JP2000055029A - 締着具 - Google Patents

締着具

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JP2000055029A
JP2000055029A JP10223379A JP22337998A JP2000055029A JP 2000055029 A JP2000055029 A JP 2000055029A JP 10223379 A JP10223379 A JP 10223379A JP 22337998 A JP22337998 A JP 22337998A JP 2000055029 A JP2000055029 A JP 2000055029A
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nut
bolt
tightened
tightening
inner nut
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JP10223379A
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Hitoshi Hayashi
斎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一度所定のトルクでナットを締め付けた後は、
緩めて外すことが困難なボルト・ナット式の締着具を提
供する。 【解決手段】この締着具は、ボルト1と、ボルト1のお
ねじ部に螺合可能なナット5と、を備えた締着具であ
る。ナット5は、円錐台形の内側ナット7と、内側ナッ
ト7の外側に回動可能に嵌合され、六角形の外周部を有
する外側ナット6と、内側ナット7と外側ナット6内に
その間を横断するように嵌入され、所定以上の締付トル
クが外側ナット6にかかった時、破断・分離可能な連結
ピン8と、を備える。ナット5の座面側には内側ナット
7の突出端部7bが突出して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト・ナットを
用いた締着具に関し、特に、締着後の外れを防止する締
着具に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルト・ナットは、締着具として非常に
簡単な構造を有し、小形のものから大型のものまで安価
に製造でき、また、スパナなどの締付器具を用いて、充
分な締付力で簡便に締着を行なうことができることか
ら、従来より、広い汎用性をもって各種の分野で使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば鉄塔な
どの建設時に、その元部を基礎に対し固定する際、ボル
ト・ナットの締着具を使用した場合、建設時には鉄塔の
状態を少しづつ調整しながら、多数のボルト・ナットを
少しづつ締付けて、鉄塔の固定作業を良好に行なうこと
ができるものの、建設後、ナットを緩めれば、簡単に鉄
塔の固定状態が解除されることになるため、悪戯などに
よって、鉄塔の元部を固定したボルト・ナットの締付固
定部が緩めて外され、危険な状態となる恐れがあった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
一度所定のトルクでナットを締め付けた後は、緩めて外
すことが困難なボルト・ナット式の締着具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の締着具は、ボルトと、ボルトのおねじ部に
螺合可能なナットと、を備えた締着具において、ナット
は、円錐台形の内側ナットと、内側ナットの外側に回動
可能に嵌合され、六角形の外周部を有する外側ナット
と、内側ナットと外側ナット内にその間を横断するよう
に嵌入され、所定以上の締付トルクが外側ナットにかか
った時、破断・分離可能な連結ピンと、を備え、ナット
の座面側には内側ナットの突出端部が突出して設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】
【発明の作用・効果】このような構成の締着具では、ボ
ルトのおねじ部に、ナットを螺合させ、通常のナットと
同様に、スパナ、レンチ等を用いてナットを回し、締め
付けていく。
【0007】このとき、ナットが被締付材を締付ける状
態に入り、所定のトルクの締付が完了して、所定値以上
のトルクがナットの外周部つまり外側ナットにかかった
時、ナットの座面はその内側ナットの突出端部が被締付
材に当接して締付を行なっているため、外側ナットと内
側ナット間に剪断力が生じ、これにより、連結ピンがそ
の小径部から破断して分離し、外側ナットが内側ナット
に対し回転可能となる。
【0008】このため、以後、スパナ、レンチ等により
ナットを回したとしても、その外側ナットのみが空回り
し、内側ナットの座面つまり突出端部が被締付材の締め
付け状態を保持するから、ナットを外すことができな
い。
【0009】このように、ナットをボルトに螺合させて
所定のトルクで締め付けた後、連結ピンが破断し、分離
した状態では、外側ナットが空回りをするのみであるか
ら、被締付材を所定のトルクで締着した後は、スパナ、
レンチ等によりボルト・ナットを外すことはできず、鉄
塔などの元部をボルト・ナットで締着する際には、悪戯
などにより外されることを防止して、締着・固定するこ
とができる。
【0010】なお、連結ピンの中間部に小径部を設けて
おけば、連結ピンの破断・分離を確実に行なうことがで
き、その小径部の径を変えることにより、ナットの完了
締付トルクを変えることができる。また、ボルトに円形
頭部を設け、円形頭部の座面側に多角形部を設けておけ
ば、ボルトの回転を阻止し、ボルト側の回転による外れ
を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2はこの締着具を構成す
るボルト1の正面図、側面図を示し、図3、図4はその
ナット5の正面図、側面図を示している。ボルト1は、
おねじを外周に設けたおねじ部2を有し、その端部には
略半球状の円形頭部3が形成される。円形頭部3の内側
(頭部の座面側)には、多角形部4が矩形板状に形成さ
れる。この多角形部4は、締着時、被締付材に設けた多
角形凹部に嵌合し、ボルト1の回転を阻止するために設
けられる。
【0012】ナット5は、図6、図7の拡大断面に示す
ように、外側ナット6と内側ナット7を嵌め合わせて構
成される。外側ナット6は、外側に六角形形状を有する
六角外周部6bが形成され、内側には、正確な円錐台の
凹部を形づくるテーパ内周部6aが形成される。この円
錐台形のテーパ内周部6aは、図7に示す如く、ナット
5の締付方向(ねじの進行方向)に向かってその内径を
小さくする、つまりナット5の座面側に向けてその内径
を小さくするように形成される。
【0013】内側ナット7は、その外形を正確な円錐台
として形成され、外側にテーパ外周部7aが形成され
る。テーパ外周部7aは、図7に示す如く、ナット5の
締付方向(ねじの進行方向)に向かってその外径を小さ
くする、つまりナット5の座面側に向けてその外径を小
さくするように形成され、上述の外側ナット6のテーパ
内周部6aと正確に嵌合するように、形成される。
【0014】外側ナット6のテーパ内周部6aと内側ナ
ット7のテーパ外周部7aのテーパは、ナット5を締め
付けて締付完了した際、外側ナット6が内側ナット7の
上から外れずに回転可能な状態となるようにするためで
あるから、テーパの傾斜角度は、僅かであってもよい。
【0015】ナット5の座面側には、内側ナット7の先
端が突出端部7bとして僅かに突出する。つまり、外側
ナット6の内側に内側ナット7を嵌合させた時、内側ナ
ット7の締付方向(ねじの進行方向)側の先端が、突出
端部7bとして、例えば約0.8mm程度突出するよう
に形成される。この突出端部7bは、ナット5を所定ト
ルクで締め付けた後、外側ナット6の回転を許容し、空
回りを容易にするために設けられる。内側ナット7の内
周面には、上記ボルト1のおねじ部2と螺合可能な、め
ねじ部9が形成される。
【0016】更に、外側ナット6と内側ナット7の間に
は、放射状に3本のピン孔が穿設され、それらのピン孔
に各々連結ピン8が、外側ナット6と内側ナット7を横
断するように打ち込まれる。特に、この連結ピン8の中
間部には細い小径部8aが設けられ、この小径部8aの
細さは、締着時にナット6を所定のトルク以上の力でで
締め付けた際、小径部8aが破断してピンが分離するよ
うに設定される。ピン孔に打ち込まれた連結ピン8の小
径部8aは、外側ナット6と内側ナット7の境界部(テ
ーパ内周部6aとテーパ外周部7aの間)に位置する。
【0017】このように構成されたボルト1とナット5
からなる締着具は、例えば、鉄塔などの基部を、基礎に
対し固定する現場において使用される。図8に示すよう
に、ボルトの頭部側に位置する被締付材10には、その
ボルト孔の開口部に多角形凹部が形成され、ボルト1を
ボルト孔に挿入した際、ボルト1の多角形部4がその凹
部に嵌り、ボルト1の回転を阻止する。
【0018】被締付材10のボルト孔にボルト1を通
し、反対側から突出したボルト1のおねじ部2に、ナッ
ト5を螺合させ、通常のナットと同様に、スパナ、レン
チ等を用いてナット5を回し、締め付けていく。
【0019】このとき、ナット5が被締付材10を締付
ける状態に入り、所定のトルクの締付が完了して、所定
値以上のトルクがナット5の外周部つまり外側ナット6
にかかった時、ナット5の座面はその内側ナット7の突
出端部7bが主に被締付材10に当接して締付を行なっ
ているため、外側ナット6と内側ナット7間に剪断力が
生じ、これにより、連結ピン8がその小径部8aから破
断し、外側ナット6が内側ナット7に対し回転し、分離
する。
【0020】このため、以後、スパナ、レンチ等により
ナット5を回したとしても、その外側ナット6のみが空
回りし、内側ナット7の座面つまり突出端部7bが被締
付材10の締め付け状態を保持するから、ナット5を外
すことができない。また、ボルト1の頭部が円形頭部3
となっており、その座面に多角形部4が形成され、被締
付材10の凹部に嵌合しているため、ボルト1を回転す
ることはできず、ボルト・ナットの締着を外すことはで
きない。
【0021】このように、ナット5をボルト1に螺合さ
せて所定のトルクで締め付けた後、連結ピン8が破断
し、分離した状態では、外側ナット6が空回りをするの
みであるから、被締付材を所定のトルクで締着した後
は、ボルト・ナットを外すことはできず、鉄塔などの元
部をボルト・ナットで締着する際には、悪戯などにより
外されることを防止して、締着・固定することができ
る。
【0022】なお、上記ナットの締付完了トルクは、連
結ピンの破断トルクにより決まり、その破断トルクは連
結ピン8の小径部8aの太さにより決まるため、連結ピ
ン8の小径部8aの外径が異なる各種の連結ピンを製造
し、それを外側ナット6と内側ナット7間に打ち込むこ
とにより、形状は同じであっても、締付完了トルクの異
なる各種のナットを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す締着具のボルトの正
面図である。
【図2】同ボルトの側面図である。
【図3】同締着具のナットの正面図である。
【図4】同ナットの側面図である。
【図5】連結ピンの拡大側面図である。
【図6】ナットの横断方向の拡大断面図である。
【図7】ナットの軸方向の拡大断面図である。
【図8】締付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1−ボルト 2−おねじ部 3−円形頭部 5−ナット 6−外側ナット 6a−テーパ内周部 7−内側ナット 7a−テーパ外周部 7b−突出端部 8−連結ピン 9−めねじ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトと、該ボルトのおねじ部に螺合可
    能なナットと、を備えた締着具において、 該ナットは、円錐台形の内側ナットと、該内側ナットの
    外側に回動可能に嵌合され、六角形の外周部を有する外
    側ナットと、該内側ナットと該外側ナット内にその間を
    横断するように嵌入され、所定以上の締付トルクが該外
    側ナットにかかった時、破断・分離可能な連結ピンと、
    を備え、 該ナットの座面側には該内側ナットの突出端部が突出し
    て設けられていることを特徴とする締着具。
  2. 【請求項2】 前記連結ピンの中間部には小径部が形成
    されている請求項1記載の締着具。
  3. 【請求項3】 前記ボルトには円形頭部が設けられ、該
    円形頭部の座面側に多角形部が設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の締着具。
JP10223379A 1998-08-06 1998-08-06 締着具 Withdrawn JP2000055029A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501916A (ja) * 2003-08-07 2007-02-01 ヴァレオ システム デシュヤージュ 固定システム
CN108561400A (zh) * 2018-07-13 2018-09-21 嘉兴涵祺汽配科技有限公司 一种不易拧断的高强度螺栓组
CN108683143A (zh) * 2018-05-31 2018-10-19 国网山西省电力公司晋城供电公司 直角挂板防断裂装置
CN112762081A (zh) * 2021-03-02 2021-05-07 夏俊文 一种自适应快速安装螺母

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CN108561400A (zh) * 2018-07-13 2018-09-21 嘉兴涵祺汽配科技有限公司 一种不易拧断的高强度螺栓组
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