JPH07103220A - 二重頭部を有するねじ - Google Patents

二重頭部を有するねじ

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JPH07103220A
JPH07103220A JP24487593A JP24487593A JPH07103220A JP H07103220 A JPH07103220 A JP H07103220A JP 24487593 A JP24487593 A JP 24487593A JP 24487593 A JP24487593 A JP 24487593A JP H07103220 A JPH07103220 A JP H07103220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
screw
torque
engaging
convex portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24487593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuichi Ikuta
一一 生田
Eiji Yamamoto
英二 山本
Ryoji Okuda
良治 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakai and Co Ltd
Original Assignee
Wakai and Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Wakai and Co Ltd filed Critical Wakai and Co Ltd
Priority to JP24487593A priority Critical patent/JPH07103220A/ja
Publication of JPH07103220A publication Critical patent/JPH07103220A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじで軟質あるいは脆弱な取り付け部材に金
具や他の部材を取り付ける際に、過大な回動操作を行う
ことによって、ねじが取り付け部材を破壊しないように
する。 【構成】 頭部4の上面にドライバー5の係合凹部6を
設けたねじ1と、このねじ1の頭部4に取り外し可能に
嵌着する第二の頭部7とからなり、第二の頭部7の上面
にドライバー5の係合凹部10と下面に頭部4の係合凹
部6に嵌合する凸部11を設け、この凸部11がねじ1
の締め付け完了時に係合凹部6に対して破壊するように
し、ねじ1の締付け完了時に頭部4から第二の頭部7が
離脱し、ねじ1の締付けトルクを一定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軟質あるいは脆弱な
取り付け部材に金具や他の部材を取り付けるためのね
じ、更に詳しくは、取り付け部材が破壊しないように、
締付けトルクを一定化することができるようにした二重
頭部を有するねじに関する。
【0002】
【従来の技術】軟質あるいは脆弱な取り付け部材に金具
や他の部材をねじやボルトで取り付ける場合に、過大な
回動操作を行なうことによって、ねじ又はボルトが取り
付け部材を破壊しないように、トルク調整が可能な状態
でのねじ込みが必要になる。
【0003】従来、ねじやボルトをトルク調整が可能と
なるようにねじ込む手段としては、例えば、(1)トル
ク調整の可能な機構を有する回動工具、例えばトルク調
整機能付き電動ドライバーを用いて、低トルクで回動機
構が停止またはクラッチオフするようにしてねじを締め
る方法と、(2)ねじなどの頭部を細径部や溶接部など
の易破壊部を間に設けた二重構造とし、最端部の頭部を
回動工具と嵌合させてねじ込み、過度なトルクが加わっ
た時に易破壊部が破壊されて最端頭部がねじ本体の頭部
から切り離される方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
方法によると、専用の工具を要するという問題の他に、
取り付け部材の軟度などに応じて常にトルクを調整しな
ければならないという問題があった。
【0005】また、(2)の方法によると、易破壊部は
一定のトルク範囲にのみ調整可能で、取り付け部材がや
や硬質の場合はねじ込み途中で破壊してしまい、逆にか
なり軟質の部材に対しては調整機能が働かないという問
題があった。さらに、破壊後に残る頭部には一般的な十
字型の凹部を設けることができないため、外形を六角に
するなどの制約があり、取り外し時に不便であるという
問題もあった。
【0006】更に、上記例示した以外の他のいくつかの
方法も、いずれも専用の工具や部品を要するものが多
く、実用上問題があった。
【0007】そこで、この発明の課題は、通常の工具を
用いるだけで、取り付け部材の軟度などに依存せず、過
大なねじ込みや、ねじ込み不足が生じないようにするね
じを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、頭部にドライバーの係合凹部を
設けたねじと、このねじの頭部へ取り外し可能に嵌着
し、頭部の上面から周囲を覆う第二の頭部からなり、第
二の頭部は、上面にドライバーの係合凹部と、下面にね
じの頭部の係合凹部に対して回転方向に係合する形状の
凸部とを設け、この凸部を、所定のトルクで破壊して係
合凹部との係合が解かれるように形成した構成としたも
のである。
【0009】
【作用】電動ドライバーの先端に装着したビットの先端
を第二の頭部の係合凹部に嵌合して、ねじを金具などの
取り付け穴を介して取り付け部材に押し付けて回動を始
める。ねじはその先端から部材に進入し、やがてねじの
頭部が金具等に当接し、金具等を部材に固定する。
【0010】ねじは頭部が金具等に当接した時点で停止
するため、ビットで回転が与えられていた第二の頭部の
凸部には、大きなトルクが加わることになり、このトル
クによって凸部は破壊することにより、ねじの頭部の係
合凹部との係合が解け、第二の頭部が空転することによ
り、ねじの係合凹部の損傷を防ぎつつ滑らかな分離が行
え、部材の軟度や脆さにかかわらず電動ドライバーが回
転をつづけても一定の位置でねじに回動力が伝わらない
ようになり、ねじの回動進入動作は終わる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図示のように、ねじ1は、ねじ山2を有す
る軸部3の一端に頭部4を設け、この頭部4の上面に十
字型もしくはマイナス型となるドライバー5の係合凹部
6を形成し、かつ頭部4に第二の頭部7を取り外し可能
に嵌着した構造になっている。
【0013】上記ねじ1の頭部4は図示の場合皿頭を示
し、この頭部4に嵌着する第二の頭部7は、頭部4の上
面を覆う上壁8と頭部4の周囲を囲む周壁9とからな
り、上壁8の上面に頭部4の係合凹部6と等しい大きさ
及び形状のドライバー5の係合凹部10が設けられ、下
面には頭部4の係合凹部6に嵌合して回転方向に係合す
る形状の凸部11が突設されている。
【0014】この第二の頭部7の周壁9における下端
は、ねじ1をねじ込んだときの頭部4の固定押圧面と等
しいかそれよりも上方に位置するように設定され、凸部
11は、ねじ1のねじ込み完了後に加わるトルクで破壊
して係合凹部6との係合が解かれるように形成されてい
る。
【0015】係合凹部6に対する凸部11の係合の離脱
が滑らかに行え、係合凹部6に損傷を与えないようにす
るため、第二の頭部7はねじ1の頭部4の硬度より柔ら
かい材質、例えば鋳物ダイキャストや合成樹脂などを用
いるのが好ましい。
【0016】上記凸部11は、係合凹部6内の全体に嵌
合する形状に形成してもよいが、係合凹部6が十字型の
場合、破壊後に係合凹部6内に残って該係合凹部6を埋
め、ねじ1を緩める場合に支障をきたすのを防ぐため、
図2のように、凸部11は途中から先端をカットし、係
合凹部6の上端部のみに係合するようにしてもよい。
【0017】より具体的には、図2のように、凸部11
は、中央の軸部12と、この軸部12の外周四箇所の位
置に設けた薄肉厚の係合片13とで形成し、この係合片
13が係合凹部6に対する回転方向の係合部分になると
共に、薄肉厚による強度の低下により、所定のトルクが
かかった場合の破断部分となる。
【0018】この係合片13の破壊がより円滑に行える
よう、軸部12との根元部分にスリット14を入れた
り、根元側が薄肉厚となるように係合片13を形成して
もよくあるいは、図3に示すように、薄肉厚の係合片1
3を十字状に設け、この十字状の交点にスリット15を
入れるようにしてもよい。このように、係合片13のみ
が破壊する構造とすると、破壊によって第二の頭部7か
ら分離する部分は極めて小片となり、係合凹部6内から
簡単に離脱すると共に内部に残ったとしても係合凹部6
を埋めることはなく、ねじ1を緩める方向に対する係合
凹部6へのドライバーの係合は支承なく行える。
【0019】上記のように、係合凹部6に対する凸部1
1の破壊発生を生じさせるトルク値は、第二の頭部7を
形成する材質とその硬度の選択及び、凸部11の形状と
構造を選ぶことにより自由に設定できる。
【0020】前記第二の頭部7の頭部4に対する取り外
し可能な固定は、接着材で固定してもよいと共に、第二
の頭部4の周壁9の一部を内側へ僅かに押圧変形させた
カシメによって取り付けてもよく、係合凹部6内で凸部
11が破壊した時点で第二の頭部7は空転し、かつ頭部
7から簡単に離脱させることができる構造であればよ
い。
【0021】なお、図示の場合、ねじ1は、軸部3のね
じ山2を、全長にわたって等しいピッチとすると共に、
途中から頭部側のねじ山2aを、途中から先端側のねじ
山2bよりも大径とし、かつ頭部側のねじ山2aにおけ
る軸方向の厚みを先端側のねじ山よりも厚くし、取り付
け部材21がALC等の軟質あるいは脆弱な材質の場合
において、ねじ込みの進行と共にねじ込み抵抗を増大さ
せ、ねじ1の過剰な回転による取り付け部材21の破壊
発生を防止するようにした例を示している。
【0022】この発明のねじは上記のような構成であ
り、ねじ1の頭部4に第二の頭部7を嵌着して仮固定し
た状態で、図1(B)に示すように、電動ドライバー5
に装着した十字型ビットの先端を第二の頭部7の十字型
係合凹部10に嵌合して、ねじ1を金具22などの取り
付け穴23を介して取り付け部材21に押し付けて回動
を始める。凸部11と係合凹部6の係合により、第二の
頭部7の回転がねじ1に伝わる。
【0023】ねじ1はその先端から取り付け部材21に
進入し、やがて図1(C)の如く、ねじ1の頭部4が金
具22の取り付け穴23の上部周縁に当接し、金具22
を取り付け部材21に締め付け固定する。
【0024】この時点でねじ1は回転停止するが、第2
の頭部7にはドライバー5の回転が付加されているた
め、頭部4の係合凹部6に係合した凸部11に大きな回
転トルクが作用し、このトルクによって凸部11に破壊
が生じ、凸部11と係合凹部6との係合が解け、第二の
頭部7は空転する。
【0025】従って、取り付け部材21に対してねじ込
んだねじ1は、凸部11が係合凹部6内で破壊した時点
のねじ込みトルクで、金具22を取り付け部材21に締
め付け固定した状態になり、凸部11の破壊強度に比例
した締め付け力が得られることになる。
【0026】このように、ねじ1による金具22の締め
付け力が凸部11の破壊による第二の頭部7の空転によ
って一定化し、ねじ1の締め付け不足や過剰な回転によ
る取り付け部材21の破壊発生を防止することができ
る。
【0027】第二の頭部7は空転発生後に回転を止め
て、頭部4から取り外せばよく、ねじ1の頭部4は露出
するため、頭部4の係合凹部6が利用でき、ねじ1を緩
めることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、第二
の頭部を介してねじに回動を与え、ねじ込み完了時に第
二の頭部の凸部が破壊して回動を伝えないようにしたの
で、ねじで軟質あるいは脆弱な取り付け部材に金具や他
の部材を取り付ける際に、過大な回動操作を行なうこと
によってねじが取り付け部材を破壊しないようにトルク
設定が可能となり、取り付け部材の軟度に応じて一々ト
ルク調整をする必要がない。
【0029】また、ねじのねじ込み及び取り外しが、同
一の工具を用いて行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係るねじの要部切欠正面
図、(B)はねじ込み途中の要部を示す縦断面図、
(C)は締め付け完了時の要部を示す縦断面図
【図2】(A)は第二の頭部の底面から見た斜視図、
(B)は同上の底面図
【図3】第二の頭部の他の例を示す底面から見た斜視図
【符号の説明】
1 ねじ 4 頭部 6 係合凹部 7 第二の頭部 10 係合凹部 11 凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部にドライバーの係合凹部を設けたね
    じと、このねじの頭部へ取り外し可能に嵌着し、頭部の
    上面から周囲を覆う第二の頭部からなり、第二の頭部
    は、上面にドライバーの係合凹部と、下面にねじの頭部
    の係合凹部に対して回転方向に係合する形状の凸部とを
    設け、この凸部を、所定のトルクで破壊して係合凹部と
    の係合が解かれるように形成した二重頭部を有するね
    じ。
JP24487593A 1993-09-30 1993-09-30 二重頭部を有するねじ Pending JPH07103220A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2857067A1 (fr) * 2003-07-02 2005-01-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Vis de serrage au couple
JP2007309517A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Hilti Ag タッピンねじ
JP2012503154A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 エヨット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 部品へとねじ込むことができるねじ
CN110685988A (zh) * 2019-10-12 2020-01-14 嘉兴震辰五金科技股份有限公司 一种分体式沉头十字钻尾螺丝

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CN110685988B (zh) * 2019-10-12 2021-08-03 嘉兴震辰五金科技股份有限公司 一种分体式沉头十字钻尾螺丝

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