JPH11246798A - 水系コーティング剤用保水剤 - Google Patents

水系コーティング剤用保水剤

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JPH11246798A
JPH11246798A JP10071449A JP7144998A JPH11246798A JP H11246798 A JPH11246798 A JP H11246798A JP 10071449 A JP10071449 A JP 10071449A JP 7144998 A JP7144998 A JP 7144998A JP H11246798 A JPH11246798 A JP H11246798A
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water retention
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水系コーティング剤組成物の調整を容易に
し、コーティング適性を向上させ、コーティング後のコ
ーティング物に良好な物性を付与させる新規な水系コー
ティング剤用保水剤を提供すること。 【解決手段】 一般式化1で示される重量平均分子量
8,000〜100,000の化合物Aからなることを
特徴とする水系コーティング剤用保水剤。 【化1】 (式中、o、p、qおよびrは0または1以上の正数、
但しo、p、qおよびrが同時に0となることはない。
M1およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニウムまたは炭素数1〜8のアルコール残基を表す。
M2はアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニ
ウム、炭素数1〜8のアルコール残基であり、R1、R2、
R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子またはメチ
ル基である。R0、R9は化合物Aの分子末端基であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料またはフィラ
ーおよび/またはバインダーを主体とする水系コーティ
ング剤用保水剤に関するものである。さらに詳しくは、
水系紙塗被塗料、水系エマルションおよび水系エマルシ
ョン塗料などの水系コーティング剤の保水性と低粘度化
を両立させる水系コーティング剤用保水剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来保水剤として、アルギン酸ナトリウ
ム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、ポリビニルアルコールなどが知られ
ている。また、アクリル系の合成系保水剤として特開平
2ー53996号記載の化合物を添加する方法などが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルギ
ン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール
などは流動性に乏しくく低濃度の水溶液でないと低粘度
とならない問題があり、保水性を満足できるだけの量を
添加すると、水系コーティング剤の系の濃度が低下した
り粘度が高くなるなどの欠点を有している。また、従来
のアクリル系の合成系保水剤を添加すると水系コーティ
ング剤の粘度が著しく高くなるという欠点を有してい
る。このように従来技術では、水系コーティング剤の粘
度を増大させることなく保水性を付与する保水剤は知ら
れていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】本発明者らは、前記欠
点を克服し、水系コーティング剤の保水性と低粘度化を
両立させる技術を鋭意検討の結果、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は一般式化2で示される
重量平均分子量8,000〜100,000の化合物A
からなることを特徴とする水系コーティング剤用保水剤
である。
【化2】 (式中、o,p,q,rは0または1以上の正数。但し
o、p、qおよびrが同時に0となることはない。M1
およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウムおよび炭素数1〜8のアルコール残基であり、R
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子また
はメチル基である。R0、R9は化合物Aの分子末端基で
ある。)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の水系コーティング剤用保
水剤である化合物Aは、例えば不飽和モノカルボン酸
(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸)および不飽
和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸)などの単重
合体(その塩)および/または共重合体(その塩)が挙
げられる。特にアクリル酸単重合体(その塩)およびア
クリル酸およびマレイン酸の共重合体(その塩)が好ま
しい。また、不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸)および/または不飽和ジカルボ
ン酸(マレイン酸、フマール酸)および/または不飽和
アルキルエステル(アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸ヘプチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸n−オク
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル)などの共重合体(その塩)が挙げ
られる。特に、メタクリル酸とアクリル酸低級アルコー
ルのアルキルエステルおよび/またはメタクリル酸低級
アルコールアルキルエステルとの共重合体(その塩)が
好ましい。
【0007】本発明の水系コーティング剤用保水剤を構
成する化合物Aは、単重合体および/または共重合体で
あり、その単独でもよくまた混合でも良い。また、それ
ら重合体は、ブロックでもランダムのいずれでも良い。
【0008】本発明の水系コーティング剤用保水剤を構
成する化合物Aの重量平均分子量は5,000〜13
0,000であることが好ましく。特に8,000〜1
00,000が好ましい。重量平均分子量が5,000
未満では保水性付与効果が乏しく、130,000を越
えると増粘挙動が見られ低粘度化には好ましくない。
【0009】本発明における重量平均分子量は、分子量
既知のポリエチレングリコールを標準物質としてゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ(G.P.C.)を用
いて測定することができる。重量平均分子量は、東ソー
(株)製、型式HLC-8120GPCのゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(G.P.C.)を用いて以
下の条件で測定した。カラムには東ソー(株)製、型式
G5000PWXLと型式G3000PWXLを用い、
カ ラム温度は40℃、検出器はRI検出器、溶離液と
して0.1-MPBのリン酸水素二ナトリウム、リン酸
二水素ナトリウム水溶液を用い、流速は0.6ml/mi
n.、試料濃度は0.4%、試料溶液注入量は50μl、
データ処理機は東ソー(株)製、型式SC-8020、
分子量既知のポリエチレングリコールの標準物質として
東ソー(株)製、TSK標準ポリエチレンオキサイド
(SE−150:重量平均分子量885,000、SE
−70:重量平均分子量510,000、SE−30:
重量平均分子量340,000、SE−15:重量平均
分子量170,000、SE−8:重量平均分子量9
5,000、SE−5:重量平均分子量46,000、
SE−2:重量平均分子量26,000)、和光純薬工
業(株)製和光規格1級合格品ポリエチレングリコール
6000:重量平均分子量7,500、和光純薬工業
(株)製試薬特級エチレングリコール:重量平均分子量
62を用いた。
【0010】化合物Aにおいて、M1およびM2は、ナ
トリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属、マ
グネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、アン
モニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、アルキル(C1〜C4)ア
ミンなどのアミン、メチル、エチル、ブチルなどの炭素
数1〜8のアルコール残基であり、好ましくは、ナトリ
ウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどのアミン、メチル、エチル、ブチルなど
の炭素数1〜8のアルコール残基であり、特に好ましく
は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、メチ
ル、エチル、ブチルなどの炭素数1〜8のアルコール残
基である。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、
水素原子またはメチル基であり、好ましくは大半が水素
原子である。R0、R9は化合物Aの分子末端基であり、
ラジカル重合をする場合のラジカル生成に起因する物質
の残基であり、重合開始剤、連鎖移動剤および溶媒など
の残基あるいは水素原子、水酸基などである。また、
o、p、q、rは以下の関係を満足することが好まし
い。 0.1<(p+r)/(o+p+q+r)≦0.8 0≦o/(o+p+q+r)≦0.8 0≦(q+r)/(o+p+q+r)≦0.3 であ
る。 (p+r)/(o+p+q+r)>0.8 では、低粘
度化効果が低下し、(p+r)/(o+p+q+r)≦
0.1 では、保水性付与効果が低下する。o/(o+
p+q+r)>0.8 では、保水性付与効果が低下す
る。(q+r)/(o+p+q+r)>0.3 では、
保水性付与効果が低下する。さらに好ましくは、 0.2≦(p+r)/(o+p+q+r)≦0.7 0.2≦o/(o+p+q+r)<0.6 0≦(q+r)/(o+p+q+r)<0.3 であ
る。
【0011】化合物Aを合成する方法は、通常の公知の
溶液重合、乳化重合、懸濁重合および塊状重合などの方
法を用いることができる。特に好ましくは、溶液重合お
よび乳化重合である。
【0012】例えば溶液重合においては、不飽和モノカ
ルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/ま
たは不飽和アルキルエステルとを通常の重合開始剤の存
在化、水または/およびアルコール系(メタノール、エ
タノールおよびイソプロピルアルコールなど)の溶媒中
で40〜130℃で、1〜15時間重合させた後、必要
に応じて塩基により中和することにより容易に得ること
ができる。また、不飽和モノカルボン酸および不飽和ジ
カルボン酸などの酸性基については、必要に応じて重合
前、重合中および重合後に塩基により中和する方法も可
能である。重合の方法としては、不飽和モノカルボン酸
および/または不飽和ジカルボン酸および/または不飽
和アルキルエステルなどの単量体の全量を重合槽に仕込
んで重合しても良く、また滴下しながら仕込んで重合し
ても良い。さらに一部の単量体を重合槽に仕込み一部の
単量体を滴下しながら重合しても良い。重合開始剤は全
量を重合槽に仕込んで重合しても良く、また滴下しなが
ら仕込んで重合しても良い。溶媒については水またはア
ルコール系の単独系でも良く、任意の割合により併用し
て使用しても良い。特に好ましくは水の単独系である。
また、溶媒の全量を重合槽に仕込んで重合しても良くま
た滴下しながら仕込んでも重合しても良い。一方、全量
を重合槽に仕込んで重合中に除去しながら重合しても良
い。
【0013】重合開始剤としては、2,2’ーアゾビス
イソブチロニトリル、4,4’ーアゾビスー4ーシアノ
バレリン酸、2,2’ーアゾビス(4ーメトキシー2,
4ージメチルバレロニトリル、2,2’ーアゾビス(2
ーメチルブチロニトリル)、1,1’アゾビス(シクロ
ヘキサンー1−アルボニトリル)、2,2’ーアゾビス
(2,4,4ートリメチルペンタン)、ジメチル2,
2’ーアゾビス(2ーメチルプロピオネート)、2,
2’ーアゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニ
トリル]および1,1’ーアゾビス(1ーアセトキシー
1−フェニルエタン)などのアゾ系触媒、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫
酸塩、過硼酸塩、過酸化水素などの無機過酸化物、アス
コルビン酸ー過酸化水素のようなレドックス触媒、、過
酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物などが挙げられる。
これらの群から選ばれる1種または2種以上の併用でも
良い。
【0014】例えば乳化重合においては、不飽和モノカ
ルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/ま
たは不飽和アルキルエステル、アニオン性界面活性剤、
ノニオン性界面活性剤、必要により重合度調整のため公
知の連鎖移動剤、アセトアルデヒド、イソプロピルアル
コール、ドデシルメルカプタンあるいはヘキサデシルメ
ルカプタンなどの添加剤を水に投入し、分散乳化させ通
常の重合開始剤の存在化、40〜130℃で、1〜15
時間重合させた後、必要に応じて塩基により中和するこ
とにより容易に得ることができる。重合の方法として
は、不飽和モノカルボン酸および/または不飽和ジカル
ボン酸および/または不飽和アルキルエステルなどの単
量体の全量を重合槽に仕込んで重合しても良くまた滴下
しながら仕込んで重合しても良い。さらに一部の単量体
を重合槽に仕込み一部の単量体を滴下しながら重合して
も良い。重合開始剤は全量を重合槽に仕込んで重合して
も良く、また滴下しながら仕込んで重合しても良い。
【0015】重合開始剤としては、2,2’ーアゾビス
イソブチロニトリル、4,4’ーアゾビスー4ーシアノ
バレリン酸、2,2’ーアゾビス(4ーメトキシー2,
4ージメチルバレロニトリル、2,2’ーアゾビス(2
ーメチルブチロニトリル)、1,1’アゾビス(シクロ
ヘキサンー1−アルボニトリル)、2,2’ーアゾビス
(2,4,4ートリメチルペンタン)、ジメチル2,
2’ーアゾビス(2ーメチルプロピオネート)、2,
2’ーアゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニ
トリル]および1,1’ーアゾビス(1ーアセトキシー
1−フェニルエタン)などのアゾ系触媒、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫
酸塩、過硼酸塩、過酸化水素などの無機過酸化物、アス
コルビン酸ー過酸化水素のようなレドックス触媒、、過
酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物などが挙げられる。
これらの群から選ばれる1種または2種以上の併用でも
良い。
【0016】化合物Aの合成時または化合物Aへの配合
に用いるアニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルサルフェート、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルサルフェート、α−オレ
フィンサルフェート、高級アルコールサルフェート、脂
肪酸サルフェート、脂肪酸エステルサルフェートおよび
油脂・ロウのサルフェートなどのサルフェートのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルおよ
び高級アルコールリン酸エステルなどのリン酸エステル
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩、パ
ラフィンのスルホネート、α−オレフィンスルホネー
ト、α−スルホン化脂肪酸およびα−スルホン化脂肪酸
エステルなどのスルホネートのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩またはアミン塩および高級脂肪酸のアルカリ金
属塩などで代表されるアニオン性界面活性剤が挙げられ
る。これらのうちで好ましいものは、ポリオキシエチレ
ン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチル
フェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン
(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェ
ニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチ
レンオキシド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数
6〜22)エーテルサルフェート、ポリオキシエチレン
(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチルフ
ェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレ
ン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチル
フェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレ
ン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフ
ェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレ
ン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフ
ェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン
(エチレンオキシド付加モル数2〜100)アルキル
(炭素数6〜22)エーテルリン酸モノエステル、およ
びポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2
〜100)アルキル(炭素数6〜22)エーテルリン酸
ジエステルのアルカリ金属、アンモニウムまたアミン塩
であり、さらに好ましくはポリオキシエチレン(エチレ
ンオキシド付加モル数2〜50)オクチルフェニルエー
テルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキ
シド付加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルサル
フェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加
モル数2〜50)アルキル(炭素数6〜18)エーテル
サルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド
付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテルリン酸
モノエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド
付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテルリン酸
ジエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付
加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルリン酸モノ
エステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加
モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルリン酸ジエス
テル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル
数2〜50)アルキル(炭素数8〜18)エーテルリン
酸モノエステルおよびポリオキシエチレン(エチレンオ
キシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数8〜1
8)エーテルリン酸ジエステルのアルカリ金属、アンモ
ニウムまたアミン塩などが挙げられる。これら郡より選
ばれた1種および/または2種以上混合して使用すれば
良い。また必要によりノニオン性界面活性剤の併用も可
能である。好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、脂肪酸ア
ミドエチレンオキシド付加物およびエチレンオキシド・
プロピレンオキシド共重合物などのポリオキシエチレン
型ノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれた1種お
よび/または2種以上であるノニオン性界面活性剤であ
る。
【0017】アニオン性界面活性剤の使用量は、化合物
A100重量部に対し1〜25重量部であり、好ましく
は3〜20重量部であり、さらに好ましくは5〜15重
量部である。アニオン性界面活性剤の使用量が1重量部
未満では低粘度化効果が乏しく、乳化重合時に用いる場
合においては凝集物が発生し、また得られる乳化重合物
の水性分散液の安定性が低下する。また25重量部を越
える場合、水系コーティング剤用保水剤の泡だちが多く
なり、また、保水性付与効果が低下するので好ましくな
い。
【0018】化合物Aの合成時または化合物Aへの配合
に用いるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエス
テル、多価アルコールの部分脂肪酸エステルのエチレン
オキシド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキシド付加物
およびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合物
などのポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤およ
びグリセリンの脂肪酸エステル、ソルビトールの脂肪酸
エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル、多価アルコー
ルのアルキルエーテルおよびアルカノールアミン類の脂
肪酸アミドなどの多価アルコール型非イオン性界面活性
剤が挙げられる。これらのうちで好ましいものは、ポリ
オキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜10
0)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェ
ニルエーテルおよびポリオキシエチレン(エチレンオキ
シド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数6〜2
2)エーテルおよびエチレンオキシド(エチレンオキシ
ド付加モル数2〜100)・プロピレンオキシド(プロ
ピレンオキシド付加モル数2〜100)共重合物などの
ポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤であり、さ
らに好ましくはポリオキシエチレン(エチレンオキシド
付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜5
0)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(エ
チレンオキシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数
6〜18)エーテルおよびエチレンオキシド(エチレン
オキシド付加モル数2〜50)・プロピレンオキシド
(プロピレンオキシド付加モル数2〜50)共重合物な
どが挙げられる。これら郡より選ばれた1種および/ま
たは2種以上混合して使用すれば良い。また必要により
アニオン性界面活性剤の併用も可能である。好ましく
は、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサル
フェート塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサル
フェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルリン酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルリン酸エステル塩からなる群より選ばれた1
種および/または2種以上であるアニオン性界面活性剤
である。
【0019】ノニオン性界面活性剤の使用量は、化合物
A100重量部に対し1〜30重量部であり、好ましく
は3〜25重量部であり、さらに好ましくは5〜20重
量部である。ノニオン性界面活性剤の使用量が1重量部
未満では低粘度化効果が乏しく、30重量部を越える場
合、水系コーティング剤用保水剤の泡だちが多くなり、
また、保水性付与効果が低下するので好ましくない。
【0020】本発明の水系コーティング剤用保水剤は、
顔料またはフィラーおよび/またはバインダーを主体と
する水系コーティング剤の保水性付与、低粘度化に有効
であり、水系紙塗被塗料用、水系エマルション用および
水系エマルション塗料用保水剤として特に有効である。
具体的には、製紙業界の技術トレンドである水系紙塗被
塗料の高濃度化および高速塗工化に最適である。水系エ
マルションの高濃度塗工化、また塗料業界の技術トレン
ドである窯業サイディングボードへのインプラントでの
塗料コーティングなどに最適である。
【0021】これらの水系コーティング剤における顔料
としては、たとえばクレイ、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、サチンホワイト、硫酸バリウム、タルク、酸化亜
鉛、石膏、シリカ、フェライトなどの無機顔料、ポリス
チレン系プラスチックピグメントなどの有機顔料があげ
られ、単独または併用して使用される。
【0022】これらの水系コーティング剤におけるバイ
ンダーとしては澱粉、変性澱粉、カゼイン、変性大豆蛋
白質などの天然バインダーおよびスチレンブタジエンラ
テックス、カルボキシル変性スチレンブタジエンラテッ
クス、アクリル系樹脂エマルション、酢酸ビニル系樹脂
エマルション、塩化ビニル系樹脂エマルション、アクリ
ルスチレン系樹脂エマルション、シリコン樹脂エマルシ
ョン、ウレタン樹脂エマルション、エポキシ樹脂エマル
ション、フッ素樹脂エマルション、ABSラテックス、
NBRラテックス、CRラテックスなどの合成バインダ
ーが挙げられる。
【0023】本発明の水系コーティング剤用保水剤は、
水溶化した保水剤の場合、そのまま水系コーティング剤
に撹拌下添加でき、アルカリ感応型エマルションで水に
分散されているような保水剤の場合、任意の塩基にて通
常pH6〜13に中和し水溶化させる方法で水系コーテ
ィング剤に添加できる。pH調整の方法は、本発明の水
系コーティング剤用保水剤を、予め任意の塩基で目的の
pHに調整し水溶化させ、これを水系コーティング剤に
添加しても良く、また水系コーティング剤に本発明の水
系コーティング剤用保水剤を水溶化させるためのpH調
整に必要な量の塩基を添加しておきこれに本発明の水系
コーティング剤用保水剤を攪拌下添加しても良い。
【0024】本発明の水系コーティング剤用保水剤の使
用量(固形分換算)は、水系コーティング剤中の顔料ま
たはフィラー100重量部に対して通常0.001〜1
0重量部であり、好ましくは0.01〜5重量部、更に
好ましくは0.05〜3重量部である。また、バインダ
ー100重量部に対して通常0.001〜10重量部で
あり、好ましくは0.01〜8重量部、更に好ましくは
0.05〜6重量部である。0.001重量部未満では保
水性付与効果および低粘度化が乏しく、10重量部を越
える場合、保水性付与効果および低粘度化効果が乏しく
なるので好ましくない。
【0025】本発明の水系コーティング剤用保水剤は、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、防腐防黴剤、消
泡剤、分散剤、消臭剤、香料、染料および顔料などを含
有又は混合して使用しても良い。
【0026】本発明の水系コーティング剤用保水剤を顔
料およびバインダーを主体とする水系紙塗被塗料用の保
水剤として用いる場合、本発明の水系コーティング剤用
保水剤の使用量(固形分換算)は、水系紙塗被塗料中の
顔料100重量部に対して通常0.001〜10重量部
であり、好ましくは0.01〜5重量部、更に好ましく
は0.05〜3重量部である。0.001重量部未満では
保水性付与効果および低粘度化効果が乏しく、10重量
部を越える場合、低粘度化効果が乏しく好ましくない。
本発明の水系コーティング剤用保水剤を用いた紙塗被塗
料は、通常水性分散液の形で使用され、必要に応じてそ
の他の添加剤、例えばポリアクリル酸ナトリウムなどの
分散剤、脂肪酸エステルなどの消泡剤、ステアリン酸カ
ルシウムなどの潤滑剤、グリオキザールや尿素樹脂ある
いはポリアミドポリアミン系樹脂などの耐水化剤、湿潤
剤、防腐剤および蛍光染料などが添加される。また本発
明の水系コーティング剤用保水剤以外の保水剤、例えば
アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ポリビニルアルコールなどを併用するこ
ともできるが、これらの使用量は、本発明の水系コーテ
ィング剤用保水剤の50重量%未満で使用することが好
ましく、さらに好ましくは10重量%以下での使用であ
る。50重量%以上の場合、本発明の水系コーティング
剤用保水剤の特徴が活かされず、低粘度化および保水性
付与効果が著しく低下する。
【0027】紙塗被塗料は公知の方法で、例えばエアナ
イフコーター、カーテンフローコーター、ブレードコー
ター、ロールコーター、ロッドコーターなどにより紙に
コーティングできる。コーティング後、乾燥し必要に応
じてカレンダーリングまたはスーパーカレンダーリング
仕上げを行う。コーティング温度は通常10〜60℃、
乾燥温度は通常90〜150℃、カレンダーリング、ス
ーパーカレンダーリングあるいはソフトニップカレンダ
ーリングの温度は通常30〜200℃である。
【0028】本発明の水系コーティング剤用保水剤をフ
ィラーおよびバインダーを主体とする水系エマルション
塗料用の保水剤として用いる場合、またバインダーを主
体とする水系エマルション用の保水剤として用いる場
合、本発明の水系コーティング剤用保水剤の使用量(固
形分換算)は、水系エマルション塗料および水系エマル
ション中のバインダー100重量部に対して通常0.0
01〜10重量部であり、好ましくは0.01〜8重量
部、更に好ましくは0.05〜6重量部である。0.00
1重量部未満では保水性付与効果および低粘度化効果が
乏しく、10重量部を越える場合、低粘度化効果が乏し
く、耐水性が低下するので好ましくない。本発明の水系
コーティング剤用保水剤を用いた水系エマルション塗料
および水系エマルションは、通常水性分散液の形で使用
され、必要に応じてその他の溶剤、凍結防止剤、分散
剤、消泡剤、湿潤剤、造膜助剤、潤滑剤、増粘剤、耐水
化剤、防腐剤および蛍光染料などが添加される。また本
発明の水系コーティング剤用保水剤以外の保水剤、例え
ばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールなどを併用する
こともできるが、これらの使用量は、本発明の水系コー
ティング剤用保水剤の50重量%未満で使用することが
好ましいく、さらに好ましくは10重量%以下での使用
である。50重量%以上の場合、本発明の水系コーティ
ング剤用保水剤の特徴が活かされず、低粘度化および保
水性付与効果が著しく低下する。
【0029】水系エマルション塗料は公知の方法で、例
えば刷毛塗り、スプレイ塗装、ロール塗装、カーテンフ
ローコーター塗装、エアレス塗装および静電塗装などに
より被塗物にコーティングできる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお以下
の実施例において部とは重量部を、%は重量%を意味す
る。
【0031】実施例1 滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガ
ラス製反応容器に、水600部、アクリル酸エチル12
0.1部、メタクリル酸154.9部およびポリオキシ
エチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ステアリ
ルエーテルサルフェートナトリウム塩23.0部を投入
し、攪拌下、過硫酸カリウム2.0%水溶液100部を
滴下ロートより3時間かけて一定速度で滴下し、反応さ
せた。反応温度は80〜100℃を保った。滴下終了後
3時間同温度に保った後(熟成という)30℃に冷却後
取り出し、濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルシ
ョンである実施例1の保水剤を得た。
【0032】実施例2 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、メタクリル酸143.4部、アクリル酸2−エ
チルヘキシル131.6部、ポリオキシエチレン(エチ
レンオキシド20モル付加物)ノニルフェニルエーテル
リン酸モノエステルジナトリウム塩22.8部を投入
し、攪拌下過硫酸カリウム2.0%水溶液100部を滴
下、反応、熟成、冷却して、濃度30%、粘度10mPa・
Sの白色エマルションである実施例2の保水剤を得た。
【0033】実施例3 滴下ロート、還流冷却器、蒸留装置、攪拌装置および温
度計付きガラス製反応容器に、水300部、イソプロピ
ルアルコール300部を投入し、攪拌下アクリル酸エチ
ル6.3部、アクリル酸222.8部、4,4’ーアゾ
ビスー4ーシアノバレリン酸4.0%水溶液100部を
5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度
は65〜85℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保
った後(熟成という)、加水しながらイソプロピルアル
コールを除去し、30℃に冷却した。その後、攪拌下、
冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50
%水溶液を148.6部滴下中和した後、取り出し濃度
30%、粘度100mPa・Sの透明液状である実施例3の
保水剤を得た。
【0034】実施例4 滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガ
ラス製反応容器に、水600部、無水マレイン酸を2
8.6部投入し、攪拌下アクリル酸189.1部、過硫
酸カリウム7.0%水溶液100部を5時間かけて一定
速度で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃
を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃
に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下
で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を154.1部
滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度110mPa・
Sの透明液状である実施例4の保水剤を得た。
【0035】実施例5 実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、無水マレイン酸68.7部を投入し、攪拌下ア
クリル酸142.8部、過硫酸カリウム6.0%水溶液
100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させ
た。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3
時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪
拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウ
ム50%水溶液を202.7部滴下中和した後、取り出
し濃度31%、粘度90mPa・Sの透明液状である実施例
5の保水剤を得た。
【0036】実施例6 滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガ
ラス製反応容器に水600部、無水マレイン酸68.0
部を投入し、メタクリル酸19.9部、アクリル酸エチ
ル69.4部、アクリル酸ブチル88.9部およびポリ
オキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)ノニ
ルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム塩
10.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシ
ド15モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノ
エステルジナトリウム10.0部を投入し、攪拌下過硫
酸アンモニウム2.0%水溶液100部を3時間かけて
一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80〜10
0℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、3
0℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃
以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を38.8
部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度120mP
a・Sの透明液状である実施例6の保水剤を得た。
【0037】実施例7 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、メタクリル酸134.7部、アクリル酸メチル
113.3部、マレイン酸ジエチル16.2部、アクリ
ル酸11.3部およびポリオキシエチレン(エチレンオ
キシド18モル付加物)ラウリルエーテルサルフェート
ナトリウム塩22.0部を投入し、攪拌下過硫酸カリウ
ム2.6%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却し
て濃度30%、粘度14mPa・Sの白色エマルションであ
る実施例7の保水剤を得た。
【0038】実施例8 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、メタクリル酸125.7部、アクリル酸エチル
73.1部、メタクリル酸エチル93.3部、ポリオキ
シエチレン(エチレンオキシド22モル付加物)オクチ
ルエーテルサルフェートナトリウム塩4.0部およびポ
リオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)リ
ン酸ジエステルモノナトリウム塩11.0部を投入し、
攪拌下過硫酸カリウム3.0%水溶液100部を滴下、
反応、熟成、冷却して濃度30%、粘度10mPa・Sの白
色エマルションである実施例8の保水剤を得た。
【0039】実施例9 実施例3で得られた水系コーティング剤用保水剤100
0部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル
付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩3
0%水溶液36.7部を投入し濃度30%、粘度95mP
a・Sの透明液状である実施例9の保水剤を得た。
【0040】実施例10 実施例1で得られた水系コーティング剤用保水剤100
0部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド10モル
付加物)ノニルフェニルエーテル30%水溶液28.5
部を投入し濃度30%、粘度9mPa・Sの白色エマルショ
ンである実施例10の保水剤を得た。
【0041】実施例11 実施例5で得られた水系コーティング剤用保水剤100
0部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル
付加物)オレイルエーテル30%水溶液30.6部を投
入し濃度30%、粘度90mPa・Sの透明液状である実施
例11の保水剤を得た。
【0042】比較例1 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水
600部、アクリル酸ラウリル185.4部、メタクリ
ル酸99.6部およびポリオキシエチレン(エチレンオ
キシド25モル付加物)ステアリルエーテルサルフェー
トナトリウム塩13.0部を投入し、攪拌下、過硫酸カ
リウム2.0%水溶液100部を滴下ロートより3時間
かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80
〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った
後(熟成という)30℃に冷却後取り出し、濃度30
%、粘度12mPa・Sの白色エマルションである比較例1
の保水剤を得た。
【0043】比較例2 実施例3の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水
300部、イソプロピルアルコール200部を投入し、
攪拌下アクリル酸エチル35.1部、メタクリル酸26
0.9部、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル4.
0%イソプロピルアルコール溶液100部を5時間かけ
て一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は65〜8
5℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、加
水しながらイソプロピルアルコールを除去し、30℃に
冷却後取り出し、濃度30%、粘度130mPa・Sの透明
液状である比較例2の保水剤を得た。
【0044】比較例3 実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水
700部、攪拌下アクリル酸191.8部、過硫酸ナト
リウム7.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度
で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃を保
った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷
却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐
々に水酸化ナトリウム50%水溶液を202.4部滴下
中和した後、取り出し濃度30%、粘度120mPa・Sの
透明液状である比較例3の保水剤を得た。
【0045】比較例4 実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水
600部、無水マレイン酸を95.1部投入し、攪拌下
アクリル酸69.9部、過硫酸カリウム7.0%水溶液
100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させ
た。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3
時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪
拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウ
ム50%水溶液を221.2部滴下中和した後、取り出
し濃度30%、粘度110mPa・Sの透明液状である比較
例4の保水剤を得た。
【0046】比較例5 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水
600部、アクリル酸メチル9.7部、メタクリル酸9
7.2部、マレイン酸エチル175.0部およびポリオ
キシエチレン(エチレンオキシド22モル付加物)オク
チルエーテルサルフェートナトリウム塩4.0部および
ポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)
リン酸ジエステルモノナトリウム塩11.0部を投入
し、攪拌下過硫酸カリウム3.0%水溶液100部を滴
下、反応、熟成、冷却して濃度30%、粘度10mPa・S
の白色エマルションである比較例5の保水剤を得た。
【0047】比較例6 実施例6の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、無水マレイン酸15.6部を投入し、メタクリ
ル酸150.2部、アクリル酸メチル109.4部およ
びポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加
物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナト
リウム塩10.0部およびポリオキシエチレン(エチレ
ンオキシド15モル付加物)ノニルフェニルエーテルリ
ン酸モノエステルジナトリウム10.0部を投入し、攪
拌下過硫酸アンモニウム2.0%水溶液100部を3時
間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は8
0〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保っ
た後、30℃に冷却して濃度30%、粘度12mPa・Sの
透明液状である比較例6の保水剤を得た。
【0048】比較例7 実施例1のポリオキシエチレン(エチレンオキシド25
モル付加物)ステアリルエーテルサルフェートナトリウ
ム塩の量を2.3部に変更した以外は、実施例1と全く
同様にして乳化重合したが、凝集物が発生し、また得ら
れたエマルションの機械安定性が悪く使用に供しえなか
った。
【0049】比較例8 実施例4で得られた水系コーティング剤用保水剤100
0部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル
付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩3
0%水溶液254.0部を投入し濃度30%、粘度55
mPa・Sの透明液状である比較例8の保水剤を得た。
【0050】比較例9 実施例1で得られた水系コーティング剤用保水剤100
0部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル
付加物)オクチルフエニルエーテル30%水溶液31
0.0部を投入し濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エ
マルションである比較例9の保水剤を得た。
【0051】比較例10 アルギン酸ソーダ(君津化成(株)製キミツアルギンL
−2)の5%水溶液を調整し比較例10の保水剤を得
た。
【0052】比較例11 カルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製セ
ロゲンPR)の5%水溶液を調整し比較例11の保水剤
を得た。
【0053】比較例12 ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学(株)製S
Pー800)の5%水溶液を調整し比較例12の保水剤
を得た。
【0054】比較例13 実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水6
00部、メタクリル酸194.4部、アクリル酸エチル
83.3部、およびポリオキシエチレン(エチレンオキ
シド15モル付加物)ラウリルエーテルサルフェートナ
トリウム塩22.2部を投入し、攪拌下過硫酸アンモニ
ウム0.32%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷
却し得た濃度30%、粘度12mPa・S、重量平均分子量
720,000の白色エマルション1,000部に対し
グリセリン30部および水70部を投入し濃度30%、
粘度11mPa・Sの白色エマルションである比較例13の
保水剤を得た。(本保水剤は特開平2−53996号公
報記載の発明品に準じて作成)
【0055】実施例1〜11、比較例1〜13を化合物
の構成および重量平均分子量を表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】実施例1〜11および比較例1〜13の性
能を以下の方法により評価した。結果を表2、表3およ
び表4に示した。
【0058】評価例1 (1)紙塗被塗料の配合(部:固形分換算、重量部を意
味する) No.1プレディスパーズトクレー〔ENGELHARD MINERA
L&CHEMICALS社製、UW−90〕70部、重質炭酸カル
シウム〔(株)ファイマテック製、FMT−90〕15
部、軽質炭酸カルシウム〔奥多摩工業(株)製、タマパ
ールTP−222−HS〕15部、分散剤〔サンノプコ
(株)製、SNディスパーサント5040〕0.2部、
水酸化ナトリウム0.1〜0.3部、リン酸変性澱粉〔日
本食品加工(株)製、MS−4600〕3部、SBRラ
テックス〔日本合成ゴム(株)製、JSR0696〕1
2部、潤滑剤〔サンノプコ(株)製、ノプコートC−1
04−HS〕1部および保水剤0.2部なる配合でpH
9.0、塗料濃度63および65%の紙塗被塗料を作成
した。
【0059】(2)紙塗被塗料物性 低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rp
m、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。 高剪断粘度:熊谷理器製ハーキュレス粘度計、880
0rpm、25℃で測定。粘度は低い方が好ましい。 保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)
製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメータ
ー、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水
量。数値小さい方が好ましい。 塗工適性:ウェハウザー社製CLC−6000にて塗
工速度1,500m/minで塗料濃度a63%およびb65
%の紙塗被塗料を塗被、乾燥した。紙塗被塗料濃度が高
くなっても塗被量が出来るだけ増加しないものが好まし
い。即ちb/aの塗被量比が小さい程良好。この場合、
ブレード圧を高くすることなくコーティング可能となる
ため、断紙の発生がなく、また嵩高な塗被層が得られ、
スーパーカレンダー掛け後の白紙光沢、平滑性、印刷光
沢、吸水インキ着肉性が向上する。 塗工むら:の塗料濃度b65%で塗被した紙の塗工
むらを目視判定した。 ○:塗工むらなし、△:塗工むら少し発生、×:塗工む
ら多い 白紙光沢:塗被量10gr/m2の塗被紙をスーパーカレ
ンダーを用い、60℃、線圧80Kg/cmで2回通紙後、
調湿し測定した。 印刷光沢、ドライピック、ウェットピック、吸水イン
キ着肉性:明製作所製RI−1型印刷適性試験機で印
刷。ドライピック、ウェットピック、吸水インキ着肉性
は5点法で評価した。数値は大きい方が良好である。 平滑性:王研式平滑度試験機で測定。数値は大きい方
が平滑性が高く良好である。
【0060】
【表2】
【0061】評価例2 (1)水系エマルションの配合(部:固形分換算、重量
部を意味する) アクリルエマルション〔市販品:濃度48%〕100
部、消泡剤〔ヘンケルKGaA(株)製、デヒドラン1
620〕0.1部および水系コーティング剤用保水剤
0.5部なる配合で固形分43%の水系エマルションを
作成した。上記の配合で、卓上ホモジナイザーにて30
00rpmで5分間撹拌した後、12時間静置させた。
【0062】(2)水系エマルション物性 低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rp
m、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。 高剪断粘度:熊谷理器製ハーキュレス粘度計、440
0rpm、25℃で測定。粘度は低い方が好ましい。 保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)
製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメータ
ー、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水
量。数値は小さい方が好ましい。
【0063】
【表3】
【0064】評価例3 (1)水系エマルション塗料の配合(部:配合比を意味
する) 二酸化チタン〔テイカ(株)製、JR−600A〕35
0部、炭酸カルシウム〔三共製粉(株)製、エスカロン
#2000〕100部、分散剤〔サンノプコ(株)製、
ノプコスパース 44ーC〕4部、消泡剤〔ヘンケルK
GaA(株)製、デヒドラン1620〕3部、防腐剤
〔サンノプコ(株)製、ノプコサイドSNー215〕
2.4部、水100部、エマルション〔三菱化学BAS
F(株)製、アクロナール295DN〕605部、プロ
ピレングリコール30部、造膜助剤〔イーストマンケミ
カルカンパニー製、テキサノール〕15部および水系コ
ーティング剤用保水剤12部なる配合の建材のライン塗
装用の水系エマルション塗料を作成した。
【0065】(2)水系エマルション塗料物性 低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rp
m、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。 保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)
製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメータ
ー、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水
量。数値は小さい方が好ましい。 塗工適性:カーテンフローコーターにより塗装速度4
0m/sec.で、塗料比重1.2に調整した粘度約10mPa
・sに調整した水系エマルション塗料を塗装後、80℃で
10分間の強制乾燥する。この時、カーテン切れ、泡あ
と、塗りむら、色むらなどがなく、かつ強制乾燥後、塗
膜にマッドクラック(ひび割れ)が無いことが好まし
い。 カーテン切れ:塗装時にカーテン切れの度合を判定し
た。 ○:切れなし、△:切れ少し発生、×:切れ多い 塗リむら:の被塗物の塗りむらを目視判定した。 ○:塗りむらなし、△:塗りむら少し発生、×:塗りむ
ら多い マッドクラック:被塗物の塗膜のマッドクラック(ひ
び割れ)を目視判定した。 ○:マッドクラックなし、△:マッドクラック少し発
生、×:マッドクラック多い
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】本発明の水系コーティング剤用保水剤を
顔料およびバインダーを主体とする水系紙塗被塗料用の
保水剤として用いる場合、低剪断下での水系紙塗被塗料
の粘度を低粘度化でき、剪断速度106/秒以上の高剪
断下でも水系紙塗被塗料の粘度が低粘度化しており、且
つ優れた高保水性を有するという従来知られなかった効
果を有している。本発明の水系コーティング剤用保水剤
は、水系紙塗被塗料の高濃度化が容易に行なえ、コーテ
ィング適性にも優れ、高速コーティングに適した物性の
水系紙塗被塗料を調整することができる効果を有する。
さらに本発明の水系コーティング剤用保水剤は保水性付
与機能に基づくバインダーなどのマイグレーション抑
制、高剪断下での低粘度化機能に基づくブレード圧の低
下、あるいは水系紙塗被塗料の高濃度化による塗被塗料
の不動化促進などの効果を有しており、塗工むらのない
均質で嵩高の塗被層を形成させることができ、平滑で白
紙光沢、印刷光沢、および吸水インキ着肉などの優れた
塗被紙を得ることができる。上記効果を奏することから
本発明の水系コーティング剤用保水剤は、塗工紙の製造
における生産性の向上、品質の向上、原価の低減、省エ
ネルギーなどの観点から製紙業界の塗工技術動向である
水系紙塗被塗料の高濃度化、高速塗工化を実現し、良好
な塗被塗料物性、高い操業性と高い塗工紙物性、印刷適
性を付与することができ塗被紙の製造に好適である。
【0068】また、本発明の水系コーティング剤用保水
剤をバインダーを主体とする水系エマルション用の保水
剤として用いる場合、低剪断下での水系エマルションの
粘度を調整しやすいように低粘度に維持し、剪断速度1
4/秒以上の高剪断下でも水系エマルションの粘度が
低粘度化しており、且つ高い保水性を有するという従来
知られなかった効果を有している。本発明の水系コーテ
ィング剤用保水剤は、水系エマルションの高濃度化が容
易に行なえ、コーティング適性にも優れ、高速コーティ
ングに適した物性の水系エマルションを調整することが
できる効果を有する。さらに本発明の水系コーティング
剤用保水剤は保水性付与機能および低粘度化機能に基づ
くエマルション粒子間のずりの緩和および粘度調整を容
易にするなどの効果を有しており、塗りむらのない均一
なコーティング層を形成することができる。上記効果を
奏することから本発明の水系コーティング剤用保水剤
は、水系エマルションのラインコーティングにおける高
速コーティングに適した物性の水系エマルションを調整
することができる効果を有しており、生産性の向上、品
質の向上、原価の低減、省エネルギーなどの観点から粘
接着剤業界の技術動向であるインプラントでの高速ライ
ンコーティングを実現し、良好なエマルション物性、高
い操業性と高い被塗物物性を付与することができ水系エ
マルションの塗装に好適である。
【0069】一方、本発明の水系コーティング剤用保水
剤をフィラーおよびバインダーを主体とする水系エマル
ション塗料用の保水剤として用いる場合、低剪断下での
水系エマルション塗料の粘度を調整しやすいように低粘
度に維持し、且つ高い保水性を有するという従来知られ
なかった効果を有している。本発明の水系コーティング
剤用保水剤は、水系エマルション塗料の粘度調整を容易
に行なえ、コーティング適性にも優れ、被塗物の被塗物
物性にも効果を発揮する。さらに本発明の水系コーティ
ング剤用保水剤は保水性付与機能に基づく溶媒の徐放、
バインダーなどのマイグレーション抑制、低粘度化機能
に基づく粘度調整を容易にするなど、塗被塗料の不動化
促進などの効果を有しており、強制乾燥後も、均一であ
り、泡あと、塗りむら、色むらなどがなく、かつ塗膜に
マッドクラック(ひび割れ)が無いことなどの優れた被
塗物を得ることができる。上記効果を奏することから本
発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系エマルショ
ン塗料のライン塗装における高速コーティングに適した
物性の水系エマルション塗料を調整することができる効
果を有しており、生産性の向上、品質の向上、原価の低
減、省エネルギーなどの観点から塗料業界の塗装技術動
向であるインプラントでの高速ライン塗装をを実現し、
良好なエマルション塗料物性、高い操業性と高い被塗物
物性を付与することができ水系エマルション塗料の塗装
に好適である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式化1で示される重量平均分子量
    8,000〜100,000の化合物Aからなることを
    特徴とする水系コーティング剤用保水剤。 【化1】 (式中、o、p、qおよびrは0または1以上の正数、
    但しo、p、qおよびrが同時に0となることはない。
    M1およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
    モニウムまたは炭素数1〜8のアルコール残基を表す。
    M2はアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニ
    ウム、炭素数1〜8のアルコール残基であり、R1、R2、
    R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子またはメチ
    ル基である。R0、R9は化合物Aの分子末端基であ
    る。)
  2. 【請求項2】 化合物Aが、 0.1<(p+r)/(o+p+q+r)≦0.8 0≦o/(o+p+q+r)≦0.8 0≦(q+r)/(o+p+q+r)≦0.3 で
    ある請求項1に記載の水系コーティング剤用保水剤。
  3. 【請求項3】 化合物Aが、アニオン性界面活性剤を用
    いて乳化重合してなるアルカリ感応型エマルションであ
    る請求項1または2に記載の水系コーティング剤用保水
    剤。
  4. 【請求項4】 化合物Aが、ノニオン性界面活性剤を用
    いて乳化重合してなるアルカリ感応型エマルションであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の水系コーティング剤
    用保水剤。
  5. 【請求項5】 化合物Aが、溶液重合して得られる重合
    体である請求項1または2に記載の水系コーティング剤
    用保水剤。
  6. 【請求項6】 アニオン性界面活性剤を配合して調整さ
    れる請求項1〜5のいずれかに記載の水系コーティング
    剤用保水剤。
  7. 【請求項7】 ノニオン性界面活性剤を配合して調整さ
    れる請求項1〜6のいずれかに記載の水系コーティング
    剤用保水剤。
  8. 【請求項8】 アニオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レンアルキルフェニルエーテルサルフェート塩、ポリオ
    キシエチレンアルキルエーテルサルフェート塩、ポリオ
    キシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル
    塩およびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エ
    ステル塩からなる群より選ばれた1種または2種以上で
    ある請求項3または6に記載の水系コーティング剤用保
    水剤。
  9. 【請求項9】 ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
    ェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステ
    ルおよびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合
    物などのポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤か
    らなる群より選ばれた1種および/または2種以上であ
    る請求項4または7記載の水系コーティング剤用保水
    剤。
  10. 【請求項10】 水系コーティング剤が水系紙塗被塗料
    である請求項1〜9のいずれかに記載の保水剤。
  11. 【請求項11】 水系コーティング剤が水系エマルショ
    ンまたは水系エマルション塗料である請求項1〜9のい
    ずれかに記載の保水剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005068718A1 (ja) * 2004-01-20 2005-07-28 Somar Corporation 紙塗工液及びそれを用いた塗工紙
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