081】このとき、スペーサ174が段差部176
内に充填されて、縮孔部162と拡孔部158の間をシ
ールするようになっている。
【0082】なお、電極112が接続されているリード
線120及び伝熱棒114に取り付けられた図示しない
サーミスタからの配線134は、キャップ144の貫通
孔166から引出される。
【0083】なお、この電導度センサ110を用いた現
像液の電導度の計測は、従来公知のタイミング及び方法
によって行うことができ、本実施の形態では詳細な説明
を省略する。
【0084】このように構成されているプロセッサ10
では、図示しない焼付装置によって露光されることによ
り画像が記録されたPS版12が、挿入口32から挿入
されると、搬送ローラ対42を回転駆動させる。これに
より、PS版12は、搬送ローラ対42によって挟持さ
れて、PS版プロセッサー10内に引き入れられる。
【0085】なお、PS版プロセッサー10では、挿入
口32の近傍に、挿入口32を通過するPS版12を検
出するセンサが設けられており、このセンサがPS版1
2の挿入を検出することにより、搬送ローラ対42等の
回転駆動を開始するとともに、このセンサによるPS版
12の検出に基づいたタイミングで、水洗部16のスプ
レーパイプ66、68からの水洗水の吐出及び不感脂化
処理部18のスプレーパイプ72、74からのガム液の
吐出を行うようにしている。
【0086】搬送ローラ対42は、挿入口32から引き
入れたPS版12を、水平方向に対して15°〜31°
の範囲の挿入角度で、現像槽24へ送り込む。これによ
り、PS版12は、ガイド板44、46によって案内さ
れながら搬送ローラ対48〜52によって現像槽24内
を搬送されて、現像槽24内に貯留されている現像液に
浸漬され、17°〜31°の範囲の排出角度で、現像液
中から送り出される。
【0087】PS版12は、現像槽24内で現像液に浸
漬されることにより、露光画像に応じて不要な感光層が
膨潤し、膨潤した感光層が支持体から除去される。この
とき、PS版プロセッサー10では、現像槽24内に配
置しているブラシローラ58によってPS版12の表面
(感光層側の面)をブラッシングすることにより、PS
版12の表面からの不要な感光層の除去を促進するよう
にしている。なお、PS版プロセッサー10としては、
複数のブラシローラを用いてPS版12の表面をブラッ
シングするものであってもよい。
【0088】現像処理が行われて、現像槽24から送り
出されるPS版12は、搬送ローラ対52によって水洗
部16へ送られる。このとき、搬送ローラ対52は、P
S版12の表裏面に付着している現像液を、絞り落と
す。
【0089】水洗部16では、このPS版12を搬送ロ
ーラ対62、64によって挟持して略水平状態で搬送し
ながら、スプレーパイプ66、68から水洗水を噴出す
る。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置してい
る搬送ローラ対64は、PS版12の表裏面に供給した
水洗水を、搬送ローラ対52によって絞り切れずに残っ
た現像液とともに絞り落としながら、このPS版12を
不感脂化処理部18へ送り出す。
【0090】これにより、PS版12は、水洗部16を
通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落と
される。
【0091】不感脂化処理部18へ送られたPS版12
は、スプレーパイプ72、74の間を通過し、搬送ロー
ラ対70に挟持されることにより、この搬送ローラ対7
0によって不感脂化処理部18から送り出される。
【0092】このとき、不感脂化処理部18では、スプ
レーパイプ72、74からガム液を吐出して、PS版1
2の表裏面にガム液を拡散させながら均一に塗布する。
搬送ローラ対70は、PS版12を挟持搬送して、余剰
となったガム液をPS版12の表裏面から絞り落とすこ
とにより、PS版12の表裏面にガム液の均一な薄膜を
形成する。
【0093】ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ロ
ーラ対70によって挿通口84からから乾燥部20へ送
り込まれる。なお、挿通口84にシャッタを設けている
ときには、PS版12の処理開始のタイミングないしP
S版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミ
ングで、シャッタを作動させて、挿通口84を開放し、
PS版12の非通過時に乾燥部20の乾燥風が不必要に
不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ対70に
ガム液が固着してしまうのを防止すると共に、挿通口8
4から空気が入り込み、現像部14にまで及んで空気中
の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止したり、現
像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が蒸発して
挿通口84から出てしまうのを防止している。
【0094】乾燥部20では、支持ローラ86及び搬送
ローラ対90、92によってPS版12を搬送しなが
ら、ダクト94、96からこのPS版12の表裏面に乾
燥風を吹き付ける。これにより、PS版12は、表面に
塗布されているガム液による保護膜が形成されて排出口
88から排出される。
【0095】ところで、PS版プロセッサ10には、電
導度センサ110が設けられており、この電導度センサ
110を用いて現像液の電導度を計測するようにしてい
る。
【0096】また、現像液中には、PS版12に設けら
れているシリケートカス(親水性成分のカス)などが浮
遊している。このシリケートカスが電導度センサ110
の電極112、特に検知部124に付着すると、電導度
の計測値が変化し、適正な電導度の計測が困難となる。
これを防止するために、所定のタイミングで、電極11
2の清掃などの電導度センサ110のメンテナンスを行
う必要がある。
【0097】また、電導度センサ110は、リード線1
20が接続している電極112を現像液中に漬ける必要
があり、また、適正な電導度の計測を可能とするために
は、電極112とリード線120の間は勿論、一対の電
極112の間も適正にシールされていなければならな
い。
【0098】ここで、本実施の形態に適用している電導
度センサ110について説明する。この電導度センサ1
10は電極112にテフロン(R)チューブ126を装
着することにより、所定長さ(面積)の検知部124が
露出するようにしている。これにより、テフロン(R)
コーティングを施す場合に比べて被覆が極めて容易でか
つ短時間で行うことができるようになっている。
【0099】一方、電導度センサ110を組みつけると
きには、電極112をスペーサ174に挿入して、この
電極112をホルダ116に形成している取付孔14
8、150のそれぞれへ穴部146から挿入する。この
とき、スペーサ174に挿入した伝熱棒114を穴部1
46から取付孔152に挿入する。
【0100】これにより、電極112の拡径部118及
び伝熱棒114の拡径部130を、取付孔148、15
0の拡孔部158及び取付孔152の拡孔部168へ押
し込む。
【0101】この状態で、ホルダ116の穴部146内
に突出している電極112の拡径部118及び伝熱棒1
14の拡径部130を、スペーサ164の貫通孔16
8、170、172のそれぞれへ挿入して、スペーサ1
64を穴部146内に押し込む。
【0102】この後に、キャップ144を装着すること
により、スペーサ164を穴部146の底面146Aと
キャップ144との間に挟み込む。
【0103】これにより、電極112は、拡径部118
が拡孔部158の底面158Aに押し付けられて当接す
ることにより、ホルダ116の取付孔148、150内
の所定位置に検知部124が位置決めされた状態で固定
される。また、伝熱棒114は、拡径部130が拡孔部
156の底面156Aに押し付けられることにより、検
知部128が切込154に配置されて露出した状態で位
置決めされる。
【0104】このとき、スペーサ174が取付孔14
8、150の拡孔部158と縮孔部162の間の段差部
176に入り込んで、電極112の拡径部118によっ
て圧縮されることにより、拡孔部158と縮孔部162
の間が確実に閉塞されてシールされる。なお、伝熱棒1
14が取り付けられる取付孔152では、伝熱棒114
の拡径部130と拡孔部156の間でスペーサ174が
圧縮されることによりシールされる。
【0105】これにより、ホルダ116の収容部136
を現像液中に浸けても、取付孔148、150、152
から穴部146内に現像液が漏れて入り込んでしまうの
を確実に防止することができる。
【0106】すなわち、従来は、穴部146及び取付孔
148、150、152の拡孔部156、158に液体
シール剤を流し込んで硬化させるゴムモールドタイプの
液シールを行っていたために、液体シール剤が硬化する
のに20時間以上の時間を必要とし、また、必ずしも確
実なシールを行えるものではなく、このために、長い製
造時間を必要とするとともに、製品コストも高くなって
いた。
【0107】これに対して、電導度センサ110では、
リング状のスペーサ174を用いて、シールを行うよう
にしているので、簡単にかつ確実なシールが可能となっ
ており、これにより、製造時間を短縮することができる
と共に製品コストを大幅に下げることができる。
【0108】また、この電導度センサ110は、キャッ
プ144を外すことにより簡単に電極112や伝熱棒1
14を引出して外すことができるとともに、また、組み
付けも可能となっている。これにより、電導度センサ1
10では、電極112の清掃等のメンテナンスが容易と
なる。
【0109】さらに、電導度センサ110では、容易に
電極112を取り外して、検知部124に付着したシリ
ケートカス等の異物をけずり取るなどの機械的手段で取
り除くことができるので、電極112の清掃を行うため
に、高価な特殊薬品を使用する必要がなくなる。 これ
により、PS版プロセッサ10のメンテナンスを行うた
めのコストを大幅に抑えることができる。
【0110】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本発明は、
感光材料としてPS版12を処理するPS版プロセッサ
10を例に説明したが、本発明は、PS版プロセッサ1
0に限らず任意の構成の印刷版現像装置に適用すること
ができる。また、本発明は、PS版プロセッサ10など
の印刷版現像装置に限らず、印画紙や写真フィルム等の
従来公知の感光材料を処理する任意の構成の感光材料処
理装置に適用することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゴ
ムモールドタイプの液シールを用いることなく確実な液
シールを行うので、製造時間の短縮および低コスト化が
可能となるとともに、電極の取り外しも可能となるの
で、電極の清掃等のメンテナンスが極めて容易となると
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサの概
略構成図である。
【図2】本発明を適用した電導度センサの概略構成を示
す要部の分解斜視図である。
【図3】図2に示す電導度センサの要部断面図である。
【図4】図2に示すホルダの要部断面図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサ 12 PS版 14 現像部 24 現像槽 108 分岐管 110 電導度センサ 112 電極 114 伝熱棒 116 ホルダ 118 拡径部 124 検知部 126 テフロン(R)チューブ 128 検知部 130 拡径部 136 収容部 138 接続部 144 キャップ 146 穴部 148、150 取付孔 158 拡孔部 164 スペーサ 174 スペーサ(シール材) 176 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G060 AA06 AF08 AG03 FA10 FA16 HC02 2H096 AA06 GA22 LA19 LA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に穴部が形成されると共に該穴部
    の底面から処理液中に浸漬される他端側へ向けて一対の
    取付孔が形成されたホルダと、 対で配置されるそれぞれの一端側に処理液中へ挿入され
    る検知部が形成されると共に他端側に拡径部が形成され
    た棒状の電極と、 略リング状に形成された内部に前記検知部側から前記電
    極が挿入されることにより前記拡径部に対向するシール
    材と、 略ブロック状に形成されて前記穴部内に挿入されること
    により前記取付孔に挿入された電極の拡径部と前記穴部
    の底面との間で前記シール材を挟んで前記取付孔の穴部
    側の開口を閉塞可能とするスペーサと、 を含むことを特徴とする電導度センサ。
  2. 【請求項2】 前記ホルダに装着されることにより前記
    穴部を閉塞するキャップを備え、該キャップによって前
    記穴部が閉塞されることにより前記スペーサが前記電極
    の拡径部を介して前記シール材を圧縮することを特徴と
    する請求項1に記載の電導度センサ。
  3. 【請求項3】 前記取付孔のそれぞれの前記穴部側に前
    記電極の拡径部が挿入される拡孔部が形成され、前記シ
    ール材が前記拡孔部の底面と前記電極の拡径部の間に配
    置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の電導度センサ。
  4. 【請求項4】 前記拡孔部の底面に前記シール材が入り
    込む段差部が形成され、前記電極の拡径部を前記拡孔部
    の底面に当接させることにより、前記段差部内で前記シ
    ール材が圧縮されることを特徴とする請求項3に記載の
    電導度センサ。
  5. 【請求項5】 前記検知部を露出させるように前記電極
    にテフロン(R)チューブを装着していることを特徴と
    する請求項1から請求項4の何れかに記載の電導度セン
    サ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102954987A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 太原师范学院 一种用于测定高压流体相态或相态变化的装置和方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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