JPH11247813A - 二つの部材の連結具 - Google Patents

二つの部材の連結具

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JPH11247813A
JPH11247813A JP6924198A JP6924198A JPH11247813A JP H11247813 A JPH11247813 A JP H11247813A JP 6924198 A JP6924198 A JP 6924198A JP 6924198 A JP6924198 A JP 6924198A JP H11247813 A JPH11247813 A JP H11247813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の弾性脚片間への相互に連結される二つ
の部材の一方に設けた取付部の受け入れ、掛合をスムー
スになす。 【解決手段】 連結される二つの部材の一方の取付穴7
への差し入れ端部2と、先端側に向って離れ出す一対の
弾性脚片1、1とを有する。一対の弾性脚片1、1の向
き合い側には、二つの部材の他方の取付部6の受け入れ
に伴って一対の弾性脚片1、1を開き出し変形させ、か
つ、取付部6に設けた掛合穴6bに一対の弾性脚片1、
1の弾性復帰により仮掛合される掛合突部4が備えられ
ている。一対の弾性脚片1、1の外側には、仮掛合状態
における取付穴7への差し入れ端部2側からの差し入れ
により、閉じ込み変形される一対の弾性脚片1、1の弾
発により取付穴7に掛合される掛合部5が設けてある。
この掛合状態において、掛合突部4と取付部6の掛合穴
6bとの本掛合がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二つの部材の一
方に掛合させた後、この二つの部材の他方に設けられた
取付穴に差し入れ当該取付穴に掛合させて、この二つの
部材を連結させる連結具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の連結具として、図10に
示されるように、一端側で一体に連接され、かつ、略平
行に配された板状をなす一対の弾性脚片100、100
の内側に、間隔を開けて先端を向き合わせる掛合突部1
01を有すると共に、先端外側に穴縁部を挟み付ける突
片103と段差面104とからなる取付穴Hへの掛合部
105を備えたものがあった。
【0003】かかる従来の連結具によれば、先ず、一方
の部材P1に設けられた突き出し板状をなし、かつ、所
定位置に掛合穴Taを備えた取付部Tを前記一対の弾性
脚片100、100間にこの一対の弾性脚片100、1
00を開き出す向きに弾性変形させながら挟み込み状に
受け入れさせることにより、前記掛合突部101を当該
掛合穴Taに入り込ませ、掛合させることができ、これ
により、当該一方の部材P1に連結具を掛合させること
ができる。次いで、他方の部材P2に設けられた取付穴
Hに、このように一方の部材P1に掛合された連結具を
前記一対の弾性脚片100、100の連接側から差し入
れることにより、前記一対の弾性脚片100、100を
閉じ込み方向に弾性変形させながら、前記掛合部105
において弾性復帰させ、当該掛合部105により掛合さ
せ、これにより当該他方の部材P2に連結具を掛合させ
ることができる。この結果、この従来の連結具を介し
て、前記一方の部材P1と他方の部材P2との連結をな
すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来
の連結具にあっては、前記一対の弾性脚片100、10
0が略平行に配されているため、前記一方の部材P1に
設けられた取付部Tの受け入れ操作にあたり、この一対
の弾性脚片100、100の先端間に当該取付部Tの突
き出し端が適切に入り込むようにするための位置合わせ
に相応の配慮を払わせるものであった。前記一対の弾性
脚片100、100間の間隔を広げれば、この位置合わ
せの容易化は図れるが、単純に両弾性脚片100間の間
隔を広げた場合、連結具の小型化に難を生じさせるばか
りか、取付部Tとの間のガタつき等の不具合を別途防止
する配慮が必要となる。
【0005】また、かかる従来の連結具にあっては、前
記一対の弾性脚片100、100にそれぞれ設けられた
前記掛合突部101が先端を向き合わせるように配され
ているため、この先端を突き合わせる位置より先には前
記掛合穴Taに当該掛合突部101を入り込ませること
ができないものであった。このため、かかる掛合穴Ta
と掛合突部101との掛合面積をより大きく確保し難い
ものであった。この掛合面積を単純に増やそうとした場
合、向き合った掛合突部101の先端間の間隔を狭めざ
るを得ず、このように、向き合った掛合突部101の先
端間の間隔を狭めると、前記取付部Tの受け入れに伴う
前記一対の弾性脚片100、100の弾性変形量が多く
なるため、当該取付部Tへの掛合操作を行い難くしてし
まう。
【0006】そこで、この発明は、従来の不都合を解消
することを目的とし、より具体的な目的の一つとして
は、この種の連結具において、一対の弾性脚片間への二
つの部材の一方に設けた取付部の受け入れ、掛合をスム
ースになすことができると共に、この二つの部材の他方
に設けられた取付穴への差し入れを利用して、当該一方
の部材に設けた取付部への掛合状態を強固にし得、か
つ、当該取付穴への弾性脚片の掛合状態も強固なものと
なし得るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、二つの部材の連結
具が以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとした。 (1)相互に連結される二つの部材の一方に設けられた
取付穴への差し入れ端部と、この差し入れ端部から一体
に設けられ、かつ、先端側に向かうに連れて互いに離れ
出すように設けられた一対の弾性脚片とを有し、(2)
当該一対の弾性脚片の向き合った側には、当該一対の弾
性脚片の先端側からの当該一対の弾性脚片間への相互に
連結される二つの部材の他方に設けられた取付部の受け
入れに伴って当該一対の弾性脚片を開き出し方向に弾性
変形させ、かつ、当該取付部に設けた掛合穴に当該一対
の弾性脚片の弾性復帰により入り込み仮掛合される掛合
突部が備えられていると共に、(3)前記一対の弾性脚
片の外側には、前記取付部への仮掛合状態において、前
記取付穴への前記差し入れ端部側からの差し入れに伴っ
て、閉じ込み方向に弾性変形される当該一対の弾性脚片
の弾発により当該取付穴の穴縁部に掛合される掛合部が
設けてあり、(4)前記取付穴の穴縁部と前記掛合部と
の掛合状態において閉じ込まれた前記一対の弾性脚片に
より、前記掛合突部と前記取付部の掛合穴との本掛合が
なされる構成としてある。
【0008】前記(1)および(2)の構成、特に、前
記一対の弾性脚片が先端側に向かうに連れて互いに離れ
出すように設けられていることから、格別の位置合わせ
を要することなく、前記一対の弾性脚片間への前記取付
部の受け入れをなすことができる。
【0009】また、このように受け入れた取付部におけ
る前記掛合穴に、この受け入れに伴って前記掛合突部を
仮掛合させることができる。
【0010】また、前記(3)の構成、特に、閉じ込み
方向に弾性変形される前記一対の弾性脚片の弾発により
前記取付穴の穴縁部に掛合される掛合部が当該一対の弾
性脚片に設けてあることから、かかる弾発により当該掛
合部は穴縁部から外れ出さない向きに当該穴縁部に押し
付けられるものとされ、当該取付穴との掛合状態を安定
的に確保することができる。
【0011】また、前記(4)の構成により、前記掛合
突部と前記取付部の掛合穴との本掛合を、前記取付穴の
穴縁部と前記掛合部との掛合状態における前記一対の弾
性脚片の閉じ込み方向への弾性変形を利用してなすこと
ができ、また、この結果、前記仮掛合状態における前記
掛合突部と掛合穴との掛合面積を小さくしていても、本
掛合状態において当該掛合面積を大きく確保することが
可能とされ、前記取付部の受け入れにあたっての前記前
記一対の弾性脚片の離れ出す向きへの弾性変形量が最小
になるように、前記掛合突部の突き出し量を設定するこ
とができる。したがって、前記取付部の受け入れ操作を
スムースになすことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明にかかる二つの部材の連結具における
一対の弾性脚片の一方に設けられた掛合突部と、当該一
対の弾性脚片の他方に設けられた掛合突部とが、当該一
対の弾性脚片が閉じ込み方向に弾性変形された際に、互
いに突き当たらない位置に設けてあるものとした。
【0013】かかる構成によれば、前記一対の弾性脚片
における掛合突部が、当該一対の弾性脚片の閉じ込み方
向への弾性変形に際し、互いに突き当たらない位置に設
けてあることから、本掛合状態において掛合突部と前記
掛合穴との掛合面積を可能な限り大きく確保することが
でき、取付部との掛合状態をより高く確保することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の典型的な実施の
形態の一例について、図1ないし図9に基づいて説明す
る。
【0015】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる連結具と、この連結具により連結される二つの部材
の要部とを、それぞれ斜視の状態で示している。また、
図2は、連結具と相互に連結される二つの部材の一方に
設けられた取付部6とを、また、図3は、相互に連結さ
れる二つの部材の一方に設けられた取付部6に連結具を
仮掛合させる直前の状態を、また、図4は、かかる仮掛
合をさせた状態を、さらに、図5は、仮掛合状態にある
連結具における差し入れ端部2側からこの連結具を取付
穴7に差し入れて本掛合させた状態を、当該連結具を側
方から見た状態とし、かつ、当該取付部6および取付穴
7の設けられた部材を縦断面の状態として、それぞれ示
している。また、図6は、図5の状態を図5の右側から
見た状態として示している。また、図7は、連結具を側
方から見た状態として、また、図8は、図7の右側か
ら、また、図9は、図7の下側から見た状態として、そ
れぞれ示している。
【0016】この実施の形態にかかる連結具は、一対の
弾性脚片1、1を有している。そして、この連結具は、
この一対の弾性脚片1、1間に受け入れられ、この受け
入れに伴って当該連結具に仮掛合される突き出し状の取
付部6を備えた二つの部材の他方(以下、この他方の部
材を第一の部材P1という。)と、この取付部6に仮掛
合された連結具を受け入れ、この受け入れに伴って当該
連結具に掛合されると共に、この掛合により前記取付部
6と連結具とを本掛合させる取付穴7を備えた二つの部
材の一方(以下、この一方の部材を第二の部材P2とい
う。)とを、この連結具を介して連結させる機能を有し
ている。
【0017】前記一対の弾性脚片1、1は、それぞれ細
長い板片状をなすと共に、その一面側を向き合わせた状
態で、一端側において一体に連接されており、この連接
側が前記第二の部材P2の取付穴7への差し入れ端部2
としてある。また、かかる一対の弾性脚片1、1は、前
記差し入れ端部2側から先端部3側に向かうに連れて互
いに離れ出すように、構成されている。すなわち、かか
る一対の弾性脚片1、1の向き合った面間の寸法は、概
ね、前記差し入れ端部2側で狭く、この差し入れ端部2
側から先端部3側に向かうに連れて徐々に広くなり、当
該先端部3側においてもっとも広くなっている。
【0018】より詳細には、前記差し入れ端部2は、こ
の実施の形態にあっては、前記弾性脚片1と同じ幅を備
えた細長い連接板部21と、この連接板部21の長さ方
向に亙る両側縁部においてそれぞれ、当該側縁部から一
体に当該連接板部21に略直交する向きで、同じ方向に
突き出す立ち上がり板部22とを有している。一対の立
ち上がり板部22、22は、その向き合った内面を略平
行にするように形成してあり、この実施の形態にあって
は、前記一対の弾性脚片1、1間に受け入れられた前記
第一の部材P1の取付部6の突き出し端6a部が、前記
仮掛合状態において、この一対の立ち上がり板部22間
にガタなく収まる構成としてある。
【0019】前記一対の弾性脚片1、1はそれぞれ、前
記のように構成される差し入れ端部2における立ち上が
り板部22の突き出し端部22aに一端側を一体に連接
させている。かかる一対の弾性脚片1、1は、少なくと
も、前記立ち上がり板部22との連接部において、この
立ち上がり板部22よりも薄肉となるように形成されて
おり、かかる一対の弾性脚片1、1の向き合った側にお
いて、当該立ち上がり板部22との間に段差部23が形
成されている。この結果、この実施の形態にあっては、
かかる一対の弾性脚片1、1は概ね、当該段差部23を
中心に開き出し方向に、または、閉じ込み方向に、弾性
変形して移動される構成とされている。
【0020】また、この実施の形態にあっては、前記一
対の弾性脚片1、1における互いに向き合った面側であ
って、当該弾性脚片1の長さ方向略中程の位置にそれぞ
れ、他の弾性脚片1側に向けて突き出す板片状の掛合突
部4が一体に設けられている。かかる掛合突部4はそれ
ぞれ、その板面を前記差し入れ端部2における連接板部
21の内面に向き合わせるように形成されている。
【0021】また、この実施の形態にあっては、前記一
対の弾性脚片1、1の一方における掛合突部4と当該一
対の弾性脚片1、1の他方における掛合突部4とが、こ
の一対の弾性脚片1、1が前記閉じ込み方向に弾性変形
して移動された状態において、互いに突き当たらない位
置に設けてある。また、かかる一対の弾性脚片1、1の
一方における掛合突部4の先端と、他方における掛合突
部4の先端との間には、この一対の弾性脚片1、1が弾
性変形されない状態において、弾性脚片1の弾性変形に
よる移動方向に向けて間隔xが形成されるようにしてあ
る。
【0022】なお、この実施の形態にあっては、前記掛
合突部4における先端部であって、前記差し入れ端部2
に向けられない面側に、この掛合突部4の先端に向けて
次第に当該掛合突部4を細める向きの傾斜面41が形成
してある。また、かかる掛合突部4が設けられた位置か
ら前記弾性脚片1の先端側までの箇所は、この掛合突部
4が設けられた箇所から前記差し入れ端部2との連接部
までの箇所より、前記一対の弾性片の向き合った側にお
いて低められた構成としてあり、かかる掛合突部4が設
けられた位置には段差部42が形成されている。
【0023】また、前記一対の弾性脚片1、1は、互い
に向き合わない側、すなわち、外側においても、前記差
し入れ端部2との連接部側から先端側に向けて、この先
端側に向かうに連れてその外面を互いに離れ出すように
してある。
【0024】また、かかる一対の弾性脚片1、1はそれ
ぞれ、その外側において、前記差し入れ端部2との連接
部側からこの弾性脚片1の先端側に向けて次第に当該弾
性脚片1を厚くする傾斜面51aを備えた隆起部51を
有している。この隆起部51は前記掛合突部4が設けら
れた位置に対してやや先端側に近付いた位置で終了して
おり、前記傾斜面51aと頂部51bを介して連続さ
れ、かつ、前記弾性脚片1の先端側に向けられた段差面
51cを有している。
【0025】また、かかる一対の弾性脚片1、1はそれ
ぞれ、その先端部3における外側に、前記隆起部51の
段差面51cに向けて斜め上方に突き出す突片52を有
している。この突片52と前記隆起部51との間には、
間隔yが形成されている。
【0026】この実施の形態にかかる連結具は、以上の
構成を備えていることから、第一に、前記差し入れ端部
2を構成する一対の立ち上がり板部22、22の内面間
に受け入れられ、かつ、一対の前記掛合突部4、4の先
端間の前記間隔xよりも大きい厚さと、前記差し入れ端
部2を構成する前記連接板部21の内面と前記掛合突部
4との間の間隔以内に、この掛合突部4を入り込ませる
掛合穴6bを貫通状態に備えた取付部6に対し、この取
付部6を前記一対の弾性脚片1、1間に当該弾性脚片1
の先端部3側から受け入れさせることにより、ワンタッ
チで、かつ、スムースに仮掛合させることができる。
【0027】すなわち、前記取付部6を前記一対の弾性
脚片1、1間にその先端部6側から受け入れさせるよう
に、当該取付部6の突き出し端6a側から当該取付部6
に被せるように連結具を移動させると、先ず、当該取付
部6の突き出し端6aが前記一対の掛合突部4、4に突
き当たり、この突き当たりにより、当該一対の弾性脚片
1、1は開き出し方向に弾性変形される。次いで、前記
取付部6が一対の弾性脚片1、1の基部側にさらに入り
込むように連結具を移動させると、前記一対の掛合突部
4、4の一方が前記掛合穴6bの一方側から、また、当
該掛合突部4の他方が当該掛合穴6bの他方側から、そ
れぞれ当該掛合穴6bに入り込む位置に至る。この位置
に至ると、開き出し方向に弾性変形された一対の弾性脚
片1、1は弾性復帰して閉じ込み方向に移動され、前記
掛合穴6bに前記掛合突部4の先端側をそれぞれ入り込
ませ、当該掛合穴6bに仮掛合される。
【0028】この仮掛合をさせるための前記取付部6の
前記一対の弾性脚片1、1間への受け入れは、この一対
の弾性脚片1、1が先端側に向かうに連れて互いに離れ
出すように構成されていることから、格別の配慮をする
ことなくスムースになすことができる。また、前記掛合
突部4における弾性脚片1の先端に向けられた側には、
前記傾斜面41が形成されていることから、前記取付部
6の突き出し端6aの当該掛合突部4の乗り越えを円滑
に行わせることができる。
【0029】この実施の形態にあっては、前記取付部6
を前記第一の部材P1に形成させるものとしている。ま
た、この実施の形態にあっては、かかる取付部6の一例
として、この取付部6を、前記一対の弾性脚片1、1を
その幅側で収める間隔を開けて配された一対のガイド側
板6c、6cと、この一対のガイド側板6c、6c間に
亙って設けられ、かつ、前記一対の弾性脚片1、1間に
受け入れられる差し入れ板6dとから構成している。差
し入れ板6dは、前記一対の弾性脚片1、1における一
対の掛合突部4、4の先端間の前記間隔xよりも厚肉に
構成されると共に、前記差し入れ端部2を構成する一対
の立ち上がり板部22、22間に収まる厚さに構成され
ている。また、この差し入れ板6dは、この差し入れ板
6dにおける突き出し端6aが前記差し入れ端部2の連
接板部21内面に近接された状態において、前記掛合突
部4が位置する位置に、当該差し入れ板6dの幅方向に
沿って長いスリット状をなす前記掛合穴6bを貫通状態
に有している。かかる差し入れ板6dの突き出し端6a
には、面取り部6eが形成されており、前記掛合突部4
の傾斜面41とあいまって当該掛合突部4の乗り越えが
スムースになされるようにしてある。
【0030】また、この実施の形態にかかる連結具は、
第二に、前記差し入れ端部2を差し入れ可能な大きさを
有し、かつ、前記一対の弾性脚片1、1における前記隆
起部51の段差面51cと前記突片52との間にある当
該両弾性脚片1、1の外面5a間に亙る寸法よりも小さ
くなる向き合った穴縁部を有し、さらに、一方の穴縁か
ら他方の穴縁までの寸法を前記隆起部51の段差面51
cから前記突片52までの間隔yと略等しくするか、小
さくする取付穴7に対し、前記取付部6に対し仮掛合状
態にした後、前記差し入れ端部2側から差し入れること
により、当該取付穴7にワンタッチで掛合させることが
できると共に、この取付穴7への掛合により前記一対の
弾性脚片1、1を閉じ込み方向に弾性変形させて、前記
取付部6への仮掛合状態を本掛合状態に移行させること
ができる。
【0031】すなわち、前記仮掛合状態にある連結具
が、前記差し入れ端部2側から前記取付穴7に入り込ま
されるように取付穴7側又は連結具側を移動させると、
先ず、前記隆起部51における傾斜面51aと当該取付
穴7の穴縁との当接により、前記一対の弾性脚片1、1
は閉じ込み方向に弾性変形される。この後、さらに前記
取付穴7内に連結具が入り込まされると、当該取付穴7
の差し入れ先側にある穴縁7aを前記隆起部51の頂部
51bが乗り越えるに至り、この乗り越えにより閉じ込
み方向に弾性変形された前記一対の弾性脚片1、1は開
き出し方向にやや弾性復帰して移動される。この結果、
前記取付穴7の差し入れ先側にある穴縁7a部に前記隆
起部51の段差面51cを、この反対側の穴縁7b部に
前記突片52を、それぞれ掛合させることができ、かか
る取付穴7への連結具の掛合をワンタッチでなすことが
できる。すなわち、この実施の形態にあっては、前記隆
起部51の段差面51cと前記突片52とにより前記取
付穴7への掛合部5を構成している。前記一対の弾性脚
片1、1は、かかる取付穴7への掛合状態においても閉
じ込み方向に弾性変形されているので、前記一対の弾性
脚片1、1における前記隆起部51の段差面51cと前
記突片52との間にある当該弾性脚片1の外面5aは当
該取付穴7の穴内壁面7c側に押し付けられた状態とさ
れ、この取付穴7への掛合状態を安定的に維持すること
ができる。
【0032】また、前記取付穴7への前記掛合により、
前記一対の弾性脚片1、1は閉じ込み方向に弾性変形さ
れることから、前記取付部6に設けられた掛合穴6bに
入り込み、仮掛合された前記掛合突部4はさらに当該掛
合穴6b内に入り込まされ、当該掛合穴6bに本掛合さ
れるに至る。
【0033】この実施の形態にあっては、前記一対の弾
性脚片1、1における掛合突部4が、当該一対の弾性脚
片1、1の閉じ込み方向への弾性変形に際し、互いに突
き当たらない位置に設けてあることから、本掛合状態に
おいて掛合突部4と前記掛合穴6bとの掛合面積を可能
な限り大きく確保することができ、取付部6との掛合状
態をより高く確保することができる。
【0034】なお、この実施の形態にあっては、閉じ込
み方向への前記一対の弾性脚片1、1の弾性変形に伴っ
て、一方の弾性脚片1に設けられた掛合突部4の長さ方
向に亙る一側端面43と、他方の弾性脚片1に設けられ
た掛合突部4の長さ方向に亙る一側端面43とが略接し
合うように、それぞれの掛合突部4の突設位置が設定さ
れている。また、それぞれの掛合突部4における前記接
し合わされる側端面43と先端面とが接し合うコーナー
部には、両掛合突部4の前記仮掛合位置から本掛合位置
への移動をスムースならしめるように、面取り部44が
形成されている。
【0035】この実施の形態にあっては、前記取付穴7
を前記第二の部材P2に形成させるものとしている。ま
た、この実施の形態にあっては、かかる第二の部材P2
を、前記一対の弾性脚片1、1のそれぞれにおける前記
隆起部51における段差面51cと前記突片52間の間
隔yと略等しい肉厚に構成してあると共に、前記取付穴
7の一例として、この第二の部材P2に向き合った一対
の穴縁部間の間隔を、前記一対の弾性脚片1、1におけ
る前記隆起部51の段差面と前記突片52との間にある
当該両弾性脚片1、1の外面5a間に亙る寸法よりも小
さくする長方形状の穴として構成している。
【0036】なお、前記一対の弾性脚片1、1に所望の
弾性変形特性を付与する観点から、前記連結具は典型的
には、プラスチック材料の射出成形により構成される。
【0037】
【発明の効果】この発明にかかる二つの部材の連結具に
よれば、前記一対の弾性脚片が先端側に向かうに連れて
互いに離れ出すように設けられていることから、格別の
位置合わせを要することなく、一対の弾性脚片間への相
互に連結される二つの部材の一方に設けた取付部の受け
入れ、仮掛合をスムースになすことができる。
【0038】また、相互に連結される二つの部材の他方
に設けた前記取付穴の穴縁部に掛合される掛合部が、こ
の取付穴への差し入れ端部からの差し入れにより閉じ込
み方向に弾性変形される前記一対の弾性脚片に設けてあ
ることから、かかる弾性変形に伴う弾発により当該掛合
部は当該取付穴の穴縁部から外れ出さない向きに当該穴
縁部に押し付けられるものとされ、当該取付穴との掛合
状態を安定的に確保することができる。
【0039】また、前記掛合突部と前記取付部の掛合穴
との本掛合を、前記取付穴の穴縁部と前記掛合部との掛
合状態における前記一対の弾性脚片の閉じ込み方向への
弾性変形を利用してなすことができ、これにより、前記
一方の部材に設けた取付部への掛合状態を強固にするこ
とができる。
【0040】また、前記仮掛合状態における前記掛合突
部と掛合穴との掛合面積を小さくしていても、本掛合状
態において当該掛合面積を大きく確保することが可能と
され、前記取付部の受け入れにあたっての前記前記一対
の弾性脚片の離れ出す向きへの弾性変形量が最小になる
ように、前記掛合突部の突き出し量を設定することがで
きる。したがって、前記取付部の受け入れ操作をスムー
スになすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連結具、第一の部材P1および第二の部材P2
の分離斜視図
【図2】連結具と第一の部材P1とを、第一の部材P1
の一部を断面にして示した側面図
【図3】連結具と第一の部材P1とを、第一の部材P1
の一部を断面にして示した側面図
【図4】連結具と第一の部材P1とを、第一の部材P1
の一部を断面にして示した側面図(仮掛合状態)
【図5】連結具と第一の部材P1とを、第一の部材P1
の一部を断面にして示した側面図(本掛合状態)
【図6】連結具と第一の部材P1とを、第一の部材P1
の一部を断面にして、図5と異なる向きから見て示した
側面図(本掛合状態)
【図7】連結具の側面図
【図8】図7と異なる向きから見た連結具の側面図
【図9】連結具の底面図
【図10】従来例を示す構成図
【符号の説明】
1 弾性脚片 2 差し入れ端部 4 掛合突部 5 掛合部 6 取付部 6b 掛合穴 7 取付穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に連結される二つの部材の一方に設
    けられた取付穴への差し入れ端部と、この差し入れ端部
    から一体に設けられ、かつ、先端側に向かうに連れて互
    いに離れ出すように設けられた一対の弾性脚片とを有
    し、 当該一対の弾性脚片の向き合った側には、当該一対の弾
    性脚片の先端側からの当該一対の弾性脚片間への相互に
    連結される二つの部材の他方に設けられた取付部の受け
    入れに伴って当該一対の弾性脚片を開き出し方向に弾性
    変形させ、かつ、当該取付部に設けた掛合穴に当該一対
    の弾性脚片の弾性復帰により入り込み仮掛合される掛合
    突部が備えられていると共に、 前記一対の弾性脚片の外側には、前記取付部への仮掛合
    状態において、前記取付穴への前記差し入れ端部側から
    の差し入れに伴って、閉じ込み方向に弾性変形される当
    該一対の弾性脚片の弾発により当該取付穴の穴縁部に掛
    合される掛合部が設けてあり、 前記取付穴の穴縁部と前記掛合部との掛合状態において
    閉じ込まれた前記一対の弾性脚片により、前記掛合突部
    と前記取付部の掛合穴との本掛合がなされる構成として
    あることを特徴とする二つの部材の連結具。
  2. 【請求項2】 一対の弾性脚片の一方に設けられた掛合
    突部と、当該一対の弾性脚片の他方に設けられた掛合突
    部とが、当該一対の弾性脚片が閉じ込み方向に弾性変形
    された際に、互いに突き当たらない位置に設けてあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の二つの部材の連結具。
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