JPH11247824A - 緩み止めナット - Google Patents

緩み止めナット

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JPH11247824A
JPH11247824A JP5380398A JP5380398A JPH11247824A JP H11247824 A JPH11247824 A JP H11247824A JP 5380398 A JP5380398 A JP 5380398A JP 5380398 A JP5380398 A JP 5380398A JP H11247824 A JPH11247824 A JP H11247824A
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正 大小田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定のトルクでねじ軸Aに対して締め付けた
後に、緩み止めのために、ねじ軸Aに対し強い押圧力を
作用させることができるナットを提供する。 【解決手段】 ねじ軸Aに対して螺合するねじ孔2を有
するナット本体1の外周面を、締付け工具が係合する係
合部3と、座面側の端縁に形成された円形のロック部4
とに区分し、上記ロック部4に内周面が円形のロックリ
ング5を被せ、上記ロック部4に、ねじ孔2の軸心に沿
う方向でねじ孔2に達する縦切目6と、ねじ孔2の軸心
を横切る方向でねじ孔2に達し、先端が縦切目6に連続
する横切目7とによって画されたロック片8を形成し、
上記ロックリング5の内面に、ナット本体1を締め付け
る前の状態においてロック片8の先端側に位置し、ナッ
ト本体1を締め付けた後の状態においてロックリング5
を回転させることによりロック片8の外周面に噛み込み
ロック片8をねじ軸Aに対して押し付ける突部9を設け
た構成のナットとし、ロックリング5の回転位置によ
り、緩まないロック状態と、ねじ軸に対して自由に螺合
する非ロック状態とを選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緩み止め効果の
高いナットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、ナットの緩み止めを図
る手段としては、ナットの座面側にばね座金を使用した
り、ナットに割りピン嵌入用の孔を開けて割りピンを嵌
め入れたり、あるいは偏心させた二つのナットを使用し
たりするものがある。
【0003】しかしながら、従来のナットの緩み止め手
段は、ナットをねじ軸に螺合させて所定の締め付け力を
作用させた後に、さらにナットとねじ軸との間にそれ以
上の押し付け力を増大させる機能はなく、十分な緩み止
め効果を発揮するものではない。
【0004】そこで、この発明は、ナットをねじ軸に螺
合させて所定のトルクで締め付けた後に、さらにナット
のねじ孔をねじ軸に対し強い押し付け力を作用させるこ
とが可能な緩み止め効果の高いナットを提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、緩み止めナットを、次のような構成
のナット本体と、ロックリングとの組み合わせによって
構成したのである。
【0006】即ち、ねじ軸に対して螺合するねじ孔を有
するナット本体の外周面を、軸方向に、締付け工具が係
合する係合部と、円形のロック部とに区分し、上記ロッ
ク部に内周面が円形のロックリングを被せ、上記ロック
部に、ねじ孔の軸心に沿う方向でねじ孔に達する縦切目
と、ねじ孔の軸心を横切る方向でねじ孔に達し、先端が
縦切目に連続する横切目とによって画されたロック片を
形成し、上記ロックリングの内面に、ナット本体を締め
付ける前の状態においてロック片の先端側に位置し、ナ
ット本体を締め付けた後の状態においてロックリングを
回転させることによりロック片の外周面に噛み込みロッ
ク片をねじ軸に対して押し付ける突部を設けた構成とし
たものである。
【0007】上記構成の緩み止めナットでは、ナット本
体を所定のトルクでねじ軸に対して螺合させた後、ロッ
クリングを締め付け方向に回転させて、ロックリングの
内面の突部を、ナット本体に一体に形成されたロック片
の外周面に噛み込ませれば、ロック片がねじ軸に対して
強く押し付けられるので、ナット本体の緩み止め効果が
増大する。
【0008】そして、ロックリングをロック片の噛み込
み位置から元の状態に戻せば、ナット本体とねじ軸との
間には規定のトルクの締め付け力が作用しているだけで
あるから、ナット本体を緩め方向に回転させることがで
きる。
【0009】したがって、ロックリングの回転により、
ナット本体がねじ軸に対して緩まないロック位置と、ナ
ット本体をねじ軸に対して緩めることができる非ロック
位置とを選択することが可能となる。
【0010】
【実施の形態】この発明に係る緩み止めナットを、六角
ナットに用いた例を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0011】六角ナットのナット本体1は、ねじ軸Aに
対して螺合するねじ孔2を有し、外周面が、軸方向に、
レンチ等の締付け工具に対して係合する六角形の係合部
3と、円形の薄肉に削られたロック部4とに区分されて
いる。
【0012】ロックリング5は、上記外周面が上記ナッ
ト本体1の係合部3と同形状の六角形に形成され、内周
面が、円形のロック部4の外面にぴったりと被せられる
ように円形に形成されている。
【0013】上記ナット本体1のロック部4には、ねじ
孔2の軸心に沿う方向でねじ孔2に達する縦切目6と、
ねじ孔2の軸心を横切る方向でねじ孔2に達し、先端が
上記縦切目6に連続する横切目7とによって画されたロ
ック片8が形成されている。
【0014】上記横切目7は、ロック部4の係合部3側
の付け根部分に、円形のロック部4の約半周に亘って形
成されている。
【0015】上記ロックリング5の内面には、ナット本
体1を締め付ける前の状態においてロック片8の先端側
に位置し、ナット本体1を締め付けた後の状態において
ロックリング5を回転させることにより、ロック片8の
外周面に噛み込み、ロック片8をねじ軸Aに対して押し
付ける突部9が形成されている。
【0016】この突部9は、ロック部4の縦切目6に嵌
まる幅に形成され、この突部9の付け根部分には、ロッ
ク部4の縦切目6に上記突部9を嵌め入れて、ロックリ
ング5を少し回転させた位置で、横切目7に嵌まる係合
爪10が形成されており、この係合爪10をロック部4
の横切目7に嵌め入れておくことにより、ナット本体1
に対するロックリング5の脱落を防止することができ
る。
【0017】上記ロック片8の先端外面部分には、上記
ロックリング5を回転させた場合に、ロックリング5の
突部9をロック片8の外周面へと導く、ねじ孔2の軸心
方向に逃げる逃げ面11が形成されている。
【0018】上記のように構成された緩み止めナットを
使用する場合、まず、ロックリング5の突部9と、ナッ
ト本体1のロック部4の縦切目6の位置を合わせて、ロ
ックリング5をナット本体1のロック部4に被せ、この
状態でねじ軸Aにナット本体1を螺合させ、ナット本体
1の座面に所定の締め付けトルクがかかるまでナット本
体1を締め付けるようにする。
【0019】この後、ロックリング5だけを締め付け工
具によって回転させ、ロックリング5の突部9をナット
本体1のロック片8の外周面に噛み込ませると、ロック
片8がねじ軸Aに対して強く押圧されるため、ナット本
体1のねじ軸Aに対する緩みが防止される。
【0020】そして、ロックリング5の突部9をロック
片8の噛み込み位置からロック片8の先端の逃げ面11
の位置までロックリング5を戻すと、ロック片8とねじ
軸Aとの押圧が解除されるので、この状態でナット本体
1を緩めることができる。
【0021】図5及び図6は、この発明に係る緩み止め
ナットの他の例であり、上記第1の例のナットにおける
ロック片8の外面の中途部分に、軸方向に縦溝12を追
加し、ロックリング5の内面に、締め付け前の状態で縦
溝12に嵌まる突部13を追加したものである。このよ
うに、縦溝12と突部13を追加すると、ロックが二重
に行われるので、緩み止め効果がさらに向上する。この
第二の例において、第一の例と共通する部分には、同一
の符号を付している。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る緩み止め
ナットは、ロックリングの回転により、ナット本体がね
じ軸に対して緩まないロック位置と、ナット本体をねじ
軸に対して緩めることができる非ロック位置とに選択し
て使用することができる。
【0023】また、ナット本体の外周面に一体に形成し
たロック部に、ロックリングを被せた構成であるため、
ナット自体の高さも最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はナット本体とロックリングとを分離し
てナット本体の方から見た斜視図、(b)はロックリン
グの方から見た斜視図
【図2】(a)はナット本体の正面図、(b)は(a)
のI−I線の断面図、(c)は(a)のII−II線の断面
図、(d)はロックリングの一部を切欠いた正面図、
(e)はロックリングの平面図、(f)はロックリング
の縦断面図
【図3】(a)はナット本体にロックリングを被せた状
態を示す一部切欠き正面図、(b)は(a)のIII −II
I 線の断面図、(c)は(b)の状態からロックリング
を回転させてロックした状態を示す断面図
【図4】使用状態の断面図
【図5】この発明に係るナットの他の実施例を示し、
(a)はナット本体とロックリングとを分離してナット
本体の方から見た斜視図、(b)はロックリングの方か
ら見た斜視図
【図6】(a)は横切目部分で切断した状態を示す図5
の実施例の断面図、(b)は(a)の状態からロックリ
ングを回転させてロックした状態の断面図
【符号の説明】
A ねじ軸 1 ナット本体 2 ねじ孔 3 係合部 4 ロック部 5 ロックリング 6 縦切目 7 横切目 8 ロック片 9 突部 10 係合爪 11 逃げ面 12 縦溝 13 突部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸に対して螺合するねじ孔を有する
    ナット本体の外周面を、軸方向に、締付け工具が係合す
    る係合部と、円形のロック部とに区分し、上記ロック部
    に内周面が円形のロックリングを被せ、上記ロック部
    に、ねじ孔の軸心に沿う方向でねじ孔に達する縦切目
    と、ねじ孔の軸心を横切る方向でねじ孔に達し、先端が
    縦切目に連続する横切目とによって画されたロック片を
    形成し、上記ロックリングの内面に、ナット本体を締め
    付ける前の状態においてロック片の先端側に位置し、ナ
    ット本体を締め付けた後の状態においてロックリングを
    回転させることによりロック片の外周面に噛み込みロッ
    ク片をねじ軸に対して押し付ける突部を設けたことを特
    徴とする緩み止めナット。
  2. 【請求項2】 上記ナット本体とロックリングの外周面
    の形状が、同形状の六角形をしている請求項1記載の緩
    み止めナット。
  3. 【請求項3】 上記ロックリングの内面の突部に、上記
    ロック片の横切目に嵌まる係合爪を形成したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の緩み止めナット。
  4. 【請求項4】 上記ロック片の先端外面部分に、ねじ孔
    の軸心方向に逃げる逃げ面を形成したことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかの項に記載の緩み止めナッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016039578A1 (ko) * 2014-09-12 2016-03-17 이재형 너트 어셈블리

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