JP2000009125A - ボルト・ナット用保護キャップ - Google Patents

ボルト・ナット用保護キャップ

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JP2000009125A
JP2000009125A JP10280248A JP28024898A JP2000009125A JP 2000009125 A JP2000009125 A JP 2000009125A JP 10280248 A JP10280248 A JP 10280248A JP 28024898 A JP28024898 A JP 28024898A JP 2000009125 A JP2000009125 A JP 2000009125A
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bolt
nut
hole
insertion hole
protective cap
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JP10280248A
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English (en)
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Keisaku Ibata
恵作 井畑
Daisaku Hiroi
大作 広井
Tetsuya Saiki
哲哉 齊木
Yoshinobu Tanigawa
慶喜 谷川
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Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Original Assignee
Asahi Kinzoku Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトやナットを容易に緩めることができな
いようにするための保護キャップを提供する。 【解決手段】 上部が細く下部が太いカップ状で、下面
にナット挿入孔2が開口し、ナット挿入孔2から上面に
抜けるボルト孔3を具え、このボルト孔3の断面形状
は、ボルトがねじ込まれる円形部4と、円形部4から外
部に広がる突出部5とを具える。ボルト孔を特殊な形状
とすることで、通常の工具(スパナやレンチ等)では保
護キャップを回転することができない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボルトやナットを外
せないようにするための保護キャップおよびボルト回転
防止金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルトとナットは種々の分野における締
付けに利用されており、鉄塔の構成部材の締付けにも使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のボル
トやナットは一般的なスパナやレンチで容易に緩めるこ
とができる構造である。そのため、近年、鉄塔の構成部
材を締め付けているボルトやナットが故意に外され、鉄
塔が到壊されるという事態が生じた。従って、本発明の
主目的は、ボルトやナットを容易に緩めることができな
いようにするための保護キャップを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するもので、ボルトにねじ込まれたナットを容易に回
転できないようにする構成と、ボルトの頭部を容易に回
転できないようにする構成とがある。いずれもナットま
たはボルト頭部を保護キャップで覆い、保護キャップ自
体が容易に取り外せないようにすることで、ナットやボ
ルトの取り外しを阻止するものである。
【0005】ナットを容易に回転できないようにする構
成として、第一の特徴は、上部が細く下部が太いカップ
状で、下面にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔から
上面に抜けるボルト孔を具え、このボルト孔の断面形状
は、ボルトがねじ込まれる円形部と、円形部から外部に
広がる突出部とを具えることにある。これは、ボルト孔
を特殊な形状とすることで、通常の工具(スパナやレン
チ等)では保護キャップを回転できなくするものであ
る。突出部の具体的形状としては円形部の対向する位置
に形成された三角形状であることが好ましい。なお、保
護キャップの取り外しには、ボルト孔の形状に対応した
突起を具える専用工具を用いる。
【0006】第二の特徴は、上部が細く下部が太いカッ
プ状で、下面にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔の
上部にボルト孔が形成され、このボルト孔の内面に接着
剤が塗布されていることにある。この構成は、ナットを
覆う保護キャップを接着剤により固定することでナット
の取り外しを阻止するものである。ここで用いる接着剤
としては、マイクロカプセルに封入され、ボルトをボル
ト孔にねじ込むことでマイクロカプセルが破壊されて流
出するよう構成されものが最適である。なお、ボルト孔
に接着剤を塗布する構成は、他の本発明の保護キャップ
にも併用することができる。
【0007】第三の特徴は、上部が細く下部が太いカッ
プ状で、下面にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔か
ら上面に抜けるボルト孔を具え、このボルト孔に隣接し
てピン挿入孔が形成されたことにある。この構成は、ボ
ルトとボルト孔との界面にピンを介在させ、ボルトに対
する保護キャップの回転を阻止するものである。ここ
で、ピンはボルトよりも軟質材料で構成しても硬質材料
で構成してもどちらでも良い。軟質材料で構成した場
合、ピン挿入孔に圧入されたピンは押し潰されてボルト
のネジ山に食い込むことで保護キャップを固定する。ま
た、硬質材料で構成した場合、ピン挿入孔に圧入された
ピンはボルトのネジ山を潰すことで保護キャップを固定
する。
【0008】第四の特徴は、上部が細く下部が太いカッ
プ状で、上面にキー挿入孔を具え、下面にナット挿入孔
が開口し、ナット挿入孔の上部にボルト孔が形成された
ことにある。この構成は、キー挿入孔に圧入したキーを
レンチなどで回して保護キャップを締め付け、一定以上
の締付けトルクを負荷するとキーが抜けることにより、
人力でははずせない程度の高い締付力で保護キャップを
固定できるようにしている。キー挿入孔は断面が円形の
窪みとすることが好ましい。また、ここにはめ込まれる
キーは、断面が多角形の角棒が適切である。その際、キ
ーの対角寸法はキー挿入孔の内径よりも若干大きく構成
する。
【0009】第五の特徴は、上部が細く下部が太いカッ
プ状で、一定のトルクが負荷されるとねじ切られる締付
部を上面に具え、下面にナット挿入孔が開口し、ナット
挿入孔の上部にボルト孔が形成されたことにある。この
構成は、第四の特徴と同様な原理を利用したものであ
る。第四の特徴が着脱式のキーを利用したのに対し、こ
の構成では最初から一体化された締付部をねじ切ること
で高い締付力で保護キャップを固定する。締付部の形状
は前述のキーと同様に断面が多角形の角棒が適切であ
る。
【0010】第六の特徴は、下面にボルト孔を具える本
体と、本体およびナットの外周を覆う保護パイプとを具
え、この保護パイプはナットの外寸よりも大きいが本体
の外寸よりも小さな内径部を有しており、本体は次の
〜のいずれかの構成によりボルトに装着されることに
ある。
【0011】ボルト孔は本体の上面にまで抜け、その
断面形状は、ボルトがねじ込まれる円形部と、円形部か
ら外部に広がる突出部とを具えている。
【0012】ボルト孔の内面に接着剤が塗布されてい
る。
【0013】本体に挿入されるピンを具え、本体は前
記ボルト孔に隣接してピンの挿入孔が形成されている。
【0014】本体の上面にキー挿入孔を具え、このキ
ー挿入孔には、一定のトルクが負荷されると脱落するキ
ーがはめ込まれるよう構成されている。
【0015】一定のトルクが負荷されるとねじ切られ
る締付部が本体の上面に一体化されている。
【0016】本体の上面には凹部が形成され、この凹
部の断面形状は非円形に構成され、保護パイプの内周に
おいて本体の上部に設置されると共に貫通孔を有するカ
ラーを具え、この貫通孔の断面形状は、レンチに対応し
た形状で、前記非円形の内周に突起が形成された形状で
ある。
【0017】この構成〜は、前記第一から第五の特
徴における装着原理を応用したもので、本体の外周を保
護パイプで覆い、直接本体をレンチなどで回転できない
ように構成している。本体の外周を覆う保護パイプはレ
ンチなどで把持できるが、本体に対して保護パイプが空
転することにより本体の取り外しを阻止できる。従っ
て、本体自体は必ずしもテーパ状でなくても良く、円筒
状に構成しても構わない。なお、保護パイプの上縁部は
内側に折り曲げた構成とすることが好ましい。このよう
に構成することで、保護パイプと本体との間にドライバ
ーなどをねじ込むことを困難にし、一層本体の取り外し
を効果的に抑制する。
【0018】また、上記構成は、一旦取り付けたナッ
ト保護キャップを取り外すことができ、ナットの緩みを
容易に点検できる構成である。本体の上面に設ける凹部
の断面形状は、レンチで回転できるよう非円形であれば
よい。具体例としては多角形が挙げられ、特に一般にボ
ルト頭部の形状に利用されている六角形が利用しやす
い。なお、ここで言う凹部には、本体下面にまで達しな
い窪みの他、本体上面から下面まで貫通する透孔も含
む。一方、カラーの貫通孔の断面形状は、前記凹部の断
面形状に内周突起を形成した形状が好ましい。例えば、
凹部の断面形状を六角形とした場合、六角形の各辺から
三角形の突起を形成した花びら状の断面形状が好適であ
る。さらに、カラーの貫通孔にバーを掛け渡すことで、
いたずらによる保護キャップの取り外しを一層困難にす
る。この保護キャップはカラーの貫通孔の断面形状に対
応した形状のレンチで着脱作業を行う。
【0019】以上の各構成はナットが緩められることを
防止するキャップであるのに対し、次の構成はボルトの
頭部が緩められることを防止する構成である。すなわ
ち、本発明の第七の特徴は、上部が細く下部が太いカッ
プ状で、下面にボルト頭部の挿入孔が開口し、この挿入
孔は開口部が広く内部が狭いテーパ状に形成されると共
に、接着剤が塗布されたことにある。この構成も接着剤
により保護キャップをボルトの頭部に固定することでボ
ルト頭部の回転を阻止する。
【0020】さらに、ボルト頭部が緩められることを防
止する別の構成としては、一端が鉄塔構成部材に当接す
る基板と、基板に形成されたボルト孔と、ボルト孔を間
に挟んで基板の両側から基板と垂直に突出された一対の
突片とを具え、この突片同士の内寸がボルト頭部の対辺
寸法に対応していることを特徴とするボルト回転防止金
具が挙げられる。
【0021】一般に、鉄塔の主材には端部にフランジを
具えるパイプが用いられる。このパイプ同士の連結は、
フランジ同士を突き合わせ、これらフランジをボルトで
貫通してナットで締め付けることで行われている。ここ
で、前記回転防止金具のボルト孔にボルトを挿通し、ボ
ルト頭部とフランジとの間に基板を挟んで突片の間にボ
ルトの頭部をはめ込む。そして、鉄塔構成部材、例えば
パイプ外周面やフランジとパイプ外周面との間に形成さ
れているリブに基板の一端を当接させれば、ボルトを回
転しようとしても基板が鉄塔構成部材に当接しているた
め回転できず、ボルトを緩めることができない。この回
転防止金具は、前述したナット保護キャップと併用する
ことで、いたずらによるボルト・ナットの取り外しを一
層効果的に防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (実施例1)図1は本発明のナット保護キャップを示す
もので、(A)は平面図、(B)はナットにかぶせた状
態を示す断面図である。
【0023】このキャップ1はボルトの先端にねじ込ま
れたナットNに被せることで、ナットNが外部から回転
できないようにするものである。上部が細く下部が太い
円錐台状の外観を有する。このようにテーパ状の外観を
有することで、パイプレンチなどで挟持し難くし、保護
キャップ1を容易に回転できないように構成している。
この点は、後述する他の実施例においても同様である。
【0024】また、保護キャップ1は下面にナット挿入
孔が形成されている。ナット挿入孔2にナットNを収納
することで外部からナットNを回すことができないよう
にする。ナット挿入孔2は、いわゆるダブルナットの場
合でも、ナット1つ分をはめ込むことができるサイズで
あればよい。ダブルナットにおける上段のナットを回す
ことができなければ、下段のナットを回すことができ
ず、結果的に両ナットの取り外しを阻止できる。ただ
し、ナット挿入孔2のサイズ(深さ)を、軸方向に重ね
た2つのナットをはめ込むことができる大きさとしても
よい。この場合、保護キャップの外部からはいずれのナ
ットにも接触できないため一層ナットの取り外しを困難
にできる。
【0025】また、ナット挿入孔2の上部には保護キャ
ップ1の上面に抜けるボルト孔3が形成されている。保
護キャップ1の取り付けは、ナットNから突き出したボ
ルトの先端をこのボルト孔3にねじ込むことで行う。こ
こで、ボルト孔3の断面を、ボルトがねじ込まれる円形
部4と、円形部4から外部に広がる突出部5とで構成さ
れる非円形状とした。本例では突出部5の形状を円形部
の対向する位置に形成された一対の三角形状とした。す
なわち、このボルト孔3の断面形状は、円形に菱形を重
ね、菱形の両鈍角部が円形部4に内接し、両鋭角部のみ
が円形部4からはみ出した形状となっている。ボルト孔
3をこのような形状とすれば、図2に示すように、この
ボルト孔3に対応した突起51を有する専用工具50でしか
保護キャップ1の回転ができず、通常のレンチやスパナ
などでは保護キャップ1を取り外すことができない。
【0026】本例におけるボルト孔3の形状は、断面が
多角形の棒をボルト孔3に差し込んでも保護キャップを
回転することができないため特に好ましい。ボルト孔3
の断面形状が多角形や楕円や星型では、断面が四角の棒
をボルト孔3に差し込んだとき、棒のいずれかの角がボ
ルト孔3に掛かり、保護キャップ1を回転することがで
きるため好ましくない。しかし、本例の形状では、断面
が多角形の棒をボルト孔3に差し込んでも円形部内で棒
が空転するだけであり、保護キャップ1が回転されるこ
とはない。
【0027】なお、保護キャップ1の材質は特に限定さ
れない。ボルトへのねじ込みができると共に外部から容
易に破壊できない程度の強度を具えるものであれば何で
も良い。本例ではこの保護キャップ1をアルミ合金で構
成している。後述する他の実施例も保護キャップをアル
ミ合金で構成している。
【0028】(実施例2)図3は本発明のナット保護キ
ャップを示すもので、(A)は平面図、(B)は側面
図、(C)はナットにかぶせた状態を示す断面図であ
る。
【0029】本例の保護キャップ1も上部が細く下部が
太い外観形状を有し、ボルトBの端部にねじ込まれたナ
ットNに被せることでナットNが外されることを防止す
る。下面にナット挿入孔2が形成され、ナット挿入孔2
の上部にボルト孔3がつながって形成されている点は実
施例1と同様である。ただし、ボルト孔3は保護キャッ
プ1の上面にまでは達していない。また、ボルト孔3の
断面形状は円形である。そして、ボルト孔3の内部に接
着剤が塗布されている。接着剤はボルト孔3のうち、少
なくともネジ面に塗布されていれば良い。本例では、接
着剤としてマイクロカプセルに封入されたものを用い
た。このような接着剤を用いたボルト製品としては、例
えば株式会社スリーボンド社製プレコートボルト・メッ
ク加工などが挙げられる。
【0030】保護キャップ1は、ナットNにねじ込まれ
たボルトBの先端に装着される。その際、ボルトBの先
端がボルト孔3にねじ込まれると、ボルトBとボルト孔
3の間でマイクロカプセルが押し潰されて接着剤が流出
するため、そのまま硬化させれば保護キャップ1を強固
にボルトBの先端に固定することができる。これによ
り、ナットNは保護キャップ1に覆われ、かつ保護キャ
ップ1を取り外すことができないため、ナットNの取り
外しを防止することができる。
【0031】(実施例3)図4は本発明のナット保護キ
ャップを示すもので、(A)は平面図、(B)は側面
図、(C)はナットNにかぶせた状態を示す断面図であ
る。
【0032】本例の保護キャップ1も上部が細く下部が
太い外観形状を有し、ボルトBの端部にねじ込まれたナ
ットNに被せることでナットNが外されることを防止す
る。下面にナット挿入孔2が形成され、ナット挿入孔2
の上部にボルト孔3がつながって形成されており、ボル
ト孔3は保護キャップ1の上面にまで達している。ま
た、このボルト孔3の断面形状は円形である。そして、
本例ではこのボルト孔3に隣接してピン孔6を形成し
た。ピン孔6も保護キャップ1の上面からナット挿入孔
2にまで到達している。
【0033】保護キャップ1の装着は、実施例2と同様
にボルト孔3にボルトBをねじ込むことで行う。さら
に、ボルトBへのねじ込みを行った後、ピン孔6にピン
7を圧入する。ピン7の長さはピン孔6の長さよりも若
干大きく、ピン7の外径はピン孔6の内径よりも若干大
きい。ピン7の材質は、ボルトBよりも軟質材料で構成
する場合と硬質材料で構成する場合がある。軟質材料、
例えばアルミニウムでピン7を構成し、ハンマ等で打撃
してピン孔6に打ち込むと、ピン7は押し潰されて広が
り、その一部がボルトBのネジ山に食い込む。そのた
め、保護キャップ1をボルトBに対して回転することが
できなくなり、ナットNの取り外しを防止できる。一
方、硬質材料、例えばステンレスでピン7を構成し、ハ
ンマ等で打撃してピン孔2に打ち込むと、ピン7はボル
トBのネジ山を押し潰して圧入される。そのため、保護
キャップ1をボルトBに対して回転することができなく
なり、ナットNの取り外しを防止できる。
【0034】(実施例4)図5は本発明のナット保護キ
ャップを示すもので、(A)は締め付け前の平面図、
(B)は締め付け前の側面図、(C)は締め付け後の断
面図である。
【0035】本例の保護キャップ1も上部が細く下部が
太い外観形状を有し、ボルトBの端部にねじ込まれたナ
ットNに被せることでナットNが外されることを防止す
る。下面にナット挿入孔2が形成され、ナット挿入孔2
の上部にボルト孔3がつながって形成されている点、ボ
ルト孔3が保護キャップ1の上面にまでは達していない
点およびボルト孔3の断面形状は円形である点は前記実
施例2と同様である。
【0036】本例では、この保護キャップ1の上面にキ
ー挿入孔8を設けた。キー挿入孔8は内径20mmの円形
の窪みで、保護キャップ1の締め付け時のみキー挿入孔
8に多角形のキー9が圧入される。一方、キー9には、
図5(B)に示すように、15mm角で断面が正方形のブロ
ック片を用いた。従って、キー9の対角寸法は約21mm
となり、キー挿入孔8の内径よりも若干大きいことにな
る。
【0037】保護キャップ1をボルトBの先端に装着す
るには、このキー9をキー挿入孔8に圧入する。次に、
圧入されたキー9をレンチなどで回して、保護キャップ
1をボルトBの先端にねじ込む。ある程度以上のトルク
をキーに加えると、キー9は角部が変形してキー挿入孔
8内を空転し、保護キャップ1から脱落する。
【0038】これにより、保護キャップ1は高い締め付
け力でボルトBに装着され、かつナットNを覆うため、
ナットNの取り外しを防止することができる。通常、保
護キャップ1を人力でボルトに装着した場合、30〜40kg
f-cmのトルクで締め付けられるが、キー9を用いた上記
の手段により保護キャップ1を装着すると約120kgf-cm
のトルクで締め付けることができ、容易に取り外しでき
ないことが確認された。
【0039】なお、保護キャップ自体の締め付け力は、
キー挿入孔8の内径および深さならびにキー9の対角寸
法を変更することで適宜調整することができる。
【0040】(実施例5)図6は本発明のナット保護キ
ャップにおける締め付け前の側面図である。本例の保護
キャップは、実施例4と同様の原理により強い締め付け
力でボルトに装着することを実現している。実施例4で
は、保護キャップの締め付けに着脱式のキー9を用いた
が、本例ではキー9の代わりに保護キャップ1と一体の
締付部10を形成した点が主な相違点で、他の構成は実施
例4と同様である。締付部10はレンチなどで回し易いよ
うに多角形の断面形状を有するブロック片が好適であ
る。本例では六角ナット状のブロック片10Aの下端にテ
ーパ状の連結部10Bを具えた締付部10とし、この連結部1
0Bの下端側を細くして保護キャップ1の上面と一体化し
ている。
【0041】この保護キャップ1をボルトの先端に被
せ、締付部10をレンチなどで回転させ、ボルト孔3に保
護キャップ1をねじ込む。ある一定以上のトルクが係る
と、締付部の連結部10Bは下端側が細く形成されている
ため、保護キャップ1の上面と連結部10Bとの接合部で破
断し、保護キャップが脱落する。これにより、保護キャ
ップ1は高い締め付け力でボルトに装着されるため、ナ
ットNを緩めることができなくなる。
【0042】(実施例6)図7は本発明のナット保護キ
ャップを示すもので、(A)は締め付け前の平面図、
(B)は締め付け前の断面図(A図のA-A断面図)、
(C)は締め付け後の断面図である。この保護キャップ
21は、実施例5の構成と同様に、一定のトルクがかかる
とねじ切られる締付部24を具え、締付部24が脱落するこ
とで高い締め付け力によりボルトBに装着される。ただ
し、本例の保護キャップ21は円筒状の本体22と、本体22
およびナットNの外側にはめ込まれる保護パイプ23とを
具え、ボルトBに装着された本体22に対して保護パイプ
23が空転することで本体22が外されることを防止する。
【0043】本体22は円筒状のブロック片で、上部に図
6と同様の締付部24を具え、下面にボルト挿入孔25が形
成されている。本体22の外径はナットNの外寸よりも大
きくした。一方、保護パイプ23は途中で径の異なるパイ
プで、上部が本体22よりも若干大きい内径を具え、下部
がナットNの対角寸法よりも若干大きい内径を具えてい
る。また、保護パイプ23の上部は、本体22の軸方向の長
さよりも長く構成されている。さらに、保護パイプ下端
の対向する位置には水抜き孔26が形成され、保護パイプ
23内に雨水などが溜まりにくいように構成されている。
【0044】本保護キャップ21を装着する場合、まず保
護パイプ23をナットNの外側に配置する。この場合、保
護パイプ23は径の小さい側を下方にする。次に、圧縮ば
ね27を保護パイプ内に挿入し、さらにボルト孔を下方に
向けて本体22を保護パイプ内に配置する。この圧縮ばね
27は、保護パイプ23と本体22との接触または保護パイプ
下端と鉄塔部材との接触に伴うがたつき音の発生を抑制
する。圧縮ばね27は保護パイプ23の径の変わる段差部に
載置される直径を有し、その内径はナットNの対角寸法
よりも大きい。そして、保護パイプ23の上部に突出した
締付部24をレンチで回転し、ボルトBの先端に本体22を
ねじ込んで装着する。一定以上のトルクが締付部24に係
ると、締付部24はねじ切られて脱落する。締付部24の脱
落後の状態は図7(C)に示す通りである。
【0045】上記の取り付けにより、本体22は高い締め
付け力でボルトBの先端にねじ込まれ、かつ本体22に対
して空転する保護パイプ23で外周を覆われるため、容易
に取り外すことができず、結果としてナットNの取り外
しを防止できる。また、圧縮ばね27は保護パイプ23を本
体22と同軸状に保持するため、本体22(ナットN)と保
護パイプ23との接触によるがたつきを抑制できる。さら
に、このばね27は本体22に対して保護パイプ23を下方に
押圧するため、保護パイプ23の下端は鉄塔部材(図示せ
ず)に圧接されてがたつきが抑制される。
【0046】なお、ここではねじ切ることができる締付
部24を本体と一体に形成した構成を例としたが、そのほ
かにも実施例1〜4の各構成を本発明に適用するするこ
とができる。
【0047】さらに、図8に示すように、この構成にお
ける保護パイプ23の上縁部を内側に折り曲げることで、
保護パイプ23と本体22との間にドライバーなどをねじ込
むことを困難にし、一層本体22の取り外しを効果的に抑
制する。図8の構成は、保護パイプ23の上縁部を内側に
折り曲げた点を除いて図7の構成と同様である。
【0048】(実施例7)図9、10に着脱自在の保護
キャップを示す。上記の各実施例は、図1の構成を除き
一旦取り付けると容易に取り外しできない構造となって
いるが、図9、10に示す保護キャップは着脱自在で、
ナットの緩みの点検を行って容易に増し締めすることも
できる。
【0049】この保護キャップは図7、8の実施例6と
類似しており、筒状の保護カバー23内にナットNを収納
すると共にナットNから突出するボルトBに本体22をねじ
込む構造であるが、本体22の上部にカラー40が配置さ
れ、このカラー40が本体22とは独立に回転するように構
成されている。
【0050】カラー40は保護カバー23内に収納される円
盤状のもので、その中心部にはレンチの形状に対応した
貫通孔41が形成されている。ここでは六角形の各辺の内
周側に三角形の突起42を設け、花びら状の断面形状を有
する貫通孔41とした(図9A参照)。
【0051】一方、本体22の上面には断面形状が六角形
の凹部43が形成されている。この凹部43の断面形状であ
る六角形は前記貫通孔41における六角形と合同である。
なお、この凹部43は本体下面にまで貫通する透孔とし、
この透孔のほぼ下半分にボルトBがねじ込まれる雌ネジ
を形成してもよい。また、本体22は下面にボルトBに対
応したねじ孔が形成されると共に、スプリング27を介し
て支持されている点で実施例6と共通している。
【0052】このような保護キャップは図10に示すレ
ンチ44で着脱する。このレンチ44は先端部が前記カラー
の貫通孔41に対応した花びら型に形成されている。装着
する際、まずレンチ44をカラーの貫通孔41に挿通する。
次に、レンチ44を適宜回転させ、カラーの貫通孔41と本
体の凹部43の両六角形を対応させて、レンチ44を本体の
凹部41にまではめ込む。そして、カラー40と共に本体22
を回転させ、ボルトBに本体22をねじ込む。ナットNの緩
み点検時などに保護キャップを取り外す場合は、上記と
逆方向に本体22を回転させればよい。
【0053】このように、本体22の回転には花びら型の
レンチ44が必要なため、通常の工具では本体22を回転さ
せることができず、保護キャップを取り外すことができ
ない。
【0054】また、本体の凹部43の断面形状を六角形と
し、カラーの貫通孔41の断面形状をこの六角形の内周側
に突起を形成した形状(図9では花びら型)とした理由
は次の通りである。もし、本体22の凹部断面形状が花び
ら型で、カラー貫通孔の断面形状が六角形であれば、た
がね等の工具先端を花びら型凹部の内周突起に引っ掛け
てハンマでたたくなどすれば本体22を回転させることが
できる。しかし、本体22の凹部断面形状が六角形で、カ
ラー貫通孔41の断面形状が花びら型であれば、本体凹部
43の内周には突起がないため、たがね等ではカラー40を
回転できても本体22を回転することはできず、保護キャ
ップを取り外すことはできないからである。
【0055】さらに、図9の保護キャップの変形例とし
ては、図11に示すように、カラーの貫通孔41にバー45
を掛け渡すものが挙げられる。このバー45により、カラ
ーの貫通孔41を通って本体の凹部43にまでたがね等の工
具を挿入することができなくなり、一層保護キャップの
取り外しが困難になる。この場合、本体22の回転には図
12記載のレンチ46を用いる。このレンチ46はカラー貫
通孔41の断面形状である花びら型に対応した形状で、バ
ー45を越えて本体凹部43にまではめ込めるよう、径方向
に伸びる直線状の切欠47が形成されている。従って、切
欠47をバー45に合わせればレンチ46をカラー貫通孔41と
本体凹部43とにはめ込むことができ、本体22を回転させ
ることができる。
【0056】(実施例8)上記の各実施例がボルトに装
着されたナットの取り外しを防止するものであるのに対
し、図13はボルト頭部の回転を防止する保護キャップ
を示すものである。図13において、(A)は平面図、
(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0057】この保護キャップ31は、上部が細く下部が
太い外観形状を有し、ボルト頭部に被せることでボルト
頭部が回転されることを防止する。下面にボルト頭部の
挿入孔32が形成され、同挿入孔32の内部には接着剤が塗
布されている。ここで用いる接着剤には、実施例2と同
様に、マイクロカプセルに封入されたものが適切であ
る。そして、前記ボルト頭部の挿入孔32を上部が狭く下
部(開口部)が広くなるテーパ状に構成した。ボルト頭
部の挿入孔32はボルト頭部の形状に対応した六角孔に構
成されているが、開口部から上部まで内径に変化のない
形状では、ボルト頭部と保護キャップ内面との接触面積
が小さく、接着剤が効果的に作用しないことが考えられ
る。そこで、挿入孔32をテーパ状に構成し、保護キャッ
プ31にボルト頭部が圧入されるようにすることで、接着
剤が効果的に作用するようにした。
【0058】接着剤の作用により、保護キャップ31はボ
ルト頭部に強固に固定されて容易に取り外すことができ
ないため、ボルト頭部を回転することができなくなる。
なお、本例において、挿入孔32の開口部の対辺寸法と奥
部の対辺寸法との差は約1mmとした。
【0059】(実施例9)図14に図13とは別構成の
ボルト回転防止金具を示す。この金具は、基板60と、基
板60に形成されたボルト孔61と、基板61の両側に形成さ
れた一対の突片62とを具える。基板60は一端が先細り状
で、他端が幅広のしずく型である。ボルト孔61は基板60
の幅広個所に形成されている。また、突片62はこのボル
ト孔61を挟む基板両側に設けられ、基板60とは垂直に形
成されている。そして、この突片62の内寸がボルト頭部
の対片寸法に対応している。
【0060】このような金具の利用方法を図15により
説明する。一般に、鉄塔の主材には端部にフランジ70を
具えるパイプ71が用いられ、このパイプ同士の連結は、
フランジ同士を突き合わせ、これらフランジ70をボルト
Bで貫通してナットで締め付けることにより行われてい
る。図15はこのフランジ部の下面側から見た平面図で
ある。まず、回転防止金具のボルト孔にボルトBを挿通
し、ボルト頭部とフランジ下面との間に基板60を挟んで
突片62の間にボルトBの頭部をはめ込む。次に、突き合
わされたフランジ上面から突出したボルト先端にナット
をねじ込んで締め付ける。その際、基板60の一端が鉄塔
構成部材に当接するように回転防止金具の向きを調整す
る。図15(A)に示すように、鉄塔主材が太いパイプ
の場合、基板60の一端はパイプ71の外周面に当接させ
る。また、鉄塔主材が細いパイプの場合、基板60の一端
は、フランジ70とパイプ71の外周面との間に形成された
垂直方向のリブ72に当接させる。ボルトBを緩めようと
するには、図の左回りにボルトBを回転させる必要があ
るが、ボルト頭部は一対の突片62の間に堅固に保持さ
れ、かつ基板60の一端が鉄塔構成部材に当接しているた
めにボルトBを回転させることができない。そして、フ
ランジ上面側のナットに実施例1〜7で述べたナット保
護キャップを装着すれば、ボルト・ナットのいずれも緩
めることができなくなり、いたずらによる取り外しを効
果的に防止できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明保護キャッ
プまたは回転防止金具によれば、ボルトまたはナットに
装着した場合、通常のレンチなどで容易に回転できない
構造とすることでボルトやナットの取り外しを効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のナット保護キャップを示すもので、
(A)は平面図、(B)はナットにかぶせた状態を示す
断面図である。
【図2】図1の保護キャップの着脱に用いる工具を示す
もので、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図3】本発明による接着式のナット保護キャップを示
すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は
ナットにかぶせた状態を示す断面図である。
【図4】本発明によるピン圧入式のナット保護キャップ
を示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、
(C)はナットにかぶせた状態を示す断面図である。
【図5】本発明によるキー式のナット保護キャップを示
すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は
ナットにかぶせた状態を示す断面図である。
【図6】本発明による締付部脱落式のナット保護キャッ
プを示す側面図である。
【図7】本発明による保護パイプ式のナット保護キャッ
プを示すもので、(A)は平面図、(B)は断面図、
(C)は締付部脱落後の状態を示す断面図である。
【図8】本発明による上縁部を折り曲げた保護パイプ式
のナット保護キャップを示すもので、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【図9】カラーを用いた本発明による保護パイプ式のナ
ット保護キャップを示すもので、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【図10】図9の保護キャップを着脱する際のレンチ取
付状態を示す説明図である。
【図11】図9の保護キャップの変形例を示す平面図で
ある。
【図12】図11の保護キャップの着脱に用いるレンチ
の斜視図である。
【図13】ボルト頭部の回転を防止する本発明保護キャ
ップを示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、
(C)は底面図である。
【図14】本発明ボルト回転防止金具を示すもので、
(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図15】図14の金具の利用方法を示すもので、
(A)は鉄塔主材が太い場合、(B)鉄塔主材が細い場
合の取付状態説明図である。
【符号の説明】
1 保護キャップ 2 ナット挿入孔 3 ボルト挿入
孔 4 円形部 5 突出部 6 ピン挿入孔 7 ピン 8 キー挿入
孔 9 キー 10 締付部 10A ブロック片 10B 連結部 21 保護
キャップ 22 本体 23 保護パイプ 24 締付部 25 ボルト挿
入孔 26 水抜き孔 27 圧縮ばね 31 保護キャップ 32
ボルト頭部の挿入孔 40 カラー 41 貫通孔 42 突起 43 凹部 44 レ
ンチ 45 バー 46 レンチ 47 切欠 50 専用工具 51 突起 60
基板 61 ボルト孔 62 突片 70 フランジ 71 パイプ 72 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊木 哲哉 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝 日金属精工株式会社内 (72)発明者 谷川 慶喜 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝 日金属精工株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が細く下部が太いカップ状で、下面
    にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔から上面に抜け
    るボルト孔を具え、このボルト孔の断面形状は、ボルト
    がねじ込まれる円形部と、円形部から外部に広がる突出
    部とを具えることを特徴とするボルト・ナット用保護キ
    ャップ。
  2. 【請求項2】 突出部が円形部の対向する位置に形成さ
    れた三角形状であることを特徴とする請求項1記載のボ
    ルト・ナット用保護キャップ。
  3. 【請求項3】 上部が細く下部が太いカップ状で、下面
    にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔の上部にボルト
    孔が形成され、このボルト孔の内面に接着剤が塗布され
    ていることを特徴とするボルト・ナット用保護キャッ
    プ。
  4. 【請求項4】 接着剤はマイクロカプセルに封入され、
    ボルトをボルト孔にねじ込むことでマイクロカプセルが
    破壊されて流出するよう構成されたことを特徴とする請
    求項3記載のボルト・ナット用保護キャップ。
  5. 【請求項5】 上部が細く下部が太いカップ状で、下面
    にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔から上面に抜け
    るボルト孔を具え、このボルト孔に隣接してピンの挿入
    孔が形成されたことを特徴とするボルト・ナット用保護
    キャップ。
  6. 【請求項6】 ピンがボルトよりも軟質または硬質材料
    で構成されたことを特徴とする請求項5記載のボルト・
    ナット用保護キャップ。
  7. 【請求項7】 上部が細く下部が太いカップ状で、上面
    にキー挿入孔を具え、下面にナット挿入孔が開口し、ナ
    ット挿入孔の上部にボルト孔が形成されたことを特徴と
    するボルト・ナット用保護キャップ。
  8. 【請求項8】 上部が細く下部が太いカップ状で、一定
    のトルクが負荷されるとねじ切られる締付部を上面に具
    え、下面にナット挿入孔が開口し、ナット挿入孔の上部
    にボルト孔が形成されたことを特徴とするボルト・ナッ
    ト用保護キャップ。
  9. 【請求項9】 上部が細く下部が太いカップ状で、下面
    にボルト頭部の挿入孔が開口し、この挿入孔は開口部が
    広く内部が狭いテーパ状に形成されると共に、接着剤が
    塗布されたことを特徴とするボルト・ナット用保護キャ
    ップ。
  10. 【請求項10】 下面にボルト孔を具える本体と、本体
    およびナットの外周を覆う保護パイプとを具え、この保
    護パイプはナットの外寸よりも大きいが本体の外寸より
    も小さな内径部を有しており、本体は次の〜のいず
    れかの構成によりボルトに装着されることを特徴とする
    ボルト・ナット用保護キャップ。 ボルト孔は本体の上面にまで抜け、その断面形状は、
    ボルトがねじ込まれる円形部と、円形部から外部に広が
    る突出部とを具えている。 ボルト孔の内面に接着剤が塗布されている。 本体に挿入されるピンを具え、本体は前記ボルト孔に
    隣接してピンの挿入孔が形成されている。 本体の上面にキー挿入孔を具え、このキー挿入孔に
    は、一定のトルクが負荷されると脱落するキーがはめ込
    まれるよう構成されている。 一定のトルクが負荷されるとねじ切られる締付部が本
    体の上面に一体化されている。 本体の上面には凹部が形成され、この凹部の断面形状
    は非円形に構成され、 保護パイプの内周において本体の上部に設置されると共
    に貫通孔を有するカラーを具え、この貫通孔の断面形状
    は、レンチに対応した形状で、前記非円形の内周に突起
    が形成された形状である。
  11. 【請求項11】 一端が鉄塔構成部材に当接する基板
    と、 基板に形成されたボルト孔と、 ボルト孔を間に挟んで基板の両側から基板と垂直に突出
    された一対の突片とを具え、 この突片同士の内寸がボルト頭部の対辺寸法に対応して
    いることを特徴とするボルト回転防止金具。
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