JP2566413Y2 - 二重頭部を有するねじ - Google Patents

二重頭部を有するねじ

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JP2566413Y2
JP2566413Y2 JP4806093U JP4806093U JP2566413Y2 JP 2566413 Y2 JP2566413 Y2 JP 2566413Y2 JP 4806093 U JP4806093 U JP 4806093U JP 4806093 U JP4806093 U JP 4806093U JP 2566413 Y2 JP2566413 Y2 JP 2566413Y2
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JP
Japan
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head
screw
peripheral wall
concave portion
engagement recess
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JP4806093U
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JPH0718014U (ja
Inventor
一一 生田
英二 山本
良治 奥田
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若井産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軟質あるいは脆弱な
取り付け部材に金具や他の部材を取り付けるためのね
じ、更に詳しくは、取り付け部材が破壊しないように、
締付けトルクを一定化することができるようにした二重
頭部を有するねじに関する。
【0002】
【従来の技術】軟質あるいは脆弱な取り付け部材に金具
や他の部材をねじやボルトで取り付ける場合に、過大な
回動操作を行なうことによって、ねじ又はボルトが取り
付け部材を破壊しないように、トルク調整が可能な状態
でのねじ込みが必要になる。
【0003】従来、ねじやボルトをトルク調整が可能と
なるようにねじ込む手段としては、例えば、(1)トル
ク調整の可能な機構を有する回動工具、例えばトルク調
整機能付き電動ドライバーを用いて、低トルクで回動機
構が停止またはクラッチオフするようにしてねじを締め
る方法と、(2)ねじなどの頭部を細径部や溶接部など
の易破壊部を間に設けた二重構造とし、最端部の頭部を
回動工具と嵌合させてねじ込み、過度なトルクが加わっ
た時に易破壊部が破壊されて最端頭部がねじ本体の頭部
から切り離される方法がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
方法によると、専用の工具を要するという問題の他に、
取り付け部材の軟度などに応じて常にトルクを調整しな
ければならないという問題があった。
【0005】また、(2)の方法によると、易破壊部は
一定のトルク範囲にのみ調整可能で、取り付け部材がや
や硬質の場合はねじ込み途中で破壊してしまい、逆にか
なり軟質の部材に対しては調整機能が働かないという問
題があった。さらに、破壊後に残る頭部には一般的な十
字型の凹部を設けることができないため、外形を六角に
するなどの制約があり、取り外し時に不便であるという
問題もあった。
【0006】更に、上記例示した以外の他のいくつかの
方法も、いずれも専用の工具や部品を要するものが多
く、実用上問題があった。
【0007】そこで、この考案の課題は、通常の工具を
用いるだけで、取り付け部材の軟度などに依存せず、過
大なねじ込みや、ねじ込み不足が生じないようにするね
じを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、頭部にドライバーの係合凹部を
設けたねじと、このねじの頭部へ取り外し可能に嵌着
し、頭部の上面から周囲を覆う第二の頭部からなり、第
二の頭部は、上面にドライバーの係合凹部と、下面にね
じの頭部の係合凹部に対して回転方向に係合する形状の
凸部とを設け、周壁がねじの頭部の固定押圧面より下方
に位置する下端面を有し、この下端面がねじの頭部の固
定押圧面と同一面にあるとき、凸部が係合凹部から離脱
するようになっている構成としたものである。
【0009】
【作用】電動ドライバーの先端に装着したビットの先端
を第二の頭部の係合凹部に嵌合して、ねじを金具などの
取り付け穴を介して取り付け部材に押し付けて回動を始
める。ねじはその先端から部材に進入し、やがて第二の
頭部の周壁の下端が金具の表面に当接する。
【0010】電動ドライバーは回動を続けるため、ねじ
は回動にともなってさらに進入する。しかし、第二の頭
部は周壁の下端がすでに金具に当接しているため進行で
きず、ここでねじと第二の頭部の分離が起こる。具体的
には接着剤を用いた場合は接着層で分離し、周壁をわず
かにかしめた場合は周壁を押し広げるようにして分離す
る。
【0011】分離してもしばらくは第二の頭部の凸部と
ねじの係合凹部の噛み合いはゆるい状態ではあるがつづ
き、回動力はねじに伝動される。しかし、さらに回動が
つづくと第二の頭部の凸部は、ねじの係合凹部から滑る
ようにして外れる。このようにして作用するため、第二
の頭部はねじの硬度よりも柔らかい材質を用いる方が好
ましく、分離時には第二の頭部の凸部が変形あるいは部
分破壊をともないながら外れ、ねじの係合凹部の損傷を
防ぎつつ滑らかな分離を行える。周壁の高さをこの分離
の時にねじの頭部の下面が金具に当接した直後の位置に
設定することによって、部材の軟度や脆さにかかわらず
電動ドライバーが回転をつづけても一定の位置でねじに
回動力が伝わらないようになり、ねじの回動進入動作は
終わる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1と図2に示す第1の実施例において、
ねじ1はねじ山2を有する軸部3の一端に頭部4を設
け、この頭部4の上面に十字型もしくは、マイナス型と
なるドライバー5の係合凹部6を形成した構造になって
いる。
【0014】上記ねじ1の頭部4に取り外し可能となる
よう嵌着する第二の頭部7は、頭部4の上面を覆う上壁
8と頭部4の周囲を囲む周壁9とからなり、上壁8の上
面に頭部4の係合凹部6と等しい大きさ及び形状のドラ
イバー5の係合凹部10が設けられ、下面には頭部4の
係合凹部6に嵌合して回転方向に係合する形状の凸部1
1が突設されている。
【0015】上記周壁9は、ねじ1の頭部4の固定押圧
面12よりも下方に位置する下端面13を有し、この下
端面13が固定押圧面12と同一面になったとき、凸部
11が係合凹部6から離脱して回転方向の係合が外れる
ように、周壁9は固定押圧面12から下端面13までの
長さHが設定されている。
【0016】この第二の頭部7の頭部4に対する取り外
し可能な固定は、接着材で固定してもよいと共に、第二
の頭部4の周壁9の一部を内側へ僅かに押圧変形させた
カシメによって取り付けてもよく、頭部4に対する第二
の頭部7の分離が滑らかに行なえるよう、第二の頭部7
はねじ1の硬度より柔らかい材質を用いるのが好まし
い。
【0017】また、固定押圧面12と第二の頭部7の下
端面13が同一面になったとき、係合凹部6に対して第
二の頭部7の凸部11のかみ合いが完全に解除できるよ
うに、凸部11の途中から先端をカットしたり、図3の
如く、このカットした先端面に位置決め用の円軸14を
突設した構成としてもよい。
【0018】次に、図4に示す第2の実施例は、ねじ1
が多角形の頭部4を有するボルトの場合である。なお、
図1と図2に示した第1の実施例と同一部分には、同一
符号を使用して説明する。
【0019】ねじ1は、多角形の頭部4の上面にドライ
バー5の係合凹部6を有し、この頭部4に取り外し可能
に嵌着する第2の頭部7は、上壁8と周壁9からなり、
上壁8の上面に係合凹部10と下面に頭部4の係合凹部
6へ嵌合する凸部11が設けられ、周壁9の内径は頭部
4の最大径に嵌合する円形となり、回転方向に係合しな
いようになっている。
【0020】上記周壁9は頭部4の固定押圧面12より
も下方に位置する下端面13を有し、この下端面13が
固定押圧面12と同一になったとき、凸部11が係合凹
部6から離脱して係合が外れるようになっている。
【0021】なお図示の場合、ねじ1は、頭部4が丸頭
と六角頭を示したが、皿や丸皿、丸平等、他の形状があ
ってもよい。
【0022】この考案のねじは上記のような構成であ
り、ねじ1の頭部4に第二の頭部7を嵌着して仮固定し
た状態で、図1A及び図4に示すように、電動ドライバ
ー5に装着した十字型ビットの先端を第二の頭部7の十
字型係合凹部10に嵌合して、ねじ1を金具15などの
取り付け穴16を介して取り付け部材17に押し付けて
回動を始める。
【0023】ねじ1はその先端から取り付け部材に進入
し、やがて第二の頭部7の周壁9の下端面13が金具1
5の表面に当接する。
【0024】電動ドライバー5は回動を続けるため、第
二の頭部7を介してねじ1に回動が伝わり、ねじは回動
にともなってさらに進入する。しかし、第二の頭部7は
周壁9の下端面がすでに金具15に当接しているため進
行できず、ここでねじ1と第二の頭部7の分離が起こ
る。具体的には接着剤を用いた場合は、接着層で分離
し、周壁9をわずかにかしめた場合は周壁9を押し広げ
るようにして分離する。
【0025】分離してもしばらくは第二の頭部7の凸部
11とねじ1の係合凹部6の噛み合いはゆるい状態では
あるがつづき、回動力はねじ1に伝動される。
【0026】しかし、更に回動が続き、ねじ1における
頭部4の固定押圧面12が金具15上に当接し、該押圧
面12と周壁9の下端面13が同一面になった締付け完
了時点で、図1Bの如く、第二の頭部7の凸部11はね
じ1の頭部4の係合凹部6から滑るようにして外れ、第
二の頭部7が空転することになる。
【0027】従って、取り付け部材15の軟度や脆さに
かかわず電動ドライバー5が回転をつづけても一定の位
置でねじ1に回動力が伝わらないようになり、ねじ1の
回動進入動作は終わるため、一定の締付け状態が得ら
れ、過大な回動操作によって取り付け部材17を破壊す
るというようなことがない。
【0028】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、第二
の頭部を介してねじやボルトに回動を与え、ねじ込み完
了時にねじ又はボルトの頭部から第二の頭部が離脱して
回動を伝えないようにしたので、ねじまたはボルトなど
で軟質あるいは脆弱な取り付け部材に金具や他の部材を
取り付ける際に、過大な回動操作を行なうことによって
ねじまたはボルトが取り付け部材を破壊しないようにト
ルク設定が可能となり、取り付け部材の軟度に応じて一
々トルク調整をする必要がない。
【0029】また、ねじまたはボルトのねじ込み及び取
り外しが、同一の工具を用いて行えるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの考案に係る第1の実施例のねじを用い
た締結前の状態を示す縦断面図、Bは同上の締結完了時
の状態を示す縦断面図
【図2】Aは同上要部の分解斜視図、Bは第二の頭部の
下面から見た斜視図
【図3】第1の実施例のねじの変形例を示す締結完了時
の状態を示す縦断面図
【図4】ねじの第2の実施例を示す締結前の状態を示す
縦断面図
【符号の説明】
1 ねじ 4 頭部 5 ドライバー 6、10 係合凹部 7 第二の頭部 9 周壁 11 凸部 12 固定押圧面 13 下端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−84011(JP,U) 実開 平4−19910(JP,U) 実開 昭51−41064(JP,U) 実開 昭57−67107(JP,U) 実開 昭49−82165(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部にドライバーの係合凹部を設けたね
    じと、このねじの頭部へ取り外し可能に嵌着し、頭部の
    上面から周囲を覆う第二の頭部からなり、第二の頭部
    は、上面にドライバーの係合凹部と、下面にねじの頭部
    の係合凹部に対して回転方向に係合する形状の凸部とを
    設け、周壁がねじの頭部の固定押圧面より下方に位置す
    る下端面を有し、この下端面がねじの頭部の固定押圧面
    と同一面にあるとき、凸部が係合凹部から離脱するよう
    になっている二重頭部を有するねじ。
JP4806093U 1993-09-03 1993-09-03 二重頭部を有するねじ Expired - Lifetime JP2566413Y2 (ja)

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JPH0718014U JPH0718014U (ja) 1995-03-31
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