JP2002107950A - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置

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JP2002107950A
JP2002107950A JP2000294609A JP2000294609A JP2002107950A JP 2002107950 A JP2002107950 A JP 2002107950A JP 2000294609 A JP2000294609 A JP 2000294609A JP 2000294609 A JP2000294609 A JP 2000294609A JP 2002107950 A JP2002107950 A JP 2002107950A
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JP2000294609A
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Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Hideto Yamamoto
秀人 山本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで平面性の高いガイド部材を設けた
感光性平版印刷版処理装置を得る。 【解決手段】 搬送ローラ対60、56の間に設けてい
るガイド部材は、下方へ凸となるように湾曲されたガイ
ド板102から一対の脚部104が突設されており、脚
部の間に処理タンク22の槽壁22Aが嵌め込まれ、側
壁に取付けられるブラケットによってガイド板の両端部
が下方へ押圧されて固定される。ガイド板は、脚部が長
手方向に連続して形成されているために、抑え部材によ
って下方へ押圧されることにより弾性変形して、槽壁の
上端に沿った平面状となっている。これにより、ガイド
板は、搬送ローラ対60から離れたPS版12の後端を
支持し、搬送ローラ対56の上流側で塗布されるガム液
の塗布ムラを生じさせることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
を処理槽に貯留した処理液の上方を搬送しながら、上流
側と下流側に配置されている搬送ローラ対の間で、この
感光性平版印刷版に処理液を供給して処理する感光性平
版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料には、アルミニウム板等を用い
た支持体の表面に感光層を形成した感光性平版印刷版
(以下「PS版」と言う)があり、また、PS版には、
感光層として光重合層を形成した所謂フォトポリマー版
等がある。
【0003】このPS版を現像処理する感光性平版印刷
版処理装置(以下「PS版プロセッサー」と言う)で
は、PS版を現像液に浸漬することにより、露光画像に
応じて感光層(光重合層)の不要な部分を膨潤させて、
支持体上から除去することにより画像を形成する。
【0004】このようなPS版プロセッサーでは、現像
部、水洗部及び不感脂化処理部が設けられ、現像部に貯
留している現像液に浸漬したPS版の表裏面に水洗水を
供給して水洗した後、不感脂化処理部で版面保護のため
のガム液等を塗布するようにしている。
【0005】ところで、PS版プロセッサーには、不感
脂化処理部の下流部に搬送ローラ対を設け、上流側の水
洗部に設けた搬送ローラ対によって送り出されるPS版
を、この搬送ローラ対によって挟持することにより、P
S版を略水平状態で搬送しながら、このPS版の表裏面
に均一にガム液を塗布するようにしている。
【0006】PS版は、後端が水洗工程の搬送ローラ対
から外れると、PS版に塗布されているガム液の重みに
よって垂れ下がりが生じることがある。PS版の後端が
垂れ下がることにより、PS版に塗布したガム液が流れ
落ちるなどして、PS版にガム液の塗布ムラを生じさせ
てしまう。
【0007】PS版プロセッサーには、このようなPS
版の後端の垂れ下がりによるガム液の塗布ムラを防止す
るために、搬送ローラ対の間にガイド板を配置し、上流
側の搬送ローラ対から外れたPS版の後端がこのガイド
板の上面に当接することにより、後端の垂れ下がりや、
後端の垂れ下がりによるガム液の塗布ムラが生じるのを
防止している。
【0008】このようなガイド板は、中間部に撓みが生
じるのを防止するために、材質として剛性の高いステン
レス等が用いられて、PS版の搬送路の幅方向に沿って
配置される長手方向の中間部に撓みが生じることがない
ようにして、長手方向の両端部を搬送ローラ対を支持し
ているラック側板に固定することによりラック側板の間
に掛け渡されて取付けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステン
レス製などのガイド板は、高価であり、このために感光
性平版印刷版処理装置の製品コストの上昇をまねいてい
る。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、高価なステンレス等を用いることなく、搬送路に
沿って配置されている搬送ローラ対の間での感光性平版
印刷版の後端の垂れ下がりを確実に防止することを可能
とする感光性平版印刷版処理装置を提案することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上流側に設けられている第1の搬送ローラ
対と下流側に設けられている第2の搬送ローラ対の間で
感光性平版印刷版を搬送しながら、前記感光性平版印刷
版に供給する処理液によって処理する感光性平版印刷版
処理装置であって、前記第1の搬送ローラ対と前記第2
の搬送ローラ対の間に上端が前記感光性平版印刷版の搬
送路の下方側となるように形成された立壁と、前記搬送
路の幅方向に沿って配置される長手方向の中間部が下方
へ向けて凸となるように形成され、該中間部が前記立壁
の上端部に当接されると共に、長手方向の両端部が前記
立壁の上端に当接するように押圧されることにより上面
が略水平となるように弾性変形して保持されるガイド部
材と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、第1及び第2の搬送ロ
ーラ対の間に、長手方向の中間部が下方へ凸となるよう
に湾曲させたガイド部材を配置している。このガイド部
材の取付けは、長手方向の中間部を立壁の上端に当接さ
せ、上方へ向けて湾曲している長手方向の両端部を押圧
することにより、弾性変形させている。これにより、ガ
イド部材を剛性の高い材質によって形成することなく、
樹脂等の低コストの材質で形成して、上面が略水平とな
るように取付けることができる。
【0013】請求項2に係る発明は、前記立壁が上流側
の処理工程の処理液槽と下流側の処理工程の処理液槽を
区画する槽壁であることを特徴とする。
【0014】この発明では、上流側の処理工程の処理槽
と下流側の処理工程の処理槽に搬送ローラ対を配置して
いるときに、上流側の処理槽と下流側の処理槽を区画す
る槽壁にガイド部材を配置している。
【0015】これにより、ガイド部材を取付けるため
に、特別な部品を処理槽の間に設ける必要がない。
【0016】このようなガイド部材としては、請求項3
に記載するように樹脂の押出し成形によって簡単に形成
することができる。このとき、ガイド板とガイド板の下
方へ突設させた一対の脚部によって断面形状を略π字形
状に形成したものを適用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た感光性平版印刷版処理装置(以下「PS版プロセッサ
ー10」と言う)の概略構成を示している。このPS版
プロセッサー10は、図示しない露光装置によって画像
露光された感光材料の一種であるフォトポリマー版など
の感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)の現
像処理を行う。なお、PS版12は、アルミニウム板等
の薄肉矩形平板を支持体として、この支持体に感光層を
形成しており、フォトポリマー版は、光接合層、光重合
層及びオーバーコート層が重ねられて感光層が形成さ
れ、レーザ光により画像の露光がなされることにより光
重合層の画像部の重合反応が促進される。
【0018】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部14と、現像液に
よって処理されたPS版12の水洗水を供給して水洗す
る水洗部16と、水洗後のPS版12にガム液を塗布し
て不感脂化処理する不感脂化処理部18と、PS版12
を乾燥させる乾燥部20と、が配設されている。
【0019】PS版プロセッサー10内には、処理タン
ク22が設けられている。この処理タンク22には、現
像部14となる位置に現像槽24が形成され、水洗部1
6及び不感脂化処理部18となる位置に水洗槽26及び
不感脂化処理槽28が処理槽として形成されている。
【0020】処理タンク22を覆う外板パネル30に
は、スリット状の挿入口32が形成され、処理タンク2
2には、乾燥部20側に排出口34が形成されている。
また、処理タンク22を覆うカバー36には、現像部1
4と水洗部16との間にPS版12を挿入するためのリ
エントリー用の挿入口(副挿入口)38が設けられてい
る。そのリエントリー挿入口38は、現像部14での処
理を除くPS版プロセッサー10での処理を行うための
PS版12の挿入口となっている。
【0021】挿入口32の外部には、挿入台40が設け
られ、現像部14のPS版12の挿入側には、ゴム製の
搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付けられ
たPS版12は、挿入台40に載置されて挿入口32か
ら、矢印A方向に沿って挿入されて、搬送ローラ対42
の間に送り込まれる。
【0022】搬送ローラ対42は、図示しない駆動手段
の駆動力によって回転して、挿入されたPS版12を引
き入れ、水平方向に対して約15°から31°の範囲の
角度で現像部14へ送り込む。なお、本実施の形態で
は、支持体の一方の面に感光層を形成した片面タイプの
PS版12を用いており、PS版12は、感光層が上方
へ向けられた状態で挿入口32からPS版プロセッサー
10内へ挿入される。
【0023】処理タンク22に形成されている現像槽2
4は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状とな
っており、PS版12の現像処理を行うための現像液を
貯留する。この現像槽24には、PS版12の搬送方向
に沿った下側にガイド板44が、底部に沿って配設され
ている。
【0024】ガイド板44は、現像槽24の上流部(挿
入口32側)に設けられ、自由回転をする複数のコロ
(小型のローラ)46が取り付けられている。搬送ロー
ラ対42によって現像部14内に送り込まれたPS版1
2は、このコロ46によって案内されながらガイド板4
4上を搬送される。
【0025】現像槽24には、水洗部16側に、外周が
ゴム製の搬送ローラ対48が配置されており、現像槽2
4内を略U字状に案内搬送されたPS版12は、この搬
送ローラ対48によって挟持されて現像槽24から引き
出される。PS版12は、このようにして現像槽24内
を搬送されるときに現像液に浸漬され、画像露光によっ
て感光した感光層の不要な部分が現像液により膨潤し、
支持体から剥離され、露光画像に応じて不要な感光層が
除去される。
【0026】なお、現像槽24内には、スプレーパイプ
50が設けられており、図示しないポンプによって吸引
した現像槽24内の現像液を、このスプレーパイプ50
によってPS版12の感光層面に吹き付け、PS版12
の表面に現像液を供給するとともに、現像槽24内の現
像液を循環させている。
【0027】また、現像槽24内には、ガイド板44と
搬送ローラ対48の間に、ブラシローラ80が設けられ
ている。このブラシローラ80は、現像液に浸漬されな
がら搬送されるPS版12の表面に毛材を接触させなが
ら回転することにより、PS版12の表面をブラッシン
グして、PS版12の表面からの不要な感光層の除去を
促進している。
【0028】現像部14には、下面が現像槽24に貯留
される現像液の液面より下方となるように液面蓋52が
配置されている。また、現像槽24の壁面及び液面蓋5
2には、挿入口32側に遮蔽部材54A、54Bが設け
られ、水洗部24側に遮蔽部材54C、54Dが取り付
けられている。処理タンク22には、排出口34の周囲
に遮蔽部材54E、54Fが取り付けられ、カバー36
のリエントリー挿入口38には、遮蔽部材54Gが取り
付けられている。
【0029】遮蔽部材54A〜54Gは、シリコンゴム
等によって形成されており、現像槽24内は、遮蔽部材
54A〜54G、搬送ローラ対42、48等によって形
成された密閉部内の空間に、液面に接触する大容量の液
面蓋52を設けて、この空間に閉じ込められた空気の量
を少なくすると共に、液面蓋52と遮蔽部材54A〜5
4G等によって現像液の液面近傍に新鮮な空気が入り込
んでくるのが防止され、空気中の炭酸ガスによる現像液
の劣化と水分の蒸発が抑えられている。なお、液面蓋5
2には、PS版12の搬送方向の上流側及び下流側の端
部下面に串ローラ52A、52Bが設けられ、現像部1
4内を搬送されるPS版12が液面蓋52の下面と接触
することによる表面(主に感光面)の損傷が防止されて
いる。
【0030】搬送ローラ対48によって現像槽24から
引き出されたPS版12は、搬送ローラ対48によって
表面に付着している現像液が絞り落とされながら水洗部
16へ送り込まれる。
【0031】水洗部16には、水洗槽26の上方に配設
された搬送ローラ対58、60によってPS版12を略
水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版1
2は、搬送ローラ対58、60に挟持されて水洗槽26
の上方を水平搬送される。
【0032】水洗部16には、搬送ローラ対58、60
の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプ
レーパイプ62A、62Bが設けられている。スプレー
パイプ62A、62Bは軸線方向がPS版12の幅方向
(搬送方向と直交する方向)に沿って配置され、PS版
12の搬送路に対向して複数の吐出孔が形成されてい
る。
【0033】水洗槽26には、処理液として水洗水を貯
留している。また、水洗槽26の底部には、配管82の
一端が開口している。この配管82には、図示しない給
液ポンプを介してスプレーパイプ62A、62Bが接続
している(図示省略)。スプレーパイプ62A、62B
では、PS版12の搬送に同期して給液ポンプが作動す
ることにより供給される水洗水を、吐出孔からPS版1
2へ向けて噴出する。PS版12は、この水洗水によっ
て表面に付着している現像液が洗い流される。
【0034】このように水洗水によって洗い流された現
像液は、水洗水と共に水洗槽26内に落下する。なお、
水洗水の新液は、PS版12の処理量に応じて図示しな
い手段によって水洗槽26に供給される。
【0035】PS版12に供給された水洗水は、PS版
12が搬送ローラ対60に挟持されて送り出されること
により、PS版12表裏面に付着していた現像液と共に
PS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に
回収される。なお、スプレーパイプ62A、62Bから
の水洗水の噴出方向は、スプレーパイプ62AがPS版
12の搬送方向下流側で、スプレーパイプ62BがPS
版12の搬送方向上流側としているが、これに限定され
ず他の方向であっても良い。
【0036】不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽
28の上方に搬送ローラ対56が設けられ、PS版12
は、この搬送ローラ対56によって不感脂化処理部18
内を搬送された後に、排出口34から送り出される。
【0037】不感脂化処理部18には、PS版12の搬
送路の上方側にスプレーパイプ64が設けられている。
スプレーパイプ64は、軸線方向がPS版12の幅方向
に沿って配置され、PS版12の搬送路に対向して複数
の吐出孔が形成されている。また、不感脂化処理部18
には、PS版12の搬送路の下方に、PS版12の幅方
向に亘って連続するスリットが形成された吐出ユニット
66が配設されている。
【0038】不感脂化処理槽28には、PS版12の版
面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液が
PS版12の搬送に同期して作動する図示しないポンプ
によってスプレーパイプ64及び吐出ユニット66に供
給される。スプレーパイプ64は、このガム液をPS版
12へ向けて滴下してPS版12の表面に広げて塗布す
る。また、吐出ユニット66は、PS版12の裏面側が
スリット部分に接触しながら通過するときに、スリット
から吐出するガム液をPS版12の裏面側の全面に塗布
する。
【0039】PS版12は、表裏面に塗布されるガム液
によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイプ6
4からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方向下
流側に限らず、他の方向であってもよい。また、PS版
12の搬送路の下側に吐出ユニット66を設けてガム液
を塗布するようにしているが、これに限らず、スプレー
パイプを設けてガム液を塗布するようにしてもよい。
【0040】不感脂化処理部18でガム液が塗布された
PS版12は、搬送ローラ対56に挟持されて、表裏面
にガム液が若干残った状態で排出口34から排出され、
乾燥部20へ送られる。
【0041】乾燥部20には、排出口34の近傍にPS
版12を支持する支持ローラ68が配設され、乾燥部2
0内でのPS版12の搬送路の中央部及び排出口70の
近傍に、搬送ローラ対72及び搬送ローラ対74が配設
され、PS版12は、支持ローラ68及び搬送ローラ対
72、74によって乾燥部20内を搬送される。
【0042】支持ローラ68と搬送ローラ対72との
間、及び搬送ローラ対72と搬送ローラ対74との間に
は、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト76A、7
6Bが配設されている。ダクト76A、76Bは、長手
方向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、P
S版12の搬送路に対向する面にスリット孔78が設け
られている。
【0043】ダクト76A、76Bは、図示しない乾燥
風発生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一
端側から供給されると、この乾燥風をスリット孔78か
らPS版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹
き付ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布さ
れているガム液が乾燥され、保護膜が形成される。な
お、排出口34には、PS版12を処理液によって処理
する不感脂化処理部18までのプロセッサ部と乾燥部2
0とを分離する図示しないシャッタが設けられ、排出口
34が不必要に開放されて、乾燥部20内の加熱された
空気が不感脂化処理部18へ入り込むのを防止してい
る。
【0044】ところで、図1及び図2に示すように、P
S版プロセッサー10には、水洗部16の下流部に配置
されている搬送ローラ対60と、不感脂化処理部18の
下流部に配置している搬送ローラ対56の間に、ガイド
部材100が設けられている。
【0045】図2及び図3に示すように、ガイド部材1
00は、PS版12の搬送路に対向する略帯板形状のガ
イド板102と、ガイド板102の一方の面から対で突
出された脚部104によって長手方向と直交する方向に
沿った断面が略Π字形状に形成されている。また、図2
乃至図4に示すように、脚部104は、ガイド板102
の長手方向に沿って連続して形成されている。
【0046】このガイド部材100は、ガイド板102
の上面をPS版12の搬送路に対向させて、長手方向が
PS版12の搬送路の幅方向に沿って配置される。
【0047】一方、図1に示すように、処理タンク22
には、水洗部16の水洗槽26と不感脂化処理部18の
不感脂化処理槽28を区画する槽壁22Aが設けられて
いる。この槽壁22Aの上端は、PS版12の搬送路の
下方側近傍に達している。
【0048】また、図1及び図2に示すように、ガイド
部材100は、一対の脚部104の間隔が、槽壁22A
の肉厚に応じた間隔となっており、ガイド部材100
は、一対の脚部104の間に槽壁22Aの上端部を挿入
して、ガイド板102がPS版12の搬送路の下方側に
対向するように槽壁22Aに装着される。
【0049】一方、図4に示すように、ガイド部材10
0は、例えば樹脂の押出し成形によって形成した後、所
定長さに切断されて形成されている。このとき、ガイド
部材100は、ガイド板102の一方の面側に脚部10
4を形成することにより、押出し成形時にガイド板10
2の長手方向の中間部が下方(脚部104側)へ向けて
凸となるように湾曲されている。また、ガイド部材10
0は、長手方向の両端部を下方に弾性変形させることに
より、ガイド板102の上面が、平面状となるようにな
っている。
【0050】図4に示すように、PS版プロセッサー1
0では、ガイド部材100を処理タンク22の槽壁22
Aに装着するときに、ガイド板102の長手方向の中間
部の下面側が槽壁22Aの上端に当接される。また、ガ
イド部材100は、長手方向の両端部が、処理タンク2
2の槽壁22Bに取付けられる略L字形状の抑え部材1
06によって、槽壁22の上端に当接するように押圧さ
れて固定される。
【0051】このとき、ガイド部材100は、ガイド板
102の長手方向の両端部が押圧されることにより弾性
変形して立壁22Aの上端に当接し、ガイド板102の
上面がPS版12の搬送路に対向し、立壁22Aの上端
及びPS版12の搬送路と平行に保持される。
【0052】これにより、水洗部16の搬送ローラ対6
0によって送り出されたPS版12は、ガイド板102
の上面側を通過して、不感脂化処理部18の搬送ローラ
対56へ案内され、搬送ローラ対60から搬送ローラ対
56の間を略水平状態で搬送される。これにより、PS
版12には、スプレーパイプ64と吐出ユニット66か
ら供給されるガム液が均一に拡散される。
【0053】また、PS版12は、後端が搬送ローラ対
60から離れると、ガイド部材100のガイド板102
の上面に沿って移動し、後端部表面に塗布されているガ
ム液の重さによる垂れ下がりが防止されるようになって
いる。
【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】本実施の形態に適用したPS版プロセッサ
ー10では、図示しない焼付装置等によって画像が記録
されたPS版12が挿入台40に載置され、挿入口32
へ挿入されと、搬送ローラ対42によってこのPS版1
2を引き入れ、現像部14へ送り込む。なお、PS版プ
ロセッサー10では、挿入口32を通過するPS版12
を図示しないセンサによって検出するとタイマーをスタ
ートさせる。このタイマーは、PS版12を搬送するた
めの駆動手段の動作と共に、水洗部16のスプレーパイ
プ62A、62Bから水洗水を吐出させるタイミング
や、不感脂化処理部18におけるガム液の吐出タイミン
グの計測に用いる。
【0056】現像部14では、搬送ローラ対42によっ
てPS版12が水平方向に対して15°〜31°の範囲
の挿入角度で送りこまれて現像液に浸漬されながら搬送
される。また、このPS版12は、17°〜31°の範
囲の排出角度で現像液中から送り出される。PS版12
は、現像部14で現像液に浸漬されることにより、露光
画像に応じて感光層の不要部分が膨潤し、膨潤した感光
層が支持体から除去される。このときに、現像槽24内
に配置しているブラシローラ80によってPS版12の
表面をブラッシングすることにより、PS版12の表面
からの不要な感光層の除去を促進するようにしている。
【0057】なお、PS版プロセッサー10としては、
複数のブラシローラ80をPS版12の表面に対向する
ように配置してブラッシングするものであっても良く、
また、ブラシローラ80を用いずにPS版12の処理を
行うものであっても良い。
【0058】このようにして現像液による処理が行われ
て現像液中から送り出されたPS版12は、搬送ローラ
対48によって引き出されて水洗部16へ送られる。こ
のときに、搬送ローラ対48は、PS版12の表裏面に
付着してい現像液を、PS版12から絞り落としてい
る。
【0059】水洗部16では、このPS版12を搬送ロ
ーラ対58、60によって挟持して略水平状態で搬送し
ながら、スプレーパイプ62A、62Bから水洗水を噴
出する。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置し
ている搬送ローラ対60は、PS版12の表裏面に供給
した水洗水を、搬送ローラ対48によって絞り切れずに
残った現像液とともに絞り落としながら、このPS版1
2を不感脂化処理部18へ送り出す。
【0060】これにより、PS版12は、水洗部16を
通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落と
される。
【0061】不感脂化処理部18へ送られたPS版12
は、スプレーパイプ64と吐出ユニット66の間を通過
し、搬送ローラ対56に挟持されることにより、この搬
送ローラ対56によって不感脂化処理部18から送り出
される。
【0062】このとき、不感脂化処理部18では、スプ
レーパイプ64及び吐出ユニット66にガム液を供給
し、PS版12の表裏面にガム液を塗布する。搬送ロー
ラ対56は、PS版12を挟持搬送して、PS版12の
表裏面にガム液の薄膜を形成すると共に、余剰となった
ガム液をPS版12の表裏面から絞り落とす。
【0063】ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ロ
ーラ対56によって排出口34から乾燥部20へ送り込
まれる。なお、排出口34に設けている図示しないシャ
ッタは、PS版12の処理開始のタイミングないしPS
版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミン
グで作動して排出口34を開き、乾燥部20の乾燥風が
不必要に不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ
対56にガム液が固着してしまうのを防止すると共に、
排出口34から空気が入り込み、現像部14にまで及ん
で空気中の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止し
たり、現像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が
蒸発して排出口34から出てしまうのを防止している。
【0064】乾燥部20では、支持ローラ68及び搬送
ローラ対72、74によってPS版12を搬送しなが
ら、ダクト76A、76Bから乾燥風を吹き付ける。こ
れにより、PS版12は、塗布されているガム液によっ
て保護膜が形成されて排出口70から排出される。
【0065】ところで、PS版プロセッサー10には、
水洗部16の搬送ローラ対60と不感脂化処理部18の
搬送ローラ対56の間に、ガイド部材100及びスプレ
ーパイプ64と吐出ユニット66が配置されており、搬
送ローラ対56の上流側でPS版12の表裏面にガム液
を塗布するようになっている。このとき、PS版12が
搬送ローラ対60と搬送ローラ対56の間で略水平に保
持されることにより、PS版12の表裏面にガム液の均
一な塗布が可能となっている。
【0066】一方、PS版12は、後端が搬送ローラ対
60を離れると、搬送ローラ対56の上流側で塗布して
いるガム液の重さ等によって垂れ下がりが生じ易くなっ
ている。特に、搬送ローラ対60と搬送ローラ対56の
間隔が離れている場合、PS版12には、後端に垂れ下
がりが生じ易くなる。
【0067】このとき、PS版プロセッサー10では、
搬送ローラ対60と、搬送ローラ対56の上流側のスプ
レーパイプ64及び吐出ユニット66の間にガイド部材
100を配置しており、搬送ローラ対60から離された
PS版12の後端は、このガイド部材100のガイド板
102の上面に摺接しながら移動する。
【0068】これにより、PS版12は、後端が搬送ロ
ーラ対60から外れても、後端が大きく垂れ下がること
なく、ガイド部材100と搬送ローラ対56の間で略水
平状態が保持される。したがって、PS版12は、後端
部に塗布されたガム液が、搬送ローラ対56によって絞
り落とされる前に後端から流れ落ちて、ガム液の塗布ム
ラが生じてしまうことがない。
【0069】一方、ガイド部材100は、樹脂の押出し
成形により簡単にかつ低コストで製作可能となってい
る。このとき、ガイド部材100は、ガイド板102が
下方へ凸となるように湾曲されて形成されている。ま
た、PS版プロセッサー10では、このガイド部材10
0を槽壁22Aに取付けるときに、長手方向の中間部を
槽壁22Aの上端に当接させることにより位置決めする
と共に、長手方向の両端部を抑え部材106によって押
圧されることにより弾性変形されて固定される。
【0070】ガイド部材100は、ガイド板102の長
手方向に沿って脚部104を連続して形成されることに
より、均一に変形される。すなわち、脚部104が部分
的に切れていると、ガイド部材100をガイド板102
の両端部で押圧した時に、この脚部104の切れ目部分
で折れ曲がりが生じるが、脚部104を連続して形成す
ることにより、ガイド板102が平面状となるように均
一に弾性変形させることができる。
【0071】このように固定されることによりガイド部
材100は、湾曲されているガイド部材102が、槽壁
22Aの上端やPS版12の搬送路と平行な平面となっ
て保持される。
【0072】PS版12の後端に接触するガイド部材1
00のガイド板102に撓みが生じていると、この撓み
がPS版12の後端部の平面性を損ねてしまうことがあ
る。ガム液が塗布されたときに、PS版12の平面性が
損ねられると、ガム液の塗布ムラを生じさせてしまう。
【0073】これに対して、PS版プロセッサー10で
は、ガイド部材100のガイド板102が平面状態で保
持されているので、PS版12の後端の垂れを防止しな
がら、PS版12の平面性を確保することができるの
で、PS版12の後端部にも、ガム液の塗布ムラを生じ
させてしまうことがなく、全面に均一にガム液を塗布し
たPS版12を得ることができる。
【0074】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、長手方向と直交する方向であるPS版12の搬
送方向に沿った断面が略Π字状のガイド部材100を例
に説明したが、ガイド部材の形状は、これに限定するも
のではなく、長手方向の両端部を抑えることにより、ガ
イド板102を平面状となるように弾性変形可能な構造
であれば任意の形状を用いることができる。
【0075】また、感光性平版印刷版処理装置として
は、PS版プロセッサー10に限らず、複数の搬送ロー
ラ対によって感光性平版印刷版を搬送しながら処理液を
均一に塗布するものであれば、任意の構成の感光性平版
印刷版処理装置に適用することができる。
【0076】また、本実施の形態では、複数の搬送ロー
ラ対の間を略水平状態でPS版12を搬送する例を説明
したが、一方の搬送ローラ対(第1の搬送ローラ対)か
ら斜め下方にPS版12を送り出して他方の搬送ローラ
対(第2の搬送ローラ対)に送り込む構造であっても良
い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
方に凸となる湾曲した形状のガイド板の両端を押圧する
ことにより、ガイド板の上面が平面となるガイド部材を
用いているので、低コストで感光性平版印刷版の表裏面
に均一な処理液の塗布が可能となるという優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサーの
概略構成図である。
【図2】搬送ローラ対と本発明を適用したガイド部材の
配置の概略図である。
【図3】ガイド部材の概略構成を示す要部斜視図であ
る。
【図4】ガイド部材の取付けの概略を示すPS版の搬送
方向から見た概略構成図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 16 水洗部(処理工程) 18 不感脂化処理部(処理工程) 22 処理タンク 26 水洗槽(処理槽) 28 不感脂化処理槽(処理槽) 56 搬送ローラ対(第1の搬送ローラ対) 60 搬送ローラ対(第2の搬送ローラ対) 64 スプレーパイプ 66 吐出ユニット 100 ガイド部材 102 ガイド板 104 脚部 106 抑え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA00 AA07 GA17 GA22 GA24 HA02 2H114 AA04 AA22 AA23 BA01 GA22 GA34 GA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側に設けられている第1の搬送ロー
    ラ対と下流側に設けられている第2の搬送ローラ対の間
    で感光性平版印刷版を搬送しながら、前記感光性平版印
    刷版に供給する処理液によって処理する感光性平版印刷
    版処理装置であって、 前記第1の搬送ローラ対と前記第2の搬送ローラ対の間
    に上端が前記感光性平版印刷版の搬送路の下方側となる
    ように形成された立壁と、 前記搬送路の幅方向に沿って配置される長手方向の中間
    部が下方へ向けて凸となるように形成され、該中間部が
    前記立壁の上端部に当接されると共に、長手方向の両端
    部が前記立壁の上端に当接するように押圧されることに
    より上面が略水平となるように弾性変形して保持される
    ガイド部材と、 を含むことを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
  2. 【請求項2】 前記立壁が上流側の処理工程の処理液槽
    と下流側の処理工程の処理液槽を区画する槽壁であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の感光性平版印刷版処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材が、樹脂の押出し成形に
    よって長手方向の中間部が下方へ凸となるように湾曲さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の感光性平版印刷版処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253556A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Fujifilm Corp 印刷版処理装置

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